JP4798388B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
特許文献1は、DC電流値が飽和したAC電流のポイントに対して所定の比率を乗じることにより、感光体を帯電させる帯電バイアスを決定する画像形成装置を開示する。
特開2004−333789号公報
本発明は、像保持体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の適正な振幅を精度よく設定することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、被覆層により被覆され、回転する像保持体と、この像保持体に接触して前記像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に対し、交流電流を直流電流に重畳した電力を供給する給電部と、この給電部が前記帯電部材に供給する交流電流又は交流電圧の振幅を変更可能な振幅変更部と、この振幅変更部により変更される交流電流又は交流電圧の振幅に応じて変化する、前記像保持体の帯電量に対応する帯電情報を検出する帯電情報検出手段と、前記帯電情報検出手段が検出する帯電情報の変化量が急変する変曲点を検知する変曲点検知手段と、前記像保持体及び前記帯電部材の環境条件及び状態のうち少なくともいずれかに対応する値を変動値として検出する変動値検出手段と、この変動値検出手段の検出結果に基づいて、前記変曲点検知手段が検知した変曲点に基づく補正変曲点を算出する補正変曲点算出手段と、この補正変曲点算出手段が算出した補正変曲点に基づいて、前記給電部が前記帯電部材に供給する交流電流又は交流電圧の振幅を設定する振幅設定部と、前記帯電部材により帯電された前記像保持体に潜像を書き込む光書込み装置と、この光書込み装置が書き込んだ潜像を現像剤により可視化する現像装置と、この現像装置が可視化した現像剤像を用紙に転写する転写装置とを有する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記変曲点検知手段は、前記転写装置が所定数の用紙に現像剤像を転写した場合、又は前記像保持体が所定数の回転をした場合に、変曲点を検知する請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記変曲点検知手段が変曲点を検知した回数を計数する計数部をさらに有し、前記振幅設定部は、前記計数部の計数結果に基づいて、交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記変曲点検知手段が検知した変曲点を、前記変動値検出手段が検出した変動値がそれぞれ所定の基準値である場合に前記変曲点検知手段が検知する変曲点に換算する換算手段をさらに有し、前記補正変曲点算出手段は、前記換算手段が換算した変曲点に基づいて補正変曲点を算出する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記換算手段の換算結果、及び前記変動値検出手段の検出結果に基づいて、前記変曲点検知手段が変曲点を検知するために前記振幅変更部が変更する交流電流又は交流電圧の振幅の初期値を設定する初期値設定手段をさらに有する請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記換算手段が換算した所定回数分の換算結果を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する換算結果の移動平均を算出する移動平均算出手段とをさらに有し、前記補正変曲点算出手段は、前記移動平均算出手段の算出結果に基づいて補正変曲点を算出する請求項4又は5記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、前記被覆層が所定の摩耗をしたことに対応する値を前記変動値検出手段が変動値として検出した場合に、前記変曲点検知手段が変曲点を新たに検知することを止め、前記補正変曲点算出手段が前記移動平均算出手段の算出結果に基づいて補正変曲点を算出するよう制御する制御手段をさらに有する請求項6記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記振幅設定部は、前記変動値検出手段の検出結果に基づいて交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項1乃至7いずれか記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、前記補正変曲点算出手段は、前記転写装置が現像剤像を用紙に転写するごとに、前記帯電部材が前記像保持体を帯電させる前に補正変曲点を算出する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、前記振幅設定部は、前記転写装置が現像剤像を用紙に転写するごとに、前記帯電部材が前記像保持体を帯電させる前に交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項9記載の画像形成装置である。
請求項11に係る本発明は、前記転写装置が現像剤像を複数の用紙に連続して転写する場合、現像剤像を転写した用紙が所定数に達したとき、又は前記変動値検出手段が所定値以上の変動値を検出したときに、前記補正変曲点算出手段は補正変曲点を算出し、前記振幅設定部は交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置である。
請求項12に係る本発明は、前記変曲点検知手段が検知した変曲点が異常であるか否かを閾値に基づいて判定する判定手段と、この判定手段が判定をするための閾値を、前記変動値検出手段の検出結果に基づいて設定する閾値設定手段と、前記変曲点検知手段が変曲点を検知するために、前記振幅変更部が交流電流又は交流電圧の振幅を変更する範囲を前記変動値検出手段の検出結果に基づいて設定する範囲設定手段とをさらに有する請求項1乃至11いずれか記載の画像形成装置である。
請求項13に係る本発明は、前記変曲点検知手段が検知した変曲点が異常であることを前記判定手段が判定した場合、前記振幅設定部は、前記閾値設定手段が設定する閾値に基づいて交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項12記載の画像形成装置である。
本発明によれば、像保持体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の適正な振幅を精度よく設定することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成手段14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば2段の給紙ユニット18a,18bが配置されている。さらに、画像形成装置本体12の下方には、オプションとして着脱装着される2段の給紙ユニット18c,18dが配置されている。
それぞれの給紙ユニット18a〜18dは、給紙ユニット本体20と、用紙などのシートが収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して摺動自在に装着され、正面方向(図1の右方向)に引き出される。また、給紙カセット22の奥端近傍上部には給紙ロール24が配置され、この給紙ロール24の前方にリタードロール26及びフィードロール28が配置されている。さらにオプションの給紙ユニット18c,18dには、それぞれ対をなす送りロール30が設けられている。
搬送路32は、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から排出口34までの用紙通路であり、この搬送路32は、画像形成装置本体12の裏面(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から後述する定着装置36まで略垂直に形成されている部分を有する。この搬送路32の定着装置36の上流側に後述する転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
したがって、給紙ユニット18a〜18dの給紙カセット22から送りロール24により送り出された用紙(シート)は、リタードロール26びフィードロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出される。
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、搬送路30の排出ロール40の手前は2股に別れ、その分かれた部分に切換爪46が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40に用紙の後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、用紙が反転路48に導かれ、レジストロール38、転写装置42と像保持体44及び定着装置36を通って排出口34から排出部16へ排出されるものである。
排出部16は、画像形成装置本体に対して回動自在の傾斜部52を有する。この傾斜部52は、排出口部分が低く、正面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部52は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1で2点鎖線で示すように、傾斜部52を上方に回転して開いたときには、開放部54が形成され、この開放部54を介して後述するプロセスカートリッジ64が脱着できるようにしてある。
像形成手段14は、例えば電子写真方式のもので、像保持体44と、この像保持体44を圧接によって一様帯電させる帯電部材56と、この帯電部材56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像を用紙に転写する例えば転写ロールからなる転写装置42と、像保持体44に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置62と、転写装置42により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる例えば加圧ロールと加熱ロールとからなる定着装置36とから構成されている。
像保持体44は、例えば直径が30mmである筒状の感光体からなり、図示しないモータによって回転駆動されている。帯電部材56は、例えば直径が12mmである筒状の帯電ロールからなり、像保持体44の回転に従動して、例えば300mSの周期で回転する。光書込み装置58は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、前述した給紙ユニット18a〜18dと平行で画像形成装置本体12の正面近傍に配置され、現像装置60内を横切って像保持体44を露光する。この像保持体44の露光位置が潜像書込み位置Pとなる。なお、この実施形態においては、光書込み装置58として走査型のレーザ露光装置を用いたが、他の実施形態としてLEDや面発光レーザ等を用いることができる。
プロセスカートリッジ64は、像保持体44、帯電部材56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものである。このプロセスカートリッジ64は、排出部16の傾斜部52の直近下方に配置されており、前述したように、傾斜部52を開いたときに形成される開放部54を介してを脱着される。
また、画像形成装置10は、制御ユット66、温度湿度センサ67、表示装置及びキーボードなどを含むユーザインタフェース装置(UI装置)68、HDD・CD装置などの記憶装置70及び通信装置72などを有する。制御ユニット66は、CPU74及びメモリ76などを含み、画像形成装置10を構成する各部を制御する。温度湿度センサ67は、像保持体44及び帯電部材56の周囲の温度及び湿度(環境条件を示す変動値)を検出し、制御ユット66に対して出力する。
つまり、画像形成装置10は、コンピュータとしての機能を含み、記憶媒体78又は通信装置72を介して受け入れたプログラムを実行することにより、印刷などの処理を行う。
次に、像保持体44、帯電部材56及びその周辺について詳述する。
図3において、像保持体44、帯電部材56及びその周辺の詳細が示されている。
像保持体44は、例えば円筒状の導電性支持体の表面を感光層45により被覆されたものであり、図示しない駆動部からの駆動力により回転する。
高圧給電部80は、交流電源84及び直流電源86を有し、帯電部材56に対して所定の電圧を印加して、直流成分及び交流成分を重畳した電流を帯電部材56に供給する。例えば、交流電源84は、1000Hzの周波数でピーク間電圧Vppが1000〜2500V程度の電圧を帯電部材56に対して印加し、約1〜2mA程度の交流電流Iacを後述する振幅変更部94から入力される振幅変更信号に応じて帯電部材56に供給するようにされている。つまり、交流電源84は、帯電部材56に供給する交流電流Iacの振幅が振幅変更部94によって制御されている。
帯電制御装置82は、例えば帯電情報検出部88、メモリ90、振幅設定部92、振幅制御部93、振幅変更部94、初期値設定部96及び異常判定部97を有し、制御ユニット66の一部を構成する。
帯電情報検出部88は、例えば直流電源86とグランド(GND)との間に設けられ、CPU74(図2)によって実行されるプログラムに応じて、高圧給電部80が帯電部材56に対して供給する直流電流(Idc)を後述する時機(タイミング)に帯電情報として検出し、メモリ90に対して出力する。
メモリ90は、例えば書き込み可能な不揮発性メモリ(NVM:Non Volatile Memory)であり、図2に示したメモリ76の一部を構成する。また、メモリ76は、CPU74の制御により、帯電情報検出部88、振幅制御部93及び振幅設定部92のいずれからもアクセスできるようにされており、帯電情報検出部88から入力される直流電流Idc(帯電情報)と交流電流Iacの値とを組にしたデータ、及び予め実験に基づいて決められた傾きm1、m2などの設定値をそれぞれ記憶するようにされている。
例えば、傾きm1、m2は、予め実験により求められた交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量(傾き)の最小値をM1とし、最大値をM2とすると、下式1,2の関係を満たすように決められている。
M1≦m1<目標とする傾き<m2≦M2 ・・・(1)
(M1+M2)÷2=目標とする傾きの平均値 ・・・(2)
振幅設定部92は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、変化量算出部98、移動平均算出部100及び判定部102を有し、メモリ90にアクセスして、振幅変更部94に対して振幅を設定する振幅設定信号を出力する。
変化量算出部98は、メモリ90が記憶する直流電流Idcと交流電流Iacの値とを組にしたデータを受け入れ、後述する交流電流Iacの変化に対する直流電流の変化量(傾き)を、帯電情報検出部88が連続して検出した2つの帯電情報を単位として算出し、算出した変化量を移動平均算出部100に対して出力する。
移動平均算出部100は、図示しないメモリを含み、図6を用いて後述するように、変化量算出部98から入力される傾きを記憶しつつ、傾きの移動平均(平均傾き)を算出し、判定部102に対して出力する。
判定部102は、メモリ90が記憶する傾きm1、m2などの設定値を受け入れ、移動平均算出部100が出力する平均傾きを受け入れて、傾きm1、m2などの設定値に応じた判定を平均傾きに対して行う。
そして、振幅設定部92は、判定部102の判定結果に応じて暫定的に振幅を設定するための振幅設定信号を振幅変更部94に対して出力する。
また、振幅設定部92は、後述する計数部114の計数結果、及び温度湿度センサ67の検出結果などの変動値に応じて、交流電流の振幅を設定するようにされてもよい。また、振幅設定部92は、画像形成装置10が現像剤像をシートに転写するごとに、光書込み装置58が潜像を書き込む前に交流電流又は交流電圧の振幅を設定するようにされてもよい。また、振幅設定部92は、画像形成装置10が現像剤像を複数のシートに連続して転写する場合、現像剤像を転写したシートが所定数に達したとき、又は温度湿度センサ67の検出結果などの変動値が所定値以上になったときに、交流電流の振幅を設定するようにされてもよい。
振幅制御部93(図4等を用いて詳述)は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、温度湿度センサ67が検出する温度及び湿度を受け入れ、帯電制御装置82を構成する各部を制御する。例えば、振幅制御部93は、帯電情報検出部88及びメモリ90を介して、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量が急変する変曲点を検知し、検知した変曲点に応じて振幅設定部92が交流電流Iacの適正な振幅を設定するための振幅設定信号を振幅変更部94に対して出力するように、振幅設定部92を制御するようにされている。
振幅変更部94は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、振幅設定部92から入力される振幅設定信号に応じて、振幅変更信号を交流電源84に対して出力し、交流電源84が出力する交流電流Iacの振幅を変更する。
初期値設定部96は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、振幅変更部94が変更する交流電流Iacの振幅の初期値を設定する初期値設定信号を振幅設定部92の制御に応じて生成し、振幅変更部94に対して出力する。なお、初期値設定部96が出力する初期値設定信号は、画像形成装置10の環境条件、像保持体44の総回転数、又は像保持体44表面の膜厚などに基づいて算出されるものでもよい。また、初期値設定部96は、後述する換算部106の換算結果、及び温度湿度センサ67の検出結果などの変動値に応じて、変曲点検知部104が変曲点を検知するために振幅変更部94が変更する交流電流又は交流電圧の振幅の初期値を設定するようにされてもよい。
異常判定部97(図11等を用いて詳述)は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、温度湿度センサ67が検出する温度及び湿度を受け入れ、振幅制御部93が検知した変曲点を受け入れて、受け入れた変曲点が異常であるか否かを判定し、判定結果を振幅制御部93に対して出力する。
なお、帯電制御装置82は、交流電流Iacに代えて交流電圧Vacを制御するようにされてもよい。
次に、振幅制御部93について詳述する。
図4は、振幅制御部93の構成を示すブロック図である。振幅制御部93は、変曲点検知部104、換算部106、移動平均算出部108、補正変曲点算出部110、補正制御部112、計数部114、サイクルカウンタ116及び層厚算出部118から構成される。
変曲点検知部104は、振幅変更部94が変更する交流電流の振幅の変化に対し、帯電情報検出部88が検出する帯電情報の変化量が急変する変曲点(検知変曲点)を検知する。また、変曲点検知部104は、画像形成装置10がが所定数のシートに現像剤像を形成した場合、又は像保持体44が所定数の回転をした場合に変曲点を検知するようにされてもよい。
換算部106は、変曲点検知部104が検知した変曲点(検知変曲点)を、温度湿度センサ67が検出した温度及び湿度、並びに後述するサイクルカウンタ116がカウントする像保持体44又は帯電部材56の回転数、及び層厚算出部118が算出する感光層45の層厚などの変動値がそれぞれ所定の基準値である場合に変曲点検知部104が検知する変曲点(基準変曲点)に換算する。
例えば、換算部106は、下式3を用いて、変曲点検知部104が検知した検知変曲点を基準変曲点に換算する。
基準変曲点=検知変曲点/(1+α0+β0+γ0) ・・・(3)
上式3において、α0は、変曲点検知部104が変曲点を検知した時の温湿度を基準温湿度に変換するために、実験により求められた変換用の値である。また、β0は、変曲点検知部104が変曲点を検知した時の感光層45の層厚を基準層厚に変換するために、実験により求められた変換用の値である。また、γ0は、変曲点検知部104が変曲点を検知した時の帯電部材56の回転数を基準回転数に変換するために、実験により求められた変換用の値であり、帯電部材56の現像剤による汚れ(汚れによって変動する帯電部材56の抵抗値)に対応する。
なお、換算部106が換算した基準変曲点は、メモリ76が少なくとも最新の所定回数分を記憶するようにされている。
移動平均算出部108は、メモリ76が記憶する基準変曲点の移動平均を算出する。
補正変曲点算出部110は、移動平均算出部108が算出した結果を、温度湿度センサ67が検出した温度及び湿度、並びに後述するサイクルカウンタ116がカウントする像保持体44又は帯電部材56の回転数、及び層厚算出部118が算出する感光層45の層厚などの変動値に応じて補正する(補正変曲点を算出する)。
例えば、補正変曲点算出部110は、下式4を用いて、移動平均算出部108が算出した結果から補正変曲点を算出する。
補正変曲点=基準変曲点×(1+α1+β1+γ1) ・・・(4)
上式4において、α1は、画像形成装置10がシートに画像を形成する時に温度湿度センサ67が検出した温湿度において変曲点検知部104が検知すべき変曲点が算出されるように、基準温湿度を変換する(補正する)ために、実験により求められた変換用の値である。また、β1は、画像形成装置10がシートに画像を形成する時に例えば層厚算出部118が算出した感光層45の層厚において変曲点検知部104が検知すべき変曲点が算出されるように、基準層厚を変換する(補正する)ために、実験により求められた変換用の値である。また、γ1は、画像形成装置10がシートに画像を形成する時に例えばサイクルカウンタ116がカウントした帯電部材56の回転数において変曲点検知部104が検知すべき変曲点が算出されるように、基準回転数を変換する(補正する)ために、実験により求められた変換用の値である。
例えば、補正変曲点算出部110は、図5に示した補正変曲点算出用テーブルとしてメモリ76に記憶された値を上式4に適用し、補正変曲点を算出してもよい。補正変曲点算出用テーブルは、所定の環境条件(温度と湿度の組み合わせ)ごとに所定の変換用の値が設定され、所定の感光層45の層厚ごとに所定の変換用の値が設定され、所定の帯電部材56の回転数ごとに所定の変換用の値が設定されてもよい。
また、補正変曲点算出部110は、画像形成装置10が現像剤像をシートに転写するごとに、帯電部材56が像保持体44を帯電させる前に補正変曲点を算出するようにされてもよい。また、補正変曲点算出部110は、画像形成装置10が現像剤像を複数のシートに連続して転写する場合、現像剤像を転写したシートが所定数に達したとき、又は温度湿度センサ67の検出結果などの変動値が所定値以上になったときに、補正変曲点を算出するようにされてもよい。
補正制御部112(図4)は、温度湿度センサ67が検出した温度及び湿度、並びに後述するサイクルカウンタ116がカウントする像保持体44又は帯電部材56の回転数、及び層厚算出部118が算出する感光層45の層厚などの変動値が、感光層45が所定の摩耗をしたことに対応する値に達した場合に、変曲点検知部104がが変曲点を新たに検知することを止め、補正変曲点算出部110が移動平均算出部108の算出結果に応じて補正変曲点を算出するよう制御する。
計数部114は、変曲点検知部104が変曲点を検知した回数、及び補正変曲点算出部110が変曲点を補正した回数を計数する。サイクルカウンタ116は、像保持体44及び帯電部材56それぞれの回転数(サイクル数)を変動値としてカウントする。層厚算出部118は、メモリ90を介して振幅制御部93が受け入れる帯電情報、又はサイクルカウンタ116のカウント結果に応じて、感光層45の層厚を算出する。
次に、帯電制御装置82が変曲点を検知するために行う処理について説明する。
図6は、帯電制御装置82が変曲点を検知するために行う処理(S10)を示すフローチャートである。
図6に示すように、ステップ100(S100)において、振幅設定部92又は初期値設定部96は、暫定的な交流電流Iacの振幅を設定する。
ステップ102(S102)において、帯電情報検出部88は、S100の処理に応じて高圧給電部80が電流を供給している間に、後述するタイミングで直流電流Idcを帯電情報として検出する。なお、検出された直流電流Idcは、メモリ90に記憶される。
ステップ104(S104)において、振幅設定部92は、暫定的な交流電流Iacの振幅を変更して設定する。例えば、振幅設定部92は、S100の処理で設定した交流電流Iacの振幅に対し、振幅を0.3mA増加させるように変更して設定する。
ステップ106(S106)において、帯電情報検出部88は、S104の処理に応じて高圧給電部80が電流を供給している間に、後述するタイミングで直流電流Idcを帯電情報として検出する。
ステップ108(S108)において、変化量算出部98は、S102の処理で検出された直流電流Idcと、S106の処理で検出された直流電流Idcとを用いて、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量(傾き)を算出する。
ステップ110(S110)において、移動平均算出部100は、変化量算出部98から入力されて記憶した前回の傾きと、今回のS108の処理で算出された傾きとの平均値(平均傾き)を算出する。なお、移動平均算出部100は、変化量算出部98から入力されて記憶した傾き(前回の傾き)がない場合には、例えば今回算出した傾きを平均傾きとみなすようにされてもよいし、S100の処理が再び行われるように、前回の傾きに替わる所定の数値を用いて平均傾きを暫定的に算出するようにされてもよい。
ステップ112(S112)において、判定部102は、S110の処理で算出された平均傾きがm2よりも小さいか否かを判定する。そして、振幅設定部92は、平均傾きがm2よりも小さい場合にはS116の処理に進み、平均傾きがm2以上の場合にはS114の処理に進む。
ステップ114(S114)において、振幅設定部92は、S104の処理で設定した交流電流Iacの振幅に対し、振幅を例えば0.3mA増加させるように変更して設定し、S100の処理に進む。
ステップ116(S116)において、判定部102は、S110の処理で算出された平均傾きがm1よりも大きいか否かを判定する。そして、振幅設定部92は、平均傾きがm1よりも大きい場合にはS120の処理に進み、平均傾きがm1以下の場合にはS118の処理に進む。
ステップ118(S118)において、振幅設定部92は、S104の処理で設定した交流電流Iacの振幅に対し、振幅を例えば0.7mA減少させるように変更して設定し、S100の処理に進む。
ステップ120(S120)において、変曲点検知部104は、S110の処理で算出した平均傾きと、S108の処理で算出した傾きに応じて、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量が急変する変曲点(図7等を参照)を検知する。
ここで、変曲点検知部104は、例えば変曲点に対応する交流電流Iacの値を含む範囲で傾きを算出された交流電流Iacの平均値を、変曲点に対応する交流電流Iacの値とする。なお、変曲点に対応する交流電流Iacの値は、像保持体44の帯電量が飽和する点(帯電飽和点)に対応する。
図7は、帯電制御装置82が図6に示した処理(S10)を行った経過例を示すグラフであって、(A)は交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量を示すグラフであり、(B)は帯電情報検出部88が検出する直流電流Idcと、直流電流Idcを検出する時機とを示すグラフである(初期値設定部96が設定する交流電流Iacの振幅の初期値が、変化量の変曲点に対応する交流電流Iacの値よりも大きい場合の経過例)。
なお、図7に示した傾きm1、m2は、それぞれM1=m1、M2=m2の関係になっている。
まず、初期値設定部96は、図7(A)に示すように、交流電流Iacの振幅の初期値としてIac1を振幅変更部94に対して設定する。
高圧給電部80がIac1とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、図7(B)に示すように、像保持体44上の基準点から像保持体44が0.3周回転したタイミングで直流電流Idc1を検出する。
次に、振幅設定部92は、交流電流Iacの振幅をIac2に変更して設定する。
高圧給電部80がIac2とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が0.6周回転したタイミングで直流電流Idc2を検出する。
変化量算出部98は、直流電流Idc1と直流電流Idc2とを用いて、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量(傾き12)を算出する。
移動平均算出部100は、前回の傾きがないために、例えば傾き12を平均傾きとみなす。そして、平均傾きがm2よりも小さく、かつm1以下であると判定部102が判定すると、振幅設定部92は、振幅をIac3まで減少させて設定する。
高圧給電部80がIac3とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が0.9周回転したタイミングで直流電流Idc3を検出する。
次に、振幅設定部92は、交流電流Iacの振幅をIac4に変更して設定する。
高圧給電部80がIac4とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が1.2周回転したタイミングで直流電流Idc4を検出する。ここで、像保持体44は、像保持体44上の基準点から0.2回転した状態と同じ位置まで回転している。
変化量算出部98は、直流電流Idc3と直流電流Idc4とを用いて、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量(傾き34)を算出する。
移動平均算出部100は、前回の傾きである傾き12と、今回算出した傾き34との平均値(平均傾き)を算出する。そして、平均傾きがm2よりも小さく、かつm1以下であると判定部102が判定すると、振幅設定部92は、振幅をIac5まで減少させて設定する。
高圧給電部80がIac5とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が1.5周回転したタイミングで直流電流Idc5を検出する。ここで、像保持体44は、像保持体44上の基準点から0.5回転した状態と同じ位置まで回転している。
次に、振幅設定部92は、交流電流Iacの振幅をIac6に変更して設定する。
高圧給電部80がIac6とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が1.8周回転したタイミングで直流電流Idc6を検出する。ここで、像保持体44は、像保持体44上の基準点から0.8回転した状態と同じ位置まで回転している。
変化量算出部98は、直流電流Idc5と直流電流Idc6とを用いて、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量(傾き56)を算出する。
移動平均算出部100は、前回の傾きである傾き34と、今回算出した傾き56との平均値(平均傾き)を算出する。そして、平均傾きがm2よりも小さく、かつm1以下であると判定部102が判定すると、振幅設定部92は、振幅をIac7まで減少させて設定する。
高圧給電部80がIac7とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が2.1周回転したタイミングで直流電流Idc7を検出する。ここで、像保持体44は、像保持体44上の基準点から0.1回転した状態と同じ位置まで回転している。
次に、振幅設定部92は、交流電流Iacの振幅をIac8に変更して設定する。
高圧給電部80がIac8とともに直流電流Idcを帯電部材56に供給している間に、帯電情報検出部88は、像保持体44上の基準点から像保持体44が2.4周回転したタイミングで直流電流Idc8を検出する。ここで、像保持体44は、像保持体44上の基準点から0.4回転した状態と同じ位置まで回転している。
変化量算出部98は、直流電流Idc7と直流電流Idc8とを用いて、交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量(傾き78)を算出する。
移動平均算出部100は、前回の傾きである傾き56と、今回算出した傾き78との平均値(平均傾き)を算出する。そして、平均傾きがm2よりも小さく、かつm1よりも大きいと判定部102が判定すると、変曲点検知部104は、変曲点に対応する交流電流Iacの値を含む範囲である傾き78を算出された交流電流Iacの平均値を、変曲点に対応する交流電流Iacの値として検知する。そして、変曲点検知部104は、変曲点に対応する交流電流Iacの値を設定するための振幅設定信号を、振幅設定部92を介して振幅変更部94に出力することにより、交流電源84に対して適性な交流電流Iacの振幅を設定する。
次に、帯電制御装置82が適正な交流電流Iacの振幅を設定するために行う処理について説明する。
図8は、帯電制御装置82が適正な交流電流Iacの振幅を設定するために行う処理(S20)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ10(S10)において、帯電制御装置82は、図6に示したS10の処理を行い、変曲点を検知する。
ステップ200(S200)において、換算部106は、変曲点(検知変曲点)を、温度湿度センサ67が検出した温度及び湿度、並びにサイクルカウンタ116がカウントする像保持体44又は帯電部材56の回転数、及び層厚算出部118が算出する感光層45の層厚などの変動値がそれぞれ所定の基準値である場合に変曲点検知部104が検知する変曲点に換算(基準変曲点を算出)する。
ステップ202(S202)において、メモリ76は、基準変曲点を記憶する。
ステップ204(S204)において、CPU74は、換算部106が換算した回数が所定回数に達したか否かを判定し、所定回数に達している場合にはS206の処理に進み、所定回数に達していない場合にはS208の処理に進む。
例えば、移動平均算出部108によって5回分の移動平均を算出することが設定されている場合、CPU74は、画像形成装置10が設置された後に換算部106が換算した回数が5回に達したか否かを判定する。
ステップ206(S206)において、移動平均算出部108は、換算部106の換算結果の移動平均を算出する。
ステップ208(S208)において、CPU74は、シートに画像を印刷する指示があるか否かを判定し、指示がある場合にはS210の処理に進み、指示がない場合にはS208の処理を継続する。
ステップ210(S210)において、補正変曲点算出部110は、換算部106の換算結果、又は移動平均算出部108の算出結果を用いて補正変曲点を算出する。
ステップ212(S212)において、振幅設定部92は、補正変曲点を用いて、適正な交流電流Iacの振幅を設定する。
次に、振幅設定部92が設定する交流電流Iacの振幅について詳述する。
図9は、振幅設定部92が設定する交流電流Iacの振幅を示すグラフである。
図9に示すように、交流電流Iac(又は交流電圧Vac)の振幅を大きくすると、直流電流Idc(又は像保持体44の表面電位)は、変曲点(飽和点)を有する変化をする。直流電流Idcの変曲点は、温度湿度センサ67が検出する温度及び湿度、層厚算出部118が算出する像保持体44の層厚、並びにサイクルカウンタ116がカウントする帯電部材56の回転数(抵抗値に相当)を変数とする関数f1で表される。
振幅設定部92は、交流電流Iacの振幅が小さいために画像に白点が生じてしまうことを防止するために、交流電流Iacの設定値が変曲点(補正変曲点)よりも大きくなるように、変曲点(補正変曲点)に白点消失マージンを加えた値を交流電流Iacの設定値とするようにされている。ここで、白点消失マージンは、温度湿度センサ67が検出する温度及び湿度、層厚算出部118が算出する像保持体44の層厚、並びにサイクルカウンタ116がカウントする帯電部材56の回転数(抵抗値に相当)を変数とする関数f2で表される。
振幅設定部92は、設定する交流電流Iacの振幅を算出するために、例えば下式5を用いる。
交流電流Iac設定値=補正変曲点×(1+a1+b1+c1) ・・・(5)
上式5において、a1は、温度湿度センサ67が検出した温湿度に応じた白点消失マージンを補正変曲点に加えるために、実験により求められた変換用の値である。また、b1は、層厚算出部118が算出した感光層45の層厚に応じた白点消失マージンを補正変曲点に加えるために、実験により求められた変換用の値である。また、c1は、サイクルカウンタ116がカウントした帯電部材56の回転数に応じた白点消失マージンを補正変曲点に加えるために、実験により求められた変換用の値である。
例えば、振幅設定部92は、図10に示した白点消失用テーブルとしてメモリ76に記憶された値を上式5に適用し、設定する交流電流Iacの振幅を算出してもよい。白点消失用テーブルは、所定の環境条件(温度と湿度の組み合わせ)ごとに所定の変換用の値が設定され、所定の感光層45の層厚ごとに所定の変換用の値が設定され、所定の帯電部材56の回転数ごとに所定の変換用の値が設定されてもよい。
さらに、振幅設定部92は、変曲点検知部104が変曲点を検知した回数、又は補正変曲点算出部110が変曲点を補正した回数が少ないことによって変曲点(補正変曲点)の精度が悪くなり、画像に白点が生じてしまうことを防止するために、変曲点検知部104が変曲点を検知した回数、又は補正変曲点算出部110が変曲点を補正した回数が所定値に達するまでの初期段階には、変曲点に対して白点消失マージンに加えて、さらに例えば所定値Aとなるマージンを付加し、交流電流Iacの初期設定値を設定するようにされてもよい。
また、振幅設定部92は、変曲点検知部104が検知した変曲点が異常であることを後述する判定部120が判定した場合、閾値設定部122が設定する閾値に応じて交流電流の振幅を設定するようにされてもよい。
次に、振幅制御部93について詳述する。
図11は、振幅制御部93の構成を示すブロック図である。振幅制御部93は、判定部120、閾値設定部122及び範囲設定部124から構成される。
判定部120は、変曲点検知部104が検知した変曲点(検知変曲点)が異常であるか否かを、閾値設定部122が設定する閾値に応じて判定する。閾値設定部122は、判定部120が判定をするための閾値を、温度湿度センサ67が検出する温度及び湿度、層厚算出部118が算出する像保持体44の層厚、並びにサイクルカウンタ116がカウントする帯電部材56の回転数(抵抗値に相当)などの変動値に応じて設定する。範囲設定部124は、変曲点検知部104が変曲点を検知するために、振幅変更部94が交流電流の振幅を変更する範囲を、温度湿度センサ67が検出する温度及び湿度、層厚算出部118が算出する像保持体44の層厚、並びにサイクルカウンタ116がカウントする帯電部材56の回転数(抵抗値に相当)などの変動値に応じて設定する。
図12は、変曲点が異常であることを判定部120が判定する領域と、範囲設定部124が交流電流の振幅を変更する範囲との関係を示すグラフである。
帯電情報の変曲点に対応する交流電流Iacは、像保持体44の個体それぞれによってばらつきがある。図12に示すように、像保持体44の個体によるばらつきの分布は、時間の経過(像保持体44のサイクル数)に伴って変動する。つまり、時間が経過すると(像保持体44のサイクル数が増加すると)、帯電情報の変曲点に対応する交流電流Iacが異常であると判定されるべき領域が変化する。
したがって、変曲点に対応する交流電流Iacのばらつきが大きくなる場合には、変曲点検知部104が変曲点を検知するために、振幅変更部94が交流電流の振幅を変更する範囲を、範囲設定部124は広くする。
なお、振幅変更部94が所定の時間間隔で交流電流Iacの振幅を変化させる場合、範囲設定部124が交流電流の振幅を変更する範囲を広げることは、変曲点検知部104が変曲点を検知するために行う処理を収束させるために設定される検知時間が長くなることになる。
図13は、環境条件(温湿度)を変更しつつ、画像形成装置10が連続印刷を行った場合における、像保持体44の回転数と、変曲点に対応する交流電流Iacとの関係を示すグラフ(像保持体44の個体数は4)である。図13において、像保持体44の個体それぞれの変曲点に対応する交流電流Iacのばらつきの平均値mは、像保持体44の環境条件により変動している。また、図13には、ばらつきの平均値mに対し、±3σのばらつきを考慮することにより、変曲点が異常であるか否かを判定するための変化させた閾値(上限及び下限)と、変曲点に対応する交流電流Iacの全てのばらつきの平均値に対して±3σのばらつきを考慮した一定の閾値(上限及び下限)とが示されている。
図13に示した例においては、高温高湿の環境条件よりも低温低湿の環境条件において、変曲点に対応する交流電流Iacのばらつきが大きくなっている。また、像保持体44の回転数が増加するほど、変曲点に対応する交流電流Iacのばらつきが大きくなっている。
例えば、変曲点に対応する交流電流Iacの値が、高温高湿の環境条件において点Aで示される値である場合、一定の閾値では異常でないと判定される。一方、変曲点に対応する交流電流Iacの値が、低温低湿の環境条件において点Bで示される値である場合、一定の閾値では異常であると判定される。
そこで、閾値設定部122は、環境条件(温湿度)及び像保持体44の回転数に応じて、変曲点が異常であるか否かを判定するための閾値を設定するようにされている。
なお、上記実施形態においては、帯電部材56の帯電量に対応する帯電情報を直流電流Idcとする場合を例に説明したが、これに限定されることなく、帯電情報は、帯電部材56に流れる電流の直流成分、交流成分、像保持体44と帯電部材56との間で流れる放電電流に基づく情報などであってもよい。また、画像形成装置10は、図示しない表面電位計を用いて像保持体44の表面電位を計測し、像保持体44の表面電位を帯電情報とするようにされてもよい。
また、1つの像保持体44を帯電させる1つの帯電部材56を有する画像形成装置10について説明したが、これに限定されることなく、例えば4つの像保持体を有するカラー画像形成装置において、像保持体をそれぞれ帯電させる4つの帯電装置に対し、交流電流Iacの振幅を制御するようにされてもよい。
制御ユニット66が実行するプログラムは、通信手段により提供されてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体に格納して提供されてもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。 像保持体、帯電部材及びその周辺の詳細を示すブロック図である。 振幅制御部の構成を示すブロック図である。 補正変曲点算出用テーブル例を示す図表である。 帯電制御装置が変曲点を検知するために行う処理(S10)を示すフローチャートである。 帯電制御装置が図6に示した処理(S10)を行った経過例を示すグラフであって、(A)は交流電流Iacの変化に対する直流電流Idcの変化量を示すグラフであり、(B)は帯電情報検出部が検出する直流電流Idcと、直流電流Idcを検出する時機とを示すグラフである。 帯電制御装置が適正な交流電流Iacの振幅を設定するために行う処理(S20)を示すフローチャートである。 振幅設定部が設定する交流電流Iacの振幅を示すグラフである。 白点消失用テーブル例を示す図表である。 振幅制御部の構成を示すブロック図である。 変曲点が異常であることを判定部が判定する領域と、範囲設定部が交流電流の振幅を変更する範囲との関係を示すグラフである。 環境条件(温湿度)を変更しつつ、画像形成装置が連続印刷を行った場合における、像保持体の回転数と、変曲点に対応する交流電流Iacとの関係を示すグラフ(像保持体の個体数は4)である。
符号の説明
10 画像形成装置
44 像保持体
56 帯電部材
66 制御ユニット
67 温度湿度センサ
74 CPU
76 メモリ
80 高圧給電部
82 帯電制御装置
84 交流電源
86 直流電源
88 帯電情報検出部
90 メモリ
91 振幅制御部
92 振幅設定部
93 振幅制御部
94 振幅変更部
96 初期値設定部
97 異常判定部
98 変化量算出部
100 移動平均算出部
102 判定部
104 変曲点検知部
106 換算部
108 移動平均算出部
110 補正変曲点算出部
112 補正制御部
114 計数部
116 サイクルカウンタ
118 層厚算出部
120 判定部
122 閾値設定部
124 範囲設定部

Claims (13)

  1. 被覆層により被覆され、回転する像保持体と、
    この像保持体に接触して前記像保持体を帯電させる帯電部材と、
    この帯電部材に対し、交流電流を直流電流に重畳した電力を供給する給電部と、
    この給電部が前記帯電部材に供給する交流電流又は交流電圧の振幅を変更可能な振幅変更部と、
    この振幅変更部により変更される交流電流又は交流電圧の振幅に応じて変化する、前記像保持体の帯電量に対応する帯電情報を検出する帯電情報検出手段と、
    前記帯電情報検出手段が検出する帯電情報の変化量が急変する変曲点を検知する変曲点検知手段と、
    前記像保持体及び前記帯電部材の環境条件及び状態のうち少なくともいずれかに対応する値を変動値として検出する変動値検出手段と、
    この変動値検出手段の検出結果に基づいて、前記変曲点検知手段が検知した変曲点を補正して補正変曲点を算出する補正変曲点算出手段と、
    この補正変曲点算出手段が算出した補正変曲点から定まる交流電流又は交流電圧の振幅に対し、前記変動値検出手段の検出結果に基づいて定まる増加量だけ振幅を増加させ、前記給電部が前記帯電部材に供給する交流電流又は交流電圧の振幅を設定する振幅設定部と、
    前記帯電部材により帯電された前記像保持体に潜像を書き込む光書込み装置と、
    この光書込み装置が書き込んだ潜像を現像剤により可視化する現像装置と、
    この現像装置が可視化した現像剤像を用紙に転写する転写装置と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記変曲点検知手段は、前記転写装置が所定数の用紙に現像剤像を転写した場合、又は前記像保持体が所定数の回転をした場合に、変曲点を検知する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記変曲点検知手段が変曲点を検知した回数を計数する計数部をさらに有し、前記振幅設定部は、前記計数部の計数結果に基づいて、交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記変曲点検知手段が検知した変曲点を、前記変動値検出手段が検出した変動値がそれぞれ所定の基準値である場合に前記変曲点検知手段が検知する変曲点に換算する換算手段をさらに有し、前記補正変曲点算出手段は、前記換算手段が換算した変曲点に基づいて補正変曲点を算出する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記換算手段の換算結果、及び前記変動値検出手段の検出結果に基づいて、前記変曲点検知手段が変曲点を検知するために前記振幅変更部が変更する交流電流又は交流電圧の振幅の初期値を設定する初期値設定手段をさらに有する請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記換算手段が換算した所定回数分の換算結果を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する換算結果の移動平均を算出する移動平均算出手段とをさらに有し、前記補正変曲点算出手段は、前記移動平均算出手段の算出結果に基づいて補正変曲点を算出する請求項4又は5記載の画像形成装置。
  7. 前記被覆層が所定の摩耗をしたことに対応する値を前記変動値検出手段が変動値として検出した場合に、前記変曲点検知手段が変曲点を新たに検知することを止め、前記補正変曲点算出手段が前記移動平均算出手段の算出結果に基づいて補正変曲点を算出するよう制御する制御手段をさらに有する請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記振幅設定部は、前記変動値検出手段の検出結果に基づいて交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項1乃至7いずれか記載の画像形成装置。
  9. 前記補正変曲点算出手段は、前記転写装置が現像剤像を用紙に転写するごとに、前記帯電部材が前記像保持体を帯電させる前に補正変曲点を算出する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置。
  10. 前記振幅設定部は、前記転写装置が現像剤像を用紙に転写するごとに、前記帯電部材が前記像保持体を帯電させる前に交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記転写装置が現像剤像を複数の用紙に連続して転写する場合、現像剤像を転写した用紙が所定数に達したとき、又は前記変動値検出手段が所定値以上の変動値を検出したときに、前記補正変曲点算出手段は補正変曲点を算出し、前記振幅設定部は交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項1乃至8いずれか記載の画像形成装置。
  12. 前記変曲点検知手段が検知した変曲点が異常であるか否かを閾値に基づいて判定する判定手段と、この判定手段が判定をするための閾値を、前記変動値検出手段の検出結果に基づいて設定する閾値設定手段と、前記変曲点検知手段が変曲点を検知するために、前記振幅変更部が交流電流又は交流電圧の振幅を変更する範囲を前記変動値検出手段の検出結果に基づいて設定する範囲設定手段とをさらに有する請求項1乃至11いずれか記載の画像形成装置。
  13. 前記変曲点検知手段が検知した変曲点が異常であることを前記判定手段が判定した場合、前記振幅設定部は、前記閾値設定手段が設定する閾値に基づいて交流電流又は交流電圧の振幅を設定する請求項12記載の画像形成装置。
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