JP3320056B2 - カラオケ映像再生装置 - Google Patents

カラオケ映像再生装置

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JP3320056B2
JP3320056B2 JP2000064693A JP2000064693A JP3320056B2 JP 3320056 B2 JP3320056 B2 JP 3320056B2 JP 2000064693 A JP2000064693 A JP 2000064693A JP 2000064693 A JP2000064693 A JP 2000064693A JP 3320056 B2 JP3320056 B2 JP 3320056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケ楽曲の
伴奏音楽の演奏時にムード映像をディスプレイに表示す
るカラオケ映像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラオケ装置において、カラオケ楽曲の
伴奏音楽の演奏時にディスプレイに表示されるムード映
像は、各カラオケ楽曲毎に1つずつ専用に作成されたも
のと、長時間分の映像を映像データベースに格納してお
き、このデータベース中の任意の格納位置から演奏時間
分の映像を再生するものとがある。
【0003】前者には、カラオケ用パッケージソフトが
該当する。このパッケージソフトは、CDなどの記録メ
ディアに伴奏音楽と歌詞入りのムード映像が一体的に収
録されて提供される。そのため、カラオケ楽曲の曲風に
合致するとともに歌詞に込められている首尾一貫したス
トーリー性を備えたムード映像を表示することができ
る。しかし、各カラオケ楽曲毎にムード映像を制作して
いるため、膨大な制作時間と制作コストを要する。これ
は、制作者側には大きな負担である。また、絶え間なく
リリースされる新曲に対応して素早くその楽曲のカラオ
ケソフト(伴奏音楽と歌詞入りムード映像)を提供する
ことも困難にしている。さらに、多数のカラオケ楽曲に
対応するためには、多数のカラオケ用パッケージソフト
を用意する必要があり、記録メディアの数など記録容量
やその設置場所に要するスペースが膨大なものとなる。
【0004】これに対して後者は、共有の素材映像を各
カラオケ楽曲で使い回すので、制作時間や制作コストあ
るいは記録容量や記録メディアの設置場所を大幅に削減
することができる。しかも、新曲のリリースに素早く対
応できるとともに、少ない記憶容量で膨大な楽曲数を収
容できる通信カラオケシステムの普及に伴い、現在では
この後者の方式を採用するカラオケ装置が主流となって
いる。この後者の例としては、特許2550420号公
報(第1従来例)、特許2504264号公報(第2従
来例)および特許2550423号公報(第3従来例)
に開示された技術がある。これらの技術は、各カラオケ
楽曲にジャンルなどのキーワードを対応づけし、このキ
ーワードに複数の素材映像(長時間分の映像の一部分)
を割り当てている。
【0005】第1、第2従来例では、再生されるムード
映像を映像データベース中のある格納位置から時系列的
に連続した映像としている。そして、この連続した映像
を演奏時間分表示している。第3従来例では、楽曲毎に
ジャンル(キーワード)のほかに「パラメータ」を付帯
させている。そして、ジャンルなどを手がかりにして映
像データベース中の長時間分の映像から適宜な時間長さ
の素材映像を複数選択し、その複数の素材映像を1曲の
演奏中で切り替えてつなぎ合わせている。さらに、パラ
メータがこの素材映像の切り替え時間や切り替え時の映
像効果を指定することでムード映像の編集制御が行われ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】1万曲以上のカラオケ
楽曲が存在する現在においては、ムード映像を各カラオ
ケ楽曲専用に制作することは上述した理由から、もはや
限界にあると言わざるを得ない。しかしながら、カラオ
ケ楽曲の曲風と歌詞に込められたストーリー性に合致し
たムード映像とともに歌唱する醍醐味は捨てがたく、多
くのカラオケ愛好家たちの間で今も根強い人気があるこ
とも確かである。この醍醐味は使い回しの映像をつなぎ
合わせただけのムード映像では到底得ることはできな
い。確かに、上記第1〜第3従来例に開示された技術で
は、ジャンル(キーワード)によって検索された素材映
像をムード映像とすることで、ある程度はカラオケ楽曲
の曲風に関連させることができる。しかし、楽曲をジャ
ンルやキーワードなどで分類し、そこから検索され得る
素材映像は、相互の関連性が全くない。途中で素材映像
を切り替えた場合は、前後の素材映像にも関連性がなく
なる。歌詞に込められた起承転結といった一連のストー
リー性とは一切無縁のものである。従って、上述した第
1〜第3従来例では、演奏中に時々刻々と変化する雰囲
気や歌詞から汲み取れる詩情などに合わせてムード映像
の内容を変化させることなど到底不可能である。結局の
ところ、楽曲の曲風に全く合わないムード映像となるこ
とを回避する程度の技術でしかない。
【0007】さらに、楽曲毎に異なる演奏時間に対し
て、再生されたムード映像がちょうど切りのいいタイミ
ングで終了させることは不可能であり、演奏途中から全
く曲風に合わない映像になったり、再生中のムード映像
が中途半端のまま演奏が終了してしまうことがほとんど
であろう。フェードアウトなどの映像効果を用いても単
なる「ごまかし」にしかすぎない。
【0008】また、アニメソングなどは特定のアニメキ
ャラクタが登場しないムード映像では違和感が強く、
「アニメ」のジャンルで素材映像を指定することは逆効
果となる。さらに、特定のアニメキャラクタなどを表示
した場合、「著作権表示」が義務づけられているにもか
かわらず、演奏時間中にちょうどうまい具合に「著作権
表示」が挿入されている部分の映像を表示できるという
保証が一つもない。
【0009】この発明の目的は、使い回しの素材映像を
使用しながらも、演奏中に変化する楽曲の内容に適合し
たムード映像を楽曲の演奏時間に合わせて適切に表示す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラオケ
映像再生装置は、つぎの事項(1)〜(6)により特定
されるものである。 (1)映像データベース、映像データ再生部、制御部を
備え、前奏用素材映像、中奏用素材映像、後奏用素材映
像を指定する台本情報に基づいて映像の再生を行うカラ
オケ映像再生装置である。 (2)映像データベースは、前奏用素材映像、中奏用素
材映像、後奏用素材映像を格納する。 (3)映像データ再生部は、映像データベースの格納す
る映像を再生する。 (4)制御部は、指定されたカラオケ楽曲に対応する台
本情報を取得する。 (5)制御部は、指定されたカラオケ楽曲の演奏時間情
報から前奏用素材映像と後奏用素材映像の再生時間を差
し引いた中奏時間を算出する。 (6)制御部は、取得した台本情報に基づいて、前奏用
素材映像、算出した中奏時間の再生時間での中奏用素材
映像、後奏用素材映像の順にて再生させる。
【0011】
【発明の実施の形態】===カラオケ装置の構成と基本
動作=== 図1は本発明のムード映像方法を採用したカラオケ装置
の実施例を概略構成図として示している。カラオケ装置
1は、通信カラオケシステムにおける演奏端末とほぼ同
じ構成をとり、その基本動作もほぼ同様である。内部に
CPU、RAM、ROMを含む中央制御部11がホスト
装置60より電話回線50を通じて配信されるカラオケ
データをモデム23を介して受け取りハードディスク装
置24に蓄積していく。そして、リモコン送信器12や
操作パネル13から入力された選曲情報を操作制御部1
5を介して受け取ると、ハードディスク装置24より該
当するカラオケデータを取り出す。カラオケデータ中の
MIDIデータなど伴奏音楽生成データはシンセサイザ
16に順次転送され、ここで生成された伴奏音楽はミキ
シングアンプ18でマイクロホン17からの歌唱者の音
声信号と混合されてスピーカ19に出力される。また、
中央制御部11はカラオケデータ中の歌詞描出データを
処理することで、伴奏音楽に同期した歌詞画像をビデオ
RAM20内に順次ビットマップ展開させていく。
【0012】一方、ムード映像は適宜なデータ形式によ
って映像データベース30に格納されている。映像デー
タ再生部40は、映像データベース30から再生時の時
間にして適宜な時間長さの素材映像を順次取り出して再
生するとともに、この素材映像をつなぎ合わせるように
切り替えて一連のムード映像に編集する。映像データ再
生部40から出力された映像信号は、映像制御部21で
歌詞画像と合成されディスプレイ22に歌詞がスーパー
インポーズされたムード映像として表示される。次に、
本発明の要件であるこのムード映像の再生システムにつ
いて説明する。
【0013】===ムード映像再生システム=== 映像データ 本実施例において、ムード映像は、MPEG1形式によ
ってデジタル化された映像データとしてCD−ROMに
収録されている。長時間分の映像に対応するため、多数
のCD−ROMが用意されている。各CD−ROMに
は、通常のビデオCDと同じく、再生時間にして74分
の映像に相当する映像データが記録されている。所望の
格納位置にある映像データは、CD−ROMのデータセ
クタ毎に割り当てられたセクタアドレスによって指定す
ることができる。所望のセクタアドレスには、CD−R
OMに収録されている映像を最初から再生したときの経
過時間に対応した分/秒/フレームを指定することによ
ってアクセスできる(この辺りの規格はビデオCDに準
拠しているので詳細な説明は省略する。)。
【0014】また、各CD−ROMは、適宜な時間長さ
分の映像を素材映像として収録している。この素材映像
は、1シーンなど映像表現的に区切りのいい映像に相当
する。従って、1枚のCD−ROMには多数のシーンに
相当する多数の素材映像が収録されている。また、本実
施例では、各素材映像間には黒一色の映像が約2秒程度
表示されるように制作されて、各素材映像を区分してい
る。
【0015】さらに、多数のCD−ROMは、後述する
前奏/後奏用ディスクおよび中奏用ディスクと用途によ
って2種類のディスクに分類されている。前奏用/後奏
用ディスクには、楽曲の演奏開始部分に相応しいように
制作された前奏用素材映像と、楽曲の終了部分に合うよ
うに制作された後奏用素材映像とが収録されている。各
前奏用素材映像および各後奏用素材映像は、ともに30
秒ごとに区分されている。
【0016】中奏用ディスクには中奏用素材映像が収録
されている。各中奏用素材映像は、どの前奏用素材映像
から切り替わっても、あるいはどの後奏用素材映像に切
り替わっても違和感が少なくなるように制作されてい
る。この実施例では、中奏用ディスクに格納されている
各中奏用素材映像は一律に4分ごとに区分されている。
さらに、図2に示すように、4分間の収録時間中には時
間調整区間なる時間帯が設定されている。この時間調整
区間には、繰り返し再生したり途中で中断しても差し支
えがないような映像(例えば、静止画に近い風景やスト
ーリー性とは無縁の群衆など)が収録されている。な
お、本実施例では、予め各中奏用素材映像の開始時点か
らの経過時間が1分45秒から2分15秒までの時間帯
が時間調整区間となるように制作されている。
【0017】以上が本実施例における映像データベース
の概略である。もちろん、素材映像の収録時間や中奏用
素材映像における時間調整区間などは上記時間に限るも
のではなく適宜に設定されるものである。また、収録さ
れている素材映像毎にディスクを分類せず、1つのCD
−ROMに各用途の素材映像を混在させてもよい。映像
データの記録媒体がCD−ROMに限るものでもないこ
とは言うまでもない。
【0018】ハードウエア構成 図3は、ムード映像再生システムにおけるハードウエア
の中核である、映像データベース30および映像データ
再生部40の構成をより詳細に示している。映像データ
ベース30は、並列動作する3系統のCD―ROMチェ
ンジャ31〜33によって構成され、長時間分の映像を
収録した多数のCD−ROMがこの3系統のCD−RO
Mチェンジャ31〜33に分納されている。中央制御部
は、任意の系統のCD−ROMチェンジャ31〜33を
制御し、そこに格納されている任意のCD−ROMをそ
の駆動装置にセットさせ、そのCD−ROMに記録され
ている任意の素材映像データの読み取りと出力をさせ
る。また、中央制御部は、素材映像データを読み出して
いるCD−ROMチェンジャと次に素材映像データの読
み取りを行わせるCD−ROMチェンジャが異なる場
合、該当するCD−ROMを次のCD−ROMチェンジ
ャの駆動装置に前もってセットさせておく。そうするこ
とによって、CD−ROMが駆動装置にセットされるま
でのタイムラグが吸収される。
【0019】一方、映像データ再生部は、2系統のMP
EGデコーダ41、42と、この2系統のMPEGデコ
ーダ41、42の出力経路に接続された映像効果処理部
43を含んでいる。2系統のMPEGデコーダ41、4
2は、それぞれが3系統のCD―ROMチェンジャ31
〜33の出力経路に接続されている。そして、3系統の
CD−ROMチェンジャ31〜33から出力されるMP
EG1形式の映像データを入力し、そのうちの1つの経
路からの映像データを選択して復号処理し、ムード映像
を再生する。さらに、この2系統のMPEGデコーダ4
1、42は、並列動作も可能であり、交互に素材映像デ
ータの処理を受け持つようになっている。
【0020】映像効果処理部43は、MPEGデコーダ
41、42からの2系統の映像信号を入力し、その1系
統の映像信号を出力する切り替え動作のほかに、必要に
応じて、並列して入力される2系統の映像信号に各種映
像効果処理(オーバーラップ合成、フェードイン/フェ
ードアウトやワイプによる映像の切り替えなど)を加え
てその映像効果処理後の映像信号を出力する動作もす
る。中央制御部は、これらのハードウエアを後述する台
本情報に従って制御し、再生した素材映像を適宜につな
ぎ合わせて一連のムード映像に編集する。次に、その台
本情報とそれに基づく中央制御部のムード映像編集処理
について説明する。
【0021】台本情報 図4は前出の台本情報の概略を示している。この台本情
報は、各カラオケ楽曲に対応づけされた対照表として用
意され、ハードディスク装置に格納されている。対照表
には、各カラオケ楽曲番号と、それに対応する台本情報
が記述されている。台本情報は、各カラオケ楽曲を前奏
部、中奏部、後奏部の3つの演奏セクションに区分する
とともに、各演奏セクションで使用する素材映像の格納
位置を記述している。ここで特筆すべきことは、各演奏
セクションで使用する素材映像がキーワードなどを介さ
ずに直接的に一意的に指定されていることである。
【0022】また、各演奏セクションで使用する各素材
映像の格納位置は、ディスクの格納場所と、そのディス
ク内での時間的位置によって指定されている。ディスク
の格納場所は、CD−ROMチェンジャのIDとそのチ
ェンジャ内でのディスク番号で指定し、時間的位置は、
前述した分/秒/フレームによって指定している。ま
た、連続した演奏セクション間で同じCD−ROMチェ
ンジャが指定されないようにも配慮されており、ここで
も、上述したタイムラグの発生を回避している。もちろ
ん、ディスクの格納場所は、各CD−ROMに付帯した
ディスクIDと映像データベース内での格納場所を対応
づけた対照表などを用意することによって、直接ディス
クIDで指定することとしてもよい。
【0023】ムード映像編集処理 中央制御部は、上述した台本情報に従って、前奏部にお
いては前記データベースが格納する多数の前奏用素材映
像(前奏用素材映像群)から指定の前奏用素材映像を取
り出し、中奏部においては前記データベースが格納する
多数の中奏用素材映像(中奏用素材映像群)から指定の
中奏用素材映像を取り出し、後奏部においては前記デー
タベースが格納する多数の後奏用素材映像(後奏用素材
映像群)から指定の後奏用素材映像を取り出し、これら
素材映像を編集しながら一連のムード映像に編集する。
【0024】図5は、その編集処理のフローチャートを
示している。カラオケ楽曲がリクエストされると、対照
表を参照してその楽曲に対応する台本情報を取得する。
さらに、カラオケデータに付帯した演奏時間情報を取得
し、演奏時間から前奏部と後奏部の30秒ずつ計1分を
差し引いた時間を中奏部の時間として算出するととも
に、この中奏部の時間に応じた中奏用素材映像の再生制
御アルゴリズムを決定する。(101〜104)。演奏
が開始されると、タイマを0秒にセットし演奏時間の計
測を開始する。それとともに、該当する前奏用素材映像
が収録されている前奏用/後奏用ディスクが格納されて
いるCD−ROMチェンジャを制御し、該当する素材映
像の時間位置を再生開始時点として映像データを出力さ
せる。そして、適宜な系統のMPEGデコーダにこの映
像データの復号処理を行わせて、その映像信号を出力さ
せる(105、106)。出力された映像信号は、映像
効果処理部、映像制御部を経由してディスプレイに出力
される。30秒が経過すると、再びタイマをリセットす
るとともに、前奏用素材映像を復号した系統とは別の系
統のMPEGデコーダに中奏用素材映像データの復号処
理を行わせる(107〜109)。このとき、映像効果
処理部を制御して、切り替わり時に適宜な映像効果処理
を行わせてもよい。
【0025】先に取得した中奏部時間が経過すると、前
奏部から中奏部への素材映像切り替え制御と同様にして
後奏用素材映像に切り替える。後奏用素材映像は30秒
に規定されているので、楽曲の終了とともにムード映像
も違和感なく終了するのである(110〜112)。
【0026】中奏用素材映像再生制御 前述したように、中奏用素材映像の収録時間は4分に規
定されているが、中奏部の演奏時間は楽曲毎に異なる。
この中奏部時間がちょうど4分なら問題ないが、そのよ
うな場合は滅多にない。そこで、本実施例では中奏部時
間に応じて映像再生制御アルゴリズムを決定している。
【0027】図6(A)(B)は、この中奏部素材映像
再生制御についての概略を示している。(A)は、中奏
部時間が4分未満の場合における一例である。この例で
は、中奏部時間が3分45秒となっている。この中奏部
素材映像を再生するとき、まず、開始時点aから再生を
開始し、b点を経過して時間調整区間を再生する。この
場合、中奏部時間が収録時間よりも15秒短いので、時
間調整区間の終わり時点(d点)から15秒前のc点以
降の再生を省略し、d点にジャンプするようにスキップ
再生する。この後、この素材映像の終了時点であるe点
まで再生するとちょうどこの楽曲における中奏部時間に
一致させることができる。
【0028】一方、図6(B)には、中奏部時間が4分
以上の場合における一例を示した。この例では中奏部時
間が4分50秒となっている。まず、この中奏部素材映
像を開始時点a点から時間再生区間の終わり(d点)ま
で一通り再生する。d点まで再生すると、時間調整区間
の開始時点b点に戻って時間再生区間をリピート再生す
る。この例では、素材映像の収録時間より50秒超過し
ている。これに対し、時間調整区間の映像は30秒分な
ので、時間調整区間をもう一通り再生する。再度d点に
達したときの中奏部経過時間は2分45秒であり、d−
e点間の1分45秒の映像を再生しても20秒余る計算
になる。このため、再びb点に戻って時間調整区間をリ
ピート再生していく。そして、c点まで再生するとd点
へスキップ再生し、e点まで再生すると中奏部時間に一
致する。
【0029】以上のように、中央制御部は中奏部時間に
応じてスキップ点(c点)やリピート回数を決定するこ
とによって中奏部の再生制御アルゴリズムを決定する。
そして、中奏部における演奏経過時間を監視しながらこ
のアルゴリズムに従った再生制御処理を行う。
【0030】なお、リピート再生やスキップ再生に移行
するときは所定のアドレスにポインタ(光ピックアップ
など)を移動させる時に発生する空白時間を移行前の映
像をフリーズすることによって違和感を回避している。
もちろん、前述したようにこの時間調整区間の映像その
ものが途中で切り替わっても違和感を感じないように予
め制作されているので、実際にはほとんど違和感を感じ
ない。また、必要に応じてフェードアウト/フェードイ
ンなどの映像効果も付加してよりスムースに映像移行す
るような表現とすることもできる。
【0031】===その他の実施例など=== 上述した実施例において台本情報は、各カラオケ楽曲に
対し1対1に対応しているが、各カラオケ楽曲に複数の
台本情報を対応させてもよい。そして、演奏機会毎に台
本情報をランダム選択するなどして、同じ楽曲を演奏さ
せても異なるムード映像とすることができる。この複数
の台本情報は、カラオケデータ中に含ませてもよいし、
実施例と同様に楽曲−台本対照表を用意してもよい。あ
るいは、1つのカラオケ楽曲に1つの台本情報を基本と
しながら、台本−類似台本対照表などを用意して、同じ
曲風や詩情となる楽曲間では相互に台本情報を融通し合
うようにしてもよい。
【0032】演奏時間が長く、中奏部で時間調整区間が
何度もリピートされて「くどい」映像となる場合には、
台本情報における中奏部に複数の素材映像格納位置を記
述して、1回リピートさせた後は、他の中奏用素材映像
に切り替えるなど適宜に再生制御することも可能であ
る。
【0033】さらに、台本情報に各演奏セクション間で
素材映像が切り替わるときの映像効果を記述して、映像
効果処理部がこの指定された映像効果に従って処理する
ように制御してもよい。それにより、映像の切り替わり
時をよりスムースに移行させる表現にすることができ
る。
【0034】中奏用素材映像に必ずしも時間調整区間を
設定する必要はない。この場合、各中奏用素材映像の収
録時間をある程度長めに設定して、その終わりの部分の
映像を途中で切り替えたとしても違和感がないように制
作するなどして対処すればよい。
【0035】特定のアニメキャラクタをムード映像中で
登場させる場合、台本情報で著作権表示が挿入されてい
る後奏用素材映像を予め指定しておけば、演奏時間中に
間違いなく著作権表示をすることができる。
【0036】CD−ROMチェンジャやMPEGデコー
ダは1系統でもよい。この場合、各演奏セクション間で
素材映像が切り替わるとき、映像効果処理部が前のセク
ションにおける素材映像の終了部分をフリーズさせるな
どしてタイムラグの違和感を軽減させるようにすること
が可能である。
【0037】また、複数のCD−ROMチェンジャの代
わりに、多数のCD−ROMを格納する1台のディスク
トレイと、複数のCD−ROM駆動装置からなる構成と
し、搬送装置によって、ディスクトレイから任意のCD
−ROMを取り出して所定のCD−ROM駆動装置にセ
ットする方式を採用してもよい。図7にその1例を示し
た。中央制御部の制御の下、搬送装置45がディスクト
レイ34よりCD−ROMを取り出し、3系統のCD−
ROM駆動装置31b〜33bのいずれかにセットす
る。そして、搬送装置45が次にデータが読み出される
CD−ROMを別系統のCD−ROM駆動装置に予めセ
ットしておくことで、素材映像の切り替わり時に発生す
るタイムラグをなくすようにしている。
【0038】なお、映像データはMPEG1形式に限ら
ずMPEG2や他のデジタルデータ、あるいは光学式ア
ナログビデオディスクなどのようなアナログの映像信号
としてもよい。そして、それぞれのデータ形式の信号を
格納する適宜な記録媒体による映像データベースと、そ
れぞれの形式の映像データを処理してムード映像を再生
するための映像データ再生手段を備えるようにすること
も可能である。
【0039】
【発明の効果】カラオケ楽曲の演奏時系列を前奏、中
奏、後奏の演奏セクションに分け、それぞれの演奏セク
ションで使用する素材映像を台本情報に基づいて直接指
定している。このため、素材映像を特定の演奏セクショ
ンで使用することを前提にして制作することで、使い回
しの素材映像を使用しながらも、演奏の始まりから終わ
りまでの起承転結といったカラオケ楽曲におけるストー
リー性を十分に備えたムード映像とすることができる。
もちろん、素材映像を直接指定しているのでアニメソン
グなど特定のアニメキャラクタをムード映像に登場させ
ることができるとともに、「著作権表示」など表示すべ
き映像も台本情報内で指定するだけで対応することがで
きる。従来のカラオケ装置の構成としながら、CD−R
OMやムード映像再生制御用ソフトウエアを変更するだ
けでよい。そのため、大きなコストアップを招くことが
ない。
【0040】さらに、前奏用素材映像と後奏用素材映像
は、所定時間に区分されているために、素材映像や台本
情報の制作が容易となり、CD−ROMなどの素材映像
集をより低価格で提供することも可能となる。また、新
曲のリリースにも素早く対応できる。加えて、中央制御
部の処理も単純になり、ムード映像再生制御用ソフトウ
エアの変更がさらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるカラオケ装置の構成図で
ある。
【図2】上記実施例における映像データベースに格納さ
れた中奏用素材映像の時系列構造である。
【図3】上記実施例におけるムード映像再生システムに
おける主要部分の構成図である。
【図4】上記実施例において処理される台本情報の概略
構造図である。
【図5】上記実施例において中央制御部が行うムード映
像編集処理を示したフローチャートである。
【図6】上記実施例における中奏用素材映像再生制御の
概略図である。
【図7】上記ムード映像再生システムにおけるその他の
実施例の構成図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置 11 中央制御部 22 ディスプレイ 30 映像データベース 40 映像データ再生部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 15/04 302 G11B 27/10 G11B 27/34 H04N 5/76 H04N 5/85

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像データベース、映像データ再生部、
    制御部を備え、前奏用素材映像、中奏用素材映像、後奏
    用素材映像を指定する台本情報に基づいて映像の再生を
    行うカラオケ映像再生装置であって、 映像データベースは、前奏用素材映像、中奏用素材映
    像、後奏用素材映像を格納し、 映像データ再生部は、映像データベースの格納する映像
    を再生し、 制御部は、 指定されたカラオケ楽曲に対応する台本情報を取得し、 指定されたカラオケ楽曲の演奏時間情報から前奏用素材
    映像と後奏用素材映像の再生時間を差し引いた中奏時間
    を算出し、 取得した台本情報に基づいて、前奏用素材映像、算出し
    た中奏時間の再生時間での中奏用素材映像、後奏用素材
    映像の順にて再生させるカラオケ映像再生装置。
JP2000064693A 1997-07-29 2000-03-09 カラオケ映像再生装置 Expired - Fee Related JP3320056B2 (ja)

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