JP4255464B2 - ディスク収納型ディスク装置 - Google Patents

ディスク収納型ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4255464B2
JP4255464B2 JP2005213931A JP2005213931A JP4255464B2 JP 4255464 B2 JP4255464 B2 JP 4255464B2 JP 2005213931 A JP2005213931 A JP 2005213931A JP 2005213931 A JP2005213931 A JP 2005213931A JP 4255464 B2 JP4255464 B2 JP 4255464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
cylindrical body
restricting
storage type
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005213931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007035118A (ja
Inventor
弘 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2005213931A priority Critical patent/JP4255464B2/ja
Publication of JP2007035118A publication Critical patent/JP2007035118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4255464B2 publication Critical patent/JP4255464B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

本発明は、筐体内部に複数枚のディスクが収納され、このディスクが選択されて駆動されるディスク収納型ディスク装置に関する。
筐体内に複数のディスクが収納されるディスク収納型ディスク装置は、例えば下記の特許文献1に記載されている。
下記の特許文献1に記載のディスク装置は、筐体内に、ディスクを保持する複数の保持体が、ディスク面と直交する方向に重ねられて設けられている。それぞれの保持体は、スクリュー軸によってディスク面と直交する方向へ移動させられて、いずれかの保持体が選択位置に至り、選択位置の保持体に保持されたディスクがターンテーブルにクランプされて駆動される。
前記ディスク装置には、それぞれの保持体からディスクが外れるのを防止する規制手段が設けられている。この規制手段は、選択動作で上下に移動するディスクの中心穴内に位置する上部規制部材と下部規制部材とを有している。ディスクの中心穴の移動領域に上部規制部材と下部規制部材とが設けられていることにより、ディスクが保持体からディスク面方向へ移動することを防止できるようになっている。また、下部規制部材と上部規制部材との間には隙間が形成されており、選択位置に至った保持体が前記隙間内で停止し、この保持体からディスクを離脱させることができるように構成されている。
また、選択動作において、下部規制部材と上部規制部材との隙間内を移動するディスクが保持体から外れることを防止するために、選択動作のときに、上部規制部材と下部規制部材との間を繋ぐ規制腕部が設けられている。
前記規制腕部は、円筒状の下部規制部材の上端に回動自在に支持されており、下部規制部材の内部には、上下方向へ移動する進退部材とこの進退部材を進退動作させる螺旋溝を有する回転駆動部材(スクリュー軸)とが設けられている。前記回転駆動部材の回転により進退部材が進退動作させられ、さらに進退部材により規制腕部が押されて、規制腕部が、下部規制部材と上部規制部材との隙間内から退避する姿勢と、前記隙間を繋ぐ規制姿勢とに回動させられる。
特開2002−117608号公報
前記規制手段では、前記進退部材と前記回転駆動部材を内蔵した下部規制部材が筐体の底面に固定される。前記特許文献1にはその固定構造が明記されていないが、下部規制部材を筐体の底面にねじ止め手段で固定しようとすると、取り付けねじが下部規制部材の内部に入り込むため、前記進退部材や前記回転駆動部材を、取り付けねじに当たらないように筐体の底面から離れた高い位置に配置しなくてはならなくなる。このような構造では、下部規制部材が必要以上に上下方向に長い寸法となる。下部規制部材と上部規制部材との間の隙間はある程度長く設定する必要があるため、結果として下部規制部材と上部規制部材が占める縦方向の寸法が長くなり、機器の薄型化を阻害する。
また、前記取り付けねじによる取り付け部を円筒状の下部規制部材の外側に配置する構造も考えられるが、この構造では、ねじの取り付け部が下部規制部材の外側において筐体の底面から隆起するため、ディスク選択動作において上下に移動するディスクを、筐体の底面に接近させることができなくなる。そのため、ディスクの上下の移動領域を長く確保しようとすると、機器の薄型化を阻害することになる。
また、下部規制部材をねじ止めで固定する手法では、複数のねじを回転締めする作業が必要になり、機器の組み立て作業が煩雑になる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、選択動作で移動するディスクがディスク保持体から外れるのを防止する規制手段を薄型に構成でき、しかも、ディスク規制機構を筐体内の取り付け面に簡単に取り付けることができるディスク収納型ディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、筐体内に、ディスクを支持可能でディスクの厚み方向に配置された複数の支持体と、それぞれの前記支持体をディスク面と直交する方向へ移動させていずれかの前記支持体を選択位置に移動させる支持体選択手段と、選択位置の支持体に支持されているディスクあるいは選択位置の支持体から取り出されたディスクをクランプする回転駆動部とを有するディスク収納型ディスク装置において、
筐体内には、前記支持体と共に移動するディスクの中心穴内に位置するディスク規制機構が設けられており、
前記ディスク規制機構には、ディスクの中心穴内に位置する円筒体を有する基体と、前記円筒体に支持されて選択位置にあるディスクの中心穴内に入る規制姿勢と前記中心穴から抜け出る退避姿勢との間で移動する規制体と、前記円筒体の内部に設けられて前記規制体を前記規制姿勢と前記退避姿勢との間で動作させる駆動機構とが設けられており、
前記円筒体の底部には、前記円筒体の底部から前記円筒体の高さ方向に向けて窪む凹部と、前記円筒体の周方向に向けて前記凹部に隣接し且つ前記円筒体の底部から前記円筒体の高さ方向に向けて所定の厚みを有する掛止部とが形成されており、
前記円筒体の底部が設置される筐体内の取付け面には複数の保持凸部が設けられ、それぞれの保持凸部は、前記取付け面から前記円筒体の高さ方向に延びる立ち上がり部と、この立ち上がり部に連続して前記円筒体の周方向に延びる挟持部とを有しており、
前記立ち上がり部が、前記円筒体の前記凹部内に入り、前記掛止部が前記挟持部の下に入り込むことにより、前記基体が前記取り付け面に固定されていることを特徴とするものである。
本発明のディスク収納型ディスク装置は、基体を取り付け面に取り付ける際に、円筒体の底部に形成された凹部を、取り付け面から立ち上がる保持凸部に嵌合させ、且つ基体を所定の方向へ回転させることにより取り付けを完了できる。よって、ディスク規制機構の取り付け作業を簡単に行うことが可能である。
例えば本発明は、前記駆動機構は、前記円筒体の軸方向への進退動作によって前記規制体を前記規制姿勢から前記退避姿勢へ動作させる進退部材と、前記円筒体の内部に位置して前記進退部材を進退動作させる回転駆動部材とを有しており、前記凹部および前記掛止部は、前記回転駆動部材の外側で且つ前記円筒体の肉厚寸法内に形成されているものである。
上記発明では、ディスク規制機構を取り付け面に取り付けるための凹部および掛止部が、回転駆動部材の外周の外側に位置しているため、回転駆動部材および進退部材を取り付け面に近い位置に配置できる。よって、ディスク規制機構の高さ寸法を小さくでき、機器の薄型化に寄与できるようになる。
本発明は、さらに好ましくは、前記凹部内に入り込む前記保持凸部は、前記円筒体の外周面から外部には露出しないものである。
保持凸部が円筒体の外周面から突出していないため、ディスクの選択動作の際に、ディスクを取り付け面に接近させることができ、あるいは、取り付け面に当たる位置まで移動させることができる。そのため、選択動作でのディスクの移動領域を長くでき、選択位置にあるディスクとこれに隣接するディスクとの間隔も長く確保できる。よって、選択するディスクの枚数を増やすことも可能になる。
また、本発明は、前記挟持部と前記取り付け面との間に前記掛止部が挟持された状態で、前記基体が、この挟持が外れる方向へ回動することを規制する回動規制手段が設けられていることが好ましい。
例えば、前記基体には、前記円筒体の底部から外周に向けて一体に突出する突出部が設けられており、この突出部と前記取り付け面との間に凹凸嵌合部が設けられ、この凹凸嵌合部が前記回動規制手段として機能しているものである。
この構造では、凹凸嵌合部を円筒体の半径方向に離れた位置に配置できるため、凹凸嵌合部に回転方向へのがたつきが多少存在していたとしても、円筒体の回転方向へのがたつきをきわめて小さくできる。
本発明は、好ましくは、前記突出部はその厚み方向へ弾性変形可能であり、前記挟持部と前記取り付け面との間に前記掛止部が挟持された状態で、前記突出部の弾性力によって、前記凹凸嵌合部が嵌合するものである。
上記構成では、基体を取り付け面に押し付けて、保持凸部を円筒体の凹部内に介入させ、そのまま基体を回転させるだけで、基体を確実に固定できるようになる。
また本発明は、前記取り付け面には、垂直に延びる中心軸が設けられており、前記ディスク規制機構は、この中心軸を基準として位置決めされて取り付けられるものである。
ディスク規制機構を中心軸に挿通させて位置決めすることにより、取り付け面に取り付ける際に、円筒体の複数の凹部と取り付け面から突出する複数の保持凸部とを確実に対向させることができ、取り付け作業を容易に行えるようになる。
本発明は、支持体に支持されるディスクの面と直交する方向において、前記ディスク規制機構の前記円筒体と間隔を空けて対向する対向規制部材が設けられており、前記規制姿勢へ回動した前記規制体が、前記円筒体と前記対向規制部材との間隔内に位置するものである。
さらに本発明は、前記取り付け面は筐体の底面の内面であり、前記保持凸部は前記底面から一体に折り曲げ形成されているものである。
この構造では、ディスクの選択動作において、ディスクを筐体の底面に接近する位置まで移動させることが可能になる。
本発明のディスク収納型ディスク装置は、ディスク規制機構の高さ寸法を短くでき、装置の薄型化に寄与できるようになる。
図1は本発明の実施の形態のディスク収納型ディスク装置の全体構造を示す分解斜視図、図2はディスク収納型ディスク装置の動作を説明する平面図である。
図1と図2に示すディスク収納型ディスク装置1は箱型の筐体2を有している。図1において、筐体2の基準方向は、図示Z1側が下側、Z2側が上側、X1側が第1の側、X2側が第2の側、Y1側が手前側、Y2側が奥側である。また、X1−X2方向が横方向、Y1−Y2方向が奥行き方向である。
筐体2は、下側から上側に向けて、下部筐体3、中間筐体4および上部筐体5が順に重ねられて組み立てられている。下部筐体3は筐体2の底面6を有し、中間筐体4は、筐体2の前面7と右側面8を有している。上部筐体5は、筐体2の左側面9と後面10および天井面11を有している。
図1に示すように、下部筐体3の底面6の上面には第1の切換え機構12が設けられている。第1の切換え機構12には、図示しない切換えモータの動力によって図示Y1−Y2方向へ駆動されるラック部材30が設けられている。
下部筐体3では、第1の切換え機構12の上にユニット支持ベース13が設けられ、ユニット支持ベース13は、下部筐体3の底面6に設けられた複数のダンパー18によって弾性支持されている。ユニット支持ベース13には図示Y2方向へ突出する規制軸13aと、図示Y1方向へ突出する規制軸13b,13bが設けられている。
下部筐体3にはロック機構が設けられている。第1の切換え機構12では、ラック部材30の移動力が回動アーム35を介してロック切換えスライダ36に与えられる。このロック切換えスライダ36によって前記ロック機構が駆動される。ディスクDの再生動作などを行うときには、前記ロック機構によるロックが解除されてユニット支持ベース13がダンパー18で弾性支持された状態となる。また、挿入口23からディスクDが挿入されるとき、およびディスク選択動作の際には、前記ロック機構で規制軸13a,13bが拘束されてユニット支持ベース13がロックされる。
ユニット支持ベース13上には、駆動ユニット14が設置されている。駆動ユニット14には、回転駆動部であるターンテーブル82とこのターンテーブル82を駆動するスピンドルモータが設けられている。また駆動ユニット14は、光ヘッド83を有しており、この光ヘッド83は、駆動ユニット14に搭載されたスレッド機構によって、ターンテーブル82に接近する位置から、ターンテーブル82から離れる方向へ向けて移動する。このとき、光ヘッド83に設けられた対物レンズ83aが、ターンテーブル82にクランプされたディスクの記録面に沿って移動する。
ユニット支持ベース13には、図示Y2側の端部に垂直に立ち上がる支持軸80が設けられ、駆動ユニット14は、支持軸80によって水平方向へ回動できるように支持されている。図1では、駆動ユニット14が退避位置にあるが、この退避位置から矢印(a)方向へ回動すると、図2に示すように、ターンテーブル82が下部筐体3のほぼ中心部へ移動して、駆動ユニット14は選択されたディスクDを回転駆動可能な駆動位置に設定される。
駆動ユニット14は、第1の切換え機構12によって退避位置から駆動位置へ回動させられる。図1に示すように、第1の切換え機構12には、ラック部材30と共に図示Y1−Y2方向へ移動する切換えスライダ34が設けられ、この切換えスライダ34に駆動ピン33が固定されている。図1に示すように、ラック部材30が図示Y2方向へ移動していると、切換えスライダ34が図示Y2方向へ移動し、駆動ピン33によって、駆動ユニット14が退避位置へ回動した状態で保持される。ラック部材30が図示Y1方向へ移動し、これと共に切換えスライダ34が図示Y1方向へ移動すると、駆動ピン33によって、駆動ユニット14が矢印(a)方向へ回動させられて、駆動位置へ移動する。
中間筐体4の上部には、底面6と平行な機構ベース15が設けられ、機構ベース15の上に第2の切換え機構16が設けられている。中間筐体4では、機構ベース15の下側で且つ前面7の内側に移送ユニット17が設けられている。移送ユニット17には、図2に示すように、ディスクDを挟持できる移送ローラ122,123および挟持部材とが対向して設けられている。移送ユニット17の図示X1側の端部は、下部筐体3の底面6に設けられた支持軸17aによって回動自在に支持されている。図1では、移送ユニット17が前面7の内側の待機位置にある。この待機位置において、前面7に形成された挿入口23からディスクDが挿入されると、このディスクDが、移送ローラ122,123と挟持部材とで挟持され、移送ローラ122,123の回転力によりディスクDが筐体2内へ移送される。これと同時に、移送ユニット17が矢印(b)方向へ回動させられ、移送ローラ122,123の回転と、移送ユニット17の図示(b)方向への回動動作によって、ディスクDが筐体2内へ搬入される。
移送ユニット17の図示(b)方向への回動動作は、第2の切換え機構16の切換え動作によって行われる。
上部筐体5では、左側面9と後面10および天井面11で囲まれた領域がディスク収納領域20となっており、ディスク収納領域20には、それぞれがディスクDを支持可能な複数の支持体21が設けられている。この実施の形態では、支持体21が6枚設けられており、支持体21は厚み方向に重ねられて配置されている。上部筐体5には支持体選択手段22が設けられている。
支持体選択手段22は、3箇所に設けられたスクリュー軸であり、それぞれが天井面11に回動自在に支持されている。そして、複数の支持体21のそれぞれは、支持体選択手段22のスクリュー溝に摺動自在に嵌合している。図示しない選択モータによって各支持体選択手段22が同期して回転駆動されると、前記スクリュー溝によって、それぞれの支持体21が図示Z1−Z2へ移動して支持体21の選択動作が行われる。選択された支持体21は、挿入口23とほぼ同じ高さ位置に設定され、選択された支持体21とその下に位置する支持体21との間に大きな隙間が形成される。
ディスクDは、直径が12cmであって、例えばCD(コンパクト・ディスク)、CD−ROM、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)などであり、中心穴D1を有している。
このディスク収納型ディスク装置1は、図1に示すように、駆動ユニット14が退避位置となり、移送ユニット17が待機位置に移動したときに、各支持体21に支持されたディスクDが、駆動ユニット14と移送ユニット17と当たらない状態となる。このとき、支持体選択手段22を動作させることで、各支持体21が図示Z1−Z2方向へ移動して、支持体21の選択動作が行われる。
選択された支持体21が、挿入口23と同じ高さの選択位置(図3(B)に示す停止位置)に移動すると、支持体選択手段22が停止する。そして、第1の切換え機構12が動作して、駆動ユニット14が図示(a)方向へ回動して、図2に示す駆動位置に至る。このときターンテーブル82が、支持体21に支持されているディスクDの中心穴D1に対向する。挿入口23から挿入されたディスクDは、移送ユニット17の図示(b)方向への回動動作および移送ローラ122,123の回転動作によって筐体2内に移送され、ディスクDが選択位置にある支持体21に支持される。
選択位置の支持体21に支持されたディスクDをクランプするときには、図示しない持ち上げ機構により、図2の駆動位置にある駆動ユニット14が図示Z2方向へ持ち上げられ、支持体21に支持されているディスクDの中心穴D1がターンテーブル82にクランプされる。そして、支持体21におけるディスクDの保持が解除され、駆動ユニット14がやや図示Z1方向へ下降して、ディスクDがターンテーブル82で駆動され、光ヘッド83によって再生動作や記録動作が行われる。
なお、既にディスク収納領域20内に保持されているいずれかのディスクDを選択して駆動するときには、駆動ユニット14が退避位置へ移動し、支持体選択手段22によって支持体21が図示Z1−Z2方向へ移動させられて、いずれかの支持体21が前記選択位置に設定される。そして、駆動ユニット14が図2に示す駆動位置へ回動し、支持体21に支持されているディスクDがターンテーブル82にクランプされる。
なお、本発明では、選択位置にある支持体21に支持されたディスクDが、ディスク面方向へ引き出された位置で、ターンテーブル82で回転駆動されるものであってもよい。例えば、図2の位置にあるターンテーブル82で支持体21に支持されたディスクDがクランプされた後に、駆動ユニット14が反時計方向へ回動してからディスクDが回転駆動されてもよい。または、支持体21が選択された後に、移送ユニット17が図示(b)方向へ回動して、移送ユニット17によって、選択位置の支持体21に保持されたディスクDがディスク面方向へ引き出され、その後に、ディスクDがターンテーブル82にクランプされてもよい。
図3(A)は、ディスクの選択動作が行われている状態のディスク収納型ディスク装置の内部を示す図、図3(B)は、いずれかの支持体が選択位置へ移動して停止した後の状態の内部を示す図である。
下部筐体3にはディスク規制機構100が設けられている。この実施の形態では、下部筐体3の底面6の内面が取り付け面となり、この取り付け面にディスク規制機構100が取り付けられている。上部筐体5の天井面11の下面には、対向規制部材111が固定されて設けられている。図4(A)(B)に示すように、ディスク規制機構100には基体101が設けられ、この基体101が円筒体101Bを有している。対向規制部材111は円筒状であり、その外周面の直径寸法は、円筒体101Bの直径寸法とほぼ同じである。円筒体101Bと対向規制部材111の直径は、共にディスクDの中心穴D1の内径寸法よりも小さく設定されている。
図3(A)(B)に示すように、円筒体101Bと対向規制部材111は、図示Z1−Z2方向に向けて同軸上に位置しており、それぞれが、支持体21に支持されたディスクDの中心穴D1内に位置するように配置されている。図3(B)に示すように、支持体選択手段22によっていずれかの支持体21が選択されて選択位置に停止すると、円筒体101Bの上部に回動自在に支持された規制体105が倒れた退避姿勢となり、規制体105と対向規制部材111の下端111aとの間に上下に隙間が形成される。よって、図2に示す駆動位置へ回動した駆動ユニット14が、選択位置のディスクDと、退避姿勢の規制体105との間に介入できるようになる。
また、支持体選択手段22で各支持体21を図示Z1−Z2方向へ移動させて、支持体21の選択動作を行うときには、図3(A)に示すように、規制体105がほぼ垂直姿勢に回動し、円筒体101Bと対向規制部材111との隙間が規制体105で連結される。よって、選択動作において支持体21と共にディスクDが上下移動するときに、それぞれのディスクDの中心穴D1が規制されて、ディスクDが支持体21から不用意に外れるのを規制できる。なお、図3(A)に示す規制姿勢となった規制体105は、図2において立ち姿勢となる。すなわち、ディスクDの中心穴D1の内周縁と規制体105とがほとんど隙間なく対向し、ディスクDは支持体21に支持された状態から抜け出ることを効果的に防止できるようになる。
図4はディスク規制機構の斜視図であり、(A)は規制体が退避姿勢となった状態、(B)は規制体が規制姿勢の状態を示す。図5は図4(B)を中央で切断したときの縦断面斜視図、図6はディスク規制機構に設けられた進退部材を示す斜視図、図7はディスク規制機構に設けられた回転駆動部材の側面図、図8と図9はディスク規制機構の内部構造のみを動作別に示す透視斜視図、図10は下部筐体上の第1の切換え機構12を示す平面図、図11(A)(B)および図12は、ディスク規制機構の動作別の断面図である。
図4(A)(B)に示すように、本発明のディスク規制機構100を構成する基体101は、取り付け面である下部筐体3の底面6の上面に固定されている。基体101は合成樹脂で形成されているものであり、突出部である薄い円盤状のフランジ部101Aと円筒体101Bとが一体に形成されている。図5に示すように、円筒体101Bの中心には中心軸106が設けられている。この中心軸106は金属製であり、その基部は、下部筐体3に、かしめ固定や溶接などの手段で垂直に固定されている。ディスク規制機構100を構成する各部品は、中心軸106を基準として下部筐体3上に組みつけられる。
円筒体101Bの内部には、回転駆動部材102と進退部材103が組み込まれている。また、円筒体101Bには、回動部材である一対のリンクアーム104,104と規制体105とがそれぞれ回動可能に支持されている。
図5および図6に示すように、進退部材103は合成樹脂製であり、上下方向に延びる嵌合部103aに摺動穴103a1が上下に貫通して形成されている。この摺動穴103a1に中心軸106が挿通され、進退部材103が、中心軸106に沿って図示Z1−Z2方向へ摺動自在に支持されている。
図6に示すように、進退部材103には、摺動穴103a1の軸中心に対して直角に延びる一対の作用軸103b,103bが一体に形成されている。また、進退部材103の下部には、側方へ突出する摺動凸部103cが一体に形成されている。
円筒体101Bの内周面と進退部材103との間には、図5および図7に示す回転駆動部材102が設けられている。回転駆動部材102は合成樹脂で形成されており、図5に示すように、その底部には摺動穴102cが貫通して形成されている。中心軸106の基部にはその直径が太くなった短円柱形状の基端大径部106aが一体形成されており、摺動穴102cが、基端大径部106aの外周に摺動自在に嵌合している。したがって、回転駆動部材102は、中心軸106を回転中心として回転自在である。
図5に示すように、円筒体101Bは内部が空洞であり、回転駆動部材102の基部の外周面と、円筒体101Bの内周面とがほとんど隙間がない状態で嵌合している。よって、中心軸106は円筒体101Bの中心に位置しており、円筒体101Bも中心軸106を基準として下部筐体3に取り付けられている。
図7、図8および図9に示すように、回転駆動部材102にはカム部として機能するカム溝102aが形成されている。カム溝102aは、中心軸106の周囲を周回し、且つ中心軸106の軸方向に向けて高さが変化するように螺旋状に形成されている。図8および図9に示すように、進退部材103に設けられた摺動凸部103cが、カム溝102a内において、上下方向に拘束されながら、カム溝102aに沿って摺動可能となっている。図7と図9に示すように、回転駆動部材102の底部には部分歯車102bが一体に形成されている。この部分歯車102bのピッチ円の中心は、回転駆動部材102の摺動穴102cおよび中心軸106の軸心に一致している。
一対のリンクアーム104,104が合成樹脂で形成されており、図4(A)(B)、図5および図8に示すように、一対のリンクアーム104,104の基部どうしは、回動支点軸107Bによって連結されている。回動支点軸107Bは、円筒体101Bの上部を貫通して固定されている。リンクアーム104,104は、回動支点軸107Bの両端部に支持されて、回動支点軸107Bの軸心を回動支点として回動できるようになっている。リンクアーム104,104の先部どうしは、連結支点軸107Aによって互いに連結されている。
図4(B)および図8に示すように、それぞれのリンクアーム104,104には、回動支点軸107Bと連結支点軸107Aとの中間に、穴104cが開口している。進退部材103に設けられた作用軸103b,103bは、穴104c,104c内に回動自在に挿通されている。進退部材103が中心軸106に沿って上下方向に移動すると、作用軸103b,103bと穴104c,104cとの挿通部の中心(作用軸103bの軸心)が力の作用点となって、リンクアーム104,104が回動支点軸107Bの軸心である回動支点を中心として、図8に示す図示α1−β1方向へ回動駆動される。
規制体105は合成樹脂で形成されている。図4(A)(B)および図5に示すように、規制体105の基部105aは、支持軸108によって、基体101の円筒体101Bの上部に回動自在に支持されている。図11(A)(B)および図12に示すように、規制体105の基部には、リンクアーム104に向けて突出する保持部105cが一体に形成されており、この保持部105cに、連結長穴105bが貫通して形成されている。連結長穴105bは、支持軸108に接近する位置からこの支持軸108から離れる位置へ向けて逆への字形状に形成されている。図12に示すように、リンクアーム104が図示α1方向へ回動し、連結支点軸107Aによって、規制体105が規制姿勢に回動させられたときに、連結支点軸107Aが、連結長穴105bの端部に当接し、これにより規制体105が規制姿勢から容易に動かないように保持される。
図9および図10に示すように、下部筐体3の底面6には、外部駆動部材として機能する駆動スライダ109が図示(d)−(e)方向へ直線的に往復移動できるように設けられている。底面6には細長い切欠き部6aが形成されており、駆動スライダ109が切欠き部6aの内部で移動し、駆動スライダ109の上面が、底面6の上面から上方へ突出しないように設けられている。
駆動スライダ109の側部には、駆動スライダ109の移動方向に沿ってラック部109aが形成されており、このラック部109aが回転駆動部材102の底部に設けられた部分歯車102bに噛み合っている。駆動スライダ109の図示(d)−(e)方向の移動により、回転駆動部材102の部分歯車102bに回転力が与えられて、回転駆動部材102が図示β2−α2方向へ回転させられる。
図10に示すように、下部筐体3の底面6上に設けられた第1の切換え機構12には、切換えスライダ34と共に図示Y1−Y2方向へ移動する中間スライダ31が設けられ、この中間スライダ31に切換えピン31aが設けられている。第1の切換え機構12では、底面6に切換えリンク110が回動自在に支持され、この切換えリンク110に駆動凹部110aが形成されている。切換えピン31aがこの駆動凹部110aを図示Y2方向またはY1方向へ押圧することにより、切換えリンク110が図示α3−β3方向へ回動させられる。この切換えリンク110は、連結ピン37によって、駆動スライダ109の基端部109Aに連結されている。
図13は、ディスク規制機構を、取り付け面である、下部筐体の底面上に取り付ける構造を示す分解斜視図であり、図14はディスク規制機構に設けられた基体を底面側から見た斜視図である。
基体101の円筒体101Bから外周側に延びる突出部であるフランジ部101Aは、樹脂で薄肉に形成されており、その厚み方向へ向けて弾性変形可能である。
図13に示すように、円筒体101Bの基部には3箇所に凹部112が形成されている。この凹部112は、中心軸106を中心とした円の円周方向に向けて120度の等角度で配置されている。図14に示すように、フランジ部101Aには開口部112cが形成されている。凹部112は、開口部112cに通じており、円筒体101Bの周壁部内において円筒体101Bの軸方向に延びて形成されている。図14に示すように、開口部112cは、円筒体101Bの外周面よりも外側に広がる面積で開口している。
図13に示すように、円筒体101Bの周壁部内では、凹部112に連続して円周方向(上方から見たときの反時計方向)へ延びる介入空間112aが形成されており、この介入空間112aと基体101の底面との間に、円筒体101Bの軸方向へ所定の厚みを有する掛止部112bが形成されている。凹部112、介入空間112aおよび掛止部112bは、円筒体101Bの内部に設けられた回転駆動部材102の外周の外側に位置している。したがって、図12に示すように、回転駆動部材102を円筒体101Bの基部の下部に配置することが可能になる。
図14に示すように、フランジ部101Aの下面には、回動規制手段の凹凸嵌合部の一方を構成する嵌合凸部114が2箇所において一体に形成されている。それぞれの嵌合突起114は短円柱である。
図13に示すように、取り付け面となる下部筐体3の底面6では、底面6を構成する金属板を直角に折り曲げて形成された保持凸部113が3箇所に設けられている。それぞれの保持凸部113は、中心軸106の軸心から一定の距離で、且つ中心軸106の回りに120度の等角度で配置されている。それぞれの保持凸部113は、底面6から垂直に立ち上がる立ち上がり部113Aと、この立ち上がり部113Aの上端から連続して介入空間112aと同じ円周方向へ延びる挟持部113Bとを有している。保持凸部113の厚み寸法すなわち中心軸106の軸心を中心とする円の半径方向の厚み寸法は、円筒体101Bの周壁部の肉厚寸法と同じかまたはそれよりも薄く形成されている。
また、下部筐体3の底面6には、回動規制手段の凹凸嵌合部の他方を構成する嵌合穴115a,115bが貫通して形成されている。一方の嵌合穴115aは、嵌合凸部114が最小の隙間を介して嵌合できる内径寸法を有する円形穴である。他方の嵌合穴115bは、中心軸106の軸心に対して前記半径方向へ延びる長穴であり、前記半径の法線方向の内幅寸法は、嵌合凸部114が最小の隙間を介して嵌合できる寸法に形成されている。
ディスク規制機構100は、基体101に、回転駆動部材102、進退部材103、リンクアーム104,104および規制体105、さらに回動支点軸107B、連結支点軸107Aおよび支持軸108が組み込まれた状態で、下部筐体3の底面6に組み付けられる。
この組み付け作業では、下部筐体3の底面6から垂直に延びる中心軸106を、進退部材103の摺動穴103a1に挿通させる。中心軸106が摺動穴103a1に挿通された状態で、基体101は中心軸106がその中心となるように位置決めされる。そのため、基体101をそのまま底面6に向けて移動させると、それぞれの保持凸部113を、基体101の開口部112cからそれぞれの凹部112内に入り込ませることができる。さらに、回転駆動部材102の摺動穴102cが、中心軸106の基部の基端大径部106aの外周面に嵌合する。この時点で、進退部材103と回転駆動部材102の双方が中心軸106を基準として位置決めされ、さらに、円筒体101Bも回転駆動部材102の外周面を基準として位置決めされる。
よって、その後に、基体101を時計方向へ回動させると、保持凸部113の挟持部113Bが、円筒体101Bの介入空間112a内に入り込み、挟持部113Bと下部筐体3の底面6との間で、掛止部112bが上方へ動かないように、また上下にがたつきを生じないように保持される。また、保持凸部113が凹部112内に入り込んだ状態では、フランジ部101Aに形成された嵌合凸部114が嵌合穴115a,115bに対向しておらず、嵌合凸部114が底面6に当接し、フランジ部101Aが上方へ弾性変形した状態となる。基体101を回転させ、掛止部112bを挟持部113Bの下に入り込ませると、フランジ部101Aの弾性力によって、嵌合凸部114,114が自動的に嵌合穴115a,115bに嵌合する。
嵌合凸部114,114と嵌合穴115a,115bが嵌合することによって、基体101の回動が規制され、円筒体101Bに形成された掛止部112bが、保持凸部113の挟持部113Bの下から抜け出るのを防止できる。
ディスク規制機構100が底面6に取り付けられた状態では、保持凸部113が、円筒体101Bの外周面から外側へ突出しない。したがって、支持体21とディスクDを選択する際に、ディスクDを円筒体101Bの外周面に沿って円筒体101Bの基端まで下降させることができる。すなわち、支持体21とディスクDをフランジ部101Aおよび底面6に接近させ、またはフランジ部101Aに当たる位置まで下降させることができ、ディスク選択動作における支持体21の上下の移動領域を長く確保できる。そのため、図3(B)に示す選択位置に至った支持体21とその下に位置する支持体21との距離を十分に長く確保でき、選択されたディスクDの下に駆動ユニット14を確実に移動させることが可能になる。
また、ディスク規制機構100が取り付けられた状態で、保持凸部113は円筒体101Bの周壁部の肉厚内に位置し、保持凸部113が回転駆動部材102の外側に位置しているため、基体101内において回転駆動部材102を底面6に接近する位置または底面6に当たる位置に配置することができる。そのため、円筒体101Bの上下方向の長さ寸法を短くでき、機器の薄型化に寄与できるようになる。
なお、下部筐体3の底面6に嵌合凸部を形成し、フランジ部101Aに嵌合穴を形成してもよいが、前記実施の形態のように、嵌合凸部114をフランジ部101Aの下面に設けることにより、底面6から上方への突出量がフランジ部101Aの肉厚寸法のみとなり、選択動作の際に支持体21およびディスクDを底面6に接近する位置へ下降させることが可能になる。
なお、前記実施の形態では、回動規制手段となる凹凸嵌合部を、フランジ部101Aと下部筐体3の底面6との間に設けたが、本発明はこの実施の形態に限られない。例えば、保持突起113の挟持部113Bの先部に折曲部を設け、挟持部113Bが円筒体101Bの掛止部112bの上に入り込んだ時点で、前記折曲部が円筒体101Bに形成された掛止凹部内に掛止され、これによって円筒体101Bの回動が規制されるものであってもよい。この構成では、フランジ部101Aをなくすことができるため、選択動作において支持体21とディスクDを底面6と当たる位置まで下降させることが可能になる。
次に、ディスク規制機構100の動作を説明する。
図1に示すように、第1の切換え機構12に設けられたラック部材30が図示Y2方向の終端に移動するときに、ラック部材30と共に図示Y2方向に移動する切換えスライダ34に設けられた駆動ピン33によって、駆動ユニット14が、図示(a)方向と逆向きに回動させられて、駆動ユニット14が支持体21に保持されているディスクDの外周に当たらない退避位置に移動させられる。
図10に示すように、切換えスライダ34と共に中間スライダ31が図示Y2方向へ移動すると、中間スライダ31に設けられた切換えピン31aが、切換えリンク110の駆動凹部110a内に介入し、切換えリンク110が図示α3方向へ回動させられる。切換えリンク110の回動力は連結ピン37によって駆動スライダ109に伝達され、駆動スライダ109が図示(e)方向へ移動させられる。
図9に示すように、駆動スライダ109が図示(e)方向へ移動すると、駆動スライダ109に設けられたラック部109aから、回転駆動部材102の部分歯車102bに回転力が与えられ、回転駆動部材102が図示α2方向へ回動させられる。このとき、回転駆動部材102に設けられたカム溝102aによって進退部材103の摺動凸部103cが図示Z2方向へ持ち上げられ、進退部材103が中心軸106に沿って上方へ移動させられる。
進退部材103が上方へ移動する力は、作用軸103b,103bから穴104c,104cに作用し、リンクアーム104,104が図示α1方向へ回動させられる。リンクアーム104,104が図示α1方向に回動すると、連結支点軸107Aが連動空間105d内に入り込む。そして、リンクアーム104,104がさらに図示α1方向に回動させられると、図11(B)に示すように、連結支点軸107Aが、連動空間105dを囲む短凸部105b1を上方へ押圧する。これにより、リンクアーム104,104の回動力が、連結支点軸107Aから規制体105に作用し、規制体105が図3(B)および図11(A)に示すほぼ水平の退避姿勢から立ち上がるように回動して、図3(A)および図12に示す規制姿勢となる。
ここで、規制体105が退避姿勢のときには、図11(A)に示すように、リンクアーム104,104に設けられた連結支点軸107Aが、規制体105に形成された連結長穴105bの端部に当たって、規制体105が退避姿勢で動かないように保持されている。リンクアーム104,104が図示α1方向へ回動すると、図11(B)に示すように、連結支点軸107Aが、連動空間105d内へ移動し、さらにリンクアーム104,104が図示α1方向へ回動すると、図12に示すように、規制体105が規制姿勢に立ち上がる。このとき連結支点軸107Aが連結長穴105bに再度入り込み、連結長穴105bの端部を押圧する。この押圧力を受けた規制体105は、図4(A)に示すように円筒状の対向規制部材111の内周面に押し付けられ、規制体105が規制姿勢のまま動かないように保持される。
前記のように、駆動ユニット14が退避位置へ移動したときに、図3(A)に示すように、基体101の円筒体101Bと対向規制部材111の下端111aとの間に規制体105が位置するようになる。よって、支持体の選択動作において、それぞれの支持体21が図示Z1−Z2方向へ移動するときに、支持体21に保持されたディスクDの中心穴D1が常に規制されて、ディスクDが支持体21から外れることを防止できる。
次に、いずれかの支持体21が図3(A)(B)に示す選択位置、すなわち円筒体101Bと対向規制部材111との隙間内に移動し、選択位置の支持体21に支持されたディスクDを駆動するときには、図1に示す第1の切換え機構12のラック部材30が図示Y1方向へ移動させられる。このラック部材30と共に図示Y1方向へ移動する切換えスライダ34に設けられた駆動ピン33によって、駆動ユニット14が図示(a)方向へ回動させられ、図2に示す駆動位置へ至る。
このとき、図10に示す中間スライダ31が切換えスライダ34と共に図示Y1方向へ移動するため、中間スライダ31の切換えピン31aによって、切換えリンク110が図示β3方向へ回動させられ、さらに駆動スライダ109が図示(d)方向へ移動させられる。よって、図8に示すように、ラック部109aによって回転駆動部材102が図示β2方向へ回動させられ、カム溝102aにより摺動凸部103cが図示Z1方向へ向けて下降させられ、進退部材103が下降させられる。このとき、図12から図11(B)を経て図11(A)の状態となるように、リンクアーム104,104が図示β1方向へ回動し、規制体105が退避姿勢へ向けて回動させられる。
その結果、図3(B)に示すように、選択位置の支持体21に支持されたディスクDと、退避姿勢の規制体105との間に空間が形成され、この空間内に向けて駆動ユニット14のターンテーブル82が介入できるようになる。
図4、図8および図9に示すように、リンクアーム104の回動支点である回動支点軸107Bの軸心から、進退部材103からリンクアーム104への力の作用点である作用軸103bの軸心までの距離よりも、前記回動支点から、リンクアーム104と規制体105との連結支点である連結支点軸107Aの軸心までの距離の方が長い。よって、進退部材103の昇降動作が増幅されて規制体105に作用することになり、進退部材103の進退移動距離が短くても、規制体105をほぼ水平な規制姿勢から、垂直に立ち上がる規制姿勢に向けて大きく(ほぼ90度)回動させることが可能となる。
さらに、図11(A)(B)および図12に示すように、規制体105の回動支点である支持軸108の軸心から連結支点軸107Aの軸心までの距離が、支持軸108の軸心から作用軸103bの軸心までの距離よりも常に短くなっている。よって、連結支点軸107Aの回動角度が小さくても、規制体105の回動角度を大きく確保することができる。
このように、進退部材103の昇降距離を短くでき、連結支点軸107Aの回動角度を小さくできるため、ディスク規制機構100の高さ寸法を短くでき、結果として機器の薄型化に寄与できるようになる。
この実施の形態では、第1の切換え機構12によって、駆動ユニット14を退避位置へ移動させる切換え動作と、規制体105を規制姿勢に立ち上げる切換え動作の双方が行われるため、駆動ユニット14の動作とディスク規制機構100の動作とを同期させることができ、例えば、駆動ユニット14が駆動位置へ回動したときに、規制体105が退避姿勢へ回動できず、駆動ユニット14と規制体105とが当たるなどの不都合を回避できる。
なお、前記実施の形態とは逆に、回動部材であるリンクアーム104に連動空間105dが形成され、規制体105に連結支点軸107Aが固定される構造であってもよい。
本発明の実施の形態のディスク収納型ディスク装置の全体構造を示す分解斜視図、 ディスク収納型ディスク装置の動作を説明する平面図、 ディスク収納型ディスク装置の内部を示す図であり、(A)はディスクの選択動作が行われている状態を示す図、(B)はいずれかの支持体が選択位置へ移動して停止した状態を示す図、 ディスク規制機構の斜視図であり、(A)は規制体が退避姿勢の状態を示す図、(B)は規制体が規制姿勢の状態を示す図、 図4(B)を中央で切断したときの縦断面斜視図、 進退部材を示す斜視図、 回転駆動部材の側面図、 ディスク規制機構の内部構造を示すもので、規制体が退避姿勢のときの透視斜視図、 ディスク規制機構の内部構造を示すもので、規制体が規制姿勢のときの透視斜視図、 下部筐体に設けられた第1の切換え機構を示す平面図、 ディスク規制機構の中央切断断面図であり、(A)は規制体が退避姿勢の状態を示す図、(B)は規制体が退避姿勢から規制姿勢へ移行する途中を示す図、 ディスク規制機構の中央切断断面図であり、規制体が規制姿勢の状態を示す図、 ディスク規制機構を下部筐体の底面に取り付ける構造を示す分解斜視図、 ディスク規制機構の基体を底面側から示す斜視図、
符号の説明
1 ディスク収納型ディスク装置
2 筐体
12 第1の切換え機構
14 駆動ユニット
17 移送ユニット
23 挿入口
30 ラック部材
31 中間スライダ
33 駆動ピン
34 切換えスライダ
100 ディスク規制機構
101 基体
101A フランジ部
101B 円筒体
102 回転駆動部材
102a カム溝
102b 部分歯車
103 進退部材
103b 作用軸
103c 摺動凸部
104 リンクアーム(回動部材)
105 規制体
105b 連結長穴
105c 保持部
105d 連動空間
106 中心軸
107A 連結支点軸
107B 回動支点軸
108 支持軸
109 駆動スライダ
111 対向規制部材
112 凹部
112a 介入空間
112b 掛止部
113 保持凸部
113A 立ち上がり部
113B 挟持部
114 嵌合凸部
115a,115b 嵌合穴

Claims (9)

  1. 筐体内に、ディスクを支持可能でディスクの厚み方向に配置された複数の支持体と、それぞれの前記支持体をディスク面と直交する方向へ移動させていずれかの前記支持体を選択位置に移動させる支持体選択手段と、選択位置の支持体に支持されているディスクあるいは選択位置の支持体から取り出されたディスクをクランプする回転駆動部とを有するディスク収納型ディスク装置において、
    筐体内には、前記支持体と共に移動するディスクの中心穴内に位置するディスク規制機構が設けられており、
    前記ディスク規制機構には、ディスクの中心穴内に位置する円筒体を有する基体と、前記円筒体に支持されて選択位置にあるディスクの中心穴内に入る規制姿勢と前記中心穴から抜け出る退避姿勢との間で移動する規制体と、前記円筒体の内部に設けられて前記規制体を前記規制姿勢と前記退避姿勢との間で動作させる駆動機構とが設けられており、
    前記円筒体の底部には、前記円筒体の底部から前記円筒体の高さ方向に向けて窪む凹部と、前記円筒体の周方向に向けて前記凹部に隣接し且つ前記円筒体の底部から前記円筒体の高さ方向に向けて所定の厚みを有する掛止部とが形成されており、
    前記円筒体の底部が設置される筐体内の取付け面には複数の保持凸部が設けられ、それぞれの保持凸部は、前記取付け面から前記円筒体の高さ方向に延びる立ち上がり部と、この立ち上がり部に連続して前記円筒体の周方向に延びる挟持部とを有しており、
    前記立ち上がり部が、前記円筒体の前記凹部内に入り、前記掛止部が前記挟持部の下に入り込むことにより、前記基体が前記取り付け面に固定されていることを特徴とするディスク収納型ディスク装置。
  2. 前記駆動機構は、前記円筒体の軸方向への進退動作によって前記規制体を前記規制姿勢から前記退避姿勢へ動作させる進退部材と、前記円筒体の内部に位置して前記進退部材を進退動作させる回転駆動部材とを有しており、前記凹部および前記掛止部は、前記回転駆動部材の外側で且つ前記円筒体の肉厚寸法内に形成されている請求項1記載のディスク収納型ディスク装置。
  3. 前記凹部内に入り込む前記保持凸部は、前記円筒体の外周面から外部には露出しない請求項1または2記載のディスク収納型ディスク装置。
  4. 前記挟持部と前記取り付け面との間に前記掛止部が挟持された状態で、前記基体が、この挟持が外れる方向へ回動することを規制する回動規制手段が設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載のディスク収納型ディスク装置。
  5. 前記基体には、前記円筒体の底部から外周に向けて一体に突出する突出部が設けられており、この突出部と前記取り付け面との間に凹凸嵌合部が設けられ、この凹凸嵌合部が前記回動規制手段として機能している請求項4記載のディスク収納型ディスク装置。
  6. 前記突出部はその厚み方向へ弾性変形可能であり、前記挟持部と前記取り付け面との間に前記掛止部が挟持された状態で、前記突出部の弾性力によって、前記凹凸嵌合部が嵌合する請求項5記載のディスク収納型ディスク装置。
  7. 前記取り付け面には、垂直に延びる中心軸が設けられており、前記ディスク規制機構は、この中心軸を基準として位置決めされて取り付けられる請求項1ないし6のいずれかに記載のディスク収納型ディスク装置。
  8. 支持体に支持されるディスクの面と直交する方向において、前記ディスク規制機構の前記円筒体と間隔を空けて対向する対向規制部材が設けられており、前記規制姿勢へ回動した前記規制体が、前記円筒体と前記対向規制部材との間隔内に位置する請求項1ないし7のいずれかに記載のディスク収納型ディスク装置。
  9. 前記取り付け面は筐体の底面の内面であり、前記保持凸部は前記底面から一体に折り曲げ形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載のディスク収納型ディスク装置。
JP2005213931A 2005-07-25 2005-07-25 ディスク収納型ディスク装置 Expired - Fee Related JP4255464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005213931A JP4255464B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 ディスク収納型ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005213931A JP4255464B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 ディスク収納型ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007035118A JP2007035118A (ja) 2007-02-08
JP4255464B2 true JP4255464B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=37794204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005213931A Expired - Fee Related JP4255464B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 ディスク収納型ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4255464B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4911086B2 (ja) * 2008-03-19 2012-04-04 株式会社Jvcケンウッド ダンパおよびダンパの取付機構ならびにオーディオ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007035118A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100942855B1 (ko) 브러시리스 모터 및 브러시리스 모터를 탑재한 디스크 구동장치
JP4978257B2 (ja) チャッキング装置を備えたモータ、およびこのモータを搭載したディスク駆動装置
JP2008234734A (ja) チャッキング装置を備えたモータ、およびこのモータを搭載したディスク駆動装置
US6874154B2 (en) Pickup guide shaft adjusting device
JP4255464B2 (ja) ディスク収納型ディスク装置
JP4255463B2 (ja) ディスク収納型ディスク装置
JP3514589B2 (ja) ディスク装置
JP2004199728A (ja) ディスク装置
US6765859B2 (en) Record and read apparatus
US8327393B2 (en) Disc-clamping mechanism and disc driving apparatus
JP5279287B2 (ja) ディスク装置
JP4628299B2 (ja) ディスク装置
US20080170325A1 (en) Disk Centering Assembly And Spindle Hub
JP3533829B2 (ja) 光ディスク装置
JP4592684B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2002260313A (ja) ディスクチャッキング装置及びこれを備えたモータ
JP4416754B2 (ja) ディスク収納型ディスク装置
JP2001067699A (ja) 光ディスク装置のチルト調整装置
JP2003217202A (ja) ディスク装置
JP3446381B2 (ja) ディスク装置
JP4187583B2 (ja) カートリッジディスクローディング装置
JP2008071437A (ja) ディスク収納型ディスク装置
JP4704269B2 (ja) ディスク収納型ディスク装置
JP4334524B2 (ja) ディスク収納型ディスク装置
JP2001014686A (ja) 光ピックアップの調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees