JP4905287B2 - プリンタ - Google Patents

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    • B41J29/02Framework

Description

本発明は、被記録媒体に画像を記録するプリンタに関する。
印刷用紙等の被記録媒体に画像を記録(印刷)するプリンタには、画像記録に関する様々な情報を表示可能なディスプレイと、このディスプレイに表示された情報を基に、ユーザーがプリンタを操作するための操作パネルが一般的に設けられている(例えば、特許文献1参照)。また、このようなプリンタは、通常、入力された複数の画像データの画像をディスプレイに表示することが可能になっており、操作パネルに設けられた様々な種類のボタンをユーザーが操作して、ディスプレイに表示される画像を切り替えつつ、印刷したい所望の画像をユーザーが選択することが可能に構成されている。
また、プリンタや大画面表示装置などに画像を出力する装置としても、上記と同様に、操作パネルに設けられた様々な種類のボタンをユーザーが操作して、ディスプレイに表示される画像を切り替えながら、出力したい画像を選択する画像出力装置が知られている。
特開2006−35662号公報
しかし、高齢者などの機器の操作を苦手とするユーザーにとっては、操作パネルに設けられた複数の小さなボタンの機能をそれぞれ理解した上で、これら複数のボタンを操作して複数の画像データの表示を切り替えて、所望の画像データを探し出すことは困難である。つまり、従来のプリンタは、機器の操作を苦手とするユーザーが、複数の画像データから所望の画像データをディスプレイに表示させることを容易に行えるものではなかった。
本発明の目的は、機器の操作を苦手とするユーザーであっても、複数の画像データから所望の画像データを容易に表示させることのできるプリンタを提供することである。
第1の発明のプリンタは、順序付けされた複数の画像データから選択された、所定の画像データの画像を表示する画像表示部と、前記画像データの画像を被記録媒体に記録する画像記録部と、プリンタ本体に設けられた取付面に取り付けられて、前記取付面上に載置された状態で待機可能、且つ、前記取付面と平行な回動軸を中心に回動可能に構成された、板状の操作部と、前記操作部の回動動作を検出する回動動作検出手段と、前記回動動作検出手段により検出された前記操作部の回動動作に基づいて、前記画像表示部に画像表示させる画像データを、前記複数の画像データの順序に従って切り替える表示画像切替手段とを備えていることを特徴とするものである。
プリンタ本体に設けられた取付面には、板状の操作部が回動可能に取り付けられている。そして、ユーザーにより、本のページをめくるように操作部の回動操作がなされると、この操作部の回動動作(回動角度、回動方向、及び、回動速度等)が回動動作検出手段により検出される。すると、表示画像切替手段は、検出された操作部の回動動作に基づいて、ユーザーが、画像表示部に画像表示させる画像データを送りたいのか、あるいは、戻したいのかを判断し、複数の画像データの順序に従って、表示画像データを切り替える。
このように、本のページをめくるように板状の操作部を回動させ、その操作部の回動に応じた表示画像の送り/戻しをプリンタに行わせることができるため、機器の操作が苦手なユーザーでも、選択したい所望の画像を画像表示部に表示させることが容易になる。
第2の発明のプリンタは、前記第1の発明において、前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面上で待機した状態から回動が開始されたことが検出されたときには、前記表示画像切替手段は、前記複数の画像データのうちの最初のデータの画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とするものである。
この構成によれば、待機状態から操作部を回動させるだけで、最初の画像が画像表示部に表示されることから、機器の操作が苦手なユーザーでも、プリンタに画像表示を開始させることが容易である。
第3の発明のプリンタは、前記第1又は第2の発明において、前記回動動作検出手段により、前記操作部が、所定速度未満の速度で回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に画像表示させる画像データを、現在表示されている画像データの1つ前、又は、1つ後の画像データに切替え、
前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記所定速度以上の速度で回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に画像表示させる画像データの切替を行わないことを特徴とするものである。
一般に、本のページをめくる動作は、ページ上の文面や絵柄等を見ながら行われるため、本のページをめくる速度は比較的ゆっくりした速度であることが多い。そこで、回動動作検出手段により、操作部が、所定速度未満のゆっくりした速度で回動されたことが検出されたときには、表示画像切替手段が、画像表示部に画像表示させる画像データを切り替える。これにより、本のページをめくる感覚で操作部を操作しながら、画像表示部に表示させる画像を切り替えることができる。
また、ページをめくった後に、次のページをめくるために手を戻す動作は、ページをめくるときの動作よりも一般的には速い。そのため、表示画像を切り替えるために、ページをめくるように操作部を所定の一方向に回動させた後、前記一方向への回動を続けるために、操作部を一旦他方に回動させて戻すときの回動速度は、表示画像切替時の回動よりも速くなると考えられる。そこで、回動動作検出手段により、操作部が、所定速度以上の比較的速い速度で回動されたことが検出されたときには、表示画像切替手段は、操作部が戻されただけであり、表示画像の送り/戻しが要求されているわけではないと判断して、画像表示させる画像データの切替を行わない。
第4の発明のプリンタは、前記第3の発明において、前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記所定速度未満の速度で一方の回動方向に回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に、現在表示されている画像データの1つ後の画像データを表示させ、
前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記所定速度未満の速度で他方の回動方向に回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に、現在表示されている画像データの1つ前の画像データを表示させることを特徴とするものである。
操作部が、所定速度未満のゆっくりした速度で一方の回動方向に回動されたときには、表示画像切替手段は、画像表示部に表示させる画像データを1つ後のデータに切り替える。一方、操作部が、所定速度未満のゆっくりした速度で他方の回動方向に回動されたときには、表示画像切替手段は、画像表示部に表示させる画像データを1つ前のデータに切り替える。つまり、操作部を一方に回動させたときに表示画像が1つ送られ、操作部を他方に回動させたときに表示画像が1つ戻されることから、本のページをめくるような感覚で、表示画像を切り替えることができる。
第5の発明のプリンタは、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記複数の画像データのうち、前記画像表示部に画像が表示されている画像データを選択する画像選択手段を備えていることを特徴とするものである。
この構成によれば、画像選択手段により、画像表示部に画像が表示された画像データを選択することで、選択された画像データに対して、様々な処理(例えば、被記録媒体への記録や画像処理など)を施すことができる。
第6の発明のプリンタは、前記第5の発明において、前記取付面上の待機位置から回動した状態において、前記操作部の、その面方向に沿って前記取付面に対して離接する離接動作を検出する離接動作検出手段をさらに備え、
前記画像選択手段は、前記離接動作検出手段の検出結果に基づいて、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択するか否かを決定することを特徴とするものである。
この構成によれば、ユーザーが操作部を回動させて所望の画像を画像表示部に表示させた後に、さらに、この操作部を取付面に対して離接させるように操作(引っ張りや押し付けなど)することで、画像表示部に画像表示されている画像を容易に選択することができる。つまり、複数の画像データから、所望の画像データを選択する際に、操作ツマミ以外の部分を操作する必要がないことから、機器の操作が苦手なユーザーでも、画像選択が容易に行える。
第7の発明のプリンタは、前記第6の発明において、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データの画像を選択し、
その後、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面に向けて押し付けられたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、先に行った画像データの選択をキャンセルすることを特徴とするものである。
この構成によれば、本のページを引っ張って破るような感覚で、操作部を取付面から離れる方向に引っ張ることにより、画像表示部に画像表示されている画像データを選択することができる。さらに、一度引っ張って選択したページを押し戻すような感覚で、操作部を取付面に向けて押し付けることにより、先に行った画像選択をキャンセルすることができる。
第8の発明のプリンタは、前記第6の発明において、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の一方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択し、
その後、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の他方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、先に行った画像データの選択をキャンセルすることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部を回動軸の一方に向けて引っ張ることにより、画像表示部に画像表示されている画像データを選択することができる。さらに、操作部を回動軸の他方に向けて引っ張ることにより、先に行った画像選択をキャンセルすることができる。
第9の発明のプリンタは、前記第6〜第8の何れかの発明において、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択したときには、前記画像記録部に、その画像データの画像を前記被記録媒体に記録させることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部を操作することによって、画像表示部に表示する画像を切り替えて所望の画像を選択し、さらに、選択した画像を画像記録部により被記録媒体に記録することができる。
第10の発明のプリンタは、前記第6の発明において、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を増加させ、
前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面に向けて押し付けられたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を減少させることを特徴とするものである。
この構成によれば、本のページを引っ張って破るような感覚で、操作部を取付面から離れるように引っ張ることにより、表示されている画像を画像記録部により記録する際の、記録枚数を増減することができる。また、一度引っ張ったページを押し戻すような感覚で、操作部を取付面に向けて押し付けることにより、記録枚数を増減することができる。
第11の発明のプリンタは、前記第6の発明において、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の一方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を増加させ、
前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の他方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を減少させることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部を回動軸の一方に向けて引っ張ることにより、表示されている画像を画像記録部により記録する際の、記録枚数を増加させることができる。また、操作部を回動軸の他方に向けて引っ張ることにより、記録枚数を減少させることができる。
第12の発明のプリンタは、前記第10又は第11の発明において、前記画像選択手段は、前記離接動作検出手段により検出された、前記操作部の前記離接動作の程度に応じて、前記記録枚数の増加量又は減少量を変更することを特徴とするものである。
この構成によれば、離接動作時における操作部の移動量の大小に応じて、記録枚数の増減量が変わる。そのため、例えば、操作部を強く引っ張る、あるいは、強く押し込むことで、記録枚数を一度に大きな枚数増減させることができる。また、逆に、操作部を弱く引っ張る、あるいは、弱く押し込むことで、記録枚数を小刻みに増減させることができる。
第13の発明のプリンタは、前記第6〜第12の何れかの発明において、前記操作部の、前記回動軸方向に関する両端部の前記離接動作をそれぞれ検出する、2つの前記離接動作検出手段を備えていることを特徴とするものである。
このように、操作部の、回動軸方向に関する両端部の離接動作をそれぞれ検出する、2つの離接動作検出手段を備えていると、操作部の様々な動作を検出することが可能となる。即ち、操作部の両端部が共に引っ張られた場合、又は、両端部が共に押し込まれた場合、あるいは、両端部の一方のみが引っ張られた場合、又は、一方のみが押し込まれた場合などを、区別して検出できる。このような操作部の複数の動作を区別して検出できることで、これら複数の動作に対してそれぞれ異なる処理(例えば、画像の記録、記録のキャンセル、記録枚数の増減、回転や濃度変更といった画像処理など)を割り当てることができる。つまり、操作部を操作するだけで、画像表示部に画像表示されている1つの画像データに対して、様々な処理を行わせることが可能となる。
第14の発明のプリンタは、前記第13の発明において、前記2つの離接動作検出手段の一方により、前記操作部の前記回動軸方向に関する一端部が前記取付面から引っ張られたことが検出されると同時に、前記2つの離接動作検出手段の他方により、前記操作部の前記回動軸方向に関する他端部が前記取付面に押し付けられたことが検出された場合には、前記画像表示部は、現在表示されている画像を回転させることを特徴とするものである。
待機位置から回動した状態の操作部が、その面内で回転するように操作されると、操作部の回動軸方向に関する一端部が取付面から引っ張られるとともに、操作部の回動軸方向に関する他端部が取付面に押し付けられる。従って、2つの離接動作検出手段が設けられている場合には、この操作部の面内回転動作を検出することができるようになる。さらに、2つの離接動作検出手段により、操作部の面内回転動作が検出されたときには、画像表示部は、現在表示されている画像を回転させる。これにより、ユーザーは、操作部を面内回転させるだけで、画像表示部に現在表示されている画像を容易に回転させることができる。
第15の発明のプリンタは、前記第6の発明において、前記画像記録部により画像が記録された前記被記録媒体を、所定の一方向に排出する搬送手段をさらに備え、
前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記搬送手段による前記被記録媒体の排出方向に沿って前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択して、前記画像記録部に、選択した画像データの画像を前記被記録媒体に記録させることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部を引っ張ることにより、画像表示部に表示されている画像データを選択すると、画像が記録された被記録媒体が、操作部を引っ張った方向に排出されてくる。つまり、表示されている画像を記録したいときには、被記録媒体が排出されてくる方向に操作部を引っ張ればよいことから、機器の操作が苦手なユーザーでも、被記録媒体に画像を記録する際の操作部の操作を覚えやすい。
第16の発明のプリンタは、前記第1〜第15の何れかの発明において、前記画像表示部が、前記取付面上で待機した状態の前記操作部と、略同一平面上にあることを特徴とするものである。
この構成によれば、画像表示部を見ながら操作部を操作することができるため、表示画像を切り替えつつ、所望の画像を見つけ出すのが容易になる。
第17の発明のプリンタは、前記第16の発明において、前記画像表示部が、待機状態にあるときの前記操作部に対して前記回動軸と反対側に配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部が、取付面に載置された待機状態から、回動軸を中心に画像表示部と反対の方向に開くことになる。そのため、操作部を画像表示部と反対側に回動させつつ画像表示部を見るときの感覚が、本のページをめくったときに、めくられたページと反対側にある次のページを見るときの感覚に近くなる。従って、画像を切り替えるときの操作が、本をめくるときの感覚にさらに近くなる。
第18の発明のプリンタは、前記第17の発明において、前記操作部が前記取付面上で待機している状態では、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に、閉じた状態の冊子本の画像を表示させ、
前記回動動作検出手段により前記操作部の回動動作が検出されたときには、前記表示画像切替手段は、開いた状態の前記冊子本の画像データと、前記操作部の回動動作に対応する所定の前記画像データとを合成し、その合成画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とするものである。
操作部が待機状態にあるときには、画像表示部には、閉じた状態の冊子本の画像が表示される。そして、ユーザーにより操作部の回動がなされた場合には、表示画像切替手段は、開いた状態の冊子本の画像データと、操作部の回動動作に対応する画像データとを合成し、開いた状態の冊子本の中に、画像データの画像が挿入された、合成画像を画像表示部に表示させる。これにより、ユーザーが操作部を回動操作したときに、冊子本のページをめくる感覚をユーザーに与えることができる。
第19の発明のプリンタは、前記第18の発明において、前記画像表示部に表示される前記冊子本の、閉じた状態から開くときの方向が、前記操作部が前記取付面上で待機している状態から回動するときの回動方向と同じであることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部が待機状態から回動するときの回動方向が、画像表示部に表示される仮想的な冊子本が開く方向と一致しているため、冊子本がめくられて画像が送られる場合の操作部の回動方向を、ユーザーが容易に認識することができるようになる。
第20の発明のプリンタは、前記第1〜第19の何れかの発明において、前記操作部の、待機状態にあるときに前記取付面と対向する面が白色であり、前記取付面の色が、白色以外の色であることを特徴とするものである。
この構成によれば、画像を切り替えるために操作部を回動させたときに、操作部の白色の対向面(裏面)が表に現れるとともに、取付面の色が白色以外の色であることから、この操作ツマミの裏面の白色が際立つ。そのため、操作部を回動操作したときに、ユーザーに、本をめくったときに白色の紙製のページが表に現れるときの感覚を生じさせる。
第21の発明のプリンタは、前記第1〜第20の何れかの発明において、前記表示画像切替手段は、前記回動動作検出手段により検出された前記操作部の回動角度情報に基づいて、切り替えられる前後の画像データを合成して、切替途中を示す合成画像データを生成し、前記画像表示部に、前記合成画像データの画像を表示させることを特徴とするものである。
この構成によれば、操作部の回動角度に応じて切替前後の画像データが合成され、この切替途中の合成画像が画像表示部に表示されるため、ユーザーに対して、操作部の回動に連動して表示画像が切り替えられる感覚を与えることができる。また、ユーザーは、操作部を一方向に少し回動させるだけで、その回動方向に応じて切替られる画像を確認できる。そのため、画像を送る場合(又は、画像を戻す場合)の操作部の回動方向を、ユーザーが容易に認識することができるようになる。
第22の発明のプリンタは、前記第1〜第21の何れかの発明において、それぞれが前記複数の画像データを含む、複数の画像データ群の中から、前記画像表示部による画像表示を行う画像データ群を選択するデータ群選択手段をさらに備え、
前記データ群選択手段により1つの前記画像データ群が選択された後、前記回動動作検出手段により、前記操作部の回動動作が検出されたときには、前記表示画像切替手段は、選択された前記画像データ群に属する複数の画像データの画像を、前記画像表示部に表示させることを特徴とするものである。
この構成によれば、それぞれが順序付けされた複数の画像データを含む、複数の画像データ群が存在する場合に、データ群選択手段により、画像表示部に画像を表示する画像データ群を選択することができる。
本発明によれば、本のページをめくるように板状の操作部を回動させ、その操作部の回動に応じた表示画像の送り/戻しをプリンタや画像出力装置に行わせることができるため、機器の操作が苦手なユーザーでも、選択したい所望の画像を画像表示部に表示させることが容易になる。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態のプリンタの斜視図、図2は、プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
図1、図2に示すように、第1実施形態のプリンタ1は、印刷用紙P(被記録媒体)に画像を記録する記録ヘッド2(画像記録部)と、印刷用紙Pを所定方向(図1の前方)へ搬送する搬送機構3(搬送手段)と、記録ヘッド2及び搬送機構3を含む、プリンタ1の各種機構をそれぞれ制御する制御装置4を備えている。
図1に示すように、プリンタ1は、略直方体状のプリンタ本体6を有し、このプリンタ本体6内に、記録ヘッド2と搬送機構3等が収容されている。記録ヘッド2としては、インクジェット方式や、レーザー方式、あるいは、熱転写方式等、公知の方式で印刷用紙Pに印刷を行うものが用いられる。この記録ヘッド2は、画像データが記録されたデータ記録媒体7(図2参照)がプリンタ1に接続された状態で、制御装置4からの指令に基づいて、データ記録媒体7から入力された、画像データ(画像ファイル)の画像を印刷用紙Pに記録する。尚、以下の説明において、1つの画像データ(画像ファイル)とは、1枚の画像を構成するひとまとまりのデータの集合体を意味するものとする。
プリンタ本体6の下半部はその一部が前方に開放されており、この開放部分には、印刷用紙Pが収容される給紙トレイ9と、画像が記録された印刷用紙Pが排出される排紙トレイ8が設けられている。そして、搬送機構3は、モータで回転駆動される搬送ローラによって、給紙トレイ9内の印刷用紙Pを、プリンタ本体6内の記録ヘッド2へ搬送するとともに、記録ヘッド2により画像が記録された印刷用紙Pを前方の排紙トレイ8へ排出する。
プリンタ本体6の下半部前面の、給紙トレイ9及び排紙トレイ8の側方位置には、カートリッジ装着部10が設けられており、このカートリッジ装着部10には、4色のインク(イエロー、マゼンタ、シアン、及び、ブラック)をそれぞれ収容した4つのインクカートリッジ11が着脱自在に装着される。
プリンタ本体6の上半部には、図1の紙面手前側に位置するユーザーに向けて、前方に傾斜した取付面6aが形成されている。この取付面6aには、ユーザーにより操作される複数の操作ボタン12と、プリンタ1の動作状態やエラーメッセージ等の情報、及び、入力された画像データの画像を表示するディスプレイ13(画像表示部)が設けられている。
また、図1に示すように、取付面6aの、ディスプレイ13よりも右側の位置には、平面視矩形状の凹部15が形成されている。そして、凹部15内には、凹部15よりも一回り小さい矩形板状の操作ツマミ17(操作部)が収容されている。さらに、この操作ツマミ17は取付面6aに回動自在に取り付けられている。
図3は、操作ツマミ17の斜視図である。図3に示すように、操作ツマミ17の短手方向一端部には、操作ツマミ17の長辺に沿って延びる回動軸18が固定的に設けられている。そして、この回動軸18が、その両端部において軸受19に回転自在に支持されることにより、操作ツマミ17は、回動軸18を中心に取付面6aに対して回動可能に構成されている。
この操作ツマミ17は、凹部15内に収容されるとともに、取付面6a(凹部15の底面)上に載置された待機状態(図1の実線で示す状態)と、この待機位置から回動軸18を中心に回動した状態(図1の2点鎖線で示す状態、図3の状態)とを取り得るようになっている。操作ツマミ17が待機状態にあるときには、凹部15内に収容された操作ツマミ17の上面と、凹部15周囲の取付面6aの上面は、ほぼ面一となっている。尚、凹部15の左縁部には、ユーザーが、凹部15に収容された操作ツマミ17を引っ張り出しやすくするための、窪み16が設けられている。また、ディスプレイ13は、取付面6a上に載置された状態の操作ツマミ17と略同一面上にあり、さらに、待機状態にあるときの操作ツマミ17に対して回動軸18と反対側(左側)に配置されている。つまり、操作ツマミ17に対して、待機状態から操作ツマミ17が回動する側と逆側にディスプレイ13が位置している。
図3に示すように、回動軸18の上端部には、操作ツマミ17の回動動作(回動方向、回動角度、回動速度等)を検出するロータリーエンコーダ20(回動動作検出手段)が取り付けられている。さらに、回動軸18の上端部と下端部をそれぞれ回転自在に支持する2つの軸受19と取付面6aとの間には、2つの感圧センサ(第1感圧センサ21、第2感圧センサ22)がそれぞれ設けられている。また、回動軸18は図示しないバネ等の付勢手段によって取付面6a側に付勢されている。これにより、回動軸18に設けられた2つの軸受19は、2つの感圧センサ21,22にそれぞれ押し付けられて常時接触している。
感圧センサ21,22は、軸受19から作用する押圧力の変化に応じて、その内部の電気抵抗値が変化することによって、その作用した押圧力に応じた電気信号を出力するものである。そして、2つの感圧センサ21,22は、ユーザーによって操作ツマミ17が取付面6aから引っ張られ、あるいは、取付面6aに対して押し付けられることによって、操作ツマミ17の上下両端部(回動軸方向に関して両端部)がその面方向に沿って移動したときに、軸受19を介して作用する押圧力の変化を検出する。つまり、2つの感圧センサ21,22は、回動軸方向に関する操作ツマミ17の両端部の、取付面6aからの離間/接近動作(離接動作)を検出する、離接動作検出手段に相当する。
この第1実施形態のプリンタ1においては、ユーザーにより、板状の操作ツマミ17が摘まれて本をめくるのと同じような感覚で回動されたときには、その回動動作がロータリーエンコーダ20で検出され、その回動動作に応じて、ディスプレイ13に表示される画像が切り替えられる(表示画像切替処理)。さらに、ユーザーにより、板状の操作ツマミ17が取付面6aから引っ張られる、あるいは、押し付けられたときには、操作ツマミ17のその面方向に沿って取付面6aに対して離接する動作(離接動作)が2つの感圧センサ21,22で検出される。そして、その離接動作に応じて、ディスプレイ13に表示された画像データが選択され、選択された画像データに対して、印刷用紙Pへの記録等の様々な処理がなされる(画像選択処理)。この操作ツマミ17が操作されたときに行われる、表示画像切替処理、及び、画像選択処理の具体的内容については、次の制御装置4の説明において詳細に述べることにする。
次に、制御装置4を中心とするプリンタ1の電気的な構成について、図2のブロック図を参照して詳細に説明する。制御装置4は、中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、プリンタ1の各種機構を制御するためのプログラムやデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)、CPUで処理されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、外部装置との間の信号の入出力を行う入出力インターフェース等で構成されている。
図2に示すように、制御装置4は、記録制御部30と、データ記録媒体7から入力された画像データが記憶される画像データ記憶部31とを有する。データ記録媒体7には、データファイルの名前(例えば、アルファベット順)や画像データの作成日時といった、ある所定の条件に基づいて予め順序付けされた複数の画像データが、画像フォルダ(画像データ群)で区分けされて記録されている。そして、データ記録媒体7がプリンタ1に接続された状態で、データ記録媒体7から読み出された複数の画像データが画像データ記憶部31に記憶される。
尚、画像データが記録されたデータ記録媒体7としては、USBメモリーやメモリカード等、プリンタのスロット等に差し込まれることにより接続されるストレージデバイス、あるいは、ケーブル等の有線、あるいは、無線で接続される外部記憶装置等が該当する。
そして、記録制御部30は、画像データ記憶部31に記憶されたデータを参照して、記録ヘッド2と搬送機構3をそれぞれ制御することにより、ユーザーによって選択された画像データの画像を、印刷用紙Pに印刷するように構成されている。また、制御装置4は、プリンタ1の状態(画像記録中の状態、あるいは、待機状態など)やエラーメッセージ等をディスプレイ13に表示させて、これらの情報をユーザーに通知する。
さらに、制御装置4は、ユーザーによる操作ツマミ17の操作に応じて、ディスプレイ13に画像表示させる画像データを、複数の画像データの順序付けに従って切り替える機能、及び、ユーザーによる操作ツマミ17の操作に応じて、ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択する機能を備えている。
即ち、制御装置4は、ユーザーにより操作ツマミ17が操作されたときに、ロータリーエンコーダ20によって検出された操作ツマミ17の回動動作に基づいて、ディスプレイ13に画像表示させる画像データを切り替える表示画像切替部32(表示画像切替手段)と、第1、第2感圧センサ21,22により検出された操作ツマミ17の離接動作に基づいて、ディスプレイ13に画像が表示されている画像データを選択する画像選択部33(画像選択手段)とを備えている。
尚、記録制御部30、画像データ記憶部31、表示画像切替部32、及び、画像選択部33は、制御装置4を構成しているCPU,ROM,RAM等により実現されている。言い換えれば、制御装置4のROMに、ディスプレイ13の表示画像を切り替えるためのプログラムや、ディスプレイ13に表示されている画像を選択するためのプログラム等、各種プログラムが格納されており、このROMに格納されたプログラムが、制御装置4のCPUで実行されることで、記録制御部30、画像データ記憶部31、表示画像切替部32、及び、画像選択部33の、それぞれの機能が実現される。
(表示画像切替処理)
まず、表示画像切替部32による表示画像切替処理について、図3、及び、図4の処理説明図を参照して説明する。
図3の矢印aで示すように、ユーザーにより、操作ツマミ17が回動軸18を中心に左右に回動されたときには、表示画像切替部32は、ディスプレイ13に表示させる画像データを、予め定められた複数の画像データの順序に従って切り替える。
データ記録媒体7がプリンタ1の制御装置4に接続されている状態で、ロータリーエンコーダ20により、操作ツマミ17が取付面6aに載置された待機位置にあること(待機状態)が検出されているときには、表示画像切替部32は、データ記録媒体7に記録されている複数の画像データを画像データ記憶部31に記憶させるとともに、これら複数の画像データが格納された画像フォルダ名を、ディスプレイ13に表示させる。また、このとき、画像フォルダに、画像データの作成日時や作成者等の識別情報が付されている場合には、ユーザーが画像フォルダの種類を認識しやすいように、それらの情報もディスプレイ13に表示させてもよい。
尚、データ記録媒体7に、それぞれが複数の画像データを含む複数の画像フォルダ(画像データ群)がある場合には、どの画像フォルダの画像をディスプレイ13に表示させるかをユーザーに選択させるために、これら複数の画像フォルダ名の一覧表示や選択を促すメッセージ等をディスプレイ13に表示させてもよい。そして、操作ボタン12等が操作されることによって、ユーザーから1つの画像フォルダが選択されると、操作ツマミ17が待機状態にあるときに、その画像フォルダの名前がディスプレイ13に表示される。この場合、操作ボタン12が本願発明のデータ群選択手段に相当する。
次に、ユーザーによって、操作ツマミ17が待機状態から回動軸18を中心に右方向に回動されたときには、この右方向の回動動作はロータリーエンコーダ20によって検出される。すると、表示画像切替部32は、画像データ記憶部31に記憶された複数の画像データのうち、最初の画像データの画像をディスプレイ13に表示させる。このように、ユーザーが、待機状態にある操作ツマミ17を回動させるだけで、最初の画像がディスプレイ13に表示されることから、機器の操作が苦手なユーザーでも、プリンタ1に画像表示を開始させることが容易である。
さらに、ディスプレイ13に画像が表示された状態で、ユーザーによって、本のページをめくるように、操作ツマミ17が右方向に回動されたときには、表示画像切替部32は、現在表示されている画像データの1つ後の画像データを、ディスプレイ13に表示させる。また、逆に、ユーザーによって、本のページを戻すように、操作ツマミ17が左方向に回動されたときには、表示画像切替部32は、現在表示されている画像データの1つ前の画像データを、ディスプレイ13に表示させる。従って、本のページをめくるように板状の操作ツマミ17を回動させることで、ディスプレイ13に表示される画像の切替(送り/戻し)を行うことができる。
ところで、操作ツマミ17の回動によってディスプレイ13に表示する画像を順に送る(又は、画像を戻す)場合には、操作ツマミ17を一方に回動させてある画像を表示させた後、再度操作ツマミ17を一方へ回動させてさらに次の画像データに切り替えるために、操作ツマミ17を一旦他方へ戻す必要がある。そのため、画像データを順に送る(又は、順に戻す)ためには、この操作ツマミ17を一旦逆方向に戻す動作が、単に次の回動動作を行うためのものであって、画像データの切替を意図するものでないことを、表示画像切替部32が認識する必要がある。
ここで、一般に、本のページをめくる動作は、ページ上の文面や絵柄等を見ながら行われるため、本のページをめくる速度は比較的ゆっくりした速度であることが多い。そこで、本実施形態においては、ロータリーエンコーダ20により、操作ツマミ17が、所定速度未満のゆっくりした速度で右方、又は、左方へ回動されたことが検出されたときには、表示画像切替部32は、ユーザーから画像の送り/戻しが要求されていると判断して、ディスプレイ13に画像表示させる画像データを切り替える。これにより、本のページをめくるのと同じ感覚で、ディスプレイ13に表示させる画像を切り替えることができる。
また、ページをめくった後に、次のページをめくるために手を戻す動作は、ページをめくるときの動作よりも一般的には速い。そのため、表示画像を切り替えるために、ページをめくるように操作ツマミ17を一方に回動させた後、操作ツマミ17を一旦他方に回動させて戻すときの回動速度は、表示画像切替時の回動速度よりも速くなると考えられる。そこで、ロータリーエンコーダ20により、操作ツマミ17が、所定速度以上の比較的速い速度で回動されたことが検出されたときには、表示画像切替部32は、画像切替のために操作ツマミ17が戻されただけであり、ユーザーから表示画像の送り/戻しが要求されているわけではないと判断して、画像表示させる画像データの切替を行わない。
以上の表示画像切替処理を整理すると図4のようになる。操作ツマミ17が待機位置にある場合には、ディスプレイ13に画像フォルダ名が表示される(処理項目A)。また、操作ツマミ17が待機位置から回動されると、複数の画像データのうちの、最初の画像データの画像がディスプレイ13に表示される。その後、操作ツマミ17が所定速度未満のゆっくりした速度(回動速度:小)で右方に回動されたときには、ディスプレイ13に表示される画像が1つ後の画像データの画像に切り替えられる(処理項目B)。また、操作ツマミ17が所定速度未満のゆっくりした速度(回動速度:小)で左方に回動されたときには、ディスプレイ13に表示される画像が1つ前の画像データの画像に切り替えられる(処理項目C)。但し、この画像切替操作中に、操作ツマミ17が所定速度以上の速度(回動速度:大)で右方、又は、左方に回動されたときには、この動作は操作ツマミ17を一旦戻す操作と判断され、ディスプレイ13の表示画像は切り替えられない(処理項目D,E)。
また、以上の処理内容からも分かるように、操作ツマミ17を、所定速度未満のゆっくりした速度で左右に交互に回動させることで、ディスプレイ13に、前後2つの画像データの画像を交互に表示させることができる。
また、図1に示すように、ディスプレイ13は、取付面6a上に載置された状態(待機状態)の操作ツマミ17と略同一平面上にある。そのため、ユーザーは、ディスプレイ13を見ながら操作ツマミ17を操作して、表示画像を切り替えることができ、所望の画像を見つけ出すのが容易になる。
さらに、図1に示すように、ディスプレイ13は、待機状態にあるときの操作ツマミ17に対して回動軸18と反対側(左側)に配置されている。つまり、操作ツマミ17に対して、待機状態から操作ツマミ17が回動する方向と逆方向にディスプレイ13が位置している。即ち、待機状態にある操作ツマミ17を右方へ回動させたときに、この右方へ回動した操作ツマミ17の左側に、画像が表示されるディスプレイ13が位置する。そのため、操作ツマミ17をディスプレイ13と反対側に回動させつつ、このディスプレイ13を見るときの感覚が、本のページをめくったときに、めくられたページと反対側にある次のページを見るときの感覚に近くなる。従って、画像を切り替えるときの操作が、本をめくる感覚にさらに近くなる。
また、操作ツマミ17の、待機状態にあるときに取付面6aと対向する面が白色であり、プリンタ本体6の取付面6aの色が、白色以外の色であることが好ましい。この構成では、本のページをめくるように操作ツマミ17が右方に回動されたときに、操作ツマミ17の白色の対向面(裏面)が表に現れるとともに、取付面6aの色が白色以外の色であることから、この操作ツマミ17の裏面の白色が際立つ。そのため、操作ツマミ17を回動操作したときに、ユーザーに、本をめくった際に白色の紙のページが表に現れる感覚を生じさせる。
尚、取付面6aの色は、操作ツマミ17の裏面の白色がより際立つように、黒色、紺色等の明度の低い色であることがより好ましい。さらに、取付面6aのうち、凹部15の底面のみを白色とし、それ以外を白色以外の色としてもよい。この場合には、操作ツマミ17が回動されたときに出現する、操作ツマミ17の裏面と凹部15の底面の白色が、本をめくった際の白色のページが現れる感覚を、より強く生じさせる。
(画像選択処理)
次に、画像選択部33による画像選択処理について、図3、及び、図5の処理説明図を参照して説明する。この画像選択部33は、操作ツマミ17の離接動作を検出する2つの感圧センサ21,22の検出結果に基づいて、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択するか否かを決定し、さらに、選択した画像データに対して様々な処理を行う。
図5に示すように、2つの感圧センサ21,22により、取付面6aからの引張(図5の処理項目A)、取付面6aへの押圧(処理項目B)、斜め下方への引張(処理項目C,D)、斜め上方への引張(処理項目E,F)、操作ツマミ17の面内回転(処理項目G,H)という、ユーザーによる複数種類の操作がそれぞれ検出可能である。そして、これら複数の操作に対して、以下の(1)〜(3)でそれぞれ説明する複数の処理内容が割り付けられている。
(1)画像記録処理(処理項目A,B)
図3の矢印bで示すように、ユーザーにより、回動軸18と直交する方向に、操作ツマミ17が取付面6aから引っ張られたときには、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に表示されている画像データを選択して、その画像を記録ヘッド2により印刷用紙Pに印刷させる。また、このようにして、画像選択(画像記録)が行われた後に、図3の矢印cで示すように、ユーザーにより、操作ツマミ17が取付面6aに押し付けられたときには、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に表示されている画像データの選択をキャンセルして、画像記録を中止する。
操作ツマミ17が待機位置からある角度回動した状態で、ユーザーによって、取付面6aから離れる方向(矢印b方向)に引っ張られると、操作ツマミ17の回動軸18の上端部に設けられた第1感圧センサ21と、回動軸18の下端部に設けられた第2感圧センサ22の両方において、押圧力が減少するため(図5中では“−”で示される)、電気抵抗値が増加する。これにより、第1、第2感圧センサ21,22の両方から、押圧力が減少したことを示す信号がそれぞれ画像選択部33に入力され、画像選択部33は、操作ツマミ17が回動軸18と直交する方向に引っ張られたことを認識する。このとき、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択し、記録制御部30に対して、その画像の記録開始を指示する信号を送る(処理項目A)。すると、記録制御部30は、記録ヘッド2と搬送機構3とを制御して、表示されている画像データの画像を印刷用紙Pに記録する。
また、上記のようにして、表示画像の記録開始の指示がなされた後、印刷用紙Pへの画像の記録が完了する前に、回動軸18と直交する方向に、操作ツマミ17が取付面6aに向けて押し付けられると、第1感圧センサ21と第2感圧センサ22の両方において、電気抵抗値が減少し、押圧力が増加した状態(図5中では+で示される)が検出される。すると、画像選択部33は、操作ツマミ17が取付面6aに押し付けられたことを認識する。そして、記録制御部30に対して、画像記録のキャンセルを指示する信号を送る(処理項目B)。すると、記録制御部30は印刷用紙Pへの画像の記録を中止する。
つまり、ユーザーは、本のページをめくって所定のページを選んでからこのページを引っ張って破るような感覚で、操作ツマミ17を取付面6aから離れる方向に引っ張ることにより、ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択し、その画像を印刷用紙Pに記録させることができる。また、操作ツマミ17が手前(前方)に引っ張られると、現在ディスプレイ13に表示されている画像データが選択されて、記録ヘッド2によってその画像が記録された印刷用紙Pが、搬送機構3により操作ツマミ17を引っ張った方向(前方)に沿って排出されてくる。つまり、表示されている画像を記録したいときには、印刷用紙Pが排出されてくる手前の方向に操作ツマミ17を引っ張ればよいことから、機器の操作が苦手なユーザーでも、画像を記録する際の操作を覚えやすい。
さらに、一度引っ張って選択したページを押し戻すような感覚で、操作ツマミ17を取付面6aに向けて押し付けることにより、先に行った画像選択(画像記録)をキャンセルすることができる。
(2)記録枚数変更処理(処理項目C〜F)
図3の矢印dで示すように、ユーザーにより、操作ツマミ17が取付面6aから斜め下向き(手前側)に引っ張られたときには、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に表示されている画像データの、記録ヘッド2による記録枚数を増加させる。一方、図3の矢印eで示すように、ユーザーにより、操作ツマミ17が取付面6aから斜め上向き(向こう側)に引っ張られたときには、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に表示されている画像データを記録ヘッド2が記録する際の、記録枚数を減少させる。
即ち、操作ツマミ17が待機位置からある角度回動した状態で、ユーザーによって、操作ツマミ17が、回動軸18の下端に向けて、取付面6aから離れるように斜め下向き(手前側)へ引っ張られると、回動軸18の下端部に設けられた第2感圧センサ22において、押圧力が減少するため、電気抵抗値が増加する。一方、回動軸18の上端部に設けられた第1感圧センサ21においては、作用する押圧力がほとんど変わらず、押圧力の変化は検出されない。このように、第2感圧センサ22においてのみ押圧力が減少することが検出されることで、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め下向きに引っ張られたことを認識する。すると、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択するとともに、記録ヘッド2により、この画像データを印刷用紙Pに記録する際の記録枚数を増加させる(図5の処理項目C,D)。
一方、ユーザーによって、操作ツマミ17が、回動軸18の上端に向けて、取付面6aから離れるように斜め上向き(向こう側)へ引っ張られると、回動軸18の上端部に設けられた第1感圧センサ21において、押圧力が減少するため、電気抵抗値が増加する。一方、回動軸18の下端部に設けられた第2感圧センサ22においては、作用する押圧力がほとんど変わらず、押圧力の変化は検出されない。このように、第1感圧センサ21においてのみ押圧力が減少することが検出されることで、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め上向きに引っ張られたことを認識する。すると、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択するとともに、記録ヘッド2により、この画像データを印刷用紙Pに記録する際の記録枚数を減少させる(図5の処理項目E,F)。
さらに、画像選択部33は、第1,第2感圧センサ21,22により検出された、操作ツマミ17の離接動作の程度(即ち、第1,第2感圧センサ21,22に作用する押圧力の増減量)に応じて、選択した画像データの記録枚数の増加量又は減少量を変更する。
具体的には、図5の処理項目C,Eに示されているように、第1感圧センサ21、又は、第2感圧センサ22で検出された押圧力の減少量が所定値よりも大きい場合(図5では“強”と記載)には、記録枚数の増加量又は減少量を多くする(例えば、±5枚)。一方、図5の処理項目D,Fに示されているように、第1感圧センサ21、又は、第2感圧センサ22で検出された押圧力が所定値未満である場合(図5では“弱”と記載)には、記録枚数の増加量又は減少量を少なくする(例えば、±1枚)。
そして、この記録枚数変更処理によって、ある画像データの記録枚数が最終決定された後に、(1)の画像記録処理が行われると、この画像データの画像が、決定された枚数の印刷用紙Pにそれぞれ記録される。
このように、ユーザーは、本のページをめくって所定のページを選んでからこのページを手前に引っ張って破るような感覚で、操作ツマミ17を斜め下向き(手前側)に引っ張ることにより、ディスプレイ13に画像表示されている画像データの記録枚数を増やすことができる。逆に、一旦選択したページを戻すような感覚で、操作ツマミ17を斜め上向き(向こう側)に引っ張ることにより、ディスプレイ13に画像表示されている画像データの記録枚数を減らすことができる。
(3)表示画像回転処理(処理項目G,H)
図3の矢印fで示すように、ユーザーにより、操作ツマミ17がその面内で回転するように操作されると、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に表示されている画像を回転させる。
操作ツマミ17が待機位置からある角度回動した状態で、ユーザーによって、操作ツマミ17が、その面内において手前側に回転するように操作されたときには、操作ツマミ17の上端部が取付面6aから引っ張られると同時に、操作ツマミ17の下端部は取付面6aに押し付けられる。従って、回動軸18の上端部に設けられた第1感圧センサ21においては押圧力が減少するとともに、回動軸18の下端部に設けられた第2感圧センサ22においては押圧力が増加する。
このように、第1感圧センサ21により操作ツマミ17の上端部が引っ張られたことが検出されるとともに、第2感圧センサ22により操作ツマミ17の下端部が取付面6aに押し付けられたことが検出されると、画像選択部33は、操作ツマミ17が手前側に回転したことを認識する。すると、画像選択部33は、ディスプレイ13に対して、現在表示されている画像を、右方向(時計回りの方向)に所定角度(例えば、90度)回転させる(図5の処理項目G)。
一方、ユーザーによって、操作ツマミ17が、その面内において向こう側に回転するように操作されたときには、操作ツマミ17の上端部が取付面6aに押し付けられると同時に、操作ツマミ17の下端部は取付面6aから引っ張られる。従って、回動軸18の上端部に設けられた第1感圧センサ21においては押圧力が増加するとともに、回動軸18の下端部に設けられた第2感圧センサ22においては押圧力が減少する。
このように、第1感圧センサ21により操作ツマミ17の上端部が取付面6aに押し付けられたことが検出されるとともに、第2感圧センサ22により操作ツマミ17の下端部が引っ張られたことが検出されると、画像選択部33は、操作ツマミ17が向こう側に回転したことを認識する。すると、画像選択部33は、ディスプレイ13に対して、現在表示されている画像を、左方向(反時計回りの方向)に所定角度(例えば、90度)回転させる(図5の処理項目H)。
これにより、ユーザーは、操作ツマミ17をその面内で回転させるように操作するだけで、ディスプレイ13に現在表示されている画像を容易に回転させることができる。
尚、画像を回転させるときの回転角度は、ユーザーにより操作ツマミ17が回転操作されたときの操作の度合(即ち、第1、第2感圧センサ21,22で検出された、押圧力の増加量又は減少量の大きさ)に応じて、決定されてもよい。例えば、ユーザーによって強い力で操作ツマミ17が操作されたときには画像の回転角度が大きく設定され、ユーザーによって弱い力で操作ツマミ17が操作されたときには画像の回転角度が小さく設定されてもよい。
以上の(1)〜(3)で説明したように、第1実施形態のプリンタ1には、操作ツマミ17の、回動軸18に平行な方向に関する両端部の離接動作をそれぞれ検出する、2つの感圧センサ21,22が設けられていることから、操作ツマミ17の様々な挙動を検出することが可能となる。即ち、操作ツマミ17の両端部が共に引っ張られた場合、又は、両端部が共に押し込まれた場合、あるいは、両端部の一方が引っ張られた場合、又は、一方が押し込まれた場合など、それぞれ区別して検出できる。このような操作ツマミ17の複数の離接動作を区別して検出できることで、これら複数の動作状態に対して、前記(1)〜(3)のような複数の処理(画像の記録、記録のキャンセル、記録枚数の増減、画像回転)をそれぞれ割り当てることができる。つまり、操作ツマミ17を操作するだけで、ディスプレイ13に画像表示されている1つの画像データに対して、様々な処理を行わせることが可能となる。
以上説明した第1実施形態のプリンタ1によれば、次のような効果が得られる。
表示画像切替部32は、ロータリーエンコーダ20により検出された操作ツマミ17の回動動作に関する情報(回動方向、回動角度、あるいは、回動速度)から、ユーザーが、ディスプレイ13に画像表示させる画像データを送りたいのか、あるいは、戻したいのかを判断し、複数の画像データの順序に従って、表示画像データを切り替える。つまり、ユーザーが、本のページをめくるように板状の操作ツマミ17を左右に回動させることで、その操作ツマミ17の回動に応じた表示画像の送り/戻しを行わせることができる。従って、表示画像の切替のために操作ボタン12等を用いた複雑な操作を行うことが不要であり、機器の操作が苦手なユーザーでも、本のページをめくるような感覚で表示画像を切り替えて、所望の画像をディスプレイ13に表示させることが容易である。
また、画像選択部33は、操作ツマミ17の離接動作を検出する第1、第2感圧センサ21,22の検出結果に基づいて、ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択するか否かを決定し、選択した画像に対して画像記録処理等の処理を行う。従って、ユーザーは、操作ツマミ17を回動させて所望の画像をディスプレイ13に表示させた後に、さらに、この操作ツマミ17を取付面6aに対して離接する方向に操作(引っ張りや押し付けなど)するだけで、ディスプレイ13に画像表示されている画像を容易に選択し、記録等の処理を行わせることができる。つまり、データ記録媒体7に記録されている複数の画像データから、記録等の処理を行いたい画像データを選択する際に、操作ツマミ17以外の部分を操作する必要がないことから、機器の操作が苦手なユーザーでも、画像選択、及び、その後の処理をプリンタ1に行わせることが容易である。
次に、前記第1実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態とほぼ同じ構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]第1実施形態では、操作ツマミ17の回動速度が所定速度未満である場合に、表示画像切替部32はディスプレイ13に表示される画像を切り替え、回動速度が所定速度以上であるときには、表示画像切替部32は、その動作は操作ツマミ17を戻す動作であると判断して、画像切替を行わないように構成されている(図5参照)。しかし、操作ツマミ17が、ページをめくるように一方向に小さい回動速度で回動された後、引き続いて、元の位置に戻すように逆方向に大きい回動速度で回動されたことが検出されたときに、表示画像切替部32が、画像切替を行うように構成されていてもよい。つまり、操作ツマミ17の一方向への遅い回動動作と、続いて行われる、逆方向への速い回動動作とを1組にして、表示画像切替部32が、ユーザーから画像切替が指示されたことを認識するようにしてもよい(変更形態1)。
図6に、この変更形態1の表示画像切替処理の処理内容を示す。図6に示すように、この変更形態1の表示画像切替処理において、操作ツマミ17が待機位置にあるときに、ディスプレイ13に画像フォルダ名を表示させる点は前記第1実施形態と同じである(処理項目A)。
一方、所定速度未満のゆっくりした速度(回動速度:小)で右方に回動された後、所定速度以上の速度(回動速度:大)で左方に回動されたときには、表示画像切替部32は、ユーザーから、表示画像を送ることが要求されていると判断して、ディスプレイ13に表示させる画像を1つ後の画像に切り替える(処理項目B)。また、所定速度未満のゆっくりした速度(回動速度:小)で左方に回動された後、所定速度以上の速度(回動速度:大)で右方に回動されたときには、表示画像切替部32は、ユーザーから、表示画像を戻すことが要求されていると判断して、ディスプレイ13に表示させる画像を1つ後の画像に切り替える(処理項目C)。
2]ユーザーによって表示画像を切り替えるために操作ツマミ17が回動される途中に、表示画像切替部32が、ロータリーエンコーダ20で検出された操作ツマミ17の回動角度情報に基づいて、切り替えられる前後の画像データを合成し、その合成画像をディスプレイ13に表示させるように構成されていてもよい(変更形態2)。
その具体例を、図7〜図9を参照して説明する。図7に示すように、ディスプレイ13に、ある画像データの画像40(風景写真)が表示されているとする。この状態から、ユーザーによって、操作ツマミ17が、所定速度未満のゆっくりした速度で右方へ回動されると、図8に示すように、表示画像切替部32は、ディスプレイ13に表示させる画像を、次の人物写真の画像41に切り替える。
このとき、表示画像切替部32は、前に表示されていた風景写真の画像データと、後の人物写真の画像データとを、ロータリーエンコーダ20で検出された操作ツマミ17の回動角度に応じて合成し、切替途中を示す合成画像データを生成した後、この合成画像データの画像をディスプレイ13に表示させる。即ち、図8、図9に示すように、操作ツマミ17の回動角度に応じて、切替前後の画像40,41のディスプレイ13上における占有面積が変化した合成画像を表示させる。そして、操作ツマミ17の右方への回動に従って、後の人物写真の画像41が左方から現れ、それによって、前に表示されていた風景写真の画像40が右方へ追いやられるように、ディスプレイ13上で、画像40,41が左から右へスライドするような感覚を与えるようにする。
この構成によれば、ユーザーに対して、操作ツマミ17の回動に連動して表示画像が切り替えられる感覚を与えることができる。また、ユーザーは、操作ツマミ17を一方向に少し回動させるだけで、その回動方向に応じて切替られる画像を確認できる。そのため、画像を送る場合、又は、画像を戻す場合の操作ツマミ17の回動方向を、ユーザーが容易に認識することができるようになる。
3]表示画像切替部32が、ディスプレイ13に仮想的な冊子本の画像を表示させるとともに、ユーザーによって操作ツマミ17が回動されたときには、その回動によって切り替えられる画像を、開いた状態の冊子本の中に表示させるようにしてもよい(変更形態3)。
図10(a)に示すように、操作ツマミ17が取付面6a上で待機している状態では、表示画像切替部32は、ディスプレイ13に、閉じた状態の冊子本42の画像を表示させる。そして、図10(b)に示すように、ユーザーにより操作ツマミ17の回動がなされた場合には、表示画像切替部32は、開いた状態の冊子本42の画像データと、操作ツマミ17の回動動作に対応して切り替えられる画像データとを合成し、開いた状態の冊子本42の中に画像データの画像43が挿入された、合成画像をディスプレイ13に表示させる。つまり、操作ツマミ17を左右に回動させると、その回動に応じて、ディスプレイ13内の冊子本42のページがめくられていき、同時に、冊子本42内の画像43も操作ツマミ17の回動動作に応じた画像に切り替えられる。これにより、ユーザーが操作ツマミ17を回動操作したときに、冊子本42のページをめくる感覚をユーザーに与えることができる。
また、図10に示すように、ディスプレイ13に表示される冊子本42の、閉じた状態から開くときの方向と、操作ツマミ17が取付面6a上で待機している状態から回動するときの回動方向とが、同じ方向(図10における右方)であることが好ましい。この場合、操作ツマミ17が待機状態から回動するときの回動方向が、ディスプレイ13に表示される仮想的な冊子本42が開く方向と一致しているため、画像を送る場合の操作ツマミ17の回動方向を、ユーザーが容易に認識することができるようになる。即ち、ディスプレイ13に表示されている冊子本42が図10(a)のように右開き本であれば、画像を送る場合には、冊子本42のページ送りの方向、つまり、右方に操作ツマミ17を回動させればよいということが、ユーザーによって容易に想到される。
4]操作ツマミ17の離接動作に対する画像選択部33の処理の割り付けは、前記第1実施形態の図5に示すものに限られない。例えば、図5における、処理項目A,Bと、処理項目C〜Fにおける、操作ツマミ17の動作と処理内容を逆にしてもよい(変更形態4)。
即ち、操作ツマミ17が取付面6aから離れるように引っ張られたとき(第1感圧センサ21“−”、第2感圧センサ22“−”)には、ディスプレイ13に表示されている画像データの記録枚数を増加させ、逆に、操作ツマミ17が取付面6aに押し付けられたとき(第1感圧センサ21+、第2感圧センサ22+)には、ディスプレイ13に表示されている画像データの記録枚数を減少させるようにしてもよい。
また、操作ツマミ17が回動軸18の下端へ向けて引っ張られたとき(第1感圧センサ21“変化なし”、第2感圧センサ22“−”)には、現在表示されている画像データを選択し、記録ヘッド2にその画像を記録させるようにする。さらに、このようにして一旦画像データが選択された後に、操作ツマミ17が回動軸18の上端へ向けて引っ張られたとき(第1感圧センサ21“−”、第2感圧センサ22“変化なし”)には、先に行った画像データの選択(画像記録)をキャンセルするようにしてもよい。
また、画像選択部33が、選択した画像データに施す処理(処理内容)は、図5に示されている、画像記録、記録枚数増減、あるいは、画像回転に限られるものではない。例えば、ディスプレイ13に表示させる際の色の濃度を変える、あるいは、画像を拡大/縮小して表示させるといった処理を、選択した画像データに施してもよい。
5]前記第1実施形態では、データ記録媒体7に複数の画像フォルダ(画像データ群)がある場合には、ユーザーが、操作ボタン12等の、操作ツマミ17以外の部分を操作することにより、複数の画像フォルダから所望の画像フォルダが選択され、その選択された画像フォルダに属する画像データがディスプレイ13に表示されるようになっていた。しかし、この画像フォルダの選択も、操作ツマミ17を操作することによって選択可能に構成されてもよい(変更形態5)。
例えば、図11に示すように、操作ツマミ17が取付面6aに載置された待機状態にあるときに、ユーザーが、操作ツマミ17の中央部、上端部、及び、下端部をそれぞれ押圧することで、所望の画像フォルダを選択するように構成されてもよい。
まず、データ記録媒体7には複数の画像フォルダが、画像フォルダ名(例えば、アルファベット順)や画像フォルダの作成日時といった、ある所定の条件に基づいて、所定の順序に従って格納されているとする。そして、このデータ記録媒体7がプリンタ1に接続されると、表示画像切替部32は、複数の画像フォルダのうちの最初の画像フォルダの名前をディスプレイ13に表示させる。
次に、ロータリーエンコーダ20により、操作ツマミ17が待機位置にあることが検出されている状態で、図11の矢印aで示されるように、ユーザーによって操作ツマミ17の中央部が押圧されると、図12に示すように、第1感圧センサ21と第2感圧センサ22の両方において、押圧力が増加したことが検出される。これにより、表示画像切替部32は、待機位置にある操作ツマミ17の中央部が押圧されたことを認識し、現在ディスプレイ13に表示されている画像フォルダを、画像表示の対象となる画像フォルダとして選択する(図12の処理項目A)。
また、図11の矢印bで示されるように、操作ツマミ17の上端部が押圧されると、図12に示すように、第1感圧センサ21においてのみ押圧力が増加したことが検出される。これにより、表示画像切替部32は、待機位置にある操作ツマミ17の上端部が押圧されたことを認識し、ディスプレイ13に表示される画像フォルダの名前を、現在表示されているフォルダよりも1つ前の画像フォルダに切り替える(処理項目B)。
逆に、図11の矢印cで示されるように、操作ツマミ17の下端部が押圧されると、図12に示すように、第2感圧センサ22においてのみ押圧力が増加したことが検出される。これにより、表示画像切替部32は、待機位置にある操作ツマミ17の下端部が押圧されたことを認識し、ディスプレイ13に表示される画像フォルダを、現在表示されているフォルダよりも1つ後の画像フォルダに切り替える。
このようにして表示される画像フォルダ名が切り替えられた後、操作ツマミ17の中央部が押圧されると、表示画像切替部32は、現在ディスプレイ13に表示されている画像フォルダを、画像表示の対象となる画像フォルダとして選択する。以上のようにして画像フォルダが選択された後に、ユーザーによって操作ツマミ17が回動されたことがロータリーエンコーダ20により検出されると、表示画像切替部32は、選択された画像フォルダに属する複数の画像データの画像のうち、最初の画像データをディスプレイ13に表示させる。
この構成によれば、データ記録媒体7に複数の画像フォルダが記録されている場合に、操作ツマミ17を操作するだけで、画像表示したい画像データが属する画像フォルダを選択することができ、操作ツマミ17以外の部分を操作する必要がない。
6]前記第1実施形態では、操作ツマミ17の回動軸18の両端部に2つの感圧センサ21,22がそれぞれ設けられているが、一方の感圧センサを省略してもよい(変更形態6)。例えば、図13に示すように、回動軸18の上端部と取付面6aとの間にのみ感圧センサ21が設けられてもよい。このように、感圧センサ21が1つである場合には、操作ツマミ17の離接動作としては、取付面6aから引っ張られたときの離間動作(図13の矢印a)と、取付面6aに押し付けられたときの接近動作(図13の矢印b)の2種類が検出可能である。従って、これら2種類の離接動作に対して、画像選択部33の処理内容(画像記録や記録枚数増減等)を割り付けることができる。
例えば、操作ツマミ17が取付面6aから離れるように引っ張られたことが、感圧センサ21により検出されたときには(押圧力減少)、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に表示されている画像データを、記録制御部30で制御される記録ヘッド2により、印刷用紙Pに記録させる。また、画像が選択された後で、操作ツマミ17が取付面6aに押し付けられたことが、感圧センサ21により検出されたときには(押圧力増加)、画像選択部33は、先に行った画像データの選択(画像記録)をキャンセルする。
7]逆に、操作ツマミ17の回動軸18に、回動軸18に沿って3以上の複数の感圧センサが設けられてもよい(変更形態7)。この場合には、操作ツマミ17の、さらに複雑な離接動作を検出することが可能になり、ディスプレイ13に表示された画像を選択してから、その選択した画像データに対してより多くの処理を行うことが可能になる。
8]前記第1実施形態では、ユーザーによる操作ツマミ17の回動に基づいて、表示画像切替部32がディスプレイ13に表示される画像を切り替えた後、ユーザーにより操作ツマミ17が取付面6aに引っ張られ、又は、取付面6aに押し付けられたときの、操作ツマミ17の離接動作に基づいて、画像選択部33がディスプレイ13に表示されている画像データを選択している。しかし、操作ツマミ17は、あくまでも、表示画像を切り替えるためだけに操作されるものとし、ディスプレイ13に表示されている画像データを選択する場合には、プリンタ1に設けられた、操作ツマミ17とは別の部材(例えば、図1に示される操作ボタン12)が操作されるようにしてもよい(変更形態8)。
9]前記第1実施形態の操作ツマミ17は、その右端部に回動軸18が設けられて待機状態から右方に開く、右開き本に対応したものであるが、左開き本に対応して、その左端部に回動軸18が設けられて、待機状態から左方に開くように構成されてもよい(変更形態9)。
10]前記第1実施形態では、取付面6aにディスプレイ13と操作ツマミ17が並んで設けられていたが、ディスプレイ13を凹部15内に収容された操作ツマミ17の上面に設けてもよい(変更形態10)。この場合、ユーザーは操作ツマミ17を回動させることで、本のページをめくる感覚をよりリアルに感じることができるので、所望の画像をディスプレイ13に表示させることがより容易になる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図14は、第2実施形態のプリンタ1の電気的構成を示すブロック図、図15は、第2実施形態の操作ツマミ17の斜視図である。この第2実施形態においては、操作ツマミ17の離接動作を検出する検出手段として、メカニカルスイッチが用いられている。尚、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図15に示すように、矩形板状の操作ツマミ17の回動軸18が、その両端部において2つの軸受19に回転自在に支持されており、操作ツマミ17は、回動軸18を中心に取付面6aに対して回動可能である。回動軸18の上端部には、操作ツマミ17の回動動作(回動方向、回動角度、回動速度等)を検出するロータリーエンコーダ20が取り付けられている。また、回動軸18の上端部と下端部をそれぞれ支持する2つの軸受19と取付面6aとの間には、2つのメカニカルスイッチ(第1メカニカルスイッチ51、第2メカニカルスイッチ52)がそれぞれ設けられている。さらに、回動軸18は図示しないバネ等の付勢手段によって取付面6a側に付勢されており、回動軸18に設けられた2つの軸受19が2つのメカニカルスイッチ51,52にそれぞれ押し付けられている。
操作ツマミ17が操作されていない状態では、回動軸18がバネ等により取付面6aに押し付けられており、メカニカルスイッチ51,52はONの状態である。その状態から、操作ツマミ17が、取付面6aから離れる方向に引っ張られると、メカニカルスイッチ51,52はOFFになる。つまり、これら2つのメカニカルスイッチ51,52が、操作ツマミ17の、取付面6aからの離間/接近動作(離接動作)を検出する、離接動作検出手段に相当する。
この第2実施形態においても、ユーザーにより、板状の操作ツマミ17が本をめくるのと同じような感覚で回動されたときには、その回動動作がロータリーエンコーダ20で検出され、その回動動作に応じて、ディスプレイ13に表示される画像が切り替えられるようになっている。この表示画像の切替については、第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
さらに、ユーザーにより、板状の操作ツマミ17が取付面6aから引っ張られる、あるいは、押し付けられたときには、その動作(離接動作)が2つのメカニカルスイッチ51,52で検出され、その離接動作に応じて、ディスプレイ13に表示された画像データが選択される。
この画像選択部33による画像選択処理について図16を参照して説明する。図16に示すように、2つのメカニカルスイッチ51,52により、引張(図16の処理項目A)、斜め下向き(手前側)への引張(処理項目B)、斜め上向き(向こう側)への引張(処理項目C)という、ユーザーによる操作ツマミ17の操作がそれぞれ検出可能である。
操作ツマミ17が待機位置からある角度回動した状態で、ユーザーによって、回動軸18と直交する方向に、操作ツマミ17が取付面6aから離れるように引っ張られると、2つのメカニカルスイッチ51,52の両方が、共に、ON→OFFになり、画像選択部33は、操作ツマミ17が引っ張られたことを認識する。このとき、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択し、記録制御部30に対して、その画像の記録開始を指示する信号を送る(処理項目A)。すると、記録制御部30は、記録ヘッド2と搬送機構3とを制御して、表示されている画像データの画像を印刷用紙Pに記録する。
また、ユーザーによって、操作ツマミ17が、回動軸18の下端に向けて、取付面6aから離れるように斜め下向き(手前側)へ引っ張られると、回動軸18の下端部に設けられた第2メカニカルスイッチ52がON→OFFとなる。一方、回動軸18の上端部に設けられた第1メカニカルスイッチ51は、ONのままである。これにより、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め下向きに引っ張られたことを認識する。すると、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択するとともに、記録ヘッド2により、この画像データを印刷用紙Pに記録する際の記録枚数を1枚増加させる(処理項目B)。
さらに、ユーザーによって、操作ツマミ17が、回動軸18の上端に向けて、取付面6aから離れるように斜め上向き(向こう側)へ引っ張られると、回動軸18の上端部に設けられた第1メカニカルスイッチ51がON→OFFとなる。一方、回動軸18の下端部に設けられた第2メカニカルスイッチ52は、ONのままである。これにより、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め上向きに引っ張られたことを認識する。すると、画像選択部33は、現在ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択するとともに、記録ヘッド2により、この画像データを印刷用紙Pに記録する際の記録枚数を1枚減少させる(処理項目C)。
このように、2つのメカニカルスイッチ51,52によって操作ツマミ17の離接動作が検出されることから、これらメカニカルスイッチ51,52の検出結果に基づいて、画像選択部33は、ディスプレイ13に画像表示されている画像データを選択することができる。また、操作ツマミ17の回動軸18と平行な方向に関する両端部の離接動作をそれぞれ検出する、2つのメカニカルスイッチ51,52が設けられていることで、操作ツマミ17の複数の離接動作を区別して検出でき、これら複数の離接動作に対して、選択された画像データに対する複数種類の処理をそれぞれ割り当てることができる。
尚、操作ツマミ17の離接動作に対する画像選択部33の処理の割り付けは、図16に示す形態に限られない。例えば、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め下向き(手前側)に引っ張られたことが検出されたときに、画像を選択して記録ヘッド2に印刷用紙Pへの記録を行わせるとともに、操作ツマミ17が斜め上向き(向こう側)に引っ張られたことが検出されたときには、画像の記録をキャンセルするように構成されてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図17は、第3実施形態のプリンタ1の電気的構成を示すブロック図、図18は、第3実施形態の操作ツマミ17の斜視図である。この第3実施形態においては、操作ツマミ17の回動動作と離接動作の両方を検出する検出手段として、加速度センサが用いられている。尚、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図18に示すように、取付面6aには、矩形板状の操作ツマミ17が回動軸18を介して回動可能に取り付けられている。また、この操作ツマミ17の表面には、加速度センサ60が設けられている。尚、回動軸18の両端部に設けられた2つの軸受19と取付面6aとの間には、弾性部材61が介装されている。
加速度センサ60は、操作ツマミ17の回動動作(回動方向、回動角度、及び、回動速度)と、操作ツマミ17の取付面6aに対する離接動作(離間及び接近)の、両方を検出可能である。つまり、図3に示される前記第1実施形態において、ロータリーエンコーダ20により検出される操作ツマミ17の回動動作と、2つの感圧センサ21,22により検出される操作ツマミ17の離接動作とが、この第3実施形態では、1つの加速度センサ60で検出可能となっている。即ち、この加速度センサ60が、回動動作検出手段と離接動作検出手段の両方を兼ねている。
また、加速度センサ60は、前記第1実施形態の2つの感圧センサ21,22と同様に、操作ツマミ17の複数の離接動作(取付面6aからの引張、取付面6aへの押し付け、斜め下向きへの引張、斜め上向きへの引張、操作ツマミ17の面内回転等)をそれぞれ検出可能である。従って、これら複数の離接動作に対して、画像選択部33により実行される複数の処理(例えば、第1実施形態の図5参照)を割り付けることができる。つまり、操作ツマミ17を操作するだけで、ディスプレイ13に画像表示されている1つの画像データに対して、様々な処理を行わせることが可能となる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図19は、第2実施形態のプリンタ1の電気的構成を示すブロック図、図20は、第4実施形態の操作ツマミ17の斜視図、図21は操作ツマミ17の断面図である。この第4実施形態においては、操作ツマミ17の回動動作と離接動作の両方を検出する検出手段として、圧電素子が用いられている。尚、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図20に示すように、取付面6aには、操作ツマミ17が取り付けられる金属製の取付部75が固定されている。また、矩形板状の操作ツマミ17の短手方向一端部には、操作ツマミ17の長辺方向(回動軸方向)に沿って並べて配置された、2つの素子配置部(第1素子配置部76、第2素子配置部77)からなる連結部78が設けられている。また、2つの素子配置部76,77の間には切欠部79が設けられており、2つの素子配置部76,77は、操作ツマミ17の長辺方向に関して互いに離間した状態で配置されている。尚、操作ツマミ17と2つの素子配置部76,77は、ステンレス鋼等の金属材料によって一体成形されている。また、2つの素子配置部76,77の、操作ツマミ17とは反対側の端部は、取付面6aに固定された取付部75に連結固定されており、2つの素子配置部76,77からなる連結部78を介して、操作ツマミ17が取付部75(取付面6a)に連結されている。
図21に示すように、連結部78を構成する2つの素子配置部76,77の厚みは、それぞれ、操作ツマミ17の厚みよりも小さくなっている。そして、図20に示すように、厚みの小さい2つの素子配置部76,77が曲げ変形する(撓む)ことにより、操作ツマミ17は、取付面6aに平行な回動軸Cを中心に回動可能に構成されている。また、取付面6aには、操作ツマミ17が待機位置にあるか否かを検出する位置検出センサ70(図19参照)が設けられている。この位置検出センサ70は、例えば、操作ツマミ17が取付面6aに載置されたときに接触することにより、操作ツマミ17を検出する、接触式のものを用いることができる。また、発光素子と受光素子とを備えた光学式センサを採用することもできる。
第1、第2素子配置部76,77の上面(表面)には2つの圧電素子(第1圧電素子71、第2圧電素子72)がそれぞれ設けられている。2つの圧電素子71,72は、それぞれ、素子配置部76,77の上面に配置された圧電層73と、この圧電層73の上面に形成された検出電極74とを有する。
圧電層73は、例えば、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、平面視で略矩形状に形成されている。圧電層73は、例えばエアロゾルデポジション法によって形成される。また、この圧電層73は厚み方向に分極されている。検出電極74は、金、銅、銀、パラジウム、白金、あるいは、チタンなどの導電性材料で形成されている。
前述したように、圧電層73が配置されている素子配置部76,77は導電性を有する金属材料からなるが、これら2つの素子配置部76,77は、同じく導電性を有する取付部75を介して、常に所定の基準電位が付与されている。つまり、金属製の素子配置部76,77は、検出電極74と圧電層73を挟んで対向するとともに、圧電層73の下面を常に基準電位に保持する基準電極を兼ねている。
そして、ユーザーによって操作ツマミ17が操作されて素子配置部76,77が曲げられると、その素子配置部76,77の曲げ変形に伴って圧電素子71,72の圧電層73に歪みが生じることで、素子配置部76,77の変形に応じた電圧が、圧電素子71,72に生じる。また、圧電層73が面方向に圧縮されたときには圧電素子71,72には負の電圧が生じ、圧電層73が面方向に伸張されたときには圧電素子71,72には正の電圧が生じる。
尚、「負の電圧」とは、検出電極28の電位が、基準電極としての素子配置部76,77の電位(基準電位)よりも低い状態を示し、「正の電圧」とは、検出電極28の電位が素子配置部76,77の電位よりも高い状態を指す。また、素子配置部76,77の曲げ変形の速度が速く、圧電素子71,72の圧電層73が短い時間で圧縮又は伸張されるほど、圧電素子71,72に発生する電圧値(絶対値)は大きくなる。そして、2つの圧電素子71,72から出力された電圧信号(即ち、電圧の正負、及び、電圧値)に基づいて、制御装置4(表示画像切替部32、及び、画像選択部33)が操作ツマミ17の動作(回動動作及び離接動作)を認識する。
(表示画像切替処理)
表示画像切替部32は、圧電素子71,72から出力された信号に基づいて、操作ツマミ17が回動されたことを認識したときには、ディスプレイ13に画像表示させる画像データを切り替える。
図22に、表示画像切替処理の処理内容を示す。位置検出センサ70により操作ツマミ17が待機位置にあることが検出されている状態では、2つの素子配置部76,77に曲げ変形が生じていないため、2つの圧電素子71,72の圧電層73には歪みが生じておらず、圧電素子71,72に電圧は発生しない。このとき、表示画像切替部32は、ディスプレイ13に画像フォルダ名を表示させる(処理項目A)。
一方、ユーザーにより、操作ツマミ17が右方へ回動されたときには、第1素子配置部76と第2素子配置部77の両方の曲率が共に大きくなり(曲率半径が小さくなり)、図22の処理項目Bに示すように、第1圧電素子71と第2圧電素子72の両方の圧電層73がそれぞれ圧縮され、これら圧電素子71,72(検出電極74と素子配置部76,77との間)に負の電圧(−)が発生する。これにより、表示画像切替部32は、操作ツマミ17が右方へ回動されたことを認識し、ディスプレイ13に画像表示させる画像データを1つ後のデータに切り替える。
また、操作ツマミ17が左方へ回動されたときには、第1素子配置部76と第2素子配置部77の両方の曲率が共に小さくなり(曲率半径が大きくなり)、図22の処理項目Cに示すように、第1圧電素子71と第2圧電素子72の両方の圧電層73がそれぞれ伸張され、これら圧電素子71,72に正の電圧(+)が発生する。これにより、表示画像切替部32は、操作ツマミ17が左方へ回動されたことを認識し、ディスプレイ13に表示させる画像データを1つ前のデータに切り替える。
但し、操作ツマミ17が所定速度未満のゆっくりした速度で回動されて、圧電素子71,72で発生する電圧が所定値未満である場合(発生電圧:低)にのみ、表示画像切替部32は、ディスプレイ13に表示させる画像を切り替える(処理項目B,C)。一方、操作ツマミ17が所定速度以上の速い速度で回動されて、圧電素子71,72で発生する電圧が所定値以上である場合(発生電圧:高)には、表示画像切替部32は、操作ツマミ17は単に戻されただけであると判断して、表示画像の切替を行わない(処理項目D,E)。
(画像選択処理)
画像選択部33は、圧電素子71,72から出力された信号に基づいて操作ツマミ17の離接動作を認識したときには、ディスプレイ13に表示されている画像を選択するか否かを決定する。
図23に、画像選択処理の処理内容を示す。ユーザーにより、操作ツマミ17が、回動軸Cの一方(下端)に向けて、取付面6aから離れるように斜め下向き(手前側)に引っ張られたときには、第1素子配置部76の曲率は小さくなる(曲率半径が大きくなる)一方で、第2素子配置部77の曲率が大きくなる(曲率半径が小さくなる)。すると、第1圧電素子71の圧電層73が伸張されて正の電圧(+)が発生すると同時に、第2圧電素子72の圧電層73が圧縮されて負の電圧(−)が発生する。これにより、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め下向きに引っ張られたことを認識し、記録制御部30に信号を出力して、記録ヘッド2に、ディスプレイ13に画像表示されている画像データを印刷用紙Pに記録させる。
また、上述したように、表示画像の記録開始の指示がなされた後で、ユーザーにより、操作ツマミ17が、回動軸Cの他方(上端)に向けて、取付面6aから離れるように斜め上向き(向こう側)に引っ張られたときには、第1素子配置部76の曲率が大きくなる(曲率半径が小さくなる)一方で、第2素子配置部77の曲率は小さくなる(曲率半径が大きくなる)。すると、第1圧電素子71の圧電層73が圧縮されて負の電圧(−)が発生すると同時に、第2圧電素子72の圧電層73が伸張されて正の電圧(+)が発生する。これにより、画像選択部33は、操作ツマミ17が斜め上向きに引っ張られたことを認識し、先に行った画像記録を中止する。
あるいは、操作ツマミ17が斜め下向きに引っ張られたことが検出されたときに、画像選択部33は、ディスプレイ13に表示されている画像の記録枚数を増加(又は、減少)させ、逆に、操作ツマミ17が斜め上向きに引っ張られたことが検出されたときに、記録枚数を減少(又は、増加)させてもよい。
この第4実施形態においては、2つの圧電素子71,72により、操作ツマミ17の回動動作と操作ツマミ17の回転軸方向に向けての引張動作をそれぞれ検出可能である。従って、操作ツマミ17を操作するだけで、ディスプレイ13に表示させる画像を切り替えるとともに、ディスプレイ13に画像表示された画像データに対して、画像の記録等の様々な処理を行わせることが可能となる。
また、素子配置部76,77の厚みは、操作ツマミ17の厚みよりも小さくなっている。さらに、2つの圧電素子71,72が配置される、2つの素子配置部76,77は、回動軸Cの方向に関して隙間を空けて離間している。従って、操作ツマミ17が操作されたときに、各々の素子設置部76,77の変形量が大きくなる。そのため、2つの圧電素子71,72による操作ツマミ17の動作検出をより正確に行うことが可能になり、誤検出が防止される。
また、連結部78を構成する2つの素子配置部76,77が金属材料で形成されているため、連結部78の繰り返し曲げに対する疲労強度が高くなり、耐久性が向上する。また、連結部78が導電性を有することから、連結部78を圧電素子71,72の基準電極として用いることができる。
この第4実施形態に対して、さらに、以下のような変更を加えることが可能である。
図24に示すように、2つの圧電素子71,72がそれぞれ配置される、連結部78の2つの素子配置部76,77の間に切欠部79(図20参照)が形成されておらず、2つの素子配置部76,77が、回動軸Cの方向に関して繋がっていてもよい。この場合には、2つの素子配置部76,77が隙間を空けて離間している場合と比較して、操作ツマミ17が操作されたときの各々の素子配置部76,77に生じる変形は小さくなる。しかし、連結部78全体の強度が高くなるため、耐久性が向上する。
また、図25に示すように、連結部78の素子配置部76,77の裏面に圧電素子71,72が配置されていてもよい。この場合には、ユーザーが操作ツマミ17を操作する際などに、ユーザーの手や操作ツマミ17の周囲に存在する部材等が圧電素子71,72に接触しにくくなるため、圧電素子71,72が損傷しにくい。
さらに、連結部78に配置される圧電素子の数は2つに限られるものではなく、3以上の複数の圧電素子が、回動軸方向に互いに離間して配置されてもよい。
また、操作ツマミ17と連結部78が、導電性を有する材料で形成されている必要性は特にない。但し、連結部78が絶縁性材料で形成されている場合には、この連結部78と圧電層73との間に、導電性材料からなる基準電極が設けられる。
<第5実施形態>
以上説明した第1〜第4実施形態は、自ら画像を被記録媒体に記録するプリンタに本発明を適用したときの実施形態であるが、プリンタや大画面表示装置等の画像処理装置に画像データを出力する、画像出力装置に本発明を適用することもできる。
この第5実施形態の画像出力装置の外観は、第1実施形態の図1に示した構成のうち、複数の操作ボタン12、ディスプレイ13、凹部15、窪み16、操作ツマミ17、回動軸18を備えたものとなる。また、電気的な構成の概略は、図26に示すものとなる。即ち、第5実施形態の画像出力装置100の構成は、図2に示された構成のうち、記録ヘッド2と搬送機構3が省かれ、記録制御部30の代わりに、ユーザーに選択された画像データを、画像データ記憶部31から出力する出力制御部80が設けられた構成となる。そして、この画像出力装置を、プリンタや大画面表示装置等の画像処理装置101に接続すれば、ユーザーがディスプレイ13上に選択した画像を、画像処理装置101により、印刷または大画面表示することが可能となるのである。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの外観斜視図である。 第1実施形態のプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 第1実施形態の操作ツマミの斜視図である。 表示画像切替処理の処理内容を示す図である。 画像選択処理の処理内容を示す図である。 変更形態1の表示画像切替処理の処理内容を示す図である。 変更形態2の画像表示切替直前の状態を示す図であり、(a)は取付面を上から見た図、(b)は取付面を面に平行な方向から見た図である。 変更形態2の画像表示切替途中の状態を示す図であり、(a)は取付面を上から見た図、(b)は取付面を面に平行な方向から見た図である。 変更形態2の画像表示切替完了直前の状態を示す図であり、(a)は取付面を上から見た図、(b)は取付面を面に平行な方向から見た図である。 変更形態3の取付面を上から見た図であり、(a)は操作ツマミが待機している状態、(b)は操作ツマミが回動している状態をそれぞれ示す。 変更形態5の操作ツマミの斜視図である。 変更形態5の画像フォルダ選択処理の処理内容を示す図である。 変更形態6の操作ツマミの斜視図である。 第2実施形態に係るプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 第2実施形態の操作ツマミの斜視図である。 第2実施形態の画像選択処理の処理内容を示す図である。 第3実施形態に係るプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 第3実施形態の操作ツマミの斜視図である。 第4実施形態に係るプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 第4実施形態の操作ツマミの斜視図である。 図20の操作ツマミ、及び、連結部の断面図である。 第4実施形態の表示画像切替処理の処理内容を示す図である。 第4実施形態の画像選択処理の処理内容を示す図である。 第4実施形態の変更形態の操作ツマミの斜視図である。 第4実施形態の別の変更形態の操作ツマミ、及び、連結部の断面図である。 第5実施形態の画像出力装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 記録ヘッド
3 搬送機構
4 制御装置
6 プリンタ本体
6a 取付面
13 ディスプレイ
17 操作ツマミ
18 回動軸
20 ロータリーエンコーダ
21,22 感圧センサ
32 表示画像切替部
33 画像選択部
42 冊子本
51,52 メカニカルスイッチ
60 加速度センサ
71,72 圧電素子
100 画像出力装置
P 印刷用紙

Claims (22)

  1. 順序付けされた複数の画像データから選択された、所定の画像データの画像を表示する画像表示部と、
    前記画像データの画像を被記録媒体に記録する画像記録部と、
    プリンタ本体に設けられた取付面に取り付けられて、前記取付面上に載置された状態で待機可能、且つ、前記取付面と平行な回動軸を中心に回動可能に構成された、板状の操作部と、
    前記操作部の回動動作を検出する回動動作検出手段と、
    前記回動動作検出手段により検出された前記操作部の回動動作に基づいて、前記画像表示部に画像表示させる画像データを、前記複数の画像データの順序に従って切り替える表示画像切替手段と、
    を備えていることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面上で待機した状態から回動が開始されたことが検出されたときには、前記表示画像切替手段は、前記複数の画像データのうちの最初のデータの画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記回動動作検出手段により、前記操作部が、所定速度未満の速度で回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に画像表示させる画像データを、現在表示されている画像データの1つ前、又は、1つ後の画像データに切替え、
    前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記所定速度以上の速度で回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に画像表示させる画像データの切替を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. 前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記所定速度未満の速度で一方の回動方向に回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に、現在表示されている画像データの1つ後の画像データを表示させ、
    前記回動動作検出手段により、前記操作部が、前記所定速度未満の速度で他方の回動方向に回動されたことが検出された場合には、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に、現在表示されている画像データの1つ前の画像データを表示させることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記複数の画像データのうち、前記画像表示部に画像が表示されている画像データを選択する画像選択手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のプリンタ。
  6. 前記取付面上の待機位置から回動した状態において、前記操作部の、その面方向に沿って前記取付面に対して離接する離接動作を検出する離接動作検出手段をさらに備え、
    前記画像選択手段は、前記離接動作検出手段の検出結果に基づいて、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択するか否かを決定することを特徴とする請求項5に記載のプリンタ。
  7. 前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データの画像を選択し、
    その後、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面に向けて押し付けられたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、先に行った画像データの選択をキャンセルすることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の一方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択し、
    その後、前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の他方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、先に行った画像データの選択をキャンセルすることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  9. 前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択したときには、前記画像記録部に、その画像データの画像を前記被記録媒体に記録させることを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載のプリンタ。
  10. 前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を増加させ、
    前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記取付面に向けて押し付けられたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を減少させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  11. 前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の一方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を増加させ、
    前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記回動軸方向の他方に向けて前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像記録部がその画像データの画像を前記被記録媒体に記録する際の、記録枚数を減少させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  12. 前記画像選択手段は、前記離接動作検出手段により検出された、前記操作部の前記離接動作の程度に応じて、前記記録枚数の増加量又は減少量を変更することを特徴とする請求項10又は11に記載のプリンタ。
  13. 前記操作部の、前記回動軸方向に関する両端部の前記離接動作をそれぞれ検出する、2つの前記離接動作検出手段を備えていることを特徴とする請求項6〜12の何れかに記載のプリンタ。
  14. 前記2つの離接動作検出手段の一方により、前記操作部の前記回動軸方向に関する一端部が前記取付面から引っ張られたことが検出されると同時に、前記2つの離接動作検出手段の他方により、前記操作部の前記回動軸方向に関する他端部が前記取付面に押し付けられたことが検出された場合には、前記画像表示部は、現在表示されている画像を回転させることを特徴とする請求項13に記載のプリンタ。
  15. 前記画像記録部により画像が記録された前記被記録媒体を、所定の一方向に排出する搬送手段をさらに備え、
    前記離接動作検出手段により、前記操作部が、前記搬送手段による前記被記録媒体の排出方向に沿って前記取付面から離れるように引っ張られたことが検出されたときには、前記画像選択手段は、前記画像表示部に画像表示されている画像データを選択して、前記画像記録部に、選択した画像データの画像を前記被記録媒体に記録させることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  16. 前記画像表示部が、前記取付面上で待機した状態の前記操作部と、略同一平面上にあることを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載のプリンタ。
  17. 前記画像表示部が、待機状態にあるときの前記操作部に対して前記回動軸と反対側に配置されていることを特徴とする請求項16に記載のプリンタ。
  18. 前記操作部が前記取付面上で待機している状態では、前記表示画像切替手段は、前記画像表示部に、閉じた状態の冊子本の画像を表示させ、
    前記回動動作検出手段により前記操作部の回動動作が検出されたときには、前記表示画像切替手段は、開いた状態の前記冊子本の画像データと、前記操作部の回動動作に対応する所定の前記画像データとを合成し、その合成画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項17に記載のプリンタ。
  19. 前記画像表示部に表示される前記冊子本の、閉じた状態から開くときの方向が、前記操作部が前記取付面上で待機している状態から回動するときの回動方向と同じであることを特徴とする請求項18に記載のプリンタ。
  20. 前記操作部の、待機状態にあるときに前記取付面と対向する面が白色であり、
    前記取付面の色が、白色以外の色であることを特徴とする請求項1〜19の何れかに記載のプリンタ。
  21. 前記表示画像切替手段は、前記回動動作検出手段により検出された前記操作部の回動角度情報に基づいて、切り替えられる前後の画像データを合成して、切替途中を示す合成画像データを生成し、前記画像表示部に、前記合成画像データの画像を表示させることを特徴とする請求項1〜20の何れかに記載のプリンタ。
  22. それぞれが前記複数の画像データを含む、複数の画像データ群の中から、前記画像表示部による画像表示を行う画像データ群を選択するデータ群選択手段をさらに備え、
    前記データ群選択手段により1つの前記画像データ群が選択された後、前記回動動作検出手段により、前記操作部の回動動作が検出されたときには、前記表示画像切替手段は、選択された前記画像データ群に属する複数の画像データの画像を、前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜21の何れかに記載のプリンタ。
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