JP4187583B2 - カートリッジディスクローディング装置 - Google Patents

カートリッジディスクローディング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4187583B2
JP4187583B2 JP2003134593A JP2003134593A JP4187583B2 JP 4187583 B2 JP4187583 B2 JP 4187583B2 JP 2003134593 A JP2003134593 A JP 2003134593A JP 2003134593 A JP2003134593 A JP 2003134593A JP 4187583 B2 JP4187583 B2 JP 4187583B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
cartridge
lift member
loading device
disk loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003134593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004342162A (ja
Inventor
仁 永田
良光 福島
雄二 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP2003134593A priority Critical patent/JP4187583B2/ja
Publication of JP2004342162A publication Critical patent/JP2004342162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4187583B2 publication Critical patent/JP4187583B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカートリッジディスクローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、例えばDVD-RAM等のカートリッジ本体100は、ディスク101における情報記録面(図1中、下面)を保護するために、ディスク101がカートリッジ102に収容されている。
カートリッジ102は、略中空薄箱状に形成されているとともに、中央部からディスク101の径方向に沿って設けられた開口103がシャッタ104により閉鎖されていて、シャッタ104を開放することによりディスク101の情報記録面が外部に露呈可能となっている。
【0003】
このようなカートリッジ本体100におけるディスク101の情報記録面にアクセスして情報を再生(読み取り)あるいは記録(書き込み)する記録再生装置の一般的な構成を模式的に図2に示す(例えば特許文献1参照)。
図2に示す記録再生装置200は、筐体201と、筐体201に内蔵されたピックアップ装置202と、ディスク101を回転駆動させる駆動部203と、カートリッジディスクローディング装置300とを含んで構成されている。
【0004】
カートリッジディスクローディング装置300は、筐体201に支持されてカートリッジ本体100のカートリッジ102を載置可能なトレイ301と、トレイ301を筐体201に対して図2中、左右方向に進退させる進退手段(図示せず)と、トレイ301を筐体201に収容した状態でトレイ301からカートリッジ101を所定高さに上昇させる上昇手段303と、トレイ301を筐体201に収容した状態でディスク101の円心部を厚み方向に挟持して保持するクランプ手段304とを有している。
【0005】
トレイ301は、カートリッジ102の平面形状に対応した底部と、底部に立設された3つの壁部とを備えている。各壁部は、カートリッジ102における三方向の側端面に沿うように設けられている。
このトレイ301は、アクセス位置から交換位置まで、例えばラック&ピニオンを介したモータ等の進退手段により進退可能とされている。
【0006】
ここで、アクセス位置とは、トレイ301が筐体201に収容された状態でピックアップ装置202がディスク101の情報記録面に再生装置であれば再生を行う位置であり、記録装置であれば記録を行う位置であり、記録再生装置であれば記録及び再生を行う位置(図2(C)の状態)である。一方、交換位置とは、使用者がカートリッジ本体100を交換できるようにトレイ301が筐体201から突出した状態である(図2(A)の状態)。
以下、交換位置に向く方向を「前部」、アクセス位置に向く方向を「後部」と称する。
【0007】
ところで、カートリッジ本体100は、その規格上、カートリッジ102の底面における所定の複数箇所が同一平面に対して面接触した状態でトレイ301に載置されることが求められている。
従って、図2(A)の状態においてカートリッジ本体100は、トレイ301に設けられた複数の載置面305に対して面接触するように載置され、かつ、底部から立設された四方の壁部によりトレイ301に位置決めされる。
【0008】
上昇手段303は、トレイ301がアクセス位置に配置された状態でトレイ301の裏面側となるように配置されたリフト部材306と、リフト部材306に支持された複数のカートリッジ位置決めピン307とを有している。
リフト部材306は略板状とされ、筐体201内の後部側(図2中、左側)を中心として前部側(図2中、右側)が上下するように回動し、これによりトレイ301に対して近接離反する。そして、前述したピックアップ装置202およびモータ等の駆動部203はリフト部材306に支持されている。
【0009】
クランプ手段304は、駆動部203の回転軸に取り付けられた皿状のターンテーブル304Aと、筐体201の天井面に板バネ等の弾性部材を介して取り付けられたクランパ304Bとを有している。これらのターンテーブル304Aおよびクランパ304Bは、一方にマグネットが内蔵されているとともに、他方が磁性体金属とされ、互いに吸着・離反を反復することによりディスク101の円心部を厚み方向に挟持可能となっている。
【0010】
このクランプ手段304は、トレイ301がアクセス位置に移動した際に、上昇手段303のリフト部材306が回動することによりトレイ301に向かってターンテーブル304Aを移動させる。
これにより、各カートリッジ位置決めピン307がトレイ301に設けられた貫通孔308を通過してカートリッジ101に設けられた位置決め穴に係合して位置決めを行うとともに、ターンテーブル304Aがディスク101の円心部を上方に押し上げる。
【0011】
ターンテーブル304Aがディスク101を所定高さまで押し上げながらクランパ304Bに一定寸法まで接近すると、クランパ304Bが磁力によりターンテーブル304Aに吸着し、これによりターンテーブル304Aおよびクランパ304Bが厚み方向に挟持されて、ディスク101がカートリッジ102の内壁面に対して接触しない位置に保持される。
【0012】
以上のような記録再生装置200は、トレイ301が交換位置にある状態で使用者がカートリッジ本体100のカートリッジ102をトレイ301に載置し、次いで使用者がトレイ301を筐体201に向かって押し込むか、あるいは開閉スイッチを操作して進退手段を作動させることにより、トレイ201を交換位置からアクセス位置に移動させると、上昇手段303およびクランプ手段304が協働してディスク101を所定位置に保持する。
【0013】
この記録再生装置200は、筐体201に設けられたシャッタ開閉部材がカートリッジ102のシャッタ104(図1参照)に係合することによりシャッタ104を開放し、ディスク101の情報記録面をピックアップ装置202に対して露呈させる。
【0014】
【特許文献1】
特開平9−91821号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したカートリッジディスクローディング装置300は、カートリッジ102の位置決め穴に対応するカートリッジ位置決めピン307がリフト部材306に設けられているため、リフト部材306が筐体21内において後部側から前部側まで連続する長尺部材である必要がある。そして、このリフト部材306は、回動中心から離れた位置に設けられたカートリッジ位置決めピン307をカートリッジ102の位置決め穴に係合させ、かつ、退避させるために回動させる必要がある。
従って、前述したカートリッジディスクローディング装置300は、筐体201内におけるリフト部材306の占有スペースが大きいため、スペース効率が悪いという問題がある。
【0016】
本発明が解決しようとする課題としては、前述した従来技術において生じる再生装置のスペース効率が悪いという問題が一例として挙げられる。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カートリッジにディスクが収容されたカートリッジ本体を載置可能な載置面を備えるとともに記録及び/又は再生装置の筐体に支持されたトレイを備え、前記トレイを前記ディスクの記録及び/又は再生位置から、前記カートリッジ本体を着脱可能な交換位置まで、前記筐体に対して進退させるとともに、前記記録及び/又は再生位置において前記トレイ及び前記カートリッジを所定高さに上昇させる上昇手段を備えるカートリッジディスクローディング装置であって、前記上昇手段が、前記記録及び/又は再生位置において前記トレイの進退方向の一方の側を押し上げることにより前記トレイを傾斜させるトレイ押上手段と、前記トレイの押し上げ側と進退方向反対側の位置で該トレイの貫通孔を通して前記カートリッジの一端側を水平状態に押し上げるカートリッジ押上手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態)
本発明において、カートリッジを上昇させるための上昇手段を構成するトレイ押上手段およびカートリッジ押上手段としては、例えば従前のリフト部材に所定のピンを固定しておき、リフト部材を回動させることによりピンを昇降させる構造や、あるいはラック&ピニオンを介するモータ駆動により所定のピンを昇降させる構造等を例示できる。
【0019】
すなわち、本発明におけるトレイ押上手段およびカートリッジ押上手段としては、カートリッジおよびトレイにおける所定位置を押し上げることができれば構造等は任意であり、互いに独立して作動する構造であってもよい。
ここでいう「独立して作動する」は、機構としてトレイ押上手段およびカートリッジ押上手段が独立している場合以外にも、例えば従前のリフト部材等を共有してカートリッジおよびトレイにおける所定位置を同時に押上可能な構造等も含まれる。
【0020】
なお、カートリッジ押上手段の押上位置としてはカートリッジ本体の重心位置よりも他方の側であればよく、トレイ押上手段の押上位置としてはトレイの重心位置よりも一方の側であればよい。
ここで、「重心位置」とは、カートリッジ本体,トレイの質量中心である。
【0021】
また、本発明におけるカートリッジ位置決めピンとしては、カートリッジ本体の規格上、あらかじめカートリッジの定められた位置に設けられた位置決め穴に係合可能な位置に形成されたものでもよく、あるいはこの規格上の位置決め穴とは関係なく設けられた別の位置決め穴に対して係合可能なものでもよい。
すなわち、本発明におけるカートリッジ位置決めピンとしては、トレイに対してカートリッジを位置決め可能であれば位置,形態等は任意であるが、前述したようにカートリッジディスクの規格に則った位置決め穴に対応して設けておけば、トレイを製作する金型に別途凹凸を設ける必要がない等の理由で有利である。
【0022】
また、本発明における段差又は傾斜としては、トレイが傾斜した際にカートリッジとの干渉を防止することができれば形状は任意である。以下上記の段差又は傾斜を凹部と呼ぶ。
【0023】
さらに、本発明におけるカートリッジ位置決めピンと凹部との位置関係としては、カートリッジ位置決めピンが載置面に立設されている場合と、凹部に立設されている場合と、載置面および凹部に跨って立設されている場合とが考えられるが、本発明においてはいずれを選択してもよい。
【0024】
また、本発明におけるカートリッジ押上手段としては、リフト部材に支持されたカートリッジ接触ピンを例示できる。このカートリッジ接触ピンは、トレイを通過してカートリッジを押し上げる。
ここで、「トレイを通過」とは、例えばトレイを厚み方向に貫通する貫通孔にカートリッジ接触ピンが挿通される場合等を例示でき、トレイに対して接触・非接触を問わずにカートリッジ接触ピンがカートリッジの底面に到達できればよい。
【0025】
一方、トレイ押上手段としては、リフト部材に支持されたトレイ接触部をトレイの所定位置に接触させる構造や、あるいは筐体に設けられた案内部材に対してトレイの裏面に設けられたトレイ接触部を乗り上げさせる構造等を例示できる。
【0026】
ここで、トレイは、カートリッジにおける一対の側面が露呈可能であってもよく、あるいは一方の側面が露呈可能であってもよい。カートリッジにおける一方の側面が露呈する場合には、例えばカートリッジ本体のシャッタを開閉するためのレバーが設けられた側端面が露呈するように形成することが好ましい。
【0027】
以上のような本発明の更なる具体例を図面に基づいて第1実施例および第2実施例として詳細に説明する。
【0028】
(第1実施例)
図3および図4には、本発明の第1実施例である記録再生装置20が示されている。すなわち、図3は記録再生装置20と、カートリッジ12にディスク11が収容されたカートリッジ本体10とを示す全体斜視図、図4は記録再生装置20の分解斜視図である。
【0029】
カートリッジ本体10は、カートリッジ12の側端面に設けられたレバー(図示せず)を操作することによりシャッタ13が開閉し、シャッタ13を開放させることによりカートリッジ本体10におけるディスク11の情報記録面が外部に露呈する。
そして、記録再生装置20は、カートリッジ本体10におけるディスク11の情報記録面にアクセスして情報を再生(読み取り)あるいは記録(書き込み)する。
なお、本実施例では記録及び再生が可能な記録再生装置を用いるが、以下に説明する本発明は再生のみ可能な再生装置、記録のみ可能な記録装置においても適応可能である。
【0030】
図3に示すように、記録再生装置20は、カバー20Aに収容された筐体21を有している。筐体21は、互いに略箱状に組み合わせられるローディングベース21Aおよびクランパホルダ21Bを有する。
また、図4に示すように、記録再生装置20は、筐体21に内蔵されたピックアップ装置22と、ディスク11を回転駆動させるモータ等の駆動部23と、カートリッジディスクローディング装置30とを含んで構成されている。
【0031】
カートリッジディスクローディング装置30は、筐体21に支持されてカートリッジ本体10が面接触状態で載置可能な複数の載置面31Aを備えるトレイ31を備え、カートリッジ12をトレイ31の載置面31Aから上昇手段32により所定高さに上昇させるとともに、クランプ手段33によりカートリッジ本体10のディスク11を厚み方向に挟持する。
【0032】
すなわち、カートリッジディスクローディング装置30は、アクセス位置から交換位置までトレイ31を移動させるとともに、アクセス位置においてカートリッジ12をトレイ31の載置面31Aから所定高さに上昇させ、かつ、カートリッジ本体10のカートリッジ12の内壁面に対して接触しない位置までディスク11を上昇させて保持することにより、ピックアップ装置22に対してディスク11の情報記録面を配置するためのものである。
【0033】
ここで、アクセス位置とは、トレイ31が筐体21に収容された状態でピックアップ装置22がディスク11の情報記録面に記録及び再生を行う位置である。一方、交換位置とは、使用者がカートリッジ本体10を交換できるようにトレイ31が筐体21から突出した状態である。
以下、交換位置に向く方向を「前部」、アクセス位置に向く方向を「後部」と称する。
【0034】
このカートリッジディスクローディング装置30は、筐体21に内蔵されたモータに回転駆動されるピニオンギヤがトレイ31に取り付けられたラックに噛合していて、モータを駆動することにより、アクセス位置から交換位置までトレイ31を往復進退させる。
【0035】
図5および図6にトレイ31を示す。すなわち、図5はトレイ31の載置面31Aを上方に向けた斜視図であり、図6はトレイ31の裏面31Bを上方に向けた斜視図である。
トレイ31は、載置面31Aと、載置面31Aに設けられた一対の貫通孔31Eと、載置面31Aに立設された一対のカートリッジ位置決めピン31Fと、各カートリッジ位置決めピン31Fから前部側に形成された凹部31Gと、凹部31Gの辺縁から立ち上がる壁部31Dと、裏面31Bに設けられた一対のトレイ裏面リブ31Hとを備えている。
【0036】
図4に戻って、底部31Cには、駆動部23の配置個所と、ピックアップ装置22の移動範囲に対応した開口が設けられている。
また図3において、壁部31Dは、トレイ31が筐体21に収容されたときに、筐体21を収容するカバー20Aに設けられた進退開口部の蓋部となるように形成されてもよい。
【0037】
このトレイ31は、カートリッジ12を載置したときに進退方向に対して交差する方向に壁部が設けられておらず、すなわちカートリッジ本体10のカートリッジ12の側端面が露呈するように形成されている。従って、カートリッジ本体10は、トレイ31に載置されるとカートリッジ12に設けられてシャッタ13を開閉するためのレバーが露呈する。
【0038】
再び図5および図6に示すように、貫通孔31Eは、載置面31Aの後部側を厚み方向に貫通するように設けられている。カートリッジ位置決めピン31Fは、略円柱形状とされ、載置面31Aの前部側から略直角に立設されている(図5にのみ図示)。
各トレイ裏面リブ31Hは、トレイ31の質量中心、すなわち重心位置と各カートリッジ位置決めピン31Fに対応する位置との間に配置されると、よりスペース効率が良くなる。
【0039】
図7にカートリッジ位置決めピン31Fおよび凹部31Gの位置関係を示す。凹部31Gは、カートリッジ位置決めピン31F近傍を境界として前部側の略全域が後部側よりもカートリッジ12に対して離れるような段差に形成されている。この凹部31Gは、壁部31Dまで連続している(図5参照)。
【0040】
再び図4に戻って、上昇手段32は、略板状に形成されたリフト部材32Aの略中央部に設けられた開口部の縁部に駆動部23が取り付けられている。
図8および図9にカートリッジディスクローディング装置30の動作を示す。
図8に示すように、リフト部材32Aは、筐体21内部の後部側(奥側)において、トレイ31の進退方向に対して交差する方向(図8、図9中、奥行方向)に延びる支軸を中心として回動することにより前部側がトレイ31の裏面に対して近接離反する。
そして、このようなこのリフト部材32Aにより、上昇手段32を構成するカートリッジ押上手段41およびトレイ押上手段42が動作する。
【0041】
カートリッジ押上手段41は、リフト部材32Aの回動中心側に設けられたカートリッジ接触ピン43によりカートリッジ12を押し上げる。
カートリッジ接触ピン43は、トレイ31の貫通孔31Eに挿通可能な位置に設けられていて、リフト部材32Aが回動したときに、貫通孔31Eに挿通されてカートリッジ12の裏面をトレイ31の載置面31Aから所定寸法押し上げ可能な軸方向長さを有している。
【0042】
一方、トレイ押上手段42は、リフト部材32Aの先端側に設けられたトレイ接触部44によりトレイ31を押し上げる。
トレイ接触部44は、トレイ31の裏面31Bに設けられたトレイ裏面リブ31Hに接触可能な位置に設けられていて、リフト部材32Aが回動したときに、トレイ31の前部のみを所定寸法押し上げることによりトレイ31を前部上がり(図9の状態)に傾斜させる。
なお、前述ではトレイ裏面リブ31Hをトレイ31の裏面31Bに設ける構成を用いたが、代わりにリフト部材32Aの先端にリフト先端リブを設け、リフト部材32Aが回動したときに、トレイ31の前部のみを所定寸法押し上げる様な構成としても、同様にトレイ31を前部上がりに傾斜させることもできる。
【0043】
クランプ手段33は、従来と同じように、駆動部23の回転軸に取り付けられた皿状のターンテーブル33Aと、クランパホルダ21Bに板バネ等の弾性部材を介して取り付けられたクランパ33Bとを有している。これらのターンテーブル33Aおよびクランパ33Bは、一方にマグネットが内蔵されているとともに、他方が磁性体金属とされ、互いに吸着・離反を反復することによりディスク11を厚み方向に挟持可能となっている。
【0044】
このような第1実施例の動作を図8〜図10を参照しながら説明する。
図8に示すように、交換位置において使用者がトレイ31にカートリッジ本体10を載置し、トレイ31を筐体21に押し込むか、あるいは進退スイッチを操作することによりトレイ31をアクセス位置に移動させる。
この際、カートリッジ12は、当該カートリッジ12の進退方向に対して略平行な側端面が露呈するようにトレイ31が形成されているため、シャッタ13を開閉するためのレバーが筐体21の側端面に配置された係合部に係合し、トレイ31がアクセス位置に移動するに伴って次第にシャッタ13が開放され、トレイ31がアクセス位置に移動完了した段階ではシャッタ13が全開してディスク11の情報記録面が露呈する。
【0045】
図9に示すように、カートリッジディスクローディング装置30は、トレイ31がアクセス位置に移動完了した状態で、リフト部材32Aを図9中、時計回りに回動させることにより、上昇手段32のカートリッジ押上手段41であるカートリッジ接触ピン43を貫通孔31Eに挿通させてトレイ31の載置面31Aからカートリッジ12の後部を所定寸法押し上げ、かつ、トレイ押上手段42であるトレイ接触部44をトレイ31の裏面31Bに設けられたトレイ裏面リブ31Hに接触させてトレイ31の前部を所定寸法押し上げてトレイ31を前部上がりに傾斜させる。
すなわち、カートリッジ12は、カートリッジ押上手段41およびトレイ押上手段42の協働により略水平状態を維持したまま、所定高さに上昇される。
【0046】
この際、図10(A)および図10(B)に示すように、載置面31Aに凹部31Gが設けられているため、トレイ31が前部上がりに傾斜しても、カートリッジ12の前部側とトレイ31とが干渉する虞れはなく、これによりカートリッジ12の姿勢が変化することはない。
また、段差として形成された凹部31Gを設ける代わりに、トレイ後部から前部にかけて傾斜として形成された凹部を設けても前述の効果と同様の効果を得ることができる。
【0047】
図9に戻って、また、カートリッジディスクローディング装置30は、リフト部材32Aの回動に伴って、駆動部23の回転軸に取り付けられたターンテーブル33Aをクランパ33Bに接近させて、クランパ33Bを磁力によりターンテーブル33Aに吸着させ、これによりカートリッジ12の内壁面に対して接触しない位置にディスク11を保持する。
【0048】
前述した第1実施例によれば、カートリッジ押上手段41およびトレイ押上手段42の協働により、ディスク11およびカートリッジ12を所定位置に配置するため、位置決めピン31Fに対応する位置までリフト部材32Aが延びている必要はない。
従って、前述した第1実施例によれば、従来に比較してトレイ31の裏側におけるスペース効率を向上できる。特に、この第1実施例によれば、リフト部材32Aが各トレイ裏面リブ31Hにまで延びていればよいため、リフト部材32Aの回動半径を従来に比較して短くでき、これによりトレイ31の裏側におけるスペース効率を一層向上できる。
【0049】
その上、前述した第1実施例によれば、トレイ31の質量中心、すなわち重心位置と各カートリッジ位置決めピン31Fが設けられた位置との間に配置されたトレイ裏面リブ31Hを介してトレイ押上手段42がトレイ31を押し上げるため、さらにリフト部材32Aを短くでき、これによりトレイ31の裏側におけるスペース効率をさらに向上できる。
【0050】
また、前述した第1実施例によれば、トレイ31に位置決めピン31Fが設けられているため、使用者がトレイ31にカートリッジ本体10を載置した段階でトレイ31に対するカートリッジ12の位置決めが完了する。
従って、前述した第1実施例のトレイ31は、従来のようにカートリッジ12における三方向の側端面に沿うように壁部を設けておく必要がない。
すなわち、この第1実施例によれば、カートリッジ12の側端面が露呈するようにトレイ31を形成しておけるため、トレイ31の幅寸法(進退方向に対して交差する幅寸法)を小さくでき、これにより記録再生装置20を小型化できる。
【0051】
(第2実施例)
図11および図12に本発明に係る第2実施例である記録再生装置50を示す。これらの図において、既に第1実施例で説明した部材等は第1実施例で用いた符号と同一符号を付して説明を省略する。
この記録再生装置50は、カートリッジディスクローディング装置60の上昇手段62を構成するトレイ押上手段72が前述した第1実施例の記録再生装置20との相違点となっている。
【0052】
トレイ押上手段72は、トレイ61を進退させる進退手段70の案内部である案内レール71と、トレイ61の裏面61Bにおける前部側に設けられたトレイ裏面リブ61Hとによりトレイ61の前部側を押し上げる。
案内レール71は、筐体21内においてトレイ61の進退方向に対して略水平に設けられている。この案内レール71に案内されてトレイ61が交換位置からアクセス位置まで移動すると、アクセス位置に到達する直前にトレイ61のトレイ裏面リブ61Hが案内レール71に乗り上げ、これによりトレイ61の前部を押し上げてトレイ61を前部上がりに傾斜させる。
【0053】
このような第2実施例によれば、カートリッジ押上手段41およびトレイ押上手段72の協働によりディスク11およびカートリッジ12を所定位置に配置するため、リフト部材62Aを短くでき、前述した第1実施例と同様に、トレイ61の裏側におけるスペース効率を向上できる。
【0054】
そして、この第2実施例によれば、トレイ61のトレイ裏面リブ61Hを案内レール71に乗り上げさせることによりトレイ61の前部を押し上げるため、リフト部材62Aは駆動部23まで延びていればよいことになる。
従って、この第2実施例によれば、前述した第1実施例に比較して、トレイ61の裏側におけるスペース効率を一層向上できる。
【0055】
なお、本実施例の第1及び第2実施例においては、トレイ前部に立設されたカートリッジ位置決めピン近傍であるトレイ前部をトレイ押上手段により押し上げ、前部上がりに傾斜をさせる構成を示したが、図13の様に、トレイに立設するカートリッジ位置決めピンをトレイ後部に設け、その近傍を押上げる構成を用いる事も可能である。
【0056】
(第3実施例)
図13に本発明に係る第3実施例である記録再生装置80を示す。この図において、既に第1実施例で説明した部材等は第1実施例で用いた符号と同一符号を付して説明を省略する。
この記録再生装置80は、カートリッジディスクローディング装置90の上昇手段82を構成するカートリッジ押上手段9 1およびトレイ押上手段92が前述した第1実施例の記録再生装置20との相違点となっている。
【0057】
カートリッジ押上手段91は、リフト部材82Aの先端側に設けられたカートリッジ接触ピン83によりカートリッジ12を押し上げる。
カートリッジ接触ピン83は、トレイ31の貫通孔31Eに挿通可能な位置に設けられていて、リフト部材82Aが回動したときに、貫通孔31Eに挿通されてカートリッジ12の裏面をトレイ31の載置面31Aから所定寸法押し上げ可能な軸方向長さを有している。
【0058】
一方、トレイ押上手段92は、リフト部材82Aの回動中心側に設けられたトレイ接触部94によりトレイ31を押し上げる。
トレイ接触部94は、トレイ31の裏面31Bに設けられたトレイ裏面リブ31Hに接触可能な位置に設けられていて、リフト部材82Aが回動したときに、トレイ31の後部のみを所定寸法押し上げることによりトレイ31を後部上がり(図13の状態)に傾斜させる。
【0059】
この第3実施例の場合も上記第1及び第2実施例と同様に4本のカートリッジ位置決めピン(31F,83)とその近傍の4箇所のみでカートリッジ本体10を受けるので、トレイ31の載置面31Aに凹凸が存在した場合でも、それに影響される事なく、カートリッジ本体10を支持する事が可能となる効果を得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なカートリッジ本体を示す斜視図である。
【図2】従来のカートリッジディスクローディング装置を示す模式断面図である。
【図3】本発明に係る第1実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る第1実施例の全体構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る第1実施例のトレイを示す斜視図である。
【図6】本発明に係る第1実施例のトレイを示す斜視図である。
【図7】本発明に係る第1実施例の位置決めピンと凹部との位置関係を示す部分破断斜視図である。
【図8】本発明に係る第1実施例のカートリッジディスクローディング装置を示す断面図である。
【図9】本発明に係る第1実施例のカートリッジディスクローディング装置を示す断面図である。
【図10】本発明に係る第1実施例の凹部を示し、(A)は交換位置、(B)はアクセス位置における作用を示す模式断面図である。
【図11】本発明に係る第2実施例のカートリッジディスクローディング装置を示す断面図である。
【図12】本発明に係る第2実施例のカートリッジディスクローディング装置を示す断面図である。
【図13】本発明に係る第3実施例のカートリッジディスクローディング装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 カートリッジ本体
11 ディスク
12 カートリッジ
20,50 記録再生装置
21 筐体
30,60 カートリッジディスクローディング装置
31 トレイ
31A 載置面
31F カートリッジ位置決めピン
31G 凹部
31H,61H トレイ裏面リブ
32A,62A リフト部材
41,91 カートリッジ押上手段
42,72,92 トレイ押上手段
43 カートリッジ接触ピン
44 トレイ接触部

Claims (5)

  1. カートリッジにディスクが収容されたカートリッジ本体を載置可能な載置面を備えるとともに記録及び/又は再生装置の筐体に支持されたトレイを備え、
    前記トレイを前記ディスクの記録及び/又は再生位置から、前記カートリッジ本体を着脱可能な交換位置まで、前記筐体に対して進退させるとともに、前記記録及び/又は再生位置において前記トレイ及び前記カートリッジを所定高さに上昇させる上昇手段を備えるカートリッジディスクローディング装置であって、
    前記上昇手段が、前記記録及び/又は再生位置において前記トレイの進退方向の一方の側を押し上げることにより前記トレイを傾斜させるトレイ押上手段と、前記トレイの押し上げ側と進退方向反対側の位置で該トレイの貫通孔を通して前記カートリッジの一端側を水平状態に押し上げるカートリッジ押上手段と、を有することを特徴とするカートリッジディスクローディング装置。
  2. 請求項1に記載したカートリッジディスクローディング装置において、
    前記トレイの前部側表面に設けられ、前記カートリッジの前部側貫通孔と係合するカートリッジ位置決めピンと、
    前記トレイの重心位置と前記カートリッジ位置決めピンとの間の位置で前記トレイの裏面に設けられたトレイ裏面リブと、
    前記トレイの後部側に設けられた貫通孔と、
    後部側端部で前記筐体に枢着され、先端部が前記トレイの挿入完了状態で前記トレイ裏面リブの位置まで延び、中途部に前記トレイの前記貫通孔と係合するカートリッジ接触ピンが形成されたリフト部材と、を有し、
    前記トレイの前部側表面が凹平面に形成され、前記リフト部材が回動して該リフト部材の先端部で前記トレイ裏面リブを押し上げたとき前記トレイは前部側が持ち上がるように傾斜し、かつ、前記カートリッジ接触ピンで前記カートリッジが押し上げられて水平に保持されることを特徴とするカートリッジディスクローディング装置。
  3. 請求項1に記載したカートリッジディスクローディング装置において、
    前記トレイの前部側表面に設けられ、前記カートリッジの前部側貫通孔と係合するカートリッジ位置決めピンと、
    前記トレイの前端部裏面に設けられたトレイ裏面リブと、
    前記トレイの後部側に設けられた貫通孔と、後部側端部で前記筐体に枢着され、かつ、ディスク回転駆動部の位置まで延び、中途部に前記トレイの後部側貫通孔と係合するカートリッジ接触ピンが形成されたリフト部材と、
    前記筐体に形成された水平なトレイ案内レールと、を有し、
    前記トレイの前部側表面が凹平面に形成され、前記トレイが前記トレイ案内レールに沿って挿入されたとき、該トレイ案内レールが前記トレイ裏面リブと係合して前記トレイの前部側が持ち上がるように傾斜し、前記リフト部材の回動によって前記カートリッジ接触ピンが前記カートリッジを押し上げて該カートリッジが水平に保持されることを特徴とするカートリッジディスクローディング装置。
  4. 請求項1に記載したカートリッジディスクローディング装置において、
    前記トレイの前部側に設けられた貫通孔と、
    前記トレイの後部側の裏面に形成されたトレイ裏面リブと、
    後部側端部で前記筐体に枢着され、かつ、先端部が前記トレイの挿入完了状態で該トレイの前記貫通孔の位置まで延び、該先端部に前記トレイの前記貫通孔と係合するカートリッジ位置決めピンが形成されたリフト部材と、を有し、
    前記リフト部材が回動して該リフト部材で前記トレイ裏面リブを押し上げたとき前記トレイは後部側が持ち上がるように傾斜し、かつリフト部材先端部の前記カートリッジ位置決めピンで前記カートリッジが押し上げられて水平に保持されることを特徴とするカートリッジディスクローディング装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載したカートリッジディスクローディング装置において、
    前記カートリッジを載置したときに進退方向に対して略平行な前記カートリッジの側面が露呈するように前記トレイが形成されていることを特徴とするカートリッジディスクローディング装置。
JP2003134593A 2003-05-13 2003-05-13 カートリッジディスクローディング装置 Expired - Fee Related JP4187583B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003134593A JP4187583B2 (ja) 2003-05-13 2003-05-13 カートリッジディスクローディング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003134593A JP4187583B2 (ja) 2003-05-13 2003-05-13 カートリッジディスクローディング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004342162A JP2004342162A (ja) 2004-12-02
JP4187583B2 true JP4187583B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=33525114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003134593A Expired - Fee Related JP4187583B2 (ja) 2003-05-13 2003-05-13 カートリッジディスクローディング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4187583B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004342162A (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4187583B2 (ja) カートリッジディスクローディング装置
JPH11110868A (ja) ディスク駆動装置
JPH11213513A (ja) 記録媒体装着装置
JP4464296B2 (ja) 記録媒体ライブラリ装置
JP4592684B2 (ja) ディスクカートリッジ
WO2006022116A1 (ja) 光ディスク装置
JP3533829B2 (ja) 光ディスク装置
JP3765695B2 (ja) 記録媒体の駆動装置
JPH09231654A (ja) Md−cdコンパチブルプレーヤ
JP4219072B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP4283865B2 (ja) ディスク装置
JP3596803B2 (ja) 情報記録媒体駆動装置
JP3638247B2 (ja) ディスク装置
JP4197575B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP2006228397A (ja) ディスクチェンジャ
JP4260210B2 (ja) ディスク装置
JP3114637B2 (ja) ディスク装置
JP2004310917A (ja) ディスクドライブ装置
JP4850287B2 (ja) 記憶装置及び電子機器
US20040228227A1 (en) Disk loading device
JP2000011508A (ja) 記録媒体装着装置
JPWO2006003971A1 (ja) 記録媒体駆動装置
JP2000260094A (ja) ディスク装置
JP2005129203A (ja) ディスク装置
JP2006139860A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080903

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees