JP2003332726A - リフロー炉、この炉に接続されるフラックス回収装置、およびこの装置の稼働方法 - Google Patents
リフロー炉、この炉に接続されるフラックス回収装置、およびこの装置の稼働方法Info
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Abstract
満たされた雰囲気ガス中に混在するフラックス成分を除
去するフラックス回収装置31において、装置を複雑に
せずに済み、雰囲気ガスの温度などを不安定にせずに済
むようにする。 【解決手段】 フラックス回収装置31内で、吸引した
雰囲気ガスを冷却部で冷却し、冷却され液化されたフラ
ックス成分を、他の粒子の大きなフラックス成分ととも
にフィルターに濾し取る。フィルターを通った雰囲気ガ
スは、ヒーターによって再加熱する。雰囲気ガスはブロ
アにより吸引する。また、フラックス回収装置を、リフ
ロー炉の運転終了時または運転の設定条件変更時に稼働
し、雰囲気ガスを強制的に一気に吸引する。
Description
した回路基板を半田付けするためのリフロー炉に関し、
特に、半田付け中に気化し雰囲気ガス中に混在するフラ
ックス成分を液化して除去するためのフラックス回収装
置の構造に関する。
ed Device)と呼ばれるものであり、プリントされた回路
基板の表面に直接搭載して半田付けされる。この半田付
けは、半田付けペーストを用いて行う。半田付けペース
トは、クリーム状のフラックスと粉末半田とをペースト
状にしたもので、印刷あるいほディスペンサー等により
プリント基板のはんだ付け部に塗布し、その上に電子部
品を搭載させてからリフロー炉で加熱溶融させることに
より、回路基板と電子部品を半田付けするものである。
けされる金属表面の酸化膜を除去し、半田付け中に加熱
で再酸化するするのを防止し、半田の表面張力を小さく
して濡れを良くする塗布材の働きをし、松脂、チキソ
剤、活性剤等の固形成分を溶剤で溶解させてあるため、
リフロー炉で半田付けペーストを加熱溶融させた時にこ
れらが気化し蒸気となる。この気化したフラックス成分
は、リフロー炉の温度の低いところ(約110℃以下)
に接触して、液化し、回路基板上に付着し半田付け不良
を起こしたり、リフロー炉の可動部分に付着して動きが
妨げられたりするものであった。
成分が半田付け不良を起こさないように、不活性ガスを
用いた雰囲気中で加熱を行うとともに、この雰囲気中に
混在するフラックス成分を冷却し液化して回収しようと
する回収装置が提案されている。
028)を、図4に示す。リフロー炉101の加熱室1
03の中を搬送手段105により図中右から左へ搬送さ
れる回路基板107には電子部品が搭載されている。搬
送手段105の下方に設けられているファンモータ10
9により回転するファン111により雰囲気ガス113
が、ヒーター115の間を通過して、搬送される回路基
板107へ吹き付けられ加熱がなされ、循環する。
回収装置117は、加熱室103から雰囲気ガス113
を送風手段119により吸引し、回路基板107の半田
付け中に気化し雰囲気ガス113中に混在するフラック
ス成分を除去する。この除去のために、フラックス回収
装置117の内部では、まず雰囲気ガス113中のフラ
ックス成分のうち粒子の大きな成分をフィルター121
が濾し取り、次に冷却フィン123が雰囲気ガスを冷却
しフラックス成分を液化して除去し、その後に雰囲気ガ
スをヒーター125で再加熱して、加熱室103に戻
す。
来のフラックス回収装置117では(1)液化したフラ
ックス成分はフィルター121とは別の手段、例えばタ
ンクなどに集めて取り除くしかなく、フィルター121
とタンクの二つが必要であり、装置117が複雑になっ
ていた。(2)また、フラックス回収装置117はリフ
ロー炉101の運転中に稼働するものであり、雰囲気ガ
ス113の温度などを不安定にすることのないように、
雰囲気ガス113の一部のみを徐々にフラックス回収装
置117に吸引するしかなかった。このために、除去に
時間がかかり、除去しきれないフラックス成分がフラッ
クス回収装置117以外の温度の低いところに付着する
可能性があった。
なされたもので、装置を複雑にせずに済み、雰囲気ガス
の温度などを不安定にせずに、雰囲気ガス中のフラック
ス成分の除去ができるリフロー炉、この炉に接続される
フラックス回収装置、およびこの装置の稼働方法を提供
することを目的とする。
めに、第1の発明は、電子部品を搭載した回路基板を搬
送する搬送手段と、この搬送が内部で行われ雰囲気ガス
を吹き付け前記回路基板への加熱をすることで半田付け
を行う加熱室と、前記半田付け中に気化し前記雰囲気ガ
ス中に混在するフラックス成分を除去するため前記雰囲
気ガスを吸引するフラックス回収装置と、このフラック
ス回収装置内に設けられ前記吸引した雰囲気ガスを冷却
する冷却部と、この冷却部により冷却され液化されたフ
ラックス成分を濾し取るフィルターと、雰囲気ガスを吸
引する吸引手段と、を備えたことを特徴とするリフロー
炉である。
可能に別体に設けられ、加熱室で回路基板の半田付け中
に気化し雰囲気ガス中に混在するフラックス成分を除去
するため前記雰囲気ガスを吸引するフラックス回収装置
において、前記吸引した雰囲気ガスを冷却する冷却部
と、この冷却部により冷却され液化されたフラックス成
分を濾し取るフィルターと、雰囲気ガスを吸引する吸引
手段と、を備えたことを特徴とするフラックス回収装置
である。
ー炉のフラックス回収装置、または第2の発明のフラッ
クス回収装置を、リフロー炉の運転終了時または運転の
設定条件変更時に稼働し、雰囲気ガスを強制的に吸引す
ることを特徴とするフラックス回収装置の稼働方法であ
る。
ら図2において説明する。このリフロー炉1は、図1の
全体図に示すように、水平方向に長い全体形状をしてお
り、回路基板3は図中左の入口搬送部5から搬入され、
図中右の出口搬送部7から搬出される。長手方向中央
が、回路基板3を加熱する加熱室領域9で、長手方向後
端が、加熱された回路基板3を冷却する冷却室領域11
である。
搬送手段であるチェーンコンベア13を囲むように、長
い加熱室15が水平方向に形成される。この加熱室15
は、開閉可能な上構造体17と下部構造体19との間に
構成される。下部構造体17は、下面に、伸縮可能な脚
部21が設けられ、上面の中央に加熱室15を形成する
凹部23を有する。また、上部構造体17を開閉するた
めのシリンダ25の一端が取り付けられている。
23を覆う蓋のように開閉可能となるように、搬送方向
に平行に設けられる回動軸回りに回動可能に、下部構造
体に取り付けられ、回動のためのシリンダ25の他端が
取り付けられている。
13が搬送方向へ、左右一対が設けられ、それぞれ図示
しないガイドレールにガイドされて、駆動スプロケット
機構27により駆動される。回路基板3は左右端部を支
持されながら搬送され、この支持を行うため左右のチェ
ーンコンベア13の内側には図示しない支持突起が形成
される。
て、複数の熱風ファンモータ29が設けられ、それぞれ
ターボファンもしくはシロッコファンなどの図示しない
ファンを回転させて、雰囲気ガスの循環を行う。
別体に設けられたフラックス回収装置31が、接続可能
に設けられる。すなわち、加熱室15から延長される往
路33の端部に、フラックス回収装置31の部屋35の
一端が連通して取り付けられる。部屋35の内部には、
雰囲気ガス37の上流側に、雰囲気ガス37を冷却する
冷却部39が設けられる。冷却部39にはヒートシンク
や水冷媒体などを使用する。
化されたフラックス成分を濾し取るフィルター41が複
数層設けられる。フィルター41の下流側には、雰囲気
ガス37を再加熱するヒーター43が設けられる。ヒー
ター43の下流側には、雰囲気ガス37を吸引する吸引
手段としてブロアユニット45が設けられる。ブロアユ
ニット45からの雰囲気ガス37の排出口は、復路47
を経て加熱室15に連通する。
働は、リフロー炉1の運転終了時または運転の設定条件
変更時に行う。この設定条件変更とは、回路基板の変更
による温度、回路基板幅条件の変更などをいい、変更に
は10分から20分程度の時間がかかる。これにより雰
囲気ガス37の温度の急な低下などの不安定性を気にせ
ず、強制的に一気に吸引を行うことができる。その後、
ヒーター43で再加熱を行った後に、リフロー炉1の加
熱室15に戻すことになり、リフロー炉1の運転再開に
ともなって、雰囲気ガス37の温度などが安定した後
に、回路基板3への加熱が行われる。
1内に吸引された雰囲気ガス37は、冷却部39で冷却
された後に、他の粒子の大きなフラックス成分ととも
に、この冷却により液化されたフラックス成分をフィル
ター41で濾し取るので、タンクなどの他の手段に集め
る必要がない。よって、装置を簡単な構造にできる。
一気に雰囲気ガス37の吸引を行うことで、従来のよう
に、雰囲気ガス37の一部のみを徐々にフラックス回収
装置31に吸引する方法に比べ、除去しきれないフラッ
クス成分がフラックス回収装置31以外の温度の低いと
ころに付着する可能性を低くできる。
は、フラックス回収装置31への往路33と復路47
は、ともにリフロー炉1の加熱室15に接続されたが、
フラックス成分を回収した後の雰囲気ガス37を再利用
しない他の実施形態においては、図3に示すように、復
路47を排気路49に接続することができる。この場合
には、再加熱のためのヒーター43は不要である。ま
た、この排気路49は出口搬送部7に設けられたもので
あったが、入口搬送部5に設けられた排気路49に接続
することができる。
ではなく、冷却室領域11の冷却室に接続することも可
能であり、この場合にも、再加熱のためのヒーター43
は不要である。
は第3の発明によれば、フラックス回収装置内に吸引さ
れた雰囲気ガスは、冷却部で冷却された後に、他の粒子
の大きなフラックス成分とともに、この冷却により液化
されたフラックス成分をフィルターで濾し取るので、タ
ンクなどの他の手段に集める必要がない。よって、装置
を簡単な構造にできる。
フラックス回収装置をリフロー炉とは別体にすること
で、既存のリフロー炉を生かして、フラックスの回収が
おこなえ、リフロー炉とフラックス回収装置全体のコス
トを抑えることができる。
収装置は、リフロー炉の運転終了時または運転の設定条
件変更時に稼働し、雰囲気ガスを強制的に一気に吸引す
ることで、リフロー炉の運転中に雰囲気ガスの温度など
を不安定にすることなく、フラックス成分がフラックス
回収装置以外の温度の低いところに付着する可能性を低
くできる。
置を設置したリフロー炉の側面図である。
装置を設置したリフロー炉の側面図である。
フロー炉の縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】電子部品を搭載した回路基板を搬送する搬
送手段と、この搬送が内部で行われ雰囲気ガスを吹き付
け前記回路基板への加熱をすることで半田付けを行う加
熱室と、前記半田付け中に気化し前記雰囲気ガス中に混
在するフラックス成分を除去するため前記雰囲気ガスを
吸引するフラックス回収装置と、このフラックス回収装
置内に設けられ前記吸引した雰囲気ガスを冷却する冷却
部と、この冷却部により冷却され液化されたフラックス
成分を濾し取るフィルターと、雰囲気ガスを吸引する吸
引手段と、を備えたことを特徴とするリフロー炉。 - 【請求項2】リフロー炉の加熱室に接続可能に別体に設
けられ、加熱室で回路基板の半田付け中に気化し雰囲気
ガス中に混在するフラックス成分を除去するため前記雰
囲気ガスを冷却する冷却部と、この冷却部により冷却さ
れ液化されたフラックス成分を濾し取るフィルターと、
雰囲気ガスを吸引する吸引手段と、を備えたことを特徴
とするフラックス回収装置。 - 【請求項3】請求項1に記載のリフロー炉のフラックス
回収装置、または請求項2に記載のフラックス回収装置
を、リフロー炉の運転終了時または運転の設定条件変更
時に稼働し、雰囲気ガスを強制的に吸引することを特徴
とするフラックス回収装置の稼働方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002137596A JP2003332726A (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | リフロー炉、この炉に接続されるフラックス回収装置、およびこの装置の稼働方法 |
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Family
ID=29699302
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Country Status (1)
Country | Link |
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-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002137596A patent/JP2003332726A/ja active Pending
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