JP4907454B2 - 壁フレーム補強金物 - Google Patents
壁フレーム補強金物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4907454B2 JP4907454B2 JP2007173102A JP2007173102A JP4907454B2 JP 4907454 B2 JP4907454 B2 JP 4907454B2 JP 2007173102 A JP2007173102 A JP 2007173102A JP 2007173102 A JP2007173102 A JP 2007173102A JP 4907454 B2 JP4907454 B2 JP 4907454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hardware
- wall frame
- reinforcing
- reinforcement
- column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
耐力壁不足に対する木造住宅の壁補強は、合板や石膏ボードなどの面材を張付けた壁補強(例えば特許文献1,2)や、筋交いによる壁補強(例えば、特許文献3,4)が一般的であり、また、これらの補強を施すことで耐震的に大きな効果を期待できる。
柱頭・柱脚の引き抜き耐力を補強する場合も同様であり、床や天井の懐が深かったり、施行するスペースが無かったりすると、床や天井を解体して補強するのが一般的である。
また、建物に大きな地震力が作用するときにも、補強金物で補強した接合箇所で柱や梁などが脆性的に破壊されてしまう事態を抑制する。
長辺の長さは通常、天井裏、床下の双方に兼用できる長さとする。
この補強金物は、筋交いの取付け端部を補強するために、受力面部に筋交いへの固定に利用する多数の透孔を形成することがある。
そして、受力面部に多数の透孔が形成されていると、既存の筋交いの傾斜角度が異なっていても、これらの孔のなかから適切なものを選んで、床や天井を残したまま筋交いの端部を柱や梁に結合して補強することができる。
受力面部2は、長辺(高さ)が約525mm、短辺(幅)が200mmの長方形(矩形)であり、長辺方向の一端部にすなわち、横架材取付け部4を形成した短辺と反対側の短辺寄りに横長の把持用孔5を形成してある。また、受力面部2の全面にはビスを通すための多数(本実施例では49個)のビス孔6を等間隔で形成してある。
横架材取付け部4は、受力面部2の一方の短辺を幅20mmで柱取付け部3と同じ一面側へ直角に折り曲げて成り、横一列に形成された4個のビス孔6を3個は柱取付け部3側に残りの1個は、他のものとは間隔を取って配置し、柱側で密に反対側に行くほど疎に配置してある。なお、この実施例において、柱取付け部3と横架材取付け部4は隣接する端部が連続しており、また、取付け面2と横架材取付け部との間には折り曲げ部に沿って3個の補強用リブ7が形成されている。
この壁フレームAの四隅内側に補強金物1をビスで取付けて四箇所の角を補強し、補強壁フレームA1としてある(図2ロ)。
なお、この実施例の壁フレーム補強金物1は、天井裏用と床下用とを兼用するものであり、長辺の寸法525mmは、壁フレームAの天井裏深さd1又は床下深さd2よりも大きく設定してある。
そして、壁フレームAの上部に位置する角へ補強金物1を取付ける場合を例にすると、図3のように、補強金物1を把持用孔5を利用して片手で支持し、天井下から残存させてある天井の縁と外壁材との間にできたスペースSに補強金物1の端部を差し込み、柱取付け部3を柱8,9の側面に沿わせるとともに、横架材取付け部4を梁11の下面に押し当てる。この状態を維持しながら、もう一方の手に持った工具でビス15をビス孔6から打込み、柱取付け部3を柱8に、横架材取付け部4を土台10に固定する。横架材取付け部4をビス止めする際は、ビス止め工具のドライバーに補助具を用いて長寸としたロングビット16を利用する。
図から明らかなように、かすがい17や山形プレート18で補強した壁フレームA2,A3では、小さな荷重で大きな変位が生じてしまう。図中、柱の傾斜角度1/120rad.は、木造家屋の損傷限界といわれるものであるが、参考のために示してある。同様に、図において、柱の傾斜角度が1/20rad.〜1/15rad.は、木造家屋における安全限界といわれる領域であり、この領域では壁フレームが筋交いを備えるとき、筋交いが折れるなどの状況となる。
補強した壁フレームA4の壁耐力は、補強された壁フレームA3よりもわずかに高い程度である。
つまり、補強壁フレームA2,A3では、強い地震力を受けると柱頭・柱脚部に引き抜きが生じて家屋が一挙に倒壊しやすい状態となるが、補強金物1では柱頭、柱脚部の引抜き耐力が大きく、変形の拡大に対して粘りをもって抵抗している。このため、家屋が一挙に倒壊する事態を免れる。
以上のように、補強金物1で耐震壁補強を行うことにより、強い地震力で家屋が一挙に倒壊するのを防止して、避難までの余裕を作り出せると共に、強い地震力が作用したとき従来の補強金物21(図9)が柱のせん断力を上回る程に「剛」であるために従来の補強金物21の端部相当箇所から柱8が折れてしまうという脆弱性を回避することができる。
この壁フレームBの四隅内側に補強金物1をビスで取付けて四箇所の角を補強し、補強壁フレームB1としてある(図10ロ)。
補強金物1の取付け手順は前記補強壁フレームAの場合と同様であるが、この実施例では、まず、壁フレームBの筋交い22の上下両端に当たる角に補強金物1を取付ける。具体的には、角に当てつけた補強金物1の柱取付け部3と横架材取付け部4をそれぞれ、例えば柱8と土台10にビス15で固定すると共に、受力面部2のビス孔6から筋交い22にビス止めして補強金物1を筋交い22にも固定する。
ついで、四つの角に引抜き補強用として改めて補強金物1を取付ける。したがって、壁フレームBの筋交い22の上下端が位置する角では補強金物1が二重となる(図11)。
このように、柱8,9と横架材(土台10、梁11)及び筋交い22の3部材が集まる角が補強金物1で相互にビス止めされることにより、補強壁フレームB1の変形に対する耐力(壁耐力)が約1kN 向上する。
このように、補強金物1は他の補強手段と組み合わせて使用し、壁フレームに種々の特性を有する壁耐力を付与することができる。
補強金物1の各寸法やビス孔6の数と配置は本願の目的の範囲で種々に変更調整することができる。
取付け状態において、補強金物に対して引張り方向から強いせん断力が作用したとき補強金物を横架材へ固定している部分(横架材取付け部)の柱と反対側が浮き上がるようにする手段はビスの配置を疎にする以外に、部分的に薄くしたり、ビス孔を大きくして抜けやすくするなど、種々なものを採用することができる。
1aは圧縮側に取付けた補強金物
1bは引張り側に取付けた補強金物
2 受力面部
3 柱取付け部
4 横架材取付け部
5 把持用孔
6 ビス孔
7 補強用リブ
8,9 柱
10 土台
11 梁
12 基礎
13 アンカーボルト
14 間柱
15 ビス
16 ロングビット
17 かすがい
18 山形プレート
19 ホールダウン金物
20 しわ
21 従来の補強金物
22 筋交い
Claims (4)
- 全体としてほぼ長方形の金物であって、長方形の金属板で形成される受力面部の隣り合う2辺が同じ方向に立ち上げられて柱取付け部及び横架材取付け部とされており、受力面部は、取付け状態において、金物に対して圧縮方向から強いせん断力を受けると、面座屈を生じる厚さとされ、この金物の長辺を壁フレームの天井裏寸法又は床下寸法よりも長くしてあることを特徴とした壁フレーム補強金物。
- 受力面部に筋交いへの取付けに利用する多数の孔を形成してあることを特徴とした請求項1に記載の壁フレーム補強金物。
- 受力面部の横架材取付け部と反対側の短辺寄りに把持用孔を形成してあることを特徴とした請求項1又は2に記載の壁フレーム補強金物。
- 壁フレーム補強金物は、取付け状態において、金物に対して引張り方向から強いせん断力を受けると、横架材取付け部の柱と反対側がビス止めに抗して浮き上がる構成としてあることを特徴とした壁フレーム補強金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007173102A JP4907454B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 壁フレーム補強金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007173102A JP4907454B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 壁フレーム補強金物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009013588A JP2009013588A (ja) | 2009-01-22 |
JP4907454B2 true JP4907454B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=40354817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007173102A Expired - Fee Related JP4907454B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 壁フレーム補強金物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4907454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012021388A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-02-02 | Biikku Kk | 耐震診断システム |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63315748A (ja) * | 1987-06-17 | 1988-12-23 | 松尾 嘉幸 | 筋かい接合金物 |
JPH0748582Y2 (ja) * | 1989-06-26 | 1995-11-08 | 鐘紡株式会社 | 分包品の集積移送装置 |
JP2559197Y2 (ja) * | 1991-01-22 | 1998-01-14 | 旭化成工業 株式会社 | 筋かい固定金具 |
JPH08120777A (ja) * | 1994-10-19 | 1996-05-14 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 筋違い金具 |
JPH08319671A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Kaneshin:Kk | 筋かい用固定金具 |
JPH0978694A (ja) * | 1995-09-08 | 1997-03-25 | Takumi Kenchiku:Kk | 建築物の耐震補強金物 |
JP3998313B2 (ja) * | 1998-01-19 | 2007-10-24 | 若井産業株式会社 | 接合金物 |
-
2007
- 2007-06-29 JP JP2007173102A patent/JP4907454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009013588A (ja) | 2009-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103328736B (zh) | 用于阻尼建筑结构中的振动的联接构件 | |
JP4585595B2 (ja) | 木造家屋の耐震補強構造および木造家屋の耐震補強工法 | |
JP2007303070A (ja) | 壁補強構造 | |
JP2019196634A (ja) | 木枠架構補強材 | |
JP5834376B1 (ja) | 木質ラーメン構造体の施工方法 | |
JP4672459B2 (ja) | 建物補強方法 | |
JP6791818B2 (ja) | 制震構造物 | |
JP4907454B2 (ja) | 壁フレーム補強金物 | |
JP5808981B2 (ja) | 鉄骨造露出型柱脚構造 | |
JP6429239B2 (ja) | 木質ラーメン構造体、及びその木質ラーメン構造体の補強金具 | |
JP3225322U (ja) | 木造建築物の耐震強度の補強構造 | |
JP3167210U (ja) | 地震対策補強金物 | |
JP6045201B2 (ja) | 梁接合部構造および耐力パネル構造 | |
DK2378035T3 (en) | A method for alignment of a telescoping vertikalrør with main or base plate | |
JP5358203B2 (ja) | 建物ユニットの固定構造、及びユニット建物 | |
JP3040095U (ja) | 補強構造及びこれに用いる補強部材 | |
JP6730554B2 (ja) | 傾斜家屋ジャッキアップ補助金具およびそれを用いたジャッキアップ工法。 | |
JP4348258B2 (ja) | 壁の補強方法および補強構造 | |
JP4432581B2 (ja) | 階高を変更可能な建物構造 | |
JP4382576B2 (ja) | 非埋込み型柱脚の施工方法及び非埋込み型柱脚構造 | |
JP2002013297A (ja) | 耐震補強方法 | |
JP3349685B2 (ja) | 建築物の補強金物 | |
CN215053882U (zh) | 一种将拉力转换为剪力的抱箍式梁柱节点 | |
JP7429400B2 (ja) | 仮囲い及びその構築方法 | |
JP6045202B2 (ja) | 鋼材の接合部構造および鋼構造物の耐力パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4907454 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |