JP2008139624A - 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム - Google Patents

帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008139624A
JP2008139624A JP2006326647A JP2006326647A JP2008139624A JP 2008139624 A JP2008139624 A JP 2008139624A JP 2006326647 A JP2006326647 A JP 2006326647A JP 2006326647 A JP2006326647 A JP 2006326647A JP 2008139624 A JP2008139624 A JP 2008139624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplitude
alternating current
charging member
integration
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006326647A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiko Yamaguchi
英彦 山口
Chikao Ikeda
周穂 池田
Hideki Moriya
秀樹 守屋
Masao Omori
雅夫 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2006326647A priority Critical patent/JP2008139624A/ja
Publication of JP2008139624A publication Critical patent/JP2008139624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の適正な振幅を容易に設定する。
【解決手段】A/D変換器92は、LPF90から入力される振幅が異なる2つ以上のIacの積分結果をそれぞれA/D変換する。時機特定部94は、それぞれの積分結果の離散値が略一致する隣り合った2つの時機(Sp1、Sp2)を特定する。時機制御部96は、時機特定部94が出力する時機(Sp1、Sp2)を受け入れて、A/D変換器92が積分結果の時機(Sp1、Sp2)における値(+Q、−Q)を演算部98に対して出力するように、A/D変換器92を制御する。演算部98は、+Qと−Qとを受け入れ、それぞれの絶対値の差(差分電荷ΔQ)を算出する。振幅設定部100は、差分電荷ΔQの変曲点を検出し、検出した変曲点に応じて交流電流Iacの適正な振幅を振幅調整部102に対して設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラムに関するものである。
特許文献1は、放電電流が発生しているときの電流波形全体の積分値と、電流波形のピーク値と印加電圧の波形から求められる電流波形の積分値との差分を一定値に維持するように、出力交流電圧のピーク間電圧を変化させる画像形成装置を開示する。また、特許文献2は、ピーク間電圧が異なる交流電圧成分を電荷供給部材に順次印加しながら被帯電体帯電電位を電位検知手段で順次検知し、検知結果に基づいたピーク間電圧の交流電圧成分に所定の直流電圧成分を重畳した電圧を印加するように直流電源、交流電源、ピーク間電圧可変手段を制御する画像形成装置を開示する。
特開2001−201919号公報 特開平9−185219号公報
しかしながら、上記従来例においては、像担持体を帯電させるために適正な交流電流の振幅を設定することが困難であるという問題があった。
本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の適正な振幅を容易に設定することができる帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の振幅を調整可能な振幅調整手段と、この振幅調整手段が振幅を調整した交流電流を積分する積分手段と、帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流を、前記積分手段がそれぞれ積分した結果が略一致する時機を特定する時機特定手段と、この時機特定手段が特定した時機における前記積分手段の積分結果に基づいて、交流電流の振幅を設定する振幅設定手段とを有する帯電制御装置である。
請求項2に係る本発明は、前記振幅設定手段が、特定された隣り合う2つの時機における積分結果の絶対値の差に基づいて、振幅を設定する請求項1記載の帯電制御装置である。
請求項3に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に供給される交流電流の振幅を調整可能な振幅調整手段と、この振幅調整手段が振幅を調整した交流電流を積分する積分手段と、前記帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流を、前記積分手段がそれぞれ積分した結果が略一致する時機を特定する時機特定手段と、この時機特定手段が特定した時機における前記積分手段の積分結果に基づいて、交流電流の振幅を設定する振幅設定手段とを有する帯電装置である。
請求項4に係る本発明は、前記振幅設定手段が、特定された隣り合う2つの時機における積分結果の絶対値の差に基づいて、振幅を設定する請求項3記載の帯電装置である。
請求項5に係る本発明は、像保持体と、この像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に交流電流を含む電流を供給する給電手段と、この給電手段が前記帯電部材に供給する交流電流の振幅を調整可能な振幅調整手段と、この振幅調整手段が振幅を調整した交流電流を積分する積分手段と、前記帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で前記給電手段が供給する交流電流を、前記積分手段がそれぞれ積分した結果が略一致する時機を特定する時機特定手段と、この時機特定手段が特定した時機における前記積分手段の積分結果に基づいて、前記給電手段が供給する交流電流の振幅を設定する振幅設定手段とを有する画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記振幅設定手段が、特定された隣り合う2つの時機における積分結果の絶対値の差に基づいて、振幅を設定する請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流をそれぞれ積分し、積分結果が略一致する時機を特定し、特定した時機における振幅を大きくした交流電流の積分結果に応じて、帯電部材に対する交流電流の振幅を設定する帯電制御方法である。
請求項8に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流を、それぞれ積分した結果が略一致する時機を特定するステップと、特定した時機における振幅を大きくした交流電流の積分結果に応じて、帯電部材に対する交流電流の振幅を設定するステップとをコンピュータに実行させる帯電制御プログラムである。
本発明によれば、被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の適正な振幅を容易に設定することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成手段14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば2段の給紙ユニット18a,18bが配置されている。さらに、画像形成装置本体12の下方には、オプションとして着脱装着される2段の給紙ユニット18c,18dが配置されている。
それぞれの給紙ユニット18a〜18dは、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して摺動自在に装着され、正面方向(図1の右方向)に引き出される。また、給紙カセット22の奥端近傍上部には給紙ロール24が配置され、この給紙ロール24の前方にリタードロール26及びフィードロール28が配置されている。さらにオプションの給紙ユニット18c,18dには、それぞれ対をなす送りロール30が設けられている。
搬送路32は、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から排出口34までの用紙通路であり、この搬送路32は、画像形成装置本体12の裏面(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から後述する定着装置36まで略垂直に形成されている部分を有する。この搬送路32の定着装置36の上流側に後述する転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
したがって、給紙ユニット18a〜18dの給紙カセット22から送りロール24により送り出された用紙は、リタードロール26びフィードロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出される。
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、搬送路30の排出ロール40の手前は2股に別れ、その分かれた部分に切換爪46が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40に用紙の後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、用紙が反転路48に導かれ、レジストロール38、転写装置42と像保持体44及び定着装置36を通って排出口34から排出部16へ排出されるものである。
排出部16は、画像形成装置本体に対して回動自在の傾斜部52を有する。この傾斜部52は、排出口部分が低く、正面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部52は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1で2点鎖線で示すように、傾斜部52を上方に回転して開いたときには、開放部54が形成され、この開放部54を介して後述するプロセスカートリッジ64が脱着できるようにしてある。
像形成手段14は、例えば電子写真方式のもので、感光体からなる像保持体44と、この像保持体44を圧接によって一様帯電させる例えば帯電ロールからなる帯電部材56と、この帯電部材56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像を用紙に転写する例えば転写ロールからなる転写装置42と、像保持体44に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置62と、転写装置42により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる例えば加圧ロールと加熱ロールとからなる定着装置36とから構成されている。光書込み装置58は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、前述した給紙ユニット18a〜18dと平行で画像形成装置本体12の正面近傍に配置され、現像装置60内を横切って像保持体44を露光する。この像保持体44の露光位置が潜像書込み位置Pとなる。なお、この実施形態においては、光書込み装置58として走査型のレーザ露光装置を用いたが、他の実施形態としてLEDや面発光レーザ等を用いることができる。
プロセスカートリッジ64は、像保持体44、帯電部材56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものである。このプロセスカートリッジ64は、排出部16の傾斜部52の直近下方に配置されており、前述したように、傾斜部52を開いたときに形成される開放部54を介してを脱着される。
また、画像形成装置10は、制御ユット66、表示装置及びキーボードなどを含むユーザインタフェース装置(UI装置)68、HDD・CD装置などの記憶装置70及び通信装置72などを有する。制御ユニット66は、CPU74及びメモリ76などを含み、画像形成装置10を構成する各部を制御する。
つまり、画像形成装置10は、コンピュータとしての機能を含み、記憶媒体78又は通信装置72を介して受け入れたプログラムを実行することにより、印刷などの処理を行う。
次に、帯電部材56と、この帯電部材56に高電圧を印加する高圧給電部80と、この高圧給電部80が帯電部材56に供給する電流を制御する帯電制御装置84とについて詳述する。
図3において、帯電部材56、高圧給電部80、電流検出部82及び帯電制御装置84の詳細が示されている。
高圧給電部80は、交流電源86及び直流電源88を有し、帯電部材56に対して所定の電圧を印加して、直流成分及び交流成分を重畳した電流を帯電部材56に供給する。例えば、交流電源86は、1000Hzの周波数でピーク間電圧Vppが1000〜2500V程度の電圧を帯電部材56に対して印加し、約1〜2mA程度の交流電流Iacを後述する振幅調整部102から入力される振幅調整信号に応じて帯電部材56に供給するようにされている。つまり、交流電源86は、帯電部材56に供給する交流電流Iacの振幅が振幅調整部102によって制御されている。
電流検出部82は、高圧給電部80が帯電部材56に対して供給する電流を検出し、帯電制御装置84の後述するLPF90に対して出力する。
帯電制御装置84は、例えばLPF90、A/D変換器92、時機特定部94、時機制御部96、演算部98、振幅設定部100及び振幅調整部102を有し、制御ユニット66の一部を構成する。
LPF90は、電流検出部82が出力する電流を受け入れ、高圧給電部80が帯電部材56に対して供給する交流電流Iacを積分する積分手段であり、積分結果(電荷量)をA/D変換器92に対して出力する。
A/D変換器92は、後述する時機特定部94の制御に応じて、LPF90から入力される積分結果をA/D変換し、離散値化した積分結果を時機特定部94に対して出力する。また、A/D変換器92は、後述する時機制御部96の制御に応じて、LPF90から入力される積分結果をA/D変換し、離散値化した積分結果の一部(後述する+Q、−Q)を演算部98に対して出力する。
時機特定部94は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、図4(A)に示すように、帯電部材56と像保持体44との間に放電が生じない範囲内の振幅が異なる2つ以上の交流電流IacをLPF90がそれぞれ積分した結果を、A/D変換器92を介してそれぞれ取得し、それぞれの積分結果の離散値が略一致する隣り合った2つの時機をサンプリングタイミングSp1、Sp2として特定し、時機制御部96に対して出力する。
なお、サンプリングタイミングSp1、Sp2の間隔は、帯電部材56と像保持体44との間に放電が生じない範囲内の交流電流Iacの半周期になっている。また、交流電流Iacにオフセットがない場合には、振幅が異なる交流電流Iacそれぞれの積分結果は、0Vで一致する。
時機制御部96は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、時機特定部94が出力するサンプリングタイミングSp1、Sp2を受け入れて、図4(B)に示すように、A/D変換器92が積分結果(電荷量)をサンプリングタイミングSp1、Sp2でサンプリングし、+側の電荷量(+Q)と−側の電荷量(−Q)とを演算部98に対して出力するように、A/D変換器92を制御する。
なお、サンプリングタイミングSp1、Sp2における+側の電荷量(+Q)と−側の電荷量(−Q)とは、図5(A)に示すように、電流検出部82が検知する交流電流Iacに対し、交流電源86の印加電圧のピーク時近傍で放電が生じたことによって放電電流が付加されると、図5(B)に示すように、LPF90の出力が歪んで位相もずれてしまうために生じるものである。
演算部98(図3)は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、A/D変換器92が出力する+側の電荷量(+Q)と−側の電荷量(−Q)とを受け入れ、差分電荷ΔQを下式1により算出し、算出した差分電荷ΔQを振幅設定部100に対して出力する。
差分電荷ΔQ=|+Q|−|−Q| ・・・(1)
振幅設定部100は、例えばCPU74によって実行されるプログラムとして構成され、演算部98が出力する差分電荷ΔQを受け入れると、差分電荷ΔQが交流電流Iacの変化に応じて変化し始めたか否か(図6を用いて後述する変曲点に達したか否か)を判定し、変曲点に達している場合には、変曲点で交流電源86が出力している交流電流Iacの振幅が適正な振幅であることを示す設定信号を振幅調整部102に対して出力し、変曲点に達していない場合には、交流電流Iacの振幅を例えば0.03mA大きくする指示を示す信号を振幅調整部102に対して出力する。また、振幅設定部100は、変曲点に対応する交流電流Iacの振幅を基に適正な振幅を算出し、振幅を設定する設定信号を振幅調整部102に対して出力するようにされてもよい。
つまり、振幅設定部100は、差分電荷ΔQの変曲点を検出し、検出した変曲点に応じて交流電流Iacの適正な振幅を設定する。
図6は、交流電流Iacの変化に対する差分電荷ΔQの変化及び帯電部材56の表面電位の変化を示すグラフである。
図6に示すように、交流電流Iacが小さい場合には、交流電流Iacが増加しても差分電荷ΔQはほとんど変化しない。また、交流電流Iacが徐々に増加して所定値に達すると、差分電荷ΔQは、交流電流Iacが増加するにつれて小さくなる。なお、交流電流Iacにオフセットが生じていても、差分電荷ΔQは、オフセットが生じていない場合と同じ値になる。
一方、帯電部材56の表面電位は、交流電流Iacが小さい場合には、交流電流Iacが増加するにつれて高くなる。また、交流電流Iacが徐々に増加して所定値に達すると、帯電部材56の表面電位は、交流電流Iacが増加してもほとんど変化しなくなる。
このように、交流電流Iacの変化に対する差分電荷ΔQの変化及び帯電部材56の表面電位の変化には、それぞれ傾きが変化する点(変曲点)がある。また、差分電位ΔQの変曲点と、帯電部材56の表面電位の変曲点とは、交流電流Iacの振幅が略同じになることが実験により確認されている。
交流電流Iacが増加するにつれて帯電部材56の表面電位が高くなる範囲の交流電流Iacは、放電を生じさせず、像保持体44に磨耗を生じさせるなどのダメージを与えない。ただし、交流電流Iacの振幅が小さすぎると、像保持体44の帯電量が不足して、用紙に形成される画像に白点などの画像ディフェクトが生じる場合があるため、用紙に画像を形成するためには適さない。また、交流電流Iacの振幅が大きすぎると、像保持体44に磨耗などを生じさせるため、用紙に画像を形成するためには適さない。つまり、差分電位ΔQの変曲点(又はマージンを付加した値)に対応する交流電流Iacの値が用紙に画像を形成するために適正な振幅の交流電流Iacの値となる。
振幅調整部102(図3)は、振幅設定部100から入力される設定信号に応じて、振幅調整信号を交流電源86に対して出力し、交流電源86が出力する交流電流Iacの振幅を適正な値に調整する。
なお、振幅調整部102は、CPU74の制御により、振幅設定部100から設定信号が入力されていない場合(例えば電源オン時又は毎朝など)に、帯電部材56と像保持体44との間に放電が生じない範囲内の振幅が異なる2つ以上の交流電流Iacを交流電源86が出力し、時機特定部94がサンプリングタイミングSp1、Sp2を特定した後に交流電流Iacを例えば0.03mAずつ順次増加させるようにされている。
次に、適正な振幅の交流電流Iacで像保持体44を帯電させるために、帯電制御装置84が行う処理について説明する。
図7は、適正な振幅の交流電流Iacで像保持体44を帯電させるために、帯電制御装置84が行う処理(S10)を示すフローチャートである。
図7に示すように、ステップ100(S100)において、振幅調整部102は、像保持体44と帯電部材56との間で放電が生じない範囲で、交流電源86が出力するIacの振幅を調整する。
ステップ102(S102)において、LPF90は、電流検出部82を介して受け入れたIacを積分し、A/D変換器92に対して出力する。
ステップ104(S104)において、A/D変換器92は、時機特定部94の制御に応じて、LPF90から入力される積分結果をA/D変換し、離散値化した積分結果(離散値)を時機特定部94に対して出力する。
ステップ106(S106)において、時機特定部94は、A/D変換器92から入力される離散値を例えばメモリ76に記憶させる。
ステップ108(S108)において、CPU74は、時機特定部94が振幅の異なる2つ以上のIacの離散値化された積分結果を取得するために、振幅調整部102がIacを所定回数変更したか否かを判定し、所定回数変更していない場合にはS110の処理に進み、所定回数変更している場合にはS112の処理に進む。
ステップ110(S110)において、振幅調整部102は、像保持体44と帯電部材56との間で放電が生じない範囲で、交流電源86が出力するIacの振幅を変更する。
ステップ112(S112)において、時機特定部94は、異なるIacの積分結果の離散値が略一致する隣り合った2つの時機(Sp1、Sp2)を特定し、時機制御部96に対して出力する。
ステップ114(S114)において、振幅調整部102は、Iacの振幅を所定量増加させる。
ステップ116(S116)において、LPF90は、電流検出部82を介して受け入れたIacを積分し、A/D変換器92に対して出力する。
ステップ118(S118)において、A/D変換器92は、時機制御部96の制御に応じて、LPF90から入力される積分結果をA/D変換し、離散値化した積分結果の一部(+Q、−Q)を演算部98に対して出力する。つまり、演算部98は、サンプリングタイミングSp1、Sp2における離散値(+Q、−Q)を取得する。
ステップ120(S120)において、演算部98は、2つの時機Sp1、Sp2における離散値の絶対値の差(差分電荷ΔQ)を算出し、振幅設定部100に対して出力する。
ステップ122(S122)において、振幅設定部100は、演算部98が出力する差分電荷ΔQを受け入れ、差分電荷ΔQの変曲点を検出した場合にはS124の処理に進み、差分電荷ΔQの変曲点を検出していない場合にはS114の処理に進む。
ステップ124(S124)において、振幅設定部100は、検出した変曲点に応じて、Iacの適正な振幅を振幅調整部102に対して設定する。
なお、振幅設定部100(図3)は、演算部98が出力する差分電荷ΔQを受け入れて、差分電荷ΔQが所定値未満であるか否かを判定し、差分電荷ΔQが所定値未満である場合には、交流電源86が出力している交流電流Iacの振幅が適正な振幅であることを示す設定信号を振幅調整部102に対して出力し、差分電荷ΔQが所定値以上である場合には、交流電流Iacの振幅を例えば0.03mA大きくする指示を示す信号を振幅調整部102に対して出力するようにされてもよい。例えば、振幅設定部100は、交流電流Iacにオフセットがない場合には、差分電荷ΔQが0未満であるか否かを基にIacの適正な振幅を設定するようにされてもよい。
また、演算部98は、A/D変換器92が出力する+側の電荷量(+Q)と−側の電荷量(−Q)とを受け入れ、差分電荷ΔQを下式2により算出するようにされてもよい。
差分電荷ΔQ=(+Q)−(−Q) ・・・(2)
また、上記実施形態においては、1つの像保持体44を帯電させる1つの帯電部材56を有する画像形成装置10について説明したが、これに限定されることなく、例えば4つの像保持体を有するカラー画像形成装置において、像保持体をそれぞれ帯電させる4つの帯電装置に対し、交流電流Iacの大きさを制御するようにされてもよい。
制御ユニット66が実行するプログラムは、通信手段により提供されてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体に格納して提供されてもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。 帯電部材、高圧給電部、電流検出部及び帯電制御装置の詳細を示すブロック図である。 LPFの出力結果を示すグラフであって、(A)は放電が生じない範囲で交流電流Iacの振幅を変更した場合の出力結果を示すグラフであり、(B)は放電が生じる範囲で交流電流Iacの振幅を変更した場合の出力結果を示すグラフである。 交流電流IacとLPFの出力とを比較するグラフであって、(A)は交流電流Iacに放電電流が付加された状態を示すグラフであり、(B)は放電が生じた場合に歪んたLPFの出力を示すグラフである。 交流電流Iacの変化に対する差分電荷ΔQの変化及び帯電部材の表面電位の変化を示すグラフである。 適正な振幅の交流電流Iacで像保持体を帯電させるために、帯電制御装置が行う処理(S10)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
14 像形成手段
44 像保持体
56 帯電部材
66 制御ユニット
74 CPU
76 メモリ
80 高圧給電部
82 電流検出部
84 帯電制御装置
86 交流電源
88 直流電源
90 LPF
92 A/D変換器
94 時機特定部
96 時機制御部
98 演算部
100 振幅設定部
102 振幅調整部

Claims (8)

  1. 被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される交流電流の振幅を調整可能な振幅調整手段と、この振幅調整手段が振幅を調整した交流電流を積分する積分手段と、帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流を、前記積分手段がそれぞれ積分した結果が略一致する時機を特定する時機特定手段と、この時機特定手段が特定した時機における前記積分手段の積分結果に基づいて、交流電流の振幅を設定する振幅設定手段とを有する帯電制御装置。
  2. 前記振幅設定手段は、特定された隣り合う2つの時機における積分結果の絶対値の差に基づいて、振幅を設定する請求項1記載の帯電制御装置。
  3. 被帯電体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に供給される交流電流の振幅を調整可能な振幅調整手段と、この振幅調整手段が振幅を調整した交流電流を積分する積分手段と、前記帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流を、前記積分手段がそれぞれ積分した結果が略一致する時機を特定する時機特定手段と、この時機特定手段が特定した時機における前記積分手段の積分結果に基づいて、交流電流の振幅を設定する振幅設定手段とを有する帯電装置。
  4. 前記振幅設定手段は、特定された隣り合う2つの時機における積分結果の絶対値の差に基づいて、振幅を設定する請求項3記載の帯電装置。
  5. 像保持体と、この像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に交流電流を含む電流を供給する給電手段と、この給電手段が前記帯電部材に供給する交流電流の振幅を調整可能な振幅調整手段と、この振幅調整手段が振幅を調整した交流電流を積分する積分手段と、前記帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で前記給電手段が供給する交流電流を、前記積分手段がそれぞれ積分した結果が略一致する時機を特定する時機特定手段と、この時機特定手段が特定した時機における前記積分手段の積分結果に基づいて、前記給電手段が供給する交流電流の振幅を設定する振幅設定手段とを有する画像形成装置。
  6. 前記振幅設定手段は、特定された隣り合う2つの時機における積分結果の絶対値の差に基づいて、振幅を設定する請求項5記載の画像形成装置。
  7. 被帯電体を帯電させる帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流をそれぞれ積分し、積分結果が略一致する時機を特定し、特定した時機における振幅を大きくした交流電流の積分結果に応じて、帯電部材に対する交流電流の振幅を設定する帯電制御方法。
  8. 被帯電体を帯電させる帯電部材に放電が生じない範囲内の異なる振幅で供給される交流電流を、それぞれ積分した結果が略一致する時機を特定するステップと、特定した時機における振幅を大きくした交流電流の積分結果に応じて、帯電部材に対する交流電流の振幅を設定するステップとをコンピュータに実行させる帯電制御プログラム。
JP2006326647A 2006-12-04 2006-12-04 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム Pending JP2008139624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326647A JP2008139624A (ja) 2006-12-04 2006-12-04 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326647A JP2008139624A (ja) 2006-12-04 2006-12-04 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008139624A true JP2008139624A (ja) 2008-06-19

Family

ID=39601151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006326647A Pending JP2008139624A (ja) 2006-12-04 2006-12-04 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008139624A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010102262A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法
JP2018132714A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010102262A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Canon Inc 画像形成装置及びその制御方法
JP2018132714A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5939783B2 (ja) 画像形成装置
JP2011186037A (ja) 高圧制御装置及び画像形成装置
JP2009229577A (ja) 画像形成装置
JP4929978B2 (ja) 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP2003287942A (ja) 現像装置
JP2006258868A (ja) 画像形成装置
JP2008139624A (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム
JP2011118234A (ja) 画像形成装置
JP2003233225A (ja) 画像形成装置及び現像量の補償方法
JP2016018200A (ja) 画像形成装置
KR101757218B1 (ko) 화상형성장치 및 정착기 구동 제어 방법
US8180238B2 (en) Voltage control in an image forming apparatus
JP7350536B2 (ja) 画像形成装置
JP4877649B2 (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP4877648B2 (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP2009058903A (ja) 高圧電源ユニット及び画像形成装置
JP2008139546A (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP2010197523A (ja) 画像形成装置
JP4083974B2 (ja) 画像形成装置
JP2011028062A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2009025434A (ja) 画像形成装置
US20070147856A1 (en) Image forming apparatus and layer thickness calculating method
KR20060122794A (ko) 화상형성장치 및 화상형성방법
JP6152597B2 (ja) 画像形成装置
JP2020118915A (ja) 画像形成装置、紙分離方法及び紙分離制御プログラム