JP4260210B2 - ディスク装置 - Google Patents

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    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/041Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs contained within cartridges
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    • G11B17/047Indirect insertion, i.e. with external loading means with sliding loading means

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク装置に関し、さらに詳しくは、少なくともカートリッジに収納された収納ディスクに記録された情報の再生あるいはこの収納ディスクへの情報の記録の少なくともいずれか一方を行うディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスク装置には、カートリッジに収納されていない未収納ディスクのみならず、カートリッジに収納されている収納ディスクに記録された情報の再生あるいは当該ディスクへの情報の記録の少なくともいずれか一方を行うものがある。このようなカートリッジ対応型のディスク装置では、カートリッジをトレイのカートリッジ載置面に載置して、このトレイがディスク載置位置からディスク再生位置まで移動することで、収納ディスクをディスク装置に搬入する。そして、ディスク装置に搬入された収納ディスクを回転させ、この収納ディスクに対して再生あるいは記録を行う。
【0003】
従来のカートリッジ対応型のディスク装置では、カートリッジを載置するトレイの搬出方向側端部には、切欠部が形成されていた。この切欠部は、カートリッジ載置面に載置されたカートリッジをユーザーによって取り出しやすくするためである。ここで、トレイの搬出方向側端部をディスク装置自体あるいはディスク装置を搭載する電子機器の外観面とするために、このトレイの搬出方向側端部にトレイ銘板部を形成したディスク装置がある。このようなディスク装置においては、上記切欠部をトレイの搬出方向側端部に形成することができず、カートリッジ載置面に載置されたカートリッジが取り出しにくいという問題があった。
【0004】
そこで、従来のカートリッジ対応型のディスク装置では、例えば特許文献1に示すように、トレイがディスク載置位置に移動した際に、カートリッジを載置するカートリッジ載置面全体を傾斜させるディスク装置がある。この特許文献1に示すディスク装置によれば、トレイがディスク載置位置に移動した際に、搬出方向側端部を基点としてカートリッジ載置面を傾斜させることで、カートリッジをカートリッジ載置面に置きやすく、取り出しやすくするものである。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−256704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1に示すようなディスク装置では、傾斜した状態のカートリッジ載置面にカートリッジを載置し、トレイがディスク再生位置に移動するまでに、このカートリッジ載置面を水平となるまで移動させる。従って、カートリッジ載置面は、トレイがディスク載置位置に移動した際と、ディスク再生位置に移動した際とでは、姿勢が異なる。これにより、このカートリッジ載置面に載置されたカートリッジのトレイに対する位置決めの精度が低下するという問題がある。また、特許文献1に示すようなディスク装置では、トレイがディスク載置位置に移動した際に、カートリッジ載置面のみならず未収納ディスクを載置する未収納ディスク載置面も傾斜することとなる。従って、未収納ディスクを未収納ディスク載置面が傾斜した状態で載置することとなり、未収納ディスクの載置を確実に行うことができないという問題もある。
【0007】
この発明は、上述した課題をその一例として解決するものであって、少なくともカートリッジのトレイに対する位置決めの精度を向上することができるとともに、カートリッジをカートリッジ載置面から取り出しやすくすることができるディスク装置を提供することを目標とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に記載のディスク装置は、少なくともカートリッジに収納された収納ディスクに記録された情報の再生あるいは当該収納ディスクへの情報の記録の少なくともいずれか一方を行うディスク装置において、前記収納ディスクを前記ディスク装置に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部に形成されたトレイ銘板部および前記カートリッジを載置するカートリッジ載置面を有し、当該カートリッジを載置するディスク載置位置から前記収納ディスクの再生記録を行うディスク再生位置までを移動するトレイと、前記カートリッジ載置面の搬出方向側に配置され、前記カートリッジ載置面にカートリッジが載置された際に、当該カートリッジが接触する接触面を有し、当該カートリッジが水平となる水平位置から当該カートリッジのトレイ銘板部側が当該トレイに対して持ち上げられるリフト位置までを移動するリフトレバーと、前記トレイがディスク載置位置に移動するまでに、前記リフトレバーをリフト位置に移動させ、当該トレイがディスク再生位置に移動するまでに、当該リフトレバーを水平位置まで移動させるリフトレバー移動手段と、により構成され、前記リフトレバーは、カートリッジ載置面に対して回転自在に支持されるとともに、前記カートリッジ載置面側と反対側に露出する摺動ピンを有し、前記リフトレバー移動手段は、前記リフトレバーを水平位置からリフト位置に向かう回転方向に付勢するレバー付勢手段と、前記カートリッジ載置面側と反対側に搬出入方向に移動自在に支持され、搬出方向側端部に前記摺動ピンが乗り上げる傾斜部が形成されるリフトアームと、前記トレイがディスク載置位置まで移動する前までに、当該リフトアームの前記ディスク装置に対する移動を規制するアーム規制手段と、を備え、前記リフトレバーは、前記トレイがディスク再生位置に移動するまでに、前記摺動ピンが前記傾斜部に乗り上げることで水平位置に移動し、当該トレイがディスク載置位置に移動するまでに、前記リフトアームがアーム規制手段により前記ディスク装置に対する移動が規制され、当該摺動ピンが乗り上げていた当該傾斜部から前記カートリッジ載置面側と反対側の面に接触することでリフト位置に移動することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のディスク装置は、少なくともカートリッジに収納された収納ディスクに記録された情報の再生あるいは当該収納ディスクへの情報の記録の少なくともいずれか一方を行うディスク装置において、前記収納ディスクを前記ディスク装置に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部に形成されたトレイ銘板部および前記カートリッジを載置するカートリッジ載置面を有し、当該カートリッジを載置するディスク載置位置から前記収納ディスクの再生記録を行うディスク再生位置までを移動するトレイと、前記カートリッジ載置面の搬出方向側に配置され、前記カートリッジ載置面にカートリッジが載置された際に、当該カートリッジが接触する接触面を有し、当該カートリッジが水平となる水平位置から当該カートリッジの搬出方向側が当該トレイに対して持ち上げられるリフト位置までを移動するリフトレバーと、前記トレイがディスク載置位置に移動するまでに、前記リフトレバーをリフト位置に移動させ、当該トレイがディスク再生位置に移動するまでに、当該リフトレバーを水平位置まで移動させるリフトレバー移動手段と、により構成され、前記リフトレバーは、カートリッジ載置面に対して回転自在に支持されるとともに、前記カートリッジ載置面側と反対側に突出する接触用リブを有し、前記リフトレバー移動手段は、前記リフトレバーを水平位置からリフト位置に向かう回転方向に付勢するレバー付勢手段と、前記トレイがディスク再生位置に移動した際における前記接触用リブと対向し、かつ前記カートリッジ載置面からの高さが当該カートリッジの高さであるレバー規制手段と、を備えることを特徴とする。
発明の効果
[0009]
本発明にかかるディスク装置は、少なくともカートリッジのトレイに対する位置決めの精度を向上することができるとともに、カートリッジをカートリッジ載置面から取り出しやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
[0010]
[図1]図1は、この実施例1にかかるディスク装置の構成例(正面図)を示す図である。
[図2]図2は、この実施例1にかかるディスク装置の構成例(概略断面図)を示す図である。
[図3−1]図3−1は、トレイの構成例を示す図(平面図)である。
[図3−2]図3−2は、トレイの構成例を示す図(正面図)である。
[図4−1]図4−1は、リフトレバーの構成例を示す図(平面図)である。
[図4−2]図4−2は、リフトレバーの構成例を示す図(平面図)である。
[図5−1]図5−1は、リフトアームの構成例を示す図(平面図)である。
[図5−2]図5−2は、リフトアームの構成例を示す図(平面図)である。
[図6]図6は、この実施例1にかかるディスク装置の動作説明図である。
[図7]図7は、この実施例1にかかるディスク装置の動作説明図である。
[図8]図8は、この実施例1にかかるディスク装置の動作説明図である。
[図9]図9は、この実施例1にかかるディスク装置の動作説明図である。
[図10]図10は、この実施例1にかかるディスク装置の動作説明図である。
[図11]図11は、この実施例2にかかるディスク装置の構成例(正面図)を示す図である。
[図12]図12は、この実施例2にかかるディスク装置の動作説明図である。
[図13]図13は、この実施例2にかかるディスク装置の動作説明図である。
符号の説明
【0011】
1−1,1−2 ディスク装置
2 トレイ
21 カートリッジ載置面
21a,21b 未収納ディスク載置面
21c 位置決めピン
21d レバー収納部
21e,f 軸受
21g 開口部
22 スライド部材
23 トレイ銘板部
24 裏面
25 規制用リブ
26 ガイド用リブ
27 アーム支持部材
28 付勢部材収納部
3 カートリッジ傾斜機構
31 リフトレバー
31a 接触面
31b 接触用リブ
31c,d 回転軸
31e 支持部材
31f 摺動ピン
32 リフトアーム
32a 平坦部
32b 傾斜部
32c 突出部
33 レバー付勢部材
34 アーム付勢部材
35 レバー規制手段
35a レバー規制部材
35b 支持部材
4 ディスク装置本体
41 搬出入口
42a〜f ガイド部材
43 規制部材
5 カートリッジ
51 本体部
52 シャッター
53 位置決め穴
D1 収納ディスク
D2 未収納ディスク
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記実施の形態および実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態および実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。なお、下記の実施例では、カートリッジに収納された収納ディスクおよびカートリッジに収納されていない未収納ディスクのいずれかに記録された情報の再生あるいはこの収納ディスクあるいは未収納ディスクのいずれかへの情報の記録を行うことができるディスク装置について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、トレイにカートリッジ載置面のみしか形成されておらず、カートリッジに収納された収納ディスクのみに記録された情報の再生およびディスクへの情報の記録を行うことができるディスク装置であっても良い。
【0013】
〔実施の形態1〕
この実施の形態1に係るディスク装置は、少なくともカートリッジに収納されたディスクに記録された情報の再生あるいは当該ディスクへの情報の記録の少なくともいずれか一方を行い、トレイと、リフトレバーと、リフトレバー移動手段とを備える。トレイは、収納ディスクをディスク装置に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部にトレイ銘板部が形成されるとともに、カートリッジを載置するカートリッジ載置面が形成されている。このトレイは、このカートリッジが載置できるディスク載置位置からこの収納ディスクの再生記録を行うディスク再生位置までを移動するものである。リフトレバーは、カートリッジ載置面にカートリッジが載置された際に、このカートリッジが接触する接触面を有し、トレイのカートリッジ載置面の搬出方向側に配置される。このリフトレバーは、このカートリッジが水平となる水平位置からカートリッジのトレイ銘板部側がトレイに対して持ち上げられるリフト位置までを移動するものである。リフトレバー移動手段は、トレイがディスク載置位置に移動するまでに、リフトレバーをリフト位置に移動させ、このトレイがディスク再生位置に移動するまでに、リフトレバーを水平位置まで移動させるものである。
【0014】
この実施の形態1に係るディスク装置では、上記構成を特徴とすることで、トレイがディスク載置位置に移動した際に、リフトレバーがリフト位置に移動する。従って、カートリッジがカートリッジ載置面に載置されると、カートリッジの搬入方向側端部がカートリッジ載置面と接触し、搬出方向側端部がリフト位置に移動したリフトレバーの接触面と接触した状態となる。つまり、カートリッジは、搬入方向側端部を基点として、搬出方向側端部がトレイに対して持ち上げられた状態となる。これにより、トレイのカートリッジ載置面に載置されたカートリッジを取り出しやすくすることができる。
【0015】
また、この実施の形態1に係るディスク装置では、トレイがディスク再生位置に移動した際には、リフトレバーが水平位置に移動し、リフトレバーにより搬出方向端部がトレイに対して持ち上げられているカートリッジがトレイの移動に拘わらず水平を維持されているカートリッジ載置面に水平に載置されることとなる。従って、カートリッジ載置面全面が傾斜する従来のディスク装置と比較して、カートリッジのトレイに対する位置決めの精度を向上することができる。
【0016】
〔実施の形態2〕
この実施の形態2に係るディスク装置は、上記実施の形態1に係るディスク装置において、リフトレバーは、カートリッジ載置面に対して回転自在に支持される。また、このリフトレバーは、カートリッジ載置面側と反対側に露出する摺動ピンを有する。リフトレバー移動手段は、レバー付勢手段と、リフトアームと、アーム規制手段とを備える。レバー付勢手段は、リフトレバーを水平位置からリフト位置に向かう回転方向に付勢するものである。リフトアームは、カートリッジ載置面側と反対側に搬出入方向に移動自在に支持されるものである。また、このリフトアームは、搬出方向側端部に摺動ピンが乗り上げる傾斜部が形成される。アーム規制手段は、トレイがディスク載置位置まで移動する前までに、このリフトアームのディスク装置に対する移動を規制するものである。そして、リフトレバーは、トレイがディスク再生位置に移動するまでに、摺動ピンが傾斜部に乗り上げることで水平位置に移動する。また、リフトレバーは、トレイがディスク載置位置に移動するまでに、リフトアームがアーム規制手段によりディスク装置に対する移動が規制されることで、摺動ピンが乗り上げていた傾斜部からカートリッジ載置面側と反対側の面と接触することでリフト位置に移動する。
【0017】
この実施の形態2に係るディスク装置では、上記構成を特徴とすることで、トレイの移動に連動して、リフトレバーの移動を行うことができるので、簡単な構成で、カートリッジのトレイに対する位置決めの精度の低下を抑制しつつ、カートリッジをカートリッジ載置面から取り出しやすくすることができる。
【0018】
〔実施の形態3〕
この実施の形態3に係るディスク装置は、上記実施の形態1に係るディスク装置において、リフトレバーは、カートリッジ載置面に対して回転自在に支持される。また、このリフトレバーは、カートリッジ載置面側と反対側に突出する接触用リブを有する。リフトレバー移動手段は、レバー付勢手段と、レバー規制手段とを備える。レバー付勢手段は、リフトレバーを水平位置からリフト位置に向かう回転方向に付勢するものである。レバー規制手段は、トレイがディスク再生位置に移動した際における接触用リブと対向し、かつカートリッジ載置面からの高さがカートリッジの高さである。
【0019】
この実施の形態3に係るディスク装置では、上記構成を特徴とすることで、トレイがディスク載置位置からディスク再生位置まで移動することで、レバー規制手段は、搬出方向側端部がリフトレバーによりトレイに対して持ち上げられているカートリッジをトレイ側に押圧する。従って、リフトレバーは、トレイがディスク再生位置に移動するまでに、リフト位置から水平位置に移動する。また、トレイがディスク再生位置からディスク載置位置まで移動することで、レバー規制手段による上記カートリッジのトレイ側への押圧が解除される。従って、リフトレバーは、トレイがディスク載置位置に移動するまでに、水平位置からリフト位置に移動する。これにより、トレイの移動に連動して、リフトレバーの移動を行うことができるので、簡単な構成で、カートリッジのトレイに対する位置決めの精度の低下を抑制しつつ、カートリッジをカートリッジ載置面から取り出しやすくすることができる。
【0020】
〔実施の形態4〕
この実施の形態4に係るディスク装置は、上記実施の形態1〜3のいずれか1つに係るディスク装置において、カートリッジ載置面には、カートリッジに収納されていない未収納ディスクを載置する未収納ディスク載置面が形成されている。また、リフトレバーは、カートリッジ載置面のうち、未収納ディスク載置面を除く部分に配置される。
【0021】
この実施の形態4に係るディスク装置では、上記構成を特徴とすることで、未収納ディスク載置面は、リフトレバーの移動に拘わらず水平を維持することができる。未収納ディスクの載置を確実に行うことができる。
【0022】
〔実施の形態5〕
この実施の形態5に係るディスク装置は、上記実施の形態1〜4のいずれか1つに係るディスク装置において、トレイは、カートリッジ載置面にカートリッジが載置されている際に、カートリッジの位置決め穴に入り込む位置決めピンを当該カートリッジ載置面に有する。この位置決めピンの高さは、リフトレバーがリフト位置に移動した際に、位置決め穴に少なくとも先端部が入り込む高さとする。
【0023】
この実施の形態5に係るディスク装置では、上記構成を特徴とすることで、リフトレバーが水平位置に移動するまでに、カートリッジの位置決め穴にカートリッジ載置面の位置決めピンが入り込むので、リフトレバーがリフト位置から水平位置に移動する際に、位置決めピンがすでに位置決め穴に入り込んでいる。従って、カートリッジをカートリッジ載置面に確実に載置することができる。
【実施例1】
【0024】
図1および図2は、この実施例1にかかるディスク装置の構成例を示す図である。図3−1および図3−2は、トレイの構成例を示す図である。図4−1および図4−2は、リフトレバーの構成例を示す図である。図5−1および図5−2は、リフトアームの構成例を示す図である。図6〜図10は、この実施例1にかかるディスク装置の動作説明図である。ここで、図4−1および図4−2は、一方のリフトレバーを図示したものであり、他方のリフトレバーは、一方のリフトレバーと搬出入方向を挟んで対称形状である。この実施例では、カートリッジに収納されている収納ディスクおよびカートリッジに収納されていない未収納ディスクのいずれをも載置することができるトレイを備え、収納ディスクあるいは未収納ディスクのいずれかに記録された情報の再生およびこの収納ディスクあるいは未収納ディスクのいずれかへの情報の記録を行うことができるディスク装置について説明する。なお、収納ディスクおよび未収納ディスクは、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、BD(Blu-ray Disc)、HDDVD(High Definition Digital Versatile Disc)などの光ディスクを含むものである。
【0025】
ディスク装置1−1は、図1および図2に示すように、トレイ2と、ディスク装置1−1の幅方向において対向する2つのカートリッジ傾斜機構3とを備えるものである。このトレイ2およびカートリッジ傾斜機構3は、ディスク装置本体4内に収納されている。このディスク装置本体4には、トレイ2を搬出入方向に移動させるトレイ移動手段、例えば図示しない駆動モータが収納されている。また、このディスク装置本体4には、トレイ2の移動に連動して、昇降する図示しないトラバースメカが収納されている。なお、このトラバースメカには、例えばターンテーブルなどのカートリッジ5に収納された収納ディスクD1(図8の二点鎖線)あるいはカートリッジに収納されていない未収納ディスクD2(図9の二点鎖線)をクランプするディスククランプ手段、例えばスピンドルなどのターンテーブルにクランプされた収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2を回転させるディスク回転手段や、例えばピックアップなどのこの収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2に記録された情報の読み込みおよび収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2への情報の書き込みを行う再生記録手段などが搭載されている。なお、図示しないトレイ移動手段、ディスク回転手段、再生記録手段などの制御は、図示しない制御装置により行われる。ここで、搬出入方向とはカートリッジ5に収納された収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2をディスク装置1−1に搬出入する方向をいい、搬出方向とはトレイ2をディスク再生位置からディスク載置位置に向かって移動させる方向をいい、搬入方向はトレイ2をディスク載置位置からディスク再生位置に向かって移動させる方向をいう。
【0026】
トレイ2は、カートリッジ5あるいは未収納ディスクD2を載置するディスク載置位置(図7参照)からこの載置されたカートリッジ5あるいは未収納ディスクD2をこの収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2の再生記録を行うディスク再生位置まで移動するものである。なお、このトレイ2の移動は、図示しないトレイ移動手段により行われる。つまり、図示しないトレイ移動手段は、カートリッジ5あるいは未収納ディスクD2をディスク装置1−1に搬入する際に、トレイ2をディスク載置位置からディスク再生位置まで移動させ、カートリッジ5あるいは未収納ディスクD2をディスク装置1−1から搬出する際に、トレイ2をディスク再生位置からディスク載置位置まで移動するものである。
【0027】
トレイ2は、図3−1および図3−2に示すように、搬出入方向におけるほぼ中央部からトレイ銘板部23までの範囲に、カートリッジ載置面21が形成されている。このカートリッジ載置面21は、カートリッジ5を載置することができる面積を有している。このカートリッジ載置面21には、未収納ディスク載置面21a,21bと、位置決めピン21cと、2つのレバー収納部21dとが形成されている。
【0028】
未収納ディスク載置面21a,21bは、未収納ディスクD2を載置するためものである。この未収納ディスク載置面21a,21bは、このカートリッジ載置面21のほぼ中央部を凹ませることで形成されている。なお、未収納ディスク載置面21aには、直径が大きい未収納ディスクD2(12cmのディスク)を載置することができ、未収納ディスク載置面21bには、直径が小さい未収納ディスク(例えば、8cmのディスク)を載置することができる。
【0029】
また、位置決めピン21cは、カートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5の位置決め穴53(図7参照)に入り込むものである。この位置決めピン21cは、カートリッジ載置面21のうち、上記未収納ディスク載置面21a,21bを除く部分に、突出して形成されている。なお、この位置決めピン21cは、そのカートリッジ載置面21からの高さH1が、リフトレバー31のリフト位置時にこの位置決め穴53に少なくとも先端部が入り込む高さ(図7参照)以上に設定されていることが好ましい。
【0030】
また、2つのレバー収納部21dは、上記2つのカートリッジ傾斜機構3のリフトレバー31をそれぞれ収納するものである。この各レバー収納部21dは、カートリッジ載置面21のうち、上記未収納ディスク載置面21a,21bを除く部分に、この実施例ではカートリッジ載置面21のうち、搬出方向側の両端部を凹ませることで形成されている。この各レバー収納部21dの幅方向内側の搬入方向端部近傍には、カートリッジ載置面21の反対側の面である裏面24と連通する開口部21gが形成されている。この各収納面21のカートリッジ載置面21からの深さは、この各レバー収納部21dに各リフトレバー31がそれぞれ配置され、この各リフトレバー31が水平位置に移動した際における各リフトレバー31の接触面31aとこのカートリッジ載置面21とがほぼ同一水平面となるように設定されている。また、各レバー収納部21dには、搬入方向側両端部に各リフトレバー31の回転軸31c,31dをそれぞれ支持する軸受21e,21fが形成されている。
【0031】
また、このトレイ2には、スライド部材22が幅方向(図3−1の左右方向)に移動自在に支持されている。このスライド部材22は、カートリッジ5のシャッター52を開くものである。また、このスライド部材22の幅方向への移動は、このスライド部材22とディスク装置本体4との間に配置された図示しないスライドカム機構により行われる。このスライドカム機構は、例えばスライド部材22のディスク装置本体4と対向する面に形成された図示しないスライドカムピンと、ディスク装置本体4のスライド部材22と対向する面に形成された図示しない昇降カム溝とにより構成されている。この図示しないスライドカムピンは、上記トレイ2の移動に連動、すなわち収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2の搬出入動作に連動して、この図示しないスライドカム溝を摺動する。このスライドカム機構は、トレイ2がディスク再生位置に位置する前に、このスライド部材22を幅方向のうち、シャッター52を開く方向に移動させることで、シャッター52と接触させ、このシャッター52を開く。
【0032】
また、このトレイ2には、搬出方向側端部にトレイ銘板部23が形成されている。このトレイ銘板部23は、その外周がディスク装置本体4の搬出方向側端面に形成された搬出入口41の外周よりも広く形成されている。また、トレイ銘板部23は、トレイ2がディスク再生位置に位置したときに、このディスク装置本体4の搬出方向側端面と接触するように形成されている。従って、このトレイ銘板部23は、この実施例1では、図1および図2に示すように、トレイ2がディスク再生位置に位置したときに、搬出入口41を閉塞することができる。これにより、ディスク装置1−1の防塵を図ることができる。なお、このトレイ銘板部23は、ディスク装置本体4に形成された搬出入口41を閉塞するものに限られず、このディスク装置1−1を搭載する電子機器に形成された搬出入口を閉塞するものであっても良い。この場合は、ディスク装置1−1の防塵のみならず電子機器の防塵を図ることができる。
【0033】
このトレイ2の幅方向における両端部には、規制用リブ25およびガイド用リブ26がそれぞれ形成されている。各規制用リブ25は、カートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5の幅方向への移動を規制するものである。この規制用リブ25は、図2に示すように、カートリッジ載置面21からディスク装置1−1の厚さ方向(図2の上下方向)に突出して形成されている。また、各規制用リブ25は、トレイ2の搬入方向端部からカートリッジ載置面21のほぼ中央部まで延在して形成されている。各ガイド用リブ26は、ディスク装置本体4に形成された複数のガイド部材42a〜fに支持されることで、トレイ2を搬出入方向に移動自在に支持するものである。各ガイド用リブ26は、幅方向外側(図1の上下方向)に突出して形成されている。また、各ガイド用リブ26は、トレイ2の搬入方向端部からトレイ銘板部23まで延在して形成されている。
【0034】
また、このトレイ2の裏面24には、各カートリッジ傾斜機構3の各リフトアーム32を搬出入方向に移動自在にそれぞれ支持する複数のアーム支持部材27が形成されている。この各アーム支持部材27は、裏面24から突出して形成されている。この各アーム支持部材27は、幅方向における両端部近傍に配置され、この両端部近傍のそれぞれに、搬出入方向に等間隔に配置されている。
【0035】
また、このトレイ2の裏面24には、各カートリッジ傾斜機構3の各アーム付勢部材34をそれぞれ収納する2つの付勢部材収納部28が形成されている。この付勢部材収納部28は、上記複数のアーム支持部材27により各リフトアーム32が支持された際に、このリフトアーム32の搬入方向側端部とこの収納されたアーム付勢部材34の搬出方向側端部とが対向するように形成されている。
【0036】
各カートリッジ傾斜機構3は、トレイ2がディスク載置位置に位置した際に、カートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5の搬出方向側端部をトレイ2に対して持ち上げることでこのカートリッジ5を傾斜させるものである。この各カートリッジ傾斜機構3は、リフトレバー31と、リフトレバー移動手段とにより構成されている。このリフトレバー移動手段は、リフトアーム32と、レバー付勢部材33と、アーム付勢部材34と、このリフトアーム32に形成された突出部32cとディスク装置本体4に形成された規制部材とからなるアーム規制手段とにより構成されている。
【0037】
各リフトレバー31は、図4−1および図4−2に示すように、接触面31aと、接触用リブ31bと、回転軸31c,dと、支持部材31eと、摺動ピン31fとにより構成されている。
【0038】
各接触面31aは、少なくとも各リフトレバー31がリフト位置に移動した際に、カートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5の搬出方向端部が接触する面である。この各接触面31aは、搬出入方向が長手方向となる長方形状に形成されている。
【0039】
各接触用リブ31bは、各接触面31aから厚さ方向の一方向に(図4−2の上方向)突出して形成されている。この各接触用リブ31bは、各接触面31aの幅方向外側端部(図4−1の下側)から搬出方向側端部まで形成されている。
【0040】
各回転軸31c,dは、各リフトレバー31をカートリッジ載置面21に対して回転自在に支持するものである(図2参照)。この各回転軸31c,dは、図4−1に示すように、各接触面31aの搬入方向側両側面から幅方向外側に突出してそれぞれ形成されている。この各回転軸31c,dは、各リフトレバー31が各レバー収納部21dにそれぞれ収納された際に、軸受21e,fとそれぞれ対向するものである。
【0041】
各支持部材31eは、各接触面31aの裏面から厚さ方向のうち他方向に(図4−2の下方向)突出して形成されている。この各支持部材31aは、各リフトレバー31が各レバー収納部21dにそれぞれ収納された際に、各開口部21gからカートリッジ載置面21と反対側の面である裏面に突出するものである。
【0042】
各摺動ピン31fは、各リフトアーム32の傾斜部32bを乗り上げるか否かで、各リフトレバー31をリフト位置から水平位置に、水平位置からリフト位置に移動させるものである。各摺動ピン31fは、各支持部材31eの厚さ方向のうち他方向(図4−2の下方向)の端部に、幅方向内側(図4−1の上方向)にそれぞれ突出して形成されている。
【0043】
各リフトアーム32は、図5−1および図5−2に示すように、平坦部32aと、傾斜部32bと、突出部32cとにより構成されている。
【0044】
各平坦部32aは、各レバー収納部21dにそれぞれ収納された各リフトレバー31の摺動ピン31fが各傾斜部32bを乗り上げて接触すると、各リフトレバー31が水平位置に位置するものである。この各平坦部32aは、搬出入方向が長手方向となる平板形状に形成されている。
【0045】
各傾斜部32bは、各リフトアーム32の搬出方向側端部に形成されている。この各傾斜部32bは、各リフトアーム32が複数のアーム支持部材27により、トレイ2の裏面24に移動自在に支持された際に、この裏面24に向かって傾斜するものである。つまり、各レバー収納部21dにそれぞれ収納された各リフトレバー31の摺動ピン31fは、この各傾斜部32bを挟んで、各平坦部32aと裏面24との間を摺動し、各リフトレバー31がリフト位置から水平位置に、水平位置からリフト位置に移動する。
【0046】
各突起部32cは、アーム規制手段の一部を構成するものである。この各突起部32cは、各リフトアーム32の搬入方向側端部に厚さ方向のうち他方向(図5−2の下方向)に突出して形成されている。この各突起部32cは、トレイ2がディスク載置位置に移動するまでに、ディスク装置本体4に形成された規制部材43と接触し、各リフトアーム32のディスク装置1−1に対する搬出方向への移動を規制するものである。
【0047】
各レバー付勢部材33は、レバー付勢手段であり、各リフトレバー31を水平位置からリフト位置に向かう回転方向(図6の矢印A方向)に付勢するものである。この各レバー付勢部材33は、図1に示すように、各回転軸31c,dにそれぞれ支持され、その一方の端部が各リフトレバー31と接触し、他方の端部が各レバー収納部21dと接触する。これにより、各レバー付勢部材33は、各リフトレバー31と各レバー収納部21dと間に配置され、各リフトレバー31に付勢力を作用させる。
【0048】
各アーム付勢部材34は、複数のアーム支持部材27により、トレイ2の裏面24に移動自在に支持された各リフトアーム32を搬出方向に付勢するものである。この各アーム付勢部材34は、図1に示すように、各付勢部材収納部28に収納されることで、その搬出方向側端部がこの裏面24に移動自在に支持された各リフトアーム32の搬入方向側端部と対向し、摺動ピン31fが裏面24から傾斜部32bに乗り上げる際に各リフトアーム32と接触することで傾斜部32bを乗り上げることができる付勢力をこの各リフトアーム32に作用させる。
【0049】
ディスク装置本体4は、図1および図2に示すように、搬出入口41と、複数のガイド部材42a〜fと、2つの規制部材43とにより構成されている。搬出入口41は、トレイ2に載置されたカートリッジ5に収納された収納ディスクD1あるいは未収納ディスクD2をディスク装置1−1に搬出入するものであり、ディスク装置本体4の搬出方向側端面に形成されている。
【0050】
複数のガイド部材42a〜fは、トレイ2の各ガイド用リブ26にそれぞれ対向するディスク装置本体4の図示しない内壁面に形成されている。この複数のガイド部材42a〜fは、トレイ2の各ガイド用リブ26を挟んで対向する一対のガイド部材を搬出入方向に複数箇所、ここでは3箇所(42aと42b、42cと42d、42eと42f)に配置することで構成されている。この複数のガイド部材42a〜fは、搬出入方向への移動をガイドするものである。
【0051】
2つの規制部材43は、アーム規制手段の一部を構成するものである。この各規制部材43は、トレイ2の裏面24に移動自在に支持された各リフトアーム32の各突起部32cの搬出方向側面と対向するように、ディスク装置本体4の図示しない内壁面に形成されている。この各規制部材43は、各突起部23と接触する位置からトレイ2がディスク載置位置に移動するまでの距離が、各平坦部32aに接触していた各摺動ピン31fが各傾斜部32bを介して裏面24と接触するのに必要な距離以上となる位置に形成されている。
【0052】
なお、カートリッジ5は、図7に示すように、収納ディスクD1を収納するものである。このカートリッジ5は、本体部51と、シャッター52とにより構成されている。本体部51の内部には、収納ディスクD1が収納されている。シャッター52は、カートリッジ5の両側面に向かう方向、すなわちカートリッジ5がトレイ2に載置された際の幅方向に摺動することができるものである。また、このシャッター52は、図示しないシャッター付勢部材により付勢力が作用しており、外力が加わっていない場合に、本体部51に対して閉じる位置、すなわちカートリッジ5の外部に収納ディスクD1を露出させない位置となる。なお、53は、カートリッジ5がカートリッジ載置面21に載置された際に、位置決めピン21cが入り込む位置決め穴である。
【0053】
次に、ディスク装置1−1を組み立てについて説明する。まず、図1および図2に示すように、トレイ2の各レバー収納部21dに各リフトレバー31を収納する。ここでは、軸受21e,fにより各回転軸31c,dをそれぞれ支持する。これにより、各リフトレバー31は、トレイ2のカートリッジ載置面21に対して回転自在に支持する。このとき、各回転軸31cと軸受21eとの間には、各レバー付勢部材33が配置される。ここで、各支持部材31eおよび各摺動ピン31fは、カートリッジ載置面側と反対側に露出する。
【0054】
次に、各付勢部材収納部28に各アーム付勢部材34を収納する。次に、各リフトアーム32を複数のアーム支持部材27により支持する。これにより、各リフトアーム32は、トレイ2のカートリッジ載置面側と反対側に搬出入方向に移動自在に支持される。
【0055】
トレイ2の各ガイド用リブ26をディスク装置本体4の複数のガイド部材42a〜fにより支持する。これにより、ディスク装置本体4は、トレイ2を搬出入方向に移動自在に支持する。
【0056】
次に、この実施例1にかかるディスク装置1−1の動作について説明する。まず、収納ディスクD1の搬出動作、搬入動作について説明する。ディスク装置1−1は、搬出動作が行われる前には、図1および図2に示すように、トレイ2がディスク再生位置に位置する。また、リフトレバー31は、各摺動ピン31fが平坦部32aと接触するので、水平位置に位置する。
【0057】
まず、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置により駆動し、搬出動作を開始する。これにより、トレイ2は、ディスク再生位置から搬出方向に向かって移動を開始する。このとき、各リフトアーム32は、アーム規制手段により搬出方向へのディスク装置1−1に対する移動が規制されていないため、トレイ2とともに搬出方向に向かって移動を開始する。これにより、搬出動作が終了する。
【0058】
次に、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置によりさらに駆動し、トレイ2は、ディスク再生位置から搬出方向に向かってさらに移動させると、図6に示すように、各リフトアーム32の突起部32cとディスク装置本体4の規制部材43とが接触する。これにより、各リフトアーム32は、搬出方向へのディスク装置1−1に対する移動が規制される。つまり、トレイ2がディスク再生位置から搬出方向に向かってさらに移動すると、各アーム付勢部材34により各リフトアーム32に作用する付勢力に対向して、このトレイ2と各リフトアーム32との相対位置が変化し、トレイ2が各リフトアーム32に対して搬出方向に移動することとなる。これにより、平坦部32aと接触していた各摺動ピン31fが各リフトアーム32に対して搬出方向に移動し、傾斜部32bを搬出方向に向かって摺動する。従って、各リフトアーム32は、レバー付勢部材33によって作用する付勢力により、カートリッジ載置面21に対して同図矢印A方向に回転する。つまり、各リフトレバー31は、水平位置からリフト位置に向かって移動する。
【0059】
次に、トレイ2がさらに搬出方向に移動すると、傾斜部32bを摺動していた各摺動ピン31fは、トレイ2の裏面24と接触する。これにより、各リフトレバー31は、レバー付勢部材33によって作用する付勢力により、図7に示すように、水平位置からリフト位置に移動する。そして、各リフトレバー31がリフト位置に移動すると同時あるいはリフト位置に移動した後に、トレイ2がディスク載置位置に移動し、搬出動作が終了する。
【0060】
次に、ディスク載置位置に位置するトレイ2にカートリッジ5を載置する。ユーザーは、図7に示すように、ディスク装置1の外部に露出したトレイ2のカートリッジ載置面21にカートリッジ5を載置する。カートリッジ5がカートリッジ載置面21に載置されると、各リフトレバー31がリフト位置に位置しているため、カートリッジ5の搬入方向側端部がカートリッジ載置面21と接触し、搬出方向側端部が各リフトレバー31の接触面31aと接触した状態となる。つまり、カートリッジ5は、搬入方向側端部を基点として、搬出方向側端部がトレイ2に対して持ち上げられた状態、すなわち傾斜した状態となる。
【0061】
このとき、カートリッジ5の位置決め穴53には、カートリッジ載置面21の位置決めピン21cが入り込んでいる。従って、各リフトレバー31がリフト位置から水平位置に移動するまでに、この位置決めピン21cがすでに位置決め穴53に入り込んでいる。これにより、各リフトレバーがリフト位置から水平位置に移動する際に、位置決め穴53に位置決めピン21cが入り込まず、カートリッジ5をカートリッジ載置面21に水平に載置できない虞を抑制することができ、このカートリッジ5をカートリッジ載置面21に確実に載置することができる。
【0062】
次に、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置により駆動し、搬入動作を開始する。このトレイ移動手段の駆動方向は、上記搬出動作の際における駆動方向と反対方向である。従って、カートリッジ5が傾斜した状態で載置されたトレイ2は、図7に示すディスク載置位置から搬入方向に向かって移動を開始し、図8に示すディスク載置位置まで移動する。このとき、各アーム付勢部材34によって各リフトアーム32に作用していた付勢力により、この各リフトアーム32の各突起部32cとディスク装置本体4の規制部材43との接触が維持される。従って、このトレイ2と各リフトアーム32との相対位置が変化し、トレイ2が各リフトアーム32に対して搬入方向に移動することとなる。これにより、トレイ2の裏面24と接触していた各摺動ピン31fは、傾斜部32bに乗り上げ、この傾斜部32bを搬入方向に向かって摺動する。そして、各リフトレバー31は、各レバー付勢部材33によって作用する付勢力に対抗して、カートリッジ載置面21に対して図7矢印B方向に回転する。つまり、各リフトレバー31は、リフト位置から水平位置に向かって移動する。従って、カートリッジ5が傾斜した状態からカートリッジ載置面21に向かって移動する。
【0063】
次に、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置によりさらに駆動し、トレイ2をディスク載置位置から搬入方向に向かってさらに移動させると、各リフトアーム32に各アーム付勢部材34による付勢力が作用しなくなり、この各リフトアーム32の突起部32cとディスク装置本体4の規制部材43との接触が終了する。これにより、各リフトアーム32は、搬入方向へのディスク装置1−1に対する移動の規制が解除され、トレイ2とともに搬入方向へ移動する。このとき、各傾斜部32bに乗り上げ、この傾斜部32bを搬入方向に向かって摺動していた各摺動ピン31fが平坦部32aと接触する。つまり、各リフトレバー31は、リフト位置から水平位置に移動し、カートリッジ載置面21に対して傾斜状態であったカートリッジ5がこのカートリッジ載置面21に水平に載置される。そして、各リフトレバー31が水平位置に移動した後に、トレイ2がディスク再生位置に移動し、搬入動作が終了する。なお、カートリッジ5は、カートリッジ載置面21に対して傾斜した状態からこのカートリッジ載置面21に水平に載置されるまでに、スライド部材22とトレイ銘板部23との間に位置する。従って、トレイ2がディスク再生位置に移動し、カートリッジ載置面21に水平に載置されたカートリッジ5は、トレイ2に対する搬出入方向における移動が規制される。
【0064】
なお、スライド部材22は、この搬入動作に連動して、図示しないスライドカム機構により、幅方向のうち一方向側の位置から図1に示す他方向側に移動する。従って、スライド部材22は、シャッター52と接触し、このシャッター52を図示しないシャッター付勢部材によりこのシャッター52に作用する付勢力に対抗して、幅方向のうち一方向側から他方向側に移動する。これにより、スライド部材22は、シャッター52を開き、本体部51に収納されている収納ディスクD1を外部に露出させる。
【0065】
なお、ディスク装置1−1に搬入された収納ディスクD1を搬出する際には、このディスク装置1−1は、上記搬出動作と同一の動作を行う。従って、トレイ2がディスク載置位置に移動した際に、カートリッジ載置面21に水平に載置されていたカートリッジ5がこのカートリッジ載置面21に対して傾斜した状態となる。これにより、トレイ2のカートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5を取り出しやすくすることができる。
【0066】
また、トレイ2がディスク再生位置に移動した際には、各リフトレバー31が水平位置に移動し、各リフトレバー31により搬出方向端部がトレイ2に対して持ち上げられているカートリッジ5が、トレイ2の移動に拘わらず水平を維持されているカートリッジ載置面21に水平に載置されることとなる。従って、カートリッジ載置面21全面が傾斜する従来のディスク装置と比較して、カートリッジ5のトレイ2に対する位置決めの精度を向上することができる。
【0067】
さらに、各カートリッジ傾斜機構3は、各リフトレバー31の移動を、トレイ2の移動に連動して行うので、簡単な構成でカートリッジ5をカートリッジ載置面21に対して傾斜させることができる。
【0068】
次に、未収納ディスクD2の搬出動作、搬入動作について説明する。なお、未収納ディスクD2の搬出動作は、上記収納ディスクD1の搬出動作と同一であるので、その説明は省略する。
【0069】
次に、ディスク載置位置に移動したトレイ2に未収納ディスクD2を載置する。ユーザーは、図9に示すように、ディスク装置1−1の外部に露出したカートリッジ載置面21の未収納ディスク載置面21aに未収納ディスクD2を載置する。このとき、各リフトレバー31は、水平位置からリフト位置に移動しているが、この各リフトレバー31は、カートリッジ載置面21のうち、未収納ディスク載置面21a,bを除く部分、この実施例1では、各レバー収納部21dに位置する。従って、未収納ディスク載置面21a,bは、各リフトレバー31の移動に拘わらず水平を維持することができる。これにより、未収納ディスクD2の載置を確実に行うことができる。
【0070】
次に、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置により駆動し、搬入動作を開始する。未収納ディスクD2が載置されたトレイ2は、図9に示すディスク載置位置から搬入方向に向かって移動を開始し、図10に示すディスク載置位置まで移動する。このとき、各リフトレバー31は、上述のように、リフト位置から水平位置へ移動する。そして、各リフトレバー31が水平位置に移動した後に、トレイ2がディスク再生位置に移動し、未収納ディスクD2の搬入動作が終了する。
【0071】
以上のように、この実施例1にかかるディスク装置1−1では、少なくともカートリッジ5に収納された収納ディスクD1に記録された情報の再生あるいはこの収納ディスクD1への情報の記録の少なくともいずれかを行うディスク装置1−1において、収納ディスクD1をディスク装置1−1に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部に形成されたトレイ銘板部23およびカートリッジ5を載置するカートリッジ載置面21を有し、カートリッジ5を載置するディスク載置位置から収納ディスクD2の再生記録を行うディスク再生位置までを移動するトレイと、カートリッジ載置面21の搬出方向側に配置され、カートリッジ載置面21にカートリッジ5が載置された際に、このカートリッジ5が接触する接触面31aを有し、カートリッジ5が水平となる水平位置からカートリッジ5の搬出方向側がトレイ2に対して持ち上げられるリフト位置までを移動する各リフトレバー31と、トレイ2がディスク載置位置に移動するまでに、各リフトレバー31をリフト位置に移動させ、トレイ2がディスク再生位置に移動するまでに、この各リフトレバー31を水平位置まで移動させるリフトレバー移動手段(リフトアーム32、レバー付勢部材33、アーム付勢部材34、このリフトアーム32に形成された突出部32cとディスク装置本体4に形成された規制部材43とからなるアーム規制手段)とを備えるので、カートリッジ5のトレイ2に対する位置決めの精度を向上することができるとともに、カートリッジ5をカートリッジ載置面21から取り出しやすくすることができる。
【実施例2】
【0072】
次に、実施例2にかかるディスク装置1−2について説明する。図11は、この実施例2にかかるディスク装置の要部断面図である。図12および図13は、この実施例2にかかるディスク装置1−2の動作説明図である。図11に示す実施例2にかかるディスク装置1−2が図1〜図5−2に示す実施例1にかかるディスク装置1−1と異なる点は、リフトレバー移動手段として、各リフトアーム32、各アーム付勢部材34、およびアーム規制手段の代わりに、レバー規制手段35を用いた点である。なお、リフトレバー移動手段には、実施例1にかかるディスク装置1−1にも備えられているレバー付勢手段(図示省略)が含まれる。また、この実施例2にかかるディスク装置1−2の基本的構成のうち、実施例1にかかるディスク装置1−1の基本的構成と同一部分(図1〜図5−2と図11において同一符号部分)は、簡略化あるいは省略して説明する。
【0073】
トレイ2の各規制用リブは、第1規制用リブ25aと、第2規制用リブ25bとにより構成されている。第1規制用リブ25aは、その高さがカートリッジ載置面21に水平に載置された際におけるカートリッジ5の高さとほぼ同一に形成されている。第2規制用リブ25bは、その高さがカートリッジ載置面21に水平に載置された際におけるカートリッジ5の高さよりも低く形成されている。この第1規制用リブ25aと第2規制用リブ25bは、搬出方向に向かって第1規制用リブ25a、第2規制用リブ25bの順番で、一体に形成されている。この第1規制用リブ25aと第2規制用リブ25bとは、傾斜面を介して接続されている。また、第2規制用リブ25bの搬出方向側端部は、カートリッジ載置面21と接続する傾斜面が形成されている。
【0074】
レバー規制手段35は、図11に示すように、トレイ2がディスク再生位置に移動した際における各リフトレバー31の各接触用リブ31bとそれぞれ対向するように、ディスク装置本体4の図示しない内壁面に2つ設けられている。この各レバー規制手段35は、レバー規制部材35aと、支持部材35bとにより構成されている。
【0075】
各レバー規制部材35aは、円筒形状であり、例えばカートリッジ5と接触しても、このカートリッジ5の損傷を抑制することができる合成樹脂などにより形成されている。この各レバー規制部材35aは、各支持部材35bにそれぞれ回転自在に支持されている。各支持部材35bは、ディスク装置本体4の図示しない内壁面のトレイ2がディスク再生位置に移動した際における各リフトレバー31の各接触用リブ31bに対向するトレイ側に向かって突出してそれぞれ形成されている。つまり、この各支持部材35bに回転自在に支持された各レバー規制部材35aは、トレイ2がディスク再生位置に移動した際における各リフトレバー31の各接触用リブ31bとそれぞれ対向する。
【0076】
ここで、この各レバー規制部材35aのトレイ2のカートリッジ載置面21からの高さH2は、カートリッジ5の高さ、すなわちカートリッジ載置面21から、このカートリッジ載置面21に水平に載置されたカートリッジ5のカートリッジ載置面側と反対側の面までの高さに設定されている。
【0077】
次に、ディスク装置1−2の動作について説明する。なお、ディスク装置1−2の基本的動作は、ディスク装置1−1の基本的動作とほぼ同一であるので、簡略化して説明する。まず、カートリッジ5の搬出動作、搬入動作について説明する。ディスク装置1−2は、搬出動作が行われる前には、同図に示すように、トレイ2がディスク再生位置に位置する。また、各リフトレバー31は、図示しないレバー付勢手段により作用する付勢力により、水平位置からリフト位置に向かう回転方向である同図矢印D方向に回転しようとするが、回転接触用リブ31bが各レバー規制手段35の各レバー規制部材35aと接触するため、この接触した位置からさらにリフト位置に移動することが規制される。
【0078】
まず、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置により駆動し、搬出動作を開始する。これにより、トレイ2は、ディスク再生位置から搬出方向に向かって、ディスク載置位置まで移動する。このとき、各接触用リブ31bは、各レバー規制部材35aに対して搬出方向に移動する。従って、各レバー規制部材35aは、各接触用リブ31bとの接触を維持しながら、同図矢印C方向に回転する。ここで、各レバー規制部材35aの回転の中心は、各リフトレバー31の回転の中心(回転軸31c,d)よりも搬出方向側に位置している。これにより、各リフトレバー31は、図示しないレバー付勢部材によって作用する付勢力により、カートリッジ載置面21に対して同図矢印D方向に回転を開始する。そして、各リフトレバー31は、各接触用リブ31bが各レバー規制手段35から離れると、図示しないレバー付勢部材によって作用する付勢力により、図12に示すように、リフト位置に移動する。そして、各リフトレバー31がリフト位置に移動した後に、トレイ2がディスク載置位置に移動し、搬出動作が終了する。なお、各レバー規制部材35aは、トレイ2がディスク載置位置に移動した状態において、各第1規制用リブ25aと接触する。
【0079】
次に、ディスク載置位置に位置するトレイ2にカートリッジ5を載置する。ユーザーは、同図に示すように、ディスク装置1の外部に露出したトレイ2のカートリッジ載置面21にカートリッジ5を載置する。カートリッジ5は、各リフトレバー31がリフト位置に位置するため、搬入方向側端部を基点として、搬出方向側端部がトレイ2に対して持ち上げられた状態、すなわち傾斜した状態となる。
【0080】
このとき、カートリッジ5の位置決め穴53には、カートリッジ載置面21の位置決めピン21cが入り込んでいる。これにより、このカートリッジ5をカートリッジ載置面21に確実に載置することができる。
【0081】
次に、図示しないトレイ移動手段を図示しない制御装置により駆動し、搬入動作を開始する。このトレイ移動手段の駆動方向は、上記搬出動作の際における駆動方向と反対方向である。従って、カートリッジ5が傾斜した状態で載置されたトレイ2は、図12に示すディスク載置位置から搬入方向に向かって移動を開始し、図13に示すディスク載置位置まで移動する。このとき、第1規制用リブ25aと接触していた各レバー規制部材35aは、傾斜した状態のカートリッジ5と接触する。各レバー規制部材35aは、トレイ2がディスク載置位置から搬入方向に向かってディスク再生位置まで移動するまで、この傾斜した状態のカートリッジ5と接触を維持する。従って、各レバー規制手段35を構成する各レバー規制部材35aは、搬出方向側端部が各リフトレバー31によりトレイ2に対して持ち上げられているカートリッジ5をトレイ側に押圧する。これにより、各リフトレバー31は、トレイ2がディスク再生位置に移動するまでに、リフト位置から水平位置に移動し、カートリッジ載置面21に対して傾斜した状態のカートリッジ5がこのカートリッジ載置面21に水平に載置される。そして、各リフトレバー31が水平位置に移動した後に、トレイ2がディスク再生位置に移動し、カートリッジ5の搬入動作が終了する。
【0082】
なお、ディスク装置1−2に搬入された収納ディスクD1を搬出する際には、このディスク装置1−2は、上記搬出動作と同一の動作を行う。従って、トレイ2がディスク再生位置からディスク載置位置まで移動することで、各レバー規制手段35によるカートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5のトレイ側への押圧が解除される。つまり、カートリッジ載置面21に水平に載置されていたカートリッジ5がこのカートリッジ載置面21に対して傾斜した状態となる。これにより、トレイ2のカートリッジ載置面21に載置されたカートリッジ5を取り出しやすくすることができる。
【0083】
また、トレイ2がディスク再生位置に移動した際には、各リフトレバー31が水平位置に移動し、各リフトレバー31により搬出方向端部がトレイ2に対して持ち上げられているカートリッジ5が、トレイ2の移動に拘わらず水平を維持されているカートリッジ載置面21に水平に載置されることとなる。従って、カートリッジ載置面21全面が傾斜する従来のディスク装置と比較して、カートリッジ5のトレイ2に対する位置決めの精度を向上することができる。
【0084】
さらに、各カートリッジ傾斜機構3は、各リフトレバー31の移動を、トレイ2の移動に連動して行うので、簡単な構成でカートリッジ5をカートリッジ載置面21に対して傾斜させることができる。
【0085】
以上のように、この実施例2にかかるディスク装置1−2では、少なくともカートリッジ5に収納された収納ディスクD1に記録された情報の再生あるいはこの収納ディスクD1への情報の記録の少なくともいずれかを行うディスク装置1−1において、収納ディスクD1をディスク装置1−1に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部に形成されたトレイ銘板部23およびカートリッジ5を載置するカートリッジ載置面21を有し、カートリッジ5を載置するディスク載置位置から収納ディスクD2の再生記録を行うディスク再生位置までを移動するトレイと、カートリッジ載置面21の搬出方向側に配置され、カートリッジ載置面21にカートリッジ5が載置された際に、このカートリッジ5が接触する接触面31aを有し、カートリッジ5が水平となる水平位置からカートリッジ5の搬出方向側がトレイ2に対して持ち上げられるリフト位置までを移動する各リフトレバー31と、トレイ2がディスク載置位置に移動するまでに、各リフトレバー31をリフト位置に移動させ、トレイ2がディスク再生位置に移動するまでに、この各リフトレバー31を水平位置まで移動させるリフトレバー移動手段(図示しないレバー付勢部材33、レバー規制手段35)とを備えるので、カートリッジ5のトレイ2に対する位置決めの精度を向上することができるとともに、カートリッジ5をカートリッジ載置面21から取り出しやすくすることができる。
【0086】
なお、上記実施例1,2において、ディスク装置1−1,1−2は、各カートリッジ傾斜機構3を2つ備えるがこの発明はこれに限定されるものではなく、1つであっても良い。また、1つのリフトアームに、2つの接触面31aを形成し、この2つの接触面31aがカートリッジ載置面21のうち、搬出方向側の両端部に位置するようにしても良い。
【0087】
また、トレイ2がディスク載置位置に位置した際に、リフト位置に移動している各リフトレバー31を水平位置に移動させることで、この各リフトレバー31の水平位置からの移動を規制するロック機構を設けても良い。この場合は、ロック解除機構により、トレイ2がディスク再生位置からディスク載置位置に移動した際に、この各リフトレバー31の水平位置からの移動の規制を解除する。
【0088】
なお、この実施例1,2にかかるディスク装置1−1,1−2では、トレイ銘板部23とこのトレイ銘板部23の搬入方向側端面が接触するディスク装置本体4の搬出方向側端面との間に、嵌合手段を設けても良い。例えば、嵌合手段としては、トレイ銘板部23の搬入方向側端面、ディスク装置本体4の搬出方向側端面の凹凸部をそれぞれ設ける。従って、トレイ銘板部23が搬出入口41を閉塞した際に、凸部が凹部に入り込む。これにより、トレイ銘板部23と搬出入口41との間から粉塵が入り込むことを抑制することができ、ディスク装置1−1,1−2の防塵をさらに図ることができる。
【0089】
また、この実施例1,2にかかるディスク装置1−1,1−2では、トレイ銘板部23とこのトレイ銘板部23の搬入方向側端面が接触するディスク装置本体4の搬出方向側端面との間に、緩衝部材を設けても良い。例えば、緩衝部材(ゴムや発泡部材など)をディスク装置本体4の搬出方向側端面に、搬出入口41を囲むように設ける。これにより、トレイ銘板部23が搬出入口41を閉塞した際に、トレイ銘板部23の搬入方向側端面とディスク装置本体4の搬出方向側端面との間に緩衝部材が介在することとなる。従って、トレイ銘板部23と搬出入口41との間から粉塵が入り込むことを抑制することができ、ディスク装置1−1,1−2の防塵をさらに図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
以上のように、この発明にかかるディスク装置は、少なくともカートリッジに収納された収納ディスクに記録された情報の再生あるいはこの収納ディスクへの情報の記録の少なくともいずれか一方を行うディスク装置に有用であり、特に、少なくともカートリッジのトレイに対する位置決めの精度を向上することができるとともに、カートリッジをカートリッジ載置面から取り出しやすくするのに適している。

Claims (4)

  1. 少なくともカートリッジ(5)に収納された収納ディスク(D1)に記録された情報の再生あるいは当該収納ディスク(D1)への情報の記録の少なくともいずれか一方を行うディスク装置(1−1)において、
    前記収納ディスク(D1)を前記ディスク装置(1−1)に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部に形成されたトレイ銘板部(23)および前記カートリッジ(5)を載置するカートリッジ載置面(21)を有し、当該カートリッジ(5)を載置するディスク載置位置から前記収納ディスクの再生記録を行うディスク再生位置までを移動するトレイ(2)と、
    前記カートリッジ載置面(21)の搬出方向側に配置され、前記カートリッジ載置面(21)にカートリッジ(5)が載置された際に、当該カートリッジ(5)が接触する接触面(31a)を有し、当該カートリッジ(5)が水平となる水平位置から当該カートリッジ(5)の搬出方向側が当該トレイ(2)に対して持ち上げられるリフト位置までを移動するリフトレバー(31)と、
    前記トレイ(2)がディスク載置位置に移動するまでに、前記リフトレバー(31)をリフト位置に移動させ、当該トレイ(2)がディスク再生位置に移動するまでに、当該リフトレバー(31)を水平位置まで移動させるリフトレバー移動手段と、
    により構成され、
    前記リフトレバー(31)は、カートリッジ載置面(21)に対して回転自在に支持されるとともに、前記カートリッジ載置面(21)側と反対側に露出する摺動ピン(31f)を有し、
    前記リフトレバー移動手段は、
    前記リフトレバー(31)を水平位置からリフト位置に向かう回転方向に付勢するレバー付勢手段(33)と、
    前記カートリッジ載置面(21)側と反対側に搬出入方向に移動自在に支持され、搬出方向側端部に前記摺動ピン(31f)が乗り上げる傾斜部(32b)が形成されるリフトアーム(32)と、
    前記トレイ(2)がディスク載置位置まで移動する前までに、当該リフトアーム(32)の前記ディスク装置(1−1)に対する移動を規制するアーム規制手段(32c,43)と、
    を備え、
    前記リフトレバー(31)は、
    前記トレイ(2)がディスク再生位置に移動するまでに、前記摺動ピン(31f)が前記傾斜部(32b)に乗り上げることで水平位置に移動し、
    当該トレイ(2)がディスク載置位置に移動するまでに、前記リフトアーム(32)がアーム規制手段(32c,43)により前記ディスク装置(1−1)に対する移動が規制され、当該摺動ピン(31f)が乗り上げていた当該傾斜部(32b)から前記カートリッジ載置面(21)側と反対側の面に接触することでリフト位置に移動することを特徴とするディスク装置(1−1)。
  2. 少なくともカートリッジ(5)に収納された収納ディスク(D1)に記録された情報の再生あるいは当該収納ディスク(D1)への情報の記録の少なくともいずれか一方を行うディスク装置(1−2)において、
    前記収納ディスク(D1)を前記ディスク装置(1−2)に搬出入する搬出入方向のうち搬出方向側端部に形成されたトレイ銘板部(23)および前記カートリッジ(5)を載置するカートリッジ載置面(21)を有し、当該カートリッジ(5)を載置するディスク載置位置から前記収納ディスクの再生記録を行うディスク再生位置までを移動するトレイ(2)と、
    前記カートリッジ載置面(21)の搬出方向側に配置され、前記カートリッジ載置面(21)にカートリッジ(5)が載置された際に、当該カートリッジ(5)が接触する接触面(31a)を有し、当該カートリッジ(5)が水平となる水平位置から当該カートリッジ(5)の搬出方向側が当該トレイ(2)に対して持ち上げられるリフト位置までを移動するリフトレバー(31)と、
    前記トレイ(2)がディスク載置位置に移動するまでに、前記リフトレバー(31)をリフト位置に移動させ、当該トレイ(2)がディスク再生位置に移動するまでに、当該リフトレバー(31)を水平位置まで移動させるリフトレバー移動手段と、
    により構成され、
    前記リフトレバー(31)は、
    カートリッジ載置面(21)に対して回転自在に支持されるとともに、前記カートリッジ載置面(21)側と反対側に突出する接触用リブ(31b)を有し、
    前記リフトレバー移動手段は、
    前記リフトレバー(31)を水平位置からリフト位置に向かう回転方向に付勢するレバー付勢手段(33)と、
    前記トレイ(2)がディスク再生位置に移動した際における前記接触用リブ(31b)と対向し、かつ前記カートリッジ載置面(21)からの高さが当該カートリッジ(5)の高さであるレバー規制手段(35)と、
    を備えることを特徴とするディスク装置(1−2)。
  3. 前記カートリッジ載置面(21)には、カートリッジ(5)に収納されていない未収納ディスク(D2)を載置する未収納ディスク載置面(21a,21b)が形成され、
    前記リフトレバー(31)は、前記カートリッジ載置面(21)のうち、前記未収納ディスク載置面(21a,21b)を除く部分に配置されることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置(1−1)。
  4. 前記トレイ(2)は、当該カートリッジ載置面(21a,21b)に前記カートリッジ(5)が載置されている際に、当該カートリッジ(5)の位置決め穴(53)に入り込む位置決めピン(21c)を当該カートリッジ載置面(21)に有し、
    前記位置決めピン(21c)の高さは、前記リフトレバー(31)がリフト位置に移動した際に、当該位置決め穴(53)に少なくとも先端部が入り込む高さであることを特徴とする請求項1または4に記載のディスク装置(1−1)。
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