JP4902384B2 - 光量調節装置及び光学機器及び光量調節装置の製造方法。 - Google Patents

光量調節装置及び光学機器及び光量調節装置の製造方法。 Download PDF

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Description

本発明は、交換レンズ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、プロジェクタ等の光学機器に用いられる光量調節装置に関する。
カメラや交換レンズには、撮像素子やフィルム等の撮像面上に到達する光量や被写界深度を調節するために、開口径を可変とした絞り装置(光量調節装置)が設けられている。また、液晶パネル等の画像変調素子からの光を投影するプロジェクタの投射光学系にも、同様の光量調節装置が設けられていることが多い。
このような光量調節装置に用いられる絞り羽根は、特許文献1にて開示されているように、固定型と可動型からなる射出型を用いて樹脂成型される。固定型及び可動型の成形面は、細かい凹凸形状を有する。これにより、絞り羽根の両面及び外周端面には、光を拡散反射させるための非平滑面形状(マット面形状)が転写される。該マット面形状により、絞り羽根で反射した被写体からの光がゴースト等の不要光となることを防止する。
また、特許文献2には、薄板状の羽根部と回動中心部及び被駆動部となる2つの軸部とを有する絞り羽根を樹脂により一体成型する製造方法が開示されている。
特開2006−84658号公報(段落0025〜0029、図2,3等) 特開平06−317826号公報(段落0011〜0016、図1〜5等)
しかしながら、特許文献1にて開示された絞り羽根では、固定型と可動型の境界(絞り羽根の外周部を形成する部分)までマット面形状を転写するための凹凸が形成されている。このため、両型の凹凸が合わさって形成される絞り羽根の外周部にはバリが発生する。
図11には、特許文献1にて開示された絞り羽根の成型状態を示す。Pは可動型と固定型の境界線(パーティングライン)であり、ハッチング部が成型品である絞り羽根53を示している。固定型と可動型に形成された凹凸形状51,52が、それらの境界で合わさる。その境界Tを図12に拡大して示す。
図12に示すように、絞り羽根の外周部にバリ53aが発生する。このバリ53aは、可動型と固定型との境界において凹凸が合わさることで形成される狭い隙間に樹脂が入り込むことによって発生し、パーティングラインと同じ方向に延びる。
こうして、絞り開口径を決める絞り羽根の外周部にバリが発生すると、絞り開口径の設計値に対して実際に光が通過する領域の面積が小さくなる。また、薄肉形状で半透明なバリに光が入射することで、予期せぬ角度で屈折して不要光となることも懸念される。
さらに、絞り装置の組立時や動作時に絞り羽根のバリ同士が擦れると、バリが剥がれてゴミが発生するおそれもある。
本発明は、樹脂成型される光量調節羽根の外周部にバリが発生することを抑えることができ、かつ良好な光学性能も確保できるようにした光量調節装置を提供する。
本発明の一側面としての光量調節装置は、合成樹脂成型された複数の光量調節羽根を有する光量調節装置を有する。量調節羽根は、第1の羽根面と、第1の羽根面の反対側となる第2の羽根面と、第1の羽根面との境界が第2の羽根面との境界よりも光量調節羽根の内方に位置する外周端面とを有する。第1の羽根面および外周端面は、光を拡散反射する非平滑形状に形成され、第2の羽根面は、少なくとも外周端面に隣接する領域が非平滑形状より平滑性が高い形状に形成されることを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての光量調節装置の製造方法は、合成樹脂で成型される複数の光量調節羽根を有する光量調節装置の製造方法であって、第1の型と第2の型とを用いて光量調節羽根を合成樹脂成型する第1のステップと、光量調節羽根を用いて光量調節装置を組み立てる第2のステップとを有する。第1のステップにおいて、第1の型により、光を拡散反射する非平滑形状を有する第1の羽根面および外周端面を成型し、第2の型により、第1の羽根面の反対側に、外周端面に隣接する領域が非平滑形状より平滑性が高い形状を有する第2の羽根面を成型し、第1の型と第2の型との分割線を第2の羽根面と外周端面との境界に設定して、第1の羽根面と外周端面との境界が、第2の羽根面と外周端面との境界よりも光量調節羽根の内方に位置するように、光量調節羽根を成型することを特徴とする。
本発明によれば、光量調節羽根の大部分に形成された非平滑面形状によってここで反射した光が不要光となることを抑制しつつ、樹脂成型時に該光量調節羽根の外周部にバリが発生することを回避することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、図8を用いて、本発明の実施例である絞りユニット(光量調節装置)が搭載された交換レンズ(光学機器)と、該交換レンズが着脱可能に装着される一眼レフカメラにより構成される撮像システムについて説明する。
カメラ200は、電源スイッチ203、レリーズスイッチ204及びカメラCPU201を備えている。また、交換レンズ300は、レンズCPU301、フォーカス駆動ユニット306及び絞りユニット307を備えている。
カメラCPU201は、マイクロコンピュータで構成され、測距ユニット208、測光ユニット205、露光ユニット206、記憶ユニット207及び表示ユニット209を制御する。また、カメラCPU201は、交換レンズ300が装着された状態で、カメラ接点202及びレンズ接点302を介してレンズCPU301と通信を行う。
電源スイッチ203がオン操作されると、カメラCPU201が立ち上がり、システム内の各アクチュエータやセンサへの電源供給が開始される。
レリーズスイッチ204は、2段ストローク式のスイッチであり、その操作信号はカメラCPU201に入力される。レリーズスイッチ204が第1ストローク操作されると、カメラCPU201は、測光ユニット205による測光及び焦点検出ユニット208による焦点検出を行い、それらの結果に基づいて露光量とフォーカスレンズ駆動量の演算を行う。フォーカスレンズ駆動量の情報はレンズCPU301に送られる。レンズCPU301は、フォーカス駆動ユニット306を介して不図示のフォーカスレンズを駆動し、ピント合わせを行う。
また、レリーズスイッチ204が第2ストローク操作されると、カメラCPU201は、レンズCPU301に対して、絞りユニット307の駆動命令を送信する。レンズCPU301は、該駆動命令に応じて絞りユニット307を駆動する。また、カメラCPU201は、露光ユニット206に露光開始命令を送信して不図示のシャッタの開閉動作及び不図示の撮像素子(CCDセンサやCMOSセンサ)での電荷蓄積動作を行わせる。そして、露光が終了すると、撮像素子から読み出した信号に基づいて生成された画像を記憶ユニット207に記録する。
表示ユニット209は、絞り値やシャッタスピード等の各種撮影条件や、撮影枚数、電池残量、動作モード及び撮影した画像をカメラCPU201の指令に応じて表示する。
図9には、交換レンズ300の具体例を示す。501〜505は第1〜第5レンズユニットである。307は絞りユニットであり、この交換レンズ300では、第2レンズユニット502と第3レンズユニット503との間に配置されている。絞りユニット307は、それぞれ樹脂成型により一体成形された複数の絞り羽根(光量調節羽根)307aを有する。
507は該交換レンズ300をカメラに装着するためのマウントである。
交換レンズ300においては、絞りユニット307にとって、第1レンズユニット501側が被写体側、マウント507側が像側(撮像素子側)になる。
なお、図8には、レンズ交換型の撮像システムを構成する交換レンズ300に絞りユニット307を搭載した場合を示したが、絞りユニット307をレンズ一体型の撮像装置(光学機器)内に搭載してもよい。
次に、絞りユニット307の詳しい構成について、図1を用いて説明する。図1には、絞りユニット307を分解して示している。
図1において、1,2,3,4,5,6,7は光量調節羽根としての絞り羽根である。これらの絞り羽根1〜7は、合成樹脂による一体成型部品である。各絞り羽根は、薄板状の羽根部1a,2a,3a,4a,5a,6a,7aを有する。羽根部1a〜7aのうち図の上方に面した第1の羽根面1a−1〜7a−1の基端部には、各絞り羽根1〜7の回動中心となる第1軸部1c,2c,3c,4c,5c,6c,7cが形成されている。また、羽根部1a〜7aのうち図の下方に面した第2の羽根面の基端部には、駆動力が入力される被駆動部となる第2軸部1d,2d,3d,4d,5d,6d,7d(但し、図1には、1d,2d,6d,7dのみ示されている)が形成されている。
8はリング状の回転部材であり、その中央には開口部8aが形成されている。該回転部材8には、その周方向7箇所に形成された軸穴部8b,8c,8d,8e,8f,8g,8hと、周方向に7つに分割された突条部8iと、周方向一部に形成されたギア部8jとを有する。また、回転部材8の周方向一箇所には、遮光部8kが形成されている。
9はリング状のカム部材であり、本絞りユニット307のベース部材である。該カム部材9の中央には開口部9aが形成されている。該カム部材9には、その周方向に7つのカム溝部9b,9c,9d,9e,9f,9g,9hが形成されている。
10はリング状の押さえ部材であり、その中央に開口部10aが形成されている。該押さえ部材10には、その周方向一箇所に形成された穴部10bと、モータ取り付け部10cとが設けられている。
11は回転部材8を駆動するステッピングモータであり、ステッピングモータ11の出力軸にはピニオンギア12が取り付けられている。ステッピングモータ11は、押さえ部材10のモータ取り付け部10cに固定される。ピニオンギア12は、押さえ部材10の穴部10bを貫通して回転部材8のギア部8jと噛み合う。回転部材8、カム部材9、ステッピングモータ11及びピニオンギア12により駆動機構が構成される。
13は初期位置センサであり、フォトインタラプタにより構成されている。初期位置センサ13の投光部と受光部との間に回転部材8に形成された遮光部8kが挿入されることにより、回転部材8が初期位置にあることを検知することができる。ここにいう初期位置は、絞り羽根1〜7によって形成される絞り開口(光通過開口)の径(サイズ)が最大である開放径となる位置に相当する。
押さえ部材10は、回転部材8との間に絞り羽根1〜7を挟んでカム部材9に固定され、回転部材8と絞り羽根1〜7の光軸方向(光通過方向)の抜け止めの役割を果たす。回転部材8の突条部8iは、押さえ部材10の開口部10a内に回転可能に挿入される。回転部材8は、突条部8iの外周面が押さえ部材10の開口部10aの内周面に対して摺動することで、回転可能に支持される。また、絞り羽根1〜7の第1軸部1c〜7cはそれぞれ、回転部材8に形成された軸穴部8b〜8hに回動可能に挿入される。さらに、第2軸部1d〜7dはそれぞれ、カム部材9に形成されたカム溝部9b〜9hに挿入される。
押さえ部材10に固定されたステッピングモータ11が作動してピニオンギア12が回転すると、該ピニオンギア12にギア部8jが噛み合っている回転部材8が回転する。これにより、各絞り羽根は、第2軸部がカム部材9のカム溝部に沿って移動し(すなわち、第2軸部がカム溝部から駆動力を受けて)、第1軸部を中心に回動する。
絞り羽根1〜7は、光軸(開口部8a,9aの中心位置)回りに均等間隔で配置されており、互いに一部同士が重なり合うことで、それらの内側に光通過開口である絞り開口を形成する。そして、絞り羽根1〜7が回動することでそれらの重なり量が変化するとともに、絞り開口径が連続的に変化する。絞り羽根1〜7の重なり量が大きいほど、絞り開口径は小さくなる。初期位置センサ13により検出された初期位置を基準として、ステッピングモータ11に与える駆動パルス信号の数をカウントすることで、絞り開口径を制御し、光量を調節することができる。
次に、絞り羽根1〜7の形状について説明する。図2Aには、7つの絞り羽根1〜7のうち代表して1つの絞り羽根1を第2の羽根面1a−2側から見て示している。また、図2Bは、絞り羽根1を側面から見た図である。絞り羽根2〜7の形状は、絞り羽根1と同じである。
前述したように、第2の羽根面1a−2上には第2の軸部1dが形成され、第1の羽根面1a−1上には第1の軸部1cが形成されている。
1fは羽根部1aの外周縁であり、第2の羽根面1a−2はこの外周縁1fまで広がっている。一方、外周縁1fと第1の羽根面1a−1との間には、第1の羽根面1a−1を囲むように外周端面1eが形成されている。
外周端面1eは、第1の羽根面1a−1側の縁部1gが、第2の羽根面1a−2側の縁部1hよりも羽根部内方に位置するように羽根部1aの肉厚方向(光軸方向)に対して傾斜した傾斜面として形成されている。本実施例では、外周端面1eは、傾斜角度が互いに異なる2段の傾斜面として形成されており、第1の羽根面1a−1側の傾斜角度が第2の羽根面1a−2側の斜面角度よりも大きくなっている。
次に、絞り羽根1及び絞りユニット307の製造方法について、図3及び図10を用いて説明する。図3には、絞り羽根1の図2A中のA−A線での断面を拡大して示している。また、図10には、該製造方法のフローチャートを示す。
図10のステップ(図にはSと示す)1において、不図示の射出成型装置に射出ゲートを有する金型とイジェクタピンとをセットする。このとき、金型としては、図3に示すように、可動型(第1の型)50と固定型(第2の型)55を用いる。可動型50は、絞り羽根1の第1の羽根面1a−1と外周端面1eと第1の軸部1cを成形するための型であり、固定型55は、第2の羽根面1a−2と第2の軸部1dを成形するための型である。これら可動型50及び固定型55における絞り羽根の成形面の形状については後述する。
また、第1軸部1cの位置には射出ゲートが配置され、第2軸部1dの位置にイジェクタピンが配置される。ただし、第2軸部1dの位置に射出ゲートを配置し、第1軸部1cの位置にイジェクタピンを配置してもよい。
ステップ2では、金型50,55内に溶解した合成樹脂を射出(充填)し、その後、樹脂を硬化させる。
そして、ステップ3では、硬化した絞り羽根1をイジェクタピンで押して金型50,55から取り出す。
ステップ4では、絞りユニット307を構成する絞り羽根1〜7以外の部品(カム部材9,回転部材8,押さえ部材10及びステッピングモータ11)を製造する。
最後に、ステップ5では、ステップ3で金型50,55から取り出された絞り羽根1〜7と、ステップ4で製造されたカム部材9,回転部材8,押さえ部材10及びステッピングモータ11を前述したように互いに組み合わせて絞りユニット307を組み立てる。
次に、上記可動型50及び固定型55における絞り羽根の成形面の形状について、図3及び図4を用いて説明する。図4は、図3に示した絞り羽根1のうち第2の羽根面1a−2と外周端面1e(図2Aに示した外周縁21f)との境界部分Qを拡大した図である。図3及び図4中のPは、可動型50と固定型55との分割線(パーティングライン)である。また、ハッチング部は、成型品である絞り羽根1を示す。
可動型50の成形面には、微細な凹凸形状を形成するためのマット処理が施されている。このため、成型品である絞り羽根1の第1の羽根面1a−1と外周端面1eには、凹凸形状、すなわち非平滑形状が転写される。これにより、第1の羽根面1a−1と外周端面1eは、その全体がマット面として成形される。マット面は、その非平滑形状によって光を拡散反射させる。
一方、固定型55の成形面には、第2の羽根面1a−2の大部分の領域(第1の領域)1a−2aをマット面として成形するようにマット処理が施されている。ただし、固定型55の成形面のうち、マット処理部分よりも外側の部分は、マット処理が施されておらず、マット処理による非平滑形状よりも平滑性が高い形状の面(例えば、平滑面)として形成されている。このため、第2の羽根面1a−2のうち、マット面領域1a−2aの外縁から外周端面1eとの境界(1h)までの間の領域(第2の領域)1a−2bも、マット面の非平滑形状よりも平滑性が高い面(例えば、平滑面)として形成される。以下、領域1a−2bを、平滑面領域という。
そして、このような型構成によれば、可動型50のマット処理された成形面と固定型55の平滑面とがパーティングラインPで合わせられるため、図4に示すように、絞り羽根1の外周部におけるパーティングラインP上においてバリがほとんど発生しない。しかも、絞り羽根1として、肉厚が安定した形状が得られる。絞り羽根2〜7についても同様である。
このため、絞り開口径を決める絞り羽根1〜7の外周部に発生したバリによって実際の絞り開口径が設計値に対して減少することを防止できる。また、薄肉形状で半透明なバリでの光の予期せぬ屈折によって、不要光が発生することも回避できる。したがって、絞りユニット307及びこれを搭載した交換レンズ300の良好な光学性能を確保できる。
さらに、絞りユニットの組立時や動作時に絞り羽根のバリ同士が擦れてバリが剥がれ、ゴミが発生することも回避できる。
一方、図5及びその一部Rの拡大図である図6には、従来の絞り羽根成型用の型構成を示す。図において、101a−1,101a−2はそれぞれ、第1及び第2の羽根面であり、101eは外周端面である。
これらの図に示すように、可動型50と固定型55′における絞り羽根の成形面のすべてがマット処理されていると、パーティングラインPにて可動型50のマット処理部分と固定型55′のマット処理部分とが合わさる。このため、成型された絞り羽根1′の外周縁部にはバリ101aが発生する。
したがって、絞り開口径を決める絞り羽根の外周部に発生したバリ101aによって実際の絞り開口径が設計値に対して減少したり、バリ101aでの光の予期せぬ屈折によって不要光が発生したりする。このため、絞りユニット及びこれを搭載した交換レンズの良好な光学性能を確保できない。さらに、絞りユニットの組立時や動作時にバリが剥がれてゴミが発生する。
図3及び図4に示すように成型された絞り羽根1〜7を有する絞りユニット307は、図9に示す交換レンズ300内において、第2の羽根面1a−2が像側、すなわち被写体からの光の入射側とは反対側を向くように配置される。このため、第2の羽根面1a−2上に形成された平滑面領域1a−2bには、被写体から交換レンズ300に入射した光が直接当たることはない。したがって、このような平滑面領域を絞り羽根に設けたとしても、該平滑面領域で反射した光がゴースト等の不要光を発生させる可能性はきわめて小さい。
なお、絞りユニット307を、交換レンズ内において、第2の羽根面1a−2が被写体側を向くように配置してもよい。この場合、図7に示す型構成を採用する。Pは固定型56と可動型51のパーティングラインであり、ハッチング部が成型品である絞り羽根21である。
可動型51の成形面には、マット処理が施されている。このため、絞り羽根21の第1の羽根面21a−1と外周端面21eには、凹凸形状、すなわち非平滑形状が転写される。これにより、第1の羽根面21a−1と外周端面21eは、その全体がマット面として成形される。
一方、固定型56の成形面には、第2の羽根面21a−2の大部分の領域(第1の領域)21a−2aをマット面として成形するようにマット処理が施されている。ただし、固定型56の成形面のうち、マット処理部分よりも外側の部分は、マット処理が施されておらず、マット処理による非平滑形状よりも平滑性が高い形状の面として形成されている。このため、第2の羽根面21a−2のうち、マット面領域21a−2aの外縁から外周端面21eとの境界(21h)までの間の領域(第2の領域)21a−2bも、マット面の非平滑形状よりも平滑性が高い面として形成される。以下、領域21a−2bを、平滑面領域という。絞り羽根21の成型後に、平滑面領域21a−2bにつや消し塗装等の反射防止処理を施すことにより、被写体から交換レンズ内に入射した光の反射を少なくすることができる。
なお、上記実施例では、撮像用光学機器に搭載した光量調節装置について説明したが、同様の光量調節装置をプロジェクタの投射レンズ等、他の光学機器に搭載してもよい。
また、上記実施例では7つの光量調節羽根を有するいわゆる虹彩型の光量調節装置について説明したが、本発明は、7つ以外の数の光量調節羽根を有する光量調節装置若しくは虹彩型以外の光量調節装置にも適用することができる。
本発明の実施例である絞りユニットの分解斜視図。 実施例の絞りユニットを構成する絞り羽根の平面図。 上記絞り羽根の側面図。 上記絞り羽根(型構成)の部分拡大断面図。 図3の一部を拡大した断面図。 従来の絞り羽根(型構成)の部分拡大断面図。 図5の一部を拡大した断面図。 実施例の変形例としての絞り羽根(型構成)の部分拡大断面図。 上記絞りユニットを搭載した交換レンズとカメラにより構成される撮像システムの構成を示すブロック図。 上記交換レンズの具体的構成を示す断面図。 上記絞りユニットの製造方法を示すフローチャート。 従来の絞り羽根(型構成)の部分拡大断面図。 図11の一部を拡大した断面図。
符号の説明
1〜7 絞り羽根
1a〜7a 羽根部
1a−1 第1の羽根面
1a−2 第2の羽根面
1a−2a マット面領域
1a−2b 平滑面領域
1c〜7c 第1軸部
1d〜7d 第2軸部
1e 外周端面
8 回転部材
9 カム部材
10 押さえ部材
11 ステッピングモータ
50,51 可動型
55,56 固定型

Claims (4)

  1. 合成樹脂成型された複数の光量調節羽根を有する光量調節装置であって、
    記光量調節羽根は、第1の羽根面と、前記第1の羽根面の反対側となる第2の羽根面と、前記第1の羽根面との境界が前記第2の羽根面との境界よりも光量調節羽根の内方に位置する外周端面とを有し、
    前記第1の羽根面および前記外周端面は、光を拡散反射する非平滑形状に形成され、
    前記第2の羽根面は、少なくとも前記外周端面に隣接する領域が前記非平滑形状より平滑性が高い形状に形成されることを特徴とする光量調節装置。
  2. 請求項1に記載の光量調節装置と、
    前記光量調節装置によって光量を調節する光学系と、を有することを特徴とする光学機器。
  3. 前記第2の羽根面が光の入射側とは反対側を向くように前記光量調節装置が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 合成樹脂で成型される複数の光量調節羽根を有する光量調節装置の製造方法であって、
    第1の型と第2の型とを用いて前記光量調節羽根を合成樹脂成型する第1のステップと、
    前記光量調節羽根を用いて前記光量調節装置を組み立てる第2のステップとを有し、
    前記第1のステップにおいて、
    前記第1の型により、光を拡散反射する非平滑形状を有する第1の羽根面および外周端面を成型し、
    前記第2の型により、前記第1の羽根面の反対側に、前記外周端面に隣接する領域が前記非平滑形状より平滑性が高い形状を有する第2の羽根面を成型し、
    前記第1の型と前記第2の型との分割線を前記第2の羽根面と前記外周端面との境界に設定して、前記第1の羽根面と前記外周端面との境界が、前記第2の羽根面と前記外周端面との境界よりも前記光量調節羽根の内方に位置するように、前記光量調節羽根を成型することを特徴とする光量調節装置の製造方法。
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