JP6150355B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6150355B2
JP6150355B2 JP2015153123A JP2015153123A JP6150355B2 JP 6150355 B2 JP6150355 B2 JP 6150355B2 JP 2015153123 A JP2015153123 A JP 2015153123A JP 2015153123 A JP2015153123 A JP 2015153123A JP 6150355 B2 JP6150355 B2 JP 6150355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bumper beam
vehicle width
width direction
rear direction
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015153123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017030582A (ja
Inventor
朋也 彌武
朋也 彌武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015153123A priority Critical patent/JP6150355B2/ja
Publication of JP2017030582A publication Critical patent/JP2017030582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6150355B2 publication Critical patent/JP6150355B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車幅方向に配置されたバンパービームと、前後方向に配置されて前記バンパービームの車幅方向両端を支持する左右一対のバンパービームエクステンションとを備える自動車の車体構造に関する。
図9(A)に示すように、繊維強化樹脂製の左右一対のクラッシュボックス(バンパービームエクステンション)01,01の前端部にアルミニウム押出し材製のバンパービーム02の車幅方向両端部を結合する際に、クラッシュボックス01,01の前端に車幅方向内側に折り曲げられた取付壁部03,03を形成し、この取付壁部03,03をバンパービーム02の後壁に当接させてボルトおよびナットで締結するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2008−221985号公報
ところで、上記従来のものは、クラッシュボックス01,01の前端から車幅方向内側に延びる取付壁部03,03をバンパービーム02の後壁に固定したので、バンパービーム02の車幅方向中央部がポールや立ち木等の障害物04に衝突して後方に押されたような場合に、取付壁部03,03が車幅方向内側に倒れてしまう可能性があった。そのため、衝突荷重の入力によってバンパービーム02およびクラッシュボックス01,01の結合部が容易に相対回転してしまい、鎖線で示すように、バンパービーム02が1個の弓状に折れ曲がって充分なエネルギー吸収性能を発揮できない虞があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、一対のバンパービームエクステンションに車幅方向両端部を支持されたバンパービームのエネルギー吸収性能を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車幅方向に配置されたバンパービームと、前後方向に配置されて前記バンパービームの車幅方向両端を支持する左右一対のバンパービームエクステンションとを備える自動車の車体構造であって、アルミニウム押出し材からなる前記バンパービームは、車幅方向中央に位置する直線部と、前記直線部の車幅方向両端から前後方向内側に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の前後方向内縁から前後方向内側に延び、上下方向間隔が後方に向かって拡大する上下一対の接合フランジとを備え、前記バンパービームエクステンションは上下方向寸法に対して車幅方向寸法が大きい筒状断面に構成され、前記バンパービームの前記上下一対の接合フランジを前記バンパービームエクステンションの上壁および下壁に結合し、前記上壁および前記下壁の前端は、前記接合フランジと前記バンパービームの後壁との間の角部に当接していることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記バンパービームエクステンションは前後方向内側に向かって上下方向寸法および車幅方向寸法が共に増加することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記バンパービームの素材となるアルミニウム押出し材は、「目」字状断面あるいは「日」字状断面を有する本体部と、前記本体部から延びる前記上下一対の接合フランジとを備え、前記直線部は、前記上下一対の接合フランジの一部を切除することで構成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記傾斜部は、前記本体部の一部を切除して切欠き部を形成し、前記本体部の前後方向外壁を前記切欠き部に沿うように車幅方向内側に折り曲げて構成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、筒状断面の前記バンパービームエクステンションは、内面が連続繊維強化樹脂層で構成されて外面が不連続繊維強化樹脂層で構成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記バンパービームエクステンションの車体取付座に設けたボルト孔に、前後方向内端にフランジを一体に有するフランジ付きカラーを嵌合し、フランジを一体に有するフランジ付きボルトを前後方向外側から前記フランジ付きカラーを貫通させて車体フレーム部材に締結する際に、前記フランジ付きボルトのフランジと前記取付フランジの前後方向外面との間に弾性材を介在させたことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
尚、実施の形態の取付板13は本発明の車体フレーム部材に対応し、実施の形態の前壁18は本発明の前後方向外壁に対応する。
請求項1の構成によれば、アルミニウム押出し材からなるバンパービームは、車幅方向中央に位置する直線部と、直線部の車幅方向両端から前後方向内側に傾斜する傾斜部と、傾斜部の前後方向内縁から前後方向内側に延びる上下一対の接合フランジとを備え、バンパービームエクステンションは上下方向寸法に対して車幅方向寸法が大きい筒状断面に構成され、バンパービームの上下一対の接合フランジをバンパービームエクステンションの上壁および下壁に結合したので、バンパービームの左右の傾斜部がバンパービームエクステンションに強固に結合され、バンパービームエクステンションに対して相対回転し難くなる。その結果、バンパービームの直線部がポールや立ち木等の障害物に衝突した場合に、バンパービームは左右の傾斜部においてバンパービームエクステンションに対して相対回転して1個の弓状に折れ曲がるのではなく、左右の傾斜部および直線部の境界においてそれぞれ弓状に折れ曲がるので、バンパービームの衝突エネルギーの吸収量を増加させることができる。しかもバンパービームエクステンションは車幅方向に長い形状であるため、斜め衝突時にバンパービームエクステンションが車幅方向に倒れるのを防止してエネルギー吸収性能を確保することができる。
また請求項2の構成によれば、バンパービームエクステンションは前後方向内側に向かって上下方向寸法および車幅方向寸法が共に増加するので、フルフラット衝突やオフセット衝突の衝突荷重がバンパービームエクステンションに入力したとき、バンパービームエクステンションは前後方向外側から内側に向かって順次圧壊して効率的なエネルギー吸収を行うことができる。
また請求項3の構成によれば、バンパービームの素材となるアルミニウム押出し材は、「目」字状断面あるいは「日」字状断面を有する本体部と、本体部から延びる上下一対の接合フランジとを備え、直線部は、上下一対の接合フランジの一部を切除することで構成されるので、一定断面のアルミニウム押出し材から断面形状の異なる直線部および傾斜部を容易に形成することができる。
また請求項4の構成によれば、傾斜部は、本体部の一部を切除して切欠き部を形成し、本体部の前後方向外壁を切欠き部に沿うように車幅方向内側に折り曲げて構成されるので、直線部の車幅方向両端から前後方向内側に傾斜する傾斜部を容易に形成することができる。
また請求項5の構成によれば、筒状断面のバンパービームエクステンションは、内面が連続繊維強化樹脂層で構成されて外面が不連続繊維強化樹脂層で構成されるので、バンパービームエクステンションに衝突荷重が入力したときに、不連続繊維強化樹脂層で補強された連続繊維強化樹脂層が剥がれながら圧壊して衝突エネルギーを吸収することができる。
また請求項6の構成によれば、バンパービームエクステンションの車体取付座に設けたボルト孔に、前後方向内端にフランジを一体に有するフランジ付きカラーを嵌合し、フランジを一体に有するフランジ付きボルトを前後方向外側からフランジ付きカラーを貫通させて車体フレーム部材に締結する際に、フランジ付きボルトがフランジ付きカラーに当接してそれ以上の締め込みができなくなり、フランジ付きボルト締結力でバンパービームエクステンションの車体取付座を強固に固定できない場合でも、フランジ付きボルトのフランジと車体取付座の前後方向外面との間に弾性材を介在させたので、弾性材の弾性で車体取付座のガタつきを防止してバンパービームエクステンションを強固に固定することができる。
自動車の車体前部の平面図。 図1の2部拡大図。 図2の3方向矢視図。 図2の4−4線断面図。 図2の5−5線断面図。 図4の6部拡大図。 バンパービームの製造工程の説明図。 バンパービームエクステンションのプレス成形金型を示す図。 ポール衝突時の作用説明図。
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施の形態を説明する。尚、本明細書において前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。また本発明のバンパービームはフロントバンパービームおよびリヤバンパービームの両方を含むが、以下フロントバンパービームを例にとって説明する。
図1に示すように、自動車の車体前部に左右一対のフロントサイドフレーム11,11が前後方向に配置される。また左右一対のフロントサイドフレーム11,11の車幅方向両側には、不図示のフロントピラーの前端に不図示のアッパーメンバを介して接続された左右一対のロアメンバ12,12が配置される。車幅方向に隣接するフロントサイドフレーム11およびロアメンバ12の前端が車幅方向に延びる取付板13で連結されており、各取付板13の前面に繊維強化樹脂製のバンパービームエクステンション14が接続され、左右のバンパービームエクステンション14,14の前端に車幅方向に延びるアルミニウム押出し材よりなるバンパービーム15の車幅方向両端が接続される。不図示のラジエータや空調用コンデンサを支持する四角枠状のフロントバルクヘッド16の車幅方向両側面に固定した左右一対のブラケット17,17が、それぞれ取付板13の前面およびバンパービームエクステンション14の後端間に挟まれて固定される。
図7(A)に示すように、バンパービーム15の素材となるアルミニウム押出し材15´の本体部28は、相互に平行に配置された前壁18および後壁19を、相互に平行に配置された上壁20、下壁21および2枚の隔壁22,22で接続することで、「目」字状断面に構成される。本体部28の上壁20の後端および下壁21の後縁から帯状の接合フランジ23,23が後方に延びており、それら上下一対の接合フランジ23,23間の上下方向間隔は後方に向かって拡大する。
図7(B)に示すように、一定長さに切断されたアルミニウム押出し材15´は、その車幅方向両端部の接合フランジ23,23を残して、車幅方向中央部の接合フランジ23,23が切除される。また本体部28の車幅方向両端部の上壁20、下壁21および2枚の隔壁22,22が三角形状に切除される。そして図7(C)に示すように、三角形状の切欠きに臨む前壁18を後方に折り曲げ、相互に当接する前壁18および後壁19を溶接Wすることで、バンパービーム15が構成される。
その結果、図1に示すように、一定断面を有して車幅方向に直線状に延びる直線部15Aと、直線部15Aの車幅方向両端部から後方に屈曲する左右一対の傾斜部15B,15Bとを備えるバンパービーム15を得ることができる。
図3〜図5に示すように、バンパービームエクステンション14は、下向きに開放する上半体24と、上向きに開放する下半体25とを結合して横長の四角筒状の中空閉断面に構成される。上半体24は、内面を構成する連続繊維強化樹脂層26と、外面を構成する不連続繊維強化樹脂層27とを2層に積層した積層構造を有する(図4参照)。連続繊維強化樹脂層26は、少なくとも前後方向に配向した連続繊維と、前後方向に対して直交する方向(車幅方向および上下方向)に配向した連続繊維とを含む。
上半体24は、その上壁24aに前後方向に延びる2本の補強リブ24b,24bと、2本の補強リブ24b,24bに挟まれた1本の補強溝24cとを備え、更に車幅方向外端に前後方向に延びる1本の補強リブ24dを備える。また上半体24の後端には2本の補強リブ24b,24bに接続する車体取付座24eが形成され、この車体取付座24eには3個のフランジ付きカラー29…が埋設される。これらの補強リブ24b,24b、補強リブ24dおよび車体取付座24eは、不連続繊維強化樹脂層27で一体に形成される。
このような構造の上半体24は、図8に示すプレス成形金型30を用いてプレス成形することができる。
プレス成形金型30は、不連続繊維強化樹脂層27を成形する凹状のキャビティ31aを有する雌型31と、連続繊維強化樹脂層26を成形する凸状のコア32aを有する雄型32とからなる。プレス成形金型30を型開きした状態で、雌型31のキャビティ31aおよび雄型32のコア32a間に、連続繊維プリプレグ26′と不連続繊維プリプレグ27′とを予備加熱した状態で配置した後、プレス成形金型30を型締めすることで上半体24をプレス成形する。このとき、部分的に厚板化する場合は、連続繊維プリプレグ26′または不連続繊維プリプレグ27′の厚さを部分的に増加させれば良い。不連続繊維を含むために成形性の高い不連続繊維強化樹脂層27により、補強リブ24b,24b、補強リブ24dおよび車体取付座24eを容易に成形することができる。
下半体25は上記上半体24と略上下対称な形状であり、上半体24と同様に下壁25a、補強リブ25b,25b、補強溝25c、補強リブ25dおよび車体取付座25eを備えており、上半体24と同様にしてプレス成形される。
図3〜図5に戻り、上半体24および下半体25の車幅方向内端を車幅方向に重ね合わせて接着した上でリベット(不図示)で締結し、上半体24および下半体25の車幅方向外端を上下方向に重ね合わせて接着した上で複数のリベット33…で締結することで、上半体24および下半体25が一体に結合される。この状態で、バンパービームエクステンション14は、平面視で車幅方向寸法が前方から後方に向かって次第に増加し(図2参照)、側面視で上下方向寸法が前方から後方に向かって次第に増加する(図4参照)。
そしてバンパービーム15の傾斜部15B後端に、バンパービームエクステンション14の前端が接続される。即ち、バンパービーム15の傾斜部15Bの上下一対の接合フランジ23,23の上下方向内面に、バンパービームエクステンション14の上壁24aおよび下壁25aを重ね合わせた状態で上下各本のリベット34で締結することで、傾斜部15Bをバンパービームエクステンション14に接続する。この状態で、バンパービームエクステンション14の上壁24aおよび下壁25aの前端は、傾斜部15Bの接合フランジ23,23と後壁19との間の角部に当接するため、傾斜部15Bはバンパービームエクステンション14に対して相対回転不能に強固に結合される。
またバンパービームエクステンション14の上下の車体取付座24e,25eのフランジ付きカラー29…を前から後に貫通する上下各3本のフランジ付きボルト35…を、取付板13の後面に固定したウエルドナット36…に螺合することで、バンパービームエクステンション14が取付板13に締結される。
図6はその部分の詳細図であって、フランジ付きカラー29は本体部29aの後端から径方向外側に突出するフランジ29bを有するもので、本体部29aがバンパービームエクステンション14の車体取付座24eのボルト孔24fに嵌合し、フランジ29bが車体取付座24eの後面に当接する。フロントバルクヘッド16のブラケット17は車体取付座24eと取付板13との間に挟持される合成樹脂製の部材であって、そのボルト孔17aにカラー37が埋設される。フランジ付きボルト35は、車体取付座24eのフランジ付きカラー29、ブラケット17のカラー37および取付板13を貫通してウエルドナット36に螺合する。フランジ付きボルト35は頭部にフランジ35aを備えており、このフランジ35aとフランジ付きカラー29の外周を取り囲む車体取付座24eの前面との間に、ゴム等で形成されたリング状の弾性材38が配置される。
フランジ付きカラー29の本体部29aの前端が車体取付座24eの前面から突出していると、フランジ付きボルト35の締結力が車体取付座24eに直接作用しなくなり、車体取付座24eはフランジ付きカラー29との間の摩擦力だけで保持されて振動や騒音が発生し易くなる。しかしながら、フランジ付きカラー29の本体部29aの前端の突出部の周囲に弾性材38を配置したので、フランジ付きボルト35の締結力が圧縮された弾性材38を介して車体取付座24eの前面に作用することで、車体取付座24eのガタつきを防止してバンパービームエクステンション14を強固に固定し、バンパービームエクステンション14の振動や騒音を防止することができる。
尚、上下各3本のフランジ付きボルト35…のうち、他の2本のフランジ付きボルト35,35はフロントバルクヘッド16のブラケット17を共締めしないが、弾性材38は上述した機能を同様に発揮する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
バンパービーム15の素材となるアルミニウム押出し材15´は、「目」字状断面を有する本体部28と、本体部28から延びる上下一対の接合フランジ23,23とを備え、バンパービーム15の直線部15Aは、上下一対の接合フランジ23,23の一部を切除することで構成されるので、一定断面のアルミニウム押出し材15´から本体部28を備えて接合フランジ23,23を備えない直線部15Aを容易に形成することができる。またバンパービーム15の傾斜部15Bは、本体部28の一部を切除して切欠き部を形成し、本体部28の前壁18を切欠き部に沿うように後方に折り曲げて構成されるので、直線部15Aの車幅方向両端から後方に傾斜する左右一対の傾斜部15B,15Bを容易に形成することができる。
さて、バンパービームエクステンション14は上下方向寸法に対して車幅方向寸法が大きい筒状断面に構成され、バンパービーム15の傾斜部15Bの上下一対の接合フランジ23,23をバンパービームエクステンション14の上壁24aおよび下壁25aに結合したので、バンパービーム15の左右の傾斜部15B,15Bがバンパービームエクステンション14,14に強固に結合され、左右の傾斜部15B,15Bがバンパービームエクステンション14,14に対して相対回転し難くなる。その結果、図9(B)に示すように、ポールや立ち木等の障害物39に衝突してバンパービーム15の直線部15Aに衝突荷重が入力した場合に、左右の傾斜部15B,15Bおよび直線部15Aの境界においてそれぞれ弓状に折れ曲がり(鎖線参照)、衝突エネルギーの吸収量を増加させることができる。
一方、図9(A)に示す従来例では、衝突荷重の入力によってバンパービーム02およびクラッシュボックス(バンパービームエクステンション)01,01の結合部が容易に相対回転してしまい、バンパービーム02が1個の弓状に折れ曲がって充分なエネルギー吸収性能を発揮できない問題がある。
またバンパービームエクステンション14は車幅方向に長い形状であるので斜め衝突時に車幅方向に倒れ難くなり、バンパービームエクステンション14の圧壊を促進してエネルギー吸収性能を確保することができる。しかもバンパービーム15の上下一対の接合フランジ23,23は後方に向かって上下方向間隔が増加し、バンパービームエクステンション14も後方に向かって上下方向寸法および車幅方向寸法が共に増加するので、フルフラット衝突やオフセット衝突の衝突荷重がバンパービームエクステンション14に入力したとき、バンパービームエクステンション14は前方から後方に向かって順次圧壊して効率的なエネルギー吸収を行うことができる。
更に、筒状断面のバンパービームエクステンション14は、内面が連続繊維強化樹脂層26で構成されて外面が不連続繊維強化樹脂層27で構成されるので、バンパービームエクステンション14に衝突荷重が入力したときに、不連続繊維強化樹脂層27で補強された連続繊維強化樹脂層26が剥がれながら圧壊して衝突エネルギーを吸収することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではフロントバンパービームについて説明したが、本発明はリヤバンパービームに対しても適用することができる。フロントバンパービームの場合には,前後方向外側が前方に対応し、リヤバンパービームの場合には,前後方向外側が後方に対応する。
また本実施の形態では、バンパービーム15の本体部28が隔壁22の数が2枚の「目」字状断面を有しているが、「目」字状断面を隔壁22の数が1枚の「日」字状断面としても良い。
13 取付板(車体フレーム部材)
14 バンパービームエクステンション
15 バンパービーム
15A 直線部
15B 傾斜部
15´ アルミニウム押出し材
18 前壁(前後方向外壁)
20 上壁
21 下壁
23 接合フランジ
24a 上壁
24e 車体取付座
24f ボルト孔
25a 下壁
25e 車体取付座
25f ボルト孔
26 連続繊維強化樹脂層
27 不連続繊維強化樹脂層
28 本体部
29 フランジ付きカラー
29b フランジ
35 フランジ付きボルト
35a フランジ
38 弾性材

Claims (6)

  1. 車幅方向に配置されたバンパービーム(15)と、前後方向に配置されて前記バンパービーム(15)の車幅方向両端を支持する左右一対のバンパービームエクステンション(14)とを備える自動車の車体構造であって、
    アルミニウム押出し材(15´)からなる前記バンパービーム(15)は、車幅方向中央に位置する直線部(15A)と、前記直線部(15A)の車幅方向両端から前後方向内側に傾斜する傾斜部(15B)と、前記傾斜部(15B)の前後方向内縁から前後方向内側に延び、上下方向間隔が後方に向かって拡大する上下一対の接合フランジ(23,23)とを備え、前記バンパービームエクステンション(14)は上下方向寸法に対して車幅方向寸法が大きい筒状断面に構成され、前記バンパービーム(15)の前記上下一対の接合フランジ(23,23)を前記バンパービームエクステンション(14)の上壁(24a)および下壁(25a)に結合し、前記上壁(24a)および前記下壁(25a)の前端は、前記接合フランジ(23,23)と前記バンパービーム(15)の後壁(19)との間の角部に当接していることを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 記バンパービームエクステンション(14)は前後方向内側に向かって上下方向寸法および車幅方向寸法が共に増加することを特徴とする、請求項1に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記バンパービーム(15)の素材となるアルミニウム押出し材(15´)は、「目」字状断面あるいは「日」字状断面を有する本体部(28)と、前記本体部(28)から延びる前記上下一対の接合フランジ(23)とを備え、前記直線部(15A)は、前記上下一対の接合フランジ(23)の一部を切除することで構成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車の車体構造。
  4. 前記傾斜部(15B)は、前記本体部(28)の一部を切除して切欠き部を形成し、前記本体部(28)の前後方向外壁(18)を前記切欠き部に沿うように車幅方向内側に折り曲げて構成されることを特徴とする、請求項3に記載の自動車の車体構造。
  5. 筒状断面の前記バンパービームエクステンション(14)は、内面が連続繊維強化樹脂層(26)で構成されて外面が不連続繊維強化樹脂層(27)で構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  6. 前記バンパービームエクステンション(14)の車体取付座(24e,25e)に設けたボルト孔(24f,25f)に、前後方向内端にフランジ(29b)を一体に有するフランジ付きカラー(29)を嵌合し、フランジ(35a)を一体に有するフランジ付きボルト(35)を前後方向外側から前記フランジ付きカラー(29)を貫通させて車体フレーム部材(13)に締結する際に、前記フランジ付きボルト(35)のフランジ(35a)と前記車体取付座(24e,25e)の前後方向外面との間に弾性材(38)を介在させたことを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
JP2015153123A 2015-08-03 2015-08-03 自動車の車体構造 Expired - Fee Related JP6150355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015153123A JP6150355B2 (ja) 2015-08-03 2015-08-03 自動車の車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015153123A JP6150355B2 (ja) 2015-08-03 2015-08-03 自動車の車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017030582A JP2017030582A (ja) 2017-02-09
JP6150355B2 true JP6150355B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=57987498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015153123A Expired - Fee Related JP6150355B2 (ja) 2015-08-03 2015-08-03 自動車の車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6150355B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6405399B2 (ja) * 2017-03-06 2018-10-17 本田技研工業株式会社 車両用バンパ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0410129Y2 (ja) * 1985-03-27 1992-03-12
JP2772621B2 (ja) * 1994-09-30 1998-07-02 本田技研工業株式会社 バンパビーム
JP2001058549A (ja) * 1999-08-20 2001-03-06 Tokai Rubber Ind Ltd バンパー
JP2012166673A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Mazda Motor Corp ダイカストアルミ合金製クラッシュカン
JP5548227B2 (ja) * 2012-03-29 2014-07-16 本田技研工業株式会社 バンパ構造
WO2015080037A1 (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 本田技研工業株式会社 自動車用バンパー
US9821739B2 (en) * 2014-01-10 2017-11-21 Honda Motor Co., Ltd. Automobile bumper

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017030582A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10160494B2 (en) Vehicle body front section structure
US9242675B2 (en) Automobile vehicle-body front structure
JP5852403B2 (ja) 車両用バンパ装置及び該車両用バンパ装置に適用されるクラッシュボックス
US9676353B2 (en) Vehicle body end section structure
JP5858006B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP5584039B2 (ja) バンパリインホース及び車両用バンパ装置
JP6172695B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5862555B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2007038839A (ja) 自動車の後部車体構造
JP6176468B2 (ja) 自動車の車体構造
JP4479550B2 (ja) エンジンアンダカバー取付構造
JP6479612B2 (ja) バンパリインフォースメントの製造法
WO2013153872A1 (ja) 自動車のcfrp製キャビン、自動車のcfrp製キャビンの製造方法および自動車の前部車体構造
JP2006062561A (ja) 車両の衝撃吸収構造
JP2013220734A (ja) 自動車の車体前部構造
JP6109131B2 (ja) 自動車用バンパービーム
JP6150355B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5831246B2 (ja) 車体前部構造
JP6125482B2 (ja) 自動車用バンパー
JP5902636B2 (ja) 車体前部構造
JP5928880B2 (ja) 自動車のcfrp製キャビン
JP2014151868A (ja) 車両前部構造
WO2014097765A1 (ja) 自動車の車体構造
JP4493945B2 (ja) 車両の衝撃吸収構造体及びその製造方法
JP5038061B2 (ja) 車両用バンパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6150355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees