JP2598860B2 - 流体シール部材及びシール方法 - Google Patents
流体シール部材及びシール方法Info
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- JP2598860B2 JP2598860B2 JP4288924A JP28892492A JP2598860B2 JP 2598860 B2 JP2598860 B2 JP 2598860B2 JP 4288924 A JP4288924 A JP 4288924A JP 28892492 A JP28892492 A JP 28892492A JP 2598860 B2 JP2598860 B2 JP 2598860B2
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気密シートの縫製部か
ら気体や液体が漏れないようにシールし、かつ縫製部の
縫い糸を保護するための流体シール部材及びシール方法
に関する。さらに詳しくは、たとえば自動車用エアーバ
ッグの袋等の縫製部をシールするための流体シール部材
及びシール方法に関する。
ら気体や液体が漏れないようにシールし、かつ縫製部の
縫い糸を保護するための流体シール部材及びシール方法
に関する。さらに詳しくは、たとえば自動車用エアーバ
ッグの袋等の縫製部をシールするための流体シール部材
及びシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用エアーバッグの袋等は、
2枚の円板状のゴム被覆織物の外周部分を縫い糸で縫製
し、その縫製部分から内部のガスが抜けないようにする
ために、次の方法でシールを行っていた。 まず常温硬化型のシリコーンゴムシーラント(液
状)を塗布し、このシーラントを縫い目に若干浸透さ
せ、 次にこのシーラントが未硬化の時に、加硫された
0.1mm程度の厚さのテープ状のゴムを貼り合わせ、
かつ圧接し、 その後、数時間放置して常温硬化させる。
2枚の円板状のゴム被覆織物の外周部分を縫い糸で縫製
し、その縫製部分から内部のガスが抜けないようにする
ために、次の方法でシールを行っていた。 まず常温硬化型のシリコーンゴムシーラント(液
状)を塗布し、このシーラントを縫い目に若干浸透さ
せ、 次にこのシーラントが未硬化の時に、加硫された
0.1mm程度の厚さのテープ状のゴムを貼り合わせ、
かつ圧接し、 その後、数時間放置して常温硬化させる。
【0003】この従来法によって得られたエアーバッグ
の一例の構造を図面を用いて詳しく説明する。図6
(a)は従来法のエアーバッグの断面図、図6(b)は
図6(a)のB部の部分断面図である。2枚の円板状の
ゴム被覆織物21,22の外周部分を縫い糸23で縫製
され、その縫製部分の両面に常温硬化型のシリコーンゴ
ムシーラント24が塗布され、その上に加硫シリコーン
ゴムテープ貼り合わされている。26は約10cmの直
径の穴部である。エアーバッグの直径は約70cmであ
り、外周部分は2mを越える長さがあり、ゴム被覆織物
を縫製した部分は縫い目が広がってしまい、インフレタ
ーと同時に発生するガスが抜けやすくなってしまうた
め、シリコーンシーラント24で目止めすると同時に、
さらに加硫されたシリコーンゴムテープ25を重ね合わ
せて貼り付ける必要がある。またインフレターと同時に
発生するガスは高温であるため、耐熱性の高いシリコー
ンゴムが使用される。なお使用する時は、図6の状態を
裏返し、縫い目が内側になるようにしている。
の一例の構造を図面を用いて詳しく説明する。図6
(a)は従来法のエアーバッグの断面図、図6(b)は
図6(a)のB部の部分断面図である。2枚の円板状の
ゴム被覆織物21,22の外周部分を縫い糸23で縫製
され、その縫製部分の両面に常温硬化型のシリコーンゴ
ムシーラント24が塗布され、その上に加硫シリコーン
ゴムテープ貼り合わされている。26は約10cmの直
径の穴部である。エアーバッグの直径は約70cmであ
り、外周部分は2mを越える長さがあり、ゴム被覆織物
を縫製した部分は縫い目が広がってしまい、インフレタ
ーと同時に発生するガスが抜けやすくなってしまうた
め、シリコーンシーラント24で目止めすると同時に、
さらに加硫されたシリコーンゴムテープ25を重ね合わ
せて貼り付ける必要がある。またインフレターと同時に
発生するガスは高温であるため、耐熱性の高いシリコー
ンゴムが使用される。なお使用する時は、図6の状態を
裏返し、縫い目が内側になるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術は、直径は約70cmの外周部分の縫製部分の両面に
常温硬化型のシリコーンゴムシーラント(液状)を塗布
し、その上に加硫シリコーンゴムテープ貼り合わせてい
るが、液状のシーラントを縫い目に沿って均一に正確に
塗布すること、および厚さが0.1mm程度の薄いテー
プ状のゴムを貼り合わせる作業は、大変な時間と習熟し
た接着技術が必要で、2種類の工程(塗る、貼る)は、
コストのかかるものであった。また、シリコーンシーラ
ントは常温硬化型であり硬化させるのに数時間の時間を
必要とし、作業スペースを広く必要とするという問題も
あった。さらに、シリコーンゴムシーラントは液状であ
るため、気泡の抱き込み、厚みの不均一など接着部の信
頼性も問題であった。
術は、直径は約70cmの外周部分の縫製部分の両面に
常温硬化型のシリコーンゴムシーラント(液状)を塗布
し、その上に加硫シリコーンゴムテープ貼り合わせてい
るが、液状のシーラントを縫い目に沿って均一に正確に
塗布すること、および厚さが0.1mm程度の薄いテー
プ状のゴムを貼り合わせる作業は、大変な時間と習熟し
た接着技術が必要で、2種類の工程(塗る、貼る)は、
コストのかかるものであった。また、シリコーンシーラ
ントは常温硬化型であり硬化させるのに数時間の時間を
必要とし、作業スペースを広く必要とするという問題も
あった。さらに、シリコーンゴムシーラントは液状であ
るため、気泡の抱き込み、厚みの不均一など接着部の信
頼性も問題であった。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、接着部の信頼性が高く、接着作業工程が簡略化・省
力化できるとともに、製造コストを安価にできる流体シ
ール部材及びシール方法を提供することを目的とする。
め、接着部の信頼性が高く、接着作業工程が簡略化・省
力化できるとともに、製造コストを安価にできる流体シ
ール部材及びシール方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1番目の流体シール部材は、気密シート
の縫製部をシールする流体シール部材であって、加硫シ
リコーンゴム層の上に高重合度オルガノポリシロキサン
を主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウンド層
を有することを特徴とする。
め、本発明の第1番目の流体シール部材は、気密シート
の縫製部をシールする流体シール部材であって、加硫シ
リコーンゴム層の上に高重合度オルガノポリシロキサン
を主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウンド層
を有することを特徴とする。
【0007】前記構成においては、加硫シリコーンゴム
層の下に離型フィルム基材を有することが好ましい。ま
た前記構成においては、未硬化ゴムコンパウンド層が、
白金系触媒と架橋剤と反応抑制剤から少なくとも構成さ
れる付加反応系加硫剤を含むか、または有機過酸化物を
含むことが好ましい。
層の下に離型フィルム基材を有することが好ましい。ま
た前記構成においては、未硬化ゴムコンパウンド層が、
白金系触媒と架橋剤と反応抑制剤から少なくとも構成さ
れる付加反応系加硫剤を含むか、または有機過酸化物を
含むことが好ましい。
【0008】また前記構成においては、加硫シリコーン
ゴム層とその上の未硬化ゴムコンパウンド層の全体の平
均厚さが、0.05〜2.0mmであり、ロール状、ま
たはテープ状に巻かれていることが好ましい。
ゴム層とその上の未硬化ゴムコンパウンド層の全体の平
均厚さが、0.05〜2.0mmであり、ロール状、ま
たはテープ状に巻かれていることが好ましい。
【0009】本発明の第2番目の流体シール部材は、気
密シートの縫製部をシールする流体シール部材であっ
て、離型フィルム層の上に高重合度オルガノポリシロキ
サンを主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウン
ド層を有することを特徴とする。
密シートの縫製部をシールする流体シール部材であっ
て、離型フィルム層の上に高重合度オルガノポリシロキ
サンを主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウン
ド層を有することを特徴とする。
【0010】次に本発明の流体シール方法は、気密シー
トの縫製部をシールする方法であって、加硫シリコーン
ゴム層の上に高重合度オルガノポリシロキサンを主成分
とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウンド層を有する
テープ状物を用いて、縫製部に前記テープ状物の未硬化
ゴムコンパウンド層を接触させて全体を圧着し、しかる
後加熱処理することを特徴とする。
トの縫製部をシールする方法であって、加硫シリコーン
ゴム層の上に高重合度オルガノポリシロキサンを主成分
とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウンド層を有する
テープ状物を用いて、縫製部に前記テープ状物の未硬化
ゴムコンパウンド層を接触させて全体を圧着し、しかる
後加熱処理することを特徴とする。
【0011】
【作用】前記した本発明の構成によれば、気密シートの
縫製部をシールする流体シール部材であって、加硫シリ
コーンゴム層の上に高重合度オルガノポリシロキサンを
主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウンド層を
有することにより、接着部の信頼性が高く、接着作業工
程が簡略化・省力化できるとともに、製造コストを安価
にできる。すなわち、本発明のシール部材を用いれば、
1つの工程で縫製部分に圧着でき、次に加熱することに
より効率よく短時間でシール作業を完了できる。また縫
製時にひろがる縫い目を詰め、ガス抜けを防止し、信頼
性も向上する。
縫製部をシールする流体シール部材であって、加硫シリ
コーンゴム層の上に高重合度オルガノポリシロキサンを
主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴムコンパウンド層を
有することにより、接着部の信頼性が高く、接着作業工
程が簡略化・省力化できるとともに、製造コストを安価
にできる。すなわち、本発明のシール部材を用いれば、
1つの工程で縫製部分に圧着でき、次に加熱することに
より効率よく短時間でシール作業を完了できる。また縫
製時にひろがる縫い目を詰め、ガス抜けを防止し、信頼
性も向上する。
【0012】前記加硫シリコーンゴム層の下(未硬化ゴ
ムコンパウンド層と反対側の面)に離型フィルム基材を
有するという本発明の好ましい構成によれば、作業性が
より向上する。なお加硫シリコーンゴム層の下側(未硬
化ゴムコンパウンド層と反対側の面)に離型性を有する
層を設けておけば、離型フィルム基材を使わなくてもよ
い。
ムコンパウンド層と反対側の面)に離型フィルム基材を
有するという本発明の好ましい構成によれば、作業性が
より向上する。なお加硫シリコーンゴム層の下側(未硬
化ゴムコンパウンド層と反対側の面)に離型性を有する
層を設けておけば、離型フィルム基材を使わなくてもよ
い。
【0013】また前記未硬化ゴムコンパウンド層が、白
金系触媒と架橋剤と反応抑制剤から少なくとも構成され
る付加反応系加硫剤を含むという本発明の好ましい構成
によれば、加熱による付加反応加硫をより効果的に行う
ことができる。また有機過酸化物を含むという本発明の
好ましい構成によれば、加熱による有機過酸化物加硫を
より効果的に行うことができる。
金系触媒と架橋剤と反応抑制剤から少なくとも構成され
る付加反応系加硫剤を含むという本発明の好ましい構成
によれば、加熱による付加反応加硫をより効果的に行う
ことができる。また有機過酸化物を含むという本発明の
好ましい構成によれば、加熱による有機過酸化物加硫を
より効果的に行うことができる。
【0014】また前記加硫シリコーンゴム層とその上の
未硬化ゴムコンパウンド層の全体の平均厚さが、0.0
5〜2.0mmであり、ロール状、またはテープ状に巻
かれているという本発明の好ましい構成によれば、作業
性・取扱い性の良いシール部材とすることができる。
未硬化ゴムコンパウンド層の全体の平均厚さが、0.0
5〜2.0mmであり、ロール状、またはテープ状に巻
かれているという本発明の好ましい構成によれば、作業
性・取扱い性の良いシール部材とすることができる。
【0015】次に本発明の第2番目の流体シール部材の
構成によれば、気密シートの縫製部をシールする流体シ
ール部材であって、離型フィルム層の上に高重合度オル
ガノポリシロキサンを主成分とする加熱加硫型の未硬化
ゴムコンパウンド層を有することにより、シール部材を
さらに安価にすることができる。
構成によれば、気密シートの縫製部をシールする流体シ
ール部材であって、離型フィルム層の上に高重合度オル
ガノポリシロキサンを主成分とする加熱加硫型の未硬化
ゴムコンパウンド層を有することにより、シール部材を
さらに安価にすることができる。
【0016】次に本発明の流体シール方法によれば、シ
ール作業を効率よく合理的に行うことができる。
ール作業を効率よく合理的に行うことができる。
【0017】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。図1は本発明の一実施例のロール状シール部
材である。1は未加硫シリコーンゴムコンパウンド層、
2は加硫シリコーンゴムテープ、3はポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステルなどの離型フィルムであ
る。Rはロール状に巻かれた部分である。次に図2
(a)は前記図1に示すシール材の断面図であり、図2
(b)は離型フィルム3の表面に直接未加硫シリコーン
ゴムコンパウンド層1を設けた例である。
説明する。図1は本発明の一実施例のロール状シール部
材である。1は未加硫シリコーンゴムコンパウンド層、
2は加硫シリコーンゴムテープ、3はポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステルなどの離型フィルムであ
る。Rはロール状に巻かれた部分である。次に図2
(a)は前記図1に示すシール材の断面図であり、図2
(b)は離型フィルム3の表面に直接未加硫シリコーン
ゴムコンパウンド層1を設けた例である。
【0018】本発明において、好ましい組成は次の通り
である。 未硬化ゴムコンパウンド層を構成する高重合度オル
ガノポリシロキサンは、ベース材料として100重量部
添加する。高重合度オルガノポリシロキサンの重合度は
5000〜15000程度が好ましく、数平均分子量で
40万〜80万、粘度百万〜千数百万センチストークス
のポリマーが好ましい。 白金系触媒と付加反応架橋剤と反応抑制剤から少な
くとも構成される付加反応系加硫剤か、または有機過酸
化物は0.1〜10重量部の範囲添加することが好まし
い。ここで反応抑制剤とは、白金系触媒と付加反応架橋
剤との直接反応を抑制するもので、例えばアセチレンア
ルコール系またはシロキサン変成アセチレンアルコール
系化合物などである。 さらに場合によっては、可塑度調整剤として低分子
シリコーンオイルを0.1〜10重量部の範囲添加する
ことが好ましい。 さらに加熱加硫時に縫製部と接着性を向上させるた
めに接着性向上添加剤を0.1〜10重量部の範囲添加
することが好ましい。この接着性向上添加剤は、たとえ
ばアミノシラン系カップリング剤、及び接着官能基とし
てヒドロシリル基、オキシラン基、またはアルコキシシ
リル基を含むシリコーンオイル(例えば粘度100C
S)等を用いることができる。そのほか顔料などを添加
しても良い。 煙霧性シリカまたはその表面をシラン処理した比表
面積が50m2 以上の補強性シリカ粉末を0.1〜10
0重量部の範囲添加することが好ましい。 ケイソウ土、石英粉末などの表面積が2m2 /g以
上の増量・準補強性充填剤を0.1〜100重量部の範
囲添加することが好ましい。
である。 未硬化ゴムコンパウンド層を構成する高重合度オル
ガノポリシロキサンは、ベース材料として100重量部
添加する。高重合度オルガノポリシロキサンの重合度は
5000〜15000程度が好ましく、数平均分子量で
40万〜80万、粘度百万〜千数百万センチストークス
のポリマーが好ましい。 白金系触媒と付加反応架橋剤と反応抑制剤から少な
くとも構成される付加反応系加硫剤か、または有機過酸
化物は0.1〜10重量部の範囲添加することが好まし
い。ここで反応抑制剤とは、白金系触媒と付加反応架橋
剤との直接反応を抑制するもので、例えばアセチレンア
ルコール系またはシロキサン変成アセチレンアルコール
系化合物などである。 さらに場合によっては、可塑度調整剤として低分子
シリコーンオイルを0.1〜10重量部の範囲添加する
ことが好ましい。 さらに加熱加硫時に縫製部と接着性を向上させるた
めに接着性向上添加剤を0.1〜10重量部の範囲添加
することが好ましい。この接着性向上添加剤は、たとえ
ばアミノシラン系カップリング剤、及び接着官能基とし
てヒドロシリル基、オキシラン基、またはアルコキシシ
リル基を含むシリコーンオイル(例えば粘度100C
S)等を用いることができる。そのほか顔料などを添加
しても良い。 煙霧性シリカまたはその表面をシラン処理した比表
面積が50m2 以上の補強性シリカ粉末を0.1〜10
0重量部の範囲添加することが好ましい。 ケイソウ土、石英粉末などの表面積が2m2 /g以
上の増量・準補強性充填剤を0.1〜100重量部の範
囲添加することが好ましい。
【0019】以下具体的実施例を説明する。 実施例1 以下の組成のコンパウンドを調製した。 シリコーンゴムコンパウンドとして重合度約10000、数平均分子量60 万、粘度約800万センチストークスの高重合度ジメチルポリシロキサン 100重量部 有機過酸化物である2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド(50重量 %含有) 2.5重量部 可塑度調整剤として低分子ジメチルシリコーンオイル(粘度100CS) 0.3重量部 加熱加硫時に縫製部と接着性を向上させるための接着性向上添加剤(ヒドロ シリル基とオキシラン基を含むシリコーンオイル(粘度100CS) 3.0重量部 無機酸化金属顔料(コバルトブラック顔料) 0.1重量部 前記組成物を0.2mmの厚さでシーティングし、さら
に加硫シリコーンゴムシートに重ね合わせ、2層構造と
した。次に離型フィルムであるポリエチレンフィルムを
重ね、3層構造にした。次に幅25mmに切断した。こ
のシールテープをシリコーンゴム被覆されたガラスクロ
スシートの縫製部16に気泡が入らないように両面に圧
着した。この工程を図3(a),(b)に示す。すなわ
ち、2枚のシリコーンゴム被覆されたガラスクロスシー
ト11,12の縫製部16に未硬化ゴムコンパウンド層
13を当接し、ポリエチレンフィルム15の上から加硫
シリコーンゴム層14とともに圧接し、次に離型フィル
ム15を取り除く。そののちまたは同時に図3(c),
(d)に示すようにもう一方の縫製部16の面も接着処
理する。その後、150℃で2分間加熱、加圧処理し、
接着した。この接着部分のシール部材を強制的に剥離す
る試験(凝集破壊率:JIS−Z0109)は100%
であった。
に加硫シリコーンゴムシートに重ね合わせ、2層構造と
した。次に離型フィルムであるポリエチレンフィルムを
重ね、3層構造にした。次に幅25mmに切断した。こ
のシールテープをシリコーンゴム被覆されたガラスクロ
スシートの縫製部16に気泡が入らないように両面に圧
着した。この工程を図3(a),(b)に示す。すなわ
ち、2枚のシリコーンゴム被覆されたガラスクロスシー
ト11,12の縫製部16に未硬化ゴムコンパウンド層
13を当接し、ポリエチレンフィルム15の上から加硫
シリコーンゴム層14とともに圧接し、次に離型フィル
ム15を取り除く。そののちまたは同時に図3(c),
(d)に示すようにもう一方の縫製部16の面も接着処
理する。その後、150℃で2分間加熱、加圧処理し、
接着した。この接着部分のシール部材を強制的に剥離す
る試験(凝集破壊率:JIS−Z0109)は100%
であった。
【0020】これに対して従来のシリコーンシーラント
の凝集破壊率は60%であった。なお本実施例品と従来
法のものを比較すると次の表1に示す通りであった。
の凝集破壊率は60%であった。なお本実施例品と従来
法のものを比較すると次の表1に示す通りであった。
【0021】
【表1】
【0022】なお使用する時は、図3の状態を裏返し、
図4に示すように縫い目が内側になるようにして用い
る。また図4において(a)は全体の断面図、(b)は
A部の部分拡大図である。
図4に示すように縫い目が内側になるようにして用い
る。また図4において(a)は全体の断面図、(b)は
A部の部分拡大図である。
【0023】実施例2 前記未硬化ゴムコンパウンド層を離型フィルムであるポ
リエチレンフィルムに0.2mmの厚みでトッピング
(コーティング)したものを、実施例1と同様に縫製部
の両面の接着処理に用い、その後、150℃で2分間加
熱、加圧処理し、接着した。この接着部分のシール部材
を強制的に剥離する試験(凝集破壊率)は100%であ
った。
リエチレンフィルムに0.2mmの厚みでトッピング
(コーティング)したものを、実施例1と同様に縫製部
の両面の接着処理に用い、その後、150℃で2分間加
熱、加圧処理し、接着した。この接着部分のシール部材
を強制的に剥離する試験(凝集破壊率)は100%であ
った。
【0024】実施例3 前記実施例2の未硬化ゴムコンパウンド層を縫製部の両
面にシールした後、前記未硬化ゴムコンパウンド層の上
を別のシリコーンゴムテープを貼り付けて加熱・加圧し
補強処理した。この接着部分のシール部材を強制的に剥
離する試験(凝集破壊率)は100%であった。
面にシールした後、前記未硬化ゴムコンパウンド層の上
を別のシリコーンゴムテープを貼り付けて加熱・加圧し
補強処理した。この接着部分のシール部材を強制的に剥
離する試験(凝集破壊率)は100%であった。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、従
来のような液状物を取り扱うことがなく、固形状のゴム
コンパウンド状物を取り扱うので作業工程の省略がで
き、加熱・加圧処理により短時間でシール作業を完了さ
せることができる。また気泡の抱き込みや厚みの不均一
の発生も無く信頼性を向上することができる。この結
果、迅速なシール作業と高品位なシール製品を製造する
ことができる。
来のような液状物を取り扱うことがなく、固形状のゴム
コンパウンド状物を取り扱うので作業工程の省略がで
き、加熱・加圧処理により短時間でシール作業を完了さ
せることができる。また気泡の抱き込みや厚みの不均一
の発生も無く信頼性を向上することができる。この結
果、迅速なシール作業と高品位なシール製品を製造する
ことができる。
【図1】本発明の一実施例のロール状シール部材の断面
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例のロール状シール部材の部分
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の一実施例のシール部の接着作業工程を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例のシール部の使用形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】従来例のシール部材の断面図である。
1 未加硫シリコーンゴムコンパウンド層 2 加硫シリコーンゴムテープ 3 離型フィルム R ロール状に巻かれた部分 11,12 ガラスクロスシート 13 未硬化ゴムコンパウンド層 14 加硫シリコーンゴム層 15 離型フィルム 16 縫製部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B60R 21/20 B60R 21/20 C08J 5/12 C08J 5/12 D06H 5/00 D06H 5/00 B29L 31:26
Claims (6)
- 【請求項1】 気密シートの縫製部をシールする流体シ
ール部材であって、加硫シリコーンゴム層の上に高重合
度オルガノポリシロキサンを主成分とする加熱加硫型の
未硬化ゴムコンパウンド層を有することを特徴とする流
体シール部材。 - 【請求項2】 加硫シリコーンゴム層の下に離型フィル
ム基材を有する請求項1に記載の流体シール。 - 【請求項3】 未硬化ゴムコンパウンド層が、白金系触
媒と架橋剤と反応抑制剤から少なくとも構成される付加
反応系加硫剤か、または有機過酸化物を含む請求項1に
記載の流体シール。 - 【請求項4】 加硫シリコーンゴム層とその上の未硬化
ゴムコンパウンド層の全体の平均厚さが、0.05〜
2.0mmであり、ロール状、またはテープ状に巻かれ
ている請求項1に記載の流体シール。 - 【請求項5】 気密シートの縫製部をシールする流体シ
ール部材であって、離型フィルム層の上に高重合度オル
ガノポリシロキサンを主成分とする加熱加硫型の未硬化
ゴムコンパウンド層を有することを特徴とする流体シー
ル部材。 - 【請求項6】 気密シートの縫製部をシールする方法で
あって、加硫シリコーンゴム層の上に高重合度オルガノ
ポリシロキサンを主成分とする加熱加硫型の未硬化ゴム
コンパウンド層を有するテープ状物を用いて、縫製部に
前記テープ状物の未硬化ゴムコンパウンド層を接触させ
て全体を圧接し、しかる後加熱処理することを特徴とす
る流体シール方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4288924A JP2598860B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 流体シール部材及びシール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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