JP4897462B2 - スポイラー - Google Patents

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本発明は、例えば、自動車に装着されるスポイラーに関する。
自動車の後部に取り付けられたスポイラーは、高速走行時の走行風を整流して走行抵抗を低減したり、車体に押し下げ力を与えてタイヤの接地力を増強したりして、走行性能を向上する。このようなスポイラーとして、二本脚又は三本脚のものがあるが、剛性及び意匠性を考慮して二本脚のものが用いられている。この二本脚タイプのスポイラーは、水平翼とその両端部に下方に湾曲形成された垂直翼とにより構成されている。そして、スポイラーの空力特性を改善するために、垂直翼を長くして水平翼を高くしたものが提案されている。このスポイラーは自動車の高速走行中に水平翼が上下に振動するので、それを防ぐために補強が必要となる。この補強策を講じたスポイラーとして特許文献1に開示されたものが提案されている。このスポイラーは、中空板状化した横長の水平翼(特許文献1では水平部)と該水平翼の両端に一体に下方に湾曲形成された左右一対の垂直翼(特許文献1では支持部)とを備えている。前記水平翼の裏側には長手方向に沿って金属製の棒状の補強フレーム(特許文献1では補強部材)が埋設され、その下面が外部に露出されている。
一方、スポイラーの水平翼として、アルミニウム合金により横長中空状に押し出し成形したものを用い、この水平翼の両端を金属製の支持脚により自動車の後部に架設状態で連結し、前記両支持脚を合成樹脂により中空状にブロー成形された垂直翼により被覆する構造のものも提案されている。
特開平7−17441号公報
特許文献1に開示されたスポイラーは、水平翼及び垂直翼がブロー成形されているので、意匠条件の制約を緩和することができるが、横断面がほぼ半円筒形、T字形、U字溝形又は楕円筒形に形成されていた。このため、自動車の高速走行中にスポイラーの水平翼に作用する下方への押し下げ力に対抗する剛性が不足するので、水平翼を高くすることができないという問題があった。この問題を解消するために、補強フレームの肉厚を厚くするとともに、全体を大きくすることが考えられるが、スポイラーの重量が増大し、コストアップになるという新たな問題が生じる。又、前記水平翼の裏面に補強フレームの一部が露出するので、外観が損なわれるという問題もあった。
一方、後者のスポイラーは、アルミニウム合金製の水平翼の両端部を金属製の支持脚により架設支持しているので、スポイラーとしての剛性を確保して、高さを所望する高さに設定することができる。しかし、前記水平翼がアルミニウム合金による押し出し成形のため、所望する外形のものを製造することが難しく、意匠性を向上することができないという問題があった。又、スポイラーの水平翼全体がアルミニウム合金により形成されているので、重量を軽減することができないという問題もあった。
本発明は、上記従来の問題点を解消して、剛性及び意匠性を向上することができるとともに、軽量化を図ることができる二本脚タイプのスポイラーを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、樹脂製の水平翼の両端部に脚として機能する左右の傾斜垂直翼を設けた門形のスポイラー本体の前記水平翼の内部に対し、横断面が上板、下板、前板及び後板により四角筒形又は平行四辺筒形に形成された中空状をなす金属製の補強フレームを収容し、前記両傾斜垂直翼を、下端ほど前方に位置するように傾斜させ、前記補強フレームを、その前記上板及び下板が前側ほど上になるように傾斜させ、前記補強フレームの前板及び後板に対し、前側フランジ部及び後側フランジ部を一体に形成し、前記両フランジ部に対し連結手段を用いて前記スポイラー本体を連結したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記補強フレームの両端部には、前記両傾斜垂直翼の内部にそれぞれ収容され、かつ脚として機能し、横断面が上板、下板、前板及び後板により四角筒形又は平行四辺筒形に形成された左右一対の傾斜支持部が一体に湾曲形成され、両傾斜支持部の前板及び後板には前側フランジ部及び後側フランジ部が一体に形成され、該フランジ部に対し連結手段を用いて前記傾斜垂直翼が連結されるとともに、前記傾斜支持部が自動車のトランクリットに取り付けられる取付金具に固定されるようにしたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記補強フレームの前板及び後板に対する前記前側フランジ部及び後側フランジ部の傾斜角を90°にしたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記スポイラー本体は、樹脂により中空状に、かつ門形にブロー成形されたブロー成形体と、樹脂により射出成形され、かつ前記補強フレームを遮蔽するカバーとにより構成され、前記補強フレームの両フランジ部に対し前記ブロー成形体が第1連結手段により、前記カバーが第2連結手段によりそれぞれ連結されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記第1連結手段は、前記スポイラー本体の下面に固定された複数の固定ナットと、該下面に立設された複数の固定ボルトと、前記両フランジ部に形成された複数のボルト挿通孔と、前記各挿通孔から前記各固定ナットに螺合される複数のボルトと、前記各挿通孔に貫通された前記各固定ボルトに螺合される複数のナットとにより構成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5において、前記第2連結手段は、前記両フランジ部に形成された複数のクリップ係止孔と、前記カバーの水平板部の裏面に設けられた複数の取付台座に取り付けられ、かつ前記各クリップ係止孔にそれぞれ係止される複数のクリップとにより構成されていることを要旨とする。
(作用)
この発明においては、補強フレームを構成する上板、下板、前板及び後板が全て上下方向に傾斜するようにした。このため、自動車の高速走行時において、スポイラー本体から補強フレームの中央部に作用する押し下げ力に対抗する曲げ剛性が前記上板及び下板を水平状態とした補強フレームと比較して増大されてスポイラーの水平翼の剛性が向上する。又、スポイラー本体は樹脂により所望する外形状に成形されるので、意匠性が向上する。さらに、スポイラー本体は樹脂により成形され、補強フレームは金属により形成されているので、スポイラーの重量が軽減される。
本発明によれば、スポイラーの剛性及び意匠性を向上することができるととともに、スポイラーを軽量化することができる。
以下、本発明を自動車の後部に用いるスポイラーに具体化した一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。
図1及び図12に示すように、このスポイラーSは水平翼Shと、この水平翼Shの両端部に設けられた左右一対の傾斜垂直翼Svとにより構成され、自動車のリヤ側のトランクリッドTの上面に装着されている。このスポイラーSは、図1に示すように門形をなすスポイラー本体10と、その内部に収容された門形をなす補強フレーム11とにより構成されている。前記スポイラー本体10は、図11に示すように、前記補強フレーム11の上面に装着される同じく門形のブロー成形体12と、前記補強フレーム11の下面に装着される同じく門形のカバー13とにより構成されている。これらの補強フレーム11、ブロー成形体12及びカバー13の構成を以下に順次説明する。
最初に、前記補強フレーム11について説明する。この補強フレーム11は、図11に示すようにアルミニウム合金よりなる横長の四角筒状の水平部11aと、その両端部に対し自動車の進行方向Xに関して前方斜め下方に指向するように、かつ進行方向Xから見て円弧状に湾曲した左右一対の傾斜支持部11bとにより門形に構成されている。前記水平部11aの中央部は上方に水平状態で若干隆起するように屈曲形成されている。前記水平部11a及び傾斜支持部11bの前面及び後面には前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dが一体に形成されている。前記水平部11aの両フランジ部11c,11dには、ボルト挿通孔11e及びクリップ係止孔11fが交互にそれぞれ複数箇所に形成されている。前記傾斜支持部11bの下端部の前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dには、ボルト挿通孔11eのみがそれぞれ複数箇所に形成されている。
前記補強フレーム11の水平部11aの横断面は、図3に示すように前記進行方向Xに関して前側ほど上になるように傾斜した上板11g及び下板11hと、前記進行方向Xに関して前側ほど下になるように傾斜した前板11i及び後板11jとによりほぼ四角筒状に形成されている。前記前板11i及び後板11jの水平線Hに対する傾斜角αは50〜70°の範囲で例えば60°に設定されている。前記前板11i及び後板11jに対する前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dの傾斜角βは、それぞれほぼ90°に設定されている。さらに、前記水平部11aにおける前記下板11h及び前記前側フランジ部11cの水平線Hに対する傾斜角γと、前記上板11g及び後側フランジ部11dの水平線Hに対する傾斜角γはそれぞれ20〜40°の範囲で例えば30°に設定されている。
ここで、図3、図9〜図11を中心に前記補強フレーム11の製造方法について説明する。
最初に、アルミニウム合金を用いて図示しない押し出し成形装置により図9に示すように横断面が四角筒形の中空筒部及び帯状の前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dを有する型材11Aを押し出し成形する。この型材11Aを所定長さに切断して、図9に実線で示す直線状の補強フレーム11の原形11Bを製造する。この原形11Bの横断面形状は、図3に示す水平部11aの横断面形状と同じである。
次に、図10に示すように原形11Bの前記前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dの中間部及び端部に対し図示しない穿孔装置を用いて前記ボルト挿通孔11e及びクリップ係止孔11fをそれぞれ複数箇所に形成する。さらに、前記原形11Bの両端部を図示しない湾曲成形機を用いて矢印方向に湾曲し、図11に示すように水平部11aの両端部に一対の傾斜支持部11bを湾曲形成して、補強フレーム11を製造する。この傾斜支持部11bの湾曲方向は、図3に示すように水平部11aの各板11g〜11jがそれぞれ傾斜状態において前記前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dの傾斜面と平行で、かつフランジ部11c,11dの幅方向と平行な中心軸線Oを中心として図4に示すように行われる。このため、前側及び後側フランジ部11c,11dを湾曲する動力は最小となる。
図11に示すように、傾斜支持部11bが形成された後に、傾斜支持部11bの湾曲部の前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dを機械加工により切除して、補強フレーム11を軽量化する。
このようにして製造された補強フレーム11は、図1及び図2に示すように、自動車のトランクリッドTの上面の左右二箇所に配置される取付金具15を介して該トランクリッドTに取り付けられる。前記取付金具15にはネジ孔15aが形成され、このネジ孔15aに前記補強フレーム11の傾斜支持部11bの下端部に形成された前側フランジ部11cを対応させた状態で、そのボルト挿通孔11eから前記ネジ孔15aに螺合されるボルト16によって補強フレーム11に両取付金具15が取り付けられている。
次に、前記ブロー成形体12について説明する。このブロー成形体12は、図11に示すように合成樹脂により扁平中空状にブロー成形されている。この合成樹脂としては、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、変性PPO(ポリフェニレンオキサイド)、他の熱可塑性樹脂、例えばPPOとPA(ポリアミド)アロイ等がある。前記ブロー成形体12は横長の水平部12aと、その両端部に一体に湾曲形成された左右一対の傾斜支持部12bとにより構成されている。この傾斜支持部12bは、図2に示すように前記補強フレーム11の傾斜支持部11bの傾斜方向と同方向に傾斜されている。前記ブロー成形体12の上面は図2に示すように扁平板部12cとなっており、下面は取付板部12dとなっている。前記取付板部12dには前側台座12e及び後側台座12fが前記補強フレーム11の前記各ボルト挿通孔11eとそれぞれ対応するように複数箇所に形成されている。各台座12e,12fには前側ナット17a及び後側ナット17bがそのネジ孔が露出するように埋設固定されている。前記水平部12aに設けられた前側台座12e及び後側台座12fには、図5に示すように位置決め機能を有する固定ボルト18’が例えば計三箇所(二箇所のみ図示)に立設されている。
前記補強フレーム11とブロー成形体12を連結する作業は、次のようにして行われる。ブロー成形体12を図示しないが上下逆向きにした状態で、補強フレーム11を上下逆向きにして、取付板部12dに載せ、三本の固定ボルト18’を前記ボルト挿通孔11eに挿通し、各固定ボルト18’に単体のナット17(図5参照)を螺合する。又、前記前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dに形成されたボルト挿通孔11eから前記前側及び後側ナット17a,17bにボルト18を螺合する。さらに、後側フランジ部11dに形成されたボルト挿通孔11eからボルト16を前記ブロー成形体12の傾斜支持部12bに固定された後側ナット17bに螺合する。(図2参照)このようにして補強フレーム11の両フランジ部11c,11dにブロー成形体12が連結される。
次に、前記カバー13について説明する。このカバー13は、図11に示すように、合成樹脂により図示しない射出成形装置を用いて射出成形されている。この合成樹脂として、ブロー成形体12の前述した具体例と同様の各種の樹脂が用いられる。このカバー13は、横長の水平板部13aと、その左右両端部に一体に下方に湾曲形成された左右一対の傾斜板部13bとにより構成されている。この傾斜板部13bは、図2に示すように、前記補強フレーム11の傾斜支持部11bの傾斜方向と同方向に傾斜されている。
図11に示すように、前記カバー13の水平板部13aの上面には、前側取付台座13c及び後側取付台座13dが前記補強フレーム11側に設けた複数のクリップ係止孔11fと対応するようにそれぞれ複数箇所に一体形成されている。前記各取付台座13c,13dには取付孔13e(図6,図8参照)が形成され、各取付孔13eにはクリップ19が取り付けられている。前記傾斜板部13bの下端部外側面には、ボルト挿通孔13fがそれぞれ二箇所に形成されている。
前記補強フレーム11と、前記カバー13の連結作業は、図6に示すように、前記各クリップ19を前記前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dの各係止孔11fにそれぞれ挿入係止することにより行われる。
図2及び図5に示すように、前記取付板部12dの下面とカバー13の水平板部13aの上面には、雌雄の面ファスナー21,22が接着され、ブロー成形体12とカバー13の連結状態を安定して保持するようにしている。
前記スポイラーSを構成する補強フレーム11、ブロー成形体12及びカバー13の自動車の後部のトランクリッドTへの取付作業は、以下のようにして行われる。最初に、単体の補強フレーム11とブロー成形体12を前述した方法で連結する。その後、両取付金具15を補強フレーム11とブロー成形体12に連結し、さらに補強フレーム11にカバー13を前述した方法で連結する。そして、図2に示すようにカバー13の傾斜板部13bの下端部に形成されたボルト挿通孔13fからボルト20を前記両取付金具15に形成された図示しないネジ孔に螺合し、カバー13の傾斜板部13bを取付金具15に固定する。最後に、組み上がった前記スポイラーSをトランクリッドTに載せ、図示しないがトランクリッドTの裏側より取付穴を介して前記取付金具15にボルトを螺合し、該取付金具15をトランクリッドTに締結する。
以上のように構成されたスポイラーSは、図1に示すように水平翼Shと左右一対の傾斜垂直翼Svとを備え、自動車の高速走行時の走行風を整流して走行抵抗を低減したり、車体に押し下げ力を与えてタイヤの接地力を増強したりして、走行性能を向上する。
上記実施形態のスポイラーによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記補強フレーム11の水平部11aの横断面を図2及び図3に示すように四角筒形に形成するとともに、水平部11aを構成する上板11g、下板11h、前板11i及び後板11jが水平線Hに対して全て傾斜するようにした。このため、水平部11aの上下方向の曲げ剛性を大きくすることができ、自動車が高速走行中にスポイラーSの水平翼Shの左右方向の中央部に作用する押し下げ力に対抗する力を増大することができ、スポイラーSの水平翼Shの剛性を向上することができる。この理由は前記水平部11aの横断面の形状が縦長の菱形状になって、その断面係数(断面二次モーメント)が大きくなるからである。この剛性の向上により水平翼ShをトランクリッドTから高く設定でき、スポイラーSの空力特性を改善することができるとともに、後方の視界を良好にすることができる。
(2)上記実施形態では、門形のスポイラー本体10の内部に同じく門形の補強フレーム11を収容した。このため、スポイラーSの剛性を門形の補強フレーム11によってさらに向上することができる。
(3)上記実施形態では、補強フレーム11がアルミニウム合金により形成され、ブロー成形体12及びカバー13は、樹脂により形成されているので、水平翼Sh全体をアルミニウム合金で形成するのと比較してスポイラーSの重量を軽減することができるとともに、スポイラー本体10の外形を容易に所望する形状にでき、意匠性を向上することができる。
(4)上記実施形態では、補強フレーム11とブロー成形体12を連結する際に、ブロー成形体12の取付板部12dの前側台座12e及び後側台座12fに立設した複数の固定ボルト18’により補強フレーム11とブロー成形体12との接合位置を設定するようにした。このため、補強フレーム11とブロー成形体12の連結作業を容易に行うことができる。
(5)上記実施形態では、カバー13に前側取付台座13c及び後側取付台座13dを設けて、それらの台座にクリップ19を取り付け、これらのクリップ19を前記補強フレーム11の前側及び後側フランジ部11c,11dのクリップ係止孔11fに係止するようにした。このため、補強フレーム11に対しカバー13を容易に取り付けることができる。又、補強フレーム11からカバー13を容易に取り外すこともできる。
(6)上記実施形態では、図10に示すように原形11Bの前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dを全て残した状態で、原形11Bの両端部を図3に示すように両フランジ部11c,11dの幅方向と平行な中心軸線Oの周りで湾曲して、水平部11aの両端部に傾斜支持部11bを形成するようにした。さらに、前板11iと前側フランジ部11c及び後板11jと後側フランジ部11dがそれぞれ直交するようにした。このため、傾斜支持部11bを湾曲形成する際に前記両フランジ部11c,11dにより傾斜支持部11bの横断面を四角筒状に保持し、図3に示す前板11i及び後板11jの座屈を防止することができる。もし、前記傾斜支持部11bを湾曲形成する前に前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dを切除すると、原形11Bの両端部が適正に湾曲されず、前板11i及び後板11jに座屈が生じることが確かめられた。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図13に示すように、前記補強フレーム11の傾斜支持部11bの湾曲部に前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dを少し残してもよい。又、補強フレーム11に形成された前側フランジ部11c及び後側フランジ部11dを全て残してもよい。
・図14に示すように、補強フレーム11の原形11Bのフランジ部11c,11dを機械加工によりボルト挿通孔11e又はクリップ係止孔11fを有する舌片状の前側フランジ部11c’、後側フランジ部11d’とし、次に、原形11Bの両端部を図15に示すように湾曲してもよい。
この実施形態では、前側フランジ部11c’、後側フランジ部11d’が舌片状になっているので、補強フレーム11の軽量化が期待できる。この場合には、傾斜支持部11bの湾曲部に座屈が生じないように、湾曲部の曲率半径を大きくする。
・図16(a)に示すように、補強フレーム11の水平部11aの横断面が扁平四角筒形となるようにしてもよい。又、図16(b)に示すように、水平部11aの横断面が平行四辺筒形となるようにしてもよい。
・前記傾斜支持部11bを省略した水平部11aのみの補強フレーム11を用いてもよい。
・補強フレーム11の材料をアルミニウム合金以外の、例えば、ステンレススチール、ニッケル合金等の各種の金属により形成してもよい。
・図2において、補強フレーム11とブロー成形体12との第1連結手段として前記ナット17a,17b及びボルト18に代えて、図示しないが、接着剤を用いたりクリップを用いたりしてもよい。
・前記補強フレーム11に対するカバー13の第2連結手段として、クリップ19に代えて、ブロー成形体12に対しカバー13を接着剤により接着するようにしてもよい。
この発明のスポイラーを具体化した一実施形態を示す斜視図。 スポイラーの取付状態を示す中央部横断面図。 補強フレームの横断面図。 補強フレームの傾斜支持部の上側湾曲部の正面図。 スポイラー本体と補強フレームの固定ボルトを通る横断面図。 スポイラーの水平翼のクリップを通る横断面図。 スポイラーの水平翼の横断面図。 図6の1−1線断面図。 型材及び補強フレームの原形を示す一部省略斜視図。 補強フレームの原形にボルト挿通孔及びクリップ係止孔を形成した斜視図。 補強フレーム、スポイラー本体及びカバーを示す分離斜視図。 自動車とスポイラーとの関係を示す側面図。 この発明の別の実施形態を示す補強フレームの部分斜視図。 この発明の別の実施形態を示す補強フレームの原形を示す斜視図。 図14の原形から製造された補強フレームを示す斜視図。 (a),(b)は、それぞれ補強フレームの別の実施形態を示す横断面図。
符号の説明
α,β,γ…傾斜角、Sh…水平翼、Sv…傾斜垂直翼、10…スポイラー本体、11…補強フレーム、11b,12b…傾斜支持部、11c…前側フランジ部、11c,11d…フランジ部、11d…後側フランジ部、11e,13f…ボルト挿通孔、11f…クリップ係止孔、11g…上板、11h…下板、11i…前板、11j…後板、12…ブロー成形体、13…カバー、13a…水平板部、13c,13d…取付台座、15…取付金具、16,18,20…ボルト、17a,17b…ナット、18’…固定ボルト、19…クリップ。

Claims (6)

  1. 樹脂製の水平翼の両端部に脚として機能する左右の傾斜垂直翼を設けた門形のスポイラー本体の前記水平翼の内部に対し、横断面が上板、下板、前板及び後板により四角筒形又は平行四辺筒形に形成された中空状をなす金属製の補強フレームを収容し、前記両傾斜垂直翼を、下端ほど前方に位置するように傾斜させ、前記補強フレームを、その前記上板及び下板が前側ほど上になるように傾斜させ、前記補強フレームの前板及び後板に対し、前側フランジ部及び後側フランジ部を一体に形成し、前記両フランジ部に対し連結手段を用いて前記スポイラー本体を連結したことを特徴とするスポイラー。
  2. 請求項1において、前記補強フレームの両端部には、前記両傾斜垂直翼の内部にそれぞれ収容され、かつ脚として機能し、横断面が上板、下板、前板及び後板により四角筒形又は平行四辺筒形に形成された左右一対の傾斜支持部が一体に湾曲形成され、両傾斜支持部の前板及び後板には前側フランジ部及び後側フランジ部が一体に形成され、該フランジ部に対し連結手段を用いて前記傾斜垂直翼が連結されるとともに、前記傾斜支持部が自動車のトランクリットに取り付けられる取付金具に固定されるようにしたことを特徴とするスポイラー。
  3. 請求項1又は2において、前記補強フレームの前板及び後板に対する前記前側フランジ部及び後側フランジ部の傾斜角を90°にしたことを特徴とするスポイラー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記スポイラー本体は、樹脂により中空状に、かつ門形にブロー成形されたブロー成形体と、樹脂により射出成形され、かつ前記補強フレームを遮蔽するカバーとにより構成され、前記補強フレームの両フランジ部に対し前記ブロー成形体が第1連結手段により、前記カバーが第2連結手段によりそれぞれ連結されていることを特徴とするスポイラー。
  5. 請求項4において、前記第1連結手段は、前記スポイラー本体の下面に固定された複数の固定ナットと、該下面に立設された複数の固定ボルトと、前記両フランジ部に形成された複数のボルト挿通孔と、前記各挿通孔から前記各固定ナットに螺合される複数のボルトと、前記各挿通孔に貫通された前記各固定ボルトに螺合される複数のナットとにより構成されていることを特徴とするスポイラー。
  6. 請求項4又は5において、前記第2連結手段は、前記両フランジ部に形成された複数のクリップ係止孔と、前記カバーの水平板部の裏面に設けられた複数の取付台座に取り付けられ、かつ前記各クリップ係止孔にそれぞれ係止される複数のクリップとにより構成されていることを特徴とするスポイラー。
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