JP4900301B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う際に映像データを再生可能なカラオケ装置において、製造コストを抑制するとともに内蔵する処理装置の処理負荷を抑制しながら、複数の映像データをクロスフェード処理を行うことで前記映像を切換えつつ順次再生する技術に関する。
従来より、曲を再生する音響再生手段と、映像を再生する複数の映像再生手段とを備え、音響再生手段にて一曲が再生される間に動作する映像再生手段を、切替手段によって任意に切り換える映像音響再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この映像音響再生装置では、映像再生手段の切換時には、切換前の映像再生手段と切換後の映像再生手段との両方を任意の期間動作させて、切換前の映像と切換後の映像とを重ね合わせて再生し、両映像再生手段を動作させる任意の期間の間、前記切換前の映像再生手段から出力される映像信号のレベルを徐々に低下させると共に、前記切換後の映像再生手段から出力される映像信号のレベルを徐々に上昇させるクロスフェード処理を行う。
特開平03−239288号公報
しかし、何らかの形式でエンコードされたデータを使用して上述のようなクロスフェード処理を行うためには、上述の特許文献1に記載の映像音響再生装置のように映像再生手段を2つ使用する必要があり、例えば、映像再生手段のデコーダ機能を実現するためにハードウェアデコーダを用いると、映像データは順次1つの映像データずつ再生しつつも、クロスフェード処理を行う期間だけのために映像再生手段としてハードウェアデコーダを2つ用意すると装置の製造コストが高くなってしまうという問題がある。
なお、前記デコーダ機能を実現するためのソフトウェアデコーダプログラムを処理装置が実行することによって上述の映像再生手段としてソフトウェアデコーダを2つ用意する方法もあるが、この場合には、映像再生手段としてハードウェアデコーダを2つ用意する場合のように装置の製造コストが高くはならない反面、処理装置が同時に2つのソフトウェアデコーダとして2つの映像データを再生する必要のある期間が生じるためにその処理負荷が大きくなるという問題があった。
なお、このような問題は、カラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う際に、カラオケ演奏用データに対応する複数の映像データを順次再生するカラオケ装置において顕著である。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、カラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う際に映像データを再生可能なカラオケ装置において、製造コストを抑制するとともに内蔵する処理装置の処理負荷を抑制しながら、複数の映像データをクロスフェード処理を行うことで前記映像を切換えつつ順次再生する技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケ装置(1:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、カラオケ演奏用データとカラオケ演奏用データに対応する時間情報を有する映像データとを記憶する記憶手段(13)と、カラオケ演奏用データを記憶手段から読み出してカラオケ演奏を行うカラオケ演奏手段(18)と、映像データを再生して映像信号を出力可能なハードウェアデコーダ(12)と、カラオケ演奏手段が一つのカラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う間に、カラオケ演奏用データに対応する複数の映像データを記憶手段から読み出して、ハードウェアデコーダを制御して前記時間情報に従い順次再生させる制御手段(14)と、を備える。
そして、記憶手段は、制御手段によって実行されることで前記映像データを再生して映像信号を出力するソフトウェアデコーダプログラム(以下プログラム)を記憶しており、上述の制御手段は、記憶手段から映像データとプログラムとを読み出して、プログラムを実行することで映像データを再生して映像信号を出力可能なソフトウェアデコーダとしても機能する。
さらに、クロスフェード処理手段が、ハードウェアデコーダから出力された映像信号(以下ハードウェアデコーダ映像信号)とソフトウェアデコーダから出力された映像信号(以下ソフトウェアデコーダ映像信号)とを入力し、制御手段からの映像信号混合指示に基づいて、ハードウェアデコーダ映像信号およびソフトウェアデコーダ映像信号それぞれを所定の混合レベルで混合し、1つの映像信号として出力するクロスフェード処理を実行する
さらに、制御手段は、複数の映像データのうちの何れかをハードウェアデコーダに再生させる際に、クロスフェード処理手段に対し、混合レベルを、ハードウェア映像信号側については所定の第1レベルに設定し、ソフトウェアデコーダ映像信号側については第1レベルより小さい第2レベルに設定する。
そして、制御手段は、その再生位置がその映像データの所定の再生時間位置になった場合において、次の映像データが存在するときには、次の映像データをソフトウェアデコーダに再生させるとともに、ハードウェア映像信号側の混合レベルを第1レベルから第2レベルへ徐々に低下させるとともにソフトウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを第2レベルから第1レベルへ徐々に上昇させる映像信号混合指示をクロスフェード処理手段に指示する。
混合レベルがハードウェア映像信号側については第2レベルに低下し、且つソフトウェアデコーダ映像信号側については第1レベルへ上昇した以降に、制御手段は、ハードウェアデコーダに対しても、ソフトウェアデコーダが再生中の映像データをソフトウェアデコーダが再生中の映像の時間情報と一致するように再生させ、所定時間経過後に、クロスフェード処理手段に対し、ハードウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを第1レベルに設定するとともにソフトウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを第2レベルに設定する映像信号混合指示を指示することにより切換処理を実行させる
このように構成された本発明のカラオケ装置によれば、映像データの再生には一つのハードウェアデコーダのみを主に使用し、映像データの切換時にソフトウェアデコーダを補助的に使用する。このことにより、一つのハードウェアデコーダを備えるだけで済むために、複数のハードウェアデコーダを備える場合に比べて製造コストが抑制され、且つ複数のソフトウェアデコーダを備える場合に比べて制御手段の処理負荷が抑制される。
したがって、カラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う際に映像データを再生可能なカラオケ装置において、製造コストを抑制するとともに内蔵する処理装置の処理負荷を抑制しながら、複数の映像データをクロスフェード処理を行うことで前記映像を切換えつつ順次再生することができる。
なお、上述の第1レベルとは100%であり、第2レベルとは0%であることが考えられる(請求項2)。
この場合、映像データについては、映像データを一時記憶するバッファから、再生時期に先立って順次読み出すようにすることが考えられる。具体的には、請求項3のように、複数の映像データを一時記憶するバッファ(15)を備え、制御手段が、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに再生させる映像データを記憶手段から読み出してバッファに記憶させておいた後にその再生時期に先立ってバッファから順次読み出し、その読み出した映像データをハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに入力し、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダが、制御手段から入力された映像データを少なくともその再生時期まで蓄積(ポーズ状態に)することが考えられる。このように構成すれば、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダが再生する予定の映像データを予め準備することができ、クロスフェード処理および切換処理を確実に実行することができる。
ところで、上述のように再生位置が映像データの所定の再生位置になったことを検出する手法としては、映像データの所定の再生時間位置にフラグを予め設定しておくことが考えられる。具体的には、請求項4のように、複数の映像データそれぞれの所定の再生時間位置にはフラグが設定されており、ハードウェアデコーダが再生する映像データからフラグを検出した場合に、制御手段が、クロスフェード処理を開始する所定の再生時間位置になったと判断することが考えられる。このように構成すれば、ハードウェアデコーダによる再生位置がその映像データの所定の再生時間位置になったことの判断をより確実に行うことができる。
なお、上述の切換処理を実行するタイミングについては、次の(イ)・(ロ)のタイミングが考えられる。
(イ)すなわち、制御手段が、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が切換位置と一致した場合に切換処理を実行することが考えられる(請求項5)。なお、切換位置については、ハードウェアデコーダが次の映像データを再生するための準備を行うのに要する時間を考慮して設定される。このようにすれば、ソフトウェアデコーダによる再生位置が切換位置に一致するまでの間に、ハードウェアデコーダが前の映像データの再生を終了させるとともに次の映像データの再生を準備することができ、切換処理をより確実に実行することができる。
(ロ)また、制御手段が、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が切換位置と一致してから安定期間が経過した場合に切換処理を実行することが考えられる(請求項6)。なお、安定期間とは、ハードウェアデコーダが映像をポーズ状態から安定して再生する状態になるまでの期間である。このようにすれば、例えば制御手段による映像データを記憶手段から読み出すときに、記憶手段からの読み出しが遅れ、ハードウェアデコーダへの入力が遅延するといった事態が発生しても、ハードウェアデコーダが前の映像データの再生を終了させるとともに次の映像データの再生を準備する際に時間的余裕を持たせることできる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、カラオケ装置1の構成を示すブロック図である。
[カラオケ装置1の構成の説明]
図1に示すように、カラオケ装置1は、筺体2、カラオケ装置1全体の制御を司る制御手段としてのCPU14、及びこのCPU14に接続された以下の各部、すなわちカラオケ曲及びドラマや映画などのコンテンツの予約操作などを行うための操作パネル10、画像情報等を映像化するための映像処理部11、MPEG映像データの再生手段となるハードウェアデコーダとしてのMPEGデコーダ12、カラオケ演奏用の楽曲データや映像データとしての背景映像データ(以下動画データ)その他各種データを記憶している記憶手段としてのハードディスク(HDD)13、システムプログラムや各種の設定に必要な設定データなどを記憶しておくメモリ15、LANインターフェース16、時刻管理をするRTC(RealTime Clock )17、MIDIデータ(楽曲データ)に基づく演奏再生を行うカラオケ演奏手段としてのMIDI音源部18、MIDI音源部18による再生音及びマイクロフォン23から入力される利用者(歌唱者)の歌声をミキシングする等して適宜音声処理を施す音声処理部19を備えている。なお、音声処理部19によって音声処理された再生音は、アンプ20で増幅された後にスピーカ22から放音される。また、映像処理部11によって映像化された画像情報等は、モニタ24に表示される。
HDD13は、カラオケ演奏用の楽曲データ(カラオケ演奏用データ)と楽曲データに対応する動画データとを関連付けた状態で記憶している。また、HDD13は、ソフトウェアデコーダプログラムを記憶している。このソフトウェアデコーダプログラムは、CPU14によって実行されることで動画データを再生して映像信号を出力するデコーダ機能を実現可能なプログラムである。また、動画データには、図6(b)に例示するように、所定の再生位置にフラグが設定されている(図6(b)参照、図6(b)中の時刻Tflag)。なお、このフラグは、後述するクロスフェード処理を開始する再生位置を示している。
CPU14は、上述のようなカラオケ装置1全体の制御を司る機能の一つとして、MIDI音源部18が一つの楽曲データに基づきカラオケ演奏を行う間に、楽曲データに対応する複数の動画データをHDD13から読み出して、MPEGデコーダ12を制御して順次再生させる。なお、以下の説明においては、MPEGデコーダ12をハードウェアデコーダとする。
また、CPU14は、上述のようなカラオケ装置1全体の制御を司る機能の他に、HDD13から動画データとソフトウェアデコーダプログラムとを読み出して、ソフトウェアデコーダプログラムを実行することで動画データを再生して映像信号を出力可能なソフトウェアデコーダとしても機能する。
なお、以下の説明においては、ソフトウェアデコーダプログラムを実行することでソフトウェアデコーダとして機能する場合のCPU14をソフトウェアデコーダとし、上述のようなカラオケ装置1全体の制御を司る機能を実行する場合のCPU14とは別構成として扱う。
また、CPU14は、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに再生させる動画データをHDD13から読み出してメモリ15に記憶させておいた後にその再生時期に先立ってメモリ15から順次読み出し、その読み出した動画データをハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに入力する機能を有する。なお、この機能は、Microsoft社製のOSであるWindows(登録商標)上で映像(動画)や音声をストリーミング再生するためのフレームワークであるDirectShowを用いることでも実現することができる。なおこの場合、メモリ15は、動画データを一時記憶しておくバッファとして利用される。また、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダでは、動画データの準備のために、CPU14から入力された動画データを少なくともその再生時期まで蓄積する。
さらに、CPU14は、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダを制御して、動画データ再生時にクロスフェード処理および切換処理を実行する。なお、クロスフェード処理とは、MIDI音源部18が再生する楽曲データに対応する複数の動画データのうちの何れかをハードウェアデコーダに再生させる際にその再生位置がその動画データの所定の再生位置になった場合において、次の動画データが存在するときには、次の動画データをソフトウェアデコーダに再生させ、ハードウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを徐々に低下させるとともにソフトウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを徐々に上昇させる処理を云う。また、切換処理とは、クロスフェード処理を実行した後に、ハードウェアデコーダにも次の映像データをソフトウェアデコーダと同期するように再生させ、ハードウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを上昇させるとともにソフトウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを低下させる処理を云う。
なお、カラオケ装置1のその他の構成については公知技術に従っているのでここではその詳細な説明は省略する。
[動画データ再生機能の説明]
次に、カラオケ装置1が備える動画データ再生機能について図6(a)を参照して説明する。なお、図6(a)はカラオケ装置で実現される動画データ再生に関する各機能の構成を表す機能ブロック図である。
図6(a)に示すように、動画データ再生装置M1は、ハードウェアデコーダM2と、ソフトウェアデコーダM3と、クロスフェード処理手段に相当するフェード回路M4と、を備える。
ハードウェアデコーダM2は、動画データを再生して映像信号を出力する機能を有する。なお、ハードウェアデコーダM2から出力された映像信号はフェード回路M4のフェード回路(FH)M5に入力される。
ソフトウェアデコーダM3は、動画データを再生して映像信号を出力する機能を有する。なお、ソフトウェアデコーダM3から出力された映像信号はフェード回路M4のフェード回路(FS)M6に入力される。
フェード回路M4は、フェード回路(FH)M5と、フェード回路(FS)M6と、加算器M7と、を備える。フェード回路(FH)M5は、CPU14からの映像信号混合指示に相当する混合レベル値に基づいて、ハードウェアデコーダM2から入力された映像信号のレベルを調整して出力する機能を有する。なお、フェード回路(FH)M5から出力された映像信号は加算器M7に入力される。また、フェード回路(FS)M6は、CPU14からの映像信号混合指示に相当する混合レベル値に基づいて、ソフトウェアデコーダM3から入力された映像信号のレベルを調整して出力する機能を有する。なお、フェード回路(FS)M6から出力されたそれぞれの映像信号は加算器M7に入力される。加算器M7は、フェード回路(FH)M5から入力された映像信号とフェード回路(FS)M6から入力された映像信号とを加算してモニタ24で表示可能な映像信号を出力する機能を有する。
このことにより、フェード回路M4は、ハードウェアデコーダM2から入力された映像信号のレベルを調整するとともに、ソフトウェアデコーダM3から入力された映像信号のレベルを調整し、両者を加算して表示用に出力する機能を有する。
具体的には、加算器M7から出力される映像信号は、{ハードウェアデコーダM2からの映像信号*(CPU14からのハードウェアデコーダM2に対する混合レベル値)}+{ソフトウェアデコーダM3からの映像信号*(CPU14からのソフトウェアデコーダM3に対する混合レベル値)}で決定される。
例えば、CPU14からのハードウェアデコーダM2に対する混合レベル値=100%、CPU14からのソフトウェアデコーダM3に対する混合レベル値=0%であれば、加算器M7からの映像信号=ハードウェアデコーダM2からの映像信号となる。
また、CPU14からのハードウェアデコーダM2に対する混合レベル値=50%、CPU14からのソフトウェアデコーダM3に対する混合レベル値=50%であれば、加算器M7からの映像信号は、ハードウェアデコーダM2からの映像信号とソフトウェアデコーダM3からの映像信号とが、それぞれ50%割合で加算されて混合された映像出力となる。つまり、CPU14が、一方の混合レベル値を100%から0%に徐々に変化させ、他方の混合レベル値を0%から100%に徐々に変化させることによって、一方と他方の映像信号のクロスフェードを行う。
[カラオケ演奏処理の説明]
以下に、CPU14により実行されるカラオケ演奏処理の処理手順を図2のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ演奏処理は、利用者によってカラオケ演奏の予約がなされたときに実行される。
まず、S110では、曲演奏を開始する。具体的には、MIDI音源部18に再生させる楽曲データをHDD13から読み出してMIDI音源部18に再生させる。また、MIDI音源部18に再生させる楽曲データに対応する背景映像データ(動画データ)をHDD13から順次読み出してメモリ15(バッファメモリ)に一時記憶させ、その再生時期にメモリ15から順次読み出し、その読み出した動画データをハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに入力する。なお、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダでは、CPU14から入力された動画データを少なくともその再生時期まで蓄積(ポーズ)する。なお、映像処理部11では、MPEGデコーダ12から入力された動画データの映像信号にCPU14からの指示に基づくフェード処理を行った後、モニタ24へ映像信号を出力する。
続くS120では、フェード処理を開始する。なお、フェード処理については後述する。
続くS130では、ハードウェアデコーダによる動画データの再生が終了したか否かを判断する。終了していない場合には(S130:NO)、本S130を繰り返し実行しながら待機する。一方、終了した場合には(S130:YES)、S150に移行する。
続くS150では、曲演奏中であるか否かを判断する。曲演奏中である場合には(S150:YES)、S120に移行する。一方、曲演奏中ではない場合には(S150:NO)、本処理を終了する。
[フェード処理の説明]
以下に、CPU14により実行されるフェード処理の処理手順を図3のフローチャートおよび図7に基づいて説明する。なお、図7は動画データ再生に関するタイムチャートである。
このフェード処理は、上述のカラオケ演奏処理の実行中にS120に移行した際に実行されるサブルーチンである。
まず、S205では、ソフトウェアデコーダに対し、ハードウェアデコーダが再生する動画データの次の動画データ(N番目の動画データ)の再生を用意するように指示する。
続くS210では、クロスフェード処理を開始する旨の指示があったか否かを判断する。ここで、ハードウェアデコーダが再生する動画データからフラグが検出された場合には、クロスフェード処理を開始する旨の指示があったと判断する。クロスフェード処理を開始する旨の指示があるまで待機し(S210:NO)、クロスフェード処理を開始する旨の指示があったと判断された場合には(S210:YES)、S215に移行する。
S215では、ソフトウェアデコーダによるN番目の動画データの再生を開始するよう指示するとともに、現在時刻Tflagを取得する(図7参照)。
続くS220では、クロスフェードを開始する。具体的には、ハードウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを徐々に低下させるとともにソフトウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを徐々に上昇させる。なお、このS220の処理が上述のクロスフェード処理に該当する。
続くS225では、クロスフェードが終了したか否かを判断する。クロスフェードが終了するまで待機し(S225:NO)、クロスフェードが終了したと判断された場合には(S225:YES、図7中のクロスフェード処理が終了したときの動画(2)の時間情報の現在時刻Tfendを抽出)、S230に移行する。
S230では、ハードウェアデコーダによる動画データの再生を終了するよう指示する。
続くS235では、ハードウェアデコーダに対し、先ほどまでハードウェアデコーダが再生していた動画データの次の動画データの再生を準備するように指示する。
続くS240では、ハードウェアデコーダが次の動画データの再生を開始する位置Tplay(切換位置)を設定し、一時停止する(図7中の時刻Tpause)。なお、再生開始位置Tplayについては、ハードウェアデコーダが次の動画データとしてソフトウェアデコーダが再生中の背景映像データの再生を開始するための準備を行うのに要する時間(所定時間:例えば、ソフトウェアデコーダが再生中の動画データをメモリ15から読み込んで、Tplayの時間情報の位置で、実際のポーズ状態になるまでの時間、など)を考慮して次の式(1)を用いて設定される。

再生開始位置Tplay=Tfend+所定時間・・・式(1)

但し、Tplayとはハードウェアデコーダによる、ソフトウェアデコーダが再生中の動画データの再生を開始する時間を設定する時間情報を示す。
続くS245では、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生位置とハードウェアデコーダによる動画データの再生開始位置Tplayとが一致するか否かを判断する。一致しない場合には待機し(S245:NO)、一致する場合には(S245:YES)、S250に移行する。
S250では、ハードウェアデコーダに対して動画データの再生を開始するよう指示する(図7中の現在時刻Tpause)。
続くS255では、100ms待機する。なお、前記100mS待機は、TpauseからTplayになった以降、ハードウェアデコーダが動画をポーズ状態から安定して再生する状態になるまでの安定期間の設定である。もし、前記ハードウェアデコーダが動画を安定して再生中である状態を検出する復号エラー検出手段(例えば、MPEG復号時のエラーを検出する出力端子)を備えるハードウェアデコーダの場合は、CPU14が、本S255において、前記復号エラー検出手段からのエラー出力が消えるまで待機する期間を安定期間として設定する。フェード回路M1がハードウェアデコーダよりも後段にあるため、CPU14は前記復号エラー検出をもって、以下に説明するフェード回路(DS)M6を制御すればよい。なお、ソフトウェアデコーダによる再生も、再生開始直後には復号エラーが存在する可能性もあるが、ソフトウェアデコーダによる再生開始直後であるクロスフェード開始直後はソフトウェアデコーダの動画のM7出力は0%であり、更に、クロスフェード処理によってレベルも徐々に増加するから利用者はソフトウェアデコーダによる再生開始直後に復号エラーが発生していても気付かないので、前記安定期間は後述する切換処理が行われるハードウェアデコーダだけ設定されればよい。
続くS260では、フェード回路(FS)M6に対し、ソフトウェアデコーダから入力された映像信号の混合レベルを0%とし、また、フェード回路(FH)M5に対しては、ハードウェアデコーダから入力された映像信号の混合レベルを100%とする(図7中の現在時刻Tchange)混合レベル値をそれぞれに与える。なお、このS260の処理が上述の切換処理に該当する。
続くS265では、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生を終了するよう指示する。
そして、本サブルーチンを終了する。
[ハードウェアデコーダによる動画再生処理(1)の説明]
以下に、ハードウェアデコーダによる動画再生処理(1)の処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。この動画再生処理(1)は、MIDI音源部18が楽曲データを再生する際に他の処理からは独立して実行される。
まず、S305では、初期設定化を行う。具体的には、再生する動画データを示す変数Mの値を数値「1」とし、M番目の動画データの再生を開始する位置と示す変数Tplayの値を数値「0」とする。
続いてS310では、MIDI音源部18によって再生される楽曲データに対応する動画データのうちM番目の動画データを再生するための準備をする。なお、以下の説明では、M番目の動画データを単に動画データと記載する。具体的には、CPU14によってメモリ15から読み出されて入力される動画データを蓄積する。
続いてS315では、再生開始位置Tplayを設定する。なお、1番目の動画データについては、再生開始位置Tplayが画像データの先頭に設定され、2番目以降の画像データについては、再生開始位置Tplayが上述のフェード処理のS240にて設定された再生開始位置Tplayに対応する位置に設定される。
続くS320では、動画データの再生を開始する旨の指示を受信したか否かを判断する。動画データの再生を開始する旨の指示を受信するまで待機し(S320:NO)、動画データの再生を開始する旨の指示を受信した場合には(S320:YES)、S325に移行する。
S325では、再生開始位置Tplayから動画データの再生を開始する。
続くS330では、再生中の動画データからフラグを検出したか否かを判断する。再生中の動画データからフラグを検出するまで待機し(S330:NO)、再生中の動画データからフラグを検出した場合には(S330:YES)、S335に移行する。
S335では、上述のフェード処理の開始を指示する。具体的には、再生中の動画データからフラグを検出した旨をCPU14に通知する。
続くS340では、動画データの再生を終了する旨の指示を受信したか否かを判断する。動画データの再生を終了する旨の指示を受信するまで待機し(S340:NO)、動画データの再生を終了する旨の指示を受信した場合には(S340:YES)、動画データの再生を終了してS345に移行する。
S345では、先ほどまで再生していた動画データの次の動画データがあるか否かを判断する。次の動画データがない場合には(S345:NO)、本処理を終了する。一方、次の動画データがある場合には(S345:YES)、S350に移行する。
続くS350では、次の動画データの再生を開始する旨の指示を受信したか否かを判断する。次の動画データの再生を開始する旨の指示を受信していない場合には(S350:NO)、S345に移行する。一方、次の動画データの再生を開始する旨の指示を受信した場合には(S350:YES)、S355に移行する。
S355では、変数Mの値をインクリメントする。そして、次の動画データの再生を準備するためにS310に戻る。
[ソフトウェアデコーダによる動画再生処理(2)の説明]
以下に、ソフトウェアデコーダによる動画再生処理(2)の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。この動画再生処理(2)は、MIDI音源部18が楽曲データを再生する際に他の処理からは独立して実行される。
まず、S410では、初期設定化を行う。具体的には、再生する動画データを示す変数Nの値を数値「2」とする。
続くS420では、MIDI音源部18によって再生される楽曲データに対応する動画データのうちN番目の動画データを再生するための準備をする。なお、以下の説明では、N番目の動画データを単に動画データと記載する。具体的には、CPU14によってメモリ15から読み出されて入力される動画データを蓄積する。
続くS430では、動画データの再生を開始する旨の指示を受信したか否かを判断する。ここでは、ハードウェアデコーダが再生する動画データからフラグが検出された場合に、動画データの再生を開始する旨の指示を受信したと判断する。動画データの再生を開始する旨の指示を受信するまで待機し(S430:NO)、動画データの再生を開始する旨の指示を受信した場合には(S430:YES)、S440に移行する。
S440では、動画データの再生を開始する。
続くS450では、動画データの再生を終了する旨の指示を受信したか否かを判断する。ここでは、上述のフェード処理のS265にて送信された、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生を終了するようにとの指示を受信した場合に、動画データの再生を終了する旨の指示を受信したと判断する。動画データの再生を終了する旨の指示を受信するまで待機し(S450:NO)、動画データの再生を終了する旨の指示を受信した場合には(S450:YES)、動画データの再生を終了してS460に移行する。
S460では、次の動画データの再生を準備する旨の指示を受信したか否かを判断する。ここでは、上述のフェード処理のS205にて送信された、ハードウェアデコーダが再生する動画データの次の動画データの再生を用意するようにとの指示を受信した場合に、動画データの再生を準備する旨の指示を受信したと判断する。次の動画データの再生を準備する旨の指示を受信していない場合には(S460:NO)、本処理を終了する。一方、次の動画データの再生を準備する旨の指示を受信した場合には(S460:YES)、S470に移行する。
S470では、変数Nの値をインクリメントする。そして、次の動画データの再生を待機するためにS430に戻る。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケ装置1によれば、カラオケ演奏用の楽曲データを再生する際に、楽曲データに対応する動画データの再生には一つのハードウェアデコーダのみを主に使用し、動画データの切換時にソフトウェアデコーダを補助的に使用する。このことにより、一つのハードウェアデコーダを備えるだけで済むために、複数のハードウェアデコーダを備える場合に比べて製造コストが抑制され、且つ複数のソフトウェアデコーダを備える場合に比べてCPU14の処理負荷が抑制される。
したがって、楽曲データに基づきカラオケ演奏を行う際に動画データを再生可能なカラオケ装置1において、製造コストを抑制するとともに内蔵するCPU14の処理負荷を抑制しながら、複数の動画データをクロスフェード処理を行うことで前記映像を切換えつつ順次再生することができる。
(2)また、第一実施形態のカラオケ装置1によれば、CPU14が、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに再生させる動画データをHDD13から読み出してメモリ15に記憶させておいた後にその再生時期に先立ってメモリ15から順次読み出し、その読み出した動画データをハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに入力する機能を有する。このことにより、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダが再生する予定の動画データを予め準備することができ、クロスフェード処理および切換処理を確実に実行することができる。
(3)また、第一実施形態のカラオケ装置1によれば、動画データには、所定の再生時間位置にフラグが設定されており、ハードウェアデコーダが再生する動画データからフラグを検出した場合に、CPU14が、クロスフェード処理を開始する所定の再生時間位置になったと判断する。このことにより、ハードウェアデコーダによる再生位置がその動画データの所定の再生位置になったことの判断をより確実に行うことができる。
(4)また、第一実施形態のカラオケ装置1によれば、CPU14が、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置(再生開始位置Tplay)を予め設定し、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生位置が再生開始位置Tplayと一致してから所定時間経過した場合に、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換処理を実行する。このことにより、例えばCPU14による動画データをHDD15から読み出すときに、HDD15からの読み出しが遅れ、ハードウェアデコーダへの入力が遅延するといった事態が発生しても、ハードウェアデコーダが前の動画データの再生を終了させるとともに次の動画データの再生を準備する際に時間的余裕を持たせることできる。
(5)また、第一実施形態のカラオケ装置1によれば、ハードウェアデコーダ及びソフトウェアデコーダより後段にフェード回路を配置し、ハードウェアデコーダの復号エラーを検出しなくなるまでの安定期間が設定されて前記切換え処理を行うことで、利用者に、次の動画の再生途中でソフトウェアデコーダからハードウェアデコーダに切換えたことを知られずに、次の動画の再生を継続しながら切換処理をより確実に実行することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、CPU14が、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える再生開始位置Tplayを予め設定し、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生位置が再生開始位置Tplayと一致してから所定時間経過した場合に、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換処理を実行するが、これには限られない。例えばCPU14による動画データをHDD15から読み出すときに、HDD15からの読み出しが遅れ、ハードウェアデコーダへの入力が遅延するといった事態が想定されないのであれば、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生位置が再生開始位置Tplayと一致したら直ちに上述の切換処理を実行するようにしてもよい。このようにすれば、ソフトウェアデコーダによる再生位置が再生開始位置Tplayに一致するまでの間に、ハードウェアデコーダが前の動画データの再生を終了させるとともに次の動画データの再生を準備することができ、切換処理をより確実に実行することができる。
カラオケ装置1の構成を示すブロック図である。 カラオケ演奏処理を示すフローチャートである。 フェード処理を示すフローチャートである。 ハードウェアデコーダによる動画データ再生処理(1)を示すフローチャートである。 ソフトウェアデコーダによる動画データ再生処理(2)を示すフローチャートである。 (a)はカラオケ装置で実現される動画データ再生に関する各機能の構成を表す機能ブロック図であり、(b)は動画データのデータ構成を示す説明図である。 動画データ再生に関するタイムチャートである。
符号の説明
1…カラオケ装置、2…筺体、10…操作パネル、11…映像処理部、12…MPEGデコーダ、13…HDD、14…CPU、15…メモリ、16…LANインターフェース、17…RTC、18…MIDI音源部、19…音声処理部、20…アンプ、22…スピーカ、23…マイク、24…モニタ

Claims (6)

  1. カラオケ演奏用データと前記カラオケ演奏用データに対応する時間情報を有する映像データとを記憶する記憶手段と、
    前記カラオケ演奏用データを前記記憶手段から読み出してカラオケ演奏を行うカラオケ演奏手段と、
    前記映像データを再生して映像信号を出力可能なハードウェアデコーダと、
    前記カラオケ演奏手段が一つのカラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う間に、前記カラオケ演奏用データに対応する複数の映像データを前記記憶手段から読み出して、前記ハードウェアデコーダを制御して前記時間情報に従い順次再生させる制御手段と、
    を備えるカラオケ装置であって、
    前記記憶手段は、前記制御手段によって実行されることで前記映像データを再生して映像信号を出力するソフトウェアデコーダプログラム(以下プログラム)を記憶しており、
    前記制御手段は、前記記憶手段から前記映像データと前記プログラムとを読み出して、前記プログラムを実行することで前記映像データを再生して映像信号を出力可能なソフトウェアデコーダとしても機能し、
    さらに、
    前記ハードウェアデコーダから出力された映像信号(以下ハードウェアデコーダ映像信号)と前記ソフトウェアデコーダから出力された映像信号(以下ソフトウェアデコーダ映像信号)とを入力し、前記制御手段からの映像信号混合指示に基づいて、前記ハードウェアデコーダ映像信号および前記ソフトウェアデコーダ映像信号それぞれを所定の混合レベルで混合し、1つの映像信号として出力するクロスフェード処理を実行するクロスフェード処理手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記複数の映像データのうちの何れかを前記ハードウェアデコーダに再生させる際に、前記クロスフェード処理手段に対し、前記混合レベルを前記ハードウェア映像信号側については所定の第1レベルに設定し、前記ソフトウェアデコーダ映像信号側については前記第1レベルより小さい第2レベルに設定し、
    その再生位置がその映像データの所定の再生時間位置になった場合において、次の映像データが存在するときには、前記次の映像データを前記ソフトウェアデコーダに再生させるとともに、前記ハードウェア映像信号側の混合レベルを前記第1レベルから前記第2レベルへ徐々に低下させるとともに前記ソフトウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを前記第2レベルから前記第1レベルへ徐々に上昇させる映像信号混合指示を前記クロスフェード処理手段に指示し、
    前記混合レベルが前記ハードウェア映像信号側については前記第2レベルに低下し、且つ前記ソフトウェアデコーダ映像信号側については前記第1レベルへ上昇した以降に、前記ハードウェアデコーダに対しても、前記ソフトウェアデコーダが再生中の映像データを前記ソフトウェアデコーダが再生中の映像の時間情報と一致するように再生させ、
    所定時間経過後に、前記クロスフェード処理手段に対し、前記ハードウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを前記第1レベルに設定するとともに前記ソフトウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを前記第2レベルに設定する映像信号混合指示を指示することにより切換処理を実行させること
    を特徴とするカラオケ装置。
  2. 請求項1に記載のカラオケ装置において、
    前記第1レベルとは100%であり、前記第2レベルとは0%であることを特徴とするカラオケ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置において、
    前記複数の映像データを一時記憶するバッファを備え、
    前記制御手段は、前記ハードウェアデコーダおよび前記ソフトウェアデコーダに再生させる映像データを前記記憶手段から読み出して前記バッファに記憶させておいた後にその再生時期に先立って前記バッファから順次読み出し、その読み出した映像データを前記ハードウェアデコーダおよび前記ソフトウェアデコーダに入力し、
    前記ハードウェアデコーダおよび前記ソフトウェアデコーダは、前記制御手段から入力された映像データを少なくともその再生時期まで蓄積すること
    を特徴とするカラオケ装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のカラオケ装置において、
    前記複数の映像データそれぞれの所定の再生時間位置にはフラグが設定されており、
    前記制御手段は、前記ハードウェアデコーダが再生する映像データから前記フラグを検出した場合に、前記クロスフェード処理を開始する所定の再生時間位置になったと判断することを特徴とするカラオケ装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケ装置において、
    前記制御手段は、前記ソフトウェアデコーダからの映像信号から前記ハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、前記ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が前記切換位置と一致した場合に前記切換処理を実行することを特徴とするカラオケ装置。
  6. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケ装置において、
    前記制御手段は、前記ソフトウェアデコーダからの映像信号から前記ハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、前記ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が前記切換位置と一致してから、前記ハードウェアデコーダが映像をポーズ状態から安定して再生する状態になるまでの期間である安定期間が経過した場合に前記切換処理を実行することを特徴とするカラオケ装置。
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