JP4377424B2 - 反力処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動ステージ装置におけるステージの整定性を向上するための反力処理装置に関する。
従来、例えば半導体や液晶の露光装置や検査装置として、基礎に除振手段を介して設置された定盤上でステージが移動する移動ステージ装置が用いられている。この移動ステージ装置においては、例えば単位時間当たりの処理量の向上のため、ステージの高加減速化が求められている。しかし、ステージを高加減速化させると、ステージの移動で定盤に生じる反力が増大し、ステージの整定性が悪化するおそれがある。
そこで、近年、移動ステージ装置に設けられ、ステージの移動により定盤に生じる反力を処理するための反力処理装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このような反力処理装置では、印加手段により、反力を低減する力が定盤に印加される。
特開平11−329962号公報
ところで、上述したような反力処理装置では、反力の影響で定盤に作用するモーメントを除去するため、高さ方向に並設された複数の印加手段が協働するように設けられている。そのため、移動ステージ装置が大掛かりなものとなり、移動ステージ装置が大型化するおそれがある。
また、定盤にモーメントを生じさせないために、反力の作用点の高さと反力を低減する力の作用点の高さとが互いに一致するように、印加手段が設けられることも考えられる。しかし、この場合、反力処理装置を配置するスペースを確保するために移動ステージ装置の設置面積が大きくなり、移動ステージ装置が大型化するおそれがある。
そこで、本発明は、移動ステージ装置におけるステージの整定性を向上すると共に、移動ステージ装置の大型化を抑制することができる反力処理装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、定盤に作用する力を確実に低減し除去できれば、定盤に作用するモーメントを完全に除去しなくとも、ステージの整定性の向上を実現できることを見出した。つまり、定盤に作用する力を低減し除去すると共に定盤に作用するモーメントを十分に小さくすれば、ステージの整定性を十分に向上できることを見出した。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明に係る反力処理装置は、基礎に除振手段を介して設置された定盤の盤面上でステージが移動する移動ステージ装置に設けられ、ステージの移動で定盤に生じる反力を処理するための反力処理装置であって、反力を低減する水平方向の力を定盤に印加するための印加手段を備え、印加手段は、定盤が被さるように当該定盤の盤面よりも基礎側に配置されていることを特徴とする。
この反力処理装置では、印加手段により、反力を低減する力が定盤に印加される。よって、この印加された力と反力とが互いに打ち消し合い、定盤に作用する力が除去されることになる。ここで、印加手段は定盤が被さるように当該定盤の盤面よりも基礎側に配置されていることから、反力の作用点と反力を低減する力の作用点との高さが一致しないため、定盤に作用するモーメントを完全には除去することができないが、定盤に作用するモーメントが十分に小さい場合(例えば、反力の作用点と反力を低減する力の作用点との高さとの差が所定距離以下の場合)には、ステージの整定性の向上を十分に実現することができる。
さらに、上述したように、印加手段が、定盤が被さるように当該定盤の盤面よりも基礎側に配置されているため、定盤の盤面のスペースを十分に確保することができると共に、移動ステージ装置の設置面積(いわゆるフットプリント)を増加させる必要もない。つまり、移動ステージ装置のスペースを効率的に利用することができ、移動ステージ装置の大型化を抑制することが可能となる。従って、本発明によれば、移動ステージ装置におけるステージの整定性を向上すると共に、移動ステージ装置の大型化を抑制することができる。
また、反力が定盤に作用する作用点の高さと反力を低減する力が定盤に作用する作用点の高さとの差hは、次式で表せる許容値hmax以下となっていることが好ましい。
max=(Ymax・J・K)/(N・MSLIDER・f
但し、Ymax:ステージの位置偏差の許容値
J:移動ステージ装置の慣性モーメント
:制御ゲイン
N:移動ステージ装置の重心の高さからステージの位置の計測点の高さまでの距離
SLIDER:ステージの質量
:反力
これにより、ステージに許容される位置偏差が仕様として予め決まっている場合、この仕様に基づいて許容値hmaxを設定することができ、そして、この差hを許容値hmax以下にすることで、上記効果、すなわち移動ステージ装置におけるステージの整定性を向上すると共に移動ステージ装置の大型化を抑制するという効果を確実に実現することができる。なお、ステージの位置偏差とはステージ位置のずれ量を意味し、制御ゲインとはステージを目標位置に近づけるための制御値を意味する。
また、印加手段は、高さ調整可能とされていることが好ましい。この場合、移動ステージ装置に要求されるステージの精度(例えば位置偏差)が変更になった場合でも、印加手段の高さを調整することで、かかる精度に対応することが可能となる。
また、印加手段は、定盤に取り付けられた可動子と、当該可動子に非接触で基礎に取り付けられた固定子と、を有し、反力を低減する力が固定子から可動子に印加されるように構成されていることが好ましい。この場合、可動子と固定子とが互いに非接触となっているため、基礎からの振動が印加手段を介して定盤に伝播するのを抑止することができる。
本発明によれば、移動ステージ装置におけるステージの整定性を向上すると共に、移動ステージ装置の大型化を抑制することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る反力処理装置を含む移動ステージ装置を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿う断面の概略構成図である。図1及び図2に示すように、移動ステージ装置10は、例えば半導体や液晶の露光装置や検査装置として採用されるものであり、定盤11、ステージ12及び反力処理装置1を備えている。
定盤11は、板状を呈しており、熱による変形を防止するために、例えば石材により形成されている。この定盤11は、床(基礎)25に除振バネ(除振手段)16,16を介して支持され設置されており、これにより、床25からの振動(特に高周波振動)に対して絶縁されている。図2に示すように、定盤11の側面11aには、側面11a側及び下面11b側に開口する凹部17が形成されており、この凹部17には、反力処理装置1が設けられている(詳しくは後述)。
ステージ12は、エアベアリング等の案内手段(不図示)により、定盤11の上面(盤面)11c上を水平方向に移動可能にして当該定盤11に取り付けられている。そして、このステージ12は、ステージアクチュエータ21により駆動され、定盤11上を水平方向に移動する。
ステージアクチュエータ21は、定盤11上のステー15に設けられ例えば永久磁石からなる固定子13と、ステージ12に設けられ例えば電磁コイルからなる可動子14とを含んで構成されている。また、これらの固定子13と可動子14とは互いに非接触で配置されている。このステージアクチュエータ21には、制御部23が接続されており、制御部23から駆動電流を可動子14に供給することで、固定子13と可動子14との間に磁力が発生する。この発生する磁力により、可動子14に推力(力)が印加されることになり、ステージ12が駆動される。
また、移動ステージ装置10は、位置センサ22及び制御部23を備えている。位置センサ22は、ステージ12の水平方向の位置を検出するものであり、例えば、リニアスケール・レーザ干渉計等が用いられている。位置センサ22は、定盤11上に配置されている。この位置センサ22は、制御部23に接続されており、検出したステージ12の位置を位置情報として制御部23に出力する。
制御部23は、例えばCPU、ROM、及びRAM等により構成されており、コントローラ18及びドライバ19,20を有している。コントローラ18は、位置センサ22からの位置情報に基づいて、ステージ12を駆動するための指令(以下、「推力指令」という)をドライバ19に出力する。また、コントローラ18は、推力指令に相当し推力を低減するための指令(以下、「カウンタ推力指令」という)をドライバ20に出力する。ドライバ19は、コントローラ18から入力された推力指令に応じて、ステージアクチュエータ21に駆動電流を印加する。また、ドライバ20は、コントローラ18から入力されたカウンタ推力指令に応じて、反力処理装置1の反力処理アクチュエータ2に駆動電流を印加する。
ここで、本実施形態では、上述したように、定盤11の凹部17に反力処理装置1が設けられている。具体的には、凹部17が、定盤11の4つ側面のそれぞれに2箇所ずつ形成(合計8箇所形成)されており、これらの凹部17に、反力処理装置1がそれぞれ設けられている。なお、図中においては、説明の便宜上、側面11aに形成された凹部17及びこの凹部17に設けられた反力処理装置1のみを示している。
この反力処理装置1は、ステージ12の移動で定盤11に生じる反力fを処理するためのものであり、反力処理アクチュエータ(印加手段)2を備えている。反力処理アクチュエータ2は、反力fを低減する力(以下、「カウンタ推力」という)fr1を定盤11に印加する。この反力処理アクチュエータ2は、例えば永久磁石からなる可動子3と、例えば電磁コイルからなる固定子4と、を有している。
可動子3は、定盤11に取り付けられており、固定子4は、床25に設置された柱状の固定フレーム5の上端側に取り付けられている。そして、可動子3及び固定子4は、互いに非接触となるように配置されている。固定フレーム5は、定盤11が被さるように凹部17内に配置されており、定盤11の凹部17に覆われるようになっている。すなわち、可動子3及び固定子4は、定盤11が被さるように当該定盤11の上面(盤面)11cよりも下方(床25側)に配置されている。
これらの可動子3及び固定子4は、定盤11及び固定フレーム5に例えば螺子(不図示)でそれぞれ固定されている。そして、固定フレーム5及び定盤11において高さ方向の異なる位置には、複数の螺子穴が形成されている。よって、可動子3及び固定子4は、固定する螺子穴を変えることで、その高さ位置を調整することができる。すなわち、反力処理アクチュエータ2は、高さ調整可能とされている。
また、反力処理アクチュエータ2には、制御部23のドライバ20が接続されている。この反力処理アクチュエータ2では、固定子4に制御部23のドライバ20から駆動電流が供給されることで、可動子3と固定子4との間に磁力が発生し、この磁力により、カウンタ推力fr1が可動子3に発生する。
また、反力処理アクチュエータ2は、反力fが定盤11に作用する作用点の高さと、カウンタ推力fr1が定盤11に作用する作用点の高さとの差hが許容値hmax以下となるような高さ位置に設けられている。そこで、許容値hmaxについて以下に説明する。
まず、移動ステージ装置10の質量をM、慣性モーメントをJ、除振バネ16の水平方高のバネ定数をkh、鉛直方向のバネ定数をkv、除振バネの支持点から移動ステージ装置10の重心までの高さをl、支持点から重心までの水平方向の長さをm、として移動ステージ装置10を力学モデル化すると、この系の運動方程式は下記(1)式で表せる。
Figure 0004377424
θが十分に小さいとして、sinθ≒θ、cosθ≒1とすると、高さ方向の運動は無視することができ、よって、上記(1)式は下記(2)式のように線形化される。
Figure 0004377424
変数を定義し、上記(2)式を簡易にして表すと、下記(3)式のようになる。
Figure 0004377424
従って、この系の固有振動数は、下記(4)式となる。
Figure 0004377424
ここで、ステージ12が加速中に反力f及びカウンタ推力fr1が作用した場合、ステージ12の初期変位は、下記(5)式で与えられる。
Figure 0004377424
等速運動中の上記(5)式の初期変位によるステージ12の自由振動は、下記(6)式で与えられる。なお、ここでのrN1及びrN2は、各振動モードにおける回転半径である。
Figure 0004377424
そして、上記(6)式を2つの周波数成分に分離すると、下記(7)式となる。
Figure 0004377424
次に、上記(7)によりステージ12の運動が回転半径rN1及びrN2の2つの回転運動の重ねあわせとして表されることから、移動ステージ装置10を回転の自由度のみを有する定盤11として力学モデル化する。この系の制御ブロック線図は、図3に示すように、コントローラ18の伝達関数C(s)と、ステージ12の伝達関数P(s)と、定盤11の回転角速度外乱のステージ12の位置に対する伝達関数PD(s)とで構成されている。
これらのP(s)及びPD(s)は、下記(8)式で表せる。ここでは、説明の簡略化のために、エアベアリング等の案内手段の剛性及び粘性は無視している。なお、MSLIDERはステージ12の質量、rは各振動モードの回転半径、Nは移動ステージ装置10の重心から位置センサ22による計測点までの距離を示す。
Figure 0004377424
従って、加速度外乱からステージ位置までの伝達関数は、下記(9)式となる。
Figure 0004377424
この系の周波数特性は、s=jωを代入することで得られ、下記(10)式となる。
Figure 0004377424
各振動モードによる位置偏差の振幅のみを考慮し、C(jω)=Kp(一定)とすると、振幅は下記(11)式となる。なお、このKは、ステージ12を目標位置に近づけるための制御ゲインを表し、位置センサ22により検出されたステージ12の位置に基づいてステージアクチュエータ21を駆動させるフィードバックゲインである。
Figure 0004377424
ここで、一般にK/MSLIDER>>ω N1、ω N2であることから、上記(11)は近似されて、下記(12)式となる。
Figure 0004377424
以上より、ステージ12の位置偏差の許容値Ymax(例えば、数100nm)が仕様として決まっている場合、下記(13)式に示すように、この位置偏差Ymaxに基づいて許容値hmaxが設定されることとなる。なお、ステージ12の位置偏差とはステージ位置のずれ量を意味する。
Figure 0004377424

但し、Ymax:ステージの位置偏差の許容値
J:移動ステージ装置の慣性モーメント
:制御ゲイン
N:移動ステージ装置の重心の高さからステージの位置の計測点の高さまでの距離
SLIDER:ステージの質量
:反力
このように構成された移動ステージ装置10においては、ステージ12の位置が位置センサ22により検出され、検出された位置に基づいてコントローラ18により推力指令が求められ、求められた推力指令に応じた駆動電流がドライバ19によりステージアクチュエータ21に印加される。そして、印加された駆動電流に応じた推力fがステージアクチュエータ21により発生され、この推力fによりステージ12が駆動される。
ここで、ステージ12に推力fが作用されることにより、その反作用のために推力fとは逆の方向且つ同じ大きさの力である反力fが定盤11に作用される。そこで、移動ステージ装置10では、カウンタ推力指令がコントローラ18によりドライバ20に出力され、カウンタ推力指令に応じた駆動電流がドライバ20により反力処理アクチュエータ2に印加される。そして、印加された駆動電流に応じたカウンタ推力fr1が反力処理アクチュエータ2により発生され、このカウンタ推力fr1が定盤11に作用され、その結果、反力fが低減ひいては相殺される。
以上、本実施形態では、反力処理アクチュエータ2により、カウンタ推力fr1が定盤11に印加される。よって、カウンタ推力fr1と反力fとが互いに打ち消し合い、定盤11に作用する力が確実に低減され除去されることになる。加えて、上述したように、反力処理アクチュエータ2は定盤11が被さるように当該定盤11の上面11cよりも下方に配置されており、反力fの作用点とカウンタ推力fr1の作用点との高さとの差hがhmax以下であるため、定盤11に作用するモーメントが一定値以下となる。
従って、本実施形態によれば、ステージ12の整定性を向上することができる。これは、反力fの作用点とカウンタ推力fr1の作用点との高さが互いに一致しないと、定盤11に作用するモーメントを完全には除去することができないが、定盤11に作用する力(並進力)を確実に除去できれば、定盤11に作用するモーメントを完全に除去しなくとも、ステージ12の整定性の向上を実現できるためである。つまり、定盤11に作用する反力fを除去すると共に定盤11に作用するモーメントを十分に小さくすれば、ステージ12の整定性を十分に向上できるためである。
さらに、このように、反力処理アクチュエータ2が、定盤11が被さるように当該定盤11の上面11cよりも下方に配置されているため、その上面11cのスペースが十分に確保されると共に、移動ステージ装置10の設置面積(いわゆるフットプリント)を増加させる必要もない。つまり、移動ステージ装置10のスペースを効率的に利用することができ、移動ステージ装置10の大型化を抑制することが可能となる。
従って、本実施形態によれば、移動ステージ装置10におけるステージ12の整定性を向上すると共に、移動ステージ装置10の大型化を抑制することができる。その結果、本実施形態においては、効果的な移動ステージ装置10のスペースの利用と、反力処理装置1の機能の確保とを両立させることが可能となっている。
さらに、反力fとカウンタ推力fr1との作用点の高さとを一致させる必要がないことから以下の効果を奏する。すなわち、定盤11上に、例えば光学架台等を容易に配置することができる。さらに、既存の移動ステージ装置に反力処理装置1を搭載する際、スペースの不足により反力fとカウンタ推力fr1との作用点の高さを一致させることができない場合であっても、反力処理装置1を確実に適用することが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、反力fが定盤11に作用する作用点の高さとカウンタ推力fr1が定盤11に作用する作用点の高さとの差hは、上記(13)式で表せる許容値hmax以下となっている。これにより、位置偏差の許容値Ymaxが仕様として予め決まっている場合、この仕様に基づいて許容値hmaxを設定することができ、そして、この差hが許容値hmax以下にされていることから、上記効果、すなわち移動ステージ装置10におけるステージ12の整定性を向上すると共に移動ステージ装置10の大型化を抑制するという効果を、確実に実現することができる。
また、上述したように、反力処理アクチュエータ2が高さ調整可能とされているため、移動ステージ装置10に要求されるステージ12の精度(位置偏差)が変更になった場合でも、反力処理アクチュエータ2の高さを変更(調整)することで、かかる精度に対応することが可能となる。また、この場合には、所望のステージの整定性を得ることができると共に、ステージ12の位置偏差を確認しながら、反力処理アクチュエータ2を配置する高さを設定することができる。
さらに、上述したように、反力処理アクチュエータ2が螺子により高さ調整可能に固定されているため、かかる固定がスライド式の高さ調整に比して強固になり、ひいては、反力処理アクチュエータ2の位置ずれを抑制することができる。
また、上述したように、反力処理アクチュエータ2の可動子3と固定子4とが互いに非接触となっているため、床25からの振動が、反力処理アクチュエータ2を介して定盤11に伝播するのが抑止されている。また、上述したように、可動子3として永久磁石が定盤11に取り付けられ、固定子4として電磁コイルが固定フレーム5に取り付けられているため、固定子4に駆動電流を印加することで生じる発熱の影響が定盤11に及ぶことが抑制されている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、定盤11を床25に除振バネ16,16を介して設置したが、その他の機械バネを介して設置してもよく、空気バネ等を用いてもよく、要は、定盤11を床25からの振動に対して絶縁するもの(除振手段)であればよい。
また、上記実施形態では、ステージアクチュエータ21の固定子13を永久磁石とし、可動子14を電磁コイルとしたが、固定子を電磁コイルとし、可動子を永久磁石としてもよい。なお、この場合、駆動電流は電磁コイルとしての固定子に供給される。また、上記実施形態では、反力処理アクチュエータ2の可動子3を永久磁石とし、固定子4を電磁コイルとしたが、可動子を電磁コイルとし、固定子を永久磁石としてもよい。この場合には、駆動電流は電磁コイルとしての可動子に供給される。
本発明の一実施形態に係る反力処理装置を含む移動ステージ装置を示す斜視図である。 図1のII−IIに沿う断面の概略構成図である。 図1に示す移動ステージ装置の力学モデルにおける制御ブロック図である。
符号の説明
1…反力処理装置、2…反力処理アクチュエータ(印加手段)、3…可動子、4…固定子、10…移動ステージ装置、11…定盤、11c…定盤の上面(盤面)、12…ステージ、16…除振バネ(除振手段)、25…床(基礎)、f…反力、fr1…カウンタ推力(反力を低減する力)。

Claims (4)

  1. 基礎に除振手段を介して設置された定盤の盤面上でステージが移動する移動ステージ装置に設けられ、前記ステージの移動で前記定盤に生じる反力を処理するための反力処理装置であって、
    前記反力を低減する水平方向の力を前記定盤に印加するための印加手段を備え、
    前記印加手段は、前記定盤が被さるように当該定盤の盤面よりも前記基礎側に配置されていることを特徴とする反力処理装置。
  2. 前記反力が前記定盤に作用する作用点の高さと前記反力を低減する力が前記定盤に作用する作用点の高さとの差hは、次式で表せる許容値hmax以下となっていることを特徴とする請求項1記載の反力処理装置。
    max=(Ymax・J・K)/(N・MSLIDER・f
    但し、Ymax:ステージの位置偏差の許容値
    J:移動ステージ装置の慣性モーメント
    :制御ゲイン
    N:移動ステージ装置の重心の高さからステージの位置の計測点の高さまでの距離
    SLIDER:ステージの質量
    :反力
  3. 前記印加手段は、高さ調整可能とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の反力処理装置。
  4. 前記印加手段は、前記定盤に取り付けられた可動子と、当該可動子に非接触で前記基礎に取り付けられた固定子と、を有し、前記反力を低減する力が前記固定子から前記可動子に印加されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の反力処理装置。
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