JP2009020388A - 被覆層消失判定装置、帯電装置、画像形成装置、被覆層消失判定方法及び被覆層消失判定プログラム - Google Patents

被覆層消失判定装置、帯電装置、画像形成装置、被覆層消失判定方法及び被覆層消失判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の被覆層の消失状態を判定する。
【解決手段】像保持体22が初期状態から所定のサイクル数に達するまでの間には、像保持体22に偏摩耗が生じていても、保護層98のみが摩耗しており、像保持体22の飽和電荷量Qは、保護層98の摩耗レート及び比誘電率ε1に応じて、像保持体22のサイクル数に略比例して増加する。また、像保持体22のサイクル数が所定のサイクル数に達した以降には、保護層98が略摩耗し尽くしており、像保持体22の表面の全領域が電荷輸送層96であり、像保持体22の飽和電荷量Qは、電荷輸送層96の摩耗レート及び比誘電率ε2に応じて、像保持体22のサイクル数に略比例して増加する。制御ユニット62は、飽和電荷量Qの変化と像保持体22の動作量の変化との関係(傾き)に応じて、保護層98が所定量消失したか否かを判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、被覆層消失判定装置、帯電装置、画像形成装置、被覆層消失判定方法及び被覆層消失判定プログラムに関するものである。
特許文献1は、電極部材に異なる電圧を印加して得られたV−I特性に基づいて、被帯電体の厚みを検知する画像形成装置を開示する。
特許第3064643号
本発明は、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の被覆層の消失状態を判定することができる被覆層消失判定装置、帯電装置、画像形成装置、被覆層消失判定方法及び被覆層消失判定プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の飽和電荷量を検出する飽和電荷量検出手段と、この飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する判定手段と、を有する被覆層消失判定装置である。
請求項2に係る本発明は、前記判定手段が、前記飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を示す値と、所定の閾値とを比較することにより、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する請求項1記載の被覆層消失判定装置である。
請求項3に係る本発明は、被帯電体の飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する関係に基づいて、前記判定手段が比較する閾値を変更する閾値変更手段と、をさらに有する請求項2記載の被覆層消失判定装置である。
請求項4に係る本発明は、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体に対し、接触又は近接して該被帯電体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材により帯電させられた被帯電体の飽和電荷量を検出する飽和電荷量検出手段と、この飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する判定手段と、を有する帯電装置である。
請求項5に係る本発明は、前記判定手段が、前記飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を示す値と、所定の閾値とを比較することにより、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する請求項4記載の帯電装置である。
請求項6に係る本発明は、被帯電体の飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する関係に基づいて、前記判定手段が比較する閾値を変更する閾値変更手段と、をさらに有する請求項5記載の帯電装置である。
請求項7に係る本発明は、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する像保持体と、この像保持体に接触又は近接して該像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材により帯電させられた前記像保持体の飽和電荷量を検出する飽和電荷量検出手段と、この飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と前記像保持体の動作量の変化との関係に基づいて、前記像保持体の被覆層の消失状態を判定する判定手段と、を有する画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記判定手段が、前記飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と前記像保持体の動作量の変化との関係を示す値と、所定の閾値とを比較することにより、前記像保持体の被覆層の消失状態を判定する請求項7記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、前記像保持体の飽和電荷量の変化と前記像保持体の動作量の変化との関係を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する関係に基づいて、前記判定手段が比較する閾値を変更する閾値変更手段と、をさらに有する請求項8記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記像保持体の寿命を判定する寿命判定手段をさらに有する請求項7乃至9いずれか記載の画像形成装置である。
請求項11に係る本発明は、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の飽和電荷量の変化を取得し、取得した飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する被覆層消失判定方法である。
請求項12に係る本発明は、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の飽和電荷量の変化を取得するステップと、取得した飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定するステップとをコンピュータに実行させる被覆層消失判定プログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の被覆層の消失状態を、複数の被覆層それぞれの層厚の初期公差によらず、判定することができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、被覆層の消失状態を容易に判定することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明の効果に加えて、被覆層の消失状態を精度よく判定することができる。
請求項4に係る本発明によれば、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の被覆層の消失状態を、複数の被覆層それぞれの層厚の初期公差によらず、判定することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項4に係る本発明の効果に加えて、被覆層の消失状態を容易に判定することができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項5に係る本発明の効果に加えて、被覆層の消失状態を精度よく判定することができる。
請求項7に係る本発明によれば、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する像保持体の被覆層の消失状態を、複数の被覆層それぞれの層厚の初期公差によらず、判定することができる。
請求項8に係る本発明によれば、請求項7に係る本発明の効果に加えて、被覆層の消失状態を容易に判定することができる。
請求項9に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明の効果に加えて、被覆層の消失状態を精度よく判定することができる。
請求項10に係る本発明によれば、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する像保持体の被覆層の寿命を、複数の被覆層それぞれの層厚の初期公差によらず、判定することができる。
請求項11に係る本発明によれば、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の被覆層の消失状態を、複数の被覆層それぞれの層厚の初期公差によらず、判定することができる。
請求項12に係る本発明によれば、比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の被覆層の消失状態を、複数の被覆層それぞれの層厚の初期公差によらず、判定することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成部12と、原稿読取装置14とを有する。画像形成部12は、例えばゼログラフィ方式のもので、用紙などの記録媒体が積載された例えば4段の給紙トレイ16a,16b,16c,16d及び手差しトレイ18とを有し、これらトレイ16a〜16d、18から記録媒体搬送路20に供給された記録媒体に画像を形成するようになっている。
即ち、画像形成部12は、例えば円筒状の回転する像保持体22と、この像保持体22を一様に接触帯電する例えば帯電ロールからなる帯電部材24と、この帯電部材24により一様に帯電された像保持体22に静電潜像を形成する露光装置(光書込み装置)26と、この露光装置26により形成された像保持体22上の潜像を現像剤で可視化する現像装置28と、この現像装置28により形成された現像剤像を記録媒体に転写する転写装置30と、像保持体22に残った現像剤をクリーニングするクリーナ32とを有する。
帯電部材24は、例えばゴムなどの弾性を有する部材を表面に有し、像保持体22に接触して回転する。露光装置26は、レーザ走査方式のもので、例えば原稿読取装置14で読み取った原稿の画像をレーザのオンオフ信号に変えて出力する。転写装置30は例えば転写ロールから構成され、この転写装置30により現像剤像が転写された記録媒体が定着装置34に送られ、この定着装置34により現像剤像が記録媒体に定着される。現像剤像が定着された記録媒体は、排出トレイ36に排出される。
記録媒体搬送路20には、複数の記録媒体搬送ロール38が設けられている。この記録媒体搬送ロール38の一つとして、転写装置30上流側近傍には、レジストロール40が配置されている。このレジストロール40は、供給された記録媒体を一時停止させ、像保持体22に潜像が形成されるタイミングと同期して記録媒体を転写装置30に供給するように制御される。
原稿読取装置14は、原稿を光学的に読み取る光学系42と、自動原稿送り装置44とを有する。
光学系42は、自動原稿送り装置44により送られた原稿を流し読みする機能と、反射ミラー等を走査して原稿台ガラス54上に載置された原稿を読み取る機能とを備えている。
自動原稿送り装置44は、多数の原稿が載置される原稿載置台56と、原稿を搬送する原稿搬送路58と、画像を読み取った後の原稿が排出される排出台60とを有する。
また、画像形成装置10は、制御ユット62、表示装置及びキーボードなどを含むユーザインタフェース装置(UI装置)64、HDD・CD装置などの記憶装置66及び通信装置68などを有する。制御ユニット62は、CPU70及びメモリ72などを含み、画像形成装置10を構成する各部を制御するようにされている。
このように、画像形成装置10は、コンピュータとしての機能を含み、記憶媒体74又は通信装置68を介して受け入れたプログラムを実行することにより、印刷などの処理を行う。
次に、像保持体22、帯電部材24及びその周辺について詳述する。
図3は、像保持体22、帯電部材24及びその周辺の構成の詳細を示す模式図である。帯電部材24には、電源部82が接続されている。電源部82は、交流電源84及び直流電源86を有し、制御ユニット62の制御に応じて、所定の直流電圧Vdcに交流電圧Vacを重畳した電圧を帯電部材24に印加する。例えば、電源部82は、交流電源84が1000Hzの周波数でピーク間電圧Vppが800〜2500V程度の交流電圧を帯電部材24に対して印加し、直流電源86が−750V程度の直流電圧Vdcを帯電部材24に対して印加して、所定の電流を帯電部材24に供給するようにされている。電流検出部88は、電源部82が帯電部材24に対して流す電流を検出し、制御ユニット62に対して出力する。
像保持体22は、例えば接地されたアルミニウムなどからなる円筒状の導電性支持体90と、この導電性支持体90の外面を覆う感光層92とを有し、例えば帯電部材24が接触する軸方向の長さが300mmにされている。感光層92は、図4に示すように、例えば電荷発生層94、電荷輸送層(CT層)96及び保護層(OC層)98から構成される。電荷発生層94は、図5にも示すように例えば層厚(膜厚)が0.15μmにされており、電荷キャリア生成材料を含んで導電性支持体90を被覆している。電荷輸送層96は、電荷キャリア輸送材料を含み例えば比誘電率が3である部材からなり、層厚が約20μm(又は16〜18μm)にされ、電荷発生層94の外側に積層されている。保護層98は、例えば比誘電率が4.5である部材からなり、層厚が約5μm(又は6.7〜7.3μm)にされ、電荷輸送層96の外側に積層されている。また、保護層98は、電荷輸送層96よりも硬度が高くされている。例えば、電荷輸送層96が1000サイクル(像保持体22の動作量が1000サイクル)の処理で約30nmの摩耗(摩耗レート)となるのに対し、保護層98は1000サイクルの処理で約3nmの摩耗となるようにされている。
図6は、電流検出部88が検出する直流電流値と像保持体22の電位との関係を示すグラフである。ここで、電源部82は像保持体22を帯電させるために帯電部材24に対して交流電圧と直流電圧とを印加しており、直流電源86が帯電部材24に対して印加する直流電圧が−750Vとなっている。帯電部材24に−750Vの直流電圧が印加され、像保持体22が1回転すると、像保持体22は約−720Vに帯電し、制御ユニット62は電流検出部88が検出する帯電電流とリーク電流とを含む直流電流値に応じて電荷量Q1を算出する。像保持体22は1回転しても帯電電荷量が飽和していない。
像保持体22が2回転すると、像保持体22は約−740Vに帯電し、制御ユニット62は電流検出部88が検出する帯電電流とリーク電流とを含む直流電流値に応じて電荷量Q2を算出する。像保持体22は2回転しても帯電電荷量が飽和していない。像保持体22が3回転すると、像保持体22は約−750Vに帯電し、制御ユニット62は電流検出部88が検出する帯電電流とリーク電流とを含む直流電流値に応じて電荷量Q3を算出する。像保持体22は3回転すると帯電電荷量が飽和している。像保持体22が4回転すると、像保持体22の帯電電荷量が飽和しているので、制御ユニット62は電流検出部88が検出するリーク電流のみからなる直流電流値に応じて電荷量Q4を算出する。なお、電流検出部88が検出するリーク電流には、電源部82が印加する電圧値に応じて変化するリーク電流と、電源部82が印加する電圧値によらず流れるリーク電流とが含まれている。
像保持体22が3回転するまでに制御ユニット62が算出した電荷量Q1,Q2,Q3には、それぞれリーク電流に対応する電荷量Q4が含まれている。そこで、制御ユニット62は、像保持体22の飽和電荷量Qを下式1により算出することにより、検出するようにされている。
飽和電荷量Q=Q1+Q2+Q3−Q4×3 ・・・(1)
像保持体22は、上述したように円筒状の部材であり、帯電部材24が接触することによって外面側から摩耗し、感光層92の総層厚が摩耗によって減少すると、飽和電荷量Qが増大する。
そこで、制御ユニット62は、像保持体22の飽和電荷量Qを定期的に検出し、像保持体22のサイクル数の変化に対する飽和電荷量Qの変化(傾き)を算出し、像保持体22の感光層92が所定量消失したか否か、及び像保持体22の寿命を判定するようにされている。
図7は、像保持体22のサイクル数(像保持体22の動作量)の変化に対する飽和電荷量Qの変化を試算した3通りの結果を示すグラフである。上述したように、帯電部材24は、像保持体22に接触して回転する。したがって、像保持体22の感光層92は、像保持体22の動作量(像保持体22のサイクル数)が増加するにつれて、まず最外被覆層である保護層98の摩耗が始まり、次に電荷輸送層96の摩耗が始まる。
ここで、像保持体22は、保護層98が外側から均一に摩耗するとは限らず、偏摩耗(一部の摩耗が他の部分に比べてすすむ)が生じる場合がある。つまり、画像形成装置10が動作を続けると、保護層98が全て摩耗してしまう前に、部分的に電荷輸送層96の摩耗が始まり、保護層98が摩耗する領域と電荷輸送層96が摩耗する領域とが混在する期間がある。なお、図7には、帯電部材24と像保持体22とが接触する領域の軸方向の全長が300mmである像保持体22に対し、保護層98が摩耗する領域と電荷輸送層96が摩耗する領域とが混在する領域(像保持体22の表面に保護層98と電荷輸送層96が混在する混在領域)の軸方向の長さが10mm、20mm及び30mmである場合(混在領域の割合が3.3%、6.6%及び10%である場合)について試算された結果が示されている。
図7に示すように、像保持体22が初期状態(動作量=0)から所定のサイクル数(所定値X)に達するまでの間には、像保持体22に偏摩耗が生じていても、保護層98のみが摩耗しており、像保持体22の表面の全領域が保護層98であり、像保持体22の飽和電荷量Qは、保護層98の摩耗レート及び比誘電率ε1に応じて、像保持体22のサイクル数に略比例して増加する。図7において、サイクル数が所定値Xに達するまでの像保持体22の増加に対する飽和電荷量Qの増加を傾きA(略定数)とする。
一方、像保持体22のサイクル数が所定のサイクル数(所定値Y)に達した以降には、保護層98が略摩耗し尽くしており、像保持体22の表面の全領域が電荷輸送層96であり、像保持体22の飽和電荷量Qは、電荷輸送層96の摩耗レート及び比誘電率ε2に応じて、像保持体22のサイクル数に略比例して増加する。図7において、サイクル数が所定値Yに達した以降の像保持体22の増加に対する飽和電荷量Qの増加を傾きB(略定数)とすると、傾きBの大きさは、例えば傾きAの8倍から10倍になっている。
また、像保持体22のサイクル数が所定値Xに達した以降から、所定値Yに達するまでの期間には、像保持体22のサイクル数の増加に対する飽和電荷量Qの増加を傾きC(略定数)とすると、傾きCは、上述した傾きAの2倍未満の値となっているが、傾きBの4分の1以下の値となっている。なお、傾きCには、保護層98の摩耗により飽和電荷量Qが増加した結果、電荷輸送層96の摩耗により飽和電荷量Qが増加した結果、並びに個体差及び測定誤差が含まれている。そこで、制御ユニット62は、像保持体22のサイクル数の変化に対する飽和電荷量Qの変化を例えば複数の像保持体22に対して予め測定した結果に基づく傾きの閾値を記憶し、記憶した傾きの閾値と算出した傾きとを比較することにより、像保持体22の感光層92が所定量消失したか否か、及び像保持体22の寿命を判定するようにされている。
次に、制御ユニット62が像保持体22の感光層92が所定量消失したか否か、及び像保持体22の寿命を判定するために行う処理について説明する。
図8は、制御ユニット62が像保持体22の感光層92が所定量消失したか否か、及び像保持体22の寿命を判定するために実行する判定プログラム100の構成を示すプログラム構成図である。
図8に示すように、判定プログラム100は、サイクル数(動作量)検出部102、動作量記憶部104、飽和電荷量検出部106、飽和電荷量記憶部108、傾き演算部110、消失閾値記憶部112、消失閾値変更部114、被覆層消失判定部116、寿命閾値記憶部118、寿命閾値変更部120及び寿命判定部122から構成される。
サイクル数検出部102は、例えば像保持体22に対する静電潜像形成回数情報(像保持体22の回転数)を取得して、像保持体22のサイクル数(動作量)を検出し、動作量記憶部106に対して出力する。
動作量記憶部104は、サイクル数検出部102から入力される像保持体22のサイクル数を記憶し、傾き演算部110のアクセスに応じて像保持体22のサイクル数を出力する。
飽和電荷量検出部106は、電流検出部88が検出する帯電電流とリーク電流とを含む直流電流値を受け入れ、上式1を用いて像保持体22の飽和電荷量Qを算出することにより検出し、飽和電荷量記憶部108に対して出力する。
飽和電荷量記憶部108は、飽和電荷量検出部106から入力される像保持体22の飽和電荷量Qを記憶し、傾き演算部110のアクセスに応じて像保持体22の飽和電荷量Qを出力する。
傾き演算部110は、定期的に動作量記憶部104及び飽和電荷量記憶部108にアクセスし、像保持体22のサイクル数及び飽和電荷量Qを受け入れて、像保持体22のサイクル数の増加に対する飽和電荷量Qの増加(傾き)を定期的に算出し、算出した傾きの値を被覆層消失判定部116及び寿命判定部122に対して出力する。
消失閾値記憶部112は、像保持体22のサイクル数の変化に対する飽和電荷量Qの変化を例えば複数の像保持体22に対して予め測定した結果に基づく傾きの閾値を記憶し、消失閾値変更部114のアクセスに応じて閾値を出力する。なお、消失閾値記憶部112が記憶する閾値は、像保持体22の感光層92が所定量消失したか否かを判定するための基準である。また、消失閾値記憶部112が記憶する閾値には、像保持体22表面の全領域が保護層98であるか、像保持体22の表面に保護層98と電荷輸送層96とが混在しているか、及び像保持体22の表面の全領域が電荷輸送層96であるかをそれぞれ判定するための2種類の傾きの閾値が含まれており、消失閾値変更部114によって変更(更新)することができるようにされている。
消失閾値変更部114は、例えばUI装置64を介して入力される所定の変更情報を受け入れ、消失閾値記憶部112が記憶する閾値を変更するとともに、変更した閾値を被覆層消失判定部116に対して出力する。なお、消失閾値変更部114は、所定の変更情報(条件情報又は閾値など)を入力されない場合には、消失閾値記憶部112が記憶する閾値を受け入れて、被覆層消失判定部116に対して出力する。
被覆層消失判定部116は、傾き演算部110が算出した傾きの値と、消失閾値変更部114から入力される傾きの閾値とを受け入れ、受け入れた傾きの値と閾値とを比較することにより、像保持体22の被覆層(感光層92)が所定量消失したか否かを判定する。なお、被覆層消失判定部116は、像保持体22の表面の状態を、全領域が保護層98である状態、保護層98と電荷輸送層96とが混在している状態、及び全領域が電荷輸送層96である状態の3つの状態のいずれかに区別するように、感光層92の消失量の程度を判定する。
寿命閾値記憶部118は、像保持体22のサイクル数の変化に対する飽和電荷量Qの変化を例えば複数の像保持体22に対して予め測定した結果に基づく傾きの閾値を記憶し、寿命閾値変更部120のアクセスに応じて閾値を出力する。なお、寿命閾値記憶部118が記憶する閾値は、像保持体22が寿命に達したか否かを判定するための基準である。また、寿命閾値記憶部118が記憶する閾値には、像保持体22表面の全領域が保護層98であるか、像保持体22の表面に保護層98と電荷輸送層96とが混在しているか、及び像保持体22の表面の全領域が電荷輸送層96であるかをそれぞれ判定するための2種類の傾きの閾値が含まれており、寿命閾値変更部120によって変更(更新)することができるようにされている。
寿命閾値変更部120は、例えばUI装置64を介して入力される所定の変更情報を受け入れ、寿命閾値記憶部118が記憶する閾値を変更するとともに、変更した閾値を寿命判定部122に対して出力する。なお、寿命閾値変更部120は、所定の変更情報(条件情報又は閾値など)を入力されない場合には、寿命閾値記憶部118が記憶する閾値を受け入れて、寿命判定部122に対して出力する。
寿命判定部122は、傾き演算部110が算出した傾きの値と、寿命閾値変更部120から入力される傾きの閾値とを受け入れ、受け入れた傾きの値と閾値とを比較することにより、像保持体22が寿命に達したか否かを判定する。なお、寿命判定部122は、像保持体22の表面の状態を、全領域が保護層98である状態、保護層98と電荷輸送層96とが混在している状態、及び全領域が電荷輸送層96である状態の3つの状態のいずれかに区別し、像保持体22が寿命に達したか否かを判定する。また、寿命判定部122は、被覆層消失判定部116の判定結果を受け入れ、被覆層消失判定部116の判定結果に応じて像保持体22の寿命を判定するように構成されてもよい。
なお、上述した消失閾値変更部114及び寿命閾値変更部120は、多数の像保持体22に対して、表面に保護層98と電荷輸送層96が混在する混在領域の面積比及び上述した傾きCが検出された結果に応じて、それぞれ閾値を変更するようにされてもよい。
図9は、制御ユニット62が判定プログラム100を実行して感光層92が所定量消失したか否か、及び像保持体22の寿命を判定するために行う処理例(S10)を示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、サイクル数検出部102は、像保持体22のサイクル数(動作量)を検出する。
ステップ102(S102)において、飽和電荷量検出部106は、像保持体22の飽和電荷量Qを算出することにより検出する。
ステップ104(S104)において、傾き演算部110は、像保持体22のサイクル数及び飽和電荷量Qを受け入れて、像保持体22のサイクル数の増加に対する飽和電荷量Qの増加(傾き)を算出する。
ステップ106(S106)において、消失閾値変更部114は、消失閾値記憶部112が記憶する閾値を変更する。
ステップ108(S108)において、被覆層消失判定部116は、傾き演算部110が算出した傾きの値と、消失閾値変更部114から入力される傾きの閾値とを受け入れ、受け入れた傾きの値と閾値とを比較することにより、像保持体22の被覆層(感光層92)が所定量消失したか否かを判定する。
ステップ110(S110)において、寿命閾値変更部120は、寿命閾値記憶部118が記憶する閾値を変更する。
ステップ112(S112)において、寿命判定部122は、傾き演算部110が算出した傾きの値と、寿命閾値変更部120から入力される傾きの閾値とを受け入れ、受け入れた傾きの値と閾値とを比較することにより、像保持体22が寿命に達したか否かを判定する。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。 像保持体、帯電部材及びその周辺の構成の詳細を示す模式図である。 像保持体の断面の構成を示す模式図である。 像保持体を構成する部材を比較した結果を示す図表である。 電流検出部が検出する直流電流値と像保持体の電位との関係を示すグラフである。 像保持体のサイクル数(像保持体の動作量)の変化に対する飽和電荷量Qの変化を試算した3通りの結果を示すグラフである。 制御ユニットが像保持体の感光層が所定量消失したか否か、及び像保持体の寿命を判定するために実行する判定プログラムの構成を示すプログラム構成図である。 制御ユニットが判定プログラムを実行して感光層が所定量消失したか否か、及び像保持体の寿命を判定するために行う処理例(S10)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像形成部
22 像保持体
24 帯電部材
62 制御ユニット
64 UI装置
70 CPU
72 メモリ
82 電源部
84 交流電源
86 直流電源
88 電流検出部
90 導電性支持体
92 感光層
94 電荷発生層
96 電荷輸送層
98 保護層
100 判定プログラム
102 サイクル数検出部
104 動作量記憶部
106 飽和電荷量検出部
108 飽和電荷量記憶部
110 傾き演算部
112 消失閾値記憶部
114 消失閾値変更部
116 被覆層消失判定部
118 寿命閾値記憶部
120 寿命閾値変更部
122 寿命判定部

Claims (12)

  1. 比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の飽和電荷量を検出する飽和電荷量検出手段と、この飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する判定手段と、を有する被覆層消失判定装置。
  2. 前記判定手段は、前記飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を示す値と、所定の閾値とを比較することにより、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する請求項1記載の被覆層消失判定装置。
  3. 被帯電体の飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する関係に基づいて、前記判定手段が比較する閾値を変更する閾値変更手段と、をさらに有する請求項2記載の被覆層消失判定装置。
  4. 比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体に対し、接触又は近接して該被帯電体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材により帯電させられた被帯電体の飽和電荷量を検出する飽和電荷量検出手段と、この飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する判定手段と、を有する帯電装置。
  5. 前記判定手段は、前記飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を示す値と、所定の閾値とを比較することにより、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する請求項4記載の帯電装置。
  6. 被帯電体の飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する関係に基づいて、前記判定手段が比較する閾値を変更する閾値変更手段と、をさらに有する請求項5記載の帯電装置。
  7. 比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する像保持体と、この像保持体に接触又は近接して該像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材により帯電させられた前記像保持体の飽和電荷量を検出する飽和電荷量検出手段と、この飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と前記像保持体の動作量の変化との関係に基づいて、前記像保持体の被覆層の消失状態を判定する判定手段と、を有する画像形成装置。
  8. 前記判定手段は、前記飽和電荷量検出手段が検出する飽和電荷量の変化と前記像保持体の動作量の変化との関係を示す値と、所定の閾値とを比較することにより、前記像保持体の被覆層の消失状態を判定する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記像保持体の飽和電荷量の変化と前記像保持体の動作量の変化との関係を記憶する記憶手段と、この記憶手段が記憶する関係に基づいて、前記判定手段が比較する閾値を変更する閾値変更手段と、をさらに有する請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記像保持体の寿命を判定する寿命判定手段をさらに有する請求項7乃至9いずれか記載の画像形成装置。
  11. 比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の飽和電荷量の変化を取得し、取得した飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定する被覆層消失判定方法。
  12. 比誘電率及び硬度の少なくともいずれかが互いに異なる複数の被覆層を具備する被帯電体の飽和電荷量の変化を取得するステップと、取得した飽和電荷量の変化と被帯電体の動作量の変化との関係に基づいて、被帯電体の被覆層の消失状態を判定するステップとをコンピュータに実行させる被覆層消失判定プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018097268A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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