JP4910255B2 - レーザ転写用カラーフィルムの製造方法、レーザ転写方法及び装置 - Google Patents

レーザ転写用カラーフィルムの製造方法、レーザ転写方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶表示装置、カラー固体撮像素子等に用いるカラーフィルタを基板に転写するためのレーザ転写方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平10−206625号公報、特開平7−104113号公報等に開示されるように、熱溶融性のカラーインク層を有するカラーフィルムを、基板に密着させた状態でレーザ光を照射して、カラーインク層を溶融し、基板に転写する方法及び装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなレーザ転写方法及び装置においては、レーザ光を照射するカラーフィルムを、基板と略等しい大きさのシートに切断して、基板上に密着させるようにしていたので、カラーフィルム切断工程においてフィルム切屑等の塵が発生して、これが基板表面や基板上のカラーフィルムに付着するという問題点があった。
【0004】
又、同一の基板に、例えばR(赤)、緑(G)、B(青)のカラーインクを順次転写する場合に、当然、R、G、Bのカラーフィルムのシートを順次取換える必要があり、タクトタイムが大きくなり、非効率的であるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、切断や交換が不要なレーザ転写用カラーフィルムの製造方法、カラーフィルムの切断が不要、且つ、タクトタイムが少ないレーザ転写方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、同一のウェブ状フィルム基材上に異なる色のカラーインク層を、同一長さで、順次、規則的に形成して、レーザ転写用カラーフィルムの切断や交換を不要にした。又、このような同一の基板上のカラーフィルムを各々切断することなく供給して、色毎に順次基板に密着させて、各々レーザビームを照射し、カラーインク層を基板に転写することによって、発塵の問題、及び、カラーフィルム交換のためのタクトタイムを伴うことなく、レーザ転写ができるようにしたものである。
【0008】
製造方法の発明は、ウェブ状フィルム基材を、その長手方向に送りながら、該フィルム基材の片面に等間隔で間欠的に、且つ、等長に第1の色の熱溶融性のカラーインクを塗布し、次に、前記第1の色のカラーインクが塗布されていない間欠領域に、該第1の色のカラーインクと等長に、且つ、等間隔で間欠的に、第2の色の熱溶融性のカラーインクを塗布し、同様に、第3以降の色の熱溶融性のカラーインクを、カラーインクが塗布されていない間欠領域に塗布するレーザ転写用カラーフィルムの製造方法であって、前記塗布するカラーインクの色数をNとしたとき、前記ウェブ状フィルム基材を、円周方向の1/Nの範囲の外周の半径が残りの(N−1)/Nの範囲よりも大きくされたバックアップロールに巻き掛けて送りつつ、前記バックロールの前記1/Nの範囲の外周に密着している領域での前記フィルム基材の外側面に、スリット状ノズルから前記第1の色のカラーインクを供給して塗布し、第2以降の色のカラーインクも、前記と同様にして、色ごとに、順次前記と位相をずらして配置された前記と同様のバックアップロールに、前記フィルム基材を巻き掛けて送りつつ、対応するスリット状ノズルから供給して塗布することを特徴とするレーザ転写用カラーフィルムの製造方法により、上記目的を達成するものである。
【0009】
レーザ転写方法の発明は、又、熱溶融性の複数の色のカラーインク層が一定長さずつ、順次規則的に繰り返して形成され、長手方向に送り可能なウェブ状のカラーフィルムを、前記カラーインク層を転写すべき基板の表面近傍を通るように配置し、この配置された前記カラーフィルムを、このカラーフィルムに転接可能なフィルム押えロールにより前記基板表面に密着させた状態で、前記基板表面に沿って、前記基板と同一方向に同期して送ることにより、前記密着部分の位置を基板に対してフィルム長手方向に移動させつつ、該密着部分にレーザビームを照射して前記カラーインク層を溶解させ、前記基板に転写し、転写後に、前記カラーフィルムを基板に対して固定して、前記基板を前記と逆方向に移動させて元の位置に戻し、この工程を同一基板に対して前記複数の色について繰り返すことにより、前記基板表面に前記複数の色のカラーインク層を転写することを特徴とするレーザ転写方法により、上記目的を達成するものである。
【0010】
レーザ転写装置の発明は、熱溶融性の複数の色のカラーインク層が一定長さずつ、順次繰り返して形成されたウェブ状のカラーフィルムを基板に密着させた状態で、レーザ照射装置から、前記カラーフィルムにレーザビームを照射し、前記カラーインク層を溶融させて前記基板に転写するレーザ転写装置であって、前記基板を載置するステージと、前記ウェブ状のカラーフィルムを前記ステージ上に載置された前記基板の表面に沿って連続して供給可能な転写フィルム供給装置と、前記基板の表面に接触可能位置に設けられた前記カラーフィルムにおける長手方向一定範囲を、前記基板表面に密着するように押圧可能なフィルム長手方向に一対のフィルム押えロールと、を有してなり、前記レーザ照射装置と前記ステージは、前記レーザビームが、前記一対のフィルム押えロールの間の位置で、前記カラーフィルムに照射される状態で、カラーフィルム長手方向に相対的に移動自在とされ、前記ステージ、基板及びカラーフィルムが、同期して、前記レーザ照射装置に対して相対的に移動しつつレーザビームが照射されるようにしたことを特徴とするレーザ転写装置により、上記目的を達成するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1に示されるように、本発明の実施の形態の例に係るレーザ転写装置10は、カラーインク層を転写すべき基板12を載置し、且つ、水平に搬送するステージ14と、このステージ14上に載置されて水平に搬送される基板12の表面に沿って基板送り方向にウェブ状に連続し、異なる3色、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)のカラーインク層17R、17G、17Bが等しい長さで規則的に繰り返して設けられているカラーフィルム16を供給可能な転写フィルム供給装置18と、この転写フィルム供給装置18に対応して、前記基板12の表面に接触可能位置に設けられ、前記カラーフィルム16における長手方向一定範囲を、前記基板12の表面に密着するように押圧可能なフィルム長手方向に一対のフィルム押えロール20、21を含むフィルム押えロール装置19と、前記ステージ14上の基板12に対して前記フィルム押えロール20、21の間の位置に、上方からレーザビームを照射できるようにされているレーザ照射装置28と、を備えたものである。
【0013】
前記フィルム押えロール20、21は、各々図2に示されるようなフレーム22に、その両端が回転自在に支持されている。前記フレーム22は搬送台14Aの、図1において前後位置で搬送台14Aに固定されている。
【0014】
前記ステージ14は、図1に示されるように、搬送台14A上にフィルム送り方向の一定範囲で、前記フィルム押えロール20、21の下側を、これに転接しながら往復動自在に設けられている。搬送台14Aの後側には取付台26が設けられ、この取付台26の上端には前記レーザ照射装置28が設けられている。
【0015】
前記フィルム押えロール20、21は回転可能であって、ステージ14が基板12を載置した状態で該フィルム押えロール20、21の回転中心軸と直交する方向に水平に移動したとき、カラーフィルム16及び、このカラーフィルム16を介して基板12に対して転接できるようにされている。
【0016】
又、前記ステージ14は、図1に示されるように、基板搬入装置30A及び基板搬出装置30Bとの間に配置され、基板搬入装置30Aから基板12を受け取り、これを所定位置に保持した状態のまま、基板搬出装置30B側まで移動し、ここから該基板搬出装置30Bに基板12を渡すようにされている。
【0017】
前記ステージ14は、図3に示されるように、その上面に基板12が嵌入される基板受け凹部15と、この基板受け凹部15の周囲には、これに隣接して、複数のフィルム吸引孔15Aが、適宜間隔で形成されている。又、これらのフィルム吸引孔15Aには負圧が印加され(負圧印加機構は図示省略)、カラーフィルム16を吸引できるようにされている。
【0018】
前記フィルム押えロール20、21の軸方向の長さは、前記フィルム吸引孔15Aの範囲までカラーフィルム16を押圧できるようにされている。
【0019】
前記転写フィルム供給装置は、前記カラーフィルム16を巻き出す原反ロール32と、この原反ロール32から巻き出されるカラーフィルム16を巻き取る巻取りロール34とを備えている。
【0020】
前記原反ロール32及び巻取りロール34は、前記ステージ14の両側且つこれよりも高い位置に配置されている。
【0021】
ここで、前記カラーフィルム16について、その構成及び製造方法について説明する。
【0022】
このカラーフィルム16は、図4に示されるように、ウェブ状のフィルム基材17上に、前記RGBのカラーインク層17R、17G、17Bをフィルム長手方向に等しい長さで規則的に繰り返し塗布形成したものである。
【0023】
これらカラーインク層17R、17G、17Bは、各々、前記基板12と略同一長さとなるように設定されている。
【0024】
前記カラーフィルム16を製造するためのカラーフィルム製造装置40は、図5に示されるように、ウェブ状のフィルム基材17が巻き掛けられ、回転することによって該フィルム基材17を長手方向に送るバックアップロール42と、このバックアップロールに対向して設けられ、該バックアップロール42に巻き掛けられて密着しているフィルム基材17の一部の表面にカラーインクを供給して塗布するスリットダイ44と、このスリットダイ44に対して液状のカラーインクを供給する塗液供給系46と、前記スリットダイ44を、揺動軸44Aを中心として揺動させるためのモータ48と、前記塗液供給系46からの塗液(カラーインク)供給をオン・オフすると共に、前記モータ48を制御する制御装置50と、を備えて構成されている。
【0025】
前記燃料供給系46は、塗液タンク46Aと、ポンプ46Bと、このポンプ46Bを駆動するためのモータ46Cと、ポンプ46Bから供給された塗液を前記スリットダイ44方向又は塗液タンク46Aに送る切替バルブ46Dとを備えている。前記制御装置50は、切替バルブ46Dを制御できるようにされている。
【0026】
図6の符号50A、50Bは、それぞれ、塗工前のフィルム基材17の位置を検出する塗工前位置センサと、カラーインク塗工後のフィルム基材17の位置を検出する塗工後位置センサとをそれぞれ示す。これらの2つのセンサの検出信号は前記制御装置50に入力される。
【0027】
図5の符号52は、バックアップロール42に対する前記フィルム基材17の巻き掛け角度を確保するためのガイドロールを示す。
【0028】
前記スリットダイ44は、その先端のスリット状ノズル45が、前記バックアップロール42に巻き掛けられているフィルム基材17の表面に最接近し、吐出したカラーインクを該フィルム基材17表面に塗布可能な塗布位置と、ここから図6において時計方向に揺動し、前記フィルム基材17の表面から離間した退避位置との間で揺動されるようになっている。
【0029】
又、前記塗液供給系46における切替バルブ46Dは、前記スリット状ノズル45が前記塗布位置にあるときのみ塗液(液状カラーインク)を前記スリット状ノズル45に供給するように、前記制御装置50によって切替駆動される。
【0030】
このカラーフィルム製造装置40は、前記バックアップロール42、スリットダイ44、塗液供給系46、モータ48、制御装置50、塗工前及び後位置センサ50A、50Bを1組として、前記カラーインク層17R、17G、17Bをそれぞれ形成すべく、各色毎に対応して3組設けられ、連続して送られる前記フィルム基材17表面に例えばカラーインク層17R、17G、17Bの順で、フィルム長手方向に等しい長さで且つ規則的に繰り返して塗布できるようにされている。
【0031】
次に、R、G、Bのカラーインクを、この順で塗布する過程を詳細に説明する。
【0032】
カラーインク層17Rを塗布すべきフィルム長手方向の距離をpとし、フィルム基材17が3p分送られる毎に、その最初の1p分の領域に、カラーインク層17Rを形成する。
【0033】
具体的には、前記バックアップロール42は、その円周の長さが3p分とされ、その1/3、即ち1p分の円周の範囲だけ、他の2p分の円周の領域よりも大きい半径Rの大径部42Aとされ、他の円周領域(小径部42B)の半径rよりも大きくされている。
【0034】
前記スリットダイ44は、前記バックアップロール42に巻き掛けられたフィルム基材17の、前記大径部42Aの外周に密着している領域での外側面に、前記塗布位置で、インクを供給して塗布できるようにされている。
【0035】
従って、フィルム基材17がバックアップロール42に巻き掛けられて、前記塗布位置にあるスリット状ノズル45の吐出口近傍を通過するとき、大径部42Aと密着する領域である、バックアップロール42の外周の回転角度120°に対応する範囲にのみ、カラーインクが塗布されるように構成されている。
【0036】
なお、大径部42Aは、その円周方向両端が円弧状とされ、この円弧状部分に対応する範囲ではカラーインクがフィルム基材に塗布されず(図5参照)、隣接するカラーインク層と混色が生じないようにされている。
【0037】
そして、このバックアップロール42は、塗布ムラの発生を防ぐために以下のような軸の回転数制御がなされる。
【0038】
そもそも、円周の一部に大径部42Aが存在するバックアップロール42のような形状のロールでフィルムを送る場合、バックアップロール42の軸の回転数を一定にしてしまうと、ロールの外周の直径が大きい部分では、フィルムが早く送られ、ロールの外周の直径が小さい部分では、フィルム搬送速度が遅くなる。
【0039】
フィルムにインクが塗布された後のフィルム搬送速度が変化すると、塗布された未乾燥のインキ皮膜にフィルム搬送方向の加速度がかかってしまうため、均一に塗布されたはずの未乾燥のインキ皮膜にムラが生じてしまう。
【0040】
このような事態を避けるため、バックアップロールの外周部の接線方向の速度を一定(フィルム搬送速度も一定となる)となるように、バックアップロール42の軸の回転速度を制御する。
【0041】
次に、赤色のカラーインク層17Rが形成されたフィルム基材17は、次の緑のカラーインク層を塗布するバックアップロール42、スリットダイ44、塗液供給系46等の設置領域に送られ、前記pの長さ範囲で形成されたカラーインク層17Rの後側に隣接して、緑のカラーインクが前述と同様に塗布され、カラーインク層17Gが形成され、同様にして、残りのフィルム基材17の間欠領域に最後の青のカラーインク層17Bが形成される。
【0042】
この際、前記塗工前位置センサ50A、塗工後位置センサ50Bの検出値に基づいて、カラーインクの塗布領域が既に塗布されたカラーインク層と重複しないように制御される。
【0043】
なお、フィルム基材17に対して、前記バックアップロール42は、前記大径部42Aの位置が、カラーインクの色毎に順次、120°ずつ位相をずらして配置されている。
【0044】
次に、上記のようにしてカラーインク層17R、17G、17Bが形成されたカラーフィルム16を用いて、基板12にレーザ転写を実行する過程について説明する。
【0045】
まず、ステージ14を、基板搬入装置30Aに接近させて、ここから基板12を受け取り、該ステージ14の基板受け凹部15に基板12を固定する。
【0046】
又、予め原反ロール32と巻取りロール34との間のカラーフィルム16をフィルム押えロール20、21の下側に通してセットする。
【0047】
次に、ステージ14を、フィルム吸引孔15Aに負圧を印加した状態で基板搬出装置30B方向に移動させつつ、レーザ照射装置28から、レーザビームを、フィルム押えロール20と21の間のカラーフィルム16に照射し、カラーフィルム16上のカラーインク層17R、17G、17Bのうちの一つ、例えばカラーインク層17Rを溶融して基板12上に転写する。
【0048】
このとき、カラーフィルム16における、一対のフィルム押えロール20、21の間の部分は、図6に拡大して示されるように、その送り方向両端が該フィルム押えロールにより押圧され、且つ、幅方向両端はフィルム吸引孔15Aに吸引されるので、基板12に密着された状態が維持される。
【0049】
レーザ照射装置28によるレーザビーム照射を、ステージ14を基板搬出装置30B方向に移動させながら継続すると、カラーフィルム16における赤のカラーインク層17Rはフィルム押えロール20と21の間で基板12に密着しつつ、その密着位置が順次基板12上を、基板搬出装置30B側から基板搬入装置30A方向に移動していく。
【0050】
又このとき、カラーフィルム16は、前記移動に従って、原反ロール32から巻き出され、且つ巻取りロール34に巻き取られる。
【0051】
上記のようにして、カラーフィルム16の赤のカラーインク層17Rは、基板12上にその全範囲に亘ってレーザ転写される。
【0052】
次に、前記ステージ14を基板搬入装置30A側に戻す。このとき、カラーフィルム16が、基板12に対して移動しないように固定しておく。
【0053】
次に、前述と同様に、カラーフィルム16における緑のカラーインク層17Gを、ステージ14を基板搬出装置30B方向に移動させながらレーザビーム照射を行い、レーザ転写し、同様にして、次の青のカラーインク層17Bについても、基板12上の全範囲に亘ってレーザ転写をし、RGBのカラーインク層17R、17G、17Bのレーザ転写を終了し、このレーザ転写終了後はステージ14上の基板12は基板搬出装置30Bに渡される。
【0054】
この実施の形態の例においては、ウェブ状のカラーフィルム16を用いて基板12へのカラーインク層のレーザ転写をしているので、カラーフィルム16をシート状に切断する工程が不要であり、切断に伴う切屑の発生、該切屑のカラーフィルムや基板への付着の発生を防止できる。又、同一の基板に対する複数色のカラーインクを転写するとき、カラーフィルムを交換する必要がないので、タクトタイムが大幅に少なくなり、効率がよくなる。
【0055】
なお、上記レーザ転写装置10において、フィルム吸引孔15Aは四角形状の基板受け凹部15の全周に沿って設けられているが、これは、基板12の送り方向に対して直交する幅方向両側にのみ設けてもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、ウェブ状のカラーフィルムを用いて、基板に、複数の色のカラーインク層を1回の操作でレーザ転写することができ、これにより、カラーフィルム切断による埃の発生、該埃のカラーフィルムや基板への付着を防止することができると共に、カラーフィルムの交換のためのタクトタイムを省略できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係るレーザ転写装置を示す斜視図
【図2】同レーザ転写装置におけるフィルム押えロール装置を示す斜視図
【図3】同レーザ転写装置におけるステージを示す斜視図
【図4】レーザ転写用カラーフィルムの一部を示す斜視図
【図5】レーザ転写用カラーフィルムの製造装置を示す一部ブロック図を含む略示側面図
【図6】同レーザ転写装置におけるカラーフィルム吸引状態を示す斜視図
【符号の説明】
10…レーザ転写装置
12…基板
14…ステージ
15…基板受け凹部
15A…フィルム吸引孔
16…カラーフィルム
17…フィルム基材
17R、17G、17B…カラーインク層
18…転写フィルム供給装置
19…フィルム押えロール装置
20、21…フィルム押えロール
28…レーザ照射装置
32…原反ロール
34…巻取りロール
40…カラーフィルム製造装置
42…バックアップロール
42A…大径部
44…スリットダイ
44A…揺動軸
45…スリット状ノズル
46…塗液供給系
46D…切替バルブ
50…制御装置

Claims (6)

  1. ウェブ状フィルム基材を、その長手方向に送りながら、該フィルム基材の片面に等間隔で間欠的に、且つ、等長に第1の色の熱溶融性のカラーインクを塗布し、次に、前記第1の色のカラーインクが塗布されていない間欠領域に、該第1の色のカラーインクと等長に、且つ、等間隔で間欠的に、第2の色の熱溶融性のカラーインクを塗布し、同様に、第3以降の色の熱溶融性のカラーインクを、カラーインクが塗布されていない間欠領域に塗布するレーザ転写用カラーフィルムの製造方法であって、
    前記塗布するカラーインクの色数をNとしたとき、前記ウェブ状フィルム基材を、円周方向の1/Nの範囲の外周の半径が残りの(N−1)/Nの範囲よりも大きくされたバックアップロールに巻き掛けて送りつつ、前記バックロールの前記1/Nの範囲の外周に密着している領域での前記フィルム基材の外側面に、スリット状ノズルから前記第1の色のカラーインクを供給して塗布し、第2以降の色のカラーインクも、前記と同様にして、色ごとに、順次前記と位相をずらして配置された前記と同様のバックアップロールに、前記フィルム基材を巻き掛けて送りつつ、対応するスリット状ノズルから供給して塗布することを特徴とするレーザ転写用カラーフィルムの製造方法。
  2. 請求項において、前記スリット状ノズルを有するスリットダイを、前記バックアップロールと平行な揺動軸により揺動可能に支持し、その先端のスリット状ノズルが、前記揺動軸を中心として、前記フィルム基材の表面の前記バックアップロールにおける前記半径が大きい部分に密着して巻き掛けられている領域に接近する塗布位置と、前記表面から離間した退避位置との間で揺動させ、且つ、前記塗布位置のとき、前記スリット状ノズルにカラーインクを供給し、前記退避位置のときカラーインクの供給を停止させて間欠塗工をすることを特徴とするレーザ転写用カラーフィルムの製造方法。
  3. 熱溶融性の複数の色のカラーインク層が一定長さずつ、順次規則的に繰り返して形成され、長手方向に送り可能なウェブ状のカラーフィルムを、前記カラーインク層を転写すべき基板の表面近傍を通るように配置し、この配置された前記カラーフィルムを、このカラーフィルムに転接可能なフィルム押えロールにより前記基板表面に密着させた状態で、前記基板表面に沿って、前記基板と同一方向に同期して送ることにより、前記密着部分の位置を基板に対してフィルム長手方向に移動させつつ、該密着部分にレーザビームを照射して前記カラーインク層を溶解させ、前記基板に転写し、転写後に、前記カラーフィルムを基板に対して固定して、前記基板を前記と逆方向に移動させて元の位置に戻し、この工程を同一基板に対して前記複数の色について繰り返すことにより、前記基板表面に前記複数の色のカラーインク層を転写することを特徴とするレーザ転写方法。
  4. 請求項において、フィルム長手方向に平行に離間している一対のロールにより、前記カラーフィルムを前記基板表面に押し付けて、前記カラーフィルムにおける前記一対のロール間の部分を基板表面に密着させ、該密着部分にレーザビームを照射することを特徴とするレーザ転写方法。
  5. 請求項又はにおいて、前記カラーフィルムを前記一対のロールにより、前記基板表面に密着させつつ、該カラーフィルムの基板表面への密着範囲から幅方向両側に延在するカラーフィルム幅方向両側縁を負圧により吸引することを特徴とするレーザ転写方法。
  6. 熱溶融性の複数の色のカラーインク層が一定長さずつ、順次規則的に繰り返して形成されたウェブ状のカラーフィルムを基板に密着させた状態で、レーザ照射装置から、前記カラーフィルムにレーザビームを照射し、前記カラーインク層を溶融させて前記基板に転写するレーザ転写装置であって、
    前記基板を載置するステージと、前記ウェブ状のカラーフィルムを前記ステージ上に載置された前記基板の表面に沿って連続して供給可能な転写フィルム供給装置と、前記基板の表面に接触可能位置に設けられた前記カラーフィルムにおける長手方向一定範囲を、前記基板表面に密着するように押圧可能なフィルム長手方向に一対のフィルム押えロールと、を有してなり、前記レーザ照射装置と前記ステージは、前記レーザビームが、前記一対のフィルム押えロールの間の位置で、前記カラーフィルムに照射される状態で、カラーフィルム長手方向に相対的に移動自在とされ、前記ステージ、基板及びカラーフィルムが、同期して、前記レーザ照射装置に対して相対的に移動しつつレーザビームが照射されるようにしたことを特徴とするレーザ転写装置。
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