JP4464296B2 - 記録媒体ライブラリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の記録媒体を備えて大量のデータの保管などに利用することのできる記録媒体ライブラリ装置に関する。
大量のデータの保管などに利用することのできる記憶装置として、いわゆるライブラリ装置が知られている。ライブラリ装置は、複数の記録媒体を備え、当該複数の記録媒体について選択的に情報記録や情報再生を実行するものである。ライブラリ装置の技術分野においては、大容量化に対する要求や、記録データへのアクセスの高速化に対する要求が高まっており、これらの要求に応えるべく、記録媒体として光ディスク媒体を利用する光ディスクライブラリ装置の開発が進められている。
光ディスクライブラリ装置は、一般に、複数の光ディスク媒体と、当該光ディスク媒体を格納するための格納器と、光ディスク媒体について情報記録や情報再生を実行するためのドライブと、格納器およびドライブの間の光ディスク媒体の移送を実行するための移送機構とを備える。このような光ディスクライブラリ装置については、例えば下記の特許文献1や特許文献2に記載されている。
特開平11−120668号公報 特開2001−6258号公報
光ディスクライブラリ装置としては、光ディスク媒体ごとにトレーに受容された状態で各媒体が格納器内に保持され且つ格納器とドライブの間を移送されるタイプ(トレータイプ)や、光ディスク媒体ごとにカートリッジに収容された状態で各カートリッジ媒体が格納器内に保持され且つ格納器とドライブの間を移送されるタイプ(カートリッジタイプ)のものが存在する。また、従来の光ディスクライブラリ装置の格納器には、媒体の出入口である開口部が設けられ、格納器の媒体格納スペースは、少なくとも当該開口部を介して常に開放状態にある。
従来のトレータイプの光ディスクライブラリ装置では、トレーに受容されている光ディスク媒体はトレー上で裸出し且つ格納器自体に防塵対策が施されていないため、光ディスク媒体を格納する格納器を交換する際に光ディスク媒体自体に塵埃が付着しやすい。光ディスク媒体の記録密度が比較的小さい(即ち記録マークサイズが比較的大きい)場合、媒体の記録面への塵埃の付着は、当該媒体の記録再生において実用上問題はないが、光ディスク媒体の高記録密度化(即ち記録マークサイズが微小化)に伴い、記録面に付着する塵埃が媒体の記録再生特性に及ぼす影響は相対的に大きくなる。そのため、従来のトレータイプの光ディスクライブラリ装置によると、媒体記録面への塵埃付着に起因して、高記録密度の光ディスク媒体について適切に情報記録や情報再生を実行することができない場合がある。
一方、カートリッジタイプの光ディスクライブラリ装置では、装置の内外において個々の光ディスク媒体はカートリッジにより防塵されるが、カートリッジの占有体積は光ディスク媒体自体のそれよりも大きいので、格納器内の所定スペースに格納できる光ディスク媒体の数は、トレータイプの光ディスクライブラリ装置よりも少ない。すなわち、カートリッジタイプの光ディスクライブラリ装置は、大容量化を図るうえで好ましくない。
本発明は、このような事情の下で考え出されたものであって、記録媒体の防塵性に優れ且つ大容量化を図るのに適した記録媒体ライブラリ装置を提供することを、目的とする。
本発明により提供される記録媒体ライブラリ装置は、情報記録および/または情報再生の実行時に回転動作を伴う複数の記録媒体と、複数の記録媒体を格納するための格納器と、記録媒体について情報記録および/または情報再生を実行するためのドライブ部と、格納器およびドライブ部の間の記録媒体の移送を実行するための移送手段と、格納器、ドライブ部、および移送手段を収容するための装置筐体と、を備える。格納器は、複数の記録媒体を保持するための本体部と、ドライブ部の側に開口して記録媒体の出し入れを可能にする当該格納器の出入口を開閉するための蓋体部とを有する。この蓋体部は、装置筐体内で出入口を開閉する。
本発明における蓋体部は、装置筐体外では格納器の出入口を閉状態に維持し(即ち装置筐体外で防塵機能を発揮し)、装置筐体内で格納器の出入口を開閉する。一方、装置筐体は、記録媒体について情報記録や情報再生を適切に行うべく、防塵対策が施されている。具体的には、装置筐体は、記録媒体ライブラリ装置の稼動時において、その内部空間が実質的に閉塞空間となるように構成されている。したがって、本発明に係る記録媒体ライブラリ装置においては、記録媒体は装置筐体の内外を通じて実質的に閉塞された空間内に存在することになり、塵埃が記録媒体に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置は、記録媒体の防塵性に優れる。
また、本ライブラリ装置においては、上述のように格納器自体が装置筐体外での防塵機能を有するため、格納器に格納される記録媒体に対して個別の防塵対策を施す必要はない。具体的には、本ライブラリ装置においては、記録媒体よりも大きな占有体積を有するカートリッジに各記録媒体を個別に収納する必要がない。本ライブラリ装置では、例えば、記録媒体ごとにトレーに受容した状態で各媒体を格納器内に保持し且つ格納器とドライブ部の間を移送する。このようなライブラリ装置は、大容量化を図るのに適している。
以上のように、本発明の記録媒体ライブラリ装置は、記録媒体の防塵性に優れ且つ情報記録の大容量化を図るのに適しているのである。
本発明の第1の好ましい実施の形態においては、複数の記録媒体は、当該記録媒体の厚さ方向に並列し且つ移送手段による移送のときに当該記録媒体の面内方向に変位して出入口を通過するように、本体部に保持され、蓋体部は、蓋体部本体および開閉板を有し、この開閉板は、出入口を開閉すべく、記録媒体の厚さ方向に配向する閉姿勢と記録媒体の面内方向に配向する開姿勢との間で蓋体部本体に対して回動可能である。開閉板について、記録媒体の厚さ方向に配向する閉姿勢とは、開閉板の面内方向(広がり方向)が記録媒体の厚さ方向に沿って当該開閉板が格納器の出入口を閉じる(格納器内を閉塞空間とする)姿勢である。開閉板について、記録媒体の面内方向に配向する開姿勢とは、開閉板の面内方向が記録媒体の面内方向に沿って当該開閉板が格納器の出入口を開く姿勢である。このような構成によると、格納器について装置筐体外での防塵機能を確保しつつ格納器の出入口を装置筐体内で適切に開閉することができる。
好ましくは、開閉板は、開姿勢で格納器内に収容される。このような構成は、格納器の出入口の開放時における当該格納器のコンパクト化を図るうえで好適である。
好ましくは、記録媒体ライブラリ装置は、各々が係合用凹部を有する複数のトレーを更に備え、複数の記録媒体の各々はトレーに受容された状態で格納器に格納され、移送手段は、係合用凹部と係合可能な係合用爪部を有し、格納器の本体部は、底壁と、当該底壁から起立する側壁とを有し、この底壁は、側壁よりもドライブ部の側に突出する突出部を有し、トレーの係合用凹部は、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において突出部上に位置し、格納器の蓋体部本体は、出入口の閉状態において係合用凹部に対向して格納器本体部の側方を閉塞するための側壁を有し、格納器の本体部に対して面内方向にスライド可能である。蓋体部本体の側壁について、格納器本体部の側方を閉塞するとは、蓋体部本体の側壁が、本体部の側壁と協働して格納器内を閉塞空間とすべく本体部の側方を閉ざすことをいう。このような構成は、装置内において、記録媒体を受容するトレーをその係合用凹部に作用してハンドリングするうえで好適である。
好ましくは、本体部は、出入口とは反対の側に背壁を有し、トレーは、出入口の閉状態において、閉姿勢にある開閉板と背壁との間に挟持される。このような構成によると、例えば記録媒体ライブラリ装置から格納器を取り出したときのように、格納器の出入口が閉状態(格納器の開閉板が閉姿勢の状態)において、格納器に格納された状態にある各トレーが揺動するのを防止するうえで好適である。
好ましくは、トレーは、出入口の側に突出する第1突出部と、背壁の側に突出する第2突出部とを更に有し、開閉板は、出入口の閉状態において第1突出部と当接するための弾性部を有し、背壁は、出入口の閉状態において第2突出部と当接するための弾性部を有する。このような構成によると、閉姿勢にある開閉板と背壁との間におけるトレーの挟持が開閉板および背壁とトレーとの間に弾性部を介して行われるので、当該挟持によりトレーに加わる衝撃を緩和するうえで好適である。
本発明の第2の好ましい実施の形態においては、複数の記録媒体は、当該記録媒体の厚さ方向に並列し且つ移送手段による移送のときに当該記録媒体の面内方向に変位して出入口を通過するように、本体部に保持され、蓋体部は、本体部に対して厚さ方向に相対移動することにより、出入口を開閉する。このような構成によると、格納器について装置筐体外での防塵機能を確保しつつ格納器の出入口を装置筐体内で適切に開閉することができる。
好ましくは、記録媒体ライブラリ装置は、各々が係合用凹部を有する複数のトレーを更に備え、複数の記録媒体の各々はトレーに受容された状態で格納器に格納され、移送手段は、係合用凹部と係合可能な係合用爪部を有し、格納器の本体部は、底壁と、当該底壁から起立する側壁とを有し、この底壁は、側壁よりもドライブ部の側に突出する突出部を有し、トレーの係合用凹部は、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において突出部上に位置し、格納器の蓋体部は、出入口の閉状態において係合用凹部に対向して格納器本体部の側方を閉塞するための側壁を有する。蓋体部の側壁について、格納器本体部の側方を閉塞するとは、蓋体部の側壁が、本体部の側壁と協働して格納器内を閉塞空間とすべく本体部の側方を閉ざすことをいう。このような構成は、装置内において、記録媒体を受容するトレーをその係合用凹部に作用してハンドリングするうえで好適である。
好ましくは、トレーは、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において突出部上に位置する部位を少なくとも含む第1肉厚部と、当該トレーに受容される記録媒体の移送完了状態において突出部上に位置する部位を少なくとも含む第2肉厚部とを有する。移送完了状態とは、移送手段による格納器からドライブ部への記録媒体の移送が完了した状態をいう。このような構成によると、記録媒体の防塵性を高めることができ、情報記録の大容量化を図るうえで好適である。
図1は、本発明に係る記録媒体ライブラリ装置の第1の実施形態であるライブラリ装置X1を表す。ライブラリ装置X1は、複数の光ディスク媒体10と、複数のトレー20と、格納器30と、ドライブ部40と、移送機構50と、装置筐体60と、を備える。
光ディスク媒体10は、ディスク状の媒体であり、情報の記録機能を担う。光ディスク媒体10としては、相変化媒体(CD−RW,DVD+RW,DVD−RW,DVD−RAM)、光磁気記録媒体(MO,MD)、色素媒体(CD−R,DVD+R,DVD−R)などが挙げられる。また、光ディスク媒体10は、トレー20に受容された状態で格納器30に格納される。図2の(a)は、光ディスク媒体10がトレー20に受容された状態における上面図であり、(b)はトレー20の上面図であり、(c)は、光ディスク媒体10がトレー20に受容された状態における下面図である。
トレー20は、受容スペース21、支持部22、および係合用凹部23を有する。受容スペース21は、光ディスク媒体10を受容するためのものであり、トレー20における上面側への開口形状は円形である。支持部22は、受容スペース21内にて光ディスク媒体10に当接して当該光ディスク媒体10を直接的に支持するための部位である。係合用凹部23は、トレー20のハンドリングにおいて機能する部位であり、本実施形態ではトレー20の縁部に1つ形成されているが、その形成箇所および数については必要に応じて変更することができる。このようなトレー20において、光ディスク媒体10は、その全体が受容スペース21に収まるように受容される。
図3〜図5は、複数の光ディスク媒体10が格納されている格納器30を表す。図3は格納器30の閉状態を、図4および図5は格納器30の開状態を表す。格納器30は、各々がトレー20に受容された複数の光ディスク媒体10を格納するためのものであり、本体部31および蓋体部32を有する。
本体部31は、各々がトレー20に受容された複数の光ディスク媒体10を保持するための部位であって直接的にはトレー20に当接してこれを支持し、底壁311および側壁312を有する。底壁311は、図3〜図5に加えて図1を参照するとよく理解できるように、装置内で側壁312よりもドライブ部40の側に突出する突出部311aを有する。側壁312は、底壁311上に起立するように設けられている。複数の光ディスク媒体10は、トレー20と共に、光ディスク媒体10の厚さ方向(矢印AB方向)に並列するように本体部31に保持されて格納器30内に格納されている。トレー20が格納器30内に適切に格納されている状態では、トレー20の係合用凹部23は、図3および図5に示すように突出部311a上に位置する。
蓋体部32は、図4および図5に示すように格納器30の出入口30aを開閉するための部位であり、蓋体部本体321および開閉板322を有する。出入口30aは、ドライブ部40(図1参照)の側に開口して光ディスク媒体10の出し入れを可能にするための開口である。
蓋体部本体321は、側壁321aを有し、その内部には収容部323が設けられている。また、蓋体部本体321は、本体部31に対して矢印CD方向にスライド可能に取り付けられている。側壁321aは、出入口30aの閉状態(格納器30内が閉塞状態)において、図3に示すように、トレー20の係合用凹部23に対向し、且つ、本体部31の側壁312と協働して格納器30内を閉塞空間とすべく本体部31の側方を閉ざす。
開閉板322は、図3に示すような閉姿勢と図4に示すような開姿勢との間で蓋体部本体321に対して回動可能に設けられている。閉姿勢とは、図3に示すように、開閉板322の面内方向が光ディスク媒体10の厚さ方向(矢印AB方向)に対して略平行となるように、開閉板322が配向する姿勢である。開閉板322がこのような閉姿勢をとるときに、格納器30ないしその出入口30aは閉状態となる。開姿勢とは、図4に示すように、開閉板322の面内方向が光ディスク媒体10の面内方向(例えば矢印CD方向)に対して略平行となるように、開閉板322が配向する姿勢である。開閉板322がこのような開姿勢をとるときに、格納器30ないしその出入口30aは開状態となる。収容部323は、開姿勢の状態にある開閉板322を図5に示すように格納器30内に収容するための部位であり、蓋体部本体321内の収容空間である。
ドライブ部40は、光ディスク媒体10について情報記録および/または情報再生を実行するための部位であり、図1に示すように、スピンドルモータ41と、光ヘッド42と、アクチュエータ43とを備える。これらに加えて、ドライブ部40は、光ディスク媒体10の媒体種類に応じて、当該媒体を記録および/または再生するための構成を具備する。ドライブ部40の動作は、図外の制御部により制御される。
移送機構50は、格納器30およびドライブ部40の間の光ディスク媒体10の移送を実行するためのものであり、アーム51と、爪付きヘッド52と、ガイド溝53(光ディスク媒体10の移送方向である矢印CD方向に延びる)とを備える。アーム51は、その一端部51aが揺動可能に軸支されており、他端部51bは爪付きヘッド52に連結されている。アーム51の揺動動作は、図外の制御部により制御される図外の駆動機構により実現される。爪付きヘッド52は、爪部521と、矢印EF方向に延びるガイド溝522とを有しており、矢印CD方向に延びるガイド溝53に対し、当該ガイド溝53に沿ってスライド可能に取り付けられている。爪部521は、トレー20の係合用凹部23に係合可能な形状を有している。ガイド溝522には、アーム51の他端部51bが矢印EF方向にスライド可能に取り付けられている。
装置筐体60は、各々が光ディスク媒体10を受容する複数のトレー20を格納する格納器30と、ドライブ部40と、移送機構50とを収容するためのものであり、その内部に対して格納器30が挿脱可能に構成されている。また、装置筐体60内の所定箇所には当接部61(図1では省略)が設けられている。当接部61は、格納器30の装置筐体60内への設置動作時において格納器30の蓋体部32に当接することによって格納器30の開状態を達成するように機能する部位である。なお、装置筐体60には、外部接続用の所定の端子などが必要に応じて付設されている。
本ライブラリ装置X1においては、上述のドライブ部40は移送機構50に対して矢印AB方向に相対移動するように設けられている。また、本ライブラリ装置X1は、格納器30を所望の高さ位置へと昇降するための昇降機構(図示略)を装置筐体60内に更に備える。
図6は、ライブラリ装置X1の装置筐体60内に格納器30を設置する際の動作を表す。設置動作においては、まず、図6(a)に示すように、格納器30の蓋体部32の全体が装置筐体60内に位置するまで格納器30を挿入した後、閉姿勢にある開閉板322を回動して開姿勢とする。開閉板322の閉姿勢から開姿勢への回動は、所定の機構により実現される。
次に、図6(b)に示すように、開姿勢にある開閉板322の先端が当接部61に当接するまで、更に格納器30を装置筐体60内に挿入する。
次に、図6(c)に示すように、開姿勢にある開閉板322を当接部61に当接させた状態で更に格納器30を装置筐体60内に挿入することにより、開閉板322を蓋体部本体321内ないし収容部323内に押し込むようにして収容する。格納器30の開状態において開閉板322が収容部323に収容されるこのような構成は、装置のコンパクト化を図るのに資する。
次に、図6(d)に示すように、開閉板322を収容部323に収容した状態で更に格納器30を装置筐体60内に挿入することにより、蓋体部32を矢印C方向にスライドさせる。これにより、格納器30内のトレー20の係合用凹部23は格納器30外に露出し、移送機構50の爪付きヘッド52の爪部521が係合用凹部23に対して係合可能な状態となる。
ライブラリ装置X1の装置筐体60内から格納器30を取り出す際には、蓋体部32(蓋体部本体321,開閉板322)は、上述の動作とは逆に動作し、これにより格納器30ないしその出入口30aは閉じられる。このように、本実施形態においては、格納器30の設置および取り出しの際に格納器30ないし出入口30aは自動的に開閉するように構成されている。
図7は、ライブラリ装置X1の稼動時における格納器30からドライブ部40への光ディスク媒体10の移送動作を表す。本移送動作においては、まず、図7(a)に示すように移送機構50が未だ動作を開始していない状態において、上述の昇降機構の作動により、格納器30の高さ位置を調節する。このときの格納器30の高さ位置は、当該格納器30内にある移送目的の光ディスク媒体10ないしこれを受容するトレー20の高さ位置と、移送機構50における爪付きヘッド52の爪部521の高さ位置とに応じて、決定する。具体的には、目的のトレー20と、当該トレー20と隣り合う(直上または直下で隣り合う)他のトレー20との間の高さ位置を、爪部521の高さ位置に合わせる。
次に、図7(b)に示すようにアーム51の揺動によりガイド溝53に沿って爪付きヘッド52を矢印C方向に移動させた後、昇降機構の作動により格納器30の高さ位置を上または下に所定長さ変更し、爪付きヘッド52の爪部521を目的のトレー20の係合用凹部23に係合させる。
次に、図7(c)に示すように、爪付きヘッド52の爪部521を係合用凹部23に係合させた状態で、アーム51の揺動によりガイド溝53に沿って爪付きヘッド52を矢印D方向に移動させる。この後、移送機構50に対してドライブ部40を矢印A方向(図1参照)に相対移動させ、格納器30から引き出した光ディスク媒体10をスピンドルモータ41により持ち上げてトレー20から離す(トレー20による光ディスク媒体10の受容状態を解除する)。このスピンドルモータ41による光ディスク媒体10の持ち上げ高さは、当該光ディスク媒体10を受容するトレー20と当該トレー20の上方において隣り合うトレー20との間に光ディスク媒体10が位置するように調整される。以上のようにして、格納器30からドライブ部40(スピンドルモータ41)へのトレー20の移送動作が実行される。ライブラリ装置X1においては、複数の光ディスク媒体10から選択される特定の光ディスク媒体10についてドライブ部40で情報記録または情報再生する前に、このような移送動作が行われる。
ライブラリ装置X1の稼動時におけるドライブ部40から格納器30への光ディスク媒体10の移送動作については、上述の移送動作を略逆に行う。ライブラリ装置X1においては、複数の光ディスク媒体10から選択される特定の光ディスク媒体10についてドライブ部40で情報記録または情報再生した後に、このような移送動作が行われる。
ライブラリ装置X1においては、格納器30の蓋体部32は、装置筐体60外では格納器30の出入口30aを閉状態に維持し(即ち装置筐体60外で防塵機能を発揮し)、装置筐体60内でのみ格納器30の出入口30aを自動的に開閉する。加えて、装置筐体60は、ライブラリ装置X1の稼動時においてその内部空間が実質的に閉塞空間となるように構成されている。したがって、ライブラリ装置X1においては、光ディスク媒体10は装置筐体60の内外を通じて実質的に閉塞された空間内に存在することになり、塵埃が光ディスク媒体10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X1は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
また、ライブラリ装置X1は、上述のように格納器30自体が防塵性に優れているため、格納器30に格納される光ディスク媒体10に対して個別の防塵対策を施す必要はない。具体的には、ライブラリ装置X1においては、光ディスク媒体10やトレー20よりも大きな占有体積を有するカートリッジに各光ディスク媒体10を個別に収納する必要がない。このようなライブラリ装置は、大容量化を図るのに適している。
図8は、本発明に係る記録媒体ライブラリ装置の第2の実施形態であるライブラリ装置X2を表す。ライブラリ装置X2は、複数の光ディスク媒体10と、複数のトレー20と、格納器70と、ドライブ部40と、移送機構50と、装置筐体60と、を備える。ライブラリ装置X2は、格納器30に代えて格納器70を具備する点において、ライブラリ装置X1と相違する。
図9および図10は、複数の光ディスク媒体10が格納されている格納器70を表す。図9は格納器70の閉状態を、図10は格納器70の開状態を表す。格納器70は、各々がトレー20に受容された複数の光ディスク媒体10を格納するためのものであり、本体部71および蓋体部72を有する。
本体部71は、各々がトレー20に受容された複数の光ディスク媒体10を保持するための部位であって直接的にはトレー20に当接してこれを支持し、底壁711および側壁712を有する。底壁711は、図9および図10に加えて図8を参照するとよく理解できるように、装置内で側壁712よりもドライブ部40の側に突出する突出部711aを有する。複数の光ディスク媒体10は、トレー20と共に、光ディスク媒体10の厚さ方向(矢印AB方向)に並列するように本体部71に保持されて格納器70内に格納されている。トレー20が格納器内に適切に格納されている状態では、トレー20の係合用凹部23は、突出部711a上に位置する。一方、側壁712は、底壁711上に起立するように設けられている。また、側壁712における蓋体部72に対向する一対の壁面には、矢印AB方向に延びる合計4つのガイド溝713が設けられている(図8では、一壁面の2つガイド溝713のみを表す)。ガイド溝713の形成箇所や数については必要に応じて変更することができる。
蓋体部72は、格納器70の出入口70aを開閉するための部位であり、側壁721およびガイドピン722を有する。出入口70aは、ドライブ部40(図8参照)の側に開口して光ディスク媒体10の出し入れを可能にするための開口である。側壁721は、出入口70aの閉状態(格納器70内が閉塞状態)において、図9に示すように、トレー20の係合用凹部23に対向し、且つ、本体部71の側壁712と協働して格納器70内を閉塞空間とすべく本体部71の側方を閉ざす。ガイドピン722は、本体部71と蓋体部72を連結し且つ本体部71のガイド溝713と協働して本体部71および蓋体部72の相対動作方向を規定するためのものである。
本ライブラリ装置X2は、格納器70を所望の高さ位置へと昇降するための昇降機構(図示略)を装置筐体内60に更に備える。この昇降機構の作動により、蓋体部72に対して本体部71をガイド溝713に沿って相対変位させることができ、従って、装置筐体60内において、図9および図10に示すように格納器70ないしその出入口70aの開閉を行うことができる。
図11は、ライブラリ装置X2の装置筐体60内における格納器70の開閉動作を表す。格納器70の開動作においては、まず、図11(a)に示すように、格納器70の全体を装置筐体60内に挿入した後、蓋体部72を装置筐体60に固定するとともに、蓋体部72に対して本体部71をガイド溝713に沿って相対移動可能な状態とする。蓋体部72の固定方法については、公知の方法を任意に採用すればよい。
次に、図11の(b)や(c)に示すように、昇降機構の作動により蓋体部72に対して本体部71を矢印B方向に相対移動させ、格納器70ないしその出入口70aを開く。これにより、格納器70内のトレー20の係合用凹部23は格納器70外に露出し、移送機構50の爪付きヘッド52の爪部521が係合用凹部23に対して係合可能な状態となる。図11の(b)と(c)とでは、本体部71の高さ位置が異なるところ、本体部71の高さ位置は、移送目的の光ディスク媒体10ないしそれを受容するトレー20がいずれであるかに応じて、昇降機構により調節される。また、昇降機構の作動により本体部71の高さ位置を初期位置に戻すことにより、格納器70ないし出入口70aを閉じることができる。
ライブラリ装置X2の稼動時における格納器70からドライブ部40への光ディスク媒体10の移送動作、並びに、ドライブ部40から格納器70への光ディスク媒体10の移送動作については、ライブラリ装置X1の稼動時における光ディスク媒体10の各移送動作と同様である。
ライブラリ装置X2においては、格納器70の蓋体部72は、装置筐体60外では格納器70の出入口70aを閉状態に維持し(即ち装置筐体60外で防塵機能を発揮し)、装置筐体60内でのみ格納器70の出入口70aを開閉する。加えて、装置筐体60は、ライブラリ装置X2の稼動時においてその内部空間が実質的に閉塞空間となるように構成されている。したがって、ライブラリ装置X2においては、光ディスク媒体10は装置筐体60の内外を通じて実質的に閉塞された空間内に存在することになり、塵埃が光ディスク10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X2は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
また、ライブラリ装置X2は、上述のように格納器70自体が防塵性に優れているため、格納器70に格納される光ディスク媒体10に対して個別の防塵対策(例えばカートリッジに収納する)を施す必要はない。具体的には、ライブラリ装置X2においては、光ディスク媒体10やトレー20よりも大きな占有体積を有するカートリッジに各光ディスク媒体10を個別に収納する必要がない。このようなライブラリ装置は、大容量化を図るのに適している。
図12は、本発明に係る記録媒体ライブラリ装置の第3の実施形態であるライブラリ装置X3を表す。ライブラリ装置X3は、複数の光ディスク媒体10と、複数のトレー20’と、格納器30と、ドライブ部40と、移送機構50と、装置筐体60と、を備える。ライブラリ装置X3は、トレー20に代えてトレー20’を具備する点において、ライブラリ装置X1と相違する。
図13の(a)は、光ディスク媒体10がトレー20’に受容された状態における上面図であり、(b)はトレー20’の上面図であり、(c)は、光ディスク媒体10がトレー20’に受容された状態における下面図である。図14は、光ディスク媒体10がトレー20’に受容された状態における側面図である。トレー20’は、受容スペース21、支持部22、係合用凹部23、および肉厚部24,25を有する。肉厚部24,25は、複数のトレー20’を格納器30’に格納した状態において各トレー20’間に生じる隙間を小さくする(実質的に無くす)ための部位である。このようなトレー20’において、光ディスク媒体10は、その全体が受容スペース21に収まるように受容される。
本ライブラリ装置X3の装置筐体60内に格納器30を設置する際の動作、並びに、ライブラリ装置X3の稼動時における格納器30およびドライブ部40間の光ディスク媒体10の移送動作は、第1の実施形態に示すのと同様である。
図15(a)は、各々がトレー20’に受容された複数の光ディスク媒体10(図14参照)の移送動作開始前における格納器30の断面を表す。このように移送動作開始前においては、複数のトレー20’の各肉厚部24がその厚さ方向(矢印AB方向)において互いに重なり合うように構成される。図15(b)は、各々がトレー20’に受容された複数の光ディスク媒体10(図14参照)のうち移送対象の光ディスク媒体10の移送動作完了後における格納器30の断面を表す。このように移送動作完了後においては、移送対象外のトレー20’の各肉厚部24と移送完了状態(格納器30’からドライブ部40(図7(c)参照)に移送された状態)にあるトレー20’の肉厚部25とがその厚さ方向(矢印AB方向)において互いに重なり合うように構成される。すなわち、本ライブラリ装置X3は、格納器30の閉状態においてはもとより開状態においても、各トレー20’の肉厚部24,25および格納器30の本体部31が協働することにより各トレー20’間に生じる空間が実質的に閉塞空間となるように構成される。したがって、本ライブラリ装置X3においては、光ディスク媒体10は格納器30の開閉状態を通じて実質的に閉塞された空間内に存在することになり、塵埃が光ディスク媒体10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X3は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
図16は、本発明に係る記録媒体ライブラリ装置の第4の実施形態であるライブラリ装置X4を表す。ライブラリ装置X4は、複数の光ディスク媒体10と、複数のトレー20’と、格納器70と、ドライブ部40と、移送機構50と、装置筐体60と、を備える。ライブラリ装置X4は、トレー20に代えてトレー20’を具備する点において、ライブラリ装置X2と相違する。
本ライブラリ装置X4の装置筐体60内に格納器70を設置する際の動作、並びに、ライブラリ装置X4の稼動時における格納器70およびドライブ部40間の光ディスク媒体10の移送動作は、第2の実施形態に示すのと同様である。
また、本ライブラリ措置X4において各々がトレー20’に受容された複数の光ディスク媒体10(図14参照)の移送動作開始前および移送動作完了後におけるトレー20’の状態は、第3の実施形態に示すのと同様である。すなわち、本ライブラリ装置X4は、格納器70の閉状態においてはもとより開状態においても、各トレー20’の肉厚部24,25および格納器70の本体部71が協働することにより各トレー20’間に生じる空間が実質的に閉塞空間となるように構成される。したがって、本ライブラリ装置X4においては、光ディスク媒体10は格納器70の開閉状態を通じて実質的に閉塞された空間内に存在することになり、塵埃が光ディスク媒体10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X4は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
図17は、本発明に係る記録媒体ライブラリ装置の第5の実施形態であるライブラリ装置X5を表す。ライブラリ装置X5は、複数の光ディスク媒体10と、複数のトレー20”と、格納器30’と、ドライブ部40と、移送機構50と、装置筐体60と、を備える。ライブラリ装置X5は、トレー20’に代えてトレー20”並びに格納器30に代えて格納器30’を具備する点において、ライブラリ装置X3と相違する。
図18の(a)は、光ディスク媒体10がトレー20”に受容された状態における上面図であり、(b)はトレー20”の上面図であり、(c)は、光ディスク媒体10がトレー20”に受容された状態における下面図である。図19は、光ディスク媒体10がトレー20”に受容された状態における側面図である。トレー20”は、受容スペース21、支持部22、係合用凹部23、肉厚部24,25、および突出部26,27を有する。突出部26は、肉厚部24から矢印D方向(格納器30’の出入口30a(図17参照)の側)に突出するように構成された部位であり、突出部27は、肉厚部25から矢印C方向(格納器30’の出入口30aと反対の側)に突出するように構成された部位である。本実施形態において突出部26,27は、トレー20”を構成する材料によって一体成形することにより構成されるが、例えばバネやゴム、シリコンなどの弾性部材を取り付けることにより構成されてもよい。また、本実施形態において突出部26,27は、各トレー20”の肉厚部24に2つおよび各トレー20”の肉厚部25に2つの合計4つ形成されているが、その形成箇所や数などは必要に応じて任意に設定すればよい。
図20は、各々がトレー20”に受容された複数の光ディスク媒体10(図19参照)を格納する格納器30’の部分断面図であり、(a)はライブラリ装置X5から取り出した状態(格納器30’の出入口30aの閉状態)を、(b)は光ディスク媒体10の移送動作完了後の状態(格納器30’の出入口30aの開状態)を表す。格納器30’は、各々がトレー20”に受容された複数の光ディスク媒体10を積層状態で格納するためのものであり、本体部31’および蓋体部32’を有する。
本体部31’は、各々がトレー20”に受容された複数の光ディスク媒体10を保持するための部位であって直接的にはトレー20”に当接してこれを支持し、底壁311、側壁312(図17参照)および背壁313を有する。背壁313は、図20(a)によく表れているように、格納器30’の出入口30aとは反対の側に底壁311上に起立するように設けられており、弾性部313aを有する。弾性部313aは、格納器30’の出入口30aの閉状態においてトレー20”の突出部27と当接するための部位である。
蓋体部32’は、格納器30’の出入口30aを開閉するための部位であり、蓋体部本体321および開閉板322’を有する。開閉板322’は、図20(a)に示すような閉姿勢と図20(b)に示すような開姿勢との間で蓋体部本体321に対して回動可能に設けられており、弾性部322aを有する。弾性部322aは、格納器30’の出入口30aの閉状態においてトレー20”の突出部26と当接するための部位である。
格納器30’の出入口30aの閉状態においては、図20(a)に示すように、トレー20”は閉姿勢にある開閉板322’の弾性部322aがトレー20”の突出部26と当接し、且つ、背壁313の弾性部313aがトレー20”の突出部27と当接することにより、トレー20”が閉姿勢にある開閉板322’と背壁313との間に挟持される。本実施形態において弾性部313a,322aは、開閉板322’が閉姿勢をとると、格納器30’に格納された状態にある各トレー20”の各突出部26,27がそれぞれ弾性部313a,322aに食い込むように構成されているが、このような構成には限られない。例えば、弾性部313a,322aは、開閉板322’が閉姿勢をとると、格納器30’に格納された状態にある各トレー20”の各突出部26,27がそれぞれ当該弾性部313a,322aの所定箇所に予め形成された複数の凹部に嵌合するように構成してもよい。弾性部313a,322aを構成する材料としては、例えばシリコンやゴムなどの弾性部材が挙げられる。
本ライブラリ装置X5の装置筐体60内に格納器30’を設置する際の動作、並びに、ライブラリ装置X5の稼動時における格納器30’およびドライブ部40間の光ディスク媒体10の移送動作は、第1の実施形態に示すのと同様である。
また、本ライブラリ措置X5において各々がトレー20”に受容された複数の光ディスク媒体10(図19参照)の移送動作開始前および移送動作完了後におけるトレー20”の状態は、第3の実施形態に示すのと同様である。すなわち、本ライブラリ装置X5は、格納器30’の閉状態においてはもとより開状態においても、各トレー20”の肉厚部24,25および格納器30’の本体部31’が協働することにより各トレー20”間に生じる空間が実質的に閉塞空間となるように構成される。したがって、本ライブラリ装置X5においては、光ディスク媒体10は格納器30’の開閉状態を通じて実質的に閉塞された空間内に存在することになり、塵埃が光ディスク媒体10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X5は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
ライブラリ装置X5においては、例えば当該ライブラリ装置X5から格納器30’を取り外すと、図20(a)に示すように、格納器30’の開閉板322’が閉姿勢となる。このように、開閉板322’を閉姿勢とすると、格納器30’の弾性部313a,322aが各々のトレー20”の突出部26,27に当接するため、各トレー20”は、閉姿勢にある開閉板322’と背壁313との間に挟持される。つまり、ライブラリ装置X5においては、格納器30’内に格納された状態にある各トレー20”が当該格納器30’内において揺動するのを防止することができる。したがって、ライブラリ装置X5においては、各トレー20”と格納器30’における各トレー20”を直接的に支持するための部位とが擦れ合うことなどに起因して発生する塵埃(例えばトレー20”の削れカス)の発生量を低減することができるので、塵埃が光ディスク媒体10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X5は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
ライブラリ装置X5においては、格納器30’の開閉板322’におけるトレー20”の突出部26と当接する部位に弾性部322aを有し、格納器30’の背壁313におけるトレー20”の突出部27と当接する部位に弾性部313aを有する。つまり、閉姿勢にある開閉板322’と背壁313との間におけるトレー20”の挟持は、弾性部313a,322aを介して行われる。そのため、ライブラリ装置X5においては、閉姿勢にある開閉板322’と背壁313との間にトレー20”を挟持する際に当該トレー20”に加わる衝撃を緩和することができる。したがって、ライブラリ装置X5においては、この衝撃などに起因して発生する塵埃(例えばトレー20”の削れカス)の発生量を低減することができるので、塵埃が光ディスク媒体10に付着しにくい。このように、本ライブラリ装置X5は、光ディスク媒体10の防塵性に優れる。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
上述のライブラリ装置X1においては、格納器30の開動作は、当該格納器30の蓋体部32の全体を装置筐体60内に挿入した段階で行っているが、格納器30の全体を装置筐体60内に挿入した後に行うように構成してもよい。
上述のライブラリ装置X2においては、蓋体部72は、本体部71の側壁712が設けられている部分を含めて全体を覆うように構成されているが、例えば図21および図22に示すように、出入口70aおよびその近傍を覆うように蓋体部72を構成してもよい。
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションを以下に付記として列挙する。
(付記1)情報記録および/または情報再生の実行時に回転動作を伴う複数の記録媒体と、
前記複数の記録媒体を格納するための格納器と、
前記記録媒体について情報記録および/または情報再生を実行するためのドライブ部と、
前記格納器および前記ドライブ部の間の前記記録媒体の移送を実行するための移送手段と、
前記格納器、前記ドライブ部、および前記移送手段を収容するための装置筐体と、を備え、
前記格納器は、前記複数の記録媒体を保持するための本体部と、前記ドライブ部の側に開口して前記記録媒体の出し入れを可能にする当該格納器の出入口を開閉するための蓋体部とを有し、
前記蓋体部は、前記装置筐体内で前記出入口を開閉する、記録媒体ライブラリ装置。
(付記2)前記複数の記録媒体は、当該記録媒体の厚さ方向に並列し且つ前記移送手段による前記移送のときに当該記録媒体の面内方向に変位して前記出入口を通過するように、前記本体部に保持され、
前記蓋体部は、蓋体部本体および開閉板を有し、当該開閉板は、前記出入口を開閉すべく、前記厚さ方向に配向する閉姿勢と前記面内方向に配向する開姿勢との間で前記蓋体部本体に対して回動可能である、付記1に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記3)前記回動板は、前記開姿勢で前記格納器内に収容される、付記2に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記4)各々が係合用凹部を有する複数のトレーを更に備え、
前記複数の記録媒体の各々は前記トレーに受容された状態で前記格納器に格納され、
前記移送手段は、前記係合用凹部と係合可能な係合用爪部を有し、
前記本体部は、底壁と、当該底壁から起立する側壁とを有し、前記底壁は、前記側壁よりも前記ドライブ部の側に突出する突出部を有し、
前記トレーの係合用凹部は、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において前記突出部上に位置し、
前記蓋体部本体は、前記出入口の閉状態において前記係合用凹部に対向して前記本体部の側方を閉塞するための側壁を有し、前記本体部に対して前記面内方向にスライド可能である、付記2または3に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記5)前記本体部は、前記出入口とは反対の側に背壁を有し、
前記トレーは、前記出入口の閉状態において、前記閉姿勢にある前記開閉板と前記背壁との間に挟持される、付記4に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記6)前記トレーは、前記出入口の側に突出する第1突出部と、前記背壁の側に突出する第2突出部とを更に有し、
前記開閉板は、前記出入口の閉状態において前記第1突出部と当接するための弾性部を有し、
前記背壁は、前記出入口の閉状態において前記第2突出部と当接するための弾性部を有する、付記5に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記7)前記複数の記録媒体は、当該記録媒体の厚さ方向に並列し且つ前記移送手段による前記移送のときに当該記録媒体の面内方向に変位して前記出入口を通過するように、前記本体部に保持され、
前記蓋体部は、前記本体部に対して前記厚さ方向に相対移動することにより、前記出入口を開閉する、付記1に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記8)各々が係合用凹部を有する複数のトレーを更に備え、
前記複数の記録媒体の各々は前記トレーに受容された状態で前記格納器に格納され、
前記移送手段は、前記係合用凹部と係合可能な係合用爪部を有し、
前記本体部は、底壁と、当該底壁から起立する側壁とを有し、前記底壁は、前記側壁よりも前記ドライブ部の側に突出する突出部を有し、
前記トレーの係合用凹部は、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において前記突出部上に位置し、
前記蓋体部は、前記出入口の閉状態において前記係合用凹部に対向して前記本体部の側方を閉塞するための側壁を有する、付記7に記載の記録媒体ライブラリ装置。
(付記9)前記トレーは、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において前記突出部上に位置する部位を少なくとも含む第1肉厚部と、当該トレーに受容される記録媒体の移送完了状態において前記突出部上に位置する部位を少なくとも含む第2肉厚部とを有する、付記4から6および8のいずれか一つに記載の記録媒体ライブラリ装置。
本発明の第1の実施形態に係るライブラリ装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るライブラリ装置における光ディスク媒体およびトレーを表す。(a)は、光ディスク媒体がトレーに受容された状態における上面図であり、(b)はトレーの上面図であり、(c)は、光ディスク媒体がトレーに受容された状態における下面図である。 第1の実施形態における格納器(閉状態)の斜視図である。 第1の実施形態における格納器(開状態)の斜視図である。 第1の実施形態における格納器(開状態)の斜視図である。 第1の実施形態のライブラリ装置における格納器の設置動作(開動作)を表す。 第1の実施形態のライブラリ装置における格納器からドライブ部への光ディスク媒体の移送動作を表す。 本発明の第2の実施形態に係るライブラリ装置の斜視図である。 第2の実施形態における格納器(閉状態)の斜視図である。 第2の実施形態における格納器(開状態)の斜視図である。 第2の実施形態のライブラリ装置における格納器の開動作を表す。 本発明の第3の実施形態に係るライブラリ装置の斜視図である。 第3の実施形態のライブラリ装置における光ディスク媒体およびトレーを表す。(a)は、光ディスク媒体がトレーに受容された状態における上面図であり、(b)はトレーの上面図であり、(c)は、光ディスク媒体がトレーに受容された状態における下面図である。 図13に示すトレーの側面図である。 第3の実施形態における格納器の部分断面図である。(a)は、光ディスク媒体の移送動作開始前の状態を表し、(b)は、光ディスク媒体の移送動作完了後の状態を表す。 本発明の第4の実施形態に係るライブラリ装置の斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るライブラリ装置の斜視図である。 第5の実施形態のライブラリ装置における光ディスク媒体およびトレーを表す。(a)は、光ディスク媒体がトレーに受容された状態における上面図であり、(b)はトレーの上面図であり、(c)は、光ディスク媒体がトレーに受容された状態における下面図である。 図18に示すトレーの側面図である。 第5の実施形態における格納器の部分断面図である。(a)は、ライブラリ装置から取り出した状態を表し、(b)は、光ディスク媒体の移送動作完了後の状態を表す。 第2の実施形態における格納器(閉状態)の変形例の斜視図である。 第2の実施形態における格納器(開状態)の変形例の斜視図である。
符号の説明
X1,X2,X3,X4,X5 ライブラリ装置
10 光ディスク媒体(記録媒体)
20,20’,20” トレー
23 係合用凹部
30,30’,70 格納器
31,71 本体部
32,72 蓋体部
40 ドライブ部
50 移送機構(移送手段)
60 装置筐体

Claims (3)

  1. 情報記録および/または情報再生の実行時に回転動作を伴う複数の記録媒体と、
    前記複数の記録媒体を格納するための格納器と、
    前記記録媒体について情報記録および/または情報再生を実行するためのドライブ部と、
    前記格納器および前記ドライブ部の間の前記記録媒体の移送を実行するための移送手段と、
    前記格納器、前記ドライブ部、および前記移送手段を収容するための装置筐体と、を備え、
    前記格納器は、前記複数の記録媒体を保持するための本体部と、前記ドライブ部の側に開口して前記記録媒体の出し入れを可能にする当該格納器の出入口を開閉するための蓋体部とを有し、
    前記蓋体部は、前記装置筐体内で前記出入口を開閉し、
    前記複数の記録媒体は、当該記録媒体の厚さ方向に並列し且つ前記移送手段による前記移送のときに当該記録媒体の面内方向に変位して前記出入口を通過するように、前記本体部に保持され、
    前記蓋体部は、蓋体部本体および開閉板を有し、当該開閉板は、前記出入口を開閉すべく、前記厚さ方向に配向する閉姿勢と前記面内方向に配向する開姿勢との間で前記蓋体部本体に対して回動可能であり、
    各々が係合用凹部を有する複数のトレーを更に備え、
    前記複数の記録媒体の各々は前記トレーに受容された状態で前記格納器に格納され、
    前記移送手段は、前記係合用凹部と係合可能な係合用爪部を有し、
    前記本体部は、底壁と、当該底壁から起立する側壁とを有し、前記底壁は、前記側壁よりも前記ドライブ部の側に突出する突出部を有し、
    前記トレーの係合用凹部は、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において前記突出部上に位置し、
    前記蓋体部本体は、前記出入口の閉状態において前記係合用凹部に対向して前記本体部の側方を閉塞するための側壁を有し、前記本体部に対して前記面内方向にスライド可能であり、
    前記本体部は、前記出入口とは反対の側に背壁を有し、
    前記トレーは、前記出入口の閉状態において、前記閉姿勢にある前記開閉板と前記背壁との間に挟持される、記録媒体ライブラリ装置。
  2. 前記トレーは、前記出入口の側に突出する第1突出部と、前記背壁の側に突出する第2突出部とを更に有し、
    前記開閉板は、前記出入口の閉状態において前記第1突出部と当接するための弾性部を有し、
    前記背壁は、前記出入口の閉状態において前記第2突出部と当接するための弾性部を有する、請求項1に記載の記録媒体ライブラリ装置。
  3. 前記トレーは、当該トレーに受容される記録媒体の格納状態において前記突出部上に位置する部位を少なくとも含む第1肉厚部と、当該トレーに受容される記録媒体の移送完了状態において前記突出部上に位置する部位を少なくとも含む第2肉厚部とを有する、請求項1または2に記載の記録媒体ライブラリ装置。
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