JP4902487B2 - リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法 - Google Patents

リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4902487B2
JP4902487B2 JP2007269788A JP2007269788A JP4902487B2 JP 4902487 B2 JP4902487 B2 JP 4902487B2 JP 2007269788 A JP2007269788 A JP 2007269788A JP 2007269788 A JP2007269788 A JP 2007269788A JP 4902487 B2 JP4902487 B2 JP 4902487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
atmospheric gas
pipe
internal chamber
flux
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007269788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009099762A (ja
Inventor
正一郎 松久
賢太朗 吉田
文弘 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP2007269788A priority Critical patent/JP4902487B2/ja
Publication of JP2009099762A publication Critical patent/JP2009099762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4902487B2 publication Critical patent/JP4902487B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

この発明は、リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法に関する。
電子部品またはプリント配線基板に対して、予めはんだ組成物を供給しておき、リフロー炉の中に基板を搬送コンベヤで搬送し、はんだ付けを行ったり、熱硬化性接着剤によって電子部品を基板上に固定するために、リフロー装置が使用されている。
リフロー装置は、基板を搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤによって基板が供給されるリフロー炉本体とを備えている。リフロー炉は、例えば、搬入口から搬出口に至る搬送経路に沿って、複数のゾーンに分割されており、これらの複数のゾーンがインライン状に配列されている。複数のゾーンは、その機能によって、加熱ゾーン、冷却ゾーンなどの役割を有する。
加熱ゾーンのそれぞれは、例えば、それぞれ送風機を含む上部加熱装置および下部加熱装置を有する。例えばゾーンの上部加熱装置から、搬送される基板に対して熱風が吹きつけられ、下部加熱装置から搬送される基板に対して熱風が吹きつけられることによって、はんだ組成物内のはんだを溶融させて基板の電極に付着させるようにする。
はんだ組成物は、粉末はんだ、溶剤、フラックスを含むものである。フラックスは、成分としてロジンなどを含むものであり、はんだ付けされる金属表面の酸化膜を除去し、はんだ付けの際に加熱で再酸化するのを防止し、はんだの表面張力を小さくして濡れを良くする塗布剤の働きをするものである。
このフラックスは、加熱により、気化しリフロー炉内に充満する。気化したフラックスは、温度の低い部位に付着し易く、気化したフラックスが付着すると、付着している部位から滴下し、基板の上面に付着することもあり、基板の性能を損うこととなる。また、炉内において温度が低下する部分に堆積する等によりリフロー工程に大きな影響を与える場合もある。したがって、リフロー炉内のフラックスを除去または回収する幾つかの方法が提案されている。
例えば、特許文献1で提案されているリフロー装置では、リフロー炉から取り出された雰囲気ガスを炉外に取り出して、取り出した雰囲気ガスを、酸化触媒中を通過させることによって、雰囲気ガス中に含まれるフラックス成分が酸化処理されて水(蒸気)と炭酸ガスに分解する方法が提案されている。
特開2006−160591号公報
また、例えば、リフロー炉から取り出された雰囲気ガスを、冷却して、雰囲気ガス中のフラックス成分を凝縮回収する方法が提案されている。
しかしながら、従来のフラックスの回収方法では、雰囲気ガス中のフラックス成分の回収効率が十分ではなく、より効率良く、雰囲気ガス中のフラックス成分を回収する方法が求められていた。
したがって、この発明の目的は、雰囲気ガス中のフラックス成分を効率良く回収できるリフロー装置、フラックス回収装置およびフラックス回収方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、
第1の発明は、
1または複数のゾーンのリフロー炉内から炉外に取り出された雰囲気ガスが、フラックス回収ユニットを通過してリフロー炉内に再度戻されるリフロー装置において、
フラックス回収ユニットは、雰囲気ガスを冷却してフラックス成分を凝縮回収するラジエータ部を有し、
ラジエータ部は、チャンバと、
チャンバに連通する第1の配管と、
チャンバ内の空間を仕切って形成され、第1の配管を介してチャンバに連通する第1の内部チャンバと、
第1の内部チャンバに連通する第2の配管と、
チャンバ内に設けられ、チャンバの空間を仕切って形成され、第2の配管を介して第1の内部チャンバに連通する第2の内部チャンバと、
を備え、
雰囲気ガスが、チャンバ、第1の配管および第2の配管のそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が下降し、
第1の内部チャンバおよび第2の内部チャンバのそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が上昇すること
を特徴とするリフロー装置である。
第2の発明は、
1または複数のゾーンのリフロー炉内から炉外に取り出された雰囲気ガスが通過時に、雰囲気ガスを冷却してフラックス成分を凝縮回収するラジエータ部を有し、
ラジエータ部は、チャンバと、
チャンバに連通する第1の配管と、
チャンバ内の空間を仕切って形成され、第1の配管を介してチャンバに連通する第1の内部チャンバと、
第1の内部チャンバに連通する第2の配管と、
チャンバ内に設けられ、チャンバの空間を仕切って形成され、第2の配管を介して第1の内部チャンバに連通する第2の内部チャンバと、
を備え、
雰囲気ガスが、チャンバ、第1の配管および第2の配管のそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が下降し、
第1の内部チャンバおよび第2の内部チャンバのそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が上昇すること
を特徴とするフラックス回収装置である。
第3の発明は、
1または複数のゾーンのリフロー炉内から炉外に取り出された雰囲気ガスが流通するガス流通経路において、雰囲気ガス温度の上昇および下降のサイクルを少なくとも2回以上行いながら、雰囲気ガスを冷却し、雰囲気ガス中のフラックス成分を凝縮回収する工程を有することを特徴とするフラックス回収方法である。
この発明では、雰囲気ガス温度の上昇および下降のサイクルを少なくとも2回以上行いながら、雰囲気ガスを冷却し、雰囲気ガス中のフラックス成分を凝縮回収することで、効率よくフラックス成分を回収できる。
この発明によれば、雰囲気ガス中のフラックス成分を効率良く回収できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態によるリフロー装置の外板を除く概略的構成を示す。なお、図1では、説明の便宜上リフロー炉外に配置されるフラックス回収ユニットの図示を省略している。
プリント配線基板の両面に表面実装用電子部品が搭載された被加熱物が搬送コンベヤの上に置かれ、搬入口11からリフロー装置内に搬入される。搬送コンベヤが所定速度で矢印方向(図1に向かって左から右方向)へ被加熱物を搬送し、被加熱物が搬出口12から取り出される。
搬入口11から搬出口12に至る搬送経路に沿って、リフロー炉が例えば9個のゾーンZ1からZ9に順次分割され、これらのゾーンZ1〜Z9がインライン状に配列されている。入り口側から7個のゾーンZ1〜Z7が加熱ゾーンであり、出口側の2個のゾーンZ8およびZ9が冷却ゾーンである。冷却ゾーンZ8およびZ9に関連して強制冷却ユニット14が設けられている。
上述した複数のゾーンZ1〜Z9がリフロー時の温度プロファイルにしたがって被加熱物の温度を制御する。図2に温度プロファイルの例の概略を示す。横軸が時間であり、縦軸が被加熱物例えば電子部品が実装されたプリント配線基板の表面温度である。最初の区間が加熱によって温度が上昇する昇温部R1であり、次の区間が温度がほぼ一定のプリヒート(予熱)部R2であり、次の区間が本加熱部R3であり、最後の区間が冷却部R4である。
昇温部R1は、常温からプリヒート部R2(例えば150°C〜170°C)まで基板を加熱する期間である。プリヒート部R2は、等温加熱を行い、フラックスを活性化し、電極、はんだ粉の表面の酸化膜を除去し、また、プリント配線基板の加熱ムラをなくすための期間である。本加熱部R3(例えばピーク温度で220°C〜240°C)は、はんだが溶融し、接合が完成する期間である。本加熱部R3では、はんだの溶融温度を超える温度まで昇温が必要とされる。本加熱部R3は、プリヒート部R2を経過していても、温度上昇のムラが存在するので、はんだの溶融温度を超える温度までの加熱が必要とされる。最後の冷却部R4は、急速にプリント配線基板を冷却し、はんだ組成を形成する期間である。
図2において、曲線1は、鉛フリーはんだの温度プロファイルを示す。共晶はんだの場合の温度プロファイルは、曲線2で示すものとなる。鉛フリーはんだの融点は、共晶はんだの融点より高いので、プリヒート部R2における設定温度が共晶はんだに比して高いものとされている。
リフロー装置では、図2における昇温部R1の温度制御を、主としてゾーンZ1およびZ2が受け持つ。プリヒート部R2の温度制御は、主としてゾーンZ3、Z4およびZ5が受け持つ。本加熱部R3の温度制御は、ゾーンZ6およびZ7が受け持つ。冷却部R4の温度制御は、ゾーン8およびゾーン9が受け持つ。
加熱ゾーンZ1〜Z7のそれぞれは、それぞれ送風機を含む上部加熱装置15および下部加熱装置35を有する。例えばゾーンZ1の上部加熱装置15から搬送される被加熱物に対して熱風が吹きつけられ、下部加熱装置35から搬送される被加熱物に対して熱風が吹きつけられる。
図3を参照して加熱装置の一例について説明する。例えばゾーンZ6の構成が図3に示されている。上部加熱装置15と下部加熱装置35との対向間隙内で、プリント配線基板の両面に表面実装用電子部品が搭載された被加熱物Wが搬送コンベヤ31上に置かれて搬送される。上部加熱装置15内および下部加熱装置35内は、雰囲気ガスである例えば窒素(N2)ガスが充満している。上部加熱装置15および下部加熱装置35は、被加熱物Wに対して熱風(熱せられた雰囲気ガス)を噴出して被加熱物Wを加熱する。なお、熱風と共に赤外線を照射しても良い。
下部加熱装置35は、主加熱源16、副加熱源17、送風機例えば軸流ブロワ18、蓄熱部材19、熱風循環ダクト20、開口部21等からなる。なお、上部加熱装置15は、例えば、上述した下部加熱装置35とほぼ同様の構成とされているので、対応する部分の説明を省略する。
開口部21を通じて熱風が被加熱物Wに対して吹きつけられる。主加熱源16、副加熱源17は、例えば電熱ヒータで構成される。蓄熱部材19は、例えばアルミニウムからなり、多数の孔が形成され、その孔を通じて熱風が通過して被加熱物Wに吹きつけられる。
熱風は、軸流ブロワ18によって循環される。すなわち、(主加熱源16→蓄熱部材19→開口部21→被加熱物W→熱風循環ダクト20→副加熱源17→熱風循環ダクト20→軸流ブロワ18→主加熱源16)の経路を介して熱風が循環する。
軸流ブロワ18の近傍には、リフロー炉内の雰囲気ガスをフラックス回収ユニットに導くための配管32aおよび配管32bの管口が設けられている。雰囲気ガスは、これらの管口より導出され、配管32aおよび配管32bを介してフラックス回収ユニットに導入され、フラックス回収ユニットを通過して、再度リフロー炉内に導入される。フラックス回収ユニットでは、雰囲気ガスを冷却し、雰囲気ガスに含まれるフラックス成分を凝縮回収する。
図4は、リフロー装置の底面図である。フラックス回収ユニット41は、図4に示すように、例えば、ゾーンZ6およびゾーンZ7の側方に配置されている。フラックス回収ユニット41は、ガス分解部38と、ラジエータ部39と、を有し、ゾーンZ6およびゾーンZ7に連通する配管32a〜32dおよび配管40を介して、リフロー炉から導出された雰囲気ガスがフラックス回収ユニット41に導入される。
図5は、フラックス回収ユニット41の正面図である。フラックス回収ユニット41は、ガス分解部38と、ガス分解部38から断熱材56を介して隔離されたラジエータ部39と、を有する。リフロー炉から導出された雰囲気ガスは、まずガス分解部38を通過し、次に、配管50、ラジエータ部39を通過し、配管61を介して、再度リフロー炉内に導入される。
ガス分解部38は、触媒管42と、通過する雰囲気ガスを加熱する加熱部43とから構成される。加熱部43は、例えばヒータなどであり、ヒータをONすることによって、リフロー炉内から取り出された雰囲気ガスを触媒の効果が十分に作用する温度、例えば300℃〜400℃程度の高温に加熱する。
加熱部43のONは、リフロー炉を制御するメインスイッチONのタイミングから所定時間遅らせて行うことが好ましい。リフロー炉のメインスイッチをONして、炉内の加熱が開始された後、所定時間経過し、雰囲気ガスが所定温度(例えば、200℃程度)に加熱された時点で、加熱部43をONするようにすると、加熱部43が雰囲気ガスを加熱する負担を低減できるからである。
また、加熱部43のOFFは、リフロー炉のメインスイッチOFFのタイミングから所定時間遅らせて行うことが好ましい。リフロー炉のメインスイッチが、OFFされても所定時間リフロー炉内の軸流ファン18が、回転するように設定されており、この間も炉内の雰囲気ガスが流動して、ガス分解部38に流入する。したがって、リフロー炉のメインスイッチがOFFされても、ガス分解部38に流入する雰囲気ガス中のフラックス成分を分解するために、加熱部43で、雰囲気ガスを触媒が作用する高温まで加熱する必要があるからである。
触媒管42は、例えば、白金、ランタン、パラジウムまたはロジウムなどの触媒よりなり、ハニカム構造を有する。触媒管42では、雰囲気ガスが通過する際に、酸素を加え、触媒により、雰囲気ガス中のフラックスの有機成分を二酸化炭素(CO2)、水(H2O)などに分解する。
ラジエータ部39は、チャンバ51と、チャンバ51内に設けられる内部チャンバ52と、チャンバ同士を連通するU字状配管53と、軸流ファン54と、回収ボックス55と、から構成される。ラジエータ部39では、雰囲気ガスを冷却し、触媒管42を通過した後の雰囲気ガス中のフラックス成分などを凝縮回収する。
チャンバ51は、触媒管42を通過した雰囲気ガスが最初に流入する空間である。内部チャンバ52は、チャンバ51内に設けられ、チャンバ51の空間を仕切って形成される空間である。U字状配管53は、チャンバ同士を連通する。軸流ファン54は、冷却用のファンであり、ラジエータ部39を冷却する。回収ボックス55は、U字状配管53の下方に配置されており、冷却によって凝縮したフラックス成分などを回収する。
図6は、フラックス回収ユニット41の左側面図である。図6に示すように、U字状配管53aは、2つの開口端を有し、一方の開口端がチャンバ51の底面、他方の開口端が内部チャンバ52aの底面に連結しており、チャンバ51と内部チャンバ52aとが、U字状配管53aを介して連通している。
U字状配管53bの2つの開口端のうち、一方の開口端が内部チャンバ52aの底面、他方の開口端が内部チャンバ52bの底面に連結しており、内部チャンバ52aと内部チャンバ52bとが、U字状配管53bを介して連通している。内部チャンバ52bの底面には、リフロー炉内に連通する配管61の一開口端が連結している。
バルブ57は、開閉することによって雰囲気ガスの流出を制御する。ヒータ部62は、ラジエータ部39を通過した雰囲気ガスが配管61を介してリフロー炉内に戻る前に、雰囲気ガスをリフロー炉内の温度環境に影響を与えない程度の温度、例えばリフロー炉内温度と同程度まで加熱する加熱手段である。
図7は、フラックス回収ユニット41の上面図である。図7に示すように、ラジエータ部39では、チャンバ51と内部チャンバ52aと、内部チャンバ52aと内部チャンバ52bと、を連通するために、複数のU字状配管53の開口端が、それぞれ、チャンバ51、内部チャンバ52a〜52bに連結し、チャンバ51と内部チャンバ52a、内部チャンバ52aと内部チャンバ52bとを、複数のU字状配管53それぞれを介して連通するようにしている。
図8は、ラジエータ部39の斜視図である。ラジエータ部39では、図8に示すように、雰囲気ガスが、配管50→チャンバ51→配管53a→内部チャンバ52a→配管53b→内部チャンバ52b→配管61→(リフロー炉内へ)の経路で流通する。なお、
図8中の矢印Lは、雰囲気ガスの流れを示すものである。また、説明の便宜上、図8では4つのU字状の配管53の図示を省略している。
雰囲気ガスの流通経路において、配管50では、ガス分解部38で加熱された400℃程度の高熱のガスが流通している。チャンバ51では、流入した雰囲気ガスが徐々に冷却され、配管53aに流入する。配管53aでは、チャンバ51から流入する雰囲気ガスが、さらに冷却される。
内部チャンバ52aでは、配管53aから流入するガスが加熱される。内部チャンバ52aは、チャンバ51内に設けられているので、チャンバ51内に流入する高熱のガスにより、配管53a内の温度環境より、高い温度環境となっている。
配管53bでは、内部チャンバ52aから流入するガスが冷却される。内部チャンバ52bでは、配管53bから流入するガスが加熱される。内部チャンバ52bは、チャンバ51内に設けられているので、チャンバ51内に流入する高熱のガスにより、配管53b内の温度環境より、高い温度環境となっている。
雰囲気ガスの流通経路では、上述した加熱および冷却の繰り返しにより、ガス温度が、配管50→チャンバ51(温度下降)→配管53a(温度下降)→内部チャンバ52a(温度上昇)→配管53b(温度下降)→内部チャンバ52b(温度上昇)→配管61→(リフロー炉内へ)のように変化する。
すなわち、雰囲気ガスの流通経路では、ガス温度が上昇および下降のサイクルを少なくとも2回以上行いながら、雰囲気ガスを冷却して、雰囲気ガス中のフラック成分などを凝縮回収する。このように、ガス温度が上昇および下降のサイクルを複数回行うことで、フラックス成分を効率よく凝縮回収できる。
図9は、ラジエータ部39におけるガス温度の挙動を示すグラフである。なお、測定ポイントは、図5および図7に示すT1〜T7の位置である。すなわち、T1は、配管50の温度を示す。T2は、チャンバ51とU字状配管53aの一方の開口端とが接合している位置の温度を示す。T3は、U字状配管53aの他方の開口端と内部チャンバ52aとが接合している位置の温度を示す。T4は、内部チャンバ52aとU字状配管53bの一方の開口端とが接合している位置の温度を示す。T5は、U字状配管53bの他方の開口端と内部チャンバ52bとが接合している位置の温度を示す。T6は、内部チャンバ52bと配管61の一開口端とが接合している位置の温度を示す。T7は、配管61のリフロー炉内に戻る前の位置の温度を示す。
図9に示すように、T1〜T2、T2〜T3では、雰囲気ガス温度が下降している。T3〜T4では、雰囲気ガス温度が上昇している。T4〜T5では、雰囲気ガス温度が下降している。T5〜T6では、雰囲気ガス温度が上昇している。T6〜T7では、雰囲気ガス温度が下降している。すなわち、ガス流通経路では、以下のようにガス温度が変化することが確認できる。
配管50〜チャンバ51(T1〜T2)・・・温度下降
配管53a(T2〜T3)・・・温度下降
内部チャンバ52a(T3〜T4)・・・温度上昇
配管53b(T4〜T5)・・・温度下降
内部チャンバ52b内(T5〜T6)・・・温度上昇
配管61(T6〜T7)・・・温度下降
以上説明した一実施形態によるフラックス回収装置は、チャンバ同士を連通するのに、U字状配管を用いない構成としたものとしてもよい。以下、チャンバ同士を連通するのに、U字状配管を用いない構成としたフラックス回収装置の第1〜第2の変形例について説明する。
第1の変形例では、下側チャンバ内に設けられた下側内部チャンバと、一方の開口端が一のチャンバに連結し、他方の開口端が下側内部チャンバに連結する一の配管と、一方の開口端が下側内部チャンバに連結し、他方の開口端が他のチャンバに連結する配管とからなる構造でチャンバ同士を連通する。
図10は、フラックス回収装置の第1の変形例の左側面図である。図10に示すように、第1の変形例では、下側チャンバ75内に配置された下側内部チャンバ74と、一方の開口端がチャンバ51に連結し、他方の開口端が下側内部チャンバ74にそれぞれ連結する複数の配管73aと、一方の開口端が下側内部チャンバ74に連結し、他方の開口端が内部チャンバ52aにそれぞれ連結する複数の配管73bとからなる構造でチャンバ51と内部チャンバ52aを連通する。また、内部チャンバ52aと内部チャンバ52bも同様の構造で連通している。
下側内部チャンバ74は、下部に設けられた回収ボックス55に、凝縮したフラックス成分が流動しやすいように、回収ボックス55が取り付けられている中心部に向かって下がる傾斜を有する。なお、下側内部チャンバ74は、傾斜がなく平坦な構造であってもよい。下側チャンバ75内には、例えば、冷風が流され、下側内部チャンバ74を冷却する。
第2の変形例では、下側チャンバ内を仕切ることで設けられる下側内部チャンバと、一方の開口端が一のチャンバに連結し、他方の開口端が下側内部チャンバに連結する一の配管と、一方の開口端が下側内部チャンバに連結し、他方の開口端が他のチャンバに連結する配管とからなる構造でチャンバ同士を連通する。
図11は、フラックス回収装置の第2の変形例の左側面図である。図11に示すように、第1の変形例では、下側チャンバ85内を仕切ることで設けられる下側内部チャンバ84と、一方の開口端がチャンバ51に連結し、他方の開口端が下側内部チャンバ84にそれぞれ連結する複数の配管83aと、一方の開口端が下側内部チャンバ84に連結し、他方の開口端が内部チャンバ52aにそれぞれ連結する複数の配管83bとからなる構造でチャンバ51と内部チャンバ52aを連通する。また、内部チャンバ52aと内部チャンバ52bも同様の構造で連通している。下側内部チャンバ84は、下部に回収ボックス55が設けられている。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、上述した一実施形態では、雰囲気ガスは、窒素ガスを用いたが、これに限定されるものではない。例えば、雰囲気ガスとして、大気を用いてもよく、大気を用いた場合には、雰囲気ガスをフラックス回収ユニット通過後、再度リフロー炉内に戻さなくてもよい。また、例えば、チャンバ内に設ける内部チャンバを3つ以上にしてもよい。
この発明の一実施形態によるリフロー装置の概略を示す略線図である。 リフロー時の温度プロファイルの例を示すグラフである。 この発明の一実施形態によるリフロー装置の一つのゾーンの構成の一例を示す断面図である。 この発明の一実施形態によるリフロー装置の底面図である。 この発明の一実施形態によるフラックス回収ユニットの正面図である。 この発明の一実施形態によるフラックス回収ユニットの左側面図である。 この発明の一実施形態によるフラックス回収ユニットの上面図である。 この発明の一実施形態によるラジエータ部の斜視図である。 測定ポイントの雰囲気ガスの温度をプロットしたグラフである。 フラックス回収装置の第1の変形例の左側面図である。 フラックス回収装置の第2の変形例の左側面図である。
符号の説明
11・・・搬入口
12・・・搬出口
14・・・強制冷却ユニット
15・・・上部加熱装置
16・・・主加熱源
17・・・副加熱源
18・・・軸流ブロワ
19・・・蓄熱部材
20・・・熱風循環ダクト
21・・・開口部
31・・・搬送コンベヤ
32a〜32d・・・配管
35・・・下部加熱装置
38・・・ガス分解部
39・・・ラジエータ部
40・・・配管
41・・・フラックス回収ユニット
42・・・触媒管
43・・・加熱部
50・・・配管
51・・・チャンバ
52、52a、52b・・・内部チャンバ
53、53a、53b・・・U字状配管
54・・・軸流ファン
55・・・回収ボックス
61・・・配管
62・・・ヒータ部
74、84・・・下側内部チャンバ
75、85・・・下側チャンバ
Z1〜Z9・・・ゾーン

Claims (11)

  1. 1または複数のゾーンのリフロー炉内から炉外に取り出された雰囲気ガスが、フラックス回収ユニットを通過して上記リフロー炉内に再度戻されるリフロー装置において、
    上記フラックス回収ユニットは、上記雰囲気ガスを冷却してフラックス成分を凝縮回収するラジエータ部を有し、
    上記ラジエータ部は、チャンバと、
    該チャンバに連通する第1の配管と、
    上記チャンバ内の空間を仕切って形成され、上記第1の配管を介して上記チャンバに連通する第1の内部チャンバと、
    該第1の内部チャンバに連通する第2の配管と、
    上記チャンバ内に設けられ、上記チャンバの空間を仕切って形成され、上記第2の配管を介して上記第1の内部チャンバに連通する第2の内部チャンバと、
    を備え、
    上記雰囲気ガスが、上記チャンバ、上記第1の配管および上記第2の配管のそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が下降し、
    上記第1の内部チャンバおよび上記第2の内部チャンバのそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が上昇すること
    を特徴とするリフロー装置。
  2. 上記ラジエータ部から取り出された上記雰囲気ガスを、上記リフロー炉内に戻す前に加熱する加熱手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1記載のリフロー装置。
  3. 上記雰囲気ガスが、上記ラジエータ部を通過する前に、上記雰囲気ガスを加熱する加熱手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1記載のリフロー装置。
  4. 上記第1の配管および上記第2の配管は、U字状配管であること
    を特徴とする請求項1記載のリフロー装置。
  5. 上記フラックス回収ユニットは、上記雰囲気ガスが通過し、上記雰囲気ガス中のフラックス成分を分解する触媒管を有するガス分解部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1記載のリフロー装置。
  6. 上記ガス分解部は、上記雰囲気ガスが上記触媒管を通過する前に、上記雰囲気ガスを加熱する加熱手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項5記載のリフロー装置。
  7. 内部チャンバと、2つの内部チャンバを連通する配管と、からなる構造が繰り返されることを特徴とする請求項1記載のリフロー装置。
  8. 1または複数のゾーンのリフロー炉内から炉外に取り出された雰囲気ガスが通過時に、上記雰囲気ガスを冷却してフラックス成分を凝縮回収するラジエータ部を有し、
    上記ラジエータ部は、チャンバと、
    該チャンバに連通する第1の配管と、
    上記チャンバ内の空間を仕切って形成され、上記第1の配管を介して上記チャンバに連通する第1の内部チャンバと、
    該第1の内部チャンバに連通する第2の配管と、
    上記チャンバ内に設けられ、上記チャンバの空間を仕切って形成され、上記第2の配管を介して上記第1の内部チャンバに連通する第2の内部チャンバと、
    を備え、
    上記雰囲気ガスが、上記チャンバ、上記第1の配管および上記第2の配管のそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が下降し、
    上記第1の内部チャンバおよび上記第2の内部チャンバのそれぞれを通過する時に、雰囲気ガス温度が上昇すること
    を特徴とするフラックス回収装置。
  9. 上記フラックス回収ユニットは、上記雰囲気ガスが通過し、上記雰囲気ガス中のフラックス成分を分解する触媒管を有するガス分解部をさらに備えること
    を特徴とする請求項8記載のフラックス回収装置。
  10. 上記ガス分解部は、上記雰囲気ガスが上記触媒管を通過する前に、上記雰囲気ガスを加熱する加熱手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項9記載のフラックス回収装置。
  11. 1または複数のゾーンのリフロー炉内から炉外に取り出された雰囲気ガスが流通するガス流通経路において、雰囲気ガス温度の上昇および下降のサイクルを少なくとも2回以上行いながら、上記雰囲気ガスを冷却し、上記雰囲気ガス中のフラックス成分を凝縮回収する工程を有すること
    を特徴とするフラックス回収方法。
JP2007269788A 2007-10-17 2007-10-17 リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法 Active JP4902487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269788A JP4902487B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007269788A JP4902487B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009099762A JP2009099762A (ja) 2009-05-07
JP4902487B2 true JP4902487B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=40702483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007269788A Active JP4902487B2 (ja) 2007-10-17 2007-10-17 リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4902487B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108237293B (zh) * 2016-12-26 2023-08-08 上海朗仕电子设备有限公司 一种整体式抽风装置
CN110385496B (zh) * 2018-04-20 2022-09-30 伊利诺斯工具制品有限公司 回流焊炉及其操作方法
CN110434446A (zh) * 2019-08-29 2019-11-12 安徽三花制冷新材料科技有限公司 一种新型带有制冷设备的高频焊机

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2794352B2 (ja) * 1991-08-22 1998-09-03 エイテックテクトロン 株式会社 リフロー半田付け装置
JPH07212028A (ja) * 1994-01-13 1995-08-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd リフロー装置
JP3511396B2 (ja) * 1994-01-20 2004-03-29 株式会社タムラ製作所 はんだ付け雰囲気浄化装置
JP2003324272A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Furukawa Electric Co Ltd:The リフロー炉
JP2003332726A (ja) * 2002-05-13 2003-11-21 Furukawa Electric Co Ltd:The リフロー炉、この炉に接続されるフラックス回収装置、およびこの装置の稼働方法
JP2006339375A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Yokota Technica:Kk リフロー半田付け装置及びフラックス回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009099762A (ja) 2009-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4721352B2 (ja) リフロー炉
JP6188671B2 (ja) 水蒸気リフロー装置及び水蒸気リフロー方法
JP2012204765A (ja) リフロー装置
JP2007273571A (ja) リフロー炉
JP5366395B2 (ja) フラックス回収装置
JP4902487B2 (ja) リフロー装置、フラックス回収装置およびフラックスの回収方法
WO2005065877A1 (ja) リフロー炉
JP4902486B2 (ja) リフロー装置
WO2005065876A1 (ja) リフロー炉および熱風吹き出し型ヒーター
JP6502910B2 (ja) リフロー装置
WO2014203499A1 (ja) 水蒸気リフロー装置及び水蒸気リフロー方法
JP2001198671A (ja) リフロー装置
JP6998666B2 (ja) リフロー装置
JP2008272793A (ja) リフロー装置およびフラックスの除去方法
JP2003275866A (ja) リフローはんだ付け装置
JP2006202985A (ja) リフローハンダ付け装置
JP4665763B2 (ja) 不活性雰囲気リフロー炉
JP7066655B2 (ja) 搬送加熱装置
JP7028835B2 (ja) 加熱炉及び搬送加熱装置
JP4778998B2 (ja) リフロー装置
JP2008246515A (ja) リフロー装置
JP3495207B2 (ja) リフローはんだ付け装置
JP6824082B2 (ja) フラックス回収装置
JP6028607B2 (ja) フラックスヒューム回収装置
JP6621638B2 (ja) はんだ付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4902487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3