JP4911118B2 - 空調室内機 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機を使用した空気調和装置の概略構成図である。空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転によって、ビル等の室内の冷暖房を行なう。空気調和装置1は、主として、熱源ユニットとしての空調室外機3と、それに並列に接続される利用ユニットとしての空調室内機2とを備えている。冷媒回路10は、空調室外機3と、空調室内機2と、冷媒連絡配管とが接続されることによって構成される。
空調室内機2は、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げによって設置されており、室内膨張弁11と室内熱交換器12とを有している。室内膨張弁11は、電動膨張弁であり、室内熱交換器12の液側に接続される。室内熱交換器12は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、冷房運転時には冷媒の蒸発器となって室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器となって室内空気を加熱する。
空調室外機3は、ビル等の室外に設置されており、圧縮機31、四路切換弁32、室外熱交換器33、及び室外膨張弁34を有している。圧縮機31は、回転数制御によって容量を変更できるインバータ圧縮機である。
(冷房運転)
冷房運転時は、四路切換弁32が図1の実線で示される状態となり、圧縮機31の吐出側が室外熱交換器33のガス側に連絡され、かつ、圧縮機31の吸入側が室内熱交換器12のガス側に連絡された状態となる。室外膨張弁34は開状態にされている。
暖房運転時は、四路切換弁32が図1の破線で示される状態となり、圧縮機31の吐出側が室内熱交換器12のガス側に連絡され、圧縮機31の吸入側が室外熱交換器33のガス側に連絡される。室外膨張弁34は、室外熱交換器33へ向う冷媒を室外熱交換器33において蒸発させることが可能な蒸発圧力まで減圧するため、開度調節される。また、室内膨張弁11は開状態にされる。
図2は本発明の一実施形態に係る空調室内機の外観斜視図である。図2において、空調室内機2は、下面に吸込口20a及び吹出口20bを有する本体20と、吸込口20aに取り付けられるパネル24と、吹出口20bを開閉する第1風向調節羽根52とを備えている。吸込口20aと吹出口20bとは一定距離を隔てて隣接しており、吹出口20bから吹き出された空気が吸込口20aに吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが発生しないようになっている。本体20の下面は、化粧パネル21によって覆われており、実際に天井面に露出するのは化粧パネル21であって、吸込口20a及び吹出口20bの輪郭は化粧パネル21によって形成されている。
フィルタ9は、図3に示すように室内熱交換器12の前面側に配置され、室内から取り込まれた空気から塵埃を除去する。これにより、フィルタ9は、空気中に浮遊する塵埃が室内熱交換器12の表面を汚染することを防止している。
図3において、室内熱交換器12は、2つの熱交換器が異なる傾斜姿勢で隣接する形状をしており、上側の熱交換器を上部熱交換器12a、下側の熱交換器を下部熱交換器12bと呼ぶ。上部熱交換器12aの上端面12abは、本体20の内側上部に位置し、上端面12abと下端面12aaとを結ぶ上面12ad及び下面12acの傾斜角度は、水平線に対して45°以上60°以下に設定されている。なお、本実施形態では、上部熱交換器12aの上面12ad及び下面12acは、水平線に対して55°傾斜している。
ファン13は、クロスフローファンであり、幅寸法が直径よりも長く、回転軸と垂直な方向から空気を吸い込むので、単一の吸込口20aから空気を吸い込んで、単一の吹出口20bへ吹き出すことができる。吸込口20aから入った空気は、フィルタ9、吸込空気流路41a、室内熱交換器12を通過してファン13に吸い込まれる。ファン13から吹き出された空気は、吹出空気流路41bを通過して吹出口20bから出て行く。なお、吸込空気流路41a及び吹出空気流路41bは、流路形成用断熱材41によって、本体20の外殻と断熱されている。
ドレンパン14は、上部熱交換器12aの下端面12aa及び下部熱交換器12bの下面12bcの下方に配置されている。上部熱交換器12a表面で発生した結露水は、必ず下端面12aaまで降下してくるので、ドレンパン14は、上部熱交換器12aの下面12acの下方に配置される必要が無い。
舌部15は、ファン13とドレンパン14との間で且つ吹出空気流路41b側に設けられ、吹出空気流路41bの入口の一部を形成している。舌部15は、先端部15a、第1面15b、および第2面15c有している。先端部15aは、ファン13の吹出側に近接している。第1面15bは、ファン13の外周に近接しその外周に沿うように延びている。第2面15cは、先端部15aから吹出口20bの方向へ延びている。本実施形態では、舌部15は、室内熱交換器12とファン13との間に必然的に形成される空間に位置しており、空間が有効に利用されている。
空調室内機2では、舌部15の舌部内空間が充填部材15dで満たされている。その結果、空気流が入り込むことができないので、空気流の渦巻き、およびその渦巻きによるノイズの発生が抑制される。また、舌部15は、下部熱交換器12bとファン13との間に必然的に形成される空間に位置しているので、省スペースである。下部熱交換器12bの下端面12baは、ドレンパン14と舌部15との間に挟まれているので、舌部15で発生した結露水は、下部熱交換器12bへ落下してからドレンパン14へ落下する。このため、結露水がドレンパン14へ直接落下することがほとんどなく、落下する結露水が風で巻き上げられて周囲に飛散することが防止される。
2 空調室内機
12 室内熱交換器
13 ファン
14 ドレンパン
15 舌部
15a 先端部
15b 第1面
15c 第2面
15d 充填部材
20a 吸込口
20b 吹出口
Claims (3)
- 吸込口(20a)と吹出口(20b)とを連絡する空気流路の途中にファン(13)が配置される天井設置型の空調室内機であって、
前記空気流路のうち前記ファン(13)から前記吹出口(20b)に至る吹出空気流路の入口の一部を形成する舌部(15)と、
前記空気流路内の前記ファン(13)の上流側に配置される熱交換器(12)と、
前記熱交換器(12)の下方に配置され前記熱交換器(12)から落下する結露水を受けるドレンパン(14)と、
を備え、
前記熱交換器(12)の一部が、前記舌部(15)の鉛直下方で、且つ前記ドレンパン(14)と前記舌部(15)との間に配置されており、
前記舌部(15)は、
前記ファン(13)の吹出側の近傍に位置する先端部(15a)と、
前記先端部(15a)から前記ファン(13)の外周に近接して延びる第1面(15b)と、
前記先端部(15a)から前記吹出口(20b)の方向へ延びる第2面(15c)と、
前記第1面(15b)と前記第2面(15c)とで挟まれた空間を埋める充填部材(15d)と、
を有する、
天井設置型の空調室内機(2)。 - 前記充填部材(15d)が、発泡部材である、
請求項1に記載の天井設置型の空調室内機(2)。 - 前記舌部(15)が、前記熱交換器(12)と前記ファン(13)との間に配置されている、
請求項1に記載の天井設置型の空調室内機(2)。
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