JP2004195476A - はんだ付け用冷却装置およびリフロー装置 - Google Patents

はんだ付け用冷却装置およびリフロー装置 Download PDF

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Fumihiro Yamashita
文弘 山下
Takehiko Kawakami
武彦 川上
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Tamura Corp
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Abstract

【課題】冷却効率を向上したはんだ付け用冷却装置を提供する。
【解決手段】ワークWの上側と下側に、上側冷却ノズル32と下側冷却ノズル57を設ける。ワークWの側方における上側と下側に、雰囲気を強制的に吸込んで回収する上側吸込口34、上側回収口36、下側回収口37および下側吸込口38を設ける。上側冷却ノズル32と下側冷却ノズル57でワークWに吹付けて温度上昇した雰囲気を上側吸込口34、上側回収口36、下側回収口37および下側吸込口38で吸込む。冷風をワークWの近傍に滞在させずに効率よく排出し、新鮮な冷風を順次ワークWに供給してワークWの冷却効率を向上できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、はんだ付け処理されたワークを冷却するはんだ付け用冷却装置およびリフロー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リフロー装置には、リフロー炉本体内に、ワークを搬送するレールに沿って、ワークを予加熱するプリヒート部、リフローはんだ付け用の加熱手段を内蔵したリフロー部が設けられ、リフロー炉本体のワーク取出側に、リフローはんだ付け処理された高温のワークを冷却するはんだ付け用冷却装置などが隣接して設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
そして、このはんだ付け用冷却装置は、より具体的には、図4および図5に示されるように、ワークWを搬送するワーク搬送ラインCを備えたレールRを中心域に有するワーク冷却装置本体1を備え、このワーク冷却装置本体1内の上部には、上側モータM1により回転駆動される冷却ファン2が設けられている。
【0004】
また、ワーク冷却装置本体1内の下部には、水冷ジャケット3が設けられ、ワーク冷却装置本体1内には、下部から側面を通って冷却ファン2の負圧側にわたって循環風路4が設けられている。さらに、この循環風路4の側部には、空冷フィン5が設けられており、循環風路4の底部には、図5に示されるように、フラックス回収トレイ6が設置されている。
【0005】
そして、リフロー装置によりリフローはんだ付け処理されたワークWは、レールRに沿ってワーク冷却装置本体1内へと搬送され、冷却ファン2により冷風を上面に吹付けられて冷却される。また、冷風は、ワークWに吹付けられて温度上昇した後、水冷ジャケット3により冷却され、循環風路4内を経由して空冷フィン5にて冷却されつつ冷却ファン2の負圧側へと循環される。このとき、雰囲気中に混入したフラックスは、水冷ジャケット3により冷却されて液化されてフラックス回収トレイ6へと自重落下して回収される。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−198671号公報(第3頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のはんだ付け用冷却装置では、冷却ファン2によりワークWの上面に吹付けた冷風の一部がワークWの上方に滞在することにより、ワークWの上方にて冷風が排出されずにワークWの熱により温められるため、ワークWの冷却効率が良好でないという問題点を有している。
【0008】
また、冷風がワークWの上方に滞在するため、冷風中に混入したフラックスを効率よく回収することが容易でないという問題点を有している。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ワークの冷却効率を向上したはんだ付け用冷却装置を提供することを目的とし、また、フラックスを効率よく回収できるはんだ付け用冷却装置を提供することを目的とし、さらに、このはんだ付け用冷却装置を用いたリフロー装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、はんだ付け処理されたワークの上側および下側の少なくとも一方からワークに冷風を吹付ける冷却手段と、ワークの側方に設けられ、冷却手段によりワークに吹付けられた雰囲気を側方へと吸込んで強制的に回収する吸込口とを具備したはんだ付け用冷却装置であり、はんだ付け処理されたワークの上側および下側の少なくとも一方から冷風をワークに吹付ける冷却手段を設け、かつワークに吹付けられて温度上昇した雰囲気を吸込んで強制的に回収する吸込口をワークの側方に設けたことにより、冷却手段によりワークに吹付けられた冷風がワークの近傍に効率よく排出され、新鮮な冷風が順次ワークに供給されるため、ワークの冷却効率が向上する。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のはんだ付け用冷却装置において、吸込口に吸込まれた雰囲気を冷却手段へと循環させる循環手段を具備したはんだ付け用冷却装置であり、吸込口に吸込まれた雰囲気を循環手段により冷却手段へと循環させることにより、はんだ付け処理されたワークから発生するフラックスを含む雰囲気が外部に放出されることを防止できる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のはんだ付け用冷却装置において、循環手段内に設けられ、雰囲気中に混入したフラックスを回収するフラックス回収手段を具備したはんだ付け用冷却装置であり、雰囲気中に混入したフラックスを回収するフラックス回収手段を循環手段内に設けたことにより、吸込口から強制的に吸込んで回収した雰囲気からフラックスを効率よく回収できる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のフラックス回収手段が、雰囲気を冷却して雰囲気中に混入したフラックスを液化する雰囲気冷却手段を備えたはんだ付け用冷却装置であり、雰囲気を冷却して雰囲気中に混入したフラックスを雰囲気冷却手段で液化させることにより、フラックスを冷風から確実に分離できるとともに、雰囲気冷却手段で冷却して冷風となった雰囲気を循環させてワークに吹付けることで、ワークを効率よく冷却できる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のフラックス回収手段が、雰囲気冷却手段により液化されたフラックスを回収するフラックス回収体を備えたはんだ付け用冷却装置であり、雰囲気冷却手段により液化されたフラックスをフラックス回収体で回収することにより、フラックスの回収効率がより向上する。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項3乃至5のいずれか記載のフラックス回収手段が、雰囲気を濾過して雰囲気中に混入したフラックス粒子を分離して回収するフィルタを備えたはんだ付け用冷却装置であり、雰囲気を濾過して雰囲気中に混入したフラックス粒子をフィルタで回収することにより、雰囲気中に混入したフラックスをより確実に回収できる。
【0016】
請求項7記載の発明は、ワークをリフローはんだ付け処理するリフロー炉本体と、リフロー炉本体のワーク取出側に配設された請求項1ないし6のいずれか記載のはんだ付け用冷却装置とを具備したリフロー装置であり、冷却手段によりワークに吹付けられて温度上昇した雰囲気を吸込口から強制的に吸込んで回収するので、ワークに吹付けられた冷風がリフロー炉本体内に流れ込んでリフローはんだ付けに影響を与えることを抑制できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図3に示された実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図3は、リフロー装置を示し、このリフロー装置は、ワークWをリフローはんだ付け処理するリフロー炉本体11を備え、このリフロー炉本体11のワーク取出側には、はんだ付け用冷却装置12が配置されている。
【0019】
ワークWは、プリント配線基板にソルダペーストを介して電子部品が搭載されたものであり、リフロー炉本体11を貫通するワーク搬送ラインCを備えた細長矩形状のレールRに沿って搬送される。ソルダペーストには、はんだ粒子と、フラックス粒子とが含まれている。
【0020】
リフロー炉本体11内には、レールRに沿って、ワークWを加熱する図示されないヒータなどが配設され、ワークWをプリヒート温度およびリフロー温度に順次加熱する。
【0021】
そして、図1および図2に示されるように、はんだ付け用冷却装置12は、略矩形箱状のワーク冷却装置本体13(以下、装置本体13という)を備えている。この装置本体13の上下方向の中心域には、レールRが前後方向に貫通されている。
【0022】
この装置本体13の上部には、矩形状のファン収容室14が区画形成されている。このファン収容室14内には、冷風を装置本体13側に吹付ける上側ファン15が収容されている。この上側ファン15は、装置本体13の上方に設けられた上側モータM1により回転駆動されるシロッコファンである。
【0023】
ファン収容室14の下部の前端部および後端部には、図2に示されるように、上側ファン15の外周部から吹出された冷風がファン収容室14から装置本体13へと流出する冷風吐出口16がそれぞれ開口されている。
【0024】
装置本体13内における前後方向の中心域には、図1および図2に示されるように、循環風路21が設けられている。この循環風路21は、装置本体13内の上部におけるファン収容室14の下部から装置本体13内の左右両端側へと分岐し、装置本体13内の側面に沿って、装置本体13内の下部近傍にわたって設けられている。すなわち、この循環風路21は、図1に示されるように、正面視コ字状に形成され、ワークWの搬送方向に直交する方向に設けられている。
【0025】
ファン収容室14の下部の中心域には、循環風路21に連通された冷風吸込口22が開口されている。この冷風吸込口22は、上側ファン15の負圧側である中心下部に連通されている。
【0026】
循環風路21の左右両側の下端部には、それぞれ循環流入口23が設けられている。これら循環流入口23は、装置本体13の左右方向に開口方向を有しており、装置本体13内の中央下部に設けられた下部室24に連通され、ワーク冷却後の雰囲気の一部が下部室24から循環流入口23を介して循環風路21内へと吸込まれる。
【0027】
さらに、循環風路21内におけるレールRの側方には、それぞれ雰囲気冷却手段としての水冷ラジエータ25が設けられている。この水冷ラジエータ25は、循環風路21内において左右方向に交互に湾曲された冷却パイプ26を備えており、これら冷却パイプ26は、図示されない給水部に連結されてこの給水部から冷水が供給される。各冷却パイプ26には、上下方向に複数の冷却フィン27が設けられている。
【0028】
各循環流入口23、すなわち水冷ラジエータ25の下方には、フラックス回収体としてのフラックス回収トレイ28(以下、回収トレイ28という)がそれぞれ設置されている。これら水冷ラジエータ25および回収トレイ28により、フラックス回収手段としての上側フラックス回収手段29が構成されている。
【0029】
装置本体13内における冷風吐出口16の下方、すなわちワークWの上側には、図1および図2に示されるように、左右の循環風路21の間にわたって整流室31が設けられており、この整流室31の下部は、冷却手段としての上側冷却ノズル32となっている。この上側冷却ノズル32は、複数の冷風吹付孔33を備えたパンチング板で、ワークWの搬送方向、すなわちレールRの長手方向に設けられている。
【0030】
各冷風吹付孔33は、ワークWの搬送方向に略直交する方向、すなわち装置本体13の左右方向の中心域に、左右方向に複数列、上側冷却ノズル32の前後方向全体にわたって複数列、ワークWの上面に対向してそれぞれ設けられている。
【0031】
装置本体13内における上側冷却ノズル32の下方の、レールRの左右両側方における上側、すなわちワークWの両側方におけるワークWの上側には、吸込口としての一対の上側吸込口34がそれぞれ設けられている。これら上側吸込口34は、循環風路21に沿って左右両側に形成された隙間風路35を介して循環流入口23に連通されている。
【0032】
また、両上側吸込口34の下方であるワークWの両側方におけるワークWの上側、すなわち両上側吸込口34とワークWとの間には、吸込口としての一対の上側回収口36がそれぞれ設けられている。さらにワークWの両側方におけるワークWの下側には、吸込口としての一対の下側回収口37がそれぞれ設けられている。これら上側回収口36および下側回収口37は、装置本体13内のワークWの搬送方向全体にわたって細長矩形状に形成されており、各上側回収口36および各下側回収口37が互いに開口方向を対向させて設けられている。
【0033】
装置本体13内における両下側回収口37の下方、すなわちワークWの両側方におけるワークWの下側には、吸込口としての一対の下側吸込口38が設けられている。これら下側吸込口38は、左右両側に形成された内側隙間風路39を介して下部室24に連通されている。
【0034】
このため、隙間風路35、内側隙間風路39、下部室24、循環流入口23、循環風路21、冷風吸込口22、上側ファン15、冷風吐出口16および整流室31により、循環手段としての上側循環手段41が構成されている。
【0035】
また、上側回収口36および下側回収口37は、それぞれ下方向へと屈曲され、装置本体13内からこの装置本体13の下方へと延設された吸込風路42の上端部で互いに合流している。これら吸込風路42は、図2に示されるように、装置本体13内におけるレールRの長手方向の中心域からワークWの搬送方向の後側へと傾斜しつつ下方へと延設され、装置本体13とは別体に設けられた別置き型のフラックス回収ユニット43(以下、ユニット43という)へと連通されている。
【0036】
ユニット43は、図1に示されるように、略矩形箱状のユニット本体44を備えており、このユニット本体44内では、両吸込風路42が互いに合流している。このユニット本体44内には、雰囲気冷却手段としての下側雰囲気冷却手段45が設けられている。この下側雰囲気冷却手段45は、合流した両吸込風路42に連通されており、この下側雰囲気冷却手段45内には、冷風を冷却して冷風中に混入したフラックスをミスト化、さらには液化する水冷ラジエータなどの図示されない冷却部、および、固化フラックス溶解用の加熱手段としての図示されないヒータなどが設けられている。
【0037】
ユニット本体44内には、下側雰囲気冷却手段45の下流側に連通してフィルタ51が設けられている。このフィルタ51は、例えば目が粗い金属メッシュおよび目が細かい樹脂メッシュなどを順次配設したものであり、上側回収口36および下側回収口37から吸込まれた冷風をユニット本体44内で濾過して、冷却部によりミスト化された冷風中のフラックスを吸着して回収するフィルタエレメントである。
【0038】
これら下側雰囲気冷却手段45およびフィルタ51により、フラックス回収手段としての下側フラックス回収手段52が構成されている。
【0039】
さらに、ユニット本体44内におけるフィルタ51の下流側には、シロッコファンである下側ファン53が回転可能に設けられ、図示されない下側モータにより回転駆動される。そして、ユニット本体44には、返送風路54が連通されている。この返送風路54は、装置本体13の下部の略中心域へと連通されている。
【0040】
装置本体13内における返送風路54の上端部には、下部室24内に設けられた拡開整流室55が返送風路54と連続して設けられている。この拡開整流室55は、図1および図2に示されるように、装置本体13の下部から両吸込風路42の上端部にわたって、装置本体13の前後方向および左右方向にそれぞれ拡開されており、下側回収口37の下端部近傍まで設けられている。
【0041】
このため、吸込風路42、下側ファン53、返送風路54および拡開整流室55により、循環手段としての下側循環手段56が構成されている。
【0042】
拡開整流室55の上端部は、冷却手段としての下側冷却ノズル57となっている。この下側冷却ノズル57は、上側冷却ノズル32と同様に、複数の冷風吹付孔58を備えたパンチング板で、ワークWの搬送方向、すなわちレールRの長手方向に設けられている。この下側冷却ノズル57は、レールRについて上側冷却ノズル32と略線対称な位置に設けられている。
【0043】
また、各冷風吹付孔58は、装置本体13の左右方向の中心域に、左右方向に複数列、下側冷却ノズル57の前後方向全体にわたって複数列、ワークWの下面に対向してそれぞれ設けられている。
【0044】
次に、上記図1乃至図3に示された実施の形態の作用を説明する。
【0045】
上側モータM1により回転駆動された上側ファン15によりファン収容室14の内部に吹付けられた冷風は、図2に示されるように、前後の冷風吐出口16を介してファン収容室14から整流室31に吐出され、この整流室31により全域で均一な圧力に調整されて、上側冷却ノズル32の冷風吹付孔33により流速を早められつつワークWの上側へと吹付けられる。
【0046】
一方、下側モータにより回転駆動された下側ファン53により返送風路54内に吐出された冷風は、図1に示されるように、拡開整流室55により全域で均一な圧力に調整されて、下側冷却ノズル57の冷風吹付孔58により流速を早められつつワークWの下側へと吹付けられる。
【0047】
上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57からワークWに吹付けられて温度上昇した雰囲気は、上側ファン15の回転駆動により上側吸込口34および下側吸込口38から、下側ファン53の回転駆動により上側回収口36および下側回収口37から、それぞれ強制的に吸込まれて回収される。
【0048】
上側吸込口34および下側吸込口38から吸込まれた雰囲気は、隙間風路35、内側隙間風路39および下部室24を経由して循環流入口23から循環風路21内へと吸込まれ、水冷ラジエータ25の表面を通過する。
【0049】
ここで、循環風路21内へと吸込まれた雰囲気は、内部を冷水が流通する冷却パイプ26および冷却フィン27により冷却されて冷風となるとともに、この雰囲気中に混入したフラックスがミスト化、さらには液化されて循環風路21の内壁、あるいは冷却パイプ26および冷却フィン27の表面に付着し、自重落下して回収トレイ28内に回収される。
【0050】
フラックスを回収された冷風は、循環風路21を経由して冷風吸込口22から上側ファン15の負圧側に循環された後、再び上側ファン15により冷風吐出口16から整流室31を介して装置本体13内の上側冷却ノズル32へと循環される。すなわち、上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57からワークWに吹付けられて温度上昇した雰囲気は、上側循環手段41により上側冷却ノズル32へと循環される。
【0051】
一方、上側回収口36および下側回収口37から吸込まれた雰囲気は、吸込風路42を経由してユニット43へと流入し、下側雰囲気冷却手段45の冷却部により冷却されて冷風となるとともに、この雰囲気中に混入したフラックスがミスト化、さらには液化されて冷却部などに付着して液化し、下側雰囲気冷却手段45の下部へと自重落下して外部へとドレンされる。
【0052】
同様に、下側雰囲気冷却手段45内に付着して固化したフラックスは、ヒータにより溶解されて下側雰囲気冷却手段45の下部へと自重落下し、外部へとドレンされる。
【0053】
さらに、冷風となった雰囲気はフィルタ51により濾過されて、この雰囲気中に混入したフラックス粒子を除去される。すなわち、上側回収口36および下側回収口37から吸込まれた雰囲気は、下側フラックス回収手段52によりこの雰囲気中に混入したフラックス粒子を除去されて回収される。
【0054】
そして、フラックスを回収された冷風は、再び下側ファン53により返送風路54から拡開整流室55を経由して装置本体13内の下側冷却ノズル57へと循環される。すなわち、上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57からワークWに吹付けられて温度上昇した雰囲気は、下側循環手段56により下側冷却ノズル57へと循環される。
【0055】
また、ワークWが装置本体13内にない場合には、上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57から吐出された冷風が上側吸込口34、上側回収口36、下側回収口37および下側吸込口38からそれぞれ吸込まれ、上側循環手段41および下側循環手段56によりそれぞれ上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57へと循環される。
【0056】
次に、上記図1乃至図3に示された実施の形態の効果を列記する。
【0057】
上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57でワークWに吹付けられて温度上昇した雰囲気を、上側回収口36および下側回収口37から吸込んで強制的に回収するため、ワークWに吹付けられた冷風がワークWの近傍に滞在せずに効率よく排出され、新鮮な冷風が上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57から順次ワークWに供給されるので、ワークWの冷却効率を向上できる。
【0058】
また、ワークWに吹付けられて温度上昇した雰囲気を、上側吸込口34、上側回収口36、下側回収口37および下側吸込口38から吸込んで強制的に回収するため、ワークWに吹付けられた冷風がリフロー炉本体11内に流れ込んで、リフロー炉本体11内の温度を低下させることなどがなく、リフローはんだ付けに与える影響を抑制できる。
【0059】
さらに、冷風をワークWの上下両面に吹付けるため、ワークWを急速かつ確実に冷却できる。
【0060】
そして、上側吸込口34、上側回収口36、下側回収口37および下側吸込口38から吸込まれた雰囲気を、上側循環手段41および下側循環手段56にて上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57へとそれぞれ循環させることにより、はんだ付け処理されたワークWから発生するフラックスを含む雰囲気がはんだ付け冷却装置12の外部に放出されることを防止できる。
【0061】
また、循環風路21内に設けた上側フラックス回収手段29、および、ユニット本体44内に設けた下側フラックス回収手段52により、雰囲気中に混入したフラックスを回収することで、上側回収口36および下側回収口37から強制的に吸込んで回収した雰囲気からフラックスを効率よく回収できる。
【0062】
さらに、雰囲気中に混入したフラックスを水冷ラジエータ25および下側雰囲気冷却手段45で冷却して液化させることにより、フラックスを雰囲気から確実に分離できるとともに、水冷ラジエータ25および下側雰囲気冷却手段45で冷却して冷風となった雰囲気を上側循環手段41および下側循環手段56にて循環させてワークWに吹付けでき、ワークWの冷却効率をより向上できる。
【0063】
そして、水冷ラジエータ25の下方に回収トレイ28を設けたことにより、水冷ラジエータ25にて液化されて自重落下するフラックスを回収トレイ28で確実に受けて回収できる。
【0064】
また、ユニット本体44内にフィルタ51を設けたことにより、水冷ラジエータ25および下側雰囲気冷却手段45で冷却されてミスト化された雰囲気中のフラックス粒子を、フィルタ51で濾過して吸着し、より確実に回収できる。
【0065】
さらに、上側フラックス回収手段29および下側フラックス回収手段52により複数の箇所で雰囲気中に混入したフラックスを回収するため、雰囲気中に混入したフラックスをより確実に回収できる。
【0066】
そして、はんだ付け用冷却装置12とは別体にユニット43を設けたので、ユニット本体44内のメンテナンスなどを容易にできる。
【0067】
また、上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57を、整流室31および拡開整流室55の下部および上部にそれぞれ設けたことにより、上側ファン15および下側ファン53から吐出された冷風が、上側冷却ノズル32および下側冷却ノズル57の全体にわたって圧力を均一化されるため、ワークW全体に冷風を均一に吹付けできる。
【0068】
なお、上記一実施の形態において、冷風をワークWに吹付け、吹付けられて温度上昇した雰囲気を強制的に吸込んで回収できる構成であれば、細部は上記構成に限定されるものではない。
【0069】
また、下側雰囲気冷却手段45により液化されたフラックスを回収するトレイをユニット本体44内に配設してもよい。この場合には、雰囲気中に混入したフラックスをより確実に回収できるとともに、液化されたフラックスがユニット本体44内に付着などせず、ユニット本体44内のメンテナンスがより容易にできる。
【0070】
さらに、他の実施の形態として、冷風をワークWの上側だけ、あるいは下側だけに吹付ける構成も可能である。
【0071】
そして、雰囲気を循環させる構成、あるいはフラックスを回収する構成も、装置本体13の上側だけ、あるいは下側だけにする構成も可能である。
【0072】
また、雰囲気をはんだ付け用冷却装置12内で循環させずに、冷風を装置本体13の外部から順次取り込む構成も可能である。
【0073】
さらに、上記はんだ付け用冷却装置12を、噴流はんだ付け装置など他の種類のはんだ付け装置に用いることも可能である。
【0074】
またさらに、上側フラックス回収手段29および下側フラックス回収手段52の構成は、上記構成に限定されるものではない。
【0075】
そして、フィルタ51は、例えば遠心分離器などでもよい。
【0076】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、はんだ付け処理されたワークの上側および下側の少なくとも一方から冷風をワークに吹付ける冷却手段を設け、かつワークに吹付けられて温度上昇した雰囲気を吸込んで強制的に回収する吸込口をワークの側方に設けたことにより、冷却手段によりワークに吹付けられた冷風がワークの近傍に効率よく排出され、新鮮な冷風が順次ワークに供給されるため、ワークの冷却効率を向上できる。
【0077】
請求項2記載の発明によれば、吸込口に吸込まれた雰囲気を循環手段により冷却手段へと循環させることにより、はんだ付け処理されたワークから発生するフラックスを含む雰囲気が外部に放出されることを防止できる。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、雰囲気中に混入したフラックスを回収するフラックス回収手段を循環手段内に設けたことにより、吸込口から強制的に吸込んで回収した雰囲気からフラックスを効率よく回収できる。
【0079】
請求項4記載の発明によれば、雰囲気を冷却して雰囲気中に混入したフラックスを雰囲気冷却手段で液化させることにより、フラックスを冷風から確実に分離できるとともに、雰囲気冷却手段で冷却して冷風となった雰囲気を循環させてワークに吹付けることで、ワークを効率よく冷却できる。
【0080】
請求項5記載の発明によれば、雰囲気冷却手段により液化されたフラックスをフラックス回収体で回収することにより、フラックスの回収効率をより向上できる。
【0081】
請求項6記載の発明によれば、雰囲気を濾過して雰囲気中に混入したフラックス粒子をフィルタで回収することにより、雰囲気中に混入したフラックスをより確実に回収できる。
【0082】
請求項7記載の発明によれば、冷却手段によりワークに吹付けられて温度上昇した雰囲気を吸込口から強制的に吸込んで回収するので、ワークに吹付けられた冷風がリフロー炉本体内に流れ込んでリフローはんだ付けに影響を与えることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るはんだ付け基板の冷却装置の一実施の形態を示す正面断面図である。
【図2】同上はんだ付け基板の冷却装置を示す側面断面図である。
【図3】同上はんだ付け基板の冷却装置を用いたリフロー装置を示す側面断面図である。
【図4】従来例のはんだ付け基板の冷却装置を示す正面断面図である。
【図5】同上はんだ付け基板の冷却装置を示す側面断面図である。
【符号の説明】
W ワーク
11 リフロー炉本体
12 はんだ付け用冷却装置
25 雰囲気冷却手段としての水冷ラジエータ
28 フラックス回収体としてのフラックス回収トレイ
29 フラックス回収手段としての上側フラックス回収手段
32 冷却手段としての上側冷却ノズル
34 吸込口としての上側吸込口
36 吸込口としての上側回収口
37 吸込口としての下側回収口
38 吸込口としての下側吸込口
41 循環手段としての上側循環手段
45 雰囲気冷却手段としての下側雰囲気冷却手段
51 フィルタ
52 フラックス回収手段としての下側フラックス回収手段
56 循環手段としての下側循環手段
57 冷却手段としての下側冷却ノズル

Claims (7)

  1. はんだ付け処理されたワークの上側および下側の少なくとも一方からワークに冷風を吹付ける冷却手段と、
    ワークの側方に設けられ、冷却手段によりワークに吹付けられた雰囲気を側方へと吸込んで強制的に回収する吸込口と
    を具備したことを特徴とするはんだ付け用冷却装置。
  2. 吸込口に吸込まれた雰囲気を冷却手段へと循環させる循環手段を具備した
    ことを特徴とする請求項1記載のはんだ付け用冷却装置。
  3. 循環手段内に設けられ、雰囲気中に混入したフラックスを回収するフラックス回収手段を具備した
    ことを特徴とする請求項2記載のはんだ付け用冷却装置。
  4. フラックス回収手段は、雰囲気を冷却して雰囲気中に混入したフラックスを液化する雰囲気冷却手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載のはんだ付け装置。
  5. フラックス回収手段は、雰囲気冷却手段により液化されたフラックスを回収するフラックス回収体を備えた
    ことを特徴とする請求項4記載のはんだ付け用冷却装置。
  6. フラックス回収手段は、雰囲気を濾過して雰囲気中に混入したフラックス粒子を分離して回収するフィルタを備えた
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載のはんだ付け用冷却装置。
  7. ワークをリフローはんだ付け処理するリフロー炉本体と、
    リフロー炉本体のワーク取出側に配設された請求項1ないし6のいずれか記載のはんだ付け用冷却装置と
    を具備したことを特徴とするリフロー装置。
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