JP4929978B2 - 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム - Google Patents

帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4929978B2
JP4929978B2 JP2006292406A JP2006292406A JP4929978B2 JP 4929978 B2 JP4929978 B2 JP 4929978B2 JP 2006292406 A JP2006292406 A JP 2006292406A JP 2006292406 A JP2006292406 A JP 2006292406A JP 4929978 B2 JP4929978 B2 JP 4929978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging member
current
periodic signal
component
integration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006292406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008107693A (ja
Inventor
明寛 井田
賀久 北野
拓郎 萩原
秀樹 守屋
周穂 池田
英彦 山口
雅夫 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2006292406A priority Critical patent/JP4929978B2/ja
Priority to US11/802,355 priority patent/US7542689B2/en
Priority to KR1020070074954A priority patent/KR101057367B1/ko
Priority to CN2007101429137A priority patent/CN101169609B/zh
Publication of JP2008107693A publication Critical patent/JP2008107693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4929978B2 publication Critical patent/JP4929978B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0266Arrangements for controlling the amount of charge

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラムに関するものである。
特許文献1は、DC電流値が飽和したAC電流のポイントに対して所定の比率を乗じることにより、感光体を帯電させる帯電バイアスを決定する画像形成装置を開示する。また、特許文献2は、放電電流が発生しているときの電流波形全体の積分値と、電流波形のピーク値と印加電圧の波形から求められる電流波形の積分値との差分を一定値に維持するように、出力交流電圧のピーク間電圧を変化させる画像形成装置を開示する。これら、従来の帯電装置の制御では、帯電部材に印加される出力電圧を検出し、制御の基準信号とすることが一般的に行われている。
特開2004−333789号公報 特開2001−201919号公報
本発明は、被帯電体と被帯電体を帯電させる帯電部材との間に生じる放電電荷量を、放電電流の積分によって予測し、帯電制御するにあたり、積分の開始、終了時期が実際の放電よりもずれることによって生じる積分誤差を低減することができる、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に流れる電流の交流成分を検出する電流検出手段と、この電流検出手段によって検出された電流を積分する積分手段と、この積分手段の積分結果に応じて、前記帯電部材に流れる電流を制御する電流制御手段と、前記交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を生成する周期信号生成手段と、環境条件を検出する環境条件検出手段と、前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記周期信号を基準とした前記積分手段の積分期間の開始時期又は終了時期を調整する積分期間調整手段と、を有することを特徴とする帯電装置である。
請求項に係る本発明は、前記積分期間調整手段は、前記周期信号生成手段が生成する周期信号に対する遅延時間を、前記周期信号よりも周波数が高い高周波周期信号に同期して設定することにより、積分期間の開始時期又は終了時期を調整する請求項記載の帯電装置である。
請求項3に係る本発明は、帯電部材に印加される交流成分の周波数は、高周波周期信号に同期して決定される請求項2記載の帯電装置である。
請求項に係る本発明は、前記積分手段は、前記電流検出手段が検出した交流成分の正の値と負の値とをそれぞれ積分するものであり、前記電流制御手段は、積分された正の値の絶対値と負の値の絶対値との差に応じて、前記帯電部材に供給される電流の交流成分の大きさを制御する請求項1乃至3いずれか記載の帯電装置である。
請求項に係る本発明は、前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記積分期間調整手段が設定する遅延時間の初期値を設定する設定手段、をさらに有する請求項2乃至4いずれか記載の帯電装置である。
請求項に係る本発明は、像保持体と、この像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に交流成分を含む電流を供給する給電手段と、この給電手段が前記帯電部材に供給する電流の交流成分を検出する電流検出手段と、この電流検出手段によって検出された電流を積分する積分手段と、この積分手段の積分結果に応じて、前記帯電部材に流れる電流を制御する電流制御手段と、前記交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を生成する周期信号生成手段と、環境条件を検出する環境条件検出手段と、前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記周期信号を基準とし前記積分手段の積分期間の開始時期又は終了時期を調整する積分期間焼成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記積分期間調整手段は、前記周期信号生成手段が生成する周期信号に対する遅延時間を、前記周期信号よりも周波数が高い高周波周期信号に同期して設定することにより、積分期間の開始時期又は終了時期を調整する請求項記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記給電手段は、前記高周波周期信号に同期して周波数が決定される交流成分を含む電流を供給する請求項7記載の画像形成装置である。
請求項に係る本発明は、前記積分手段は、前記電流検出手段が検出した交流成分の正の値と負の値とをそれぞれ積分するものであり、前記電流制御手段は、積分された正の値の絶対値と負の値の絶対値との差に応じて、前記帯電部材に供給される電流の交流成分の大きさを制御する請求項6乃至8いずれか記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記積分期間調整手段が設定する遅延時間の初期値を設定する設定手段、をさらに有する請求項7乃至9いずれか記載の画像形成装置である。
請求項11に係る本発明は、環境条件を取得するステップと、被帯電体を帯電させる帯電部材に流れる電流の交流成分を積分した結果及び環境条件に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分する積分期間の開始時期又は終了時期を、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を基準として調整するステップと、開始時期又は終了時期を調整した積分結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを調整するステップと、をコンピュータに実行させる帯電制御プログラムである。
請求項12に係る本発明は、環境条件を取得するステップと、被帯電体を帯電させる帯電部材に流れる電流の交流成分を積分するステップと、環境条件及び積分した結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分する積分期間の開始時期又は終了時期を、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を基準として調整するステップと、開始時期又は終了時期を調整した積分結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを調整するステップと、をコンピュータに実行させる帯電制御プログラムである。
請求項13に係る本発明は、環境条件を取得するステップと、検出した環境条件に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対する遅延時間の初期値を設定するステップと、設定した初期値に基づいて、被帯電体を帯電させる帯電部材に流れる電流の交流成分を積分するステップと、積分した結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分する積分期間の開始時期又は終了時期を、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を基準として調整するステップと、開始時期又は終了時期を調整した積分結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを調整するステップと、をコンピュータに実行させる帯電制御プログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、帯電部材の出力波形を基準にして積分開始、終了時期を判断する場合と比較して、帯電部材が帯電させる被帯電体の電荷量に対応する値の積分誤差を小さくすることができる。
また、周期信号に対する遅延時間を変更しない場合に比較して、放電電圧や環境が変化した場合でも被帯電体の電荷量に対応する値を精度よく検出することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項に係る本発明の効果に加えて、帯電部材に供給される電流の交流成分の周期よりも、積分期間の設定をより細かく行うことができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項に係る本発明の効果に加えて、既存の高周波周期信号を用いることで、新たな信号発生手段の装備を省くことができる。
請求項に係る本発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、放電電荷量と放電電流の関係を精度よく検出することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明の効果に加えて、環境条件によって放電条件が変化した場合でも積分期間の調整を短縮することができる。
請求項6に係る本発明によれば、帯電部材の出力波形を基準にして積分開始、終了時期を判断する場合と比較して、帯電部材が帯電させる被帯電体の電荷量に対応する値の積分誤差を小さくすることができる。
また、周期信号に対する遅延時間を変更しない場合に比較して、放電電圧や環境が変化した場合でも被帯電体の電荷量に対応する値を精度よく検出することができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項に係る本発明の効果に加えて、帯電部材に供給される電流の交流成分の周期よりも、積分期間の設定をより細かく行うことができる。
請求項に係る本発明によれば、請求項に係る本発明の効果に加えて、既存の高周波周期信号を用いることで、新たな信号発生手段の装備を省くことができる。
請求項に係る本発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、放電電荷量と放電電流の関係を精度よく検出することができる。
請求項10に係る本発明によれば、請求項乃至いずれかに係る本発明の効果に加えて、環境条件によって放電条件が変化した場合でも積分期間の調整を短縮することができる。
請求項11に係る本発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを精度よく調整することができる。
請求項12に係る本発明によれば、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分するステップを有していない場合に比較して、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを容易に調整することができる。
請求項13に係る本発明によれば、環境条件に応じた初期値を設定するステップを有していない場合に比較して、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを精度よく調整することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成手段14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば2段の給紙ユニット18a,18bが配置されている。さらに、画像形成装置本体12の下方には、オプションとして着脱装着される2段の給紙ユニット18c,18dが配置されている。
それぞれの給紙ユニット18a〜18dは、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して摺動自在に装着され、正面方向(図1の右方向)に引き出される。また、給紙カセット22の奥端近傍上部には給紙ロール24が配置され、この給紙ロール24の前方に用紙を分離するためのリタードロール26及び送り出しのためのフィードロール28が配置されている。さらにオプションの給紙ユニット18c,18dには、それぞれ対をなす送りロール30が設けられている。
搬送路32は、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から排出口34までの用紙通路であり、この搬送路32は、画像形成装置本体12の裏面(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から後述する定着装置36まで略垂直に形成されている部分を有する。この搬送路32の定着装置36の上流側に後述する転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の上流側に位置調整用のレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
したがって、給紙ユニット18a〜18dの給紙カセット22から送りロール24により送り出された記録媒体は、リタードロール26びフィードロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出される。
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、搬送路30の排出ロール40の手前は2股に別れ、その分かれた部分に切換爪46が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40に記録媒体の後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、記録媒体が反転路48に導かれ、レジストロール38、転写装置42と像保持体44及び定着装置36を通って排出口34から排出部16へ排出されるものである。
排出部16は、画像形成装置本体に対して回動自在の傾斜部52を有する。この傾斜部52は、排出口部分が低く、正面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部52は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1で2点鎖線で示すように、傾斜部52を上方に回転して開いたときには、開放部54が形成され、この開放部54を介して後述するプロセスカートリッジ64が脱着できるようにしてある。
像形成手段14は、例えば電子写真方式のもので、感光体からなる像保持体44と、この像保持体44を圧接によって一様帯電させる例えば帯電ロールからなる帯電部材56と、この帯電部材56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像を用紙に転写する例えば転写ロールからなる転写装置42と、像保持体44に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置62と、転写装置42により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる例えば加圧ロールと加熱ロールとからなる定着装置36とから構成されている。光書込み装置58は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、前述した給紙ユニット18a〜18dと平行で画像形成装置本体12の正面近傍に配置され、現像装置60内を横切って像保持体44を露光する。この像保持体44の露光位置が潜像書込み位置Pとなる。なお、この実施形態においては、光書込み装置58として走査型のレーザ露光装置を用いたが、他の実施形態としてLEDや面発光レーザ等を用いることができる。
プロセスカートリッジ64は、像保持体44、帯電部材56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものである。このプロセスカートリッジ64は、排出部16の傾斜部52の直近下方に配置されており、前述したように、傾斜部52を開いたときに形成される開放部54を介してを脱着される。
また、画像形成装置本体12内には、画像形成装置10を構成する各部を制御する制御部66が設けられている。
図2において、帯電部材56、制御部66及びその周辺の第1の実施例の詳細が示されている。
高周波周期信号生成部72は、例えば5MHz(周期0.2μs)の高周波周期信号(高周波クロック)を生成させ、分周器74及び積分期間調整信号生成器82に対して出力する。なお、高周波周期信号生成部72が出力する高周波周期信号は、帯電ロール56に印加される交流電圧の例えばピーク間電圧Vpp、デューティ、周波数などの設定量を決定するための信号である。分周器74は、高周波周期信号生成部72から入力される高周波周期信号を例えば5000分の1に分周し、高周波周期信号に同期した1KHz(周期1ms)の周期信号を生成して、高圧給電部76、積分期間調整信号生成器82及び制御部66に対し出力する。ここで、分周器74は、高圧給電部76によって帯電ロール56を帯電させる電流の周期を設定する周期信号(帯電周期信号)を生成する周期信号生成部となっている。
高圧給電部76は、分周器74から入力される周期信号に応じて周期が設定され、制御部66から入力される電流値調整信号に応じて電流値が設定されて、帯電部材56を帯電させるための例えば1000V以上の高電圧を生成し、分周器74から入力される周期信号と略同じ周期の交流成分、及び直流成分を重畳した電流(帯電電流)を帯電部材56に流す。電流検出部78は、高圧給電部76が帯電部材56に対して流す電流を検出し、検出した電流の交流成分を積分器80に対して出力する。
積分器80は、図4などを用いて後述する積分期間調整信号を積分期間調整信号生成器82から受け入れ、積分期間調整信号に応じて規定される積分期間ごとに、電流検出部78から入力される例えば図3(A)に示した電流の交流成分(交流電流Iac)を積分し、積分値(電荷量)を制御部66に対して出力する。なお、交流電流Iacが所定値を超える場合には、高圧給電部76が生成する電圧の周期に応じて放電が発生し、交流電流Iacに加えて図3(A)に太破線で示した放電電流が流れ、図3(B)に太破線で示したように、積分器80の積分値にも放電電荷が付加される。
制御部66は、CPU68及びメモリ70を有するコンピュータとして動作し、積分器80から入力される複数の積分値の位相を、分周器74から入力される周期信号の位相と比較して、積分器80による積分の周期信号に対する適切な開始時期及び終了時期を制御するための積分期間制御信号を生成し、積分期間調整信号生成器82に対して出力する。ここで、制御部66は、例えば分周器74から入力される周期信号の立ち上がりに対する遅延時間を高周波周期信号数に対応させることにより、積分器80による積分開始時期及び積分終了時期をそれぞれ示す積分期間制御信号を生成するようにされている。
なお、制御部66は、分周器74から入力される周期信号の立ち上がりに対する遅延時間を0から徐々に増加させ、積分器80から複数の積分値を受け入れて、積分期間制御信号を生成するようにされてもよい。また、周期信号に対する適切な積分の開始時期及び終了時期は、予め実験された結果を制御部66が保持しておくようにされてもよい。
積分期間調整信号生成器82は、高周波周期信号生成部72から入力される高周波周期信号をカウントするカウンタ(図示せず)を具備し、高周波周期信号生成部72から高周波周期信号を受け入れ、分周器74から周期信号を受け入れ、制御部66から積分期間制御信号を受け入れて、高周波周期信号をカウントした結果に応じて後述する積分期間調整信号を生成し、積分器80に対して出力する。
図4は、積分期間調整信号生成器82が生成する積分期間調整信号を模式的に示すタイミングチャートである。
積分期間調整信号生成器82は、分周器74から入力される周期信号の立ち上がりの時期に合わせて、高周波周期信号生成部72から入力される高周波周期信号のカウントを開始する。そして、積分期間調整信号生成器82は、制御部66から入力される積分期間制御信号によって示された積分開始時期までの遅延時間(遅延1)に対応する高周波周期信号数に対し、カウントした高周波周期信号数が一致すると、積分器80が積分を開始する時期を示す積分開始時期信号を積分期間調整信号のパルスの立ち上がりとして、積分器80に対して出力する。
例えば、遅延1に対応する高周波周期信号数が1000である場合、積分開始時期までの遅延時間は0.2μs×1000=200μsであり、積分期間調整信号生成器82は、高周波周期信号のカウントが1000に達すると、積分開始時期信号を積分期間調整信号の立ち上がりとして出力する。
また、積分期間調整信号生成器82は、制御部66から入力される積分期間制御信号によって示された積分終了時期までの遅延時間(遅延2)に対応する高周波周期信号数に対し、カウントした高周波周期信号数が一致すると、積分器80が積分を終了する時期を示す積分終了時期信号を積分期間調整信号のパルスの立ち上がりとして、積分器80に対して出力する。なお、各信号のエッジは、立ち上がりに限定されることなく、立下りであってもよい。
このように、積分器80は、交流電流Iacと略同じ周期の周期信号を基準にして、積分期間(積分開始時期及び積分終了時期)を決められている。
次に、制御部66が交流電流Iacの大きさを変化させる動作について説明する。
制御部66は、複数の交流電流Iacの積分値(電荷量)の位相を検出して、正確な電荷量を得るための積分期間を決定し、決定した積分期間における交流電流Iacの大きさを変化させることにより、像保持体44を帯電させるために適切な交流電流Iacの大きさを決定するようにされている。
図5は、交流電流Iacの大きさを変化させるように、交流電圧のピーク間電圧Vpp(V)を変化させた場合の、像保持体(感光体)44の表面電位、及び像保持体44と帯電部材56との間の放電電荷量を示すグラフであり、(A)はピーク間電圧Vppの変化に対する像保持体(感光体)表面電位の変化を示すグラフであり、(B)はピーク間電圧Vppの変化に対する放電電荷量の変化を示すグラフである。
図5(A)に示すように、制御部66の制御によって帯電部材56に印加される交流電圧のピーク間電圧Vppが約800Vから約1400Vまで増加すると、像保持体44の表面電位は略正比例して増加する。一方、交流電圧のピーク間電圧Vppが約1400Vを超えると、放電が発生し、ピーク間電圧Vppが増加しても像保持体44の表面電位は飽和して変化せず、略一定値となる。
つまり、約1400Vがピーク間電圧Vppの変化に対する像保持体44の表面電位の変化の変曲点となっている。図5(A)に△印で示したピーク間電圧Vppが約1400Vまでの領域は、放電が発生しておらず、像保持体44に磨耗を生じさせるなどのダメージを与えない。一方、△印で示した領域は、像保持体44の帯電量が不足して、用紙に形成される画像に白点などの画像ディフェクトが生じる場合があるため、用紙に画像を形成するための交流電圧としては使用されない。ただし、△印で示した領域は、放電が発生せず、ピーク間電圧Vppの変化に像保持体44の表面電位が略正比例するので、後述する適切な交流電流Iacの大きさを決定する制御に使用される。
また、図5(A)に×印で示したピーク間電圧Vppが約1400Vを所定値以上超える領域は、像保持体44に磨耗などを生じさせるため、用紙に画像を形成するためにも、制御にも使用されない。
したがって、変曲点である約1400Vに対して所定の電圧値(例えば100V)をマージン(設定公差)として加えた、ピーク間電圧Vppが約1400〜1500Vの○印で示された領域が、用紙に画像を形成するために適した交流電流Iacの大きさに対応する交流電圧となる。
また、図5(B)に示すように、制御部66の制御によって帯電部材56に印加される交流電圧のピーク間電圧Vppが約800Vから約1400Vまでの領域では、図3(A)に示したような放電電流は流れず、交流電流Iacの+側及び−側の放電電荷量は、ピーク間電圧Vppが増加しても変化しない。なお、図5(B)において、−側の放電電荷量には、直流成分に依存する電荷が含まれている。
一方、交流電圧のピーク間電圧Vppが約1400Vを超えると、放電が発生し、ピーク間電圧Vppの増加に応じて交流電流Iacの+側及び−側の放電電荷量の絶対値がそれぞれ増加する。
つまり、図5(A)と同様に、変曲点である約1400Vに対して所定の電圧値(例えば100V)をマージンとして加えた、ピーク間電圧Vppが約1400〜1500Vの○印で示された領域が、用紙に画像を形成するために適した交流電流Iacの大きさに対応する交流電圧となっている。
図6は、交流電流Iacの大きさを変化させた場合の、像保持体44と帯電部材56との間の放電電荷量を示すグラフであり、(A)は交流電流Iacの変化に対する+側及び−側それぞれの放電電荷量の変化を示すグラフであり、(B)は交流電流Iacの変化に対する差分電荷の変化を示すグラフである。
図6(A)に示すように、制御部66の制御によって流される交流電流Iacが約0.85mAまでの領域では、図3(A)に示したような放電電流は流れず、交流電流Iacによる電荷量に付加される+側及び−側の放電電荷量(Qa,Qb)は、交流電流Iacが増加してもそれぞれあまり変化しない。なお、図6(A)において、−側の放電電荷量には、直流成分に依存する電荷が含まれている。
一方、交流電流Iacが約0.85mAを超えると、放電が発生し、交流電流Iacの増加に応じて+側及び−側の放電電荷量の絶対値がそれぞれ増加する。
ここで、差分電荷ΔQ=|Qa|−|Qb|とすると、図6(B)に示すように、交流電流Iacが約0.85mAに達するまでは、交流電流Iacが増加しても差分電荷ΔQは変化せず、交流電流Iacが約0.85mAを超えると、交流電流Iacの増加に応じて差分電荷ΔQが変化する。つまり、約0.85mAが交流電流Iacの変化に対する放電電荷量の変化の変曲点となっている。
したがって、約0.85mAに所定の値をマージンとして加えた領域が、用紙に画像を形成するために適した交流電流Iacの大きさとなる。
図7は、交流電流Iacの大きさを変化させた場合の電荷量(交流電流Iacの積分値)の位相を示すグラフであって、(A)は初期環境における放電のない領域(交流電流Iacの大きさ)での位相を示すグラフであり、(B)は環境変化を伴う放電のない領域での位相を示すグラフであり、(C)は放電が発生する領域での位相を示すグラフである。
図7(A)に示すように、初期環境における放電のない領域で交流電流Iacの大きさを変化させた場合、電荷量の大きさは交流電流Iacの大きさに応じて変化するが、電荷量の位相は変化しない。
一方、図7(B)に示すように、初期環境に対して環境が変化した場合、放電のない領域で交流電流Iacの大きさを変化させると、電荷量の大きさは交流電流Iacの大きさに応じて変化し、環境の変化に応じて電荷量の位相が変化する。ただし、交流電流Iacの大きさが異なっても、電荷量の位相は同じになっている。
これらに対し、図7(C)に示すように、放電が発生する領域で交流電流Iacの大きさを変化させた場合、電荷量の大きさが交流電流Iacの大きさに応じて変化するとともに、電荷量の位相も交流電流Iacの大きさに応じて変化する。
つまり、制御部66は、放電のない領域で電荷量の基準となる位相を検出して、さらに交流電流Iacの大きさを変化させ、電荷量の位相が基準となる位相に対して変化し始める交流電流Iacの大きさ(変曲点)を探すことにより、像保持体44を帯電させるために適切な交流電流Iacの大きさを決定することができる。
なお、制御部66は、分周器74が出力する周期信号の立ち上がりを基準にして、電荷量の位相を特定するようにされている。
図8は、交流電流Iacの積分値(電荷量)の周期信号に対する位相のずれを示すタイミングチャートである。
周期が交流電流Iacと略同じである周期信号の周期をTとすると、交流電流Iacの積分値(電荷量)は、周期信号に対して遅れて周期Tで変化する。電荷量の位相を特定する場合、まず、放電が発生しない領域で交流電流Iacの大きさを変化させ、交流電流Iacの大きさに依存しない位相を周期信号の位相に対する遅延時間によって特定する。
例えば、周期信号の立ち上がりに対し、遅れて電荷量の極性が変化する点(直流によらない電荷量が0になる点:時間軸上の位置)の電荷をQ1とすると、周期信号の立ち上がりからQ1=0までの時間が周期信号に対する電荷量の遅延時間(CCP)となり、この遅延時間によって電荷量の位相を特定することができる。また、Q1=0に対してさらにT/2遅れた点の電荷をQ2とすると、Q2も電荷量の極性が変化する点(直流によらない電荷量が0になる点)となる。
したがって、交流電流Iacの大きさを放電のない領域から放電が発生する領域まで変化させつつ、Q1、Q2の時間軸上の位置の電荷量が変化を始める交流電流Iacの大きさを探すことにより、+側(正の値)及び−側(負の値)それぞれの放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを特定することができ、差分電荷ΔQ=|Q2|−|Q1|とすると、放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを変曲点として探すことができる。
このように、Q1、Q2の時間軸上の位置の電荷量の変化を検出することにより、放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを変曲点として探すことができる。以下、放電電流が流れていない状態におけるQ1=0の時間軸上の位置をサンプリングポイント1(SP1)、Q2=0の時間軸上の位置をサンプリングポイント2(SP2)と記す。
図9は、周期信号に対する電荷量の遅延時間(CCP)の値と、環境条件との関係を示す図表であって、(A)は画像形成装置10内の温度(機内温度)に対する遅延時間の変化を示すグラフであり、(B)は(A)に示した環境の詳細と遅延時間との対応を示す図表である。
上述したように、環境の変化に応じて電荷量の位相は変化する。ここで、図9(A)に矢印で示したように、遅延時間(CCP)の値が5以上異なるように環境が変化すると、環境の変化に応じてサンプリングポイントSP1、SP2を変更しなければ、電荷量の検出精度が低下し、適切な交流電流Iacの大きさを特定する精度が低下するために、画像形成装置10が形成する画像の質に影響を与えることが確認されている。
次に、帯電部材56、制御部66及びその周辺の第2の実施例について説明する。
図10において、帯電部材56、制御部66及びその周辺の第2の実施例が示されている。高圧給電部84は、可変直流電源部86及び可変交流電源部88を有する。
可変直流電源部86は、後述するPWM生成部102から入力される制御信号(電流値調整信号)に応じた大きさの直流電圧を生成する。可変交流電源部88は、電流の周期が後述する周期信号生成部100から入力される周期信号と略同じにされ、電流の大きさ(振幅)がPWM生成部102から入力される制御信号(電流値調整信号)に応じて変化するように交流電圧を生成する。なお、可変交流電源部88が生成する交流電圧と、可変直流電源部86が生成する直流電圧とは重畳され、交流成分と直流成分とが重畳された所定の帯電電流が帯電部材56に対して供給されるようになっている。
直流電流検出部90は、可変直流電源部86が生成する直流電圧によって、帯電部材56に対して供給される直流電流を検出し、後述するMCU98に対して出力する。交流電流検出部92は、可変交流電源部88が生成する交流電圧によって、帯電部材56に対して供給される交流電流を検出し、積分部94に対して出力する。積分部94は、交流電流検出部92から入力される交流電流を積分し、電荷量としてMCU98に対して出力する。
MCU(Micro Controller Unit)98は、CPU106、メモリ108及び図示しない複数のA/D変換器を有し、制御部66の一部を構成する。例えばメモリ108は、後述する周期信号生成部100から入力される周期信号に対する電荷量の遅延時間の初期値(CCPの値、高周波周期信号数など)と環境条件とを対応させた第1の対応表(図9参照)と、放電を開始する交流電流Iacの大きさ(変曲点)に対し、像保持体44の磨耗を促進させない程度のマージンを環境条件ごとに対応させた第2の対応表とを記憶する。
なお、第1の対応表及び第2の対応表は、実験などにより予め評価された結果に基づき、環境条件ごとに適すると判定された標準値をそれぞれまとめたものである。
そして、MCU98は、メモリ108が記憶している情報に応じて周期信号に対する電荷量の遅延時間の初期値を積分部94に対して設定するとともに、後述する環境条件検出部104の検出結果に応じて可変交流電源部88が適切な交流電流Iacを帯電部材56に対して供給するように、積分部94の積分期間調整を行うようにされている。
周期信号生成部100は、MCU98の制御に応じて、可変交流電源部88が生成する交流電流の周期と略同じ周期の周期信号を生成し、可変交流電源部88及びMCU98に対して出力する。PWM生成部102は、MCU98の制御に応じた幅のパルスを制御信号として生成し、可変交流電源部88が生成する交流電圧の大きさ、及び可変直流電源部86が生成する直流電圧の大きさを制御する。環境条件検出部104は、例えば画像形成装置10内の温度及び湿度を検出し、MCU98に対して出力する。
図11は、適切な帯電電流で像保持体44を帯電させるために、図10に示したMCU98がプログラムを実行することによって行う処理(S10)を示すフローチャートである。
図11に示すように、ステップ100(S100)において、MCU98は、電源投入されると、環境条件検出部104によって画像形成装置10内の温度及び湿度(環境条件)を取得する。
ステップ102(S102)において、MCU98は、メモリ108が記憶する第1の対応表(図9参照)を読み取り、周期信号生成部100が生成する周期信号に対する電荷量の遅延時間(CCP)の初期値を、環境条件検出部104が検出した環境条件に応じて設定する。ここで、MCU98が設定した結果は、例えばメモリ108に記憶されてもよい。
ステップ104(S104)において、MCU98は、放電が発生しない領域の交流電流Iacを高圧給電部96が帯電部材56へ供給するように制御し、設定された遅延時間に応じたサンプリングポイントSP1、SP2において、積分部94から入力される電荷量を検出することにより、電荷量の位相を検出する。
例えば、図12に示すように、設定された遅延時間(CCP)の初期値に応じたサンプリングポイントSP1、SP2の初期値において、積分部94から入力される電荷量(Q1、Q2)を検出する。
ステップ106(S106)において、MCU98は、サンプリングポイントSP1、SP2におけるQ1、Q2が同じであるか否かを判定し、同じである場合にはS110の処理に進み、同じでない場合にはS108の処理に進む。
例えば、図12に示すように、サンプリングポイントSP1、SP2の初期値においてQ1とQ2との値が異なる場合には、S110の処理に進む。
また、遅延時間を変化させることなどにより、サンプリングポイントSP1、SP2におけるQ1、Q2が同じである場合には、電荷量の位相が特定され、放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを探すために電荷量をサンプリングするポイントとして、サンプリングポイントSP1、SP2の位置が確定されたことになる(図12参照)。
ステップ108(S108)において、MCU98は、周期信号に対する電荷量の遅延時間の値を変更し、設定する。すなわち、MCU98は、Q1=Q2になったサンプリングポイントSP1、SP2に対応する遅延時間を設定する。
ステップ110(S110)において、MCU98は、交流電流Iacの大きさを放電が発生しない領域から放電が発生する領域へ順次増加させ、差分電荷ΔQ(図6参照)を順次算出することにより、放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを変曲点として探す処理を行う(変曲点サーチ)。
ステップ112(S112)において、MCU98は、画像形成装置10内の温度及び湿度(環境条件)を取得する。なお、S112の処理は、S100の処理の結果を用いることにより、行われなくてもよい。
ステップ114(S114)において、MCU98は、メモリ108が記憶する第2の対応表を読み取り、交流電流Iacの環境条件に対応するマージンを参照する。
ステップ116(S116)において、MCU98は、S110の処理によって探した交流電流Iacの大きさに対し、S114の処理において参照したマージンを加算することにより、適切な交流電流Iacの値(又は範囲)を算出する。
ステップ118(S118)において、MCU98は、S116の処理で算出した交流電流Iacを設定する。
次に、帯電部材56、制御部66及びその周辺の第3の実施例について説明する。
図13において、帯電部材56、制御部66及びその周辺の第3の実施例が示されている。
なお、図13に示した第3の実施例において、図10に示した第2の実施例を構成する部分と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
第3の実施例において、MCU98は、交流電流検出部92から入力される交流電流を図示しないA/D変換器によりA/D変換し、積分する処理を行うようにされている。
図14は、適切な帯電電流で像保持体44を帯電させるために、図13に示したMCU98がプログラムを実行することによって行う処理(S20)を示すフローチャートである。
図14に示すように、ステップ200(S200)において、MCU98は、電源投入されると、環境条件検出部104によって画像形成装置10内の温度及び湿度(環境条件)を取得する。
ステップ202(S202)において、MCU98は、メモリ108が記憶する第1の対応表(図9参照)を読み取り、周期信号生成部100が生成する周期信号に対する電荷量の遅延時間(CCP)の初期値を、環境条件検出部104が検出した環境条件に応じて設定する。ここで、MCU98が設定した結果は、例えばメモリ108に記憶されてもよい。
ステップ204(S204)において、MCU98は、交流電流検出部92から入力される交流電流を積分する。
ステップ206(S206)において、MCU98は、放電が発生しない領域の交流電流Iacを高圧給電部96が帯電部材56へ供給するように制御し、設定された遅延時間に応じたサンプリングポイントSP1、SP2において、積分部94から入力される電荷量を検出することにより、電荷量の位相を検出する。
ステップ208(S208)において、MCU98は、サンプリングポイントSP1、SP2におけるQ1、Q2(図8参照)が同じであるか否かを判定し、同じである場合にはS212の処理に進み、同じでない場合にはS210の処理に進む。
なお、Q1、Q2が同じである場合には、電荷量の位相が特定され、放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを探すために電荷量をサンプリングするポイントとして、サンプリングポイントSP1、SP2の位置が確定されたことになる。
ステップ210(S210)において、MCU98は、周期信号に対する電荷量の遅延時間の値を変更し、設定する。
ステップ212(S212)において、MCU98は、交流電流Iacの大きさを放電が発生しない領域から放電が発生する領域へ順次増加させ、差分電荷ΔQ(図6参照)を順次算出することにより、放電を発生し始める交流電流Iacの大きさを変曲点として探す処理を行う(変曲点サーチ)。
ステップ214(S214)において、MCU98は、画像形成装置10内の温度及び湿度(環境条件)を取得する。なお、S214の処理は、S200の処理の結果を用いることにより、行われなくてもよい。
ステップ216(S216)において、MCU98は、メモリ108が記憶する第2の対応表を読み取り、交流電流Iacの環境条件に対応するマージンを参照する。
ステップ218(S218)において、MCU98は、S212の処理によって探した交流電流Iacの大きさに対し、S216の処理において参照したマージンを加算することにより、適切な交流電流Iacの値(又は範囲)を算出する。
ステップ220(S220)において、MCU98は、S218の処理で算出した交流電流Iacを設定する。
なお、上記実施形態においては、1つの像保持体44を帯電させる1つの帯電部材56を有する画像形成装置10について説明したが、これに限定されることなく、例えば4つの像保持体を有するカラー画像形成装置において、像保持体をそれぞれ帯電させる4つの帯電装置に対し、交流電流Iacの大きさを制御するようにされてもよい。
また、制御部66が行う制御(プログラムによる)は、通信手段により提供されてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体に格納して提供されてもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。 帯電部材、制御部及びその周辺の第1の実施例の詳細を示すブロック図である。 交流電流Iacの積分期間と、積分器が出力する積分値との関係を示すグラフである。 積分期間調整信号生成器が生成する積分期間調整信号を模式的に示すタイミングチャートである。 交流電流Iacの大きさを変化させるように、交流電圧のピーク間電圧Vpp(V)を変化させた場合の、像保持体の表面電位、及び像保持体と帯電部材との間の放電電荷量を示すグラフであり、(A)はピーク間電圧Vppの変化に対する像保持体表面電位の変化を示すグラフであり、(B)はピーク間電圧Vppの変化に対する放電電荷量の変化を示すグラフである。 交流電流Iacの大きさを変化させた場合の、像保持体と帯電部材との間の放電電荷量を示すグラフであり、(A)は交流電流Iacの変化に対する+側及び−側それぞれの放電電荷量の変化を示すグラフであり、(B)は交流電流Iacの変化に対する差分電荷の変化を示すグラフである。 交流電流Iacの大きさを変化させた場合の電荷量の位相を示すグラフであって、(A)は初期環境における放電のない領域での位相を示すグラフであり、(B)は環境変化を伴う放電のない領域での位相を示すグラフであり、(C)は放電が発生する領域での位相を示すグラフである。 交流電流Iacの積分値(電荷量)の周期信号に対する位相のずれを示すタイミングチャートである。 周期信号に対する電荷量の遅延時間の値と、環境条件との関係を示す図表であって、(A)は画像形成装置内の温度に対する遅延時間の変化を示すグラフであり、(B)は(A)に示した環境の詳細と遅延時間との対応を示す図表である。 帯電部材、制御部及びその周辺の第2の実施例を示すブロック図である。 適切な帯電電流で像保持体を帯電させるために、図10に示したMCUがプログラムを実行することによって行う処理(S10)を示すフローチャートである。 交流電流Iacの積分値(電荷量)の周期信号に対する位相のずれを検知する過程を示すタイミングチャートである。 帯電部材、制御部及びその周辺の第3の実施例を示すブロック図である。 適切な帯電電流で像保持体を帯電させるために、図12に示したMCUがプログラムを実行することによって行う処理(S20)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
14 像形成手段
44 像保持体
56 帯電部材
66 制御部
68 CPU
70 メモリ
72 高周波周期信号生成部
74 分周器
76 高圧給電部
78 電流検出部
80 積分器
82 積分期間調整信号生成器
84 高圧給電部
86 可変直流電源部
88 可変交流電源部
90 直流電流検出部
92 交流電流検出部
94 積分部
96 高圧給電部
98 MCU
100 周期信号生成部
102 PWM生成部
104 環境条件検出部
106 CPU
108 メモリ

Claims (13)

  1. 被帯電体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に流れる電流の交流成分を検出する電流検出手段と、
    この電流検出手段によって検出された電流を積分する積分手段と、
    この積分手段の積分結果に応じて、前記帯電部材に流れる電流を制御する電流制御手段と、
    前記交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を生成する周期信号生成手段と、
    環境条件を検出する環境条件検出手段と、
    前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記周期信号を基準とした前記積分手段の積分期間の開始時期又は終了時期を調整する積分期間調整手段と、
    を有することを特徴とする帯電装置。
  2. 前記積分期間調整手段は、前記周期信号生成手段が生成する周期信号に対する遅延時間を、前記周期信号よりも周波数が高い高周波周期信号に同期して設定することにより、積分期間の開始時期又は終了時期を調整する請求項1記載の帯電装置。
  3. 帯電部材に印加される交流成分の周波数は、高周波周期信号に同期して決定される請求項2記載の帯電装置。
  4. 前記積分手段は、前記電流検出手段が検出した交流成分の正の値と負の値とをそれぞれ積分するものであり、
    前記電流制御手段は、積分された正の値の絶対値と負の値の絶対値との差に応じて、前記帯電部材に供給される電流の交流成分の大きさを制御する請求項1乃至3いずれか記載の帯電装置。
  5. 前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記積分期間調整手段が設定する遅延時間の初期値を設定する設定手段、
    をさらに有する請求項2乃至4いずれか記載の帯電装置。
  6. 像保持体と、
    この像保持体を帯電させる帯電部材と、
    この帯電部材に交流成分を含む電流を供給する給電手段と、
    この給電手段が前記帯電部材に供給する電流の交流成分を検出する電流検出手段と、
    この電流検出手段によって検出された電流を積分する積分手段と、
    この積分手段の積分結果に応じて、前記帯電部材に流れる電流を制御する電流制御手段と、
    前記交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を生成する周期信号生成手段と、
    環境条件を検出する環境条件検出手段と、
    前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記周期信号を基準とした前記積分手段の積分期間の開始時期又は終了時期を調整する積分期間調整手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記積分期間調整手段は、前記周期信号生成手段が生成する周期信号に対する遅延時間を、前記周期信号よりも周波数が高い高周波周期信号に同期して設定することにより、積分期間の開始時期又は終了時期を調整する請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記給電手段は、前記高周波周期信号に同期して周波数が決定される交流成分を含む電流を供給する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記積分手段は、前記電流検出手段が検出した交流成分の正の値と負の値とをそれぞれ積分するものであり、
    前記電流制御手段は、積分された正の値の絶対値と負の値の絶対値との差に応じて、前記帯電部材に供給される電流の交流成分の大きさを制御する請求項6乃至8いずれか記載の画像形成装置。
  10. 前記環境条件検出手段が検出した環境条件に応じて、前記積分期間調整手段が設定する遅延時間の初期値を設定する設定手段、
    をさらに有する請求項7乃至9いずれか記載の画像形成装置。
  11. 環境条件を取得するステップと、
    被帯電体を帯電させる帯電部材に流れる電流の交流成分を積分した結果及び環境条件に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分する積分期間の開始時期又は終了時期を、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を基準として調整するステップと、
    開始時期又は終了時期を調整した積分結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを調整するステップと、
    をコンピュータに実行させる帯電制御プログラム。
  12. 環境条件を取得するステップと、
    被帯電体を帯電させる帯電部材に流れる電流の交流成分を積分するステップと、
    環境条件及び積分した結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分する積分期間の開始時期又は終了時期を、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を基準として調整するステップと、
    開始時期又は終了時期を調整した積分結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを調整するステップと、
    をコンピュータに実行させる帯電制御プログラム。
  13. 環境条件を取得するステップと、
    検出した環境条件に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対する遅延時間の初期値を設定するステップと、
    設定した初期値に基づいて、被帯電体を帯電させる帯電部材に流れる電流の交流成分を積分するステップと、
    積分した結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分を積分する積分期間の開始時期又は終了時期を、帯電部材に流れる電流の交流成分の周期に対応した周期を有する周期信号を基準として調整するステップと、
    開始時期又は終了時期を調整した積分結果に応じて、帯電部材に流れる電流の交流成分の大きさを調整するステップと、
    をコンピュータに実行させる帯電制御プログラム。
JP2006292406A 2006-10-27 2006-10-27 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム Expired - Fee Related JP4929978B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292406A JP4929978B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
US11/802,355 US7542689B2 (en) 2006-10-27 2007-05-22 Charging device, image forming apparatus, computer readable medium storing charging control program and method for charging control
KR1020070074954A KR101057367B1 (ko) 2006-10-27 2007-07-26 대전 장치, 화상 형성 장치 및 대전 제어 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 매체
CN2007101429137A CN101169609B (zh) 2006-10-27 2007-08-09 充电装置、图像形成装置以及充电控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292406A JP4929978B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008107693A JP2008107693A (ja) 2008-05-08
JP4929978B2 true JP4929978B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=39330308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006292406A Expired - Fee Related JP4929978B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7542689B2 (ja)
JP (1) JP4929978B2 (ja)
KR (1) KR101057367B1 (ja)
CN (1) CN101169609B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9551952B1 (en) 2015-09-17 2017-01-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and method for controlling charging thereof

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103830A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP4902602B2 (ja) * 2008-07-08 2012-03-21 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2010128151A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Brother Ind Ltd 画像形成装置およびその制御方法
JP5971489B2 (ja) * 2014-02-18 2016-08-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7225970B2 (ja) * 2019-03-18 2023-02-21 株式会社リコー 画像形成装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3195440B2 (ja) * 1992-10-21 2001-08-06 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3428379B2 (ja) * 1997-07-11 2003-07-22 シャープ株式会社 画像形成装置
JP2001201918A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Canon Inc 電源装置、帯電方法、帯電装置および画像形成装置
US6532347B2 (en) * 2000-01-20 2003-03-11 Canon Kabushiki Kaisha Method of controlling an AC voltage applied to an electrifier
JP4280384B2 (ja) 2000-01-20 2009-06-17 キヤノン株式会社 電源装置、帯電方法、帯電装置および画像形成装置
JP2001305837A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Canon Inc 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US7116922B2 (en) * 2003-05-02 2006-10-03 Canon Kabushiki Kaisha Charging apparatus
JP2004333789A (ja) 2003-05-07 2004-11-25 Canon Inc 画像形成装置
US7024125B2 (en) * 2003-06-20 2006-04-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Charging device and image forming apparatus
JP4595620B2 (ja) * 2005-03-28 2010-12-08 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9551952B1 (en) 2015-09-17 2017-01-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and method for controlling charging thereof

Also Published As

Publication number Publication date
KR101057367B1 (ko) 2011-08-18
CN101169609B (zh) 2011-04-13
CN101169609A (zh) 2008-04-30
US7542689B2 (en) 2009-06-02
JP2008107693A (ja) 2008-05-08
US20080101809A1 (en) 2008-05-01
KR20080038005A (ko) 2008-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5623175B2 (ja) 高電圧発生装置並びに画像形成装置、高電圧発生装置の電圧制御方法
JP4929978B2 (ja) 帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP2016177278A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US9041942B2 (en) Image forming apparatus
JP6448305B2 (ja) 電源装置および画像形成装置
US8155545B2 (en) Image forming apparatus and charge-voltage generating method
JP2007011076A (ja) 画像形成装置、画像形成方法
JP6671879B2 (ja) 高圧電源装置及び画像形成装置
JP4613938B2 (ja) 画像形成装置
JP5293178B2 (ja) 電源装置および当該電源装置を備えた画像形成装置
JP5903933B2 (ja) 画像形成装置
JP2008139624A (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置、帯電制御方法及び帯電制御プログラム
JP6056156B2 (ja) 画像形成装置
JP4771228B2 (ja) 画像形成装置
US8374520B2 (en) Image forming apparatus
JP2004102079A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP6060819B2 (ja) 画像形成装置
JP4877649B2 (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP4877648B2 (ja) 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム
JP2011028062A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2009163221A (ja) 画像形成装置
JP2011053294A (ja) 画像形成装置および帯電電圧検出方法
JP2008131798A (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP2021056360A (ja) 画像形成装置
JP2009244297A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees