JP4898021B2 - シリコーンコーティング布およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコーンコーティング布、その製造方法、及びシリコーンコーティング布からなるエアバッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の衝突時に、乗員の安全を確保するために設置されるエアバッグは、通常、ステアリングホイールやインストルメントパネルなどの狭い場所にインフレーターケースを含めたモジュールとして装着される。このような事情の下で、収納容積は小さく、軽いエアバッグが望まれている。最近は、更にステアリングホイールの空隙スペースを大きくして速度パネル等の計器を見やすくしたり、車内空間を大きくするために、エアバッグの収納容積を極力小さくすることが要求されるようになってきた。この要請に応じてエアバッグをコンパクト化するために、折り畳み性に加えて、エアバッグの展開性を損なわない織物物性と柔軟性について、より改良されたエアバッグ用基布が求められてきている。
【0003】
その方策として、収納容積をコンパクトにするために織物に使用する繊維として細い繊度のものを使用することや、エアバッグの気密性保持のために基布に塗布するエラストマーの種類および量を変更することなどが行われている。例えば、織物に使用する繊維は940dtexから470dtexの繊維を用いた基布へと変更されている。また、塗布するエラストマーおよび量は、クロロプレンを90〜120g/m2塗布することから、シリコーン樹脂を40〜60g/m2塗布することに変更されている。その結果、現在は470dtexの繊維を用いたシリコーン組成物塗布タイプの基布が使用されている。
【0004】
また、最近の市場では、更なるエアバッグの軽量化、コンパクト化のために、エアバッグ用基布の軽量化や風合いのソフト化が求められると共に、コーティング加工の低コスト化およびコーティング布の軽量化のために、塗布量を減らしたいという要望がある。しかし、シリコーン組成物の塗布量を減少すると燃焼速度が大きくなり、 FMVSS302が定める燃焼速度を満たすことが出来ないという問題が発生する。
【0005】
この問題を解決するため、特開平7−300774号公報には、シリコーンに固体粉末のアセチレンブラックやFe2O3を加えて軽量塗布することにより、難燃性に合格することが記載されている。しかしながら、固体粉末のアセチレンブラックやFe2O3を、シリコーン組成物中に固形分換算で5〜10wt部も加えると、固体粉末をシリコーンで十分に固定できないため、取り扱い時に作業者や周囲が脱落した固体粉末で汚染され、さらには、エアバッグの縫製時に固体粉末が飛散してミシン針の糸穴などに詰まり、メンテナンスが頻繁に必要になるという問題が発生する。ミシン針の糸穴等の縫い糸走行部に固体粉末が堆積すると、縫い糸の供給張力が変動し、縫製時において致命的な問題になりかねない。縫い糸の供給張力が変動することにより、上糸と下糸の張力バランス崩れて縫い目が目剥きになり、エアバッグ製品の厚みが変動するばかりか、糸走張力の変動により、縫い糸の損傷や縫い糸切れが発生し、エアバッグの展開性能の信頼度をも損ないかねないという問題を引き起こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、軽量性、柔軟性、コンパクト性に優れ、シリコーンコーティング樹脂の塗布量が25g/m2以下であってもFMVSS302燃焼試験に合格し、かつ、加工時の環境汚染がなく、エアバッグ用として好適なシリコーンコーティング布を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、全繊度が350dtex以下の繊維を使用した織物に特定の方法でシリコーン組成物を25g/m2以下塗布することにより、コンパクト性を有しながら、今までにない高水準の燃焼性抑制特性でFMVSS302燃焼試験に合格するとともに、縫製時の粉末飛散が無いというコーティング布が得られ、このシリコーンコーティング基布によって、縫製加工時の環境汚染がきわめて少ない、軽量かつコンパクトなエアバッグの製造が可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は下記の通りである。
1.全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)であって、シリコーン組成物の塗布量が固形分で1〜25g/m2であり、FMVSS302において、燃焼時間60秒以内、かつ、燃焼距離50mm以下で消火し、JIS L 0849における摩擦堅牢度が4級以上であるシリコーンコーティング布。
【0009】
2.全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)であって、シリコーン組成物の塗布量が固形分で1〜25g/m2であり、FMVSS302において、燃焼距離が254mmを超えることなく燃焼速度が80mm/分以内であり、JIS L 0849における摩擦堅牢度が4級以上であるシリコーンコーティング布。
【0010】
3.全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)である織物に、下記(1)及び(2)に示す2種の塗布の組み合わせによりシリコーン組成物を固形分で1〜25g/m2塗布することを特徴とするシリコーンコーティング布の製造方法。
【0011】
(1)シリコーン主剤の粘度が0.1〜5Pa・sのシリコーン組成物ドープを固形分で1〜25g/m2未満塗布する。
(2)粘度が10〜1,000Pa・sの液状シリコーン組成物を1〜25g/m2未満塗布する。
4.全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)である織物に、下記(1)及び(2)に示す2種の塗布の組み合わせによりシリコーン組成物を固形分で1〜25g/m2塗布することを特徴とするシリコーンコーティング布の製造方法。
【0012】
(1)粘度が0.1〜5Pa・sのシリコーン組成物ドープを固形分で1〜25g/m2未満塗布する。
(2)粘度が10〜1,000Pa・sの液状シリコーン組成物を1〜25g/m2未満塗布する。
5.上記1又は2記載のシリコーンコーティング布からなるエアバッグ。
【0013】
6.上記3又は4記載の製造方法により得られたシリコーンコーティング布からなるエアバッグ。
以下、本発明につき詳述する。
本発明において、コーティング布を構成する合成繊維は特に限定されないが、ポリヘキサメチレンアジパミドが好ましく、また、ポリヘキサメチレンアジパミドを主体とする繊維も好ましく用いられる。なかでも、融点が215℃以上であるポリヘキサメチレンアジパミド(以下単に、ナイロン66という)繊維、ナイロン66コポリマー(ナイロン66/6、ナイロン66/6I、ナイロン66/610)繊維、及びナイロン系ポリマー(ナイロン6、ナイロン610等)をブレンドしたナイロン66繊維が耐熱性の点で特に好ましい。また、これらの繊維には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでも良い。たとえば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤などを含有せしめることができる。
【0014】
本発明のコーティング布を構成する繊維の引張強度は、5.7cN/dtex以上が好ましく、より好ましくは6.2cN/dtex以上、特に好ましくは6.2〜11cN/dtexである。引張強度が5.7cN/dtex以上であると、得られるエアバッグが、展開時において必要とされる耐圧強力を充たすようになる。
【0015】
本発明のコーティング布を構成する繊維の単糸繊度は、好ましくは0.5〜4.5dtex、より好ましくは0.5〜3.3dtexである。単糸繊度がこの範囲であると、コーティング布が柔軟になり、エアバッグのケーシングへのコンパクトな収納性が得られる。
コーティング布の経糸、緯糸としての繊維の全繊度は67〜350dtexであり、好ましくは100〜250dtex、更に好ましくは100〜200dtexである。ここで、繊維の全繊度とは、織物を構成する時に使用する経方向、緯方向の繊維1本あたりの単糸繊度の合計をいう。織物の織組織における経糸または緯糸を構成する繊維は、複数のヤーンの撚糸、合糸、引き揃え糸であってもよい。この意味での全繊度が350dtex以下であれば、軽量性、コンパクト性に優れたコーティング布が得られ、67dtex以上であれば、コーティング布の引張強力や引裂機械特性等のエアバッグ作動時の機械特性を満足しうる。
【0016】
本発明のコーティング布は、織物の経方向および緯方向の各々において、織物を構成する繊維の全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)、好ましくは12,000〜20,000(dtex・本/2.54cm)であり、更に好ましくは12,000〜16,000(dtex・本/2.54cm)である。織繊度が上記の範囲であると、エアバッグに用いた場合に軽量性、コンパクト性を充たし、引張強力や引裂機械特性等のエアバッグ作動時の機械特性を満足しうる。
【0017】
本発明のコーティング布に用いる織物は、例えば、平織、格子織、斜子織などの組織の織物であればよく、既存のエアージェット織機、ウォータージェット織機、レピア織機、多相織機等を使用することができ、特に制限を受けない。
コーティング布において、シリコーン組成物の塗布量を低減した場合の問題は、燃焼挙動が不安定になり、燃焼時間、燃焼距離の値が大きくなりばらついてくるため、自己消火の範疇を外れるケースが出てくることであり、さらには、燃焼速度の上限である102mm/分の値も越えるケースが出てくるという問題であることが、本発明者らの検討により判明した。
【0018】
本発明のコーティング布は、FMVSS302燃焼試験において、燃焼時間60秒以内、かつ、燃焼距離50mm以下で消火するもので、すなわち、コーティング布の燃焼試験において、いずれの評価試料も、着火端から38mmの測定開始点から以降で、燃焼時間が60秒以内かつ50mm以下で消火するものである。
【0019】
このため、まず、a)燃焼時間においては、平均値が45秒以下で評価標準偏差が8以下であることが好ましく、より好ましくは平均値が40秒以下で評価標準偏差が7.5以下、最も好ましくは平均値が35秒以下で評価標準偏差が7以下である。
次に、b)燃焼距離においては、平均値が45mm以下で評価標準偏差が7以下であることが好ましく、より好ましくは平均値が40mm以下で評価標準偏差が6以下、最も好ましくは平均値が35mm以下で評価標準偏差が5以下である。
【0020】
a)燃焼時間およびb)燃焼距離が上記の範囲であるコーティング布は、確実に自己消火と判定される。燃焼評価は、コーティング布を経、緯、バイアス方向でいずれもn=20以上サンプリングした場合を言う。
本発明のもうひとつの姿は、FMVSS302燃焼試験において、燃焼距離が254mmを超えることなく燃焼速度が80mm/分以内である。すなわち、コーティング布の燃焼試験において、いずれの評価試料も、着火端から38mmの測定開始点から以降で、燃焼距離が254mmを超えることはないが、その燃焼速度が80mm/分以内の遅燃である。
【0021】
このため、燃焼速度の平均値が70秒以下で、その評価標準偏差が7以下であることが好ましく、より好ましくは平均値が65秒以下で、その評価標準偏差が5.5以下、最も好ましくは平均値が60秒以下で、その評価標準偏差が4.5以下である。
本発明のコーティング布は、コーティング布から脱落する固形物が少なく、JIS L 0849における摩擦堅牢度が4級以上である。これによって、縫製時に固形物の堆積による縫い糸の損傷が無くなり、堆積する固形物を除去するというメンテナンス頻度も、従来と同程度である。
【0022】
なお、JIS L 0849は、摩擦に対する染色堅牢度試験であるが、軽量のコーティングを施した布帛からの顔料の脱落程度を評価することもできる。即ち、規定の摩擦試験機で摩擦することにより、規定の白綿布への色の移行程度を規定のグレースケールと比較することで、顔料の脱落程度を評価することができる。顔料の脱落による汚染が著しく、1級、2級の判定となった場合は、通常の取り扱い中でも、顔料による手の汚染が認められる。
【0023】
本発明の第一の製造方法は、シリコーン組成物の2種の塗布を組み合わせることである。すなわち、低分子量シリコーンを塗布すること(以下、低分子量塗布という)と、比較的高分子量のシリコーンを布の片面へ堆積させる塗布(以下、堆積塗布という)の組み合わせである。これら2種の塗布は、好ましくは、低分子量塗布を先に行い、次いで堆積塗布を行う。
【0024】
シリコーン組成物の塗布量は固形分で1〜25g/m2である。シリコーン塗布量が多ければ多いほど燃焼試験には合格しやすいが、本発明においては、軽量コーティングが目的であることから、25g/m2以下であり、好ましくは5〜20g/m2である。
本発明において、まず、低分子量塗布の主剤シリコーンの粘度は0.1〜5Pa・sである。低分子量シリコーンは、架橋間分子量が小さく、結果として架橋密度が高い。架橋密度の高いシリコーン皮膜は、燃焼時に灰化皮膜が強固であり、コーティング布の燃焼ガスの、燃焼炎への供給を抑制する。つまり、燃焼炎が小さくなることにより遅燃効果をもたらす。
【0025】
低分子量塗布に用いられるシリコーン組成物の塗布量は、固形分で1〜25g/m2未満であり、好ましくは1〜10g/m2である。この範囲であると、コーティング布の軽量性、難燃性が満足される。
使用するシリコーン組成物の構成は、(a)25℃における粘度が0.1〜5Pa・sで、末端部位にSiC結合したビニル基を有するオルガノポリシロキサン、(b)Si結合した水素原子すなわちSi−H官能基を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン、(c)脂肪族多重結合へのSi−H官能基の付加を促進する触媒、(d)シリコーン樹脂と合成繊維ポリマーの付着助剤として適当な有機ケイ素化合物、を含有していることが好ましい。
【0026】
ドープの系は、有機溶媒で希釈したドープ、シリコーンをエマルジョンとしたドープ、無溶媒のドープ等、どのような系でも良く特に制限は受けない。塗布方法は、浸漬塗工、ナイフ塗工、ファウンテン塗工、ロール塗工などから適宜選択することができるが、好ましくは浸漬塗工などで、ドープ液の布への浸透を図ることが好ましい。
【0027】
次に、堆積塗布で使用する液状シリコーン組成物の粘度は、10〜1,000Pa・sであり、好ましくは10〜100Pa・sである。この範囲であると、樹脂が織物に浸透するよりも表面に堆積しやすくなる。コーティング樹脂を織物にしみ込ませず、織物表面に樹脂を偏在させることにより、FMVSS302の燃焼試験に合格することができる。すなわち、片面のシリコーン塗膜の必要最低膜厚を充分に確保することで、燃焼時に樹脂の薄い部分から膜が破れて燃焼ガスの拡散を抑止できないといった問題を解決することができ、そのため、燃焼距離を安定に短くすることに寄与する。液状シリコーン組成物の粘度が1,000Pa・s以下であれば、塗工加工時における樹脂の流動が安定であり、低分子量塗布のシリコーンとの接着性も良好である。
【0028】
堆積塗布に用いられる液状シリコーン組成物の塗布量は固形分で1〜25g/m2未満であり、好ましくは1〜15g/m2である。この範囲であると、コーティング布の軽量性、難燃性が満足される。
堆積塗布で使用する液状シリコーン組成物の構成は、(A)25℃における粘度が0.1Pa・s以上、好ましくは5Pa・s以上であって、主として末端部位にSiC結合したビニル基を有するオルガノポリシロキサン、(B)Si結合した水素原子すなわちSi−H官能基を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン、(C)脂肪族多重結合へのSi−H官能基の付加を促進する触媒、 (D)シリコーン樹脂と合成繊維ポリマーの付着助剤として適当な有機ケイ素化合物、を含有していることが好ましい。
【0029】
堆積塗布で液状シリコーン組成物を塗布する方法としては、既存のコーティング装置、スプレー装置を適用することができ、特に制限されるものではない。
本発明の第二の製造方法は、シリコーン組成物の2種の塗布を組み合わせることである。すなわち、低粘度シリコーン組成物ドープを浸透塗布すること(以下、浸透塗布という)と、シリコーンを布の片面へ堆積させる塗布(以下、堆積塗布という)の組み合わせである。これら2種の塗布は、好ましくは、浸透塗布を先に行い、次いで堆積塗布を行う。
【0030】
シリコーン組成物の塗布量は固形分で1〜25g/m2である。シリコーン塗布量が多ければ多いほど燃焼試験には合格しやすいが、本発明においては、軽量コーティングが目的であることから、25g/m2以下であり、好ましくは5〜20g/m2である。
浸透塗布に用いる低粘度シリコーンドープは、粘度が0.1〜5Pa・sである。たとえば、高分子量シリコーンを溶剤で希釈したドープ液であってもよい。低粘度ドープでは、布への浸透が図れ、繊維の単糸表面を薄くシリコーンで覆うことにより、燃焼時に形成される燃焼灰化皮膜の強化がいっそう図られ、燃焼試験に高水準で合格できる。浸透塗布において、シリコーン組成物の塗布量は、固形分で1〜25g/m2未満であり、好ましくは1〜10g/m2である。この範囲であると、コーティング布の軽量性、難燃性が満足される。
【0031】
使用するシリコーン組成物の構成は、(a)25℃における粘度が0.1Pa・s以上で、末端部位にSiC結合したビニル基を有するオルガノポリシロキサン、(b)Si結合した水素原子すなわちSi−H官能基を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン、(c)脂肪族多重結合へのSi−H官能基の付加を促進する触媒、(d)シリコーン樹脂と合成繊維ポリマーの付着助剤として適当な有機ケイ素化合物、を含有していることが好ましい。
【0032】
ドープの系は、有機溶媒で希釈したドープ、シリコーンをエマルジョンとしたドープ、無溶媒のドープ等、どのような系でも良く特に制限は受けない。塗布方法は、浸漬塗工、ナイフ塗工、ファウンテン塗工、ロール塗工などから適宜選択することができるが、好ましくは浸漬塗工などで、ドープ液の布への浸透を図ることが好ましい。
【0033】
次に、堆積塗布で使用する液状シリコーン組成物の粘度は、10〜1,000Pa・sであり、好ましくは10〜100Pa・sである。この範囲であると、樹脂が織物に浸透するよりも表面に堆積しやすくなる。コーティング樹脂を織物にしみ込ませず、織物表面に樹脂を偏在させることにより、FMVSS302の燃焼試験に合格することができる。すなわち、片面のシリコーン塗膜の必要最低膜厚を充分に確保することで、燃焼時に樹脂の薄い部分から膜が破れて燃焼ガスの拡散を抑止できないといった問題を解決することができ、そのため、燃焼距離を安定に短くすることに寄与する。液状シリコーン組成物の粘度が1,000Pa・s以下であれば、塗工加工時における樹脂の流動が安定であり、浸透塗布のシリコーンとの接着性も良好である。
【0034】
堆積塗布に用いられる液状シリコーン組成物の塗布量は固形分で1〜25g/m2未満であり、好ましくは1〜15g/m2である。この範囲であると、コーティング布の軽量性、難燃性が満足される。
堆積塗布で使用する液状シリコーン組成物の構成は、(A)25℃における粘度が0.1Pa・s以上、好ましくは5Pa・s以上であって、主として末端部位にSiC結合したビニル基を有するオルガノポリシロキサン、(B)Si結合した水素原子すなわちSi−H官能基を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン、(C)脂肪族多重結合へのSi−H官能基の付加を促進する触媒、 (D)シリコーン樹脂と合成繊維ポリマーの付着助剤として適当な有機ケイ素化合物、を含有していることが好ましい。
【0035】
堆積塗布で液状シリコーン組成物を塗布する方法としては、既存のコーティング装置、スプレー装置を適用することができ、特に制限されるものではない。
本発明で用いる上記いずれのシリコーン組成物にも、本発明の効果を損なわない範囲で、公知の増粘剤、難燃剤、及び安定剤等を添加しても良い。この際、シリコーン組成物中の顔料等の非溶解性の固体添加剤は5wt%未満であることが好ましく、より好ましくは1wt%未満であり、最も好ましくは、顔料等を無添加にすることである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、測定法、評価法等は下記の通りである。また、部はwt部である。
(1)燃焼試験
FMVSS302法(水平法)に準じた。
【0037】
なお、自消とは、自己消火と判定されたものを言う。
(2)エアバッグのコンパクト性(折り畳み厚さ)
WO99/28164号明細書に記載の縫製法により、図1に示すような平面視円形のエアバッグ(1)(容量:60リットル)を調製した。図1において(15)はガス導入口である。
【0038】
このエアバッグ(1)を、図2に示すようにa縁とb縁とを中央線c−d上で突き合わせて、折り目α、βおよびγ(均等間隔)に沿って折山と折谷が形成されるように蛇腹状に折り畳んで、図2に示すような中間折り畳み片(20)を形成した。
次いで、中間折り畳み片(20)を、c縁とd縁を中央線a−bで突き合わせて、折り目α’、β’およびγ’(均等間隔)に沿って折山と折谷が形成されるように蛇腹状に折り畳んで、150mm角の折り畳みパッケージ(2)を作成した。
【0039】
図3に示すように、折り畳みパッケージ(2)を平面台(4)上に置き、その上に300mm角のガラス板(3)を載せて、1kgの重り(5)の荷重をかけ、30分後の平均厚さX(mm)を測定した 。
(3)汚染性
JIS L 0849に準じ、摩擦試験機II型により、乾燥摩擦評価を行った。
【0040】
〔実施例1〕
ナイロン66からなる単糸繊度3.3dtex、全繊度155dtexの繊維を用いた織密度(経×緯)91×91本/2.54cmの織物に、まず、ディップコーターにより水系のシリコーン組成物ドープを固形分で3g/m2コーティングし、乾燥機内で180℃、3分間、熱処理した。ここで、シリコーン組成物ドープは、シリコーン水性エマルジョン(旭化成−ワッカー株式会社製「DEHENSIVE 38197 VP」)23.5部、Si結合した水素原子を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン(旭化成−ワッカー株式会社製「V20」)2.5部、付着助剤として適当な有機ケイ素化合物(旭化成−ワッカー株式会社製「HF86」)1.0部、水74.0部を攪拌混合したものを用いた。
【0041】
引続いて、フローティングナイフコーターにより液状シリコーン組成物を固形分で10g/m2コーティングし、乾燥機内で180℃、3分間、熱処理して、コーティング布を得た。ここで、液状シリコーン組成物は、旭化成−ワッカー株式会社製「LR6200A/B」98部、付着助剤として適当な有機ケイ素化合物(旭化成−ワッカー株式会社製「HF86」)1.5部の混合物を用いた。
【0042】
得られたコーティング布を用いてエアバッグを作成した。結果を表1に示す。
燃焼試験において、経、緯、バイアス方向それぞれのn=20(全体でn=60)のサンプルのデータは、燃焼距離で50mmを超える値は無く、燃焼時間で60秒を超える値は無かった。
したがって、難燃剤作用を有する顔料を含有すること無しに燃焼試験に合格し、環境を汚染することなく、コンパクト性に充分優れたコーティング布を得ることができた。
【0043】
〔実施例2〕
液状シリコーン組成物中に旭化成−ワッカー株式会社製「FL Red」1部を混合し、シリコーン組成物の固形分中のFe2O3を0.03wt%とした以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
顔料は、表裏見分けの着色に使用したが、その添加量はごくわずかであり、環境を汚染することがない。また、燃焼試験の結果は実施例1とほぼ同等であった。
【0044】
〔実施例3〕
シリコーン組成物ドープのコーティング量を固形分で5g/m2とし、液状シリコーン組成物のコーティング量を固形分で5g/m2とした以外は、実施例2と同様に行った。結果を表1に示す。
〔実施例4〕
ナイロン66からなる単糸繊度3.3dtex、全繊度155dtexの繊維を用いた織密度(経×緯)91×91本/2.54cmの織物に、まず、ディップコーターにより有機溶媒で希釈した溶剤系のシリコーン組成物ドープを固形分で5g/m2コーティングし、乾燥機内で180℃、3分間、熱処理した。ここで、シリコーン組成物ドープは、旭化成−ワッカー株式会社製「LR6200A/B」15.0部、Si結合した水素原子を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン(旭化成−ワッカー株式会社製「Cross Linker W」)0.5部、付着助剤として適当な有機ケイ素化合物(旭化成−ワッカー株式会社製「HF86」)0.5部、キシレン74.0部を攪拌混合したものを用いた。
【0045】
シリコーン組成物ドープをコーティングして乾燥した後に、フローティングナイフコーターにより液状シリコーン組成物を固形分で10g/m2コーティングし、乾燥機内で180℃、3分間、熱処理して、コーティング布を得た。ここで、液状シリコーン組成物は、旭化成−ワッカー株式会社製「LR6200A/B」96部、Si結合した水素原子を少なくとも3個を有するオルガノポリシロキサン(旭化成−ワッカー株式会社製「Cross Linker W」)1.5部、付着助剤として適当な有機ケイ素化合物(旭化成−ワッカー株式会社製「HF86」)1.5部、旭化成−ワッカー株式会社製「FL Red」1部の混合物を用いた。なお、シリコーン組成物の固形分中のFe2O3の量は0.03wt%である。結果を表1に示す。
【0046】
この実施例では、燃焼試験に合格するとともに、コンパクト性に充分優れ、環境汚染性がないことが判明した。
〔実施例5〕
実施例3において、水系シリコーン組成物の塗布量を固形分で7g/m2とし、液状シリコーン組成物の塗布量を固形分で3g/m2とした以外は、実施例3と同様に行った。結果を表1に示す。
【0047】
燃焼距離は50mmを超えるが、水系シリコーン組成物の低分子量シリコーンの効果により、燃焼速度とそのバラツキが抑制されて、燃焼試験に合格することが判明した。
〔比較例1〕
ナイロン66からなる単糸繊度3.3dtex、全繊度155dtexの繊維を用いた織密度(経×緯)91×91本/2.54cmの織物に、フローティングナイフコーターにより液状シリコーン組成物を固形分で10g/m2コーティングし、乾燥機内で180℃、3分間、熱処理して、コーティング布を得た。ここで、液状シリコーン組成物は、旭化成−ワッカー株式会社製「LR6200A/B」80部、付着助剤として適当な有機ケイ素化合物(旭化成−ワッカー株式会社製「HF86」)1.5部の混合物を用いた。結果を表1に示す。
【0048】
この結果、通常の軽量塗布では全く燃焼試験に合格できないことが判明した。
〔比較例2〕
フローティングナイフの形状を変え、液状シリコーン組成物を固形分で22g/m2コーティングした以外は、比較例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0049】
この結果、燃焼挙動は改善されるが、燃焼距離は50mmを超えてしまう。そこで、燃焼速度をみると、平均値は102mm/分以下であり、個々の試料も102mm/分を超えるものはなく、FMVSS302の判定では自己消火(遅燃)となる。しかしながら、本発明の目的とする燃焼速度80mm/分以内の規定は、平均値では合格するものの、個々の試料ではバラツキがあって燃焼速度80mm/分を超えるものが存在し、不満足であった。
【0050】
〔比較例3〕
フローティングナイフの形状を変え、液状シリコーン組成物を固形分で31g/m2コーティングした以外は、比較例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
この結果、燃焼挙動は改善され合格となるが、もはや所望の軽量かつ柔軟なコーティング布ではないことが判明した。
【0051】
〔比較例4〕
液状シリコーン組成物中に、旭化成−ワッカー株式会社製「FL Red」20部を混合して、シリコーン組成物の固形分中のFe2O3の量を8wt%とした以外は、比較例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
この結果、多量の難燃性添加剤によって燃焼試験に合格するが、容易に顔料が脱落し汚染性が3級と悪いため、周囲を汚染してしまうことが判明した。
【0052】
〔比較例5〕
液状シリコーン組成物中に、旭化成−ワッカー株式会社製「FL BLACK」20部を混合して、シリコーン組成物の固形分中のカーボンブラックの量を8wt%とした以外は、比較例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
この結果、多量の難燃性添加剤によって燃焼試験に合格するが、容易に顔料が脱落し汚染性が2級と著しく悪いため、周囲を汚染してしまうことが判明した。
【0053】
〔比較例6〕
ナイロン66からなる単糸繊度6.7dtex、全繊度470dtexの繊維を用いた織密度(経×緯)46×46本/2.54cmの織物に、フローティングナイフコーターにより片面に液状シリコーン組成物を固形分で40g/m2コーティングし、コーティング後、乾燥機内で180℃、3分間、熱処理してコーティング布を得た。ここで、液状シリコーン組成物は、旭化成−ワッカー株式会社製「LR6200A/B」78部、付着助剤として適当な有機ケイ素化合物(旭化成−ワッカー株式会社製「HF86」)2部、旭化成−ワッカー株式会社製「FL Red」20部の混合物を用いた。結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】
本発明のシリコーンコーティング布は、エアバッグに好適であり、縫製時に、シリコーン組成物の添加剤である顔料粉末等が脱落して飛散することがなく、軽量性、柔軟性、コンパクト性に優れ、シリコーン組成物の塗布量が固形分で25g/m2以下であっても、FMVSS302の燃焼試験に確実に合格するエアバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアバッグのコンパクト性を評価する方法において、エアバッグの折り畳み方を示すための、エアバッグの平面図である。
【図2】エアバッグを折り畳む中間の状態を示す図である。
【図3】折り畳まれたエアバッグの厚みを測定する方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1…エアバッグ
2…折り畳まれたエアバッグのパッケージ
3…ガラス板
4…平面台
5…重り
15…ガス導入口
20…中間折り畳み片
α、β、γ、α’、β’、γ’…折り目
a、b、c、d、e、f、g…折り畳み縁
Claims (5)
- 全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)であって、シリコーン組成物の塗布量が固形分で1〜25g/m2であり、該シリコーン組成物における非溶解性の固体添加剤が1wt%未満であり、FMVSS302において、燃焼時間60秒以内、かつ、燃焼距離50mm以下で消火し、燃焼速度が80mm/分以内であり、JIS L 0849における摩擦堅牢度が4級以上であるシリコーンコーティング布。
- 全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)である織物に、下記(1)及び(2)に示す2種の塗布の組み合わせによりシリコーン組成物を固形分で1〜25g/m2塗布することを特徴とする請求項1に記載のシリコーンコーティング布の製造方法。
(1)粘度が0.1〜5Pa・sのシリコーン組成物を1〜25g/m2未満塗布する。
(2)粘度が10〜1,000Pa・sの液状シリコーン組成物を1〜25g/m2未満塗布する。 - 全繊度が67〜350dtexの合成繊維織り糸からなり、全繊度と織物密度(本/2.54cm)の積から求められる織繊度が10,000〜25,000(dtex・本/2.54cm)である織物に、下記(1)及び(2)に示す2種の塗布の組み合わせによりシリコーン組成物を固形分で1〜25g/m2塗布することを特徴とする請求項1に記載のシリコーンコーティング布の製造方法。
(1)粘度が0.1〜5Pa・sのシリコーン組成物ドープを固形分で1〜25g/m2未満塗布する。
(2)粘度が10〜1,000Pa・sの液状シリコーン組成物を1〜25g/m2未満塗布する。 - 請求項1に記載のシリコーンコーティング布からなるエアバッグ。
- 請求項2又は3記載の製造方法により得られたシリコーンコーティング布からなるエアバッグ。
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