JP2012181467A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たに回路等を付け加えることなく,適切に帯電バイアス制御を行うことのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像形成装置は,濃度測定部と,帯電部に帯電バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加部と,帯電バイアス電圧を制御するバイアス制御部とを有し,バイアス制御部は,バイアス電圧印加部によって,予め記憶している放電領域の交流成分を含む少なくとも2種類の帯電バイアス電圧と,予め記憶している未放電領域の交流成分を含む少なくとも2種類の帯電バイアス電圧とを印加して,それぞれテスト画像のトナー像を形成し,各テスト画像のトナー像の濃度を取得し,取得した濃度に基づいてそれぞれ取得した濃度バラツキとそのときの帯電バイアス電圧との,未放電領域および放電領域のそれぞれにおける関係を表したグラフの交点に基づいて,帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に関する。さらに詳細には,像担持体を帯電するための帯電装置として,直流電圧と交流電圧とを重畳した帯電バイアスが印加された接触帯電方式の帯電装置を用いた画像形成装置に関するものである。
従来より,電子写真方式の画像形成装置は,感光体の表面を帯電するために,帯電装置を有している。この帯電装置として,例えばローラタイプやブレードタイプ等の接触帯電方式のものがある。さらに,このような接触帯電方式の帯電装置に,直流と交流とを重畳した帯電バイアスを印加するものがある。なお以下では,直接的に接触しているもののみでなく,非接触でもごく近接して配置されているものも含めて接触方式という。
接触方式の帯電装置では,感光体の表面を適切に帯電させることと,過剰な放電による感光体へのダメージを防止することとが,ともに満たされることが望まれる。そのために通常,帯電バイアスの交流成分の大きさを制御して,放電量が適切な範囲内となるようにしている。しかしながら,感光体自体の製造バラツキや耐久による変動,あるいは動作環境等によって,印加電圧と放電量との関係は一律ではない。これに対し,例えば特許文献1には,帯電装置に複数種類のテストバイアスを印加し,帯電装置に流れた交流電流値と直流電流値とを測定することによって,適切な帯電バイアスを設定する帯電装置が開示されている。
特開2010−19936号公報
しかしながら,前記した特許文献1に記載されている画像形成装置では,この制御のために,交流電流値を検出する測定回路と直流電流値を検出する測定回路とが新たに設けられている。このことは,装置の複雑化やコストアップを招くおそれがあるので好ましくない。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,新たに回路等を付け加えることなく,適切に帯電バイアス制御を行うことのできる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,感光体と,感光体の表面を帯電する帯電部と,帯電部によって帯電された感光体の表面を露光することにより静電潜像を形成する露光部と,露光部によって形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部とを有する画像形成装置であって,現像部によって形成されたトナー像の濃度を測定する濃度測定部と,帯電部に直流成分と交流成分とを重畳した帯電バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加部と,バイアス電圧印加部によって印加される帯電バイアス電圧を制御するバイアス制御部とを有し,バイアス制御部は,画像形成時の制御に先立ち,画像形成時の帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値を定める交流振幅決定処理を行うものであり,交流振幅決定処理では,バイアス電圧印加部によって,予め定めた放電領域の振幅値の交流成分を含む少なくとも2種類の帯電バイアス電圧と,予め定めた未放電領域の振幅値の交流成分を含む少なくとも2種類の帯電バイアス電圧とを印加して,それぞれテスト画像のトナー像を形成し,濃度測定部によって,各帯電バイアス電圧ごとに形成したテスト画像のトナー像の濃度を取得し,濃度測定部によって取得した濃度に基づいて,各帯電バイアス電圧ごとにそれぞれ濃度バラツキを取得し,取得した濃度バラツキと帯電バイアス電圧との,未放電領域および放電領域のそれぞれにおける関係を表したグラフの交点に基づいて,帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値を決定するものである。
本形態の画像形成装置によれば,画像形成に先立って交流振幅決定処理が行われるので,画像形成時には適切な振幅値の交流成分を有する帯電バイアス電圧が印加される。交流振幅決定処理では,放電領域と未放電領域とにおけるそれぞれ少なくとも2種類の帯電バイアス電圧を印加して,それぞれテスト画像を形成し,その濃度バラツキを取得する。放電領域と未放電領域とのそれぞれにおいて,帯電バイアス電圧と濃度バラツキとには一定の関係があるので,それらのグラフの交点から境界値を得ることができる。テスト画像の形成や濃度の測定のための部材は,いずれも従来から画像形成装置に設けられているので,新たな構成を付け加える必要はない。従って,新たに回路等を付け加えることなく,適切に帯電バイアス制御を行うことのできる画像形成装置となっている。
さらに本発明では,バイアス制御部は,交流振幅決定処理では,グラフの交点における振幅値に予め決めた係数を乗算した値を帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値とすることが望ましい。あるいは,バイアス制御部は,交流振幅決定処理では,グラフの交点における振幅値に予め決めた値を加算した値を帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値としてもよい。
このようにすれば,帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値を容易に決定できる。
さらに本発明では,濃度測定部は,感光体上のトナー像の濃度を測定するものであることが望ましい。あるいは,感光体上に形成されたトナー像の転写を受ける被転写材をさらに有し,濃度測定部は,被転写材上のトナー像の濃度を測定するものとしてもよい。
例えば,感光体上または中間転写ベルト上にテスト画像を形成して,そのトナー像の濃度を測定すればよい。
本発明の画像形成装置によれば,新たに回路等を付け加えることなく,適切に帯電バイアス制御を行うことができる。
本形態の画像形成装置の主要部を示す概略構成図である。 帯電部を示す概略構成図である。 帯電バイアスのピーク間電圧と交流電流との関係を示すグラフ図である。 ピーク間電圧と画像濃度のバラツキとの関係を示すグラフ図である。 ピーク間電圧と画像濃度のバラツキとの関係を示すグラフ図である。 ピーク間電圧の境界値の取得処理を示すフローチャート図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式の画像形成装置に本発明を適用したものである。
本形態の画像形成装置1は,図1に示すように,画像形成部10と中間転写ベルト11を有している。中間転写ベルト11は,図ではその一部のみが示されているが,無端ベルト状の部材である。画像形成時には,中間転写ベルト11は,図中に矢印で示すように,図中で反時計回り方向に回転される。画像形成部10は,感光体21を中心に,帯電部22,露光部23,現像部24,1次転写部25,クリーナ部26,濃度検出部27を有している。
なお,図1では,画像形成部10を1つのみ示しているが,各色の画像形成部を備えたタンデム型のカラー画像形成装置であってもよい。その場合にも,各画像形成部の構成や動作はほぼ同様である。露光部23と濃度検出部27とは,各色ごとに備えるのでなく,各色に共通の1つの部材とすることもできる。本形態の画像形成装置1は,さらに,2次転写部31,定着部32をも有している。
本形態の画像形成部10のうち,帯電部22の制御以外の箇所はいずれも,従来と同様のものである。例えば,感光体21は,回転ドラム型で負帯電性の有機光導電体である。露光部23は,半導体レーザを使用するレーザビームスキャナを有するものである。現像部24は,トナーを収容して,感光体21にそのトナーを供給する現像ローラを有するものである。本形態の現像部24で用いる現像剤は,一成分系のものでも二成分系のものでもよい。また,現像ローラには,現像バイアス電圧が印加される。
1次転写部25は,中間転写ベルト11を挟んで感光体21に押圧されている転写ローラである。クリーナ部26は,クリーニングブレードによって感光体21の表面を摺擦するものである。いずれの部材も,上記のものに限らず,従来より用いられている各種の装置で置き換えることもできる。
本形態の帯電部22は,図1に示すように,帯電ローラ41,押圧ばね42,帯電バイアス電源43,バイアス制御部44を有している。帯電ローラ41は,芯金41aを有し,その外周に内周側から発泡スポンジ層,導電層,保護層の各層を設けたものである。押圧バネ42は,芯金41aを感光体21へ向かって押圧するものである。そして,帯電バイアス電源43は,芯金41aに接続され,バイアス制御部44の制御に基づいて,帯電ローラ41に帯電バイアス電圧を印加するものである。
濃度検出部27は,中間転写ベルト11の表面のトナー濃度を検出するセンサである。例えば,反射式の光センサを用いればよい。これは従来より,テスト画像のトナー濃度を測定して画像の濃度調整等を行うために設けられているものである。そして,この濃度検出部27によれば,中間転写ベルト11のその箇所にトナーがどの程度載っているかを知ることができる。
さらに,本形態の濃度検出部27は,テスト画像中の複数箇所におけるトナー濃度をそれぞれ検出できるものである。例えば,幅方向または長手方向に複数のセンサを備えていてもよい。あるいは,1つのセンサで,中間転写ベルト11を移動させつつ複数箇所で濃度検出を行うものとしても良い。センサの配置や検出箇所の配置に合わせて,テスト画像を形成するとよい。従って,濃度検出部27の検出結果を用いれば,各テスト画像中の箇所によるトナー濃度のバラツキを判断することができる。トナー濃度のバラツキとは,複数箇所におけるテスト画像のトナー濃度が,その平均値から離れている程度であり,例えば標準偏差を用いて数値化することができる。
さらに本形態では,図1に示すように,濃度検出部27は,バイアス制御部44にも接続されている。そして,帯電処理を行う時には,濃度検出部27による検出結果がバイアス制御部44に入力される。本形態の帯電バイアス電源43は,図2に示すように,AC電源43aとDC電源43dとをともに有している。そして,バイアス制御部44は,濃度検出部27の検出結果を受けて,AC電源43aとDC電源43dとをそれぞれ制御するものである。
本形態の画像形成装置1によって画像形成を行う際には,図1中に矢印で示すように,各部が回転する。感光体21の表面は,帯電部22によって一様に帯電される。このとき,帯電ローラ41には帯電バイアス電源43によって,直流電圧と交流電圧とが重畳されたバイアス電圧が印加される。このバイアス電圧は,バイアス制御部44によって,感光体21を確実に帯電できるとともに,過剰に放電させることのない大きさとなるように制御されている。この制御の内容については後述する。
次に,露光部23によって,画像データに基づいた静電潜像が感光体21の表面に形成される。さらに,現像部24によって,その静電潜像にトナーが供給され,感光体21の表面にトナー像が形成される。形成されたトナー像は,1次転写部25によって中間転写ベルト11に転写される。トナー像が転写された中間転写ベルト11はさらに回転する。2次転写部31によって,トナー像は用紙Pに転写される。トナー像が転写された用紙Pは,図1中上方へ向かって搬送され,定着部32において,熱定着を受ける。これにより,用紙Pに画像が形成される。
接触方式の帯電ローラ41では,帯電バイアス電圧のピーク間電圧Vppと帯電ローラ41に流れる交流電流Iaとの間には,およそ図3に実線で示すような関係がある。つまり,交流電流Iaは,ピーク間電圧Vppを上げるにつれて上昇するが,その上昇割合は境界値Vtの前後でやや異なる。
図3に示すように,ピーク間電圧Vppが境界値Vt未満では,ピーク間電圧Vppと交流電流Iaとはほぼ比例関係にある。この領域では,帯電ローラ41に流れる交流電流Iaのほとんどは,帯電ローラ41と感光体21との接触箇所を介して流れるニップ電流Ia1である。ピーク間電圧Vppが境界値Vt以上では,交流電流Iaは,ニップ電流Ia1に,帯電ローラ41と感光体21との間の放電による放電電流Ia2が加わったものである。ピーク間電圧Vppが境界値Vt未満の領域が未放電領域であり,ピーク間電圧Vppが境界値Vt以上の領域が放電領域である。
そして,画像形成装置1において,感光体21を確実に帯電するためには,少なくとも放電領域の電圧を印加することが必要である。ピーク間電圧Vppが未放電領域の帯電バイアス電圧では,安定して確実な帯電を行うことができない。一方,放電電流Ia2が大きすぎると,感光体21の劣化が進行しやすいので好ましくない。つまり,感光体21を確実に帯電させることができ,かつ,感光体21の劣化を防止できる適切な帯電バイアス電圧の交流成分のピーク間電圧Vppは,境界値Vtよりやや放電領域側の値である。従って,帯電バイアス電圧の適切な選択のためには,境界値Vtをできるだけ正確に把握することが必要となる。
境界値Vtの設計値Vt0は,感光体21の放電開始電圧の設計値から,その2倍の値として求められる。放電開始電圧値は,感光体21と帯電部22との間で放電が起きる最小の電位差であり,ピーク間電圧Vppは,+側と−側との合計なので,その2倍である。実際の境界値Vtは,この設計値Vt0に近い値であるものの,動作環境や各部材の製造バラツキ,経年変化等によって,設計値Vt0とはやや異なる値となることが知られている。そこで,本形態では,画像形成処理に先立って,境界値Vtを精密に取得する処理を行う。
本発明者は,境界値Vtを精密に取得する処理として,テスト画像の濃度バラツキを使用する方法を思いついた。そこでまず,実験用の画像形成装置を用いて,帯電バイアス電圧のピーク間電圧を変えて形成したテスト画像の濃度バラツキを検出する実験を行った。また,そのときの感光体表面電位をも測定した。この実験の結果は,図4に示すようなものであった。
すなわち,帯電バイアス電圧のピーク間電圧とテスト画像の濃度バラツキとの間には,図4中に実線で示すような関係があることが分かった。すなわち,放電領域の帯電バイアス電圧を印加した場合には,濃度バラツキは,比較的小さくほぼ一定の値であった。これに対して,未放電領域では,放電領域より濃度バラツキが大きかった。特に,ピーク間電圧が小さいほど濃度バラツキが大きいものであった。
また,帯電バイアス電圧のピーク間電圧と感光体表面電位との間には,図4中に破線で示すような関係があることが分かった。すなわち,放電領域の帯電バイアス電圧を印加した場合には,感光体表面電位は,ほぼ一定であり充分な値であった。一方,未放電領域では,帯電後の感光体21の表面電位が,充分に均一な帯電状態とはなっていない。帯電が不十分なのである。このことが原因で,前述の濃度バラツキの大きさとして現れていると解される。この実験から,テスト画像の濃度バラツキに基づいて,放電領域と未放電領域との境界値Vtを求められることが分かった。
本形態の画像形成装置1は,メイン電源が入力されると,画像形成の準備のための各種の初期動作とともに,境界値Vtの取得処理を行う。本形態の画像形成装置1は,そのために,ピーク間電圧Vppを変えた複数種類の帯電バイアス電圧を印加して,それぞれ,テスト画像のトナー像を中間転写ベルト11上に作成する。なお,テスト画像としては,適正濃度より薄い,10〜60%濃度のグレー画像が好適である。
テスト画像を形成する帯電バイアス電圧のピーク間電圧Vppは,設計値Vt0を中心としてその両側からそれぞれ2点ずつ選択する。つまり,図5に示すように,計4種類のピーク間電圧Vpp1〜4を用いてそれぞれ,テスト画像を形成する。ピーク間電圧Vpp1,Vpp2は,放電領域内の2種類の値であり,ピーク間電圧Vpp3,Vpp4は,未放電領域内の2種類の値である。ただし,これらが正しく放電領域と未放電領域とに含まれるものであることが必要なので,設計値Vt0からやや余裕を持って離れた値を選択することが望ましい。なお,テスト画像を形成するピーク間電圧Vpp1〜4は,予め決めて設定しておいてもよいし,環境等に応じてその都度決定するようにしてもよい。
そして,本形態の画像形成装置1は,各テスト画像のトナー濃度のバラツキを取得する。そのために,本形態の画像形成装置1は,各テスト画像中の複数箇所において,濃度検出部27によって濃度を検出する。さらに,バイアス制御部44は,複数箇所で検出したそれぞれの濃度値を受けて,その値のバラツキを算出する。なお,テスト画像を形成するための各部や濃度検出部27は,従来より画像形成装置に設けられているものであり,本処理のための回路の追加は行っていない。
この結果,各ピーク間電圧Vpp1〜4と,それに対するテスト画像の濃度バラツキとの関係は,図5に示すようにグラフ化することができる。そして,ピーク間電圧と濃度バラツキとの関係を表すグラフ中で,Vpp1とVpp2とを通る直線L1と,Vpp3とVpp4とを通る直線L2との式をそれぞれ求める。この直線L1と直線L2との交点Qの横軸に対する位置が,ピーク間電圧の境界値Vtである。このようにすれば,テスト画像の濃度バラツキを用いて,境界値Vtを精密に求めることができる。
次に,境界値Vtの取得処理を,図6のフローチャートに基づいて説明する。本形態の画像形成装置1は,メイン電源が入力されるとまず,各種の初期動作を行う。例えば,感光体21等が回転され,定着部32のウォーミングアップが開始される。さらに,本形態の画像形成装置1は,この初期動作の1つとして,画像安定化のための処理を行う(S101)。
本形態の画像形成装置1は,画像安定化処理として,帯電バイアス電圧の直流成分や現像バイアス電圧の直流成分を変化させて,感光体21にトナー像を形成する。この処理は,従来より行われているものであり,このトナー像を中間転写ベルト11に転写して,濃度検出部27で読み取る動作を含んでいる。この画像安定化処理により,画像形成装置1は,動作環境や各部材の劣化程度を考慮した最適な画像形成濃度を決定する。図6のフローチャート中の破線は,この段階で最適濃度が決定されることを示している。なお,画像安定化処理の実行時には,帯電バイアス電圧のピーク間電圧Vppは,予め決められている初期値に設定される。
この画像安定化処理の後で,帯電バイアス電圧のピーク間電圧の境界値Vtの取得処理を行う。境界値Vtの取得処理ではまず,画像安定化処理で決定された最適濃度の10〜60%の範囲内の予め決めた割合の濃度となるように,露光部23による光量を設定する(S102)。
そして,ピーク間電圧Vpp1の帯電バイアス電圧を印加して,S102で決定した濃度のテスト画像のトナー像を,中間転写ベルト11上に形成する。形成したテスト画像中の画像濃度を測定し,濃度バラツキΔID1を取得する(S103)。同様に,ピーク間電圧Vpp2について,濃度バラツキΔID2を取得する(S104)。
S103とS104によって得られた2点のデータ(Vpp1,ΔID1)と(Vpp2,ΔID2)とから,これらを通る直線の式を算出する(S105)。その結果,以下の式1のa,bに当てはまる数値が得られる。これが,図5中の直線L1の式である。
ΔID = a × Vpp + b … (式1)
続いて,未放電領域についても,ピーク間電圧Vpp3,Vpp4を用いて,濃度バラツキΔID3,ΔID4を取得する(S106,S107)。そして,S106,S107によって得られた2点のデータ(Vpp3,ΔID3)と(Vpp4,ΔID4)とから,これらを通る直線の式を算出する(S108)。その結果,以下の式1のc,dに当てはまる数値が得られる。これが,図5中の直線L2の式である。
ΔID = c × Vpp + d … (式2)
次に,直線L1と直線L2との交点Qを求める。交点Qに対応するピーク間電圧Vppである境界値Vtは,S105で得られたa,bと,S108で得られたc,dとから,以下の式3によって求められる(S109)。
Vt = (d−b) / (a−c) … (式3)
これにより境界値Vtが求められた。なお,S103,S104,S106,S107の実施順序は,どのような順でもよい。また,S105とS108についても,順序を入れ替えることができる。これにより,境界値Vtが得られたので,これに,適切な放電電流Ia2に相当する分のピーク間電圧を加えて,適切な帯電バイアス電圧を得ることができる。例えば,得られた境界値Vtに,例えば,1.05〜1.5の範囲内の予め決めた係数をかけることにより,帯電バイアス電圧を決定する。あるいは,例えば,感光体21の放電開始電圧の0.1〜1倍の範囲内の予め決めた固定値の加算でもよい。
そこで,得られた帯電バイアス電圧によって,帯電処理を行うことにより,感光体21の表面を適切に帯電できる。しかも,大きすぎる放電電流が流れることはないので,感光体21の損傷は防止されている。
以上詳細に説明したように本形態の画像形成装置1によれば,メイン電源が入力されると帯電バイアス電圧を決定するための境界値Vtの取得処理が実行される。すなわち,帯電バイアス電圧の交流成分のピーク間電圧Vppを変えてテスト画像を形成し,その濃度バラツキを取得する。これを,放電領域と未放電領域とで行い,それぞれあてはまる直線を求めることにより,それらの領域の境目である境界値Vtを取得することができる。濃度バラツキを取得するための濃度検出部27は,例えば画像安定化処理のために元より設けられているものである。従って,新たに回路等を付け加えることなく,適切に帯電バイアス制御を行うことのできる画像形成装置となっている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,濃度検出部27は,中間転写ベルト11の回転方向について,2次転写部31より下流側に配置されてもよい。その場合には,2次転写部31が,中間転写ベルト11に対して圧接・離間の切換ができるものであることが望ましい。テスト画像の濃度を取得するときには,2次転写部31は,中間転写ベルト11から離間される。また例えば,濃度検出部27は,中間転写ベルト11上のトナー濃度を測定するものに限らず,感光体21上のトナー像のトナー濃度を測定するものであってもよい。その場合には,濃度検出部27は,感光体21における現像部24と1次転写部25との間の位置で,テスト画像のトナー濃度を検出することとすればよい。
また例えば,本形態では,テスト画像の濃度バラツキを4点取得しているが,これに限らずさらに多くの測定を行うようにしてもよい。その場合には,例えば最小二乗法を用いて直線L1,L2の式を求めるとよい。また例えば,本形態の境界値Vtの取得処理を行う時期は,初期動作時に限らず,環境が変化したとき,予め決めた枚数の印字処理を行った後等としてもよい。また,境界値Vtの取得処理のためだけにテスト画像を形成するのでなく,画像安定化処理や画像濃度調整等のために形成したテスト画像の一部を,本処理のテスト画像として使用することもできる。
1 画像形成装置
21 感光体
22 帯電部
23 露光部
24 現像部
27 濃度検出部
43 帯電バイアス電源
44 バイアス制御部

Claims (5)

  1. 感光体と,前記感光体の表面を帯電する帯電部と,前記帯電部によって帯電された前記感光体の表面を露光することにより静電潜像を形成する露光部と,前記露光部によって形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部とを有する画像形成装置において,
    前記現像部によって形成されたトナー像の濃度を測定する濃度測定部と,
    前記帯電部に直流成分と交流成分とを重畳した帯電バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加部と,
    前記バイアス電圧印加部によって印加される帯電バイアス電圧を制御するバイアス制御部とを有し,
    前記バイアス制御部は,
    画像形成時の制御に先立ち,画像形成時の帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値を定める交流振幅決定処理を行うものであり,
    前記交流振幅決定処理では,
    前記バイアス電圧印加部によって,予め定めた放電領域の振幅値の交流成分を含む少なくとも2種類の帯電バイアス電圧と,予め定めた未放電領域の振幅値の交流成分を含む少なくとも2種類の帯電バイアス電圧とを印加して,それぞれテスト画像のトナー像を形成し,
    前記濃度測定部によって,前記各帯電バイアス電圧ごとに形成したテスト画像のトナー像の濃度を取得し,
    前記濃度測定部によって取得した濃度に基づいて,前記各帯電バイアス電圧ごとにそれぞれ濃度バラツキを取得し,
    取得した濃度バラツキと帯電バイアス電圧との,未放電領域および放電領域のそれぞれにおける関係を表したグラフの交点に基づいて,帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    前記バイアス制御部は,前記交流振幅決定処理では,前記グラフの交点における振幅値に予め決めた係数を乗算した値を帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値とすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    前記バイアス制御部は,前記交流振幅決定処理では,前記グラフの交点における振幅値に予め決めた値を加算した値を帯電バイアス電圧の交流成分の振幅値とすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    前記濃度測定部は,前記感光体上のトナー像の濃度を測定するものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置において,
    前記感光体上に形成されたトナー像の転写を受ける被転写材をさらに有し,
    前記濃度測定部は,前記被転写材上のトナー像の濃度を測定するものであることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016153875A (ja) * 2015-02-13 2016-08-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
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