JP3110327B2 - 差動変圧器 - Google Patents

差動変圧器

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JP3110327B2 JP08298570A JP29857096A JP3110327B2 JP 3110327 B2 JP3110327 B2 JP 3110327B2 JP 08298570 A JP08298570 A JP 08298570A JP 29857096 A JP29857096 A JP 29857096A JP 3110327 B2 JP3110327 B2 JP 3110327B2
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祐司 鈴木
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気マイクロメー
タの検出部などに使用される差動変圧器に関し、特に支
点を中心として回転するアームを有する電気マイクロメ
ータに使用しても広い変位範囲を検出することが可能な
小型の差動変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の寸法形状を検出するために、電気
マイクロメータや真円度測定器などが広く使用されてい
るが、このような寸法測定器の検出部として一般に使用
されているのが差動変圧器(差動トランス)である。図
1は、差動トランスを利用した寸法変位測定器の基本構
造を示す図である。
【0003】図1において、参照番号100は被測定物
(ワーク)であり、11は支点12を中心として回転可
能に支持されたアームであり、13はアーム11の一方
の端付近に設けられ、ワーク100の表面に接触する測
子であり、14はアーム11の他方の端付近に設けられ
た鉄心(コア)であり、15は1次巻線であり、16と
17は2次巻線であり、18は1次巻線15に交流信号
を供給する発振器であり、19は2つの2次巻線16と
17に生じた信号の差を増幅する交流増幅器であり、2
0は交流増幅器20の出力を整流する整流回路であり、
21は整流回路の出力するアナログ信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器である。ワークの表面位置に
応じて測子13の位置が変化すると、アーム11が回転
し、コア14の位置が変化する。1次巻線15にが発振
器18から交流信号が印加されており、鉄心14に誘起
される磁束が交流信号に応じて変化する。この鉄心14
の磁束の変化は2次巻線16と17に電圧を誘起する
が、鉄心14の位置に応じて2次巻線16と17に誘起
される電圧に差が生じる。従って、2次巻線16と17
に誘起される電圧の差を検出すれば鉄心14の位置、す
なわち、測子13の位置が検出できることになる。2次
巻線16と17には、発振器18からの交流信号に対応
する交流信号が誘起されるので、交流増幅器19で2次
巻線16と17に誘起される交流信号の電圧差を増幅
し、その出力を整流回路20で整流すればよい。なお、
整流回路20の出力するアナログ信号をメータなどで読
み取る場合もある。
【0004】図2は、差動トランスの巻線部分を構成す
るボビンと呼ばれる部材の構造を示す図であり、(1)
は巻線を巻く部材を示し、(2)はこの部材に巻線を巻
いて完成したボビンを示す図である。巻線を巻く部材
は、プラスチックや炭素繊維、セラミックなどの非磁性
体でできており、図2の(1)に示すように、中心に円
筒穴38を有する円筒形状をしており、周囲に巻線を巻
く位置を規制するつば31、33、35、37が設けら
れており、参照番号32、34、36で示した部分にそ
れぞれ第1の2次巻線16、1次巻線15、第2の2次
巻線17が巻かれる。円筒穴38の中をコア14が移動
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】測子の変位が直線状で
ある寸法測定器の場合、コアはボビンの中心線に沿って
移動するが、図1に示すような、支点12を回転中心と
して回転するアームを使用する寸法測定器の場合、コア
14は支点を中心として円弧状に移動することになる。
図3は、このような回転するアームに取り付けられたコ
ア14のボビン30内での変位を示した図である。図3
に示すように、測子13の変位範囲(ストローク)を大
きくすると、すなわち回転角度が大きくなるとコア14
がボビン30の内壁に接触することになる。測定できる
のは、コア14がボビン30の内壁に接触しない範囲内
であり、コア14がボビン30の内壁に接触すると損傷
の恐れがあるので、接触しないように規制している。
【0006】このような寸法測定器の場合、一般的に大
きなストロークを有することが望ましい。また、測定を
行う場合には、アームを持ち上げてワークをセットした
上で測子をワークの表面に接触させるが、この場合アー
ムのストロークが大きいほど操作が容易である。そこ
で、大きなストロークが可能になるように、内径の大き
なボビンを使用して大きな回転角度範囲でコアがボビン
の内壁に接触しないようにしていた。しかし、ボビンの
内径を大きくするとその分ボビン全体が大きくならざる
を得ず、そのため測定器全体が大きくなるという問題が
生じており、特に問題になるが、測定器の厚さである。
【0007】図1に示したような寸法測定器を2個対向
する形で有する直径測定器を使用して、加工中のワーク
の加工部分の寸法を測定してフィードバック制御するこ
とにより加工を高精度に行う自動加工装置が広く使用さ
れているが、このような直径測定器の場合、配置できる
空間が限られており、大きな測定器ではこの限られた空
間に配置することができないという問題が発生してい
た。特に、クランクシャフトのクランクピンの外径を測
定するような場合には、回転するカウンタウエイトの部
分に当たらないようにする必要があり、測定器の幅が制
限されるため、ストロークの大きな測定器を使用できな
かった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、小さな空間にも配置することのできるストローク
の大きな寸法測定器が作れる差動変圧器の実現を目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の差動変圧器は、
上記目的を達成するため、鉄心(コア)が移動するボビ
ンの穴を長穴とする。すなわち、本発明の差動変圧器
は、円弧状の軌跡に沿って変位可能な円筒状の鉄心と、
円筒状の鉄心が内部を移動し、軸方向に垂直な断面が、
前記円弧状の軌跡を含む平面内では長く、該平面に垂直
な方向には短い長穴と、この長穴の周囲に設けられた1
次巻線と、第1の2次巻線と、第2の2次巻線とを有す
るボビンと、1次巻線に交流信号を印加する発振器と、
第1の2次巻線と、第2の2次巻線に誘起される交流信
号の電圧差を検出する検出部とを備えることを特徴とす
る。
【0010】長穴のボビンは、非磁性体で作られた第1
と第2の円筒部材を、長穴を有する非磁性体で作られた
第1と第2の連結部材で、第1と第2の円筒部材が所定
の間隔で平行に配置されるように組み立てた上で、1次
巻線と第1の2次巻線と第2の2次巻線とを対向する第
1と第2の円筒部材に巻いて実現する。また、長穴のボ
ビンは、非磁性体で作られた円筒部材を円筒の中心線を
含む断面で切断して2個の半円筒部材を製作し、非磁性
体で作られた2つの間隔設定部材で第1と第2の半円筒
部材が所定の間隔で平行に配置されるように規制した上
で、1次巻線と第1の2次巻線と第2の2次巻線とを巻
くようにする。
【0011】鉄心の円弧運動により、鉄心がボビンの中
心線からずれるのはアームの回転面内のみで、それに垂
直な方向へのずれは生じない。そこで、本発明の差動変
圧器のように、ボビンの穴を長穴にすれば、ボビンの厚
さを大きくすることなしにストロークを大きくすること
ができる。ボビンが大きくなって問題になるのは、厚さ
の方向であり、アームの回転平面内で大きくなっても問
題は生じない。
【0012】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の第1実施例のボ
ビンの構造を示す図であり、図5は第1実施例のボビン
に使用される円筒部材を示す図である。このボビンは、
図1に示すような形で使用される。第1実施例のボビン
は、図5に示すような円筒部材を2個使用する。この円
筒部材は、プラスチックや炭素繊維、セラミックなどの
非磁性体材料で作られており、2個の巻き位置規制板
(つば)63、65を有する円筒形状であり、両端にね
じ67と68が設けられている。参照番号69は、つば
63、65の部分に設けられた切り欠きである。このよ
うな円筒部材を2個切り欠きの部分が対向するように配
置し、連結部材53と54で所定間隔になるように連結
する。連結部材53と54も非磁性体材料で作られてお
り、それぞれ長穴59が設けられている。なお、ここで
は長穴を長円として示したが、これ以外の、例えば、長
方形の穴でもよい。円筒部材51と52のねじにはナッ
ト55、56、57及び58がねじ合わされて、円筒部
材51と52と連結部材53と54は固定される。そし
て、2個の円筒部材51と52の円筒部分64には1次
巻線15が、円筒部分62には第1の2次巻線16が、
円筒部分66には第2の2次巻線17が巻かれる。
【0013】図6は、第1実施例のボビンにコア14を
配置した時の様子を示す図であり、(1)は上面図を、
(2)は側断面図を示す。2個の円筒形状51が向かい
合う内部は空洞であり、長穴59で規定される穴が作ら
れたのと同等である。従って、長穴の長い側を、アーム
の回転位置に応じてコアの位置が変化する方向に配置す
れば、コアと円筒部材51と52(実際にはつばの部分
の切り欠き)との間が大きいため、アームの広い回転範
囲においてコアは円筒部材51と52に接触することが
なくなり、アームのストロークが大きくなる。
【0014】図4に示すようなボビンで、1次巻線15
に交流信号を印加すると、2個の円筒形状51が向かい
合う内部のコアの位置に応じて、第1と第2の2次巻線
16と17にそれぞれ電圧信号が発生される。この電圧
の発生機構は、図2に示した従来のボビンを使用した場
合と同じである。図7は、第2実施例のボビンの構造お
よびその製造方法を示す図である。第2実施例のボビン
は、図7の(1)に示すように、従来使用されていた図
2に示すようなプラスチックの円筒部材を、中心線を含
む平面で2つの半円筒部材71と72に分割する。そし
て、2つの半円筒部材71の間隔を規制する2つの間隔
規制部材73、74(一方は図示せず)を、図7の
(2)に示すように配置する。そして、治具で図7の
(2)に示すような状態に保持されるようにした上で、
1次巻線15と第1及び第2の2次巻線16と17を巻
く。巻線が巻かれると、巻線の力により、治具を外して
もそのままの形が維持される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差動変圧
器を使用すれば、小さな空間にも配置することのできる
ストロークの大きな寸法測定器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】差動トランスを使用した変位測定器の基本構成
を示す図である。
【図2】従来の差動トランスに使用されるボビンの構造
を示す図である。
【図3】支点を中心として回転するアームの先端の変位
を検出する時のストローク範囲の問題を説明する図であ
る。
【図4】第1実施例のボビンの構造を示す図である。
【図5】第1実施例のボビンで使用する円筒部材を示す
図である。
【図6】第1実施例のボビンにコアを配置した時の様子
を示す図である。
【図7】第2実施例のボビンの構造とその製造方法を示
す図である。
【符号の説明】
11…アーム 12…支点 13…測子 14…鉄心(コア) 15…1次巻線 16…第1の2次巻線 17…第2の2次巻線 18…発振器 30…ボビン 51、52…円筒部材 53、54…連結部材 59…長穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 G01D 5/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧状の軌跡に沿って変位可能な円筒状
    の鉄心(14)と、 該円筒状の鉄心(14)が内部を移動し、軸方向に垂直
    な断面が、前記円弧状の軌跡を含む平面内では長く、該
    平面に垂直な方向には短い長穴(59)と、該長穴(5
    9)の周囲に設けられた1次巻線(15)と、第1の2
    次巻線(16)と、第2の2次巻線(17)とを有する
    ボビン(30)と、 前記1次巻線(15)に交流信号を印加する発振器(1
    8)と、 前記第1の2次巻線(16)と、第2の2次巻線(1
    7)に誘起される交流信号の電圧差を検出する検出部
    (19、20)とを備えることを特徴とする差動変圧
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の差動変圧器であって、 前記ボビン(30)は、 非磁性体で作られた第1と第2の円筒部材(51、5
    2)と、 長穴(59)を有し、前記第1と第2の円筒部材(5
    1、52)が所定の間隔で平行に配置されるように連結
    する非磁性体で作られた第1と第2の連結部材(53、
    54)とを備え、 前記第1と第2の連結部材(53、54)により連結さ
    れた前記第1と第2の円筒部材(51、52)に、前記
    1次巻線(15)と第1の2次巻線(16)と第2の2
    次巻線(17)とが巻かれている差動変圧器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の差動変圧器であって、 前記ボビン(30)は、 非磁性体で作られた円筒部材を円筒の中心線を含む断面
    で切断した2個の半円筒部材(71、72)と、 前記第1と第2の半円筒部材(51、52)が所定の間
    隔で平行に配置されるように規制する非磁性体で作られ
    た2つの間隔設定部材(73)とを備え、 前記2つの間隔設定部材(73)により所定の間隔にな
    るように配置された前記2個の半円筒部材(71、7
    2)に、前記1次巻線(15)と第1の2次巻線(1
    6)と第2の2次巻線(17)とが巻かれた差動変圧
    器。
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KR20010087621A (ko) * 2000-03-08 2001-09-21 권영섭 선형가변차동변압기를 구비한 변위측정장치 및 방법
KR100999095B1 (ko) * 2003-06-11 2010-12-07 삼성전자주식회사 트랜스포머, 전원 공급 장치 및 이를 이용한 액정 표시 장치
JP7219136B2 (ja) * 2019-03-27 2023-02-07 本田技研工業株式会社 半導体装置

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