JP4900301B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
この場合、映像データについては、映像データを一時記憶するバッファから、再生時期に先立って順次読み出すようにすることが考えられる。具体的には、請求項3のように、複数の映像データを一時記憶するバッファ(15)を備え、制御手段が、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに再生させる映像データを記憶手段から読み出してバッファに記憶させておいた後にその再生時期に先立ってバッファから順次読み出し、その読み出した映像データをハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダに入力し、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダが、制御手段から入力された映像データを少なくともその再生時期まで蓄積(ポーズ状態に)することが考えられる。このように構成すれば、ハードウェアデコーダおよびソフトウェアデコーダが再生する予定の映像データを予め準備することができ、クロスフェード処理および切換処理を確実に実行することができる。
(イ)すなわち、制御手段が、ソフトウェアデコーダからの映像信号からハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が切換位置と一致した場合に切換処理を実行することが考えられる(請求項5)。なお、切換位置については、ハードウェアデコーダが次の映像データを再生するための準備を行うのに要する時間を考慮して設定される。このようにすれば、ソフトウェアデコーダによる再生位置が切換位置に一致するまでの間に、ハードウェアデコーダが前の映像データの再生を終了させるとともに次の映像データの再生を準備することができ、切換処理をより確実に実行することができる。
[第一実施形態]
図1は、カラオケ装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、カラオケ装置1は、筺体2、カラオケ装置1全体の制御を司る制御手段としてのCPU14、及びこのCPU14に接続された以下の各部、すなわちカラオケ曲及びドラマや映画などのコンテンツの予約操作などを行うための操作パネル10、画像情報等を映像化するための映像処理部11、MPEG映像データの再生手段となるハードウェアデコーダとしてのMPEGデコーダ12、カラオケ演奏用の楽曲データや映像データとしての背景映像データ(以下動画データ)その他各種データを記憶している記憶手段としてのハードディスク(HDD)13、システムプログラムや各種の設定に必要な設定データなどを記憶しておくメモリ15、LANインターフェース16、時刻管理をするRTC(RealTime Clock )17、MIDIデータ(楽曲データ)に基づく演奏再生を行うカラオケ演奏手段としてのMIDI音源部18、MIDI音源部18による再生音及びマイクロフォン23から入力される利用者(歌唱者)の歌声をミキシングする等して適宜音声処理を施す音声処理部19を備えている。なお、音声処理部19によって音声処理された再生音は、アンプ20で増幅された後にスピーカ22から放音される。また、映像処理部11によって映像化された画像情報等は、モニタ24に表示される。
[動画データ再生機能の説明]
次に、カラオケ装置1が備える動画データ再生機能について図6(a)を参照して説明する。なお、図6(a)はカラオケ装置で実現される動画データ再生に関する各機能の構成を表す機能ブロック図である。
以下に、CPU14により実行されるカラオケ演奏処理の処理手順を図2のフローチャートに基づいて説明する。このカラオケ演奏処理は、利用者によってカラオケ演奏の予約がなされたときに実行される。
続くS130では、ハードウェアデコーダによる動画データの再生が終了したか否かを判断する。終了していない場合には(S130:NO)、本S130を繰り返し実行しながら待機する。一方、終了した場合には(S130:YES)、S150に移行する。
以下に、CPU14により実行されるフェード処理の処理手順を図3のフローチャートおよび図7に基づいて説明する。なお、図7は動画データ再生に関するタイムチャートである。
まず、S205では、ソフトウェアデコーダに対し、ハードウェアデコーダが再生する動画データの次の動画データ(N番目の動画データ)の再生を用意するように指示する。
続くS220では、クロスフェードを開始する。具体的には、ハードウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを徐々に低下させるとともにソフトウェアデコーダから出力される映像信号のレベルを徐々に上昇させる。なお、このS220の処理が上述のクロスフェード処理に該当する。
続くS235では、ハードウェアデコーダに対し、先ほどまでハードウェアデコーダが再生していた動画データの次の動画データの再生を準備するように指示する。
再生開始位置Tplay=Tfend+所定時間・・・式(1)
但し、Tplayとはハードウェアデコーダによる、ソフトウェアデコーダが再生中の動画データの再生を開始する時間を設定する時間情報を示す。
続くS255では、100ms待機する。なお、前記100mS待機は、TpauseからTplayになった以降、ハードウェアデコーダが動画をポーズ状態から安定して再生する状態になるまでの安定期間の設定である。もし、前記ハードウェアデコーダが動画を安定して再生中である状態を検出する復号エラー検出手段(例えば、MPEG復号時のエラーを検出する出力端子)を備えるハードウェアデコーダの場合は、CPU14が、本S255において、前記復号エラー検出手段からのエラー出力が消えるまで待機する期間を安定期間として設定する。フェード回路M1がハードウェアデコーダよりも後段にあるため、CPU14は前記復号エラー検出をもって、以下に説明するフェード回路(DS)M6を制御すればよい。なお、ソフトウェアデコーダによる再生も、再生開始直後には復号エラーが存在する可能性もあるが、ソフトウェアデコーダによる再生開始直後であるクロスフェード開始直後はソフトウェアデコーダの動画のM7出力は0%であり、更に、クロスフェード処理によってレベルも徐々に増加するから利用者はソフトウェアデコーダによる再生開始直後に復号エラーが発生していても気付かないので、前記安定期間は後述する切換処理が行われるハードウェアデコーダだけ設定されればよい。
そして、本サブルーチンを終了する。
以下に、ハードウェアデコーダによる動画再生処理(1)の処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。この動画再生処理(1)は、MIDI音源部18が楽曲データを再生する際に他の処理からは独立して実行される。
続くS330では、再生中の動画データからフラグを検出したか否かを判断する。再生中の動画データからフラグを検出するまで待機し(S330:NO)、再生中の動画データからフラグを検出した場合には(S330:YES)、S335に移行する。
続くS340では、動画データの再生を終了する旨の指示を受信したか否かを判断する。動画データの再生を終了する旨の指示を受信するまで待機し(S340:NO)、動画データの再生を終了する旨の指示を受信した場合には(S340:YES)、動画データの再生を終了してS345に移行する。
[ソフトウェアデコーダによる動画再生処理(2)の説明]
以下に、ソフトウェアデコーダによる動画再生処理(2)の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。この動画再生処理(2)は、MIDI音源部18が楽曲データを再生する際に他の処理からは独立して実行される。
続くS420では、MIDI音源部18によって再生される楽曲データに対応する動画データのうちN番目の動画データを再生するための準備をする。なお、以下の説明では、N番目の動画データを単に動画データと記載する。具体的には、CPU14によってメモリ15から読み出されて入力される動画データを蓄積する。
続くS450では、動画データの再生を終了する旨の指示を受信したか否かを判断する。ここでは、上述のフェード処理のS265にて送信された、ソフトウェアデコーダによる動画データの再生を終了するようにとの指示を受信した場合に、動画データの再生を終了する旨の指示を受信したと判断する。動画データの再生を終了する旨の指示を受信するまで待機し(S450:NO)、動画データの再生を終了する旨の指示を受信した場合には(S450:YES)、動画データの再生を終了してS460に移行する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケ装置1によれば、カラオケ演奏用の楽曲データを再生する際に、楽曲データに対応する動画データの再生には一つのハードウェアデコーダのみを主に使用し、動画データの切換時にソフトウェアデコーダを補助的に使用する。このことにより、一つのハードウェアデコーダを備えるだけで済むために、複数のハードウェアデコーダを備える場合に比べて製造コストが抑制され、且つ複数のソフトウェアデコーダを備える場合に比べてCPU14の処理負荷が抑制される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
Claims (6)
- カラオケ演奏用データと前記カラオケ演奏用データに対応する時間情報を有する映像データとを記憶する記憶手段と、
前記カラオケ演奏用データを前記記憶手段から読み出してカラオケ演奏を行うカラオケ演奏手段と、
前記映像データを再生して映像信号を出力可能なハードウェアデコーダと、
前記カラオケ演奏手段が一つのカラオケ演奏用データに基づきカラオケ演奏を行う間に、前記カラオケ演奏用データに対応する複数の映像データを前記記憶手段から読み出して、前記ハードウェアデコーダを制御して前記時間情報に従い順次再生させる制御手段と、
を備えるカラオケ装置であって、
前記記憶手段は、前記制御手段によって実行されることで前記映像データを再生して映像信号を出力するソフトウェアデコーダプログラム(以下プログラム)を記憶しており、
前記制御手段は、前記記憶手段から前記映像データと前記プログラムとを読み出して、前記プログラムを実行することで前記映像データを再生して映像信号を出力可能なソフトウェアデコーダとしても機能し、
さらに、
前記ハードウェアデコーダから出力された映像信号(以下ハードウェアデコーダ映像信号)と前記ソフトウェアデコーダから出力された映像信号(以下ソフトウェアデコーダ映像信号)とを入力し、前記制御手段からの映像信号混合指示に基づいて、前記ハードウェアデコーダ映像信号および前記ソフトウェアデコーダ映像信号それぞれを所定の混合レベルで混合し、1つの映像信号として出力するクロスフェード処理を実行するクロスフェード処理手段を備え、
前記制御手段は、
前記複数の映像データのうちの何れかを前記ハードウェアデコーダに再生させる際に、前記クロスフェード処理手段に対し、前記混合レベルを前記ハードウェア映像信号側については所定の第1レベルに設定し、前記ソフトウェアデコーダ映像信号側については前記第1レベルより小さい第2レベルに設定し、
その再生位置がその映像データの所定の再生時間位置になった場合において、次の映像データが存在するときには、前記次の映像データを前記ソフトウェアデコーダに再生させるとともに、前記ハードウェア映像信号側の混合レベルを前記第1レベルから前記第2レベルへ徐々に低下させるとともに前記ソフトウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを前記第2レベルから前記第1レベルへ徐々に上昇させる映像信号混合指示を前記クロスフェード処理手段に指示し、
前記混合レベルが前記ハードウェア映像信号側については前記第2レベルに低下し、且つ前記ソフトウェアデコーダ映像信号側については前記第1レベルへ上昇した以降に、前記ハードウェアデコーダに対しても、前記ソフトウェアデコーダが再生中の映像データを前記ソフトウェアデコーダが再生中の映像の時間情報と一致するように再生させ、
所定時間経過後に、前記クロスフェード処理手段に対し、前記ハードウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを前記第1レベルに設定するとともに前記ソフトウェアデコーダ映像信号側の混合レベルを前記第2レベルに設定する映像信号混合指示を指示することにより切換処理を実行させること
を特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1に記載のカラオケ装置において、
前記第1レベルとは100%であり、前記第2レベルとは0%であることを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置において、
前記複数の映像データを一時記憶するバッファを備え、
前記制御手段は、前記ハードウェアデコーダおよび前記ソフトウェアデコーダに再生させる映像データを前記記憶手段から読み出して前記バッファに記憶させておいた後にその再生時期に先立って前記バッファから順次読み出し、その読み出した映像データを前記ハードウェアデコーダおよび前記ソフトウェアデコーダに入力し、
前記ハードウェアデコーダおよび前記ソフトウェアデコーダは、前記制御手段から入力された映像データを少なくともその再生時期まで蓄積すること
を特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載のカラオケ装置において、
前記複数の映像データそれぞれの所定の再生時間位置にはフラグが設定されており、
前記制御手段は、前記ハードウェアデコーダが再生する映像データから前記フラグを検出した場合に、前記クロスフェード処理を開始する所定の再生時間位置になったと判断することを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケ装置において、
前記制御手段は、前記ソフトウェアデコーダからの映像信号から前記ハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、前記ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が前記切換位置と一致した場合に前記切換処理を実行することを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載のカラオケ装置において、
前記制御手段は、前記ソフトウェアデコーダからの映像信号から前記ハードウェアデコーダからの映像信号へ切り換える切換位置を予め設定し、前記ソフトウェアデコーダによる映像データの再生位置が前記切換位置と一致してから、前記ハードウェアデコーダが映像をポーズ状態から安定して再生する状態になるまでの期間である安定期間が経過した場合に前記切換処理を実行することを特徴とするカラオケ装置。
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