JP4901715B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、複数の加熱手段を備えた加熱調理器に関する。
従来の複数の加熱装置を有する多口の誘導加熱調理器においては、「複数の誘導加熱装置が同時にオンしているとき、同時に既設定の最大出力レベルより小さい既設定出力レベルに制限することにより誘導加熱調理器の消費電力を制限する」というものがあった。この加熱調理器では、「複数の誘導加熱装置の出力レベルに対応する複数組の複数の段階を表示する表示手段を備え、操作手段は、オン状態にある誘導加熱装置の個々の最大出力レベルを制限するとき、前記表示手段により、制限された出力レベルに対応する段階を表示することにより、使用者の意図に反して、機器側で出力を強制的に制限することを明確に表示することで、使用者に出力レベルを知らしめる」というものであった(特許文献1参照)。
特開2002−190376号公報(第2−3頁、第1図)
例えば既築の住宅など、契約電力を容易に変更できない住宅において加熱調理器のように大きな電力を消費する電気機器を使用する場合、住戸全体の電気機器の使用状況によってはブレーカの遮断が発生してしまう。ブレーカの遮断を防ぐための方法として、所定の電力量を絶対に超えないよう常に一定の上限で電力を制限しておく方法もあるが、上記の特許文献1のように住戸全体の電力使用量に余裕があれば一時的にでも加熱調理器の使用電力量を増やし制限が必要な場合にのみ制限するという方法は、使用者にとって使い勝手が良い。
しかし、上記特許文献1のように住戸全体の電力使用量に応じて加熱調理器の加熱出力レベルを決定するようなものであっても、従来の加熱調理器では、火力が制限されそうな状況にあるのかどうか使用者は事前に分からないため、加熱調理器を使用し始めてから火力が自動的に制限されてしまうことによって使用者が混乱するという課題があった。また、火力が制限された状態で動作している最中においては、制限された出力レベルで動作しているのか、使用者が設定した出力レベルで動作しているのかが使用者には分かりにくいという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、加熱調理器で使用可能な電力量を予め使用者に知らせることができる加熱調理器を提供するものである。
また、第2の目的は、加熱出力が制限された状態で動作している場合に、加熱出力が制限中であることを使用者に明示することのできる加熱調理器を提供するものである。
この発明に係る加熱調理器は、被加熱物を加熱するための複数の加熱手段と、加熱調理に関する操作・設定情報などを入力する操作手段と、前記加熱手段の動作を制御する制御手段と、前記加熱手段の加熱出力等の情報を表示する表示手段とを有する加熱調理器において、前記加熱調理器が設置されている住戸において使用可能な電力量の最大値から住戸全体の使用電力量を差し引いた使用許容電力量または住戸全体の使用電力量のいずれか、あるいは両方を加熱調理器の外部からの情報に基づいて設定する電力情報設定手段と、前記電力情報設定手段により設定された電力量情報に基づいて、加熱調理器全体で消費可能な電力量である総電力量の上限値を決定する総電力量決定手段と、前記総電力量の上限値に基づいて、前記加熱手段の使用電力量の合計が前記総電力量の上限値以内に収まるように前記加熱手段の動作を制御する前記制御手段とを有し、前記表示手段は、使用者が前記操作手段により設定した加熱出力値である使用者設定加熱出力値で制御されているときはその値を表示し、前記制御手段によって規制された加熱出力値である規制加熱出力値で制御されているときはその値と使用者設定加熱出力値とを表示するものである。
この発明は、使用許容電力量または住戸全体で使用している電力量のいずれか、あるいは両方を表示する手段を設けることにより、加熱調理器で使用できる電力量を明示できるようになる。このため、加熱調理器でどの程度の加熱出力まで使用可能かを使用者が認識でき、能動的に加熱出力量の調整を行うことが可能になる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における加熱調理器を含む住戸のシステム構成図である。加熱調理器1は、家庭内の電灯線2に接続されている。電灯線2は、宅外からの引込線が分電盤3の中で図示しない主幹ブレーカに接続され、さらに一つ以上の図示しない分岐ブレーカで家庭内を複数の回路に分岐されたものである。電力計測装置4は、住戸全体の電力使用量を計測するための装置である。電力計測装置4は、電力量計測用のセンサを含む電力量計測手段41と、当該住戸で使用可能な最大電力量の上限値を設定及び記憶する上限電力量設定記憶手段42と、前記電力量計測手段41及び前記上限電力量設定記憶手段42が接続された電力管理手段43とで構成されている。前記電力管理手段43は、通信媒体5を介して、加熱調理器1の構成要素である後述の電力情報設定手段17に接続されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観を示す図である。同図に示す加熱調理器1は、電力で駆動するものであり、加熱調理器1本体には複数の加熱手段12が配置されている。左ヒータ12a、右ヒータ12bは誘導加熱コイルから、ロースター12cはシーズヒータから構成される加熱手段であり、これらにより被加熱物を加熱する。また、加熱調理器1本体の天面及び手前側には、操作手段13及び表示手段15が設けられている。操作手段13は、電源スイッチや加熱出力を調整するための入力スイッチなど、各種入力及び設定を行うための入力装置で構成されている。表示手段15は、発光ダイオード(LED)あるいは液晶表示素子(LCD)などから成り、加熱調理器1の各種設定情報や調理状態などを表示する。
なお、本実施の形態1においては加熱調理器に搭載されている表示手段に特徴があるため、図2では排気口や吸気口などのほかの構成部材については図示が省略されている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の機能ブロック図である。図2で示した加熱手段12a〜12c、操作手段13、表示手段15、及び後述の報知手段16、電力情報設定手段17はそれぞれ制御手段14に接続されている。制御手段14は、マイクロコンピュータなどから構成されており、操作手段13により入力された操作信号に基づいて各種の演算処理を行って制御信号を生成し、加熱手段12a〜12cの加熱出力動作を制御する。また、制御手段14は表示手段15に対して表示指示を行い、加熱調理器1の各種設定情報や調理状態などの各種情報を表示させる。報知手段16はブザーなどから成り、例えば操作手段13による操作入力を受け付けたときやエラーが発生したときなどに制御手段14により発せられる制御信号に応じてブザー音などを発生させることで、使用者に情報を伝える。電力情報設定手段17は、図1で示した電力計測装置4との間で電力情報を送受信するための通信手段18を含み、制御手段14による制御信号に基づいて前記通信手段18により取得した電力情報を加熱調理器に設定する。
まず、本実施の形態1に係る加熱調理器1の動作を説明する前に、図1に示す電力計測装置4の動作について説明する。電力計測装置4は、予め上限電力量設定記憶手段42に当該住戸にて使用可能な電力量の上限値を設定され、記憶している。例えば、当該住戸の上限電力量が5kWであれば、スイッチ手段などにより5kWが設定される。電力量計測手段41は電力量計測センサにより当該住戸の現在の電流量や電圧を計測し、現在使用している電力量を求める。電力管理手段43は、電力量計測手段41及び上限電力量設定記憶手段42と接続され、電力量計測手段41から入力された現在使用している電力量と、上限電力量設定記憶手段42から入力された当該住戸の上限電力量とを逐次比較する。例えば、上限電力量が5kWで、現在使用している電力量が3.7kWの場合、電力管理手段43は、両電力量の差分である1.3kWを当該住戸における現在使用が許容される電力量(以下、使用許容電力量)として算出する。
次に、図1、図3に基づいて、前記のようにして算出された使用許容電力量を本実施の形態1に係る加熱調理器1が取得する動作を説明する。使用者により操作手段13を用いて主電源が投入されると、制御手段14は、電力情報設定手段17に対して電力情報を取得する要求を出す。電力情報設定手段17は通信手段18を経由して、電力計測装置4に対して使用許容電力量取得要求を送信し、通信媒体5を介して使用許容電力量を取得する。ここで通信媒体5は、例えば無線通信、あるいは専用の有線通信、さらには電灯線を活用した電灯線通信など、情報を送受信できるものであればその手段は問わない。
次に、取得した使用許容電力量の表示について説明する。例えば使用許容電力量1.3kWという情報を取得した電力情報設定手段17は、この情報を制御手段14に渡す。制御手段14は表示手段15に対して表示指示を行い、表示手段15は、図4に示すように使用許容電力量が1300Wであることを表示する。
以上のように本実施の形態1によれば、加熱調理器の電源を投入した際にそのとき使用可能な電力量を表示するという動作が実現できるため、使用者は加熱調理器をどの程度の電力で使用できる状態にあるかを調理前に判断でき、例えば調理するタイミングをずらしたり、必要であれば他の電気機器の電源を切ったりするなどの行動を起こすことができる。したがって、加熱調理器によって自動的に加熱出力を規制される前に、使用者が自らの判断で家庭内の使用電力量の調整をすることが可能となる。
また、使用者は予め使用可能な電力量を把握しておくことができるため、調理開始後に出力を上げようとしたときに自動的に制限がかかってしまって混乱する、といった状況を避けることもでき、使い勝手の良い加熱調理器を提供できるようになる。
なお、上記実施の形態1では、電力情報設定手段17が主体となって電力計測装置4から情報を取得する例を示したが、同様の情報を得ることができるならば、例えば電力計測装置4から定期的にあるいは所定のタイミングで電力情報設定手段17に対して情報を送信してもよい。
また、上記実施の形態1では使用許容電力量を表示する例を示したが、各住戸にはその住戸で使用可能な最大電力量が定められているため、現在住戸全体で使用している電力量を表示しても同様の効果を得ることができる。さらには、加熱調理器で使用可能な電力量の上限値(前記使用許容電力量と現在加熱調理器で使用している電力量を足し合わせたもの。以下、加熱調理器総電力量という。)をホームコントローラなどで算出して表示してもよい。なお、後述の実施の形態3では、この加熱調理器総電力量を、実施の形態3における加熱調理器の構成要素である加熱調理器総電力量決定手段19(図7)にて求める例を示している。
また、使用許容電力量、加熱調理器で使用可能な電力量、住戸全体で現在使用している電力量のうち、複数を組み合わせて表示してもよい。
また、上記実施の形態1では使用者が電源を投入したタイミングで電力情報を表示手段15に表示する例を示したが、使用者が加熱調理器に対して操作を行った時や、電力量にある一定の変化が生じたタイミングで情報を表示または更新させてもよく、使い勝手もより向上させることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1においては使用許容電力量を加熱調理器1の表示手段15に表示する例を示したが、本実施の形態2では、使用許容電力量とともに現在加熱調理器で使用している電力量を表示する例を説明する。なお、本実施の形態2のシステム構成(図1)及び加熱調理器の外観(図2)、及び機能ブロック図(図3)は、上記の実施の形態1と同じであり、その説明を省略する。
図5は、本実施の形態2に係る表示手段15の具体例を示す説明図であり、左ヒータ12a、右ヒータ12bの両ヒータの使用電力量及び使用許容電力量の合計が100%となるような表示を行うものである。表示領域は10個の矩形領域に分割されており、各矩形領域の1つ1つがLEDなどにより点灯または消灯、あるいは色を変えて点灯できるものである。
図5(A)は加熱調理器の電源投入直後の表示手段15の表示例である。使用者により加熱調理器の電源が投入されると、前記電力情報設定手段17は、前記実施の形態1と同じ方法により使用許容電力量を取得し、この情報を制御手段14に渡す。制御手段14は表示手段15に対して表示指示を行い、表示手段15は、図5(A)に示すように使用許容電力量の上限を100%とする表示を行う。図5(A)においては左ヒータ12a及び右ヒータ12bの加熱出力がゼロであるため、使用許容電力量のみが表示されている。
次に図5(B)は、使用者が左ヒータ12a及び右ヒータ12bの加熱出力を上げた場合の表示例である。加熱出力を上げることによって使用許容電力量に変化が生じたため、電力計測装置4は電力情報設定手段17に対して使用許容電力量の更新情報を送信し、電力情報設定手段17はこの情報を制御手段14に渡す。制御手段14は表示手段15に対して表示指示を行い、表示手段15は、図5(B)に示すように、左ヒータ12aの電力量と右ヒータ12bの電力量及び使用許容電力量の合計を100%として、各電力量の占める割合をそれぞれの点灯色を変えて表示する。この例では、加熱調理器で使用可能な電力量のうち、左ヒータ12aが30%、右ヒータ12bが20%、使用許容電力量が50%を占めていることを示す。
さらに図5(C)は、使用許容電力量が無くなった場合の表示例である。例えば加熱調理器以外の電気機器を使用するなどして使用許容電力量が無くなった場合、電力計測装置4は電力情報設定手段17に対して使用電力量の更新情報を送信し、電力情報設定手段17はこの情報を制御手段14に渡す。制御手段14は表示手段15に対して表示指示を行い、表示手段15は、図5(C)のように表示して、加熱調理器で使用可能な電力量のうち左ヒータ12aが60%、右ヒータ12bが40%を占めていて使用許容電力量が無いことを示す。
また、図6に示すように、加熱調理器の出力レベルを単位として使用許容電力量と現在加熱調理器で使用している電力量を表示しても良い。
図6は、2500W(5)、2000W(4)、1500W(3)、1000W(2)、500W(1)という最大5レベルまで出力可能な左ヒータ12aと右ヒータ12bの2つがある場合を例としており、表示手段15の表示領域を合計10個の領域に分割している。
図6(A)は、加熱調理器の電源投入直後の表示手段15の表示例である。使用許容電力量を加熱調理器の出力レベルに換算して表示しており、左ヒータ12aと右ヒータ12bの加熱出力のレベルの合計が最大7レベルまで使用可能であることを示している。
図6(B)は、使用者が左ヒータ12aをレベル3に、右ヒータ12bをレベル2にそれぞれ設定した場合の表示例である各ヒータの出力レベル及び使用許容電力量を色分けして表示している。
図6(C)は、左ヒータ12aの加熱出力レベルを上げてレベル5に設定した場合の表示手段15の表示例である。この場合、使用許容電力量が無くなるため、左ヒータ12aについてレベル5の領域まで表示し、使用許容電力量は表示されなくなる。これにより、右ヒータ12bの加熱出力レベルをこれ以上は上げることができないということを使用者に伝えることができる。
以上のように本実施の形態2によれば、使用者が加熱調理器の加熱出力を変更する際に、あとどの程度の火力を上げることができるのかの目安を知ることができる。また、図5(C)及び図6(C)の表示により、現状ではこれ以上火力を上げることができないことを使用者は知ることができる。したがって、加熱調理器によって自動的に加熱出力を規制される前に、使用者が自らの判断で家庭内の使用電力量の調整をすることが可能となる。
また、使用者は予め使用可能な電力量を把握できるため、調理開始後に加熱出力を上げようとしたときに自動的に制限がかかってしまって混乱する、といった状況を避けることができる使い勝手の良い加熱調理器を提供できるようになる。
上記実施の形態2では、使用許容電力量と現在加熱調理器で使用している電力量を割合表示する例(図5)または加熱出力レベルによって表示する例(図6)を示したが、各々の電力量の値(kW)によって表示してもよく、同様の効果を得ることができる。さらに、使用許容電力量と現在加熱調理器で使用している電力量に加えて、住戸全体で使用可能な電力量を併せて表示してもよい。
また、上記実施の形態2では、使用者が電源を投入したタイミング及び使用許容電力量に変化が生じたタイミングで表示手段15の表示を更新する例を示したが、一定の周期で情報を表示または更新させてもよい。
実施の形態3.
上記実施の形態2においては、使用許容電力量と現在加熱調理器で使用している電力量とを加熱調理器に表示する例を示したが、本実施の形態3では、前記加熱調理器1により加熱出力が制限された場合に、表示手段15により加熱出力が制限中であることを表示する例について説明する。なお、本実施の形態3のシステム構成(図1)及び加熱調理器の外観(図2)は、上記の実施の形態1と同じであり、その説明を省略する。
図7は、本実施の形態3における加熱調理器1の機能ブロック図である。本実施の形態3では、加熱調理器総電力量決定手段19を備える点が前記実施の形態1で示した図3と異なっており、図3と同じものについては同じ番号を付して説明を省略する。
加熱調理器総電力量決定手段19は、制御手段14に接続されており、前記電力情報設定手段17により設定された電力情報を制御手段14を経由して入手し、加熱調理器総電力量を決定する。加熱調理器総電力量は、前述の通り、加熱調理器で使用可能な電力量の上限値であり、現在加熱調理器で使用している電力量と前記使用許容電力量を足し合わせることによって求める。
図8は、加熱調理器1の表示手段15の具体例を示す説明図であり、左ヒータ12a及び右ヒータ12bの加熱出力レベルを、数字及び数字の背景の矩形領域のランプで表示するものである。2つのヒータは、それぞれ最大火力設定を2500W(レベル8)とし、以下2000W(7)、1500W(6)、1000W(5)、750W(4)、500W(3)、300W(2)、150W(1)の順に設定が可能なものである。
図8(A)は、表示手段15の各ヒータの加熱出力レベルを示しており、左ヒータ12aはレベル1からレベル6までのランプが点灯し、右ヒータ12bはレベル1からレベル5までのランプが点灯した状態で表示されている状態である。これは、加熱調理器1の左ヒータ12aを1500W(6)で、右ヒータ12bを1000W(5)で使用していることを示す。
以上のような構成の加熱調理器1の動作について説明する。
図9は、本実施の形態3の加熱調理器1における各加熱手段の出力制御に関する制御フローである。今、左ヒータ12aが1500W、右ヒータ12bが1000Wで動作しており、ロースター12cが動作していない場合を例に説明する。
制御手段14は、前記実施の形態1に示した手段で使用許容電力量を取得する(S1)。加熱調理器総電力量決定手段19は、加熱調理器総電力量を算出する(S2)。具体的には、(加熱調理器総電力量)=(使用許容電力量)+(現在加熱調理器で使用している電力量)のようにして求める。ここで、例えば(使用許容電力量)=−250Wの場合、(現在加熱調理器で使用している電力量)=2500W(左ヒータ12a:1500W+右ヒータ12b:1000W)であるので、(加熱調理器総電力量)=2250Wとなる。
ところで制御手段14は、火力を確保する際の優先順位として、ロースター12cが最も高く、次に先に動作しているヒータ(先動作ヒータ)、その次に後から動作を開始したヒータ12(後動作ヒータ)、となるよう制御を行う。この例では、ロースター12cは使用しておらず、左ヒータ12aが先動作ヒータ、右ヒータ12bが後動作ヒータであるものとする。このことを踏まえ、以下のステップについて説明を続ける。
次に、左ヒータ12a及び右ヒータ12bの両ヒータに割当て可能な火力(電力量)を算出する(S3)。具体的には、(両ヒータに割当て可能な火力)=(加熱調理器総電力量)−(ロースター12cの火力)のようにして算出する。ここでは、ロースター12cは使用しておらず電力はゼロのため、左ヒータ12a及び右ヒータ12bに割当て可能な火力は2250Wとなる。
続けて、両ヒータに割り当て可能な火力算出処理(S3)で求めた火力と先動作ヒータの火力とを比較する(S4)。現在の先動作ヒータの火力の方が小さければ、先動作ヒータはそのままの火力で動作継続が可能であり、次の処理(S5)へ進む。先動作ヒータの火力の方が大きければ、先動作ヒータの火力制限を行い、さらに後動作ヒータの動作を停止する(S6)。例えば、左ヒータ12aと右ヒータ12bに割当て可能な電力の合計が1250Wの状態であった場合、左ヒータ12aの加熱出力1500Wの方が大きくなるので、1250W以下で最大のレベルである1000W(5)に火力が制限される。そして、後動作ヒータである右ヒータ12bの動作は停止することになる。
次に、後動作ヒータに割当て可能な火力(電力量)を算出する(S5)。具体的には、(後動作ヒータに割当て可能な火力)=(左ヒータ12a及び右ヒータ12bに割当て可能な火力)−(先動作ヒータの火力)のようにして算出する。ここでは、先動作ヒータである左ヒータ12aが1500Wで動作しているので、後動作ヒータに割当て可能な火力は、2250W−1500W=750Wである。
続けて、ステップS5で求めた後動作ヒータに割当て可能な電力と現在の右ヒータ12bの電力を比較する(S7)。現在の右ヒータ12bの加熱出力の方が小さければ右ヒータ12bはそのままの火力で動作継続が可能である。現在の右ヒータ12bの加熱出力の方が大きければ、右ヒータ12bの火力制限を行う(S8)。この例の場合、ステップS4で求めた後動作ヒータに割当て可能な火力750Wと右ヒータ12bの加熱出力1000Wを比較すると右ヒータ12bの加熱出力の方が大きいので、制御手段14は右ヒータ12bの加熱出力1000W(5)を、750W(4)に制限する。
上述の加熱出力制御の結果、左ヒータ12aまたは右ヒータ12bの出力が制限された場合には、表示の更新を行う。制御手段14は表示手段15に対して表示更新指示を行い、表示手段15は制限後の加熱出力レベルのランプは色を変えて点滅表示し、制限前のレベルのランプはランプの輝度を落とした状態で点灯する。図8(B)は、右ヒータ12bが加熱出力レベル5で動作していた後、加熱出力が制限されてレベル4となった場合の表示手段15の表示例である。レベル1〜レベル4のランプは色を変えて点滅表示しており、レベル5のランプは輝度の低い状態で点灯している。
なお、加熱出力レベルの表示は図10に示すように、使用者が設定した加熱出力レベルを上段に、制限された加熱出力レベルを下段に表示するなどして両方の値を表示し、使用者が比較できるように表示しても良い。
以上のように本実施の形態3においては、加熱出力が制限されているときには規制加熱出力をも加熱調理器上に表示するため、火力が制限中であることを使用者に知らせることが可能となっている。したがって、使用者が操作するタイミングと異なるタイミングで加熱出力が変更された場合であっても、火力が制限中であることを使用者に視覚的に正確に認識させることが可能となる。これにより、自ら設定した火力が加熱調理器に表示されているにもかかわらず実際にはこれより小さい火力しか出なくて使用者が戸惑う、といった状況を避けることのできる使い勝手の良い加熱調理器を提供できるようになる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、使用者が設定した加熱出力と規制加熱出力とを交互に表示する例を説明する。なお、本実施の形態4のシステム構成(図1)及び加熱調理器の外観(図2)及び機能ブロック図(図5)は前述の実施の形態3と同じであり、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態4に係る表示手段15の具体例を示す説明図であり、実施の形態3と同様、左ヒータ12a及び右ヒータ12bそれぞれの加熱出力レベルを数字及び数字の背景の矩形領域のランプで表示するものである。
図11(A)は、使用者が設定した加熱出力で動作中の表示手段15の表示であり、左ヒータ12aはレベル6で、右ヒータ12bはレベル5でそれぞれ動作していることを示す。このとき、火力に制限がかけられて右ヒータ12bの加熱出力がレベル4に変更されると、右ヒータ12bの表示は規制加熱出力のレベルでの表示となり、レベル1〜レベル4のランプは色を変えて点滅表示する。以後は、図11(A)と図11(B)を所定の周期で交互に表示する。
以上のように本実施の形態4においては、使用者設定加熱出力と規制加熱出力とを同じ領域に交互に表示するので、火力が制限中であること、そして、どの程度制限されているのかといった情報を使用者に明確に認識させることが可能となる。これにより、自ら設定した火力が加熱調理器に表示されているにもかかわらず実際にはこれより小さい火力しか出なくて使用者が戸惑う、といった状況を避けることのできる使い勝手の良い加熱調理器を提供できるようになる。
なお、上記実施の形態4の表示においては、使用者が設定した加熱出力を短く、規制加熱出力を長く点灯させるようにして交互に表示してもよい。交互に表示することで使用者の注意を引きつけて規制加熱出力で動作中であることを明確に伝えつつ、動作中の加熱出力レベルを十分に確認することができるという効果を得ることができる。
さらに、上記実施の形態3及び4においても、実施の形態1に示した使用許容電力量や住戸全体で現在している電力量を併せて表示してもよい。現在の住戸の電力使用状況と加熱調理器の加熱出力状態の両方を知ることができれば、使用者はより主体的に加熱調理器の火力コントロールを行えるため使い勝手が向上する。
また、上記実施の形態2〜実施の形態4においては、表示手段15の表示領域が複数の矩形に区切られた場合の例について説明したが、当然ながら表示の形態はこれに限られるものではなく、丸いランプで表現したり、目盛り形式で表現しても良い。
また、上記実施の形態1〜実施の形態4では、電力計測装置4が使用許容電力量を送信する例を示したが、使用許容電力量を送信するのは、家庭内に設置されるホームコントローラなどの装置でもよい。
また、上記実施の形態1〜実施の形態4では加熱手段12a及び12bが誘導加熱コイルで構成される場合を例に説明したが、シーズヒータやラジェントヒータなどで構成されるものであってもよい。
実施の形態1乃至4に係る加熱調理器を含む住戸のシステム構成図である。 図1の加熱調理器の外観を示す図である。 実施の形態1、2に係る加熱調理器の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の電力情報表示の一例を示す図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の表示手段の情報表示方法を説明する図である。 実施の形態2に係る加熱調理器の表示手段の情報表示方法を説明する図である。 実施の形態3、4に係る加熱調理器の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る加熱調理器の表示手段の情報表示方法を説明する図である。 実施の形態3に係る加熱調理器の加熱出力制御を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る加熱調理器の表示手段の情報表示方法を説明する図である。 実施の形態4に係る加熱調理器の表示手段の情報表示方法を説明する図である。
符号の説明
1 加熱調理器、2 電灯線、3 分電盤、4 電力計測装置、41 電力量計測手段、42 上限電力量設定記憶手段、43 電力管理手段、5 通信媒体、12 加熱手段、12a 左ヒータ、12b 右ヒータ、12c ロースター、13 操作手段、14 制御手段、15 表示手段、16 報知手段、17 電力情報設定手段、18 通信手段、19 加熱調理器総電力量決定手段。

Claims (5)

  1. 被加熱物を加熱するための複数の加熱手段と、加熱調理に関する操作・設定情報などを入力する操作手段と、前記加熱手段の動作を制御する制御手段と、前記加熱手段の加熱出力等の情報を表示する表示手段とを有する加熱調理器において、
    前記加熱調理器が設置されている住戸において使用可能な電力量の最大値から住戸全体の使用電力量を差し引いた使用許容電力量または住戸全体の使用電力量のいずれか、あるいは両方を加熱調理器の外部からの情報に基づいて設定する電力情報設定手段と、
    前記電力情報設定手段により設定された電力量情報に基づいて、加熱調理器全体で消費可能な電力量である総電力量の上限値を決定する総電力量決定手段と、
    前記総電力量の上限値に基づいて、前記加熱手段の使用電力量の合計が前記総電力量の上限値以内に収まるように前記加熱手段の動作を制御する前記制御手段とを有し、
    前記表示手段は、使用者が前記操作手段により設定した加熱出力値である使用者設定加熱出力値で制御されているときはその値を表示し、前記制御手段によって規制された加熱出力値である規制加熱出力値で制御されているときはその値と使用者設定加熱出力値とを表示することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記表示手段は、前記規制加熱出力値と前記使用者設定加熱出力値とを表示する際に、それらの値を交互に表示することを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  3. 前記表示手段は、前記使用者設定加熱出力値と前記規制加熱出力値を交互に表示する際に、両者の表示時間を異なる時間とすることを特徴とする請求項に記載の加熱調理器。
  4. 前記表示手段は、前記使用者設定加熱出力値と前記規制加熱出力値の表示の色を相互に異なったものにすることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記表示手段は、前記使用者設定加熱出力値及び前記規制加熱出力値のいずれか一方を連続表示し、他方を点滅表示とすることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の加熱調理器。
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