JP4893432B2 - 自動変速機のオイルレベル調整装置 - Google Patents

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本発明は、例えば車両に搭載される自動変速機内の作動油の油面高さを必要に応じて調整するオイルレベル調整装置に関する。
一般的に、車両に搭載される自動変速機では、オイルパンに蓄えられる作動油をオイルポンプにより吸い出して、適宜の必要部位に供給されるようになっており、その供給後、適宜オイルパンに戻される。
従来、自動変速機内に貯留する作動油の基準レベルとしては、作動油の冷間温度においてオイルポンプが空気吸入しないようかつ潤滑必要部位への潤滑油供給が必要十分となるような量に規定される。
前記作動油は、温度が低下すると体積が縮小し、温度が上昇すると体積が増加する。ここで、作動油の昇温に伴い作動油の体積が増加して自動変速機内のオイルレベルが高くなると、自動変速機内のフリクションロスが増大することが懸念される。
そこで、自動変速機内の作動油の昇温時に、油面高さの上昇を抑制するようにレベル調整する装置が考えられている(例えば特許文献1参照。)。
この装置は、自動変速機内の作動油を冷却するためのオイル冷却回路の途中に分配弁を設け、高温時に前記分配弁から作動油が供給されるオイルリザーバを自動変速機外部に設置し、低温時に前記オイルリザーバから戻し弁を介して自動変速機のオイルパンに作動油を戻すための還流路を設置したような構成になっている。
なお、前記分配弁は、例えば電気的に制御されるソレノイドバルブとされており、このソレノイドバルブは必要に応じてコントローラで制御されるようになっている。また、戻し弁は、作動油の温度の高低に応じて開閉動作するバイメタル式の弁体を用いるようなタイプとされている。
動作としては、作動油の温度上昇に伴い分配弁をコントローラで作動させて切り替えることにより、供給路を通じてオイルリザーバへ作動油を供給させるようにすることにより、オイルパンにおける作動油の油面高さが高くなることを防止する。一方、作動油の油面高さが低下したときは、戻し弁が自動的に開いてオイルリザーバ内の作動油を還流路からオイルパンへ戻すことにより、オイルパンにおける作動油の油面高さが低くなることを防止する。
この先行技術は、自動変速機の外部にオイルリザーバを設置する必要があるために設置作業が面倒である他、分配弁と戻し弁が必要であるために部品点数が多く設備コストが嵩むことが指摘される。
これに対し、自動変速機内の作動油を冷却するためのオイル冷却回路において、還流路の途中にコントロールバルブを設け、このコントロールバルブから供給路を通じて必要に応じて作動油が供給されるオイルリザーバを自動変速機内に設置し、このオイルリザーバからコントロールバルブのドレンポートを通じて自動変速機のオイルパンに作動油を戻すようにしたものがある(例えば特許文献2参照。)。
前記コントロールバルブは、二つのスプリングのうちの片方を形状記憶合金で形成し、作動油の温度の高低に応じて前記形状記憶合金製のスプリングを自動的に圧縮または伸張させて、オイルリザーバへ作動油を供給する形態と、オイルリザーバからオイルパンへ作動油を戻す形態とに切り替えるようなタイプとされている。
特開平5−33853号公報 特開2005−273880号公報
ところで、上記特許文献1に係る従来例では、コントロールバルブと戻し弁とが必要であり、また、上記特許文献2に係る従来例では、コントロールバルブに備えるスプリングを高価な形状記憶合金で形成しており、このようなことから、オイルレベル調整に関する設備コストが嵩む結果になっている。
本発明は、自動変速機内の作動油の油面高さを必要に応じて適宜のレベルに調整するオイルレベル調整装置を、比較的安価に提供できるようにすることを目的としている。
本発明は、自動変速機内の作動油の油面高さを必要に応じて調整するオイルレベル調整装置であって、前記自動変速機内の作動油を受け入れるキャッチタンクと、このキャッチタンク内の作動油を前記自動変速機へ戻すための還流路と、この還流路の途中に設置される切り替えバルブとを含み、前記自動変速機は、目標変速段を成立させるにあたって、前記自動変速機の変速機構部に備える各種のクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素を係合、解放するための信号圧を出力する油圧制御回路を備え、前記切り替えバルブは、前記油圧制御回路において高変速段の成立に関与する既存のスプールタイプのバルブに、前記還流路における途中分離部分の上流側と下流側とが接続される二つのポートを増設したものとされ、かつ、前記油圧制御回路で高変速段を成立させる際に出力される信号圧を受けたときに、前記二つのポートを非連通とすることにより前記還流路を閉塞するものである、ことを特徴としている。なお、前記還流路における途中分離部分とは、還流路において切り替えバルブが介入される領域のことである。この途中分離部分の上流側や下端側とは、キャッチタンクから自動変速機へ戻される作動油の流動方向を基準としている。
この構成によれば、自動変速機の高変速段を成立させると、切り替えバルブが前記還流路を閉塞することにより、キャッチタンク内から作動油を自動変速機側へ戻せないようにするので、自動変速機内の作動油の油面高さを基準レベルよりも低い所定の最小限レベルに低下させることが可能になる。
一方、自動変速機の低変速段を成立させると、切り替えバルブが前記還流路を開放することにより、キャッチタンク内からの作動油の自然流出を許容する状態にするので、作動油が自動変速機とオイルレベル調整装置との間で循環するだけになって、自動変速機内の作動油の油面高さが所定の基準レベルに保たれる。
そもそも、例えば低変速段が成立されている場合には、自動変速機内の作動油が比較的低温になることが多いので、作動油の油面高さを比較的高い基準レベルに保つことにより、自動変速機内のオイルポンプの空気吸入を回避させるのが好ましい。
しかし、高変速段が成立されている場合には、自動変速機内の作動油が比較的高温になる関係より、作動油の圧力が上昇するとともに作動油の体積が増加して、自動変速機内の作動油の油面高さが上昇する傾向となるから、自動変速機内のフリクションロスが増加しやすくなる。
このような場合、本発明の上記構成によれば、切り替えバルブが還流路を閉塞することによりキャッチタンク内の作動油を自動変速機側へ戻せない状態にする。そのため、自動変速機内の作動油の油面高さが前記最小限レベルに低下されることになり、自動変速機内のフリクションロスを軽減することが可能になる。
このように、自動変速機の変速段の選択状況と、自動変速機内の作動油温度の高低状況とに相関関係があることに着目し、自動変速機の低変速段から高変速段に切り替えられるまでの過程でキャッチタンクに作動油を貯留させずに、つまりスルーさせるようにして、自動変速機内の作動油の油面高さを基準レベルに保つようにする一方で、高変速段になると、キャッチタンク内に作動油を貯留させるようにして最小限レベルに低下させるようにしている。
そして、本発明のオイルレベル調整装置のように、前記切り替えバルブを単純に油圧で作動させるタイプにしていれば、一般的に簡単かつ安価に入手できる汎用品を利用することが可能になる。
しかも、前記切り替えバルブとして、前記油圧制御回路において高変速段の成立に関与する既存のスプールタイプのバルブに、前記還流路における途中分離部分の上流側と下流側とが接続される二つのポートを増設したものを流用しているとともに、前記切り替えバルブの作動圧として、自動変速機の油圧制御回路で必然的に用いる高変速段成立のための信号圧を利用しているので、従来例のように、自動変速機内の作動油温度を監視する系統が不要であるとともに、切り替えバルブの動作制御系統が不要となり、また、形状記憶合金製のスプリングを備える高価な切り替えバルブを用いる必要がなくなる。
このようなことから、オイルレベル調整装置の設備コスト、ならびにそれを用いる自動変速機の設備コストを低減することが可能になる。
好ましくは、前記キャッチタンクに対する作動油の供給は、前記自動変速機内の回転体による作動油のかき上げ作用を利用する形態とされる。
この構成によれば、作動油をキャッチタンクに供給するための特別な動力源が不要であり、また、従来例のように自動変速機に備えるオイルポンプからの作動油の循環経路を変更するための構成が不要となる。そのため、オイルレベル調整装置の設備コスト、ならびにそれを用いる自動変速機の設備コストを低減するうえで有利となる。
本発明によれば、自動変速機内の作動油の油面高さを必要に応じて適宜のレベルに調整するオイルレベル調整装置を、比較的安価に提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図1から図7を参照して詳細に説明する。まず、図1から図6に本発明の一実施形態を示している。
ここで、本発明の特徴部分の説明に先立ち、本発明に係るオイルレベル調整装置の使用対象となる自動変速機の概要について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、本発明に係るオイルレベル調整装置の使用対象となる自動変速機を含む車両のパワートレーンを示す概略構成図、図2は、図1の自動変速機における変速機構部の一例を示すスケルトン図、図3は、図2の変速機構部の変速段毎でのクラッチC1,C2、ブレーキB1〜B3ならびにワンウェイクラッチF1の係合表である。
図中、1はエンジン、2は自動変速機2は制御装置である。
エンジン1は、そのクランクシャフト1aが自動変速機2のトルクコンバータ5の入力軸に接続される。
自動変速機2は、エンジン1から入力される回転動力を変速して出力するもので、この実施形態において例えばFF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に搭載されるタイプとされている。
この自動変速機2は、主として、ロックアップクラッチ5a付のトルクコンバータ5、変速機構部6、油圧制御回路7等を含んで構成されている。
この自動変速機2の構成要素は、基本的に公知の構成であるので、簡単に説明することにする。
制御装置3は、エンジン1や自動変速機2の動作を統合的に制御するもので、CPU、ROM、RAM及びバックアップRAM等を含む、一般的に公知のECU(Electronic Control Unit)とされる。
この制御装置3は、少なくとも、トルクコンバータ5のロックアップクラッチ5aの係合圧を制御するとともに、自動変速機2の油圧制御回路7に備える各種のバルブを制御することにより、自動変速機2の変速動作を制御する。
変速機構部6は、図2に示すように、主として、フロントプラネタリ11、リアプラネタリ12、クラッチC1,C2、ブレーキB1〜B3、ワンウェイクラッチF1等を含んで構成されており、前進6段、後進1段の変速が可能になっている。
フロントプラネタリ11は、シングルピニオンタイプの遊星歯車機構とされており、サンギアS1と、リングギアR1と、ピニオンギアP1と、キャリアCA1とを含んで構成されている。
リアプラネタリ12は、ラビニオタイプと呼ばれる遊星歯車機構とされており、小径のサンギアS2と、大径のサンギアS3と、リングギアR2と、複数個のショートピニオンギアPSと、複数個のロングピニオンギアPLと、キャリアCA2とを含んで構成されている。
なお。第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3は、いずれも油圧によって係合または解放される摩擦係合要素である。
そして、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、ならびにワンウェイクラッチF1を係合または解放させることによって、フロントプラネタリ11およびリアプラネタリ12の動力伝達経路を選択することにより、適宜の変速段(1速〜6速)を成立させるようになっている。
例えば図3に、自動変速機2の各変速段を成立させるためのクラッチ及びブレーキの係合、解放状態を説明する係合表を示している。図中、「○」は係合を、「×」は解放をそれぞれ表している。
この図3に示すように、自動変速機2において、第1クラッチC1を係合させることによって第1変速段(1st)が成立する。第1変速段(1st)から第2変速段(2nd)へのアップシフトは、第1クラッチC1を係合させたまま、さらに第1ブレーキB1を係合させることによって行われる。
第2変速段(2nd)から第3変速段(3rd)へのアップシフトは、第1クラッチC1を係合させたまま、第1ブレーキB1を解放させるとともに、第3ブレーキB3を係合させることによって行われる。
第3変速段(3rd)から第4変速段(4th)へのアップシフトは、第1クラッチC1を係合させたまま、第3ブレーキB3を解放させるとともに、第2クラッチC2を係合させることによって行われる。
第4変速段(4th)から第5変速段(5th)へのアップシフトは、第2クラッチC2を係合させたまま、第1クラッチC1を解放させるとともに、第3ブレーキB3を係合させることによって行われる。
第5変速段(5th)から第6変速段(6th)へのアップシフトは、第2クラッチC2を係合させたまま、第3ブレーキB3を解放させるとともに、第1ブレーキB1を係合させることによって行われる。
なお、後退変速段(Rev)は、第2ブレーキB2及び第3ブレーキB3を共に係合させることによって成立される。
油圧制御回路7は、制御装置3から与えられる適宜の変速指令信号に基づいて、エンジン1のクランクシャフト1aにより駆動されるオイルポンプ(図示省略)から供給される作動油を元に、上述した第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3を係合または解放させるための信号圧を生成するものである。
次に、本発明の特徴を適用した部分について、図4から図6を参照して詳細に説明する。
図4は、図1の自動変速機の内部構成を模式的に示す図、図5は、図4のオイルレベル調整装置において切り替えバルブの一実施形態の構成を示す断面図、図6は、オイルレベル調整装置と油圧制御回路の一部とを模式的に示す回路構成図である。
上述した自動変速機2には、その内部の作動油の油面高さを調整するためのオイルレベル調整装置20が設けられている。
このオイルレベル調整装置20は、図4に示すように、キャッチタンク21と、還流路22と、切り替えバルブ23とを含んで構成されている。
キャッチタンク21は、自動変速機2内の作動油の油面よりも上方に設置されており、所定量の作動油が貯留されるものである。
還流路22は、キャッチタンク21から自動変速機2のオイルパン2aへ作動油を戻すための流路である。
切り替えバルブ23は、還流路22の途中に介入設置されており、還流路22を必要に応じて開放または閉塞することにより作動油の流通を許容または遮断するものである。
なお、キャッチタンク21内には、自動変速機2内の作動油が適宜の形態で供給されるようになっている。
このキャッチタンク21に対する作動油の供給形態は、例えば自動変速機2内に備える適宜のギア等の回転体2bによる作動油のかき上げ作用を利用する形態とされている。
また、切り替えバルブ23は、図5に示すように、バルブケース25内に、弁体26およびリバーススプリング27を収納した構成になっている。
バルブケース25には、信号入力ポート25a、流入ポート25b、ドレンポート25cが設けられている。信号入力ポート25aには、適宜の作動圧が印加されるようになっている。また、流入ポート25bには還流路22における途中分離部分の上流側が、さらに、ドレンポート25cには還流路22における途中分離部分の下流側がそれぞれ接続されている。
そして、切り替えバルブ23は、いわゆるノーマリーオープンタイプとされている。つまり、このノーマリーオープンタイプとは、信号入力ポート25aに対して適宜の作動圧が印加されていない自然状態において、リバーススプリング27の付勢力でもって弁体26を図5の左半分に示すように図中の下側に配置させることにより流入ポート25bを開放して、還流路22を開放するような構成になっているもののことを言う。このときは、キャッチタンク21とオイルパン2aとが連通された状態になるから、キャッチタンク21からオイルパン2aへの作動油流出が許容される。
この切り替えバルブ23の信号入力ポート25aに対して適宜の作動圧が印加されると、リバーススプリング27の付勢力に抗して弁体26を、図5の右半分に示すように図中の上側に配置させることにより流入ポート25bを閉塞して、還流路22を閉塞するようになる。このときは、キャッチタンク21とオイルパン2aとが非連通状態になるから、キャッチタンク21からオイルパン2aへ作動油が移動できなくなる。
この切り替えバルブ23に印加する作動圧については、図6に示すように、油圧制御回路7における下記第2リニアソレノイドバルブSLC2から出力される第2クラッチC2係合用の信号圧PC2とされる。
この信号圧PC2は、既に図3の係合表を用いて説明したように、高変速段(第4変速段4th、第5変速段5thならびに第6変速段6th)を成立させるときに、必ず第2リニアソレノイドバルブSLC2から出力されるようになっている。
このように、切り替えバルブ23の信号入力ポート25aに、第2リニアソレノイドバルブSLC2から出力される信号圧PC2を印加可能とするために、次のように構成しているので、説明する。
図6に示す油圧制御回路7において、下記する第2リニアソレノイドバルブSLC2とフェールセーフ回路30のクラッチコントロールバルブ31とを連通する連通路33の上流側に分岐路34を設け、この分岐路34を切り替えバルブ23の信号入力ポート25aに接続するようにしている。
ここで、油圧制御回路7の構成について図6を参照して説明する。この図6では、油圧制御回路7において本発明に関連する一部の構成のみを示しており、以下で具体的に説明する。
図6に示すように、油圧制御回路7は、少なくとも、第1リニアソレノイドバルブSLC1、第2リニアソレノイドバルブSLC2、第3リニアソレノイドバルブSLB3、フェールセーフ回路30を備えている。
この他、油圧制御回路7には、本発明の特徴部分に関連しないので図示していないが、いろいろなバルブを備えている。
このバルブとしては、例えば、公知のように、シフトレバーにより操作されてドライブレンジ圧(PD)やリバースレンジ圧(PR)等を出力するマニュアルバルブ、オイルポンプから供給される作動油の圧力を調圧して回路のメインとなるライン圧(PL)を出力するプライマリレギュレータバルブ、SLソレノイドバルブ,SLUリニアソレノイドバルブ、SLTリニアソレノイドバルブ、ライン圧(PL)を調圧して前記SLソレノイドバルブ,SLUリニアソレノイドバルブならびにSLTリニアソレノイドバルブ等の元圧(PMOD)を出力するソレノイドモジュレータバルブ、第1ブレーキB1を制御するリニアソレノイドバルブSLB1、第2ブレーキB2を制御するB2アプライコントロールバルブおよびB2コントロールバルブ、等が挙げられる。
第1リニアソレノイドバルブSLC1は、図示していないマニュアルバルブから出力されるドライブレンジ圧PDを受けて、第1クラッチC1係合用の信号圧PC1を出力し、フェールセーフ回路30における適宜の入力ポートに入力する。
第2リニアソレノイドバルブSLC2は、図示していないマニュアルバルブから出力されるドライブレンジ圧PDを受けて、第2クラッチC2係合用の信号圧PC2を出力し、フェールセーフ回路30における適宜の入力ポートに入力する。
第3リニアソレノイドバルブSLB3は、ライン圧(PL)を受けて、第3ブレーキB3係合用の信号圧PB3を出力し、フェールセーフ回路30における適宜の入力ポートに入力する。
フェールセーフ回路30は、要するに、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1ならびに第3ブレーキB3にそれぞれ供給する係合用信号圧の元圧を出力するための全リニアソレノイドバルブSLC1,SLC2,SLB1,SLB3について、前記元圧を出力しないというオフフェールが発生したときに適宜の対処を行うように構成されており、クラッチコントロールバルブ31と、シーケンスバルブ32とを含んで構成されている。
なお、前記対処としては、例えば前記オフフェールが車両発進時に発生した場合に発進を可能とするために所定の変速段を成立させる形態や、例えば前記オフフェールが車両走行中に発生した場合に走行を維持させるために所定の変速段を成立させる形態、等が挙げられる。
これら両バルブ31,32は、いずれもスプールタイプのバルブとされており、非作動状態においてリバーススプリング35,36によってスプール弁体(図示省略)が所定位置に配置されるようになっている。
なお、図6において、シーケンスバルブ32に入力される油圧PSLTは、前述した図示省略のSLTリニアソレノイドバルブから出力される。
次に、動作について説明する。
まず、エンジン1の始動後、自動変速機2のレンジがニュートラルポジションN、パーキングポジションPになっている場合、あるいはドライブポジションDが選択されている状態において低変速段(第1変速段1st、第2変速段2nd、第3変速段3rd)が選択されると、切り替えバルブ23の信号入力ポート25aに作動圧(信号圧PC2)が入力されない。
そのため、この切り替えバルブ23がノーマリーオープン状態を保つようになる。つまり、切り替えバルブ23が流入ポート25bを開放したままであるから、流入ポート25bとドレンポート25cとが連通された状態、つまり還流路22が開放した状態に保たれるのである。
この状態では、キャッチタンク21内から作動油が自然流出可能になっているので、オイルパン2aとオイルレベル調整装置20との間で作動油が循環することになって、自動変速機2内の作動油の油面高さが所定の基準レベルに保たれる。
一方、ドライブポジションDが選択されている状態において高変速段(第4変速段4th、第5変速段5th、第6変速段6th)が選択されると、切り替えバルブ23の信号入力ポート25aに作動圧(信号圧PC2)が入力される。
そのため、切り替えバルブ23が流入ポート25bを閉塞することになって、流入ポート25bとドレンポート25cとが非連通状態、つまり還流路22が閉塞された状態になる。この状態では、キャッチタンク21内から作動油をオイルパン2a側へ戻せなくなるので、自動変速機2内の作動油の油面高さが所定の最小限レベルに低下する。
ここで、前述した切り替えバルブ23に対する作動圧を、第2リニアソレノイドバルブSLC2から出力される信号圧PC2とした理由について、説明する。
まず、自動変速機2において低変速段(第1変速段1st、第2変速段2nd、第3変速段3rd)が選択される状況では、変速機構部6の各部が低速駆動されることにより作動油の温度があまり上昇しない傾向となる。そのため、前記低変速段が選択される場合、自動変速機2のオイルポンプ(図示省略)の空気吸入を防止することを目的として、自動変速機2内の作動油の油面高さを所定の基準レベルとするのが好ましいと言える。
一方、自動変速機2において高変速段(第4変速段4th、第5変速段5th、第6変速段6th)が選択される状況では、変速機構部6が高速駆動されることにより作動油の温度が上昇する傾向となる。
このように自動変速機2内の作動油温度が上昇すると、作動油の体積が増加して油面高さが上昇するような形態になる。そのため、前記高変速段が選択される場合、自動変速機2内のフリクションロスを軽減することを目的として、キャッチタンク21内に供給した作動油をオイルパン2aに戻せないようにして自動変速機2内の作動油の油面高さを、基準レベルよりも低い最小限レベルとするのが好ましいと言える。
このように、自動変速機2の変速段の選択状況と、自動変速機2内の作動油温度の高低状況とに相関関係がある点を考慮し、上述したように切り替えバルブ23に対する作動圧を特定しているのである。
ところで、上述した基準レベルや最小限レベルは、上述したようなそれぞれの目的を満足するように、実験により適宜に設定するのが好ましい。
以上説明したように、本発明の特徴を適用した実施形態によれば、自動変速機2内の作動油が比較的低温となる低変速段が選択される状況では、自動変速機2内の作動油の油面高さを基準レベルに保つことにより、自動変速機2のオイルポンプ(図示省略)による空気吸入を防止することを可能にする一方で、自動変速機2内の作動油が高温となる高変速段が選択される状況では、自動変速機2内の作動油の油面高さを基準レベルよりも低い最小限レベルに低下させることにより、自動変速機2内におけるフリクションロスを軽減することが可能になる。
しかも、上記実施形態では、オイルレベル調整装置20の切り替えバルブ23を、油圧で作動する簡易な構成としているから、一般的に簡単かつ安価に入手できる汎用品とすることができる。
しかも、この切り替えバルブ23の動作制御用の作動圧として、油圧制御回路7に備える既存の第2リニアソレノイドバルブSLC2から出力される信号圧PC2を利用している。これにより、従来例のように、自動変速機2内の作動油温度を監視する系統が不要になるとともに、コントロールバルブの動作制御系統が不要になる。
これらのことから、オイルレベル調整装置20の設備コスト、ならびにそれを用いる自動変速機2の設備コストを低減するうえで有利になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下において変形例や応用例を説明する。
(1)上記実施形態では、オイルレベル調整装置20の切り替えバルブ23について専用のものを用いるようにした例を挙げているが、この切り替えバルブ23については、例えば図6に示した油圧制御回路7に備えるフェールセーフ回路30のクラッチコントロールバルブ31を流用することが可能である。
具体的に、切り替えバルブ23として流用するクラッチコントロールバルブ31は、図6に示した構造における既存の各ポートの他に、図7に示すように、二つのポート31a,31bが増設されている。
これら二つの新設ポート31a,31bのうち、一方には還流路22における途中分離部分の上流側が、また、残り他方には還流路22における途中分離部分の下流側がそれぞれ接続されている。
そして、これら二つの新設ポート31a,31bは、クラッチコントロールバルブ31のスプール弁体(図示省略)の変位位置によって連通状態または非連通状態に切り替えられるようになっている。
ここで、例えばクラッチコントロールバルブ31に作動圧(第2リニアソレノイドバルブSLC2から出力される信号圧PC2)が印加されたときに、スプール弁体がリバーススプリング35の付勢力に抗して所定の位置に変位されることになるが、その変位した位置において前述した二つの新設ポート31a,31bが非連通状態になるように設定されている。
この場合も上記実施形態と同様に、自動変速機2内の作動油が比較的低温となる低変速段が選択される状況では、自動変速機2内の作動油の油面高さを基準レベルに保つことにより、自動変速機2のオイルポンプ(図示省略)による空気吸入を防止することを可能にする一方で、自動変速機2内の作動油が高温となる高変速段が選択される状況では、自動変速機2内の作動油の油面高さを基準レベルよりも低い最小限レベルに低下させることにより、自動変速機2内におけるフリクションロスを軽減することが可能になる。
しかも、オイルレベル調整装置20の切り替えバルブ23として、油圧制御回路7に備えるクラッチコントロールバルブ31に二つのポート31a,31bを増設したものを流用しているから、従来例に比べて構成の簡素化を図ることができて、オイルレベル調整装置20の設備コストを低減することが可能になる。
(2)上記実施形態では、キャッチタンク21に自動変速機2内の作動油を供給する形態として、自動変速機2内の回転体2bによる作動油かき上げ作用を利用するようにした例を挙げているが、例えば特開2005−273880号公報に示すような形態とすることも可能であり、そのような形態も本発明に含まれる。
前記特許文献では、自動変速機内の作動油を冷却するためのオイル冷却回路において、作動油冷却後の戻し路の途中にコントロールバルブを設け、このコントロールバルブから供給路を通じてオイルリザーバに必要に応じて作動油を供給するようにしている。そして、必要に応じてオイルリザーバからコントロールバルブのドレンポートを通じて自動変速機のオイルパンに作動油を戻すようにしている。
このような構成に対して本発明を適用するには、例えばオイルリザーバからオイルパンへの作動油の還流路を独立して設け、この還流路の途中に、本発明の上述した切り替えバルブを設置することが考えられる。
(3)上記実施形態では、前進6段変速の自動変速機2に本発明を適用した例を挙げているが、本発明はこれに限られることなく、任意の段数の自動変速機にも適用することが可能である。
(4)上記実施形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両に搭載された自動変速機2に対して本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、FR(フロントエンジン・リアドライブ)車両や、その他の形態の車両に搭載される自動変速機に対しても適用可能である。
本発明に係るオイルレベル調整装置の使用対象となる自動変速機を含む車両のパワートレーンを示す概略構成図である。 図1の自動変速機における変速機構部の一例を示すスケルトン図である。 図2の変速機構部の変速段毎でのクラッチC1,C2、ブレーキB1〜B3ならびにワンウェイクラッチF1の係合表である。 図1の自動変速機の内部構成を模式的に示す図である。 図4のオイルレベル調整装置において切り替えバルブの一実施形態の構成を示す断面図である。 図4のオイルレベル調整装置と油圧制御回路の一部とを模式的に示す回路構成図である。 図4のオイルレベル調整装置における切り替えバルブの他実施形態で、図6に対応する図である。
符号の説明
1 エンジン
2 自動変速機
2a 自動変速機のオイルパン
2b 自動変速機内の回転体
3 制御装置
6 自動変速機の変速機構部
7 油圧制御回路
20 オイルレベル調整装置
21 キャッチタンク
22 還流路
23 切り替えバルブ
25a 信号入力ポート
25b 流入ポート
25c ドレンポート
26 弁体
27 リバーススプリング
30 油圧制御回路のフェールセーフ回路
31 フェールセーフ回路のクラッチコントロールバルブ
32 フェールセーフ回路のシーケンスバルブ
C2 変速機構部の第2クラッチ
SLC2 油圧制御回路の第2リニアソレノイドバルブ

Claims (2)

  1. 自動変速機内の作動油の油面高さを必要に応じて調整するオイルレベル調整装置であって、
    前記自動変速機内の作動油を受け入れるキャッチタンクと、このキャッチタンク内の作動油を前記自動変速機へ戻すための還流路と、この還流路の途中に設置される切り替えバルブとを含み、
    前記自動変速機は、目標変速段を成立させるにあたって、前記自動変速機の変速機構部に備える各種のクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素を係合、解放するための信号圧を出力する油圧制御回路を備え、
    前記切り替えバルブは、前記油圧制御回路において高変速段の成立に関与する既存のスプールタイプのバルブに、前記還流路における途中分離部分の上流側と下流側とが接続される二つのポートを増設したものとされ、かつ、前記油圧制御回路で高変速段を成立させる際に出力される信号圧を受けたときに、前記二つのポートを非連通とすることにより前記還流路を閉塞するものである、ことを特徴とする自動変速機のオイルレベル調整装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のオイルレベル調整装置において、
    前記キャッチタンクに対する作動油の供給は、前記自動変速機内の回転体による作動油のかき上げ作用を利用する形態とされる、ことを特徴とする自動変速機のオイルレベル調整装置。
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