JP4911925B2 - 抗シロアリ剤 - Google Patents
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Description
本発明には、以下の抗シロアリ剤も含まれる。
(i)前記式(1)において、炭化水素基が、炭素数1〜16の炭化水素基である前記抗シロアリ剤。
(ii)前記式(1)において、炭化水素基が、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基である前記抗シロアリ剤。
(iii)前記式(1)において、R2がアルキル基であり、R1、R3及びR4が水素原子である前記抗シロアリ剤。
(iv)前記式(1)において、R2がアリール基であり、R3がアルキル基であり、R1及びR4が水素原子である前記抗シロアリ剤。
(v)木部又は土壌を処理するために用いられる前記抗シロアリ剤。
(vi)ベイト剤として用いられる前記抗シロアリ剤。
(i)前記抗シロアリ剤を、土壌及び木材から選択された被処理体に適用する前記防除又は予防方法。
(ii)前記抗シロアリ剤を、シロアリに対して接触又は摂食させる前記防除又は予防方法。
本発明の抗シロアリ剤は、イミダゾール化合物、例えば、下記式(1)で表される化合物が含まれる。
式(1)において、前記炭化水素基(すなわち、置換基を有していてもよい炭化水素基の炭化水素基)としては、炭素数が、例えば、1〜16、好ましくは1〜14、さらに好ましくは1〜10程度の炭化水素基が挙げられる。炭化水素基は、飽和又は不飽和炭化水素基のいずれであってもよい。
(ii)R1(1位):水素原子,R2(2位):置換又は未置換炭化水素基(例えば、アルキル基、アリール基),R3(4位):水素原子又はアルキル基,R4(5位):水素原子
(iii)R1(1位):水素原子,R2(2位):水素原子,R3(4位):置換又は未置換炭化水素基(例えば、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、アラルキル基),R4(5位):水素原子
これらのうち、上記(ii)の組み合わせ、特に、前記式(1)において、R2がアルキル基であり、R1、R3及びR4が水素原子であるイミダゾール化合物(2−メチルイミダゾールなどの2−C1-4アルキルイミダゾールなど)、R2がアリール基であり、R3がアルキル基であり、R1及びR4が水素原子であるイミダゾール化合物(2−フェニル−4−メチルイミダゾールなどの2−C6-10アリール−4−C1-4アルキル−イミダゾールなど)などが好ましい。
イミダゾール化合物0.1gをガラス瓶中でアセトンに溶解し、この溶液にケイ砂10gを加えて混合し、さらに風乾によりアセトンを蒸発させた。得られた混合物に、蒸留水を全体に対する含有率が8重量%(シロアリ活動の至適含水率)となるように添加、混合した。ガラス瓶中にイエシロアリ職蟻10頭を投入し、死亡したシロアリの頭数を経時的に観察し、接触によるシロアリ防除効果を下記の基準で評価した。
○:6時間を超えて3日以内に全頭死亡
△:3日を超えて7日以内に全頭死亡
×:7日を超えて一部のシロアリが死亡
××:殺蟻効果なし。
イミダゾール化合物を濃度1mg/mLで含有するアセトン溶液を調製し、このアセトン溶液を直径12mmのろ紙に対して40μL滴下し、風乾し、アセトンを消失させた。この処理済ろ紙を、ガラス瓶に充填したケイ砂(含水率8重量%)の上に設置し、前記ろ紙に接触可能な状態となるように、ガラス瓶中にイエシロアリ職蟻50頭を投入した。シロアリ投入から21日後、ろ紙食害率(%)を観察し、摂食による食害効果を下記の基準で評価した。
B:ろ紙食害率が20%以上40%未満
C:ろ紙食害率が40%以上60%未満
D:ろ紙食害率が60%以上80%未満
E:ろ紙食害率が80%以上100%未満
F:ろ紙食害率が100%。
表1及び2に示すイミダゾール化合物を用いて、上記接触試験及び食毒試験を行った。接触試験の結果を表1に示し、食毒試験の結果を表2に示す。なお、コントロールとして、イミダゾール化合物を用いない以外は上記試験方法と同様にして試験を行った結果も合わせて示す。なお、全てのイミダゾール化合物は、市販品を使用した。
乳化用油剤 土壌用 (%は重量基準)
アジピン酸ジイソノニル 30%
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 34%
なたね油 10%
ナロアクティーN100 16%
2−フェニル−4−メチルイミダゾール 10%
合計 100%
土壌用乳剤の調製
アジピン酸ジイソノニル30重量部と、ジエチレングリコールモノメチルエーテル34重量部と、なたね油10重量部とに、「ナロアクティーN100」(三洋化成(株)製)16重量部と、2−フェニル−4−メチルイミダゾール10重量部とを投入して、均一に溶解させることにより、乳化用油剤を調製する。
油剤 木部用 (%は重量基準)
(i) (ii)
アジピン酸ジイソノニル 55% 55.9%
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 20% 20%
ナフテゾール240 20% 20%
テブコナゾール 1% 1%
プロピコナゾール 1% 1%
2−フェニル−4−メチルイミダゾール 3% 2%
クロチアニジン − 0.1%
合計 100% 100%
木部用油剤の調製
(i)
アジピン酸ジイソノニル55重量部と、ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部と、「ナフテゾール240」(新日本石油化学(株)製)20重量部とに、テブコナゾール1重量部と、プロピコナゾール1重量部と、2−フェニル−4−メチルイミダゾール3重量部とを投入して、均一に溶解させることにより、油剤を調製する。
アジピン酸ジイソノニル55.9重量部と、2−フェニル−4−メチルイミダゾールを2重量部と、クロチアニジン0.1重量部を用いる以外は、製造例−II(i)と同様にして油剤を調製する。
乳化用油剤 木部、コンクリート用 (%は重量基準)
日石ハイゾールSAS−310 37%
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 25%
なたね油 10%
ナロアクティーN100 16%
IPBC 1%
プロピコナゾール 1%
2−フェニル−4−メチルイミダゾール 10%
合計 100%
木部、コンクリート用乳剤の調製
「日石ハイゾールSAS−310」(新日本石油化学(株)製)37重量部と、ジエチレングリコールモノメチルエーテル25重量部と、なたね油10重量部とに、「ナロアクティーN100」(三洋化成(株)製)16重量部と、3−ヨードプロパルギル−N−ブチルカーバメート(IPBC)1重量部と、プロピコナゾール1重量部と、2−フェニル−4−メチルイミダゾール10重量部とを投入して、均一に溶解させることにより、乳化用油剤を調製する。
油剤 断熱材用 (%は重量基準)
ISOFOL14 61%
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 20%
パーライト(10μm) 8%
IPBC 1%
2−フェニル−4−メチルイミダゾール 10%
合計 100%
断熱材用油剤の調製
「ISOFOL14」(コンデアジャパン(株)製)61重量部と、ジエチレングリコールモノメチルエーテル20重量部とに、3−ヨードプロパルギル−N−ブチルカーバメート(IPBC)1重量部と、2−フェニル−4−メチルイミダゾール10重量部とを投入して、均一に溶解させ、パーライト10μm(ネオイライト興産(株)製)8重量部を混合し分散させることにより、油剤を調製する。
Claims (8)
- 下記式(1)
で表されるイミダゾール化合物であって、
(a)R 2 がアリール基であり、R 3 がアルキル基であり、R 1 及びR 4 が水素原子である化合物、
(b)R 2 が水素原子であり、R 1 がアルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル基であり、R 3 及びR 4 が水素原子である化合物、又は
(c)R 2 がアルキル基であり、R 1 が水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル基であり、R 3 及びR 4 が水素原子である化合物
を含有する抗シロアリ剤。 - 式(1)において、R2がアルキル基であり、R1、R3及びR4が水素原子である請求項1記載の抗シロアリ剤。
- 式(1)で表されるイミダゾール化合物が、2−C 6−10 アリール−4−C 1−4 アルキルイミダゾールである請求項1記載の抗シロアリ剤。
- 木部又は土壌を処理するために用いられる請求項1記載の抗シロアリ剤。
- ベイト剤として用いられる請求項1記載の抗シロアリ剤。
- 請求項1記載の抗シロアリ剤を、シロアリによる加害が可能な被処理域又は被処理体に適用してシロアリを防除又は予防する方法。
- 請求項1記載の抗シロアリ剤を、土壌及び木材から選択された被処理体に適用する請求項6記載の方法。
- 請求項1記載の抗シロアリ剤を、シロアリに対して接触又は摂食させる請求項6記載の方法。
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