JP5246835B2 - エアバッグ用基布およびエアバッグ - Google Patents
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Description
カバーファクター(CF)は、次式により定義される。
CF=CF1+CF2
CF1=(Dw×0.9)1/2×Nw
CF2=(Df×0.9)1/2×Nf
ここに、CF:カバーファクター
CF1:タテ糸のカバーファクター
CF2:ヨコ糸のカバーファクター
Dw:タテ糸の総繊度(dtex)
Df:ヨコ糸の総繊度(dtex)
Nw:タテ糸の織密度(本/2.54cm)
Nf:ヨコ糸の織密度(本/2.54cm)。
(1)厚さ
JIS K 6404−2−3:1999 B法に基づき、厚さを測定した。
試料の耳端50mmを除き、なるべくかたよらないように5か所を測厚器で測り、その算術平均値を求めた。
JIS K 6404−2−2:1999 試験方法Aに準じて、目付を測定した。
試料の、耳部から50mmを除く全幅にわたり対角線方向に均等な間隔で5か所をとり、25cm×25cmの試験片を5枚採取した。
試験片の質量を試験片の面積で除して、5枚の平均値を求めた。
測定し、その平均値を求めた。
目付(g/m2)=m×104/A
ここに、m:試験片の質量(g)
A:試験片の面積(cm2)。
JIS K6404−3 試験方法B:ストリップ法に準じて測定した。
タテ方向について、タテ糸に平行な線を長さの一辺とする、長さ250mm、幅30mmの長方形の試験片5枚を採り、これらの中央部に100mm間隔の標線を付け、その標線の外側各々25mmの位置につかみ線を入れた。これを、タテ方向の試験片とした。同様にして、ヨコ方向に5枚の試験片を採った。
試験片を、つかみ間隔150mmで引張試験機に取り付け、引張速度200mm/minで引っ張り、破断時の荷重および標線間の距離から、以下の式により、引張強力および破断伸度を算出し、タテ方向・ヨコ方向のそれぞれについて5枚の平均値を算出した。
TB=FB/W
ここに、TB:引張強力(N/cm)
W:試験片の幅(cm)
FB:破断時の荷重(N)
E=[(L−L0)/L0]×100
ここに、E:破断伸度(%)、
L0:初期の標線間の距離(100mm)
L:切断時の標線間の距離(mm)。
JIS K 6404−4:1999 試験方法B:シングルタング法に基づき、引裂強力を測定した。
試料から、長辺200mm、短辺76mmの試験片をタテ・ヨコの両方向にそれぞれ5枚の試験片を採取した。切込みがタテ糸方向に直角になるものをヨコ方向の試験片とし、切込みがタテ糸の長手方向に平行になるものをタテ方向の試験片とした。
試験片の短辺の中央に辺と直角に、鋭利な刃物で75mmの切込みを入れ、つかみ間隔75mmで引張試験機に取り付け、引張速度200mm/minで引っ張り、破断時の荷重を測り、タテ・ヨコの両方向についてそれぞれ5枚の平均値を算出した。
ASTM D6479−2002に基づき、50mm×300mmの織物サンプルをつかみ間隔200mmで試験機に取り付け、引張速度200mm/minで引っ張った時の最高強力を測定した。
幅100mm、長さ170mmの試験片を、タテおよびヨコ方向にそれぞれ3枚ずつ採取し、各試験片の樹脂組成物付着面を内側にして、長さ方向に対して半分に折り、折り目を切断し、切断端から15mmのところを縫い合わせた。縫製条件は、JUKI株式会社製 2重環縫い用ミシンMH−380、針の番手#16、上糸1400dtex、下糸940dtexを用いて、運針数を3.5針/cmとした。縫い合わせた試験片を、つかみ間隔は76.2mm、つかみの大きさは上下共に表側は25.4mm×51mm、裏側は25.4mm×25.4mm(樹脂コート面側)として、引張試験機に取り付け、引張速度200mm/minで引っ張り、切断に要する最大荷重(N)を測定し、タテ、ヨコそれぞれ3枚の平均値を算出した。
FMVSS302法に準拠して測定した。巾102mm、長さ356mmの試験片を織物のタテ方向およびヨコ方向のそれぞれについて5枚ずつ作成し、試験を行い、次式より燃焼速度を算出した。
B=60×(D/T)
ここに、B:燃焼速度(mm/min)
D:炎が進行した距離(mm)
T:炎がDmm進行するために要した時間(秒)
10枚の試験片の燃焼速度の中で、最も速度の早い値を、本測定の燃焼速度とした。
JIS L 1096:1999 A法(フラジール形法)に準じて、試験差圧19.6kPaで試験したときの通気量を測定した。試料の異なる5か所から約20cm×20cmの試験片を採取し、口径100mmの円筒の一端に試験片を取り付け、取り付け箇所から空気の漏れが無いように固定し、レギュレーターを用いて試験差圧19.6kPaに調整し、そのときに試験片を通過する空気量を流量計で計測し、5枚の試験片についての平均値を算出した。
エアバッグ展開試験後のバッグを観察し、以下の判断基準を基に、判定を行った。
○ :バッグ本体および縫製部において破れなし。
△ :バッグ本体または縫製部において、1cm以下の破れあり。
× :バッグ本体または縫製部において、1cmよりも長い破れあり。
(タテ糸・ヨコ糸)
ナイロン6・6からなり、単繊維の断面形状のアスペクト比1.0、総繊度470dtex、72フィラメント、強度8.5cN/dtex、伸度23.5%で、無撚りのマルチフィラメント糸をタテ糸・ヨコ糸として用いた。
上記のタテ糸・ヨコ糸を使用し、ウォータージェットルームにて、織密度がタテ糸46本/2.54cm、ヨコ糸45本/2.54cmの平織物を得た。
上記の織物に、粘度12,000mPa・sの無溶剤付加反応硬化型液状シリコーン樹脂組成物(充填剤として乾式シリカを6質量%、コバルト顔料1.1質量%含有)を、フローティングナイフコーターによりコートした後、190℃で1分間加硫処理を行い、樹脂組成物の付着量が19g/m2のエアバッグ用基布を得た。
(タテ糸・ヨコ糸)
ナイロン6・6からなり、単繊維の断面形状のアスペクト比1.0、総繊度350dtex、136フィラメント、強度8.5cN/dtex、伸度23.5%で、無撚りのマルチフィラメントをタテ糸・ヨコ糸として用いた。
上記のタテ糸・ヨコ糸を使用し、ウォータージェットルームにて、織密度がタテ糸・ヨコ糸ともに53本/2.54cmの平織物を得た。
上記織物に、粘度20,000mPa・sの無溶剤付加反応硬化型液状シリコーン樹脂組成物(充填剤として乾式シリカを6質量%、コバルト顔料0.4質量%含有)を、フローティングナイフコーターによりコートした後、190℃で2分間加硫処理を行い、樹脂組成物の付着量が20g/m2のエアバッグ用基布を得た。
(タテ糸・ヨコ糸)
ナイロン6・6からなり、単繊維の断面形状のアスペクト比2.0、総繊度470dtex、108フィラメント、強度8.5cN/dtex、伸度23.5%で、無撚りのマルチフィラメントをタテ糸・ヨコ糸として用いた。
上記のタテ糸・ヨコ糸を使用し、ウォータージェットルームにて、織密度がタテ糸46本/2.54cm、ヨコ糸45本/2.54cmの平織物を得た。
上記織物に、粘度20,000mPa・sの無溶剤付加反応硬化型液状シリコーン樹脂組成物(充填剤として乾式シリカを6質量%、コバルト顔料0.4質量%含有)を、フローティングナイフコーターによりコートした後、190℃で2分間加硫処理を行い、樹脂組成物の付着量が21g/m2のエアバッグ用基布を得た。
(タテ糸・ヨコ糸)
実施例1で用いたものと同様のタテ糸・ヨコ糸を用いた。
上記のタテ糸・ヨコ糸を使用し、ウォータージェットルームにて、織密度がタテ糸46本/2.54cm、ヨコ糸45本/2.54cmの平織物を得た。
上記の織物に、粘度18,000mPa・sの無溶剤付加反応硬化型液状シリコーン樹脂組成物(充填剤として乾式シリカを6質量%、酸化鉄を主成分とした顔料1.0質量%含有)を、フローティングナイフコーターによりコートした後、190℃で1分間加硫処理を行い、樹脂組成物の付着量が22g/m2のエアバッグ用基布を得た。
(タテ糸・ヨコ糸)
ナイロン6・6からなり、単繊維の断面形状のアスペクト比1.0、総繊度350dtex、136フィラメント、強度8.5cN/dtex、伸度23.5%で、無撚りのマルチフィラメントをタテ糸・ヨコ糸として用いた。
上記のタテ糸・ヨコ糸を使用し、ウォータージェットルームにて、織密度がタテ糸・ヨコ糸ともに53本/2.54cmの平織物を得た。
上記織物に、粘度30,000mPa・sの無溶剤付加反応硬化型液状シリコーン樹脂組成物(充填剤として乾式シリカを6質量%、顔料なし)を、フローティングナイフコーターによりコートした後、190℃で2分間加硫処理を行い、樹脂組成物の付着量が19g/m2のエアバッグ用基布を得た。
(タテ糸・ヨコ糸)
ナイロン6・6からなり、単繊維の断面形状のアスペクト比3.2、総繊度470dtex、96フィラメント、強度7.9cN/dtex、伸度23.5%で、無撚りのマルチフィラメントをタテ糸・ヨコ糸として用いた。
上記のタテ糸・ヨコ糸を使用し、ウォータージェットルームにて、織密度がタテ糸46本/2.54cm、ヨコ糸45本/2.54cmの平織物を得た。
上記織物に、粘度30,000mPa・sの無溶剤付加反応硬化型液状シリコーン樹脂組成物(充填剤として乾式シリカを6質量%、顔料なし)を、フローティングナイフコーターによりコートした後、190℃で2分間加硫処理を行い、樹脂組成物の付着量が20g/m2のエアバッグ用基布を得た。
Claims (5)
- 合成繊維からなる織物の少なくとも片面の表面に、コバルト顔料を0.05〜5質量%含有する樹脂組成物を塗布して得られる被膜を形成しており、この樹脂組成物の付着量が10〜45g/m2であることを特徴とするエアバッグ用基布。
- 19.6kPaの圧力下における通気度が0.1L/cm2・min以下である、請求項1のエアバッグ用基布。
- 滑脱抵抗力が200N以上である、請求項1または2に記載のエアバッグ用基布。
- 縫製部強度が1200N以上である請求項1〜3いずれかに記載のエアバッグ用基布。
- 請求項1〜4のいずれか記載のエアバッグ用基布を縫製してなることを特徴とするエアバッグ。
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