JP2010162584A - 樹脂結晶成長型のフラックス回収装置及びフラックス回収方法 - Google Patents

樹脂結晶成長型のフラックス回収装置及びフラックス回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メンテナンスの間隔を長くすることができ、メンテナンス作業の簡易な粉体状フラックスの回収装置及び回収方法を提供する。
【解決手段】フラックス回収装置21は容器部22と蓋部23から構成され、フラックス成分が混合された雰囲気ガス7が多孔質体からなるステンレスウール24に最初の衝突した後、縦方向に設けられた仕切り板25に異なる高さに設けられた孔部26を通過することで分流する。ステンレスウール24の表面にフラックス成分が粉体として集積されるため、雰囲気ガス7を冷却しなくてもフラックス成分を粉体にて回収できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に窒素など不活性ガスの中で電子部品を搭載した回路基板を加熱して半田付けを行うリフロー炉において、不活性ガスの中に含まれるフラックス成分を除去するフラックス回収装置及びフラックス回収方法に関する。
現在、種々の電子部品が回路基板の表面に搭載されて半田付けされたSMD(Surface Mounted Device)が電子機器に広く用いられている。この半田付けは、半田ペーストを用いて行う。半田ペーストは、クリーム状のフラックスと粉末半田とを混合してペースト状にしたもので、印刷またはディスペンサー等により回路基板の半田付け部に塗布し、その上に電子部品を搭載させてからリフロー炉で加熱溶融させることにより、回路基板と電子部品を半田付けする。
半田ペーストのフラックスは、半田付けされる金属表面の酸化膜を除去し、半田付け中に加熱で金属表面が再酸化するのを防止する。また、フラックスは、半田の表面張力を小さくして濡れを良くする塗布材の働きもする。半田ペーストのフラックスは、松脂、チキソ剤及び活性剤等の固形成分を溶剤で溶解させてあるため、リフロー炉で半田ペーストを加熱溶融させる際にこれらが気化し蒸気となる。この気化したフラックス成分は、リフロー炉の温度の低いところに接触して液化し、回路基板上に付着し半田付け不良を起こしたり、リフロー炉の可動部分に付着して動きが妨げられたりするという問題があった。
そこで、回路基板上に付着したフラックス成分が半田付け不良を起こさないように、不活性ガスを用いた雰囲気中で半田ペーストの加熱溶融を行うにあたり、このフラックス成分が混在した雰囲気ガスを吸引し、雰囲気ガスを冷却・液化することでフラックス成分を回収するフラックス回収装置が、リフロー炉に設けられている。
フラックス回収装置には、例えば、加熱されている雰囲気ガスの吸引機構と、冷却部である複数本の細いパイプからなる放熱部と、液体状フラックス回収容器とを備えているものがある。このフラックス回収装置では、吸引された雰囲気ガスがパイプ内を通過する際に放熱してフラックス成分が液化し、液体状となったフラックスを容器内に滴下して回収する。なお、細いパイプを複数本設けるのは、加熱されている雰囲気ガスをそれぞれのパイプに分流させて、雰囲気ガスの放熱効率を高めるためである。
しかし、この装置の場合、図4に示すように、運転当初はパイプ41の内壁42がクリーンであり、放熱により液体状フラックスを順調に回収できる(図4(a))ものの、時間の経過とともに粉体状フラックス43が細いパイプ41の内壁42に付着していく(図4(b))ので、内壁42に付着した粉体状フラックス43の断熱効果により、放熱効率が低下してフラックスの回収が不十分となるという問題がある。また、粉体状フラックス43の付着がさらに進むと、最終的にはパイプ41が詰まってしまう(図4(c))ので、パイプ41の内壁42に付着した粉体状フラックス43を丁寧に除去しなければならず、煩雑なメンテナンスを頻繁に行う必要があるという問題もある。
また、特許文献1には、フラックス回収箱体内部に蛇行通路を形成することで、その壁面にフラックス粒子を衝突させて付着し易くしたうえで、フラックス回収箱体を冷却してフラックスを冷却し回収することが記載されている。この場合にも、蛇行通路が粉体状フラックスですぐに詰まってしまうので、メンテナンス周期が短くなってしまうという問題がある。
上記フラックス回収装置は一例であり、様々な構造のフラックス装置が使用されている。しかし、いずれもその基本原理は、雰囲気ガスから熱を奪うことでフラックスを液化、回収するという構成をとっているので、フラックス回収装置の壁面等に付着した粉体状フラックスを頻繁に除去しなければならない。
特開2003−179341
そこで、発明者等は、様々な実験の結果、粉体状フラックスにはメラミンが含有されているのに対し、液体状フラックスにはメラミンが含有されていないことをFT/IR測定等から見出し、雰囲気ガス中に混在しているフラックス成分を高温のまま粉体として回収でき、面倒な粉体状フラックス除去作業の回数を低減できる装置を発明するに至った。
上記事情に鑑み、本発明は、メンテナンスの間隔を長くすることができ、メンテナンス作業の簡易な粉体状フラックスの回収装置及び回収方法を提供することを目的とする。
本発明に係るフラックス回収装置の第1の態様は、リフロー炉内のフラックスを含んだ雰囲気ガスが注入される開口部と、前記雰囲気ガスが衝突する内壁面に設けられた多孔質体と、を備えることを特徴とする。
上記第1の態様では、フラックスを含んだ雰囲気ガスを多孔質体に衝突させることで、多孔質体の表面上に粉体状フラックスを集積させて、雰囲気ガス中のフラックスを回収する。つまり、フラックスを含んだ雰囲気ガスを冷却または放熱させず高温のままであっても、雰囲気ガスからフラックスを粉体状にて回収できる。
回路基板やソルダーレジストなどには、難燃剤、硬化剤としてメラミン樹脂が使用されている場合がある。従って、このとき、リフロー炉内のフラックスを含んだ雰囲気ガスには、メラミン樹脂の主成分であるメラミンも含有されることとなる。このフラックスとメラミンとを含んだ雰囲気ガスが、フラックス回収装置の内壁に設けられた多孔質体に衝突すると、前記雰囲気ガスの運動エネルギーが減殺されて、まず、メラミンの核が、多孔質体表面に形成されると考えられる。これは、メラミンは昇華性を有するので、多孔質体表面にて運動エネルギーが減殺されると、メラミンガスは直接固体に相変化して粉体の核となりやすいからである。
メラミンは、フラックスの構成成分であるアビエチン酸、ピマール酸、デヒドロアビエチン酸などの有機酸と溶け合う性質を有するので、メラミンの核が形成されると、これら有機酸のガスがメラミンの核に吸着し、吸着した有機酸にさらにメラミンが吸着していく。このように、多孔質体表面にて、メラミンとフラックスの構成成分である有機酸が吸着を繰り返すことで、メラミンの核を中心としてメラミンとフラックス成分からなる粉体が成長していくことで、雰囲気ガス中のフラックス成分が回収される。なお、多孔質体を使用するのは、その大きな比表面積を利用して雰囲気ガスの運動エネルギーを減殺させることに加えて、雰囲気ガス中に含有されているメラミンと有機酸の吸着能を向上させるためである。
本発明に係るフラックス回収装置の第2の態様は、前記多孔質体に、フラックス吸着剤が付着されていることを特徴とする。フラックス吸着剤が付着した多孔質体を用いるので、リフロー炉の雰囲気ガスに含まれるフラックスが多孔質体に吸着され易くなる。
本発明に係るフラックス回収装置の第3の態様は、前記フラックス吸着剤が、メラミンまたはアルカリ性物質であることを特徴とする。上記の通り、メラミンは、フラックスの構成成分であるアビエチン酸、ピマール酸、デヒドロアビエチン酸などの有機酸と溶け合う性質を有するので、フラックスの吸着剤となる。アルカリ性物質は、フラックスの構成成分であるアビエチン酸、ピマール酸、デヒドロアビエチン酸などの有機酸と中和反応をすることで、有機酸を捕捉し、さらに、反応生成物の分子量は大きくなって分子間力が増し、反応生成物の融点は有機酸より上昇するので、アルカリ性物質はフラックスを粉体として集積する吸着剤となる。
本発明に係るフラックス回収装置の第4の態様は、前記アルカリ性物質が、水酸化物であることを特徴とする。
本発明に係るフラックス回収装置の第5の態様は、前記内壁面が、底面の内壁面であることを特徴とする。フラックス回収装置の底面の内壁部に多孔質体が設けられていることで、回収された粉体状フラックスは、フラックス回収装置の底面から積もっていく。
本発明に係るフラックス回収装置の第6の態様は、前記注入された雰囲気ガスの流路が穿設されている仕切り板を備えることを特徴とする。フラックス回収装置の内部空間は、仕切り板で仕切られており、この仕切り板には雰囲気ガスの流路となる孔部が設けられている。
本発明に係るフラックスの回収方法の第1の態様は、リフロー炉内のフラックスが含まれた雰囲気ガスをフラックス回収装置に注入する工程と、前記雰囲気ガスを、多孔質体が設けられた前記フラックス回収装置の内壁面に衝突させる工程と、を有することを特徴とする。この第1の態様では、フラックスを含んだ雰囲気ガスを多孔質体に衝突させる工程にて、多孔質体の表面上に粉体状フラックスを集積させて、雰囲気ガス中のフラックスを回収する。
本発明に係るフラックスの回収方法の第2の態様は、前記多孔質体に、フラックス吸着剤が付着されていることを特徴とする。本発明に係るフラックスの回収方法の第3の態様は、前記フラックス吸着剤が、メラミンまたはアルカリ性物質であることを特徴とする。本発明に係るフラックスの回収方法の第4の態様は、前記アルカリ性物質が、水酸化物であることを特徴とする。本発明に係るフラックスの回収方法の第5の態様は、前記内壁面が、底面の内壁面であることを特徴とする。本発明に係るフラックスの回収方法の第6の態様は、前記注入された雰囲気ガスの流路が穿設されている仕切り板を備えることを特徴とする。
本発明に係るフラックス回収装置の第1の態様及び本発明に係るフラックスの回収方法の第1の態様によれば、フラックスを含んだ雰囲気ガスを多孔質体に衝突させることで、多孔質体の表面上に粉体状フラックスを集積させるので、粉体状フラックスの集積部位を適宜選択でき、雰囲気ガスの流路が粉体状フラックスで詰まるのを防止できる。また、粉体状フラックスが流路に詰まるのを防止できるので、フラックス回収装置のメンテナンス周期を大幅に延長でき、従って、生産効率が向上する。
さらに、フラックスを冷却または放熱させなくてもフラックスの回収が可能なので、流路壁面のフラックス付着の有無に係らずフラックスの回収効率を維持でき、また、少量のエネルギーでフラックス成分除去後の雰囲気ガスの再加熱が可能となって、生産コストを低減できる。また、雰囲気ガスにメラミンが含まれている場合、多孔質体表面にて、メラミンとフラックスの構成成分である有機酸が相互に吸着を繰り返すことでフラックスを回収するので、フラックス回収装置のメンテナンスの際に、内壁に付着したフラックスを十分に拭き取らなくてもよく、メンテナンスが簡易であり、作業性が向上する。
本発明に係るフラックス回収装置の第2の態様及び本発明に係るフラックスの回収方法の第2の態様によれば、多孔質体にフラックス吸着剤が付着されているので、リフロー炉内の雰囲気ガスにメラミンが混入されていなくても、多孔質体に粉体状フラックスを集積することができる。
本発明に係るフラックス回収装置の第3の態様及び本発明に係るフラックスの回収方法の第3の態様によれば、フラックス吸着剤がメラミンまたはアルカリ性物質なので、粉体状フラックスの吸着能に優れている。
本発明に係るフラックス回収装置の第4の態様及び本発明に係るフラックスの回収方法の第4の態様によれば、アルカリ性物質が水酸化物なので、中和反応に加えて有機酸との水素結合によって、効率的に粉体を成長させることができる。また、水酸化物は、安価であり入手も容易なので、生産コストを抑えることができる。
本発明に係るフラックス回収装置の第5の態様及び本発明に係るフラックスの回収方法の第5の態様によれば、底面の内壁面に多孔質体が設けられているので、フラックス回収装置の底部に粉体状フラックスが集積されていき、雰囲気ガスの流路の確保が容易である。
本発明に係るフラックス回収装置の第6の態様及び本発明に係るフラックスの回収方法の第6の態様によれば、フラックス回収装置の内部は仕切り板で仕切られ、この仕切り板には雰囲気ガスの流路となる孔部が設けられているので、雰囲気ガスの流れが分散して多孔質体に衝突し、粉体状フラックスの集積部位の偏在を抑えることができる。また、粉体状フラックスの偏在を抑えることができるので、雰囲気ガスの流路が粉体状フラックスで詰まるのを抑えることができる。さらに、流路となる孔部の高さを調整することで、粉体状フラックスの蓄積容量を変えることができ、メンテナンス周期を調整することができる。
本発明の第1実施形態例に係るフラックス回収装置の概略断面図である。 本発明の第2実施形態例に係るフラックス回収装置の概略断面図である。 メラミンを核にして粉体状フラックスが形成される様子を示す概念図である。 従来のフラックス回収装置が、粉体状フラックスで詰まっていく様子を示す概念図である。
つぎに、本発明の実施形態例に係るフラックス回収装置を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態例に係るフラックス回収装置の概略断面図、図2は、本発明の第2実施形態例に係るフラックス回収装置の概略断面図、図3は、メラミンを核にして粉体状フラックスが形成される様子を示す概念図である。
本発明の第1実施形態例に係るフラックス回収装置21は、図1に示すように、容器部22と蓋部23とから構成されている。容器部22は、四角形の底部29と底部29の各辺からそれぞれ立設されている4つの側壁部30とからなり、蓋部23で容器部22の上側を封止して使用される。
蓋部23には、フラックス成分の混在した高温の雰囲気ガス7の注入口である注入用開口部31と、フラックス成分の除去された雰囲気ガス7の排出口である排出用開口部32が設けられている。従って、注入された雰囲気ガス7の流れ8は、屈曲した流路を経ずにステンレスウール24に最初の衝突をする構造となっている。なお、本実施形態例では、ブロアユニット等の吸引装置(図示せず)を用いることで、リフロー炉(図示せず)からフラックス回収装置21に雰囲気ガス7を注入し、さらにフラックス回収装置21から雰囲気ガス7を排出している。
容器部22には、その底部29の内壁面に多孔質体であるステンレスウール24が敷設されており、縦方向の仕切り板25がフラックス回収装置21内部を複数の空間に仕切っている。縦方向の仕切り板25には、孔部26が設けられ、リフロー炉から吸引された雰囲気ガス7の流路となっている。この孔部26は、隣接する縦方向の仕切り板25に設けられた孔部26に対して、異なる高さに設けられている。従って、孔部26を通過した雰囲気ガス7の流れ8は、次の縦方向の仕切り板25に衝突してその一部が分流し、底部29に敷設されているステンレスウール24に衝突する。このステンレスウール24に衝突した雰囲気ガス7の流れ8は、衝突後反転して前記衝突した縦方向の仕切り板25の孔部26を通過する。
第1実施形態例では、底部29から縦方向の仕切り板25が3枚立設されており、ステンレスウール24が敷設された底部29は、4つの区域に仕切られている。それぞれの縦方向の仕切り板25のところで雰囲気ガス7の流れ8が衝突してその一部が分流し、底部29のステンレスウール24に衝突するので、雰囲気ガス7はステンレスウール24上を略均一に衝突する。なお、縦方向の仕切り板25は、それぞれ側壁部30と同じ高さを有しており、蓋部23を容器部22に載置したときに蓋部23の内壁に当接するようになっている。
また、容器部22の底部29にはファン11が備えられており、必要に応じてステンレスウール24を冷却することができる構成となっている。
そして、雰囲気ガス7の流れ8がステンレスウール24に衝突すると、ステンレスウール24の比表面積の大きさゆえに、雰囲気ガス7の運動エネルギーが減殺される。すると、図3に示すように、まず、雰囲気ガス7に含有されている回路基板由来のメラミン12がステンレスウール24の表面で核を形成する。これは、メラミン12は昇華性を有するので、運動エネルギーが減殺されると、気体状のメラミン12は高温状態であっても直接固体に相変化して粉体の核となるからである。さらに、メラミン12は、フラックスの構成成分であるアビエチン酸、ピマール酸、デヒドロアビエチン酸などの有機酸13と溶け合う性質を有するので、メラミン12の核が形成されると、有機酸13のガスがメラミン12の核に吸着する。そして、吸着した有機酸13にさらに別のメラミン12が吸着して、フラックス成分を有する粉体が成長していく。
このように、ステンレスウール24の表面にて、雰囲気ガス7中のフラックス成分がメラミン12の核を中心に粉体として集積されていくことで、雰囲気ガス7を冷却しなくともフラックス成分を粉体として回収できる。このとき、ステンレスウール24上に積もっていく粉体状フラックスが、縦方向の仕切り板25の孔部26のうち最下部に設けられた孔部26を塞ぐまで、粉体状フラックスの除去作業を行わなくてよい。
つぎに、本発明の第2実施形態例に係るフラックス回収装置1について説明する。図2に示すように、フラックス回収装置1は、容器部2と蓋部3とから構成されている。容器部2は、四角形の底部9と底部9の各辺からそれぞれ立設されている4つの側壁部10とからなり、蓋部3で容器部2の上側を封止して使用される。
容器部2の側壁部10には、フラックス成分の混在した高温の雰囲気ガス7の注入口である注入用開口部(図示せず)と、フラックス成分の除去された雰囲気ガス7の排出口である排出用開口部(図示せず)が設けられている。
なお、本実施形態例でも、ブロアユニット等の吸引装置(図示せず)を用いることで、リフロー炉(図示せず)からフラックス回収装置1に雰囲気ガス7を注入し、さらにフラックス回収装置1から雰囲気ガス7を排出している。
容器部2には、その底部9の内壁面に多孔質体であるステンレスウール4が敷設されており、縦方向の仕切り板5がフラックス回収装置1内部を複数の空間に仕切っている。縦方向の仕切り板5には、孔部6が設けられ、リフロー炉から吸引された雰囲気ガス7の流路となっている。この孔部6は、隣接する縦方向の仕切り5に設けられた孔部6に対して、異なる高さに設けられている。従って、孔部6を通過した雰囲気ガス7の流れ8は、次の縦方向の仕切り板5に衝突してその一部が分流し、底部9に敷設されているステンレスウール4に衝突する。このステンレスウール4に衝突した雰囲気ガス7の流れ8は、衝突後反転して前記衝突した縦方向の仕切り板5の孔部6を通過する。
第2実施形態例では、底部9から縦方向の仕切り板5が5枚立設されており、ステンレスウール4が敷設された底部9は、6つの区域に仕切られている。それぞれの縦方向の仕切り板5のところで雰囲気ガス7の流れ8が衝突してその一部が分流し、底部9のステンレスウール4に衝突するので、雰囲気ガス7はステンレスウール4上を略均一に衝突する。また、横方向の仕切り板5´が、縦方向の仕切り板5の上端開放部に架設されており、リフロー炉から吸引された雰囲気ガス7が、ステンレスウール4に衝突するよう誘導する流路を形成している。
さらに、容器部2の底部9にはファン11が備えられており、必要に応じてステンレスウール4を冷却することができる構成となっている。
つぎに、本発明に係るフラックス回収装置の使用方法を説明する。フラックス回収装置1、21はリフロー炉とは別体であり、リフロー炉の加熱室と接続可能に設けられる。リフロー炉の加熱室から延長される雰囲気ガス7の往路(図示せず)の端部に、フラックス回収装置1、21の注入用開口部が連通して取り付けられ、雰囲気ガス7の復路(図示せず)の端部に、フラックス回収装置1、21の排出用開口部が連通して取り付けられる。フラックス回収装置1、21の取付数量は、リフロー炉の雰囲気ガス量に応じて適宜選択すればよい。
フラックス回収装置1、21の使用当初は、メラミン12の核の形成を容易にするために、ステンレスウール4、24の大きな比表面積を利用して雰囲気ガス7の運動エネルギーを減殺させるだけでなく、必要に応じて、ファン11を稼動させてステンレスウール4、24を冷却し、雰囲気ガス7の運動エネルギーをより一層減殺させてもよい。ステンレスウール4、24上にメラミン12の核が形成されると、フラックス成分の有機酸13がメラミン12の核に吸着され、吸着した有機酸13にさらにメラミン12が吸着していくので、ファン11を稼動させず衝突による運動エネルギーの減殺だけでも、フラックスの回収が可能である。また、縦方向の仕切り板5、25により、ステンレスウール4、24上における雰囲気ガス7の衝突を均一化できるので、粉体状フラックスの偏在が抑えられ、フラックスの回収能も向上する。
本発明に係るフラックス回収装置1、21では、粉体状フラックスが、最下部にある孔部6、26を塞いで雰囲気ガス7の流れ8が滞ってしまうまで、粉体状フラックス除去のメンテナンスをしなくて済む。また、底部9、29に積もった粉体状フラックスを除去する際に、ステンレスウール4、24の表面にメラミン12の核と有機酸13を残存させておくと、その後フラックス回収装置1、21を再稼動させるときに、残存したメラミン12と有機酸13が足がかりとなって粉体状フラックスの成長が容易となり、フラックスの回収効率が向上するので、フラックス除去作業は入念である必要はない。
つぎに、本発明の他の実施形態例を説明する。上記実施形態例では、ステンレスウール4、24をそのまま用いたが、ステンレスウール4、24にあらかじめフラックス吸着剤を添加してもよい。フラックス吸着剤は、フラックスを吸着する機能を有する物質であればよく、フラックス成分である有機酸との吸着性の点からメラミンが好ましい。また、フラックス吸着剤には、フラックス成分との反応性の点からアルカリ性物質も好ましく、特に、反応性に加えて有機酸との水素結合によって効率的に粉体を成長させることができる点で、水酸化物が好ましい。また、上記実施形態例では、多孔質体にステンレスウール4、24を用いたが、比表面積の大きいものであれば特に限定されず、粒子状・粉体状の多孔質体でもよい。
また、上記実施形態例では、ステンレスウール4、24を底部9、29に設けたが、この代わりにフラックス回収装置1、21の構造や雰囲気ガス7の注入用開口部の位置に応じて側壁部10、30に設けてもよい。さらに、第1実施形態例では、縦方向の仕切り板25は3枚であり、第2実施形態例では、縦方向の仕切り板5は5枚であったが、仕切り板5、25の枚数は適宜選択可能である。上記実施形態例では、隣接する縦方向の仕切り板5、25に設けられた孔部6、26について、その高さが異なる構成としたが、横方向に孔部6、26の位置をずらすことで縦方向の仕切り板5、25に雰囲気ガス7を衝突させてもよく、また、高さ、横方向の位置を同じにして縦方向の仕切り板5、25に雰囲気ガス7の流れ8を強いて衝突させなくてもよい。孔部6、26の位置、数、大きさについても、雰囲気ガス7の流量等に応じて適宜選択すればよい。特に、最下部となる孔部6、26の高さを調節することで、フラックス回収装置1、21の回収容量を変えることができ、ひいては、メンテナンス期間を調節することが可能となる。また、上記実施形態例では、雰囲気ガス7の運動エネルギーをより一層減殺させるためにファン11を設けているが、ファン11は備えなくてもよい。
上記した第1実施形態例に係るフラックス回収装置を用いてフラックスの回収実験を行った。本発明のフラックス回収装置の寸法は、縦100mm、横600mm、高さ400mmとし、縦方向の仕切り板に設けた孔部うち、最下部に位置する孔部は、底面内壁部から50mmの高さとした。また、孔部の大きさは、それぞれ100mm×50mmとした。さらに、フラックス回収装置の底面内壁部一面に、ステンレスウール(ワイ・スプリング社製、商品名:デミスター)を敷いた。フラックス回収装置の容器部と蓋部はステンレス製とした。このフラックス回収装置をリフロー炉に3台並列に接続し、リフロー炉からの雰囲気ガスの吸引には、ブロアユニットを用いた。なお、運転開始から6時間後までは、フラックス回収装置底部に設置したファンを稼動させ、その後はファンを停止させた。
リフロー炉の運転期間は8週間とし、6万枚の回路基板を半田付けした。この場合、1枚の回路基板あたり2gの半田ペーストが使用されているので、8週間で120kgの半田ペーストが加熱溶融されたこととなる。
その結果、フラックス成分が付着して半田付け不良を起こした回路基板は発生しなかった。また、粉体状フラックスはステンレスウール上に平均して約10mm積もった状態であり、最下部の孔部は詰まっておらず雰囲気ガスの流路は確保された状態であった。従って、粉体状フラックスの除去作業は不必要であり、さらに運転を続けることが可能であった。
つぎに、従来のフラックス回収装置(複数のパイプにて雰囲気ガスを放熱させる形式のもの)を用いて比較実験を行った。このフラックス回収装置の放熱部は、内径35mm、長さ120mmのステンレス製パイプ4本からなる構成とした。このフラックス回収装置をリフロー炉に7台並列に接続した。リフロー炉からの雰囲気ガスの吸引には、ブロアユニットを用いた。
リフロー炉の運転期間は1週間とし、7千5百枚の回路基板を半田付けした。この場合、1枚の回路基板あたり2gの半田ペーストが使用されているので、1週間で15kgの半田ペーストが加熱溶融されたこととなる。
その結果、フラックス成分が付着して半田付け不良を起こした回路基板は発生しなかったが、各ステンレス製パイプは、粉体状フラックスで詰まっていた。従って、リフロー炉をとめて粉体状フラックスの除去作業をしない限り、これ以上の運転はできない状態であった。
上記の通り、本発明に係るフラックス回収装置は、従来品と比較して、メンテナンス周期を8倍以上に延長することが可能であった。
本発明に係るフラックス回収装置は、雰囲気ガスの流路が粉体状フラックスで詰まるのを防止することにより、メンテナンス周期を大幅に延長することができ、さらに、メンテナンス作業も簡易なので、リフロー炉による回路基板の半田付け分野で利用価値が高い。
1、21 フラックス回収装置
4、24 ステンレスウール
5、25 縦方向の仕切り板
6、26 孔部
7 雰囲気ガス
11 ファン
12 メラミン
13 有機酸
31 注入用開口部
32 排出用開口部

Claims (12)

  1. リフロー炉内のフラックスを含んだ雰囲気ガスが注入される開口部と、
    前記雰囲気ガスが衝突する内壁面に設けられた多孔質体と、を備えることを特徴とするフラックス回収装置。
  2. 前記多孔質体に、フラックス吸着剤が付着されていることを特徴とする請求項1に記載のフラックス回収装置。
  3. 前記フラックス吸着剤が、メラミンまたはアルカリ性物質であることを特徴とする請求項2に記載のフラックス回収装置。
  4. 前記アルカリ性物質が、水酸化物であることを特徴とする請求項3に記載のフラックス回収装置。
  5. 前記内壁面が、底面の内壁面であることを特徴とする請求項1に記載のフラックス回収装置。
  6. 前記注入された雰囲気ガスの流路が穿設されている仕切り板を備えることを特徴とする請求項1に記載のフラックス回収装置。
  7. リフロー炉内のフラックスが含まれた雰囲気ガスをフラックス回収装置に注入する工程と、
    前記雰囲気ガスを、多孔質体が設けられた前記フラックス回収装置の内壁面に衝突させる工程と、を有することを特徴とするフラックスの回収方法。
  8. 前記多孔質体に、フラックス吸着剤が付着されていることを特徴とする請求項7に記載のフラックスの回収方法。
  9. 前記フラックス吸着剤が、メラミンまたはアルカリ性物質であることを特徴とする請求項8に記載のフラックスの回収方法。
  10. 前記アルカリ性物質が、水酸化物であることを特徴とする請求項9に記載のフラックス回収装置。
  11. 前記内壁面が、底面の内壁面であることを特徴とする請求項7に記載のフラックスの回収方法。
  12. 前記注入された雰囲気ガスの流路が穿設されている仕切り板を備えることを特徴とする請求項7に記載のフラックスの回収方法。
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