JP4911086B2 - ダンパおよびダンパの取付機構ならびにオーディオ装置 - Google Patents

ダンパおよびダンパの取付機構ならびにオーディオ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ダンパおよびダンパの取付機構ならびにオーディオ装置に関する。
従来から、CDプレーヤ等光ディスクの記録または再生機能を有する音響機器において特に車載機器では、その筐体の内部に配置される再生ユニットに外部からの振動をそのまま伝えないように、該再生ユニットと筐体との間にダンパ等の弾性部材を介在させている。
特許文献1には、シリコンオイル等の高粘性の流体が封入された容器を保護部に形成された凹部内に配置させ、当該容器と保護部の底面とを接着等により固定したダンパが開示されている。また、このダンパを筐体に取り付けるための手段として、ホルダ等で押さえつける方法が採用されている。
また、特許文献2には、中空ダンパに形成される溝を板状部材に形成される切り欠きに滑り込ませた後、固定部材を装着することで、中空ダンパを板状部材に係止させて、中空ダンパを板状部材に取り付けるダンパの取付機構が開示されている。
特開平9−112625号公報(図2) 特開平11−63057号公報(要約書、図1〜図3)
特許文献1に開示されているダンパでは、容器と保護部の底面とを接着等により固定している。このため、接着剤の接着力が弱まった場合に、容器が保護部に対して位置ずれする虞がある。また、ダンパは、固定ホルダ等で押さえつけることによって筐体に面接触のみの状態で固定されている。このため、ダンパは筐体に対して強固に固定されているとはいえず、ダンパが筐体に対して位置ずれする虞が有る。
特許文献2に開示されているダンパの取付機構では、固定部材を装着することによって中空ダンパを板状部材に係止させているものの、中空ダンパを板状部材に対して横方向に滑り込ませている。このため、横方向に対する固定強度が大きいとはいえず、横方向に向かってガタが発生する虞がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガタツキが発生することなく、取付部材に対して強固に固定することが可能なダンパおよびダンパの取付機構を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、弾性部を備えたダンパにおいて、弾性部が支持される支持部と、支持部の外縁部から、外方に向かって突出する少なくとも1つの鍔部と、鍔部の根元に設けられると共に支持部の軸方向に沿って設けられる中空部と、鍔部の一方の面であって中空部の外方にかつ周方向に間隔をあけて設けられる2つの軸方向に突出する突起とを有しているものである。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、中空部は、鍔部を貫通し、かつ周方向に長い長穴とされているものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、鍔部の他方の面であって2つの突起よりも外側の2箇所の位置に軸方向に突出する第2の突起が形成されているものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、鍔部における2つの第2の突起の間には、第2の突起と同方向に突出する凸部が設けられているものである。
また、本発明は、弾性部を備えたダンパを、取付部材に取り付けるダンパの取付機構において、取付部材は、平坦面を有する平板部と、平板部に設けられるダンパが挿入される挿入穴と、平坦面との間に軸方向において隙間を有する形態で、挿入穴の外縁部近傍から挿入穴の中心方向に向かって延出する少なくとも1つの鉤部と、を有し、ダンパは、外方に向かって突出する少なくとも1つの鍔部と、鍔部の根元に設けられると共に支持部の軸方向に沿って設けられる中空部と、鍔部の一方の面であって中空部の外方にかつ周方向に間隔をあけて設けられる2つの軸方向に突出する突起と、を有し、ダンパを挿入穴に挿入し、鍔部の平面を取付部材の平坦面と当接させながら、鍔部を鉤部と平坦面との間に形成される隙間に嵌め込むと共に、鉤部の周方向の両側を2つの突起の間に挟み込み、かつ鉤部の先端が中空部内に入り込むものである。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、中空部は、鍔部を貫通し、かつ周方向に長い長穴とされているものである。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、鍔部の他方の面であって2つの突起よりも外側の2箇所の位置に軸方向に突出する第2の突起を形成し、当該第2の突起を平旦面に当接させて、第2の突起の突出方向に凸状に撓ませたものである。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、鍔部における2つの第2の突起の間に、第2の突起と同方向に突出する凸部を設け、その凸部を挿入穴の外周に挿入穴と連通するように設けられる係合穴に挿入させたものである。
また、他の発明は、本発明のダンパの取付機構を有するオーディオ装置としたものである。
本発明によると、ダンパをガタつくことなく、取付部材に対して強固に固定することができる。
まず、本発明の一実施の形態に係るオイルダンパ10の構成について図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、図1〜7、図9および図10に示す矢示X方向を左、矢示X方向を右、このX方向とX方向と水平方向で直交する方向となる矢示Y方向を前、矢示Y方向を後、このXY平面と直交する方向の矢示Z方向を表および矢示Z方向を裏とそれぞれ規定する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るオイルダンパ10の斜視図である。図2は、本発明の一実施の形態に係るオイルダンパ10の平面図である。図3は、図2中のオイルダンパ10をA−A線で切断した断面図である。図4は、図1中のオイルダンパ10を矢示B方向から見た側面図である。図5は、図1中のオイルダンパ10を矢示C方向から見た側面図である。図6は、本発明の一実施の形態に係るオイルダンパ10の底面図である。
オイルダンパ10は、例えば、CDプレーヤー等の音響機器の内部に配置される再生ユニット等を、シャーシ等の筐体に対して弾性的に支持し、該再生ユニットに外部からの振動がそのまま伝わるのを防止するために用いられる。すなわち、再生ユニットに伝わる振動をオイルダンパ10によってやわらげている。図1や図3に示すように、オイルダンパ10は、弾性を有するキャップ形状の容器体12と箱形状の基台部13との間に設けられる密閉空間15に高粘性の流体となるシリコンオイル16を封入して構成される。このオイルダンパ10は、容器体12が裏側に向かって押圧されると、容器体12の弾性力に加えて、該容器体12がシリコンオイル16の粘性力によって元の状態に復元しようとする。このように、容器体12とシリコンオイル16とによって弾性を有する弾性部が構成されている。
容器体12は、肉厚の薄い単一の弾性材料から形成されており、裏側から表側に向かって、略円柱状の形態で2段に渡って押し出されるように構成されている。このため、容器体12の裏側には、裏側に向かって開口する開口空間17が形成されている。上述したように、略円柱状の形態で2段に渡って押し出されていることから、容器体12は、下段部20と、該下段部20から表側に向かって突出する上段部21とを有する(図1等参照)。上段部21は下段部20よりも直径が小さくなるように設けられる。また、上段部21の天面22の略中央部には、略円柱状の形態で裏側に向かって窪む窪み部23が設けられている(図1から図3参照)。また、下段部20の外縁部からは周方向外方に向かって延出する外方延出部24が設けられている。該外方延出部24は下段部20から外方に延出した後、裏側に向かって延出している(図3等参照)。
基台部13は、図1や図3等に示すように、中央に位置する基部25と、該基部25から左右方向外方に向かって一対に延出する鍔部26,26とを有する。基部25は、略円盤状の形態を有する大径の円盤部27と、円盤部27より小径で、かつ円盤部27の略中央から表側に向かって略円柱状に突出する支持部28を有する。この支持部28は上述した弾性部を支持する機能を果たしている。図3に示すように、支持部28の表側の略中央には裏側に向かって略円柱状にくり抜かれた柱状凹部30が設けられている。また、柱状凹部30の外側を囲む周壁部31の外周部の表側には、裏側に向かって一段低くなるような段差部32が全周に亘って形成されている。この段差部32に、容器体12の外方延出部24を嵌め込むと共に、これらの間に接着剤等を介在させることにより、容器体12が支持部28に対して気密に固定される。このため、開口空間17と柱状凹部30とにより密閉空間15が形成されるような構成となっている。なお、シリコンオイル16を開口空間17および柱状凹部30に充填した状態で、容器体12と基台部13とを密閉することにより、シリコンオイル16は密閉空間15内に封入される。
図1および図2等に示すように、鍔部26は、その外周面が円弧状の形態をもって外方に延出する鍔板部34を有している。また、鍔板部34の側面35は、外方に行くほど鍔部26の周方向幅が狭くなるように、図2のA−A線を中心として対称的に配置される傾斜する平坦な面となっている(図2参照)。さらに、鍔板部34は、その裏側面36が円盤部27の上端面27aと略同一の高さとなるように、円盤部27の高さより一段高い位置から外方に向かって延出している(図3、図4等参照)。
基部25から延出する鍔板部34の前後両側の付け根部分には、表側に向かって略Vの字状の形態で突出する第2の突起となる根元部37,37が形成されている。根元部37は平坦な天面37aを有している。また、根元部37のV字の一端37bおよびV字の他端37cの先端には、先端に行くに従い、鍔板部34に向かって下方に傾斜するテーパ面37dおよびテーパ面37eがそれぞれ形成されている。さらに、根元部37のV字の付け根部分にも円盤部27側に向かって下方に傾斜するテーパ面37fが形成されている(図2等参照)。4つの根元部37は、図2のA−A線を中心として対称形の形状かつ配置になっていると共に、A−A線に直交し窪み部23の中心を通るY方向の線を中心として対称の形状かつ配置になっている。このような形状かつ配置は他の部材についても同様とされている。
また、鍔板部34において円盤部27と隣接する位置からは上方に向かって略円弧状の形態を有する凸部となる円弧凸部40が表側に向かって突出している。この円弧凸部40は、円盤部27の円形外周面から外方にも突出している。この円弧凸部40は、図2のA−A線を通るXZ平面を中心として前後に対称となるように鍔板部34の前後方向略中央に設けられている。円弧凸部40は平坦な天面40aを有している。また、円弧凸部40の周方向外側には略円弧状の形態を有する長穴となり、中空部となる円弧穴41が鍔板部34を表裏に貫通するように設けられている。この円弧穴41も円弧凸部40と同様、図2のA−A線を通るXZ平面を中心として前後に対称となるように鍔板部34の前後方向略中央に設けられている。円弧穴41の周方向の長さは、円弧凸部40の長さと略同一とされている。
また、図3から図6に示すように、鍔板部34における1つの円弧穴41の外側の位置からは裏側に向かって2つのV字状の突起42,42が突出している。図5に示すように、突起42は裏側面36から前後方向に所定の間隔を隔てて、略V字状の形態で突出している。当該突起42,42は図2のA−A線を通るXZ平面を中心として前後に対称となるよう設けられている。突起42は略V字状の形態で突出しているため、突起42は、図2のA−A線側に向かって傾斜する内側斜面42aを有すると共に、外側に向かって傾斜する外側斜面42bを有する。2つの突起42,42の間では、内側斜面42a,42aは対向するように形成されている。外側斜面42bの傾斜は内側斜面42aの傾斜に比べ緩やかな傾斜とされている。
次に、本発明の一実施の形態に係るオイルダンパ10をシャーシ50に取り付ける取付機構について説明する。
図7はオイルダンパ10をシャーシ50に取り付ける前の状態を示す斜視図である。図8は、オイルダンパ10(の容器体12)をシャーシ50の挿入穴53に挿入した直後の状態を示す平面図である。図9は、オイルダンパ10をシャーシ50に取り付けた状態を示す平面図である。図10は、オイルダンパ10をシャーシ50に取り付けた状態を説明するための図であり、図9中のD−D線で切断した断面図である。なお、図8における時計回り方向および反時計回り方向をそれぞれ時計回り方向および反時計回り方向とする。
オイルダンパ10は取付部材となるシャーシ50に取り付けられる。また、図7に示すように、オイルダンパ10はシャーシ50の裏側から取り付けられ、例えば、該シャーシ50の表側に配置されるオーディオ装置の再生デッキ60等の音響機器を支持する。シャーシ50は、表裏に平坦面51を有する略平板状の平板部52を備えている。また、平板部52にはオイルダンパ10の容器体12が挿入される挿入穴53が設けられている。挿入穴53は、略円形状の円形穴部54と、円形穴部54の両側から法線方向外方に向かって略矩形状の形態で切り欠かれた一対の係合穴となる矩形穴部55,55とを有する。また、矩形穴部55の外縁部55aからは側面視して略L字状の形態を有する鉤部57,57が軸方向(この実施の形態では裏面側)に立ち上がり、かつ円形穴部54の中心に向かって伸びている。鉤部57,57は、対向するように一対に設けられている。具体的には、鉤部57は、外縁部55aから裏側に向かって延出する上方延出部57aと、上方延出部57aの先端から円形穴部54の中心に向かって延出する内方延出部57bとを有する。このため、内方延出部57bと平板部52との間には軸方向(=高さ方向)において隙間Hが形成されている。また、本実施の形態では、シャーシ50の表側には底面61を有する再生デッキ60が配設されている。そして、該底面61からは表側に向かって略柱状の支持突起62が突出している。該支持突起62は、円形穴部54の略中央に位置している。
図7に示すように、オイルダンパ10は、容器体12を円形穴部54に挿入する形でシャーシ50に取り付けられる。容器体12を円形穴部54に挿入する際には、窪み部23に支持突起62が嵌め込まれる。図8に示すように、オイルダンパ10は、例えば、鍔部26が鉤部57に対して反時計方向側に位置する状態で挿入穴53に挿入される。そして、図8に示すように、容器体12が円形穴部54に挿入された状態で、鍔板部34が隙間Hに嵌まり込むようにオイルダンパ10を時計回り方向に回動させる。すると、一方の突起(図8において時計回り側に位置する突起)42の外側斜面42bが内方延出部57bと接触し、外側斜面42bと内方延出部57bの縁部とが摺動して一方の突起42が内方延出部57bの表側位置に入り込む。さらに、オイルダンパ10を回動させ続けると、一方の突起42が内方延出部57bから顔を出し、2つの突起42の間に内方延出部57bが入り込んだ状態となる(図9参照)。
鍔部26には円弧凸部40が設けられており、容器体12を円形穴部54に挿入した状態では、円弧凸部40の天面40aと平板部52の平坦面51とが当接する。そのため、鍔板部34の一部が隙間Hに嵌まり込んだ状態で、オイルダンパ10は安定した状態で回動し続けることが可能となる。また、オイルダンパ10が回動し、鍔板部34の前後の端部34b(図10参照)が矩形穴部55に差しかかった場合でも、円弧凸部40の天面40aが平坦面51と当接しているため、鍔部26が傾いて矩形穴部55の内部に入り込まなくなる。さらに、根元部37のV字の付け根部分にはテーパ面37fが形成されている。このため、図8の状態からオイルダンパ10を回動させ、根元部37が一旦、矩形穴部55の内部に入り込んでも、該テーパ面37fが矩形穴部55の外縁と摺動することにより、根元部37が再度、平板部52の上に乗りあがり易くなっている。
図9に示すように、内方延出部57bが2つの突起42の間に入り込んだ状態(挟み込まれた状態)では、内方延出部57bの周方向の側面の両部は突起42,42のそれぞれの内側斜面42a,42aの斜面途中に接触し、周方向のガタがない状態とされている。なお、内方延出部57bの周方向の長さを内側斜面42a,42aの間の距離と全く同一に形成しても良い。この状態においては、さらに、鍔板部34における突起42,42との間の部分となる中央部34a(図10参照)が内方延出部57bによって表側に向かって押圧される。しかしながら、鍔板部34の前後の端部34b近傍からは根元部37が表側に向かって突出しているため、当該根元部37が平坦面51と当接することで、鍔板部34の前後の端部34bは裏側に向かって反力を受ける。このため、鍔板部34は図2のA−A線を通るXZ平面を中心として前後に対称となるように表側に向かって凸状に撓んだ状態となる(図10参照)。鍔板部34が表側に向かって撓むと、内側斜面42aの途中部と内方延出部57bの角部との接点Gを交点として、内側斜面42aと内方延出部57bの側面との間に形成される角度αが撓まない場合に比べさらに小さくなる。したがって、内方延出部57bが2つの突起42,42によってより強い力で狭まれた状態となる。また、円弧凸部40は矩形穴部55の内部に嵌まり込んだ状態となっている。このため、鍔板部34の裏側では内方延出部57bが突起42,42の間に係合し、鍔板部34の表側では円弧凸部40が平板部52の矩形穴部55に係合した状態となっている。この状態では、鉤部57の先端、すなわち内方延出部57bの先端が円弧穴41にわずかに入り込んでいる。この結果、鍔部26へは、鉤部57の内方延出部57bの押圧力によって径方向外方への力が働く。2つの鍔部26に互いに逆向きとなる径方向外方への力が働くため、オイルダンパ10は径方向への移動が阻止される。すなわち、径方向のガタもなくなる。
以上のように構成されたオイルダンパ10は、鍔板部34から裏側に向かって突出する2つの突起42,42を有している。このため、オイルダンパ10をシャーシ50に取り付けると、鍔部26は、突起42,42によって内方延出部57bを狭持した状態で、該内方延出部57bの表側の隙間Hに嵌まり込む。したがって、鍔部26が周方向に沿ってガタつくことがなくなる。その結果、オイルダンパ10がシャーシ50に対して周方向に沿ってガタつくの防止できる。また、突起42には外側に向かって傾斜する外側斜面42bが形成されている。このため、外側斜面42bと内方延出部57bの端部とが摺動することで、鍔部26を内方延出部57bの表側に容易に入り込ませることが可能となる。
また、オイルダンパ10は、鍔板部34の前後の端部34bから表側に突出する根元部37を有している。このため、突起42,42によって内方延出部57bが狭持された状態では、鍔部26は内方延出部57bを支点として表側に向かって凸状に撓む。したがって、撓んだ鍔部26の復元力によって、該鍔部26が表裏方向にガタつかなくなる。その結果、オイルダンパ10がシャーシ50に対して表裏方向にガタつくのを防止できる。また、鍔部26が表側に向かって撓むことにより、内側斜面42aと内方延出部57bの側面との間に形成される角度αが小さくなる。したがって、内方延出部57bを突起42,42によってより強い力で狭持することが可能となる。その結果、オイルダンパ10の周方向へのガタツキの発生をより確実に防止することができる。
また、オイルダンパ10は、鍔板部34から表側に向かって突出する円弧凸部40を有している。したがって、鍔部26が隙間Hに嵌まり込んでも、オイルダンパ10を安定した状態で回動させることが可能となる。また、鍔板部34の前後の端部34bが矩形穴部55に差しかかった場合でも、円弧凸部40の天面40aが平坦面51と当接しているため、鍔部26は水平な状態を維持できる。その結果、鍔部26が傾いて矩形穴部55の内部に入り込むのを防止できる。また、内方延出部57bが突起42,42の間に係合した状態では、円弧凸部40は矩形穴部55の内部に嵌まり込む。このため、鍔部26はその表裏両側において、シャーシ50と係合した状態となる。その結果、オイルダンパ10の周方向のガタツキの発生をより確実に防止することが可能となる。
また、オイルダンパ10の鍔板部34には、円弧穴41が設けられている。このため、鍔部26の材質や形状に応じて鍔部26の撓み量を調節することが可能となる。また、この円弧穴41に鉤部57の先端が入り込み、オイルダンパ10を径方向外方に移動させようとする。この力は2つの鍔部26に対して互いに逆方向に働くので、オイルダンパ10のガタツキもなくなる。
また、オイルダンパ10の根元部37には、テーパ面37d,37e,37fが形成されている。このため、該テーパ面37d,37e,37fが矩形穴部55の外縁と摺動することにより,鍔部26が隙間Hに入り込みやすくなる。したがって、オイルダンパ10を回動させて確実に取付状態にすることができる。
また、オイルダンパ10は、対向する2つの鍔部26,26が鉤部57に係合して下方に押圧された状態でシャーシ50に取り付けられる。したがって、シャーシ50に取り付けられたオイルダンパ10へは、支持突起62を通るXZ平面に沿って表側に向かって凸状に撓ませようとする力が加わる。具体的には、図9における左右両側の鍔部26,26が押圧されて表側に突出し、基部25の中央が表側に向かって上がるような力がオイルダンパ10に働く。したがって、凸状に撓ませようとする力に対抗するオイルダンパ10の復元力を利用して、オイルダンパ10をシャーシ50に対してより強固に係合させることが可能となる。したがって、オイルダンパ10がシャーシ50に対してガタつくのをより確実に防止できる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の実施の形態では、ダンパの取付機構をオイルダンパ10に適用させたが、当該ダンパの取付機構をゴムダンパ等の他の弾性部材をシャーシ等の取付部材に取り付ける際にも適用できる。例えば、基台部13に配置される弾性部をゴム等の他の弾性部材によって形成することも可能である。
また、上述の実施の形態では、突起42の先端を鋭角に尖らせた形態としているが、突起42の先端を曲面状として滑らかに形成する等、他の形態としても良い。また、斜面42a,42bを曲面状に形成するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、オイルダンパ10を挿入穴53に挿入した状態で、鍔部26を鉤部57に係合させる形態としているが、オイルダンパ10を挿入する形態に限らず、例えば、図10に示すシャーシ50の上方の構成をそのままとし、シャーシ50の下方の構成を切り取り、その切り取った部分を上下逆として上方の構成の上に乗せる構成とすれば、オイルダンパ10を挿入させる必要がなくなる。このように、挿入穴53は必須の構成ではない。また、鉤部57を図10に示す位置とは逆にシャーシ50の底面61に向かい合う面側に設けても良い。その場合、根元部37と円弧凸部40は鍔部26の裏面に設けられ、突起42は鍔部26の表面に設けられることとなる。
また、上述の実施の形態では、鍔部26は対向するように一対に2つ設けられているが、鍔部26の数は2つに限定されるものではなく、例えば、90°おきに合計4つ、2対に設けるようにしても良い。また、120°おきに合計3つ設けるようにしても良い。これらの場合、シャーシ50には鍔部26の数と対応するように鉤部57を設ける必要がある。さらには、鍔部26を複数設け、その中の1つのみに円弧穴41、突起42などを設けるようにしたり、鍔部26自体を1つのみ設けるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、各鍔板部34に円弧状の円弧穴41を1つ設けたが、鍔板部34に設けられる穴の形状は、円弧状に限定されるものではない。また、鍔板部34を貫通するように複数の穴を設けるようにしても良い。また、円弧穴41を設けないようにしても良い。また、中空部となる円弧穴41を貫通孔としたが、中空部は貫通していない凹部としても良い。
また、上述の実施の形態では、根元部37を略Vの字状の形態で形成したが、根元部37の形状は略V字状に限定されるものではなく、例えば、三角形等の他の形状としても良い。
また、オーディオ装置としては、CD再生装置、光ディスク記録装置、光ディスク録音装置など音または/および画像を記録または/および再生する装置を含むものである。また、本発明は、オーディオ装置の他に、工作機械、ファクシミリ装置などあらゆる装置に適用することができる。
本発明のダンパおよびダンパの取付機構は、車載用機器等の各種電子機器や各種電子機器を取り付ける産業において利用することができる。
本発明の一実施の形態に係るオイルダンパの斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパの平面図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパを図2中のA−A線で切断した断面図である。 図1中のオイルダンパを矢示B方向から見た側面図である。 図1中のオイルダンパを矢示C方向から見た側面図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパの底面図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパをシャーシに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパをシャーシの挿入穴に挿入した直後の状態を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパをシャーシに取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルダンパをシャーシに取り付けた状態を説明するための図であり、図9中のD−D線で切断した断面図である。
符号の説明
10…オイルダンパ(ダンパ)
12…容器体(弾性部の一部)
13…基台部
16…シリコンオイル(弾性部の一部)
26…鍔部
28…支持部
37…根元部(第2の突起)
40…円弧凸部(凸部)
40a…天面(平坦な面)
41…円弧穴(中空部)
42…突起
42a…内側斜面
50…シャーシ(取付部材)
51…平坦面
52…平板部
53…挿入穴
57…鉤部
H…隙間

Claims (9)

  1. 弾性部を備えたダンパにおいて、
    上記弾性部が支持される支持部と、
    上記支持部の外縁部から、外方に向かって突出する少なくとも1つの鍔部と、
    上記鍔部の根元に設けられると共に上記支持部の軸方向に沿って設けられる中空部と、
    上記鍔部の一方の面であって上記中空部の外方にかつ周方向に間隔をあけて設けられる2つの軸方向に突出する突起と、
    を有していることを特徴とするダンパ。
  2. 前記中空部は、前記鍔部を貫通し、かつ周方向に長い長穴とされていることを特徴とする請求項1記載のダンパ。
  3. 前記鍔部の他方の面であって前記2つの突起よりも外側の2箇所の位置に軸方向に突出する第2の突起が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のダンパ。
  4. 前記鍔部における前記2つの第2の突起の間には、前記第2の突起と同方向に突出する凸部が設けられていることを特徴とする請求項3記載のダンパ。
  5. 弾性部を備えたダンパを、取付部材に取り付けるダンパの取付機構において、
    上記取付部材は、
    平坦面を有する平板部と、
    上記平板部に設けられる上記ダンパが挿入される挿入穴と、
    上記平坦面との間に軸方向において隙間を有する形態で、上記挿入穴の外縁部近傍から上記挿入穴の中心方向に向かって延出する少なくとも1つの鉤部と、
    を有し、
    上記ダンパは、
    外方に向かって突出する少なくとも1つの鍔部と、
    上記鍔部の根元に設けられると共に上記支持部の軸方向に沿って設けられる中空部と、
    上記鍔部の一方の面であって上記中空部の外方にかつ周方向に間隔をあけて設けられる2つの軸方向に突出する突起と、
    を有し、
    上記ダンパを上記挿入穴に挿入し、上記鍔部の平面を上記取付部材の上記平坦面と当接させながら、上記鍔部を上記鉤部と上記平坦面との間に形成される上記隙間に嵌め込むと共に、上記鉤部の周方向の両側を上記2つの突起の間に挟み込み、かつ上記鉤部の先端が上記中空部内に入り込むことを特徴とするダンパの取付機構。
  6. 前記中空部は、前記鍔部を貫通し、かつ周方向に長い長穴とされていることを特徴とする請求項5記載のダンパの取付構造。
  7. 前記鍔部の他方の面であって前記2つの突起よりも外側の2箇所の位置に軸方向に突出する第2の突起を形成し、当該第2の突起を前記平旦面に当接させて、前記第2の突起の突出方向に凸状に撓ませたことを特徴とする請求項5または6記載のダンパの取付機構。
  8. 前記鍔部における前記2つの第2の突起の間に、前記第2の突起と同方向に突出する凸部を設け、その凸部を前記挿入穴の外周に前記挿入穴と連通するように設けられる係合穴に挿入させたことを特徴とする請求項7記載のダンパの取付機構。
  9. 請求項5から8のいずれか1項記載のダンパの取付機構を有するオーディオ装置。
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