JP4911363B2 - 画像形成装置、像保持体の寿命情報生成方法、及び像保持体の寿命情報生成プログラム - Google Patents

画像形成装置、像保持体の寿命情報生成方法、及び像保持体の寿命情報生成プログラム Download PDF

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本発明は、画像形成装置、像保持体の寿命情報生成方法、及び像保持体の寿命情報生成プログラムに関するものである。
特許文献1は、像担持体を流れる電流信号の検知による像担持体膜厚測定の際、同時に装置本体内の温度湿度測定を行い、像担持体の測定膜厚に環境補正を行う画像形成装置を開示する。また、特許文献2は、感光ドラムから出力される1次DC電流−電圧変換信号が基準閾値に達した時間と、1次DC電流−電圧変換信号が寿命閾値に達した時間との差に応じて、感光ドラムの寿命を検出する像担持体寿命検出装置を開示する。また、特許文献3は、接触帯電部材に印加されている電圧を検知し、n回分の電圧の平均値とn+1回目の電圧値とを比較することにより、帯電が異常か否かを判断する画像形成装置を開示する。また、特許文献4は、帯電ローラに流れる電流値の変動を検出し、電流値の変動により感光体寿命を判定する感光体寿命判定装置を開示する。
特開平08−220950号公報 特開平07−175374号公報 特許第3210532号 特開平05−053488号公報
本発明は、像保持体の周方向に偏摩耗が生じていても、形成する画像の質を低下させることなく、像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる画像形成装置、像保持体の寿命情報生成方法、及び像保持体の寿命情報生成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、 被覆層により被覆され、回転する像保持体と、この像保持体に接触して該像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に対し、交流電圧と直流電圧とを重畳させた電圧を印加する給電手段と、前記像保持体に接触している前記帯電部材に流れる直流電流を、前記像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出する直流電流検出手段と、前記直流電流検出手段が所定期間に検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出する変化量算出手段と、前記被覆層の層厚の平均値に対応する値を算出する平均対応値算出手段と、前記変化量算出手段の算出結果に所定の係数を乗じた値を、前記平均対応値算出手段の算出結果から減じた値を前記被覆層の層厚の最小値に対応する値として算出する最小対応値算出手段と、この最小対応値算出手段の算出結果に応じて、前記像保持体の寿命に関する情報を生成する寿命情報生成手段と、を有する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、被覆層により被覆され、回転する像保持体と、この像保持体に接触して該像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に対し、交流電圧と直流電圧とを重畳させた電圧を印加する給電手段と、前記像保持体に接触している前記帯電部材に流れる直流電流を、前記像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出する直流電流検出手段と、前記直流電流検出手段が所定期間に検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出する変化量算出手段と、前記被覆層の層厚の初期値に対する減少量に対応する値を算出する減少対応値算出手段と、前記変化量算出手段の算出結果、前記減少対応値算出手段の算出結果、及び所定の係数を乗じた値を前記被覆層の層厚の最小値に対応する値として算出する最小対応値算出手段と、この最小対応値算出手段の算出結果に応じて、前記像保持体の寿命に関する情報を生成する寿命情報生成手段と、を有する画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記減少対応値算出手段の算出結果に基づいて、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する時機を制御する請求項2記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記直流電流検出手段が検出した直流電流に基づいて、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する頻度を制御する検出頻度制御手段、をさらに有する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記平均対応値算出手段の算出結果に基づいて、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する頻度を制御する検出頻度形成手段、をさらに有する請求項1記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記像保持体を除電させる除電手段と、前記帯電部材が前記像保持体を帯電させ、前記除電手段が前記像保持体を除電した後に、前記像保持体に残留する電位に対応する値を検出する残留電位対応値検出手段と、をさらに有し、前記直流電流検出手段が検出した直流電流に替えて、該直流電流検出手段が検出した直流電流に、前記残留電位対応値検出手段が検出した値に対応する直流電流を加えて算出される直流電流を適用する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する場合に、前記像保持体の表面電位が略所定値となるように制御する表面電位制御手段をさらに有する請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記寿命情報生成手段は、前記最小対応値算出手段の算出結果の移動平均に基づいて、前記像保持体の寿命に関する情報を生成する請求項1乃至7いずれか記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する場合に、前記像保持体の回転速度を最高速度にするよう制御する回転速度制御手段をさらに有する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置。
請求項10に係る本発明は、被覆層により被覆されて回転する像保持体に接触している帯電部材に流れる直流電流を、像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出し、検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出し、被覆層の層厚の平均値に対応する値を算出し、算出した変化量に所定の係数を乗じた値を、算出した層厚の平均値から減じて被覆層の最小値に対応する値を算出し、算出した被覆層の最小値に対応する値に基づいて、像保持体の寿命に関する情報を生成する像保持体の寿命情報生成方法である。
請求項11に係る本発明は、被覆層により被覆されて回転する像保持体に接触している帯電部材に流れる直流電流を、像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出するステップと、検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出するステップと、被覆層の層厚の平均値に対応する値を算出するステップと、算出した変化量に所定の係数を乗じた値を、算出した層厚の平均値から減じて被覆層の最小値に対応する値を算出するステップと、算出した被覆層の最小値に対応する値に基づいて、像保持体の寿命に関する情報を生成するステップと、をコンピュータに実行させる像保持体の寿命情報生成プログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、像保持体の周方向に偏摩耗が生じていても、形成する画像の質を低下させることなく、像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、本構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項に係る本発明の効果に加えて、本項構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を効率的に生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明の効果に加えて、本項構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を効率的に生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項に係る本発明の効果に加えて、本項構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を効率的に生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明の効果に加えて、本構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項1乃至6いずれかに係る本発明の効果に加えて、本構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項1乃至7いずれかに係る本発明の効果に加えて、本構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項1乃至8いずれかに係る本発明の効果に加えて、本構成を有していない場合よりも像保持体の寿命に関する情報を効率的に生成することができる。
請求項10に係る本発明によれば、像保持体の周方向に偏摩耗が生じていても、形成する画像の質を低下させることなく、像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
請求項11に係る本発明によれば、像保持体の周方向に偏摩耗が生じていても、形成する画像の質を低下させることなく、像保持体の寿命に関する情報を精度よく生成することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に画像形成部14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば2段の給紙ユニット18a,18bが配置されている。さらに、画像形成装置本体12の下方には、オプションとして着脱装着される2段の給紙ユニット18c,18dが配置されている。
それぞれの給紙ユニット18a〜18dは、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して摺動自在に装着され、正面方向(図1の右方向)に引き出される。また、給紙カセット22の奥端近傍上部には給紙ロール24が配置され、この給紙ロール24の前方にリタードロール26及びフィードロール28が配置されている。さらにオプションの給紙ユニット18c,18dには、それぞれ対をなす送りロール30が設けられている。
搬送路32は、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から排出口34までの用紙通路であり、この搬送路32は、画像形成装置本体12の裏面(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から後述する定着装置36まで略垂直に形成されている部分を有する。この搬送路32の定着装置36の上流側に後述する転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
したがって、給紙ユニット18a〜18dの給紙カセット22から給紙ロール24により送り出された用紙は、リタードロール26びフィードロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出される。
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、搬送路30の排出ロール40の手前は2股に別れ、その分かれた部分に切換爪46が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40に記録媒体の後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、記録媒体が反転路48に導かれ、レジストロール38、転写装置42と像保持体44及び定着装置36を通って排出口34から排出部16へ排出されるものである。
排出部16は、画像形成装置本体に対して回動自在の傾斜部52を有する。この傾斜部52は、排出口部分が低く、正面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部52は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1で2点鎖線で示すように、傾斜部52を上方に回転して開いたときには、開放部54が形成され、この開放部54を介して後述するプロセスカートリッジ64が脱着できるようにしてある。
画像形成部14は、例えば電子写真方式のもので、感光体からなる像保持体44と、この像保持体44を接触により一様帯電させる例えば帯電ロールからなる帯電部材56と、この帯電部材56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像を用紙に転写する例えば転写ロールからなる転写装置42と、像保持体44に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置62と、転写装置42により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる例えば加圧ロール及び加熱ロールからなる定着装置36とから構成されている。光書込み装置58は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、前述した給紙ユニット18a〜18dと平行で画像形成装置本体12の正面近傍に配置され、現像装置60内を横切って像保持体44を露光する。この像保持体44の露光位置が潜像書込み位置Pとなる。
プロセスカートリッジ64は、像保持体44、帯電部材56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものであり、像保持体44、帯電部材56及び現像装置60に関する情報を記憶するメモリ(図示せず)を有する。このプロセスカートリッジ64は、排出部16の傾斜部52の直近下方に配置されており、前述したように、傾斜部52を開いたときに形成される開放部54を介してを脱着される。
また、画像形成装置10は、表示装置及びキーボードなどを含むユーザインタフェース装置(UI装置)66、HDD・CD装置などの記憶装置68、通信装置70、制御ユニット72及び給電装置73などを有する。制御ユニット72は、CPU74及びメモリ76などを含み、画像形成装置10を構成する各部を制御する。給電装置73は、後述する直流電源84及び交流電源86などを含み、画像形成装置10を構成する各部に所定の電力を供給する。
このように、画像形成装置10は、コンピュータとしての機能を含み、記憶媒体78又は通信装置70を介して受け入れたプログラムを実行することにより、印刷などの処理を行う。
次に、像保持体44、帯電部材56及びその周辺について詳述する。
図3は、像保持体44、帯電部材56及びその周辺の構成の詳細を示す構成図である。像保持体44は、例えば円筒状の導電性支持体102の表面を感光層104(図4を用いて詳述)により被覆されたものであり、図示しない駆動部からの駆動力により回転する。
上述したように、像保持体44には、像保持体44を帯電させる帯電部材56が圧接されている。また、像保持体44の近傍には、帯電した像保持体44の除電を制御ユニット72の制御に応じて行う除電装置80と、像保持体44の表面電位を検出し制御ユニット72に対して出力する電位センサ82とが配置されている。なお、像保持体44の表面電位は、制御ユニット72が電位センサ82を用いることなく算出するようにされてもよい。
帯電部材56は、制御ユニット72の制御に応じて動作する給電装置73から供給される電力により、像保持体44を帯電させる。給電装置73は、直流電源84、交流電源86、高圧電源制御部88及び直流電流検出部90を有する。
直流電源84は、例えば−600〜−800V程度の直流電圧Vdcを帯電部材56に対して印加する。交流電源86は、例えば500〜2000Hzの周波数でピーク間電圧Vppが800〜2500V程度の交流電圧Vacを帯電部材56に対して印加する。
高圧電源制御部88は、制御ユニット72の制御に応じて、直流電源84、交流電源86及び直流電流検出部90を制御する。直流電流検出部90は、像保持体44の帯電状態を示す帯電情報として、直流電源84が帯電部材56に対して流す直流電流を、像保持体44の周方向の異なる位置ごとに検出(サンプリング)し、制御ユニット72に対して出力する。なお、直流電流検出部90が検出する直流電流には、給電装置73が印加する電圧値に応じて変化するリーク電流と、給電装置73が印加する電圧値によらず流れるリーク電流とが含まれている。
このように、給電装置73は、所定の直流電圧Vdcに交流電圧Vacを重畳した電圧を帯電部材56に対して印加して、所定の電流を帯電部材56に供給するようにされている。
制御ユニット72は、平均層厚算出部92、変化量算出部94、減少量算出部96、最小層厚算出部98及び寿命情報生成部(判定部)100を有する。
平均層厚算出部92は、直流電流検出部90の検出結果を受け入れて、後述する感光層104の層厚の平均値又は平均値に対応する値を算出し、算出結果を最小層厚算出部98、寿命情報生成部100及び給電装置73に対して出力する。また、平均層厚算出部92は、画像を保持する像保持体44の総回転数(サイクル数)に応じて、感光層104の層厚の平均値を算出する機能を具備していてもよい。なお、像保持体44のサイクル数は、像保持体44に接触している帯電部材56に交流電圧が印加された状態で像保持体44が回転している期間(回転数)、像保持体44に接触している帯電部材56に直流電圧が印加された状態で像保持体44が回転している期間(回転数)、又はこれらの期間の総和としてもよい。
変化量算出部94は、直流電流検出部90が所定期間(例えば像保持体44の回転周期)に検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差などを変化量として算出し、算出結果を最小層厚算出部98及び寿命情報生成部100に対して出力する。
減少量算出部96は、直流電流検出部90の検出結果を受け入れて、後述する感光層104の層厚の初期値に対する平均減少量又は平均減少量に対応する値を算出し、算出結果を寿命情報生成部100に対して出力する。
最小層厚算出部98は、直流電流検出部90の検出結果、平均層厚算出部92の算出結果、変化量算出部94の算出結果、減少量算出部96の算出結果の少なくともいずれかを受け入れ、感光層104の層厚の最小値又は最小値に対応する値を算出し、寿命情報生成部100に対して出力する。
例えば、最小層厚算出部98は、変化量算出部94の算出結果に所定の係数を乗じた値を、平均層厚算出部92の算出結果から減じた値を感光層104の層厚の最小値に対応する値としてもよい。また、最小層厚算出部98は、減少量算出部96の算出結果、変化量算出部94の算出結果、及び所定の係数を乗じた値を感光層104の層厚の最小値に対応する値としてもよい。
寿命情報生成部100は、平均層厚算出部92の算出結果、変化量算出部94の算出結果、減少量算出部96の算出結果及び最小層厚算出部98の算出結果の少なくともいずれかに応じて、像保持体44の寿命に関する情報を生成(又は寿命を判定)し、生成した寿命に関する情報をUI装置66に対して出力する。また、寿命情報生成部100は、画像を保持する像保持体44の総回転数(サイクル数)に応じて、感光層104の平均層厚を算出する機能を具備していてもよい。
次に、像保持体44の構成について詳述する。
図4は、像保持体44の断面の構成を示す模式図である。像保持体44は、例えば接地されたアルミニウムなどからなる円筒状の導電性支持体102と、この導電性支持体102の外面を覆う感光層104とを有し、例えば帯電部材56が接触する軸方向の長さが約300mmにされている。感光層104は、例えば電荷発生層106、電荷輸送層(CT層)108及び保護層(OC層)110から構成される。電荷発生層106は、電荷キャリア生成材料を含んで導電性支持体102を被覆している。電荷輸送層108は、電荷キャリア輸送材料を含む所定の誘電率の部材からなり、層厚が所定値に設定され、電荷発生層106の外側に積層されている。保護層110は、誘電率が電荷輸送層108よりも大きい部材からなり、層厚が所定値に設定され、電荷輸送層108の外側に積層されている。また、保護層110は、電荷輸送層108よりも硬度が高くされている。
上述したように、像保持体44は、帯電部材56が接触することにより帯電されており、画像形成装置10による画像形成数(印刷枚数)が増加すると偏摩耗が生じる。
図5は、像保持体44の周方向の偏摩耗例を示す断面図である。図5に示すように、初期状態において感光層104の断面外形が略円形であった像保持体44は、画像形成装置10による画像形成数が増加すると、周方向に偏摩耗が生じ、感光層104の断面外形が変形して円形でなくなる。
また、像保持体44は、画像形成装置10による画像形成数が増加すると、軸方向にも偏摩耗が生じる。例えば、画像形成装置10による画像形成数が所定数に達した後に、像保持体44の周方向の図6に示した4つの位置(0度、90度、180度、270度)において、像保持体44の軸方向の層厚を測定すると、図7に示すようにそれぞれ異なる軸方向の偏摩耗が検出される。また、図7において、軸方向の同一位置における周方向の4つの位置での像保持体44の層厚の差は、像保持体44の周方向の偏摩耗を示している。
なお、画像形成装置10は、像保持体44の表面電位を一定に保持した状態で像保持体44が摩耗して感光層104が薄くなってくると、形成する画像に黒点やかぶりなどの画像デフェクトが生じてしまう。そこで、画像形成装置10は、感光層104が摩耗により薄くなってくると、制御ユニット72が像保持体44の表面電位を下げる方向に制御するようにされている。
次に、制御ユニット72が実行する処理例について詳述する。
まず、制御ユニット72が像保持体44の寿命に関する情報を生成するための特性値を算出して、像保持体44の寿命に関する情報を生成する(寿命を判定する)処理について説明する。
図8は、像保持体44の回転周期(像保持体44の外周上の位置)に対して、直流電流検出部90が検出した直流電流Idc、及び直流電流Idcの平均値を示したグラフである。画像形成装置10による画像形成数が増加し、像保持体44の感光層104に偏摩耗が生じると、直流電流検出部90が検出する直流電流Idcは、図8に示したように帯電部材56が接触している像保持体44の外周上の位置ごとに異なる。感光層104の層厚が厚い部分に帯電部材56が接触している場合には直流電流Idcが小さく、感光層104の層厚が薄い部分に帯電部材56が接触している場合には直流電流Idcが大きくなるからである。
つまり、図8に示した直流電流Idcの変動は感光層104の偏摩耗の程度に対応し、直流電流Idcの平均値は感光層104の層厚の平均値に対応している。なお、直流電流検出部90が検出した直流電流Idcにおいては、像保持体44の感光層104の軸方向の偏摩耗に対する変動分は平均化されている。
したがって、寿命情報生成部100は、下式1を用いて像保持体44の寿命を判定するための特性値Aを算出し、算出した特定値Aが所定値以下になった場合に像保持体44が寿命に達したと判定する(寿命に関する情報を生成する)ようにされてもよい。
特性値A=平均層厚−α1×直流電流ムラ ・・・(1)
なお、上式1において、平均層厚は、平均層厚算出部92が算出した感光層104の平均層厚であってもよいし、像保持体44のサイクル数に応じて算出された平均層厚であってもよい。また、上式1において、直流電流ムラは、像保持体44の回転周期などの所定期間における直流電流Idcのムラを示す値(直流電流Idcの時間変化値)をCPU74が算出したものであってもよいし、変化量算出部94が算出する上述した変化量であってもよい。また、上式1において、α1(係数)は、実験を繰り返して合わせ込む経験値である。さらに、上式1において、特性値Aは、感光層104の層厚に相当するようにα1が設定されてもよい。
また、感光層104の摩耗の偏りの程度が同じであっても、感光層104の平均層厚が異なると、画像形成装置10が形成する画像が所定の画質を維持できる場合と、維持できない場合とが生じ得る。
図9は、感光層104の偏摩耗と平均層厚との関係を示す模式図であって、(A)は初期状態における像保持体44の断面を示し、(B)は平均層厚が大きい場合に偏摩耗が生じた像保持体44の断面を示し、(C)は平均層厚が小さい場合に(B)と同一の偏摩耗が生じた像保持体44の断面を示す模式図である。像保持体44が図9(A)に示した状態から図9(B)に示した状態に変化しても、感光層104の平均層厚が大きいので、感光層104の最小層厚部分も画質限界層厚(所定の画質を維持できる最小層厚)より厚く、画像形成装置10が形成する画像は所定の画質を維持される。
一方、像保持体44が図9(A)に示した状態から図9(C)に示した状態に変化した場合、感光層104の平均層厚が小さいので、感光層104の最小層厚部分が画質限界層厚よりも薄くなり、画像形成装置10が形成する画像は所定の画質を維持されなくなってしまう。
そこで、画像形成装置10は、下式2を用いて像保持体44の寿命を判定するための特性値Bを算出し、算出した特定値Bが所定値以下になった場合に像保持体44が寿命に達したと判定する(寿命に関する情報を生成する)ようにされてもよい。
特性値B=α2×平均層厚減少量×直流電流ムラ ・・・(2)
なお、上式2において、平均層厚減少量は、例えば減少量算出部96が算出する感光層104の層厚の初期値に対する平均減少量である。また、上式2において、直流電流ムラは、像保持体44の回転周期などの所定期間における直流電流Idcのムラを示す値(直流電流Idcの時間変化値)をCPU74が算出したものであってもよいし、変化量算出部94が算出する上述した変化量であってもよい。また、上式2において、α2(係数)は、実験を繰り返して合わせ込む重み付けの経験値である。さらに、上式2において、特性値Bは、感光層104の層厚に相当するようにα2が設定されてもよい。
また、画像形成装置10は、感光層104の平均層厚が異なっても所定の画質を維持するために、下式3を用いて像保持体44の寿命を判定するための特性値Cを算出し、算出した特定値Cが所定値以下になった場合に像保持体44が寿命に達したと判定する(寿命に関する情報を生成する)ようにされてもよい。
特性値C=α3×サイクル数×直流電流ムラ ・・・(3)
なお、上式3において、サイクル数は、上述した像保持体44のサイクル数である。また、上式3において、直流電流ムラは、像保持体44の回転周期などの所定期間における直流電流Idcのムラを示す値(直流電流Idcの時間変化値)をCPU74が算出したものであってもよいし、変化量算出部94が算出する上述した変化量であってもよい。また、上式3において、α3(係数)は、実験を繰り返して合わせ込む重み付けの経験値である。さらに、上式3において、特性値Cは、感光層104の層厚に相当するようにα3が設定されてもよい。
なお、制御ユニット72は、上述した特性値A〜C、制御ユニット72が算出した結果、及び寿命情報生成部100により生成された情報を、プロセスカートリッジ64に設けられたメモリ(図示せず)に保持させる。
次に、寿命情報生成部100が生成する像保持体44の寿命に関する情報の確からしさ(精度)を高めるために、制御ユニット72が行う処理について説明する。
図10は、像保持体44の回転周期(像保持体44の外周上の位置)と直流電流ムラ(所定期間に変化量算出部94が算出した直流電流の変化量に相当)との関係を示すグラフであって、(A)は感光層104の平均層厚が異なる場合に、同程度の偏摩耗に対して直流電流検出部90がそれぞれ検出した直流電流Idcと直流電流Idcの平均値を示したグラフであり、(B)は感光層104の平均層厚の違いにより生じる直流電流ムラの値の差を補正した結果を示すグラフである。
図10(A)に示すように、感光層104の平均層厚に対応する直流電流Idcが異なる値(Idc1,Idc2)である場合、感光層104の摩耗の偏りの程度が同じであっても、直流電流ムラ(Idcムラ1,Idcムラ2)の大きさは異なってしまう。そこで、制御ユニット72は、感光層104の平均層厚の違いにより生じる直流電流ムラの値の差を補正するために、変化量算出部94が算出する直流電流Idcの変化量と、直流電流Idcの平均値との比(直流電流Idcの変化量/直流電流Idcの平均値)を算出するようにされてもよい。
制御ユニット72が感光層104の平均層厚の違いにより生じる直流電流ムラの値の差を補正すると、図10(A)において生じていた直流電流ムラの大きさの差は、図10(B)に示すように略なくなる。
また、上述したように、像保持体44は、初期状態において感光層104の断面外形が略円形になっている。しかしながら、像保持体44は、初期状態においても、わずかに歪んで感光層104の断面外形が真円にはなっていない場合がある。そこで、制御ユニット72は、初期状態の直流電流ムラを検出し、所定の周期毎に検出した直流電流ムラから初期状態の直流電流ムラを差し引いた値をそれぞれ補正値として用い、像保持体44の寿命に関する情報を生成するようにされてもよい。また、制御ユニット72は、所定の周期毎に検出した直流電流ムラと、初期状態の直流電流ムラとの比を補正値として用い、像保持体44の寿命に関する情報を生成するようにされてもよい。
また、上述したように、画像形成装置10は、感光層104が摩耗により薄くなってくると、制御ユニット72が像保持体44の表面電位を下げる方向に制御するようにされている。しかしながら、図11に示すように、感光層104の層厚が一定であっても、像保持体44の表面電位が低くなると、直流電流検出部90が検出する直流電流Idcが小さくなってしまう。そして、図12に示すように、画像形成装置10のサイクル数が増加すると、像保持体44の表面電位が下げられるように制御された場合に変化量算出部94が算出する変化量は、像保持体44の表面電位が下げられずに固定された場合に変化量算出部94が算出する変化量よりも小さくなっている。
そこで、制御ユニット72は、感光層104が摩耗により薄くなると、画像を形成する場合には像保持体44の表面電位を下げる方向に制御し、像保持体44の寿命に関する情報を生成する場合には像保持体44の表面電位を所定値から変更しない(例えば初期の表面電位にそのつど設定する)ようにしてもよい。
そして、制御ユニット72は、直流電流Idcなどの検出結果に応じて感光層104の平均層厚を算出する処理と、直流電流ムラを算出する処理とを連続して行う場合には、直流電流ムラを算出する処理を先に実行するように設定されている。また、制御ユニット72は、直流電流Idcなどの検出結果に応じて感光層104の平均層厚を算出する処理と、直流電流ムラを算出する処理との実行タイミングが一致した場合には、いずれかの処理を他の異なるタスクの終了後に実行するように変更する設定がなされている。
さらに、除電装置80が像保持体44の除電を行っても、像保持体44に残留する残留電位があるために、直流電流検出部90が検出した直流電流Idcが、電位0Vとの間で流れる電流を検出した値になっていない場合がある。そこで、制御ユニット72は、直流電流検出部90を介して、像保持体44の残留電位による電流値を検出し、直流電流検出部90が検出する直流電流Idcに対し、残留電流による電流を加えて、直流電流Idcを補正するようにされてもよい。なお、像保持体44の残留電位による電流値は、像保持体44が例えば同位相で1回転する間に、残留電位によって流れる電流を積算したものとしてもよい。
図13は、直流電流検出部90が検出する直流電流Idcと、像保持体44に残留する残留電位により流れる電流との関係を示すグラフである。図13に示すように、制御ユニット72は、直流電流検出部90が検出する直流電流Idcに対し、像保持体44に残留する残留電位により流れる電流を加えることにより、直流電流Idcを補正する。
次に、制御ユニット72が像保持体44の寿命に関する情報を生成する処理について詳述する。
像保持体44は、周方向の位置及び軸方向の位置の少なくともいずれかが異なると、偏摩耗の程度及び進度が異なる。
図14は、像保持体44の軸方向の偏摩耗の程度及び進度を示すグラフであって、(A)は図6に示した90度の位置における偏摩耗を示すグラフであり、(B)は図6に示した270度の位置における偏摩耗を示すグラフである。
図14(A)に示すように、像保持体44の90度の位置(周方向の所定の位置)における感光層104の摩耗は、像保持体44の軸方向の位置に応じて程度が偏っている。また、感光層104の偏摩耗の進度も、像保持体44の軸方向の位置に応じて偏っている。さらに、像保持体44のサイクル数が800Kサイクルを超えた後に、摩耗の偏りが顕著になっているのは、感光層104の保護層110が部分的に摩耗しつくし、硬度の低い電荷輸送層108が摩耗を開始していることを示している。
同様に、図14(B)に示した像保持体44の270度の位置(周方向の所定の位置)における感光層104の摩耗は、像保持体44の軸方向の位置に応じて程度が偏っている。また、感光層104の偏摩耗の進度も、像保持体44の軸方向の位置に応じて偏っている。さらに、像保持体44のサイクル数が900Kサイクルを超えた後に、摩耗の偏りが顕著になっているのは、感光層104の保護層110が部分的に摩耗しつくし、硬度の低い電荷輸送層108が摩耗を開始していることを示している。
ただし、像保持体44の270度の位置(周方向の所定の位置)における感光層104の摩耗の程度及び進度は、90度の位置における感光層104の摩耗の程度及び進度と異なっており、周方向の偏摩耗が示されている。
図15は、図14に示した偏摩耗が生じた像保持体44について、サイクル数の増加に対する感光層104の層厚、直流電流Idcの変化量、及び特性値Aの変化を示すグラフである。
図15に示すように、寿命情報生成部100が感光層104の平均層厚の値のみに応じて像保持体44の寿命を判定するとした場合、約1200Kサイクルの動作がなされたときに平均層厚が画質限界レベルに達するので、像保持体44の寿命は約1200Kサイクルとなってしまう。感光層104の平均層厚が画質限界レベルに達したときには、感光層104の最小層厚は、画質限界レベルよりもはるかに小さくなっている。感光層104の平均層厚と最小層厚との関係も、感光層104の偏摩耗の度合いによって変化している。つまり、約1200Kサイクルの動作がなされたときには、感光層104の最小層厚部分で所定の画質を維持することができない(画質ディフェクトが発生する)。
図15においては、特性値Aは、所定サイクル数の動作後における像保持体44の回転周期中の最大直流電流値と最小直流電流値との差{所定サイクル時のIdc(p−p)}から、初期状態における像保持体44の回転周期中の最大直流電流値と最小直流電流値との差{初期のIdc(p−p)}を、差し引いた値を直流電流ムラ{ΔIdc=所定サイクル時のIdc(p−p)−初期のIdc(p−p)}としている。
画像形成装置10は、例えば特性値Aが所定値(画質限界レベル)以下になった場合に、像保持体44が寿命に達したと判定する(寿命に関する情報を生成する)。したがって、図15に示した例においては、制御ユニット72は、特性値Aが画質限界レベル以下になる約900Kサイクルを像保持体44の寿命と判定する。また、特性値Aは、感光層104の最小層厚が画質限界レベルに達するサイクル数の前後のサイクル数で急激に変化するので、直流電流Idcの測定ばらつきが大きくても、像保持体44の寿命の判定に対する影響が小さくなっている。
図16は、画像形成装置10が像保持体44の寿命に関する情報を生成する処理例(S10)を示すフローチャートである。
図16に示すように、ステップ100(S100)において、直流電流検出部90は、像保持体44の周方向に異なる各位置で直流電流Idcを検出し、制御ユニット72に対して出力する。
ステップ102(S102)において、変化量算出部94は、直流電流Idcの変化量を算出し、算出結果を最小層厚算出部98及び寿命情報生成部100に対して出力する。
ステップ104(S104)において、平均層厚算出部92は、感光層104の平均層厚を算出し、算出結果を最小層厚算出部98、寿命情報生成部100及び給電装置73に対して出力する。
ステップ106(S106)において、最小層厚算出部98は、感光層104の最小層厚を算出し、寿命情報生成部100に対して出力する。
ステップ108(S108)において、寿命情報生成部100は、像保持体44の寿命に関する情報を生成(寿命判定)し、生成した寿命に関する情報をUI装置66に対して出力する。
ステップ110(S110)において、UI装置66は、像保持体44の寿命に関する情報(寿命の判定結果)を出力する。
ここで、制御ユニット72は、UI装置66を介して、感光層104の層厚が所定値(第1の規定値)以下になった直後に像保持体44の交換準備を促す警告を表示するようにしてもよいし、感光層104の層厚が他の所定値(第2の規定値)以下になった直後に像保持体44の交換を行うように警告を表示するようにしてもよいし、感光層104の層厚が他の所定値(第2の規定値)以下になった後に規定サイクル数の動作をした場合に像保持体44が寿命に達したことを表示して、像保持体44の動作を強制的に停止させてもよい。
なお、制御ユニット72は、像保持体44のサイクル数、直流電流検出部90の検出結果、変化量算出部94が算出する変化量、減少量算出部96の算出結果、又は平均層厚算出部92の算出結果に応じて、直流電流検出部90が直流電流Idcを検出する頻度を制御してもよいし、減少量算出部96の算出結果、又は像保持体44のサイクル数に応じて、直流電流検出部90が直流電流Idcを検出する時機(タイミング,定期検出開始時期)を制御してもよい。
図17は、直流電流検出部90の検出結果に応じて、直流電流検出部90が直流電流Idcを検出する頻度を制御ユニット72が制御する処理例(S20)を示すフローチャートである。
図17に示すように、ステップ200(S200)において、直流電流検出部90は、直流電流Idcを検出(常時検出)し、制御ユニット72に対して出力する。
ステップ202(S202)において、制御ユニット72は、直流電流Idcが規定値以下であるか否かを判定し、規定値以下である場合にはS204の処理に進み、その他の場合にはS206の処理に進む。
ステップ204(S204)において、制御ユニット72は、像保持体44の感光層104の層厚算出(S10など)の頻度が、像保持体44の100Kサイクル毎になるように設定する。
ステップ206(S206)において、制御ユニット72は、像保持体44の感光層104の層厚算出(S10など)の頻度が、像保持体44の50Kサイクル毎になるように設定する。
また、画像形成装置10は、複数のプロセススピードで画像を形成することができるようにされており、像保持体44の回転速度が複数の異なる速度に設定されるようになっている。ここで、制御ユニット72は、直流電流検出部90が直流電流Idcを検出する場合に、像保持体44の回転速度を設定可能な最高速度にするよう制御してもよい。
さらに、寿命情報生成部100は、最小層厚算出部98の算出結果などの移動平均に応じて、像保持体44の寿命に関する情報を生成してもよい。
また、制御ユニット72は、画像形成のタスクが終了する毎に像保持体44の寿命に関する情報を生成してもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。 像保持体、帯電部材及びその周辺の構成の詳細を示す構成図である。 像保持体の断面の構成を示す模式図である。 像保持体の周方向の偏摩耗例を示す断面図である。 像保持体の周方向の4つの位置を示す斜視図である。 像保持体の周方向の4つの位置における軸方向の層厚を示すグラフである。 像保持体の回転周期に対して、直流電流検出部が検出した直流電流Idc、及び直流電流Idcの平均値を示したグラフである。 感光層の偏摩耗と平均層厚との関係を示す模式図であって、(A)は初期状態における像保持体の断面を示し、(B)は平均層厚が大きい場合に偏摩耗が生じた像保持体の断面を示し、(C)は平均層厚が小さい場合に(B)と同一の偏摩耗が生じた像保持体の断面を示す模式図である。 像保持体の回転周期と直流電流ムラとの関係を示すグラフであって、(A)は感光層の平均層厚が異なる場合に、同程度の偏摩耗に対して直流電流検出部がそれぞれ検出した直流電流Idcと直流電流Idcの平均値を示したグラフであり、(B)は感光層の平均層厚の違いにより生じる直流電流ムラの値の差を補正した結果を示すグラフである。 感光層の層厚が一定である場合における像保持体の表面電位と直流電流Idcとの関係を示すグラフである。 像保持体のサイクル数と変化量算出部が算出する変化量との関係を示すグラフである。 直流電流検出部が検出する直流電流Idcと、像保持体に残留する残留電位により流れる電流との関係を示すグラフである。 像保持体の軸方向の偏摩耗の程度及び進度を示すグラフであって、(A)は図6に示した90度の位置における偏摩耗を示すグラフであり、(B)は図6に示した270度の位置における偏摩耗を示すグラフである。 図14に示した偏摩耗が生じた像保持体について、サイクル数の増加に対する感光層の層厚、直流電流Idcの変化量、及び特性値Aの変化を示すグラフである。 画像形成装置が像保持体の寿命に関する情報を生成する処理例(S10)を示すフローチャートである。 直流電流検出部の検出結果に応じて、直流電流検出部が直流電流Idcを検出する頻度を制御ユニットが制御する処理例(S20)を示すフローチャートである。
10 画像形成装置
14 画像形成部
44 像保持体
56 帯電部材
72 制御ユニット
73 給電装置
74 CPU
76 メモリ
80 除電装置
82 電位センサ
84 直流電源
86 交流電源
88 高圧電源制御部
90 直流電流検出部
92 平均層厚算出部
94 変化量算出部
96 減少量算出部
98 最小層厚算出部
100 寿命情報生成部
102 導電性支持体
104 感光層
108 電荷輸送層
110 保護層

Claims (11)

  1. 被覆層により被覆され、回転する像保持体と、
    この像保持体に接触して該像保持体を帯電させる帯電部材と、
    この帯電部材に対し、交流電圧と直流電圧とを重畳させた電圧を印加する給電手段と、
    前記像保持体に接触している前記帯電部材に流れる直流電流を、前記像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出する直流電流検出手段と、
    前記直流電流検出手段が所定期間に検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出する変化量算出手段と、
    前記被覆層の層厚の平均値に対応する値を算出する平均対応値算出手段と、
    前記変化量算出手段の算出結果に所定の係数を乗じた値を、前記平均対応値算出手段の算出結果から減じた値を前記被覆層の層厚の最小値に対応する値として算出する最小対応値算出手段と、
    この最小対応値算出手段の算出結果に応じて、前記像保持体の寿命に関する情報を生成する寿命情報生成手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 被覆層により被覆され、回転する像保持体と、
    この像保持体に接触して該像保持体を帯電させる帯電部材と、
    この帯電部材に対し、交流電圧と直流電圧とを重畳させた電圧を印加する給電手段と、
    前記像保持体に接触している前記帯電部材に流れる直流電流を、前記像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出する直流電流検出手段と、
    前記直流電流検出手段が所定期間に検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出する変化量算出手段と、
    前記被覆層の層厚の初期値に対する減少量に対応する値を算出する減少対応値算出手段と、
    前記変化量算出手段の算出結果、前記減少対応値算出手段の算出結果、及び所定の係数を乗じた値を前記被覆層の層厚の最小値に対応する値として算出する最小対応値算出手段と、
    この最小対応値算出手段の算出結果に応じて、前記像保持体の寿命に関する情報を生成する寿命情報生成手段と、
    を有する画像形成装置。
  3. 前記減少対応値算出手段の算出結果に基づいて、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する時機を制御する請求項記載の画像形成装置。
  4. 前記直流電流検出手段が検出した直流電流に基づいて、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する頻度を制御する検出頻度制御手段、
    をさらに有する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記平均対応値算出手段の算出結果に基づいて、前記直流電流検出手段が直流電流を検出する頻度を制御する検出頻度形成手段、
    をさらに有する請求項記載の画像形成装置。
  6. 前記像保持体を除電させる除電手段と、
    前記帯電部材が前記像保持体を帯電させ、前記除電手段が前記像保持体を除電した後に、前記像保持体に残留する電位に対応する値を検出する残留電位対応値検出手段と、
    をさらに有し、
    前記直流電流検出手段が検出した直流電流に替えて、該直流電流検出手段が検出した直流電流に、前記残留電位対応値検出手段が検出した値に対応する直流電流を加えて算出される直流電流を適用する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
  7. 前記直流電流検出手段が直流電流を検出する場合に、前記像保持体の表面電位が略所定値となるように制御する表面電位制御手段をさらに有する請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置。
  8. 前記寿命情報生成手段は、前記最小対応値算出手段の算出結果の移動平均に基づいて、前記像保持体の寿命に関する情報を生成する請求項1乃至7いずれか記載の画像形成装置。
  9. 前記直流電流検出手段が直流電流を検出する場合に、前記像保持体の回転速度を最高速度にするよう制御する回転速度制御手段をさらに有する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置。
  10. 被覆層により被覆されて回転する像保持体に接触している帯電部材に流れる直流電流を、像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出し、
    検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出し、
    被覆層の層厚の平均値に対応する値を算出し、
    算出した変化量に所定の係数を乗じた値を、算出した層厚の平均値から減じて被覆層の最小値に対応する値を算出し、
    算出した被覆層の最小値に対応する値に基づいて、像保持体の寿命に関する情報を生成する像保持体の寿命情報生成方法。
  11. 被覆層により被覆されて回転する像保持体に接触している帯電部材に流れる直流電流を、像保持体の周方向の異なる位置ごとに検出するステップと、
    検出した直流電流の最大値と最小値との差、平均値との差、形状関数、標準偏差、分散、所定値に対する差、所定値に対する比率又は最大値と最小値との差若しくは平均値との差の初期値に対する差を変化量として算出するステップと
    被覆層の層厚の平均値に対応する値を算出するステップと
    算出した変化量に所定の係数を乗じた値を、算出した層厚の平均値から減じて被覆層の最小値に対応する値を算出するステップと、
    算出した被覆層の最小値に対応する値に基づいて、像保持体の寿命に関する情報を生成するステップと、
    をコンピュータに実行させる像保持体の寿命情報生成プログラム。
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