JPH0945561A - ロータリートランス同心度調整装置及びロータリートランスの同心度調整方法 - Google Patents

ロータリートランス同心度調整装置及びロータリートランスの同心度調整方法

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Publication number
JPH0945561A
JPH0945561A JP7192204A JP19220495A JPH0945561A JP H0945561 A JPH0945561 A JP H0945561A JP 7192204 A JP7192204 A JP 7192204A JP 19220495 A JP19220495 A JP 19220495A JP H0945561 A JPH0945561 A JP H0945561A
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JP
Japan
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stator
rotor
flange
rotary transformer
sensor
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JP7192204A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Iino
浩 飯野
Seiichi Sakai
誠一 酒井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0945561A publication Critical patent/JPH0945561A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステーターとローターの同心度を確実に精度
良く一致させることが可能な、ロータリートランス同心
度調整装置及びロータリートランスの同心度調整方法を
提供する。 【解決手段】 ロータリートランス同心度調整装置は、
ロータリートランスのローターとステーターの同心度を
一致させるためのものである。そして、本発明のロータ
リートランス同心度調整装置は、ローター又はステータ
ーの側面に対して略平行に配された、ローター又はステ
ーターの側面までの距離を非接触で測定するセンサを備
えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
方式のビデオテープレコーダ等の使用されるロータリー
トランスのローターとステーターの同心度を一致させる
ためのロータリートランス同心度調整装置、及びロータ
リートランスの同心度調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリートランスは、回転体と非回転
体との間で電気信号の授受を非接触で行うものであり、
ヘリカルスキャン方式のビデオテープレコーダ(以下、
VTRという。)等に用いられている。すなわち、ヘリ
カルスキャン方式のVTR等では、回転するドラムに取
り付けられた磁気ヘッドと、固定された外部回路との間
で、ロータリートランスを介して非接触で記録信号や再
生信号の授受が行われる。
【0003】このようなロータリートランスには、主
に、円筒型のロータリートランスと、平型のロータリー
トランスとがある。
【0004】円筒型のロータリートランスは、図8に示
すように、回転体と接続されるローターコイル101が
巻回された円筒型の磁性体からなるローター102と、
非回転体と接続されるステーターコイル103が巻回さ
れた円筒型の磁性体からなるステーター104とを備え
ている。ここで、ローターコイル101はローター10
2の内側に巻かれ、ステーターコイル103はステータ
ー104の外側に巻かれる。そして、ローター102の
径は、ステーター104の径よりも若干大きく形成さ
れ、ローター102の内側にステーター104が同心と
なるように配される。したがって、円筒型のロータリー
トランスでは、図8のA部分を拡大した図9に示すよう
に、ローター102の内側に巻回されたローターコイル
101と、ステーター104の外側に巻回されたステー
ターコイル103とが対向するように配されるととも
に、ローター102の内側の面102aと、ステーター
104の外側の面104aとの間に一定のギャップT1
が形成される。
【0005】このような円筒型のロータリートランスを
ヘリカルスキャン方式のVTRに適用する場合は、ロー
ターコイル101が、回転するドラムに取り付けられた
磁気ヘッドと接続されるとともに、ステーターコイル1
03からドラム外部へと配線が導出されて、この配線が
固定された外部回路に接続される。そして、記録再生時
には、磁気ヘッドが取り付けられたドラムと共にロータ
ー102が回転し、ローター102の回転に伴って回転
されるローターコイル101と、固定されたステーター
コイル103との間で、磁束変化を利用して非接触で信
号の授受が行われる。これにより、回転するドラムに取
り付けられた磁気ヘッドと、固定された外部回路との間
で、非接触で記録信号や再生信号の授受が行われる。
【0006】このような円筒型のロータリートランス
は、高コストではあるが、複数のチャンネルの信号を授
受を行う場合に、チャンネル間でのインダクタンスのば
らつきが少なく、搭載可能なチャンネル数が多いという
特徴を有している。
【0007】一方、平型のロータリートランスは、図1
0、及び図10のB部分を拡大した図11に示すよう
に、回転体と接続されるローターコイル111が巻回さ
れた平盤型の磁性体からなるローター112と、非回転
体と接続されるステーターコイル113が巻回された平
盤型の磁性体からなるステーター114とを備えてい
る。ここで、ローターコイル111はローター112の
下面側に巻回され、ステーターコイル113はステータ
ー114の上面側に巻回される。そして、ローター11
2とステーター114はほぼ同じ径とされ、ローター1
12の下側に若干の間隙を空けてステーター114が平
行に、ローター112の中心軸とローター114の中心
軸とが一致するように配される。したがって、平型のロ
ータリートランスでは、図11に示すように、ローター
112の下面側に巻回されたローターコイル111と、
ステーター114の上面側に巻回されたステーターコイ
ル113とが対向するように配されるとともに、ロータ
ー112の下側の面112aと、ステーター114の上
側の面114aとの間に一定のギャップT2が形成され
る。
【0008】このような平型のロータリートランスをヘ
リカルスキャン方式のVTRに適用する場合も、上述の
円筒型ロータリートランスと同様に、ローターコイル1
11が、回転するドラムに取り付けられた磁気ヘッドと
接続されるとともに、ステーターコイル113からドラ
ム外部へと配線が導出されて、この配線が固定された外
部回路に接続される。そして、記録再生時には、磁気ヘ
ッドが取り付けられたドラムと共にローター112が回
転し、ローター112の回転に伴って回転されるロータ
ーコイル111と、固定されたステーターコイル113
との間で、磁束変化を利用して非接触で信号の授受が行
われる。これにより、回転するドラムに取り付けられた
磁気ヘッドと、固定された外部回路との間で、非接触で
記録信号や再生信号の授受が行われる。
【0009】このような平型のロータリートランスは、
複数のチャンネルの信号を授受を行う場合に、チャンネ
ル間でのインダクタンスのばらつきが大きく、搭載可能
なチャンネル数が少ないが、低コストであるという特徴
を有している。
【0010】ところで、上述のようなロータリートラン
スでは、ステーターとローターの中心軸を一致させるこ
とが非常に重要である。すなわち、ステーターとロータ
ーの中心軸が一致していないと、図12に示すようにロ
ーター120を回転させたときに、ステーターコイルと
ローターコイルの間隔が変動してしまい、図13に示す
ように、ロータリートランスの回転の位相に対して、ス
テーターとローターとの間の電磁気的な結合状態、すな
わち結合係数Kが変動してしまう。その結果、ロータリ
ートランスを介して授受される信号のレベル、例えば、
外部回路からロータリートランスを介して磁気ヘッドへ
供給される記録信号のレベルや、磁気ヘッドからロータ
リートランスを介して外部回路へ供給される再生信号の
レベル等が、変動してしまうという問題が生じる。した
がって、ステーターとローターとを組み合わせてロータ
リートランスを製造する際には、ステーターとローター
の中心軸を一致させることが非常に重要となっている。
【0011】そして、従来、ステーターとローターの中
心軸を一致させる方法としては、位置決め治具の基準面
を用いる方法や、変位計を用いる方法等が用いられてい
る。
【0012】位置決め治具の基準面を用いる方法によ
り、円筒型のロータリートランスを製造する際は、先
ず、図14に示すように、回転軸131を、ステーター
を固定するためのステーターフランジ132、円筒型の
ステーター133、及び円筒型の位置決め治具134に
挿入する。そして、位置決め治具134の基準面134
aにステーター133の側面133aをつき当ててステ
ーター133の位置を決めた上で、ステーター133を
ステーターフランジ132に固定ネジ135で固定し、
その後、位置決め治具134を取り外す。これにより、
図15に示すように、ステーターフランジ132の中心
に、固定ネジ135によってステーター133が固定さ
れる。
【0013】一方、ローターについても同様に、図16
に示すように、回転軸141を、ローターを固定するた
めのローターフランジ142、円筒型のローター14
3、及び円筒型の位置決め治具144に挿入する。そし
て、位置決め治具144の基準面144aにローター1
43の側面143aをつき当ててローター143の位置
を決めた上で、ローター143をローターフランジ14
2に固定ネジ145で固定し、その後、位置決め治具1
44を取り外す。これにより、図17に示すように、ロ
ーターフランジ142の中心に、固定ネジ145によっ
てローター143が固定される。
【0014】そして、以上のようにステーターフランジ
132に固定されたステーター133と、ローターフラ
ンジ142に固定されたローター143とに共通の回転
軸を挿入して、ステーター133とローター143とを
組み合わせることにより、円筒型のロータリートランス
が完成する。
【0015】しかしながら、このように位置決め治具の
基準面を用いる方法では、位置決め治具にステーター又
はローターを挿入する際の機械的な余裕を取るために、
図14及び図16中のΔxで示すように、位置決め治具
とステーター又はローターとの間に予め微小な間隙が機
械的なオフセットとして設けられており、このオフセッ
トの分だけ、ステーターをステーターフランジに固定す
るとき、及びローターをローターフランジに固定すると
きに、中心軸の位置決めに誤差が生じてしまう。したが
って、このように位置決め治具の基準面を用いる方法で
は、上記オフセットに起因して、ステーターとローター
を組み合わせたときに、ステーターとローターの同心度
に調整誤差が生じてしまう。
【0016】また、変位計を用いる方法により、円筒型
のロータリートランスを製造する際は、先ず、図18に
示すように、回転軸151を、ステーターを固定するた
めのステーターフランジ152、及び円筒型のステータ
ー153に挿入する。そして、変位計154の測定用の
端子部分であるピック155をステーター153の一側
面に接触させて、ステーター153を回転させたときの
ピック155の変位量が最小となるようにステーター1
53の位置を決めた上で、ステーター153をステータ
ーフランジ154に固定ネジ156で固定する。これに
より、ステーターフランジ152の中心に、固定ネジ1
56によってステーター153が固定される。
【0017】一方、ローターについても同様に、図19
に示すように、回転軸161を、ローターを固定するた
めのローターフランジ162、及び円筒型のローター1
63に挿入する。そして、変位計164のピック165
をローター163の一側面に接触させて、ローター16
3を回転させたときのピック165の変位量が最小とな
るようにローター163の位置を決めた上で、ローター
163をローターフランジ162に固定ネジ166で固
定する。これにより、ローターフランジ162の中心
に、固定ネジ166によってローター163が固定され
る。
【0018】そして、以上のようにステーターフランジ
152に固定されたステーター153と、ローターフラ
ンジ162に固定されたローター163とに共通の回転
軸を挿入して、ステーター153とローター163とを
組み合わせることにより、円筒型のロータリートランス
が完成する。
【0019】しかしながら、このように変位計を用いる
方法では、中心軸のずれをステーター又はローターの一
側面でのみ計測して調整しているので、計測ポイントに
よってばらつきがあり、ステーターをステーターフラン
ジに固定するとき、及びローターをローターフランジに
固定するときに、中心軸の位置決めに誤差が生じやすく
なっている。さらに、ステーター又はローターの表面性
が悪いときには、表面の荒れによって変位計で計測され
る変位量にノイズ成分が加わって、正確に調整できなく
なり、ステーターをステーターフランジに固定すると
き、及びローターをローターフランジに固定するとき
に、中心軸の位置決めに誤差が生じてしまう。
【0020】したがって、このように変位計を用いる方
法では、ステーターをステーターフランジに固定すると
き、及びローターをローターフランジに固定するとき
に、中心軸の位置決めに誤差が生じやすく、その結果、
ステーターとローターを組み合わせたときに、ステータ
ーとローターの同心度に調整誤差が生じやすくなってい
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、位置決
め治具の基準面を用いる方法でも、変位計を用いる方法
でも、ステーターとローターの同心度を確実に精度良く
一致させることは難しく、従来のロータリートランスで
は、ローターを回転させたときに、ステーターとロータ
ーとの間の結合係数Kにかなりの変動が生じてしまって
いた。
【0022】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、ステーターとローターの
同心度を確実に精度良く一致させることが可能な、ロー
タリートランス同心度調整装置及びロータリートランス
の同心度調整方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係るロータリートランス同心度
調整装置は、ロータリートランスのローターとステータ
ーの同心度を一致させるためのロータリートランス同心
度調整装置であって、ローター又はステーターの側面に
対して略平行に配され、ローター又はステーターの側面
までの距離を非接触で測定するセンサを備えることを特
徴としている。ここで、上記センサは、ローター又はス
テーターの側面までの距離をインダクタンスの変化とし
て検出するインダクタンス変化型センサであることが好
ましい。
【0024】このようなロータリートランス同心度調整
装置では、ローター又はステーターの側面までの距離を
非接触で測定するセンサを用いることにより、ローター
やステーターの中心軸の位置決めを、ローターやステー
ターに接触することなく調整することができる。したが
って、ローターやステーターの中心軸の位置決めを行う
際に、機械的なオフセットの影響や、ローターやステー
ターの表面性の影響等を受けることなく、容易に精度良
く中心軸の位置決めを行うことができる。
【0025】また、本発明に係る他のロータリートラン
ス同心度調整装置は、ロータリートランスのローターと
ステーターの同心度を一致させるためのロータリートラ
ンス同心度調整装置であって、ローター又はステーター
の側面に対して略平行に配される磁性体と、ローターに
巻回されたローターコイル、又はステーターに巻回され
たステーターコイルのインダクタンスの変化を検出する
回路とを備えることを特徴としている。ここで、上記磁
性体は、略円筒形状であることが好ましい。
【0026】このようなロータリートランス同心度調整
装置では、ローターの側面に対して略平行に配された磁
性体をローターの周囲で回転させたときに生じるロータ
ーコイルのインダクタンスの変化を検出することによ
り、磁性体とローターとの間の距離の変動を非接触で検
出することができる。したがって、このロータリートラ
ンス同心度調整装置によれば、ローターの中心軸の位置
をローターに接触することなく調整することができる。
同様に、ステーターの側面に対して略平行に配された磁
性体をステーターの周囲で回転させたときに生じるステ
ーターコイルのインダクタンスの変化を検出することに
より、磁性体とステーターとの間の距離の変動を非接触
で検出することができる。したがって、このロータリー
トランス同心度調整装置によれば、ステーターの中心軸
の位置をステーターに接触することなく調整することが
できる。したがって、このロータリートランス同心度調
整装置によれば、ローターやステーターの中心軸の位置
決めを行う際に、機械的なオフセットの影響や、ロータ
ーやステーターの表面性の影響等を受けることなく、容
易に精度良く中心軸の位置決めを行うことができる。
【0027】一方、本発明に係るロータリートランスの
同心度調整方法は、ローターをローターフランジ上に配
するとともに、ローターの側面までの距離を非接触で測
定するセンサをローターの側面に対して略平行に配し、
上記センサでローターの側面までの距離の変動を測定し
ながら、ローターの周囲でセンサをロータフランジの中
心軸を中心として回転させ、上記ローターの側面までの
距離の変動が最小となるようにローターの中心軸の位置
を調整した上で、ローターをローターフランジに固定す
るローター中心軸調整工程と、ステーターをステーター
フランジ上に配するとともに、ステーターの側面までの
距離を非接触で測定するセンサをステーターの側面に対
して略平行に配し、上記センサでステーターの側面まで
の距離の変動を測定しながら、ステーターの周囲でセン
サをステーターフランジの中心軸を中心として回転さ
せ、上記ステーターの側面までの距離の変動が最小とな
るようにステーターの中心軸の位置を調整した上で、ス
テーターをステーターフランジに固定するステーター中
心軸調整工程と、上記ローター中心軸調整工程でロータ
ーフランジに固定されたローターと、上記ステーター中
心軸調整工程でステーターフランジに固定されたステー
ターとを組み合わせる組み合わせ工程とを有することを
特徴とするものである。
【0028】また、本発明に係る他のロータリートラン
スの同心度調整方法は、ローターをローターフランジ上
に配するとともに、磁性体をローターの側面に対して略
平行に所定の間隙を空けて配し、上記ローターと磁性体
との結合係数の変動を測定しながら、ローターの周囲で
磁性体をロータフランジの中心軸を中心として回転さ
せ、上記ローターと磁性体との結合係数の変動が最小と
なるようにローターの中心軸の位置を調整した上で、ロ
ーターをローターフランジに固定するローター中心軸調
整工程と、ステーターをステーターフランジ上に配する
とともに、磁性体をステーターの側面に対して略平行に
所定の間隙を空けて配し、上記ステーターと磁性体との
結合係数の変動を測定しながら、ステーターの周囲で磁
性体をステーターフランジの中心軸を中心として回転さ
せ、上記ステーターと磁性体との結合係数の変動が最小
となるようにステーターの中心軸の位置を調整した上
で、ステーターをステーターフランジに固定するステー
ター中心軸調整工程と、上記ローター中心軸調整工程で
ローターフランジに固定されたローターと、上記ステー
ター中心軸調整工程でステーターフランジに固定された
ステーターとを組み合わせる組み合わせ工程とを有する
ことを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状、材
質等を任意に変更することが可能であることは言うまで
もない。
【0030】第1の実施の形態 本発明を適用した第1の実施の形態に係るロータリート
ランス同心度調整装置は、ステーターの中心軸の位置を
調整するためにステーター中心軸調整用治具と、ロータ
ーの中心軸の位置を調整するためのローター中心軸調整
用治具とを備える。
【0031】そして、ステーター中心軸調整用治具は、
図1に示すように、ステーターコイル1が巻回された円
筒型の磁性体からなるステーター2に挿入される回転軸
3と、回転軸3に取り付けられたセンサ固定用治具4
と、センサ固定用治具4に固定されたセンサ5とを備え
ている。ここで、センサ5は、ステーター外周面2aま
での距離t1を非接触で測定するものであり、ステータ
ー2に回転軸3が挿入されたときに、ステーター2の側
面に対して略平行にステーター2の外側に位置するよう
に、センサ固定用治具4によって固定されている。
【0032】このステーター中心軸調整用治具を用い
て、ステーター2の中心軸の位置を調整する際は、図1
に示すように、先ず、ステーター2を固定するためのス
テーターフランジ6上に円筒型のステーター2を配して
仮固定し、これらのステーターフランジ6及びステータ
ー2に、センサ5が取り付けられた回転軸3を挿入す
る。次に、センサ5によってセンサ5とステーター外周
面2aの距離t1を測定しながら、センサ5を回転軸3
を中心として回転させる。そして、センサ5を回転させ
たときにセンサ5とステーター外周面2aまでの距離t
1の変位量が最小となるように、ステーター2の中心軸
の位置を決めた上で、ステーター2をステーターフラン
ジ6に固定ネジ7で固定する。
【0033】このステーター中心軸調整用治具では、ス
テーター2の中心軸の位置決めをセンサ5とステーター
外周面2aの距離t1を非接触で測定しながら行うた
め、ステーター外周面2aの表面性に関係なく、高精度
にステーター2の中心軸の位置決めを行うことができ
る。また、このステーター中心軸調整用治具では、位置
決め治具の基準面を用いてステーターの位置決めを行う
従来の方法で問題となっていたような、機械的なオフセ
ットの影響がないことは言うまでもない。
【0034】一方、ローター中心軸調整用治具は、図2
に示すように、ローターコイル11が巻回された円筒型
の磁性体からなるローター12に挿入される回転軸13
と、回転軸13に取り付けられたセンサ固定用治具14
と、センサ固定用治具14に固定されたセンサ15とを
備えている。ここで、センサ15は、ローター内周面1
2aまでの距離t2を非接触で測定するものであり、ロ
ーター12に回転軸13が挿入されたときに、ローター
12の側面に対して略平行にローター12の内側に位置
するように、センサ固定用治具14によって固定されて
いる。
【0035】このローター中心軸調整用治具を用いて、
ローター12の中心軸の位置を調整する際は、図2に示
すように、先ず、ローター12を固定するためのロータ
ーフランジ16上に円筒型のローター12を配して仮固
定し、これらのローターフランジ16及びローター12
に、センサ15が取り付けられた回転軸13を挿入す
る。次に、センサ15によってセンサ15とローター内
周面12aの距離t2を測定しながら、センサ15を回
転軸13を中心として回転させる。そして、センサ15
を回転させたときにセンサ15とローター内周面12a
までの距離t2の変位量が最小となるように、ローター
12の中心軸の位置を決めた上で、ローター12をロー
ターフランジ16に固定ネジ17で固定する。
【0036】このローター中心軸調整用治具では、ロー
ター12の中心軸の位置決めをセンサ15とローター内
周面12aの距離t2を非接触で測定しながら行うた
め、ローター内周面12aの表面性に関係なく、高精度
にローター12の中心軸の位置決めを行うことができ
る。また、このローター中心軸調整用治具では、位置決
め治具の基準面を用いてローターの位置決めを行う従来
の方法で問題となっていたような、機械的なオフセット
の影響がないことは言うまでもない。
【0037】そして、上述のようにステーター中心軸調
整用治具によって精度良く中心軸の位置が調整された上
でステーターフランジに固定されたステーターと、上述
のようにローター中心軸調整用治具によって精度良く中
心軸の位置が調整された上でローターフランジに固定さ
れたローターとに、共通の回転軸に挿入して組み立てる
ことにより、ローターとステーターの同心度が精度良く
調整された円筒型のロータリートランスが完成する。
【0038】なお、上記ステーター中心軸調整用治具及
びローター中心軸調整用治具に用いられるセンサとして
は、ローター又はステーターの側面までの距離をインダ
クタンスの変化として検出するインダクタンス変化型セ
ンサが好適である。
【0039】インダクタンス変化型センサは、図3に示
すように、磁性材料からなるヘッド21と、ヘッド21
に巻回されたコイル22とを備えており、このコイル2
2のインダクタンスの変化により、ステーターやロータ
ーのような磁性体からなる非測定体23との間の距離t
を測定する。
【0040】このようなインダクタンス変化型センサで
は、非測定体23までの距離tを測定する際に、図3中
Jで示すように、ヘッド21と非測定体23との間に閉
磁路が形成される。したがって、非測定体23までの距
離tが変動すると、コイル22のインダクタンスが変化
する。そこで、このインダクタンスの変化を測定するこ
とによって、非測定体23までの距離tの変動を検出で
きることとなる。
【0041】そして、このインダクタンス変化型センサ
では、非測定体23までの距離tを、非測定体23と対
向しているヘッド面21a全体で平均的に測定すること
となるので、非測定体23の表面性の影響を受け難く、
非測定体表面23aが粗くても、非測定体23までの平
均的な距離tを高精度に測定することができる。
【0042】図4に、このインダクタンス変化型センサ
の回路のブロック図を示す。図4に示すように、このイ
ンダクタンス変化型センサは、非測定体23と、非測定
体23と距離tだけ離れたヘッド21と、ヘッド21に
巻回されたコイル22と、コイル22から導出された配
線に接続されたコンデンサ24及び増幅器25と、増幅
器25からの信号を周波数信号から電圧値に変換する周
波数−電圧変換回路26とを備えている。
【0043】そして、このインダクタンス変化型センサ
で、非測定体23までの距離tを測定する際には、非測
定体23、ヘッド21、コイル22、コンデンサ24及
び増幅器25がLC発振回路27として動作し、非測定
体23とヘッド21の距離tの変動によって生じたイン
ダクタンスの変化が周波数変化に変換されて増幅器25
から出力され、更に、この周波数変化が周波数−電圧変
換回路26によって電圧値の変化に変換されて出力され
る。したがって、このインダクタンス変化型センサで
は、非測定体23とヘッド21の距離tの変動に比例し
た距離情報出力が、電圧値の変化として出力される。
【0044】第2の実施の形態 本発明を適用した第2の実施の形態に係るロータリート
ランス同心度調整装置は、ステーターの中心軸の位置を
調整する際にステーターの基準面となるステーター調整
用円筒型治具と、ローターの中心軸の位置を調整する際
にローターの基準面となるローター調整用円筒型治具
と、ステーターに巻回されたステーターコイル又はロー
ターに巻回されたローターコイルに接続される中心軸調
整用回路とから構成される。
【0045】そして、図5に示すように、ステーターの
基準面となるステーター調整用円筒型治具31は、ステ
ーターコイル32が巻回されたステーター33の外径t
3よりも若干大きい内径t4を有している。ここで、ス
テーター調整用円筒型治具31は、ステーター33と電
磁気的に結合するように、磁性材料から構成される。
【0046】このステーター調整用円筒型治具31を用
いて、ステーター33の中心軸の位置を調整する際は、
図5に示すように、先ず、ステーター調整用円筒型治具
31と、円筒型のステーター33と、ステーター33を
固定するためのステーターフランジ34とに回転軸35
を挿入するとともに、ステーター33のステーターコイ
ル32からの配線を中心軸調整用回路に接続する。この
とき、ステーター調整用円筒型治具31の内径t4は、
ステーター33の外径t3よりも若干大きいため、ステ
ーター調整用円筒型治具31の内周面31aと、ステー
ター33の外周面33aとの間に間隙t5が生じる。
【0047】次に、この状態でステーター33をステー
ターフランジ34に仮固定した上で、ステーター調整用
円筒型治具31を回転軸35を中心として回転させる。
このとき、ステーター調整用円筒型治具31とステータ
ー33の同心度がずれている場合には、ステーター調整
用円筒型治具31とステーター33との間の結合係数K
が変動する。そこで、この結合係数Kの変動状態をステ
ーターコイル32に接続された中心軸調整用回路で測定
して、その変動量が最小となるようにステーター33の
位置を調整する。そして、ステーター調整用円筒型治具
31とステーター33の結合係数Kの変動量が最小とな
るようにステーター33の中心軸の位置を調整した後、
ステーター33をステーターフランジ34に固定ネジ3
6で固定する。
【0048】このようにステーター調整用円筒型治具3
1とステーター33との間の結合係数Kを測定してステ
ーター33の中心軸の位置決めを行うことにより、ステ
ーター33の中心軸の位置をステーター33に接触する
ことなく調整できるので、ステーター33の外周面33
aの表面性に関係なく、高精度にステーター33の位置
決めを行うことができる。また、この方法では、位置決
め治具の基準面を用いてステーターの位置決めを行う従
来の方法で問題となっていたような、機械的なオフセッ
トの影響がないことは言うまでもない。
【0049】一方、図6に示すように、ローターの基準
面となるローター調整用円筒型治具41は、ローターコ
イル42が巻回されたローター43の外径t6よりも若
干大きい内径t7を有している。ここで、ローター調整
用円筒型治具41は、ローター43と電磁気的に結合す
るように、磁性材料から構成される。
【0050】このローター調整用円筒型治具41を用い
て、ローター43の中心軸の位置を調整する際は、図6
に示すように、先ず、ローター調整用円筒型治具41
と、円筒型のローター43と、ローター43を固定する
ためのローターフランジ44とに回転軸45を挿入する
とともに、ローター43のローターコイル42からの配
線を中心軸調整用回路に接続する。このとき、ローター
調整用円筒型治具41の内径t6は、ローター43の外
径t7よりも若干大きいため、ローター調整用円筒型治
具41の内周面41aと、ローター43の外周面43a
との間に間隙t8が生じる。
【0051】次に、この状態でローター43をローター
フランジ44に仮固定した上で、ローター調整用円筒型
治具41を回転軸45を中心として回転させる。このと
き、ローター調整用円筒型治具41とローター43の同
心度がずれている場合には、ローター調整用円筒型治具
41とローター43との間の結合係数Kが変動する。そ
こで、この結合係数Kの変動状態をローターコイル42
に接続された中心軸調整用回路で測定して、その変動量
が最小となるようにローター43の位置を調整する。そ
して、ローター調整用円筒型治具41とローター43の
結合係数Kの変動量が最小となるようにローター43の
中心軸の位置を調整した後、ローター43をローターフ
ランジ44に固定ネジ46で固定する。
【0052】このようにローター調整用円筒型治具41
とローター43との間の結合係数Kを測定してローター
43の中心軸の位置決めを行うことにより、ローター4
3の中心軸の位置をローター43に接触することなく調
整できるので、ローター43の外周面43aの表面性に
関係なく、高精度にローター43の位置決めを行うこと
ができる。また、この方法では、位置決め治具の基準面
を用いてローターの位置決めを行う従来の方法で問題と
なっていたような、機械的なオフセットの影響がないこ
とは言うまでもない。
【0053】そして、上述のように、ステーター調整用
円筒型治具31を用いて精度良く中心軸の位置が調整さ
れた上でステーターフランジ34に固定されたステータ
ー33と、上述のように、ローター調整用円筒型治具4
1を用いて精度良く中心軸の位置が調整された上でロー
ターフランジ44に固定されたローター43とに、共通
の回転軸に挿入して組み立てることにより、ローター4
3とステーター33の同心度が精度良く調整された円筒
型のロータリートランスが完成する。
【0054】ところで、以上のようにステーター33又
はローター43の中心軸の位置決めを行う際に使用され
る中心軸調整用回路は、図7に示すようなブロック構成
とされる。
【0055】すなわち、この中心軸調整用回路は、ステ
ーターコイル32とローターコイル42との接続を切り
替えるためのチャンネルスイッチ51と、チャンネルス
イッチ51から導出された配線に接続されたコンデンサ
52及び増幅器53と、増幅器53からの信号を周波数
信号から電圧値に変換する周波数−電圧変換回路54と
を備えている。
【0056】そして、ステーター調整用円筒型治具31
とステーター33との間の結合係数Kの変動状態を測定
する際には、チャンネルスイッチ51をステーターコイ
ル32と接続するように切り替える。これにより、ステ
ーター調整用円筒型治具31、ステーターコイル32、
ステーター33、コンデンサ52及び増幅器53がLC
発振回路55として動作し、ステーター調整用円筒型治
具31とステーター33との間の結合係数Kの変動、す
なわちステーター調整用円筒型治具31の内周面31a
とステーター33の外周面33aとの間の間隙t5の変
動によって生じるインダクタンスの変化が、周波数変化
に変換されて増幅器53から出力され、更に、この周波
数変化が周波数−電圧変換回路54によって電圧値の変
化に変換されて出力される。したがって、この中心軸調
整用回路では、ステーター調整用円筒型治具31の内周
面31aと、ステーター33の外周面33aとの間に間
隙t5の変動に比例した距離情報出力が、電圧値の変化
として出力される。
【0057】また、ローター調整用円筒型治具41とロ
ーター43との間の結合係数Kの変動状態を測定する際
には、チャンネルスイッチ51をローターコイル42と
接続するように切り替える。これにより、ローター調整
用円筒型治具41、ローターコイル42、ローター4
3、コンデンサ52及び増幅器53がLC発振回路55
として動作し、ローター調整用円筒型治具41とロータ
ー43との間の結合係数Kの変動、すなわちローター調
整用円筒型治具41の内周面41aとローター43の外
周面43aとの間の間隙t8の変動によって生じるイン
ダクタンスの変化が、周波数変化に変換されて増幅器5
3から出力され、更に、この周波数変化が周波数−電圧
変換回路54によって電圧値の変化に変換されて出力さ
れる。したがって、この中心軸調整用回路では、ロータ
ー調整用円筒型治具41の内周面41aと、ローター4
3の外周面43aとの間に間隙t8の変動に比例した距
離情報出力が、電圧値の変化として出力される。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ステーターやローターの位置を非接触で電気
的に正確に検出して、ステーターとローターの同心度を
精度良く一致させることが可能となる。
【0059】そして、本発明を適用して作製された、ス
テーターとローターの同心度が精度良く一致したロータ
リートランスでは、ステーターとローターとの間の結合
係数Kの変動が非常に低く抑えられる。したがって、こ
のロータリートランスを介して授受される信号のレベ
ル、例えば、外部回路からロータリートランスを介して
磁気ヘッドへ供給される記録信号のレベルや、磁気ヘッ
ドからロータリートランスを介して外部回路へ供給され
る再生信号のレベル等の変動は、非常に低く抑えられる
こととなる。
【0060】また、本発明に係るロータリートランス同
心度調整装置に使用される回路は、LC発振回路として
動作する部分と、周波数−電圧変換回路とだけで構成す
ることができるため、本発明によれば、ロータリートラ
ンス同心度調整装置を非常に簡略で低コストなものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るロータリートランス同
心度調整装置のステーター中心軸調整用治具の一構成例
を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係るロータリートランス同
心度調整装置のローター中心軸調整用治具の一構成例を
示す断面図である。
【図3】インダクタンス変化型センサの原理を説明する
ための模式図である。
【図4】インダクタンス変化型センサの回路の一例を示
すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態に係るロータリートランス同
心度調整装置のステーター調整用円筒型治具の一構成例
を示す断面図である。
【図6】第2の実施の形態に係るロータリートランス同
心度調整装置のローター調整用円筒型治具の一構成例を
示す断面図である。
【図7】第2の実施の形態に係るロータリートランス同
心度調整装置の中心軸調整用回路の一例を示すブロック
図である。
【図8】円筒型のロータリートランスの一構成例につい
て一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図9】図8に示す円筒型のロータリートランスの要部
を拡大して示す断面図である。
【図10】平型のロータリートランスの一構成例を示す
斜視図である。
【図11】図10に示す平型のロータリートランスの要
部を拡大して示す断面図である。
【図12】ロータリートランスの回転の様子を示す模式
図である。
【図13】ロータリートランスの位相と結合係数Kの関
係の一例を示す図である。
【図14】位置決め治具の基準面を用いてステーターの
位置決めを行う様子を示す断面図である。
【図15】ステーターをステーターフランジに固定した
様子を示す平面図である。
【図16】位置決め治具の基準面を用いてローターの位
置決めを行う様子を示す断面図である。
【図17】ローターをローターフランジに固定した様子
を示す平面図である。
【図18】変位計を用いてステーターの位置決めを行う
様子を示す断面図である。
【図19】変位計を用いてローターの位置決めを行う様
子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステーターコイル 2 ステーター 2a ステーター外周面 3 回転軸 4 センサ固定用治具 5 センサ 6 ステーターフランジ 7 固定ネジ 11 ローターコイル 12 ローター 12a ローター内周面 13 回転軸 14 センサ固定用治具 15 センサ 16 ローターフランジ 17 固定ネジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリートランスのローターとステー
    ターの同心度を一致させるためのロータリートランス同
    心度調整装置であって、 ローター又はステーターの側面に対して略平行に配さ
    れ、ローター又はステーターの側面までの距離を非接触
    で測定するセンサを備えることを特徴とするロータリー
    トランス同心度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記センサが、ローター又はステーター
    の側面までの距離をインダクタンスの変化として検出す
    るインダクタンス変化型センサであることを特徴とする
    請求項1記載のロータリートランス同心度調整装置。
  3. 【請求項3】 ロータリートランスのローターとステー
    ターの同心度を一致させるためのロータリートランス同
    心度調整装置であって、 ローター又はステーターの側面に対して略平行に配され
    る磁性体と、 ローターに巻回されたローターコイル、又はステーター
    に巻回されたステーターコイルのインダクタンスの変化
    を検出する回路とを備えることを特徴とするロータリー
    トランス同心度調整装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性体が略円筒形状であることを特
    徴とする請求項3記載のロータリートランス同心度調整
    装置。
  5. 【請求項5】 ローターをローターフランジ上に配する
    とともに、ローターの側面までの距離を非接触で測定す
    るセンサをローターの側面に対して略平行に配し、 上記センサでローターの側面までの距離の変動を測定し
    ながら、ローターの周囲でセンサをロータフランジの中
    心軸を中心として回転させ、 上記ローターの側面までの距離の変動が最小となるよう
    にローターの中心軸の位置を調整した上で、ローターを
    ローターフランジに固定するローター中心軸調整工程
    と、 ステーターをステーターフランジ上に配するとともに、
    ステーターの側面までの距離を非接触で測定するセンサ
    をステーターの側面に対して略平行に配し、 上記センサでステーターの側面までの距離の変動を測定
    しながら、ステーターの周囲でセンサをステーターフラ
    ンジの中心軸を中心として回転させ、 上記ステーターの側面までの距離の変動が最小となるよ
    うにステーターの中心軸の位置を調整した上で、ステー
    ターをステーターフランジに固定するステーター中心軸
    調整工程と、 上記ローター中心軸調整工程でローターフランジに固定
    されたローターと、上記ステーター中心軸調整工程でス
    テーターフランジに固定されたステーターとを組み合わ
    せる組み合わせ工程と、 を有することを特徴とするロータリートランスの同心度
    調整方法。
  6. 【請求項6】 ローターをローターフランジ上に配する
    とともに、磁性体をローターの側面に対して略平行に所
    定の間隙を空けて配し、 上記ローターと磁性体との結合係数の変動を測定しなが
    ら、ローターの周囲で磁性体をロータフランジの中心軸
    を中心として回転させ、 上記ローターと磁性体との結合係数の変動が最小となる
    ようにローターの中心軸の位置を調整した上で、ロータ
    ーをローターフランジに固定するローター中心軸調整工
    程と、 ステーターをステーターフランジ上に配するとともに、
    磁性体をステーターの側面に対して略平行に所定の間隙
    を空けて配し、 上記ステーターと磁性体との結合係数の変動を測定しな
    がら、ステーターの周囲で磁性体をステーターフランジ
    の中心軸を中心として回転させ、 上記ステーターと磁性体との結合係数の変動が最小とな
    るようにステーターの中心軸の位置を調整した上で、ス
    テーターをステーターフランジに固定するステーター中
    心軸調整工程と、 上記ローター中心軸調整工程でローターフランジに固定
    されたローターと、上記ステーター中心軸調整工程でス
    テーターフランジに固定されたステーターとを組み合わ
    せる組み合わせ工程と、 を有することを特徴とするロータリートランスの同心度
    調整方法。
JP7192204A 1995-07-27 1995-07-27 ロータリートランス同心度調整装置及びロータリートランスの同心度調整方法 Withdrawn JPH0945561A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007166707A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Aisin Aw Co Ltd ステータ位置の測定方法及び装置
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DE112008000387B4 (de) * 2007-04-18 2018-02-15 Aisin Aw Co., Ltd. Statorpositionjustierverfahren
CN107907747A (zh) * 2017-12-19 2018-04-13 陕西航天时代导航设备有限公司 一种磁悬浮元件电感输出特性测试工装及测试方法

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