JP4901035B2 - パーツの送給装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生化学分析あるいは免疫分析等に際して試薬や検液（サンプル）の分注に適用されるピペットチップやキュベット等のパーツを、所定位置へ送給するのに適した送給装置に関し、該パーツの効率的な送給と送給装置そのものの小型化を実現しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
生化学分析や免疫分析の分野では、検液や試薬等の液体を分注する際に分注ノズルが使用されるが、分注に際してはノズルの不用意な汚染を避けるためにその先端には一回の分注を終える度に付け替えを行なうディスポーサブルタイプのピペットチップが使用されている。
【０００３】
また、ピペットチップと同様に、検液等の各種液体を入れるキュベットについても、一回の分析を終える度に新規なものと取り替えるのが普通になっている。
【０００４】
通常、この種のパーツは分析作業を連続的に行なうことができるように大量に準備しておく必要があることから、ホッパーに収納、保管されており、また、パーツの効率的な取り替えを行なうためにホッパーら取り出したパーツを迅速にしかも、規則的に配列して供給位置まで送給することも不可欠になっている。
【０００５】
パーツをホッパーから取り出して規則的に配列した状態で送給する装置としては、従来、パーツを集積させておくホッパーの他に該パーツを一本づつホッパーより取り出すコンベアと、コンベアにて取り出したパーツをその上端部から落下させ挟持空間に入れ込むことにより吊り下げによる直立姿勢を保持する移送部との組み合わせからなる構造のものが知られており、この点に関する先行文献としては、ピペットチップを整列させて取り出し、チップラックに自動的に供給するようにした、特開2000-19182号公報に開示の技術が参照される。
【０００６】
ところで、従来の移送装置は、コンベアの上端からパーツを落下させた場合に、パーツが、移送部の挟持空間である隙間に入り込まずに弾き出されたり、あるいは送給装置に付随するパーツの重なり防止機構によって移送部からはじき出される場合がある。
【０００７】
移送部からはじき出されたパーツは、利用可能なパーツであるから、再度移送部に供給すべく、ホッパーに返還することになるが、パーツの返還をも自動的に行なうには、はじかれたパーツを拾い集めてホッパーの上端部へ戻す機構が別途必要であって、装置そのものの大型化が避けられない不具合がある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、移送部から弾き出されたパーツを装置の大型化を伴うことなしに簡単に回収、さらに移送部へと送り出すことができる新規な構造になるパーツの送給装置を提案するところにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ピペットチップやキュベット等のパーツを順次に送給する送給装置であって、
多数のパーツを集積させておくホッパーと、このホッパーに集積させたパーツを一本づつ順次に掬い上げるとともにその上端部から落下させるバケットコンベアと、このバケットコンベアの上端部から落下させたパーツの吊り下げによる直立姿勢でもって一列に整列させて順次に送り込む移送部とを備え、
前記ホッパーに仕切り壁を配置し、その内部を少なくとも上下２段に区分して何れにおいてもバケットコンベアによるパーツの掬い上げを可能とする集積空間を設け、その集積空間の下側空間と移送部の相互間に、バケットコンベアからの落下に際して移送部より弾かれたパーツをホッパーの下側空間へ回収する返送ダクトを配置してなる、ことを特徴とするパーツ送給装置である。
【００１０】
上記の構成になるパーツ送給装置においては移送部に、バケットコンベアから落下させたパーツを移送部に誘導する漏斗状のガイドを設けるのが望ましい。
【００１１】
また、ホッパーの下側空間は、返送ダクトを経て回収されたパーツを直ちにバケットコンベアに供給する傾斜付きの底部を設けることができ、仕切り壁には、バケットコンベアのバケット領域を通過させる切り欠部を設けることができる。
【００１２】
さらに、移送部は、間隔を隔ててパーツの吊り下げ領域を形成してそれ自体を振動させてパーツを搬送ラインに送給する一対のプレートにて構成するのが好ましい。しかも、返送ダクトは、移送部に載せることができないパーツがその自然落下によってポッパーに回収されるよう、ホッパーの下側空間に向けて低くなるよう傾斜させることが好ましい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
【００１４】
図１〜３は本発明に従うパーツの送給装置を、その側面、正面及び平面につき、模式的に示したものであり、図における番号１は供給すべきパーツｐを集積させておくホッパーである。このホッパー１は内部を少なくと上下２段に区分する仕切り壁１ａを有していて常時パーツｐを集積させておく上側空間１ｂと底部を傾斜させた下側空間１ｃとからなる集積空間を形成する。
【００１５】
また、２はホッパー１内のパーツｐを一本づつ順次に掬いあげるバケットコンベアである。バケットコンベア２はホッパー１の仕切り壁１ａを貫き、上側空間１ｂ及び下側空間１ｃにわたって配置されていて、ホッパー１内にて掬い上げられたパーツｐをその上端部から落下させるようになっている。
【００１６】
また、３はベルト式の例で示した移送部である。この移送部３は隙間を隔てて平行に配置される２本のベルト３ａからなっている。そしてその要部を図４に拡大して示す如く、バケットコンベア２から落下させたパーツｐをその頸部を残してベルト３ａの隙間に落とし込み、吊り下げによる直立姿勢でもって一列に整列させてその末端でつながる所定位置（パーツの供給部）へと順次に送り込むようになっている。
【００１７】
また、４はバケットコンベア２から落下させたパーツｐを移送部３に誘導するための漏斗状のガイド、５は返送ダクトである。返送ダクト５は移送部３とホッパー１の下側空間１ｃをつなぐものであって、バケットコンベア２からの落下に際して移送部３より弾かれたパーツｐを図１、図３中の矢印に従いホッパー１の下側空間１ｃに回収するようになっている。
【００１８】
下側空間１ｃの底部は図１に示すようにバケットコンベア２に向けて低くなっており、返送ダクト５を通して回収されたパーツｐはすぐさまバケットコンベア２に掬いあげられ、上側空間１ｂに移送されるか該上側空間１ｂに集積させたパーツｐに優先してその上端部へと導かれることになる。
【００１９】
上掲図１〜３に示した構成にかかる装置においては、移送部３において弾かれたパーツｐは返送ダクト５を通してそのままホッパー１の下側空間１ｃに回収されることになるので、弾かれたパーツｐを拾い集めてホッパー１に戻すような機構を別途設ける必要はなく、装置そのものの小型化が可能になる。
【００２０】
仕切り壁１ａについては、上側空間１ｂに集積させたパーツｐを支えるための強度を有するものとして金属製のプレート等が適用されるが、とくに、バケットコンベア２が通過する切り欠部となる凹部領域６（図３参照）については、仕切り壁１ａとバケットコンベア２が接触することも懸念されるので、仕切り壁１ａを一体的に連結した金属製の骨組み（針金等）を設け、この骨組みにゴムの如き弾性部材１ａ′を配置するのがよい。
【００２１】
移送部３は２本のベルト３ａを隙間を隔てて平行に配置したベルト式のものを例として示したが、ベルト３ａと同様に間隔を隔ててパーツの吊り下げ領域を形成するプレートを設け、それ自体を振動板を用いて振動させてパーツｐを移送するようにしてもよい。
【００２２】
図５は自動分析装置の全体構成をその平面について示したものである。
【００２３】
図５において７は免疫反応テーブル、８は攪拌機構を具備する洗浄部分、９は検出反応テーブル、１０は基質液を格納する格納部、１１、１２はそれぞれ試薬格納部、１３は検体（検液）ラックを収納するラック収納部とラック収納部に収納されたラックを順次にサンプル分注位置まで移送するラック移送部からなるサンプラー、１４はサンプラー１３により供給されたラックから検液を採取し、必要な反応容器（キュベット）に分注するためのサンプル分注ノズルである。
【００２４】
また、１５は試薬格納部１１、１２に配置された試薬ボトルから試薬を最終する試薬分注移送部分（試薬分注ノズル）、１６、１７はそれぞれ反応容器を各テーブルに適宜に移送するための移送部分、１８は分注ノズル１４の先端に装着するピペットチップを供給するためのピペットチップ供給ユニット、１９は反応容器（キュベット）供給ユニットである。
【００２５】
本発明に従うパーツ送給装置は、上掲図５に示したところのピペットチップ供給ユニット１８あるいは反応容器供給ユニット１９に適用できるものであって、ピペットチップやキュベットの如きパーツを、供給位置１８ａ、１９ａまで直立姿勢でもって一列に整列させて順次に送給することにより、サンプル分注ノズル１４あるいは反応容器移送部分１６でのピペットチップの取り替え、キュベットの交換を効率的に行なうことが可能になる。
【００２６】
【発明の効果】
本発明によれば、移送部で外側に弾かれたパーツをホッパーに回収してすぐさまコンベアにて掬いあげて再度移送部へと落下させることができるのでパーツの効率的な送給が行なえる。
【００２７】
また、本発明によれば、移送部に乗せることができないパーツはその自然落下によってホッパーに回収されるので、弾かれたパーツを拾い集めてホッパーに供給する余計な機構が不要であり、その分、装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に従うパーツ送給装置の構成をその側面について断面で示した図である。
【図２】 図１に示した装置の背面を示した図である。
【図３】 図１に示した装置の平面を示した図である。
【図４】 図１に示した装置の要部を拡大して示した図である。
【図５】 自動分析装置の全体構成をその平面について示した図である。
【符号の説明】
１ ホッパー
１ａ 仕切り壁
１ｂ 上側空間
１ｃ 下側空間
２ バケットコンベア
３ 移送部
３ａ ベルト
４ 漏斗状のガイド
５ 返送ダクト
６ 凹部領域
７ 免疫反応テーブル
８ 洗浄部分
９ 検出反応テーブル
１０ 基質液格納部
１１ 試薬格納部
１２ 試薬格納部
１３ サンプラー
１４ サンプル分注移送部分
１５ 試薬分注移送部分
１６ 反応容器移送部分
１７ 反応容器移送部分
１８ ピペットチップ供給ユニット
１９ 反応容器供給ユニット
ｐ パーツ
【発明の属する技術分野】
本発明は、生化学分析あるいは免疫分析等に際して試薬や検液（サンプル）の分注に適用されるピペットチップやキュベット等のパーツを、所定位置へ送給するのに適した送給装置に関し、該パーツの効率的な送給と送給装置そのものの小型化を実現しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
生化学分析や免疫分析の分野では、検液や試薬等の液体を分注する際に分注ノズルが使用されるが、分注に際してはノズルの不用意な汚染を避けるためにその先端には一回の分注を終える度に付け替えを行なうディスポーサブルタイプのピペットチップが使用されている。
【０００３】
また、ピペットチップと同様に、検液等の各種液体を入れるキュベットについても、一回の分析を終える度に新規なものと取り替えるのが普通になっている。
【０００４】
通常、この種のパーツは分析作業を連続的に行なうことができるように大量に準備しておく必要があることから、ホッパーに収納、保管されており、また、パーツの効率的な取り替えを行なうためにホッパーら取り出したパーツを迅速にしかも、規則的に配列して供給位置まで送給することも不可欠になっている。
【０００５】
パーツをホッパーから取り出して規則的に配列した状態で送給する装置としては、従来、パーツを集積させておくホッパーの他に該パーツを一本づつホッパーより取り出すコンベアと、コンベアにて取り出したパーツをその上端部から落下させ挟持空間に入れ込むことにより吊り下げによる直立姿勢を保持する移送部との組み合わせからなる構造のものが知られており、この点に関する先行文献としては、ピペットチップを整列させて取り出し、チップラックに自動的に供給するようにした、特開2000-19182号公報に開示の技術が参照される。
【０００６】
ところで、従来の移送装置は、コンベアの上端からパーツを落下させた場合に、パーツが、移送部の挟持空間である隙間に入り込まずに弾き出されたり、あるいは送給装置に付随するパーツの重なり防止機構によって移送部からはじき出される場合がある。
【０００７】
移送部からはじき出されたパーツは、利用可能なパーツであるから、再度移送部に供給すべく、ホッパーに返還することになるが、パーツの返還をも自動的に行なうには、はじかれたパーツを拾い集めてホッパーの上端部へ戻す機構が別途必要であって、装置そのものの大型化が避けられない不具合がある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、移送部から弾き出されたパーツを装置の大型化を伴うことなしに簡単に回収、さらに移送部へと送り出すことができる新規な構造になるパーツの送給装置を提案するところにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ピペットチップやキュベット等のパーツを順次に送給する送給装置であって、
多数のパーツを集積させておくホッパーと、このホッパーに集積させたパーツを一本づつ順次に掬い上げるとともにその上端部から落下させるバケットコンベアと、このバケットコンベアの上端部から落下させたパーツの吊り下げによる直立姿勢でもって一列に整列させて順次に送り込む移送部とを備え、
前記ホッパーに仕切り壁を配置し、その内部を少なくとも上下２段に区分して何れにおいてもバケットコンベアによるパーツの掬い上げを可能とする集積空間を設け、その集積空間の下側空間と移送部の相互間に、バケットコンベアからの落下に際して移送部より弾かれたパーツをホッパーの下側空間へ回収する返送ダクトを配置してなる、ことを特徴とするパーツ送給装置である。
【００１０】
上記の構成になるパーツ送給装置においては移送部に、バケットコンベアから落下させたパーツを移送部に誘導する漏斗状のガイドを設けるのが望ましい。
【００１１】
また、ホッパーの下側空間は、返送ダクトを経て回収されたパーツを直ちにバケットコンベアに供給する傾斜付きの底部を設けることができ、仕切り壁には、バケットコンベアのバケット領域を通過させる切り欠部を設けることができる。
【００１２】
さらに、移送部は、間隔を隔ててパーツの吊り下げ領域を形成してそれ自体を振動させてパーツを搬送ラインに送給する一対のプレートにて構成するのが好ましい。しかも、返送ダクトは、移送部に載せることができないパーツがその自然落下によってポッパーに回収されるよう、ホッパーの下側空間に向けて低くなるよう傾斜させることが好ましい。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
【００１４】
図１〜３は本発明に従うパーツの送給装置を、その側面、正面及び平面につき、模式的に示したものであり、図における番号１は供給すべきパーツｐを集積させておくホッパーである。このホッパー１は内部を少なくと上下２段に区分する仕切り壁１ａを有していて常時パーツｐを集積させておく上側空間１ｂと底部を傾斜させた下側空間１ｃとからなる集積空間を形成する。
【００１５】
また、２はホッパー１内のパーツｐを一本づつ順次に掬いあげるバケットコンベアである。バケットコンベア２はホッパー１の仕切り壁１ａを貫き、上側空間１ｂ及び下側空間１ｃにわたって配置されていて、ホッパー１内にて掬い上げられたパーツｐをその上端部から落下させるようになっている。
【００１６】
また、３はベルト式の例で示した移送部である。この移送部３は隙間を隔てて平行に配置される２本のベルト３ａからなっている。そしてその要部を図４に拡大して示す如く、バケットコンベア２から落下させたパーツｐをその頸部を残してベルト３ａの隙間に落とし込み、吊り下げによる直立姿勢でもって一列に整列させてその末端でつながる所定位置（パーツの供給部）へと順次に送り込むようになっている。
【００１７】
また、４はバケットコンベア２から落下させたパーツｐを移送部３に誘導するための漏斗状のガイド、５は返送ダクトである。返送ダクト５は移送部３とホッパー１の下側空間１ｃをつなぐものであって、バケットコンベア２からの落下に際して移送部３より弾かれたパーツｐを図１、図３中の矢印に従いホッパー１の下側空間１ｃに回収するようになっている。
【００１８】
下側空間１ｃの底部は図１に示すようにバケットコンベア２に向けて低くなっており、返送ダクト５を通して回収されたパーツｐはすぐさまバケットコンベア２に掬いあげられ、上側空間１ｂに移送されるか該上側空間１ｂに集積させたパーツｐに優先してその上端部へと導かれることになる。
【００１９】
上掲図１〜３に示した構成にかかる装置においては、移送部３において弾かれたパーツｐは返送ダクト５を通してそのままホッパー１の下側空間１ｃに回収されることになるので、弾かれたパーツｐを拾い集めてホッパー１に戻すような機構を別途設ける必要はなく、装置そのものの小型化が可能になる。
【００２０】
仕切り壁１ａについては、上側空間１ｂに集積させたパーツｐを支えるための強度を有するものとして金属製のプレート等が適用されるが、とくに、バケットコンベア２が通過する切り欠部となる凹部領域６（図３参照）については、仕切り壁１ａとバケットコンベア２が接触することも懸念されるので、仕切り壁１ａを一体的に連結した金属製の骨組み（針金等）を設け、この骨組みにゴムの如き弾性部材１ａ′を配置するのがよい。
【００２１】
移送部３は２本のベルト３ａを隙間を隔てて平行に配置したベルト式のものを例として示したが、ベルト３ａと同様に間隔を隔ててパーツの吊り下げ領域を形成するプレートを設け、それ自体を振動板を用いて振動させてパーツｐを移送するようにしてもよい。
【００２２】
図５は自動分析装置の全体構成をその平面について示したものである。
【００２３】
図５において７は免疫反応テーブル、８は攪拌機構を具備する洗浄部分、９は検出反応テーブル、１０は基質液を格納する格納部、１１、１２はそれぞれ試薬格納部、１３は検体（検液）ラックを収納するラック収納部とラック収納部に収納されたラックを順次にサンプル分注位置まで移送するラック移送部からなるサンプラー、１４はサンプラー１３により供給されたラックから検液を採取し、必要な反応容器（キュベット）に分注するためのサンプル分注ノズルである。
【００２４】
また、１５は試薬格納部１１、１２に配置された試薬ボトルから試薬を最終する試薬分注移送部分（試薬分注ノズル）、１６、１７はそれぞれ反応容器を各テーブルに適宜に移送するための移送部分、１８は分注ノズル１４の先端に装着するピペットチップを供給するためのピペットチップ供給ユニット、１９は反応容器（キュベット）供給ユニットである。
【００２５】
本発明に従うパーツ送給装置は、上掲図５に示したところのピペットチップ供給ユニット１８あるいは反応容器供給ユニット１９に適用できるものであって、ピペットチップやキュベットの如きパーツを、供給位置１８ａ、１９ａまで直立姿勢でもって一列に整列させて順次に送給することにより、サンプル分注ノズル１４あるいは反応容器移送部分１６でのピペットチップの取り替え、キュベットの交換を効率的に行なうことが可能になる。
【００２６】
【発明の効果】
本発明によれば、移送部で外側に弾かれたパーツをホッパーに回収してすぐさまコンベアにて掬いあげて再度移送部へと落下させることができるのでパーツの効率的な送給が行なえる。
【００２７】
また、本発明によれば、移送部に乗せることができないパーツはその自然落下によってホッパーに回収されるので、弾かれたパーツを拾い集めてホッパーに供給する余計な機構が不要であり、その分、装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に従うパーツ送給装置の構成をその側面について断面で示した図である。
【図２】 図１に示した装置の背面を示した図である。
【図３】 図１に示した装置の平面を示した図である。
【図４】 図１に示した装置の要部を拡大して示した図である。
【図５】 自動分析装置の全体構成をその平面について示した図である。
【符号の説明】
１ ホッパー
１ａ 仕切り壁
１ｂ 上側空間
１ｃ 下側空間
２ バケットコンベア
３ 移送部
３ａ ベルト
４ 漏斗状のガイド
５ 返送ダクト
６ 凹部領域
７ 免疫反応テーブル
８ 洗浄部分
９ 検出反応テーブル
１０ 基質液格納部
１１ 試薬格納部
１２ 試薬格納部
１３ サンプラー
１４ サンプル分注移送部分
１５ 試薬分注移送部分
１６ 反応容器移送部分
１７ 反応容器移送部分
１８ ピペットチップ供給ユニット
１９ 反応容器供給ユニット
ｐ パーツ
Claims (6)
- ピペットチップやキュベット等のパーツを順次に送給する送給装置であって、パーツを集積させておくホッパーと、このホッパーに集積させたパーツを一本ずつ順次に掬い上げるとともにその上端部から落下させるバケットコンベアと、このバケットコンベアの上端部から落下させたパーツの吊り下げによる直立姿勢でもって少なくとも一列に整列させて順次に送り込む移送部とを備え、
前記ホッパーに仕切り壁を配置し、その内部を少なくとも上下２段に区分して何れにおいてもバケットコンベアによるパーツの掬い上げを可能とする集積空間を設け、その集積空間の下側空間と移送部の相互間に、バケットコンベアからの落下に際して移送部より弾かれたパーツをホッパーの下側空間へ回収する返送ダクトを配置してなる、ことを特徴とするパーツ送給装置。 - バケットコンベアから落下させたパーツを移送部に誘導する漏斗状のガイドを有する請求項１記載のパーツ送給装置。
- ホッパーの下側空間が、返送ダクトを経て回収されたパーツを直ちにバケットコンベアに供給する傾斜付きの底部を有する請求項１または２の何れかに記載のパーツ送給装置。
- 仕切り壁が、バケットコンベアのバケット領域を通過させる切り欠部を有する、請求項１〜３の何れかに記載のパーツ送給装置。
- 移送部が、間隔を隔ててパーツの吊り下げ領域を形成してそれ自体を振動させてパーツを送給する一対のプレートよりなる、請求項１〜４の何れかに記載のパーツ送給装置。
- 前記返送ダクトは、移送部に載せることができないパーツがその自然落下によってポッパーに回収されるよう、前記下側空間に向けて低くなるよう傾斜してなる、請求項１〜５の何れかに記載のパーツ送給装置。
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