JP4898537B2 - ステータ位置調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、このロータと同心にロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段によりステータがモータケースに締付け固定されるモータ駆動装置に関し、そのようなモータ駆動装置における、ステータ位置の調整方法に関するとともに、その調整方法を使用するステータ位置調整システムに関する。
近来、自動車の駆動源としてエンジン及びモータ駆動装置を備えた、所謂ハイブリッド車が燃費、環境保護等の点から注目を集めている。この種のハイブリッド車にあっては、モータ駆動装置はバッテリーから電力を得て駆動力を発生するモータとして働き、その駆動力を走行機構側に伝えモータ走行を行う他、エンジンから駆動力を得てジェネレータとして働き、バッテリーの充電の用を果たす場合もある。さらに、制動時には車が余分に有する慣性力を電力として回収する、所謂、回生動作もする。さらに、モータ駆動装置がエンジンの始動用に使用される場合もある。
従って、ハイブリッド車に備えられるモータ駆動装置は、そのロータが変速機構側及びエンジン側に駆動連結されて、駆動力の授受が可能とされている。
モータ駆動装置は、ステータと当該ステータ内に収納されるロータとを備えており、これらステータ及びロータは、モータケース側から支持される。ステータの支持は固定支持であり、ロータの支持は、モータケースに設けられる軸支部からの回転支持である。通常、ハイブリッド車にあっては、モータケースは単独で設けられることは少なく、変速機構が内部に収納されるミッションケースの一部がモータケースに兼用される。
このようなハイブリッド車に採用されるハイブリッド駆動装置が、特許文献1に紹介されている。この文献に開示の技術では、ハイブリッド駆動装置は、第1の電気モータ及び第2の電気モータを備えて構成されている。
上記のようなハイブリッド駆動装置に採用されるモータ駆動装置の概略構造を図1、図2に模式的に示した。図1はモータ駆動装置の断面図を、図2はモータ駆動装置の分解斜視図を示したものである。
図1において、左側がエンジンEが配設されるエンジン室ER側に、右側が変速機構Tが配設される変速機構室TR側に対応する。
ステータSは、ステータコアSCと、このステータコアSCに対するステータコイルSWを備えて構成される。ステータコアSCは、図2に示すように概略リング状の鋼板pを多数枚積層して構成されるものであり、鋼板p夫々の周方向の所定位相に設けられた固定部を積層方向に貫通する締結ボルトb1(本願における締付け手段に相等する)で、モータケースに締付け固定される。さらに、ステータコアSCを成す鋼板pには、周方向の所定位相において、かしめ或いは溶接処理等が施されており、鋼板p間の相対移動がある程度規制される。
このステータコアの、図1における左右方向(ロータの軸方向に相等)の位置はモータケースに設けられる着座面によって決まる。一方、その上下方向(ロータの軸径方向に相等)に関しては、締結ボルトb1の締付けにより、その位置が決まる。
従来、この種のステータの心出し(ロータの軸心と同一視できるモータケースに設定されているロータの支持軸心に対する心出し)は、ステータがロータに接触しないように、ステータの軸心の許容範囲を決めて、ステータをモータケース内で適正に心出しするものとしてきた。
即ち、ロータの外周面とステータの内周面との間に所定の隙間が確保され、両者が接触することなくロータが回転できれば良い基準を予め決めておいてステータの心出しを行ってきた。
この場合、ステータの外周面とモータケースの内周面との間にあっては、隙間が形成される場合もあれば、ステータの少なくとも一部がモータケースの内周面に接触していることもあった。
WO2005/000620
しかしながら、ステータの少なくとも一部がモータケースに接触している場合、ステータが何らかの要因で共振する場合があることが判明した。このような要因としては、例えば、ロータの回転による影響でステータが共振したり、変速機において発生される振動がモータケースを介してステータに伝達されステータが共振し、モータ駆動装置から発生する振動を増幅する等が考えられる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステータ起因でモータ駆動装置から発生する振動(特に音)が低いモータ駆動装置を得ることができるステータ位置調整方法を得ることにあり、また、そのようなステータ位置調整を行うことができるステータ位置調整システムを得ることにある。
上記目的を達成することができる、モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整方法の第1の特徴構成は、
ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲が設定され、
前記ステータ軸心の位置を測定する測定工程を実行するとともに、
前記測定工程で得られたステータ軸心の位置が、前記第1許容範囲内に納まるように、前記ステータの軸心の位置を調整する調整工程を実行することにある。
このステータ位置調整方法を使用する対象となるモータ駆動装置では、
第1許容範囲が設定されており、ステータ軸心の位置が第1許容範囲内に納まっている限りにおいて、ステータ、モータケース間に第1隙間が形成される。そして、第1許容範囲は、第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲とされ、この範囲を超えるとステータの外周面がモータケースの内周面に接触する(第1隙間が無くなる)範囲とされる。
そこで、本願第1の特徴構成のステータ位置調整方法では、測定工程を実行して、その位置を得て、調整工程において、ステータ軸心位置を第1許容範囲内に納めるように調整する。
このようにすると、ステータ軸心が第1許容範囲内に収まっていることにより、ステータ、モータケース間の第1隙間を確実に確保できる。即ち、ステータの外周の全域がモータケースに接触しない状態が確保される。
よって、ステータとモータケースとの接触を避けることで、ステータが何らかの要因によって共振を起こし、モータ駆動装置から発生する振動(特に音)が大きくなることを良好に抑制できる。
このような本願第1の特徴構成のステータ位置調整方法を実行するためのステータ位置調整システムは、
モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整システムであって、
ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲を記憶した記憶手段を備え、
前記ステータ軸心の位置を測定する測定手段を備えるとともに、
前記ステータ軸心の位置を調整する調整手段を備え、
前記測定手段により測定されたステータ軸心の位置に基づいて、前記ステータ軸心の位置を前記第1許容範囲内に納める前記調整手段に対する調整指令を生成する調整指令生成手段を備えたステータ位置調整システムとすることができる。
このステータ位置調整システムは、記憶手段、測定手段及び調整手段を備えて構成される。
ここで、記憶手段は、モータ駆動装置において予め設定されている、第1許容範囲を記憶している手段であり、この情報を提供する手段である。
一方、測定手段は、先に説明した測定工程を実行する手段である。
そして、このステータ位置調整システムには、調整指令生成手段を備えることで、測定手段により測定されたステータ軸心の位置に基づいて、ステータ軸心の位置を前記第1許容範囲内に納める前記調整手段に対する調整指令を生成し、この調整指令に従って、調整手段が働く若しくは働かせることにより、ロータ、ステータ、モータケース間に第1隙間が確保されたモータ駆動装置を得ることができ、振動の発生を抑えることができる。
上記目的を達成することができる、モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整方法の第2の特徴構成は、
ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲と、
ステータの内周面とロータの外周面との間に第2隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第2許容範囲と、が設定されるとともに、
前記第1許容範囲が前記第2許容範囲以下に設定されており、
前記ステータ軸心の位置を測定する測定工程を実行するとともに、
前記測定工程で得られたステータ軸心の位置が、前記第1許容範囲内に納まるように、前記ステータの軸心の位置を調整する調整工程を実行することにある。
このステータ位置調整方法を使用する対象となるモータ駆動装置では、
第1許容範囲と第2許容範囲とが設定されており、ステータ軸心の位置が第1許容範囲内に納まっている限りにおいて、ステータ、モータケース間に第1隙間が形成され、第2許容範囲内に収まっている限りにおいて、ステータ、ロータ間に第2隙間が形成される。そして、第1許容範囲は、第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲とされ、この範囲を超えるとステータの外周面がモータケースの内周面に接触する(第1隙間が無くなる)範囲とされる。
同様に、第2許容範囲は、第2隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲とされ、この範囲を超えるとステータの内周面がロータの外周面に接触する(第2隙間が無くなる)範囲とされる。
そして、第1許容範囲と第2許容範囲との関係は、第1許容範囲が第2許容範囲以下とされる。ここで、第2許容範囲には、ロータとステータとが接触しない条件下にあっても、ステータとモータケースが接触することが発生しうる範囲を含む。
そこで、本願に係るステータ位置調整方法では、測定工程を実行して、その位置を得て、調整工程において、ステータ軸心位置を第1許容範囲内に納めるように調整する。
このようにすると、第1許容範囲と第2許容範囲との関係から、ステータ、ロータ間の第2隙間を確実に確保できるとともに、ステータ軸心が第1許容範囲内に収まっていることにより、ステータ、モータケース間の第1隙間を確実に確保できる。
よって、ステータとモータケースとの接触を避けることで、ステータが何らかの要因によって共振を起こし、モータ駆動装置から発生する振動(特に音)が大きくなることを良好に抑制できる。
さらに、このように第1許容範囲が第2許容範囲以下に設定されている構造で、第1許容範囲が第2許容範囲未満であれば、例え、締付け手段が緩んで、ステータの軸径方向への移動が発生したとしても、ステータはモータケースに先に接触することとなり、ロータの回転は確保される。また、第1許容範囲と第2許容範囲とが同一であれば、この範囲内に収まっている限りにおいて、第1隙間、第2隙間を確保することができ、モータ駆動装置の正常な動作を確保できる。
このような本願第2の特徴構成のステータ位置調整方法を実行するためのステータ位置調整システムは、
モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整システムであって、
ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲と、
ステータの内周面とロータの外周面との間に第2隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第2許容範囲とを記憶した記憶手段を備えるとともに、前記第1許容範囲が前記第2許容範囲以下となる関係にあり、
前記ステータ軸心の位置を測定する測定手段を備えるとともに、
前記ステータ軸心の位置を調整する調整手段を備え、
前記測定手段により測定されたステータ軸心の位置に基づいて、前記ステータ軸心の位置を前記第1許容範囲内に納める前記調整手段に対する調整指令を生成する調整指令生成手段を備えたステータ位置調整システムとすることができる。
このステータ位置調整システムは、記憶手段、測定手段及び調整手段を備えて構成される。
ここで、記憶手段は、モータ駆動装置において予め設定されている、第1許容範囲、第2許容範囲を記憶している手段であり、これらの情報を提供する手段である。
一方、測定手段は、先に説明した測定工程を実行する手段である。
そして、このステータ位置調整システムには、調整指令生成手段を備えることで、測定手段により測定されたステータ軸心の位置に基づいて、ステータ軸心の位置を前記第1許容範囲内に納める前記調整手段に対する調整指令を生成し、この調整指令に従って、調整手段が働く若しくは働かせることにより、ロータ、ステータ、モータケース間に第1隙間、第2隙間が確保されたモータ駆動装置を得ることができ、振動の発生を抑えることができる。
さて、先に説明した本願第2の特徴構成のステータ位置調整方法において、第1許容範囲が第2許容範囲と同一であることが好ましい。
第1許容範囲と第2許容範囲とが同一である場合、ステータとモータケースとの間に形成される第1隙間と、ステータとロータとの間に形成される第2隙間とが、同一の基準で設定されることとなる。換言すると、ステータの軸心が第1許容範囲(=第2許容範囲)を超えた段階で、ステータはその外周側でモータケースに、その内周側でロータに接触することとなる。
即ち、この状態では、第1許容範囲を可能な限り大きくとりながら、なお、第1隙間、第2隙間を確保できるロータ位置の調整を行うことができる。
第1許容範囲を第2許容範囲と等しく設定しておく条件は、当然に、本願に係るステータ位置調整システムにおいて採用することができ、上記作用・効果を得ることができる。
さらに、これまで説明してきたステータ位置調整方法において、その調整対象とするモータ駆動装置に関し、前記ステータの外周面と前記モータケースの内周面との間に形成される隙間に関し、前記第1隙間を有する第1モータケース内周面部と、前記第1隙間より大きな第3隙間を有する第2モータケース内周面部とが、軸方向に形成されていることが好ましい。
ここでは、調整対象とされるモータ駆動装置は、その軸方向(モータ駆動装置の軸方向で、この方向は、ステータ軸心或いはロータ軸心が延出している方向)に、少なくとも第1モータケース内周面部と第2モータケース内周面部とが備えられる。ここで、第1モータケース内周面部は、これまで説明してきたステータ、モータケース間の隙間が、許容ぎりぎりとなる部位であり、第2モータケース内周面部では、隙間が第1隙間より大きな第3隙間とされる。
よって、第2モータケース内周面部では、充分な隙間を確保して、ステータ、モータケース間の干渉を避けることができる。
また、このように第1モータケース内周面部と第2モータケース内周面部とを備えた構成を採用する場合に、前記モータケースに、前記ステータの軸方向端面が着座される着座面を備え、
前記第1モータケース内周面部が前記着座面側に、前記第2モータケース内周面部が前記第1モータケース内周面部より前記着座面から離間する側に設けられていることが好ましい。
本願のようなステータが締付け手段により締付けられる構成のモータ駆動装置では、着座面側の変位が微小で、この着座面から離れるに従って、変位しやすい構造となる。そこで、着座面の近傍に第1モータケース内周面部を、この着座面から離れた位置に第2モータケース内周面部を設けることで、不測にステータがモータケースに接触する等の問題を容易に回避することができる。
さらに、これまで説明してきたステータ位置調整方法において、その調整対象とするモータ駆動装置に関し、周方向の複数部位に、外周面が径方向外側に突出形成された突出部を前記ステータに備えるとともに、前記突出部が着座される着座面を、前記モータケースに備え、
前記ステータの周方向において、前記突出部を除いた通常外周部に関し、
前記通常外周部と前記モータケースとの間に軸方向隙間が形成されていることが好ましい。
この構成では、ステータとモータケースとの接触に関して、軸方向の接触部位を問題とする。
即ち、ステータの突出部を備えた構成を有する場合に、この突出部においては、着座面に着座して接触する構造とし、突出部が形成されていない周方向の通常外周部に関しては、モータケースが着座面より下がった構造とすることで、ステータとモータケースとの間に軸方向隙間が形成されるものとする。
このようにすることで、ステータとモータケースとの接触部位を突出部(即ち、締付け手段によりステータがモータケースに確実に締結されている部位)に接触する箇所を限定することで、不要な振動の発生を防止して、モータ駆動装置が発生する音を低減することができる。
更に、これまで説明してきたステータ位置調整方法によってステータ位置が調整された前記ステータを用い、
前記調整工程の後、前記締付け手段を用いて前記ステータを前記モータケースに締付ける締付工程を実行し、
前記締付工程の後、前記モータケース及び前記ステータに対して前記ロータを組み付ける組付工程を実行するモータ駆動装置製造方法も、本願の対象となり得る。
このような製造方法によれば、ステータ起因でモータ駆動装置から発生する振動(特に音)が低いモータ駆動装置を得ることができる。
以下の説明では、本願が対象とするモータ駆動装置Mの構造、このモータ駆動装置Mを適切に組み立てるための本願に係るステータ位置調整システム100の構造、このステータ位置調整システム100を使用してのステータSの位置調整・固定作業及びモータ駆動装置Mの組み立てについて、順に説明する。
本願のモータ駆動装置Mは、ハイブリッド駆動装置に採用することができる。
1 モータ駆動装置M
図1は、ミッションケースMC(モータケースの一例)内に収納され、組付け状態にあるモータ駆動装置Mの断面構造を示す図面であり、図2は、モータ駆動装置Mを構成するステータSの支持及びロータRの支持構造を明らかにすべく、モータ駆動装置Mを分解して示した図面である。
図1において、左側がエンジンEが配設されるエンジン室ER側の部位であり、右側が変速機構Tが配設される変速機構室TR側の部位である。先にも示したように、モータ駆動装置MのロータRは、エンジンE及び変速機構Tと駆動連結可能に構成されており、それぞれに対して駆動力の授受が可能となっている。
図1、2からも判明するように、モータ駆動装置MはステータSとロータRとを備えて構成されている。組付け状態で、ステータSの軸心ZsはロータRの軸心Zrに対して一定の許容範囲内に収まっており、ロータRの軸心位置は、ミッションケースMCにより支持される一対の軸支ベアリングBRGにより決まる。軸心Zrに沿った方向を、単に軸方向(図1のD1で示す方向)と呼び、その直交方向を軸径方向(図1のD2で示す方向)と呼び、その周りの方向を軸周方向(図1のD3で示す方向)と呼ぶ。
ステータSは、ステータコアSCと、このステータコアSCに対するステータコイルSWとを備えて構成され、ステータコアSCは、図2に示す様に概略リング状の鋼板pを多数枚積層して構成される。積層方向は、軸方向D1と一致している。各鋼板pは、周方向の所定位相において、かしめ或いは溶接処理により鋼板p相互間の相対移動が規制される構成が採用されている。さらに、各鋼板pには、周方向均等に3箇所、径方向に突出する突出部p1が設けられており、各突出部p1にステータコアSCをミッションケースMCに締結固定するためのボルト挿通孔p2が設けられている。積層構造のステータコアSCは締付け手段としての締結ボルトb1でミッションケースMCに設けられる着座面MC1に締結固定される。図1、図2からも判明するように、本願が対象とするモータ駆動装置のステータコアSCは、その軸方向長さが比較的短いものであり、締結ボルトb1によるミッションケースMCへの締結を行っても、着座面MC1に対するステータ軸心Zrの直角度が極端に悪化することはない。即ち、ロータの軸心Zrとステータの軸心Zsとの実質的な平行関係は守られる。
各鋼板pの内径側には、内径側に櫛歯状に突出するティースtが設けられている。ステータコイルSWは、このティースt間の空隙部を介して巻かれる。ティースtの内径側端面t1は周方向に延びる端面とされている。
また、このステータコイルSWは、ワニスが含浸されて、絶縁状態で固定されている。更に、鋼板p間も、ワニスが含浸されて、水等の浸入を防止した状態で固定されている。また、このようにワニスが含浸されていることで、熱伝導率が向上され、放熱性が向上されている。
ステータSのミッションケースMC内の位置決めに関して説明すると、軸方向D1における位置決めは、ステータコアSCの、図1において右側に示す端面(主には突出部p1の端面)がミッションケースMCに設けられた着座面MC1に当接することにより決まる。ミッションケースMC内に形成されたステータ収納空間は、軸径方向D2(図1において上下方向)において、所定の余裕を見込むものとされており、ステータSがミッションケースMCに、締結ボルトb1を使用して締結されない限りにおいて所定のがたを有するものとなる。従って、締結ボルトb1の締結後、ミッションケースMCに対する軸径方向D2におけるステータSの軸心位置が定まることとなる。
ミッションケースMCに対するステータSの軸周方向D3の位相は、先に説明した突出部p1に対するミッションケースMCに設けられる着座面MC1の軸周方向D3の位相に基づいて決まるものであり、ミッションケースMCへのステータSの挿入操作及び締結ボルトb1による締結操作により決まる。
ロータRは、ロータ軸RAの周りにロータ本体RBを備えて構成されており、このロータ軸RAは、エンジン室ER側に設けられる軸支ベアリングBRG1及び変速機構室TR側に設けられる軸支ベアリングBRG2の両方から軸支される。
図1、2からも判明するように、モータ駆動装置室MRは、エンジン室ERと変速機構室TRとの間の独立の区画室として形成されている。図示する例の場合、モータ駆動装置室MRと変速機構室TRとの間には、ミッションケースMCと一体の仕切り壁Wが設けられており、この壁Wに前記ロータRを支持するための一方の軸支ベアリングBRG2が備えられている。
一方、モータ駆動装置室MRとエンジン室ERとの間には、ミッションケースMCに取り付け固定される仕切りカバーCを設けている。この仕切りカバーCは、図1において左側からミッションケースMCの端面開口MCOを覆うことで、モータ駆動装置室MRを区画する。図1、2からも判明するように、この仕切りカバーCは、端面開口MCOに複数設けられたノックピンnpによって、軸径方向D2及び軸周方向D3の位置が決まる。この仕切りカバーCには、前記ロータRを支持するための他方の軸支ベアリングBRG1が備えられている。
以上説明した構成から判明するように、モータ駆動装置MのロータRは、仕切り壁Wに設けられる軸支ベアリングBRG2及び仕切りカバーCに設けられる軸支ベアリングBRG1により回転可能に支持される。
さて、以上説明してきたモータ駆動装置Mにおける、ロータR、ステータS(ステータコアSC)、ミッションケースMCの緒元について、図1及び図3に基づいて説明する。
図1に示すように、ステータSの外周面とミッションケースMCの内周面との間には本願において第1隙間と呼ぶギャップg1が空けられている。一方、ロータRの外周面とステータSの内周面との間には、本願において第2隙間と呼ぶギャップg2が空けられている。
本願にあっては、第1隙間g1、第2隙間g2を確実に確保するために、ミッションケースMCの内周位置が独特の位置に設定されているとともに、上記第1隙間g1、第2隙間g2を確保するために、ミッションケースMCに設定される軸心Z(この軸心はロータの軸心Zrと一致する)に対する、ステータ軸心Zsの許容範囲として、ミッションケースMCを基準とし第1隙間g1を確保するための第1許容範囲Tr1と、ロータRを基準とし第2隙間g2を確保するための第2許容範囲Tr2とが、予め所定の関係とされている。具体的には、第1許容範囲Tr1が、第2許容範囲Tr2以下に選択・設定されている。
これら緒元の関係について、図3を参考にして説明する。図3に示す例は、第1許容範囲Tr1が第2許容範囲Tr2に対して、それより小さく選択されている例である。
図3において、横方向のほぼ中央部位にミッションケースMCに設定される軸心Z(ロータの軸心Zr)を描いている。そして、その軸心に対して振り分け状態で、ロータRの外周面の位置を方形箱印で示している。一方、ステータS(ステータコアSC)の位置を示したのが、内部に×印を付けた方形箱印である。さらに、ミッションケースMCの内周面の位置を太線で示した。また、同図に、第1許容範囲Tr1及び第2許容範囲Tr2を示している。
さて、図3(a)(b)は、第2許容範囲Tr2を説明するための図であり、(a)は、ロータRに対してステータSを右寄せした状態(ステータSがロータRに左側から接触した状態)を示しており、(b)は、ロータRに対してステータSを左寄せした状態(ステータSがロータRに右側から接触した状態)を示している。従って、本願にいう第2隙間g2を確保する必要がある場合、図3(a)(b)で示される位置関係においてステー
タ軸心Zsが取る位置のわずかに内側に第2許容範囲Tr2を設定し、この許容範囲内にステータ軸心Zsの位置を調整する。この調整方法が、従来、採用されていた調整方法である。しかしながら、この場合、ステータSがミッションケースMCに接触する状態を許容するものとなる。
これら(a)(b)において、内部に×印を付けた方形箱印で示されるステータSの外周面(横方向最も外側に位置される細実線)が第2隙間g2を確保するために、ステータSが採ることができる限界位置を示すこととなる。
さて、本例にあっては、ミッションケースMCの内周面位置(実太線の位置)は、上記の限界位置より内側に選択・設定されている。即ち、ステータSが横方向へ移動した場合、ロータRとの接触を起こす前に、ステータSがミッションケースMCに接触する位置関係が確保されている。
図3(c)(d)は、第1許容範囲Tr1を説明するための図であり、(c)は、ステータSを左寄せした状態(ステータSがミッションケースMCに左側から接触した状態)を示しており、(d)は、ステータSを右寄せした状態(ステータSがミッションケースMCに右側から接触した状態)を示している。従って、本願にいう第1隙間g1を確保する必要がある場合、図3(c)(d)で示される位置関係においてステータ軸心Zsが取る位置のわずかに内側に第1許容範囲Tr1を設定し、この許容範囲内にステータ軸心Zsの位置を調整する必要がある。
そこで、本願にあっては、ミッションケースMCの内周面の位置を上記のように設定するとともに、ロータ軸心Zrの位置を第1許容範囲Tr1内に納まるように調整する。
このようにすることで、図3(e)に示すように、第1隙間g1、第2隙間g2ともに確保され、ステータSの横移動が不測に発生した場合にあっても、ロータR、ステータS間の接触を避けることができる。
2 ステータ位置調整システム
ステータ位置調整システム100は、ステータSをミッションケースMC内に収納した状態で、ミッションケースMCにおいて決まるロータ軸心Zrに対して、ステータSを適切な位置に調整しようとするものである。
この目的から、図9、図10に示すように、システム100は、本願独特の構成の測定調整装置1が備えられるとともに、この測定調整装置1に対する調整指令を生成する動作制御部1cが備えられている。
全体概略構造
このステータ位置調整システム100には、ステータ位置調整システム100自体の操作用の操作パネル102が設けられるとともに、基体フレーム103の各部位に、ミッションケースMCであるワークが配設されるワーク配設部103a、後述する測定調整装置1が懸垂状態で支持される測定調整装置支持部103bが備えられている。また、測定調整装置1の測定結果に基づいて所定の演算処理を実行するコンピュータからなる動作制御部1cが備えられている。
測定調整装置支持部103bにおいて、前記測定調整装置1が、システム上下方向に移動可能とされている。一方、前記ワーク配設部103aにおいて、ワークを固定可能とするとともに、ワーク配設部103aはワークの位置を3次元で位置決めできる構成が採用されている。
図9に示すように、ステータ位置調整システム100に向かって右側に、作業者によって操作される操作パネル102が、左側に表示装置101が設けられている。この表示装置には、ロータ軸心Zrに対するステータ軸心Zsの位置及びその許容範囲Tr1が表示されるように構成されており、作業者は、表示装置101の表示をみながら、作業の進行状況を確認できるとともに、適切な操作を行うことができる。
以下測定調整装置の具体的構造についてまず説明する。
2−1 測定調整装置
図4〜8に、測定調整装置1の構成を示した。
図4は、測定調整装置1の構成を示すための要部断面図であり、ミッションケースMC内にステータSを挿入した状態で、ステータSの位置を測定及び調整可能に測定調整装置1を配設した状況を示している。
図5は図4に対応する平面図であり、図6は図4のA−A断面を、図7は測定調整装置1のみを示した斜視図である。さらに、図8は、その分解図である。
測定調整装置1は、ミッションケースMC内にステータSを収容し、ステータSがロータRの軸方向D1に支持され、ステータS内にロータRが挿入されていないロータ未挿入状態にあるステータSの位置(ステータSの軸径方向D2の位置)の測定を行うように構成されている。更に、この測定調整装置1は、その測定結果に基づいて、ステータSの位置(ミッションケースMCに支持された状態にあるロータ軸心Zrに対するステータSの軸心Zsの位置)を調整可能に構成されている。また、この測定調整装置1は、ケース側軸支部RAS2とカバー側軸支部RAS1との両方から、その軸(図4に示すZ)が決定されるように構成されている。後述するように、ステータの軸心Zsは、軸方向3箇所で測定されるステータの円心中心の平均値(平均円心位置)として求められるように構成されている。
図4、図6、図7、図8から判明するように、測定調整装置1は、図4において上下一対となる端面プレート2を軸周方向D3において4箇所設けられているセンサーバー3で固定連結した構成を有している。これら上下一対の端面プレート2の間には、ステータ位置調整機構4が、各センサーバー3間に均等に4本掛け渡されている。ステータ位置調整機構4は、軸方向D1に配設されるカム軸5に偏心カム6を備えたものである。
前記上下の端面プレート2のうち、下側に位置する端面プレート2dは、概略、リング状を成すリング状端面プレート2dとして構成されており、その一方の端面の外周近傍部位に、4本のセンサーバー3が固定連結されている。このセンサーバー3の夫々は、リング状端面プレート2dに一対のピン7を使用して厳密に位置決めされている。前記センサーバー3が固定連結される端面とは反対側の端面で、その中央に、ガイド軸8が固定されている。
このガイド軸8は、図4に示す様に、リング状端面プレート2dとの連結部8aを上端側に備えるとともに、その外周部位に、先に説明したケース側軸支部RAS2を構成する軸支ベアリングBRG2に嵌込する嵌込部8bを備えている。一方、下端側の中央に第1センター軸9aが挿入される第1センター軸進入孔8cを備えている。この第1センター軸9aは、ミッションケースMCへのステータSの固定作業時に使用するステータ位置調整システム100に設けられる案内部材であり、図4に示す軸Zに対して直交面上で決まる原点で、軸方向D1である軸Zに沿った方向に移動可能に備えられている。固定作業において、第1センター軸9aおよび後述する第2センター軸9bが、作業において仮想的な基準となるロータRの回転軸の位置に配設される。
リング状端面プレート2dには、軸周方向D3において4箇所均等に、カム軸5を回転可能に支持する支持ベアリング11を備えた接続支持部が備えられている。この支持ベアリング11として、カム軸5からの軸方向D1の荷重を受けるべくスラストを受けることができるベアリングが採用されている。
前記上下の端面プレート2のうち、上側に位置する端面プレート2uは、図5に示す平面視で、概略、方形を成す方形プレート12と概略リング状を成す連結プレート13とから構成されている。方形プレート12と連結プレート13とはボルト連結されることで、一体となる構成が採用されている。
連結プレート13の外周近傍部位に、先に説明した4本のセンサーバー3の他端が固定連結されている。この連結部位においても、センサーバー3の夫々は、一対のピン7を使用して厳密に位置決めされている。前記センサーバー3が固定連結される端面とは反対側の端面に、前記方形プレート12が位置される。図4に示す様に、方形プレート12には搬送用ハンドル14が固定される。
搬送用ハンドル14は、センサーバー3とは反対側の端面で、方形プレート12にボルト連結されており、その内径部位に第2センター軸9bが挿入されるセンター軸貫通孔14aを備えている。この第2センター軸9bは、測定調整装置1の搬送用に使用されるとともに、第1センター軸9aとともに、固定作業の基準位置決め用に使用される。
連結プレート13には、軸周方向D3において4箇所均等に、カム軸5を回転可能に支持する接続支持部15が備えられている。この接続支持部15は、前記カム軸5を軸方向D1において良好に心出しするように一対のラジアルベアリング16を備えた構成とされ、さらに、カム軸5の回転を適宜止めるためのスタッドボルト17も備えられている。
方形プレート12の長手方向端近傍には、ミッションケースMCの端部開口MCOに設けられたノックピンnpを利用して、この方形プレート12を位置決めするためのピン係合部材18が、それぞれ連結されている。ピン係合部材18は、図5からも判明するように、一対のボルト19にて方形プレート12の長手方向端夫々に固定されており、各ピン係合部材18に、ノックピンnpが進入するための位置決め孔18aを備えている。そして、図4に示されるように、ピン係合部材18は、位置決め孔18aにノックピンnpが進入した状態で、ミッションケースMCの端部開口MCOを構成する端面に載置される。
測定調整装置1においては、前記ガイド軸8をケース側軸支部RAS2に備えられる軸支ベアリングBRG2内に進入させるとともに、方形プレート12の長手方向端に設けられたピン係合部材18の位置決め孔18aにノックピンnpを進入させることで、装置1を、ミッションケースMCに対して、軸方向D1、軸径方向D2及び軸周方向D3において位置決めすることができる。
即ち、装置1は、上記ケース側軸支部RAS2により軸径方向D2において位置決めされ、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aにより軸方向D1及び軸周方向D3において位置決めされる。
また、軸周方向D3において、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aの締結ボルトb1に対する相対位置により、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aによりミッションケースMCに位置決めされる測定調整装置1と、上記締結ボルトb1によりミッションケースMCに締結固定されたステータSとの相対位置が決定される。そして、この軸周方向D3における相対位置は、図6に示すように、装置1に支持された変位センサ20のセンサ先端20aと、ステータSに設けられているティースtの内径側端面t1とが、夫々の中心を略一致させる状態で対向配置されるように、設定されている。よって、この変位センサ20により、センサ先端20aと内径側端面t1とのギャップを正確に測定することができる。
尚、装置1をミッションケースMCに位置決めするための位置決め手段としては、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aの代わりに、ボルト及びボルト穴等の別の手段を採用しても構わない。
2−2 ステータ位置の測定及び調整
以上、ステータ位置の測定調整装置1に関して、その位置決め構成を説明したが、以下、ステータ軸心Zsの位置の測定及びその位置の調整に関して説明する。
図4、図6、図7、図8に示す様に、変位センサ20が、支持体としてのセンサーバー3により、ステータSを構成するステータコアSCの内径面のロータ軸心Zrに対する位置を測定可能に支持されており、具体的には、軸周方向D3の4箇所に均等に備えられるセンサーバー3に、夫々、3個の変位センサ20が備えられている。
変位センサ20としては、電磁誘導による導電体内の渦電流の変化により当該導電体に対する渦電流型の変位センサを採用している。これら3個の変位センサ20は、図4に示されるステータコアSCの軸方向D1の幅に対して、その両端近傍を含む3箇所においてほぼ均等に、センサ先端20aとティースtの先端面である内径側端面t1とのギャップを測定するように適宜配設されている。これにより、ロータ軸心Zrに対するステータSの軸径方向D1の位置を知ることができる。
従って、各センサーバー3に配設される3個の変位センサ20により、ステータSの軸方向D1に沿った各部の位置の状態を知ることができる。
また、この変位センサ20は、上記渦電流型の変位センサのように、磁性体又は導電体に選択的に感応する非接触型の変位センサであることから、変位センサ20とステータコアSCとの間に介在する磁性体及び導電体以外からなる物質、特にステータコアSCの径方向表面に付着するワニスの影響を排除して、ステータコアSCの内径側端面t1の位置を正確に測定できる。
一方、先にも示したように、センサーバー3は軸周方向D3に4箇所均等に設けられているため、ステータSの軸周方向D3に沿った各部の位置も知ることができ、軸周方向D3において4箇所の変位センサ20の出力から、ステータSの円心位置を知ることができる。そして、軸方向D1の各位置におけるステータSの円心位置の平均値として、ステータ軸心Zs(図3(b)に示す平均円心位置)の位置を得る構成とされる。
即ち、本願に係る測定調整装置1では、センサーバー3により接続される一対の端面プレート2、及びこれら端面プレート2に付属の部材及び変位センサ20により測定手段が構成される。また、ロータの軸支部RASに対して、これを基準として変位センサ20を位置決めして支持する機構、具体的には、一対の端面プレート2、センサーバー3、ガイド軸8、及びピン係合部材18等により支持体が構成される。
結果、測定調整装置1にあっては、測定調整装置1の軸Zを、仮想的なロータの軸心Zrの位置と一致させることができるため、上記のように、変位センサ20からの出力を得て、ロータの軸心Zrに対するステータの軸心Zsの位置を厳密に求めることができる。即ち、この測定調整装置1は、本願における測定手段を成す。
図4、図6、図7、図8に示す様に、軸周方向D3の4箇所に均等に備えられるカム軸5には、夫々、偏心カム6が備えられている。このカム軸5は、先に説明した動作制御部1cからの調整指令に従って、回転動作される。ここで、偏心カム6は、図4、図6に示す様に、カム軸5の軸心5zに対して偏心したカム面6sを備えたものである。従って、カム軸5の回転に伴って、そのカム面6sは、カム軸の軸心5zに近接した位置から離間した位置まで取ることができる。図4、図6からも判明するように、このカム面6sは、その離間した位置近傍で、ステータコアSCの内周面に当接するように配設されることで、ステータコアSCの内周面(ティースtの内径側端面t1)を押圧し、ステータSを軸径方向D2に移動させることが可能とされている。
以上が、軸径方向D2に関する調整に関する説明であるが、測定調整装置1にあっては、カム6の配設位置にも独特の工夫が成されている。
図4、図7に示す様に、カム6の配設位置は、軸方向D1において、ステータコアSCの下端部に対応する位置とされている。この位置は、ステータコアSCがミッションケースMCに挿入された状態で、その着座面MC1に当接する位置である。本例では、具体的には、カム6の下端面(底面)が、ステータコアSC(ステータS)の下端面を支持するミッションケースMCの着座面MC1と略同一面上に位置するように、カム6を配置している。
後述するように、測定調整装置1を使用したステータ位置の調整は、ミッションケースMCの開口MCOが上側に開口した縦姿勢で行う。この状況では、ステータSの荷重は、着座面MC1近傍にあるステータコアを構成する鋼板pにかかっており、この部位にある鋼板pの位置を調整することが最も好ましい。発明者らの検討では、調整において、縦姿勢が維持された状態で、ステータコアSCの鉛直方向(軸方向D1)上側部位をカム6で押動させた場合、ステータS自体が全体的に軸方向D1に対して傾くだけで、着座面MC1に当接している鋼板pは移動し難く、偏心カム6による調整後、元の状態に戻り調整不良となる場合も発生した。
従って、測定調整装置1にあっては、上述のようにステータコアSCの下端近傍にカム位置を設定することで、軸周方向D3に均等配置された偏心カム6を利用して、軸周方向D3の各部において軸径方向D2のステータSの位置を適切に調整することができる。即ち、この測定調整装置1は、本願における調整手段をも成す。
2−3 演算処理部
測定調整装置1には、測定結果に基づいて所定の演算処理を実行するコンピュータからなる演算処理部1cが備えられている。
この演算処理部1cには、演算処理部1c内での処理を管理する演算処理管理手段1ca、ステータ軸心Zsの位置を導出するステータ軸心位置導出手段1cb、調整指令を生成するための調整指令生成手段1cc及び、記憶手段1cdを備えている。
演算処理管理手段1ca
演算処理管理手段1caは、演算処理部1cに備えられる各手段(ステータ軸心位置導出手段1cb、調整指令生成手段1cc)の動作を管理する。
ステータ軸心位置導出手段1cb
ステータ軸心位置導出手段1cbは、測定調整装置1か得られる測定情報に基づいて、ロータ軸心Zrに対するステータ軸心Zsの位置を導出する。即ち、この手段1cbにおける処理では、軸方向において3箇所に設けられている検出位置の、それぞれについて、各位置における円心位置を求め、求まった各位置の円心位置から、その3箇所の平均としてステータ軸心Zsの位置(平均円心位置)を求める。
調整指令生成手段1cc
調整指令導出手段1ccは、ステータ軸心Zsの位置を、実質的にロータ軸心Zrに一致させる調整指令を生成する。この手段1ccでは、ロータ軸心Zrに直交する平面であって、上記平均を取った軸方向高さにある平面における、ステータ軸心Zsの位置とロータ軸心Zrの位置との離間距離及び平面内における方向をまず導出するとともに、測定調整装置1に備えられる複数のカム6に関し、調整すべきカム6(どのカム6を調整するか)とそのカム6の調整量(どの程度回転させるか)を調整指令として求める。
本実施形態の場合、測定点及び調整点が、周方向に均等に4点ずつ設けられているため、ステータ軸心Zsのロータ軸心Zrに対する偏心状態に対応して、それぞれのカム6を
どれだけ回転させるかが予め得られている変換式に従って導出される。この実施形態にあっては、ステータを径方向外側へ押し出す場合に必要となる調整量のみを導出する構成としている。
3 ステータ位置の調整
以下、測定調整装置1を使用して、ステータSの位置を測定するとともに、測定結果に基づいて調整を行い、ステータSをミッションケースMCに固定する一連の作業に関して説明する。
この一連の操作は、ステータ位置調整システム100上にミッションケースMCを縦姿勢で配置する縦配置工程、ミッションケースMC内にステータSを挿入するステータ挿入工程、ステータS内に測定調整装置1を配設する配設工程、挿入状態にある測定調整装置1を使用してステータ軸心Zsの位置を求める測定工程、測定工程で得られた測定結果に基づいてステータ位置の調整を行う調整工程の順に作業が進み、ステータ軸心Zsの位置が第1許容範囲Tr1内に納まった状態でミッションケースMC内にステータSを締付ける締付け工程、その後の確認の順に作業が進む。この調整工程までのフローを示したのが図11である。
3−1 縦配置工程(ステップ#1)
ステータ位置調整システム100上に、ミッションケースMCを縦姿勢で配設する工程である。
即ち、図12に示されているように、ミッションケースMCの端部開口MCOが上側に、ミッションケースMCに設けられるケース側軸支部RAS2が下側に来るように、ミッションケースMCを、ワーク配設部103aの上面10上に配設する。ステータ位置調整システム100に設けられる第1センター軸9aの軸Zと、ミッションケースMCにおいて決まっている仮想的なロータの軸心Zrは、当然一致させる。
このとき、ミッションケースMCには、ケース側軸支部RAS2を構成する軸支ベアリングBRG2が勝ち込まれており、さらに端面開口MCOの所定部位にノックピンnpが打ち込まれた状態とされる。これら2種の部材BRG2,npを利用して測定調整装置1引いてはステータSの位置が決められる。
3−2 ステータ挿入工程(ステップ#2)
図13に示す様に、ステータSを、縦姿勢にあるミッションケースMC内に挿入する。この挿入操作は、ステータSをミッションケースMC内に落とし込む状態で行われることとなり、ステータSは、ミッションケースMCに設けられている着座面MC1から支持される。挿入完了状態で、ステータSは、その上下方向位置(軸方向D1位置)は確定し、ミッションケースMCとステータSとの間における相対位相(軸周方向D3位置)関係もほぼ定まる。一方、これまでも説明したように、水平方向(軸径方向D2位置)に関しては、僅かのがたが許される状態となる。
3−3 配設工程(ステップ#3)
図13に示す様に、測定調整装置1を、ステータSが挿入されたミッションケースMC内に配設する。この配設は、第2センター軸9bを使用して、測定調整装置1を測定調整装置支持部103bに設けられた搬送部14aで吊り下げながら、第1センター軸9aをガイド軸8に挿入した状態で行う。
この下降操作時、下側に位置されるガイド軸8の嵌込部8bは、ケース側軸支部RAS2を構成する軸支ベアリングBRG2により案内され、心出しされる。一方、上側に位置される方形プレート12の両端部位に設けられたピン係合部材18が、ノックピンnpにより位置決めされる。
この構造では、当該軸支ベアリングBRG2が心出しの用を果たすとともに、ノックピンnpも心出しの用を果たす。さらに、装置1全体が端面開口MCOにより下側から支持される。
上記のように、測定調整装置1をステータS内に配設させた状態で、ステータSの位置の測定及び調整が可能となる。
3−4 測定工程(ステップ4)
即ち、図14に示す様に、測定調整装置1をミッションケースMC内に配設した状態で、変位センサ20を使用して、ステータコアSCに設けられているティースtの内径側端面t1の位置を各変位センサ20の出力として測定する。この測定は、以下に示す各段階で逐次実行される。
変位センサ20の出力に基づいてステータ軸心Zsの位置を求めるように構成されたステータ軸心位置導出手段1cbにより、変位センサ20の出力を、上下方向で異なった位置にある変位センサ20毎に集め、異なった上下方向位置(軸方向D1位置)でのステータSの円心位置を求める。結果、着座面MC1側から、ステータSの中間位置、上端近傍部位に渡って、それら各高さにおける円心位置が、個々に、軸方向D1とは直交する平面上の座標として求まる。さらに、得られた円心位置を平均してステータ軸心Zsの位置(平均円心位置)を求める。
3−5 判定工程(ステップ5)
上記のようにして求められたステータ軸心Zsの位置が、第1許容範囲Tr1内か否かが判定される。そして、第1許容範囲Tr1内にある場合(ステップ5:YES)は、調整作業を終えることができる。
一方、第1許容範囲内にない場合(ステップ5:NO)は、以下の調整を実行する。即ち、この段階で、調整指令生成手段1ccにより調整指令が生成される。
3−6 調整工程(ステップ#6)
この段階では、図15に示すように、ステータSは締付けされないフリーな状態にあるため、別途生成される調整指令に基づいて、ステータ軸心Zsをロータ軸心Zrに近づけるようにステータSの位置調整が行われる。具体的には、ロータ軸心Zrの位置に対してステータ軸心Zsの位置が偏心している方向とは反対側にあるカム6を回転させて、ステータSをその部位で外径側に押出し、ステータ軸心Zsの位置が第1許容範囲Tr1に納まるように調整される。この調整に従ったステータ軸心Zsの位置が、表示装置101に表示される。図9に示す表示装置101に表示された状態で、調整は良好に完了したこととなる。この完了状態でステータ軸心Zsの位置は、第1許容範囲Tr1内に納まっており、ほぼ原点、即ち、ロータ軸心Zrの位置に調整されている。
3−7 締付け工程
上記のようにして調整を終えた後、図16に示す様に、締結ボルトb1を使用して、ステータSをミッションケースMCに締付ける締め付け状態とする締付けを実行する。この時の締結力は、ステータSをミッションケースMCに固定する場合の締結力である。
そして、測定調整装置1をミッションケースMCから取り外し、ロータRを組み付けて、モータ駆動装置Mを完成させることができる。
以上の測定工程、調整工程を経ることで、締結状態で変形を伴うことがある積層型のステータコアSCを使用するモータ駆動装置Mにあっても、非常に高い精度で心出しを行い、ステータがモータケースに接触するのを避けられる。
即ち、ステータ関係の作業を終了し、その後、測定調整装置1をミッションケースMCから取り外し、ロータRを組み付けて、モータ駆動装置Mが完成する。
(別実施形態)
(1)上記の実施の形態にあっては、第1許容範囲が第2許容範囲より小さい例を示したが、両許容範囲が同一となる構成を採用してもよい。
(2)上記の実施の形態にあっては、モータケース(ミッションケースMC)の内周面の位置は、第1隙間g1を形成できる位置に設定する例を示したが、モータケースMCに内周面の位置を、一部、外径側へ逃がす構造としてもよい。
このような実施形態を図17、18に示した。図17は、図1に対応する図面であり、図18は、図2に対応する図面である。
両図からも判明するように、この実施形態では、ステータSの外周面とモータケースMCの内周面との間に形成される隙間g1、g3に関し、先に説明した第1隙間g1を有する第1モータケース内周面部IS1と、この第1隙間g1より大きな第3隙間g3を有する第2モータケース内周面部IS2とが、段差を有して軸方向に形成されている。即ち、第2モータケース内周面部IS2が、第1モータケース内周面部IS1より外径側に逃げる構成としているのである。
さらに、この実施形態では、第1モータケース内周面部IS1が着座面MC1側に設けられ、第2モータケース内周面部IS2が第1モータケース内周面部IS1より着座面MC1から離間する側(図において上側である開口側)に設けられている。
このように、外径側に逃げるモータケース内周面部IS2を設けることで、結果的にステータSが不測にモータケースMCの内周面に接触する等の不都合が発生するのを避けることができる。
(3)上記の実施の形態にあっては、ステータSは着座面MC1に周方向の全面で接触する構成としてが、その一部のみにおいて接触する構造としてもよい。
このような実施形態を図19、20に示した。図19は、図1に対応する図面であり、図20は、図2に対応する図面である。
この実施形態にあっては、周方向に複数突出してステータSに設けられる突出部p1と、これら突出部p1が着座される着座面MC1に関して、ステータSの周方向において、前記突出部p1を除いた通常外周部p0(図20参照)については、通常外周部p0とモータケースMC1との間に軸方向隙間gaが形成される構成を採用している。
結果、ステータSとモータケースMCとは強固な締結力が確保される部位でのみ当接されることとなり、この部位は元来振動の小さい部位であることから、結果的に、この実施形態でもモータ駆動装置から発生する振動(特に音)を低減することができる。
(4)上記の実施の形態では、ケース側軸支部に備えられる軸支ベアリングと、端部開口に備えられるノックピンの両方を用いて、測定調整装置の心出しを行ったが、上記実施の形態のように縦姿勢で、測定調整装置を鉛直方向に支持して作業を行い、測定調整装置の軸心をロータの軸心に合わせようとする場合、軸径方向の位置は、実質的に、上下方向のいずれか一方で決めることが可能となるため、ケース側軸支部に備えられる軸支ベアリングと、端部開口に備えられるノックピンのいずれか一方を基準として使用するものとしてもよい。
(5)上記の実施の形態においては、軸周方向D3に配置された4箇所のステータ内径面部位を測定及び調整の対象としたが、この測定及び調整箇所の数は、これに限定されず、軸周方向に少なくとも3箇所を測定及び調整箇所とすれば、測定及び調整が可能となる。但し、測定及び調整箇所の数が多いほど正確なステータSの軸心位置の測定及び調整が可能となる。また、4箇所とすれば、直交座標上における軸心位置の座標を直接的に測定し調整することが可能となる利点がある。
また、上記実施の形態にあっては、測定箇所の数と調整箇所の数とを同一としたが、異なった数としてもいっこうに構わない。
さらに、軸周方向D3における位相に関して、測定の対象とするステータ内径面部位の位相と、調整の対象とするステータ内径面部位の位相とが一致していても構わない。この場合は、ステータコアの調整を良好に行うための理由から、現在の偏心カムの軸方向の位置(着座面に当接する鋼板を軸径方向に調整することができる位置)を守ったままで、その上方向部位に変位センサを取り付けて、測定を行うことが、測定・調整上、好ましい。この構成を採用する場合は、調整量の導出が容易となる。
また、上記の実施の形態においては、ステータSの内径面の軸方向D1に均等な間隔で配置された3箇所を変位センサ20による測定箇所としたが、この測定箇所の数はこれに限定されず、軸方向D1における、ステータSの両端側に位置する少なくとも2箇所を測定箇所とすれば、軸方向D1に沿ったステータSの概略の配置状態を測定することができる。但し、測定箇所の数が多いほど詳細なステータSの配置状態の測定が可能となる。
(6)上記実施の形態では、磁性体又は導電体に選択的に感応する非接触型の変位センサとして、渦電流型の変位センサを採用したが、かかる変位センサとしては、磁気誘導による磁性体近傍の磁場の変化により当該磁性体に対する距離を検出する磁気型の変位センサ等の別の型式の変位センサを採用しても構わない。
さらに、ステ-タコアの内周面の位置を検出できれば、任意のセンサを採用することができる。
(7)上記の実施の形態にあっては、偏心カムを使用して、ステータ内径面の位置を調整したが、ロータの軸心に中心を有し、拡径・縮径操作可能な調整部位を備えた調整機構を構成してもよい。
(8) 上記の実施の形態においては、カム6の配設位置を、ステータコアSCの下端部に対応する位置、すなわちステータコアSCの着座面MC1に当接する位置の近傍の位置としたが、カム6の配設位置はこれに限定されない。すなわち、カム6の配設位置は、ステータSの位置を適切に調整することが可能な位置であればよく、ステータSの鉛直方向における中間より下側の部位を移動させるようにカム6を配設することも好適な実施形態の一つである。
(9) 上記の実施の形態にあっては、測定と調整とを全て、ステータ位置調整システム100側で自動的に実行するようにしたが、ステータ位置調整システム100側で、測定手段によりステータSの位置を測定し、測定により求まるステータ軸心Zsの位置を、図9に示すように表示装置101に表示させ、調整操作を作業者が実行するようにしてもよい。
ステータ起因でモータ駆動装置から発生する振動(特に音)が低いモータ駆動装置を得ることができるステータ位置調整方法を得ることにあり、また、そのようなステータ位置調整を行うことができるステータ位置調整システムを得ることができた。
モータ駆動装置の断面構造を示す図 モータ駆動装置の構成を示す分解斜視図 ロータ、ステータコア及びモータケースの位置関係を示す説明図 使用状態にある測定調整装置の縦断面図 使用状態にある測定調整装置の平面図 図4におけるA−A断面の断面図 測定調整装置の斜視図 測定調整装置の分解図 ステータ位置調整システムの全体正面構成を示す図 ステータ位置調整システムの全体側面構成を示す図 調整作業手順を示すフロー図 ステータ位置調整システムにミッションケースを縦配置した状態を示す図 測定調整装置をステータ内に挿入する状態を示す図 測定調整装置により測定を行っている状態を示す図 測定調整装置により調整を行っている状態を示す図 ロータ軸を組み付けた組付け状態を示す図 第1別実施形態のモータ駆動装置の構成を示す断面図 第1別実施形態のモータ駆動装置の構成を示す分解斜視図 第2別実施形態のモータ駆動装置の構成を示す断面図 第2別実施形態のモータ駆動装置の構成を示す分解斜視図
1 測定調整装置(測定手段・調整手段)
1c 演算処理部
1ca 演算処理管理手段
1cb ステータ軸心位置導出手段
1cc 調整指令導出手段
1cd 記憶手段
2 端面プレート
3 センサーバー
4 ステータ位置調整機構
5 カム軸
6 偏心カム
7 ピン
8 ガイド軸
9 センター軸
12 方形プレート
13 連結プレート
14 搬送用ハンドル
18 ピン係合部材
20 変位センサ
100 ステータ位置調整システム
BRG 軸支ベアリング
E エンジン
M モータ駆動装置
MC ミッションケース(モータケース)
np ノックピン
p 鋼板
R ロータ
RAS 軸支部
S ステータ
SC ステータコア
SW ステータコイル
T 変速機構
t ティース

Claims (10)

  1. モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整方法であって、
    ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲が設定され、
    前記ステータ軸心の位置を測定する測定工程を実行するとともに、
    前記測定工程で得られたステータ軸心の位置が、前記第1許容範囲内に納まるように、前記ステータの軸心の位置を調整する調整工程を実行するステータ位置調整方法。
  2. モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整方法であって、
    ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲と、
    ステータの内周面とロータの外周面との間に第2隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第2許容範囲とが設定されるとともに、
    前記第1許容範囲が前記第2許容範囲以下に設定されており、
    前記ステータ軸心の位置を測定する測定工程を実行するとともに、
    前記測定工程で得られたステータ軸心の位置が、前記第1許容範囲内に納まるように、前記ステータの軸心の位置を調整する調整工程を実行するステータ位置調整方法。
  3. 前記第1許容範囲が前記第2許容範囲と同一である請求項2記載のステータ位置調整方法。
  4. 前記ステータの外周面と前記モータケースの内周面との間に形成される隙間に関し、前記第1隙間を有する第1モータケース内周面部と、前記第1隙間より大きな第3隙間を有する第2モータケース内周面部とが、軸方向に形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載のステータ位置調整方法。
  5. 前記モータケースに、前記ステータの軸方向端面が着座される着座面を備え、
    前記第1モータケース内周面部が前記着座面側に、前記第2モータケース内周面部が前記第1モータケース内周面部より前記着座面から離間する側に設けられている請求項4記載のステータ位置調整方法。
  6. 周方向の複数部位に、外周面が径方向外側に突出形成された突出部を前記ステータに備えるとともに、前記突出部が着座される着座面を、前記モータケースに備え、
    前記ステータの周方向において、前記突出部を除いた通常外周部に関し、
    前記通常外周部と前記モータケースとの間に軸方向隙間が形成されている請求項1〜5のいずれか一項記載のステータ位置調整方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載のステータ位置調整方法によってステータ位置が調整された前記ステータを用い、
    前記調整工程の後、前記締付け手段を用いて前記ステータを前記モータケースに締付ける締付工程を実行し、
    前記締付工程の後、前記モータケース及び前記ステータに対して前記ロータを組み付ける組付工程を実行するモータ駆動装置製造方法。
  8. モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調整システムであって、
    ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲を記憶した記憶手段を備え、
    前記ステータ軸心の位置を測定する測定手段を備えるとともに、
    前記ステータ軸心の位置を調整する調整手段を備え、
    前記測定手段により測定されたステータ軸心の位置に基づいて、前記ステータ軸心の位置を前記第1許容範囲内に納める前記調整手段に対する調整指令を生成する調整指令生成手段を備えたステータ位置調整システム。
  9. モータケース、前記モータケースから軸支されて内部で回転するロータ、前記ロータと同心に前記ロータの外周に配設されるステータを備え、ロータ軸心に沿ってステータを締付ける締付け手段により前記ステータが前記モータケースに締付け固定される構成のモータ駆動装置に関し、ロータ軸心に対する前記ステータの位置を調整するステータ位置の調
    整システムであって、
    ステータの外周面とモータケースの内周面との間に第1隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第1許容範囲と、
    ステータの内周面とロータの外周面との間に第2隙間が形成されるステータ軸心の最大許容範囲である第2許容範囲とを記憶した記憶手段を備えるとともに、前記第1許容範囲が前記第2許容範囲以下となる関係にあり、
    前記ステータ軸心の位置を測定する測定手段を備えるとともに、
    前記ステータ軸心の位置を調整する調整手段を備え、
    前記測定手段により測定されたステータ軸心の位置に基づいて、前記ステータ軸心の位置を前記第1許容範囲内に納める前記調整手段に対する調整指令を生成する調整指令生成手段を備えたステータ位置調整システム。
  10. 前記第1許容範囲が前記第2許容範囲と同一である請求項記載のステータ位置調整システム。
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