JP5464123B2 - 車両の潤滑装置 - Google Patents

車両の潤滑装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5464123B2
JP5464123B2 JP2010240123A JP2010240123A JP5464123B2 JP 5464123 B2 JP5464123 B2 JP 5464123B2 JP 2010240123 A JP2010240123 A JP 2010240123A JP 2010240123 A JP2010240123 A JP 2010240123A JP 5464123 B2 JP5464123 B2 JP 5464123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
vehicle
catch tank
path
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010240123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012092892A (ja
Inventor
浩平 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010240123A priority Critical patent/JP5464123B2/ja
Publication of JP2012092892A publication Critical patent/JP2012092892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5464123B2 publication Critical patent/JP5464123B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、車両の潤滑装置に関する。
従来、回転体によって潤滑油(オイル)を掻き上げ、掻き上げた潤滑油を車両の被潤滑部(要部)へ供給する潤滑装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この潤滑装置は、回転体によって掻き上げられた潤滑油の一部が貯留する油溜まりと、油溜まりから被潤滑部に潤滑油を送る送油経路と、送油経路を開閉する開閉機構とを備えている。潤滑装置は、回転体によって掻き上げられた潤滑油の一部が、被潤滑部へ直接供給される一方で、潤滑油の他の一部が、油溜まりに貯留される。潤滑装置は、車両に加速度が加わると、開閉機構によって送油経路を開くことにより、油溜まりに貯留された潤滑油を、被潤滑部へ向けて流す。これにより、潤滑装置は、車両に加速度が生じた場合であっても、必要十分に被潤滑部へ潤滑油を供給することができる。
また、特許文献2として、回転体によって掻き上げられた作動油を受け入れるキャッチタンクと、キャッチタンク内の作動油を自動変速機へ戻す還流路と、還流路の途中に設置される切替バルブとを備えた自動変速機のオイルレベル調整装置が知られている。
特開2008−215586号公報 特開2008−256187号公報
ところで、車両に加速度が生じる場合として、例えば、車両が登板走行することが想定される。この場合、潤滑装置は、回転体によって潤滑油を掻き上げる際、掻き上げる潤滑油の油量が減少してしまう。このため、従来の潤滑装置では、車両が登板走行する場合、油溜まりに貯留された潤滑油を被潤滑部へ向けて流す。しかしながら、従来の潤滑装置では、車両が登板走行しない場合、油溜まりに潤滑油が貯留した状態を維持することになるため、油溜まりに貯留した潤滑油が有効に活用されない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、オイルを有効に活用し、車両の要部にオイルを好適に供給することができる車両の潤滑装置を提供することを課題とする。
本発明の車両の潤滑装置は、回転体の回転によって掻き上げられたオイルを、車両の要部に供給する車両の潤滑装置において、掻き上げられたオイルを貯留可能なオイルタンクと、車両の走行路を予測する走行路予測手段と、オイルタンクに貯留するオイルの貯留量を調整可能な貯留量調整手段と、予測される車両の走行路が登板路であると判断した場合、車両の登板路の走行前に貯留量調整手段を制御して、オイルタンクに貯留するオイルの貯留量が増大するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この場合、貯留量調整手段は、オイルタンクから流出するオイルの流量を調整しており、制御手段は、予測される車両の走行路が登板路であると判断した場合、貯留量調整手段によりオイルタンクから流出するオイルの流量を減少させることで、オイルタンクに貯留するオイルの貯留量を増大させることが好ましい。
本発明に係る車両の潤滑装置は、車両の登板路の走行前に、オイルタンク内のオイルの貯留量を増大させることができるため、車両の登板路の走行時に、増大したオイルを要部へ向けて十分に供給することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る車両の潤滑装置を概略的に表した模式図である。 図2は、車両の走行状態を表した説明図である。 図3は、走行速度が変化したときのオイルの掻き上げ量の変化を表したグラフである。 図4は、実施形態1に係る車両の潤滑装置の潤滑制御に関するフローチャートである。 図5は、実施形態2に係る車両の潤滑装置を概略的に表した模式図である。 図6は、実施形態2に係る車両の潤滑装置の潤滑制御に関するフローチャートである。
以下に、本発明に係る車両の潤滑装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る車両の潤滑装置を概略的に表した模式図である。図1に示すように、車両1は、動力源となるモータ5と、モータ5の動力により回転する回転体6と、モータ5やギヤ等の要部へオイルを供給する潤滑装置7とを備えている。この車両1は、ECU(Electronic Control Unit:制御手段)10により制御可能に構成されており、ECU10は、車両1の各部を制御する。このECU10には、ナビゲーション装置15が接続されている。なお、実施形態1では、車両1として、電気自動車に適用した場合について説明するが、ハイブリッド自動車に適用してもよい。
モータ5は、図示は省略するがロータおよびステータを備えている。モータ5は、力行時において、ステータに電力が供給されると、ロータが回転して動力が発生する動力源として機能する。そして、この動力が、駆動輪の回転へ変換されることで、車両1が走行する。一方で、モータ5は、回生時において、駆動輪が回転させられると、ロータが回転することにより、ステータから誘導起電力が発生する発電機として機能する。そして、この誘導起電力がバッテリに供給されて、バッテリの充電が行われる。また、モータ5には、ロータの回転による発熱を低減するために、モータ5の内部にオイルを流通させてモータ5を冷却する冷却油路18が設けられている。
回転体6は、ギヤやディスク、プーリ、スプロケット等であり、モータ5の動力により回転する。回転体6は、回転体6を収容するケーシングの底部に溜まったオイルに浸るように設けられている。このため、回転体6は、モータ5の動力によって回転すると、ケーシングの底部に溜まったオイルを掻き上げる。そして、掻き上げられたオイルの一部は、後述する潤滑装置7のキャッチタンク21に貯留される。なお、実施形態1では、回転体6としてギヤが用いられている。
実施形態1の車両1の潤滑装置7は、車両1に搭載されており、回転体6により掻き上げられたオイルを要部へ供給している。なお、要部としては、潤滑材として機能するオイルが供給される潤滑部分であったり、冷却材として機能するオイルが供給される冷却部分であったり、作動油として機能するオイルが供給される油圧作動部分である。潤滑部分としては、例えば、ボール軸受等の軸受、ギヤ(歯車)やスプロケット等である。また、冷却部分としては、例えば、モータ5等である。また、油圧作動部分としては、例えば、油圧制御回路等である。つまり、要部の一部は、回転体6となっている。
潤滑装置7は、回転体6によって掻き上げられたオイルを貯留するキャッチタンク(オイルタンク)21と、キャッチタンク21から要部へ向けてオイルを供給する供給油路22と、供給油路22に介設された貯留量調整手段として機能する絞り機構23とを有している。
キャッチタンク21は、オイルを貯留可能な構成となっており、回転体6の鉛直方向の上方側に設けられ、回転体6によって掻き上げられたオイルを捕らえることが可能な位置に設けられている。詳細は後述するが、キャッチタンク21は、車両1が平坦路を走行している状態では、オイルの液位がL1に示す位置となる一方で、車両1が登板路を走行する直前の状態では、オイルの液位がL2に示す位置となる。つまり、キャッチタンク21の容量は、車両1が登板路を走行する直前の状態におけるオイルを貯留可能なものとなっている。
供給油路22は、キャッチタンク21から要部へ向けて流出するオイルの油路である。供給油路22は、各要部へ同時に供給できるように設けられてもよいし、各要部へ順次供給できるように設けられてもよい。なお、実施形態1では、例えば、供給油路22が、キャッチタンク21とモータ5の冷却油路18とを接続するように設けられている。
絞り機構23は、供給油路22の内部を流れるオイルの流量を調整可能な機構となっている。絞り機構23としては、例えば、可変絞り弁や流量調整弁等が用いられる。この絞り機構23は、ECU10に接続されており、ECU10は、絞り機構23を制御することで、供給油路22内のオイル流量を制御することができる。
従って、潤滑装置7において、ギヤ等の回転体6によりオイルが掻き上げられると、掻き上げられたオイルの一部は、キャッチタンク21に流入することで、キャッチタンク21にオイルが一旦貯留される。この後、キャッチタンク21に貯留されたオイルは、供給油路22を通って、モータ5等の要部に供給される。モータ5に供給された一部のオイルは、冷却油路18を通過することで、モータ5から発せられた熱を受け取り、これにより、モータ5を冷却する。モータ5から流出したオイルは、そのまま、あるいは他のギヤ等の要部を通った後に、ケーシングの底部に貯留する。そして、ケーシングの底部に貯留したオイルは、モータ5によってギヤ等の回転体6が回転することにより、キャッチタンク21へ向けて再び掻き上げられる。
次に、ナビゲーション装置15について説明する。ナビゲーション装置15は、車両1の走行位置に関するGPS(Global Positioning System)情報、車両1の走行路に関する地理的情報、走行路の渋滞情報等に基づいて、車両1の走行経路の設定および誘導(ナビゲーション)を行なう装置である。このナビゲーション装置15は、例えば、ナビゲーションに必要な処理を行うナビ用ECU(図示省略)、GPS情報を取得するためのGPSセンサ(図示省略)、道路情報を記録したデータベース(図示省略)などを有する。そして、このナビゲーション装置15は、ECU10に接続されており、取得したGPS情報、地理的情報や渋滞情報等の各種情報を、ECU10へ向けて出力可能となっている。
ECU10には、上記のナビゲーション装置15や絞り機構23の他、各種センサが接続されている。各種センサには、例えば、車両1の走行速度を検出する車速センサ、車両1の前後加速度を検出する前後加速度センサ、車両1の横加速度を検出する横加速度センサ、操舵角を検出する操舵角センサ、操舵トルクを検出するトルクセンサなどが含まれる。そして、ECU10は、ナビゲーション装置15および各種センサから取得した情報に基づいて、車両1の潤滑装置7を制御可能に構成されている。
次に、図2ないし図4を参照して、ECU10により車両1の潤滑装置7を制御する潤滑制御について説明する。図2は、車両の走行状態を表した説明図であり、図3は、走行速度が変化したときのオイルの掻き上げ量の変化を表したグラフであり、図4は、実施形態1に係る車両の潤滑装置の潤滑制御に関するフローチャートである。ここで、図2に示すように、車両1は平坦路R1を走行した後、登板路R2を走行している。
図3に示すグラフは、その横軸が、車両1の走行速度であり、その縦軸が、単位時間当たりのオイルの掻き上げ量である。図3に示すように、回転体6による単位時間当たりのオイルの掻き上げ量は、車両1が平坦路R1を走行しているときよりも、車両1が登板路R2を走行しているときのほうが減少する。また、回転体6による単位時間当たりのオイルの掻き上げ量は、車両1が高速で走行しているときよりも、車両1が低速で走行しているときのほうが減少する。
よって、車両1が登板路R2を走行し、且つ車両1の走行速度が低下すると、回転体6による単位時間当たりのオイルの掻き上げ量が減少するため、キャッチタンク21に流入する単位時間当たりのオイルの流入量が減少する。このため、キャッチタンク21からオイルが一定に流出するのであれば、車両1が登板路R2を走行すると、キャッチタンク21に貯留されるオイルは徐々に減少する。これにより、車両1の登板路R2の走行時において、キャッチタンク21からオイルを十分に供給できない虞がある。そこで、ECU10は、車両1の登板路R2の走行前に、キャッチタンク21に十分なオイルを貯留するように潤滑制御を実行している。
先ず、車両1が平坦路R1を走行している状態において、ECU10は、ナビゲーション装置15から取得した地理的情報に基づいて、車両1の走行路を予測する(ステップS1)。つまり、ECU10は、車両1の走行路を予測する走行路予測手段として機能する。そして、ECU10は、予測した走行路が登板路R2であるか否かを判定する(ステップS2)。ECU10は、予測した走行路が登板路R2であると判定する(Yes)と、予測される登板路R2を車両1が走行した場合に、要部(特に、モータ5)へ向けて供給する単位時間当たりに必要なオイルの油量を予測する(ステップS3)。予測される単位時間当たりに必要なオイルの油量は、登板路R2の傾斜角度や、予測される登板路R2の車両1の走行速度等のパラメータに基づいて、ECU10により算出される。なお、車両1の走行速度は、例えば、ナビゲーション装置15から取得した渋滞情報に基づいてECU10が予測する。ステップS2において、ECU10は、予測した走行路が登板路R2でない(No)と判定すると、ステップS1に再度進む。
続いて、ECU10は、予測した単位時間当たりに必要なオイルの油量に基づいて、キャッチタンク21に貯留するオイルの目標貯留量を算出する(ステップS4)。オイルの目標貯留量は、予測した単位時間当たりに必要なオイルの油量、キャッチタンク21へのオイルの流出入量や、予測される登板路R2の車両1の走行速度等のパラメータに基づいて、ECU10により算出される。
そして、ECU10は、車両1の登板路R2の走行前までに、キャッチタンク21のオイルが目標貯留量となるように、絞り機構23を絞って供給油路22を閉路側へ制御し(ステップS5)、オイルの貯留を開始する(図2に示すT1)。すると、キャッチタンク21へ流入するオイルが、キャッチタンク21から流出するオイルよりも多くなり、これにより、キャッチタンク21のオイルの貯留量が増大する。キャッチタンク21へ貯留するオイルが目標貯留量に達すると、キャッチタンク21のオイルの液位はL2となる。
この後、車両1が登板路R2の走行を開始する(図2に示すT2)と、ECU10は、要部に十分な油量を供給するように、絞り機構23により供給油路22を流れるオイルの流量を調整し、キャッチタンク21に貯留したオイルを消費する。
以上の構成によれば、潤滑装置7は、車両1の登板路R2の走行前に、キャッチタンク21内のオイルの貯留量を増大させることができるため、車両1の登板路R2の走行時に、増大したオイルを要部へ向けて十分に供給することができる。特に、要部がモータ5である場合、潤滑装置7は、車両1の登板路R2の走行時に、オイルをモータ5へ向けて十分に供給することができるため、モータ5を好適に冷却することができる。また、潤滑装置7は、車両1が登板路R2を走行しない場合、キャッチタンク21に余分なオイルが貯留されないため、オイルを有効に活用することができる。
また、潤滑装置7は、絞り機構23によってキャッチタンク21から流出するオイルの流量を調整することにより、キャッチタンク21に貯留するオイルの貯留量を制御することができる。これにより、ECU10は、キャッチタンク21から流出するオイルの流量を制御するという簡易な制御でキャッチタンク21のオイルの貯留量を増大させることができる。
〔実施形態2〕
次に、図5および図6を参照して、実施形態2に係る潤滑装置50について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施形態1の潤滑装置7では、絞り機構23は供給油路22に介設したが、実施形態2の潤滑装置50では、絞り機構54はキャッチタンク51内に設けられている。以下、潤滑装置50について説明する。
実施形態2の車両1の潤滑措置50は、オイルを貯留するキャッチタンク51と、キャッチタンク51から要部へ向けてオイルを供給する供給油路52と、キャッチタンク51内に設けられたサブキャッチタンク53と、サブキャッチタンク53に設けられた絞り機構54とを有している。なお、供給油路52は、実施形態1の供給油路22と同様であるため説明を省略する。
キャッチタンク51は、オイルを貯留可能な構成となっており、キャッチタンク51内に設けられたサブキャッチタンク53を介して、掻き上げられたオイルが間接的に流入する構成となっている。
サブキャッチタンク53は、キャッチタンク51の内部に設けられ、回転体6によって掻き上げられたオイルを捕らえることが可能な位置に設けられている。つまり、回転体6によって掻き上げられたオイルは、サブキャッチタンク53に流入した後、キャッチタンク51に流入する。また、サブキャッチタンク53には、鉛直方向の底部に流出口55が形成されており、流出口55は、サブキャッチタンク53内に貯留したオイルをキャッチタンク51へ向けて流出させる。さらに、サブキャッチタンク53には、鉛直方向の上部が開放されたオーバーフロー開口56が形成されており、オーバーフロー開口56は、サブキャッチタンク53内に貯留したオイルをキャッチタンク51へ向けて流出させる。
絞り機構54は、サブキャッチタンク53の底部に設けられており、流出口55を開閉可能な機構となっている。絞り機構54としては、例えば、可変絞り弁や開閉弁等が用いられる。この絞り機構54は、ECU10に接続されており、ECU10は、絞り機構54を制御することで、サブキャッチタンク53からのオイルの流出を制御することができる。
従って、潤滑装置50において、ギヤ等の回転体6によりオイルが掻き上げられると、掻き上げられたオイルの一部は、サブキャッチタンク53に流入する。このとき、絞り機構54が開弁している場合、サブキャッチタンク53に流入したオイルは、流出口55を通ってキャッチタンク51に流入し、キャッチタンク51に流入したオイルは一旦貯留される。一方で、絞り機構54が閉弁している場合、サブキャッチタンク53に流入したオイルは貯留されて、余分なオイルがオーバーフロー開口56からキャッチタンク51に流入し、キャッチタンク51に流入したオイルは一旦貯留される。この後、キャッチタンク51に貯留されたオイルは、供給油路52を通って、モータ5等の要部に供給される。モータ5に供給された一部のオイルは、冷却油路18を通過することで、モータ5から発せられた熱を受け取り、これにより、モータ5を冷却する。モータ5から流出したオイルは、そのまま、あるいは他のギヤ等の要部を通った後に、ケーシングの底部に貯留する。そして、ケーシングの底部に貯留したオイルは、モータ5によってギヤ等の回転体6が回転することにより、サブキャッチタンク53へ向けて再び掻き上げられる。
次に、図6を参照して、ECU10により車両1の潤滑装置50を制御する潤滑制御について説明する。図6は、実施形態2に係る車両の潤滑装置の潤滑制御に関するフローチャートである。この場合も、図2に示す車両1の走行状態を例にして説明する。なお、ステップS1からステップS4までは同様であるため、説明を省略する。ステップS4において、オイルの目標貯留量が算出されると、ECU10は、車両1の登板路R2の走行前までに、キャッチタンク51およびサブキャッチタンク53に貯留するオイルが目標貯留量となるように、絞り機構54を絞って流出口55を閉じ(ステップS15)、オイルの貯留を開始する(図2に示すT1)。すると、サブキャッチタンク53へ流入するオイルがサブキャッチタンク53に貯留され、この後、余分なオイルがオーバーフロー開口56からキャッチタンク51に流入し、キャッチタンク51に流入したオイルは貯留される。これにより、キャッチタンク51およびサブキャッチタンク53に貯留するオイルの貯留量が、目標貯留量に達する。
この後、車両1が登板路R2の走行を開始する(図2に示すT2)と、ECU10は、要部に十分な油量を供給するように、絞り機構54を開いて、サブキャッチタンク53内のオイルをキャッチタンク51に流入させ、キャッチタンク51に貯留するオイルの貯留量を増大させる。
以上の構成においても、潤滑装置50は、車両1の登板路R2の走行前に、キャッチタンク51内のオイルの貯留量を増大させることができるため、車両1の登板路R2の走行時に、増大したオイルを要部へ向けて十分に供給することができる。
また、潤滑装置50は、絞り機構54を閉じることでサブキャッチタンク53にオイルを貯留し、絞り機構54を開くことでサブキャッチタンク53からキャッチタンク51へ向けてオイルを流出させることができる。これにより、ECU10は、絞り機構54の開閉制御という簡易な制御でキャッチタンク51のオイルの貯留量を増大させることができる。
以上のように、本発明に係る車両の潤滑装置は、動力源となるモータを備えた車両の潤滑装置に有用であり、特に、オイルによってモータを冷却する場合に適している。
1 車両
5 モータ
6 回転体
7 潤滑装置
10 ECU
15 ナビゲーション装置
18 冷却油路
21 キャッチタンク
22 供給油路
23 絞り機構
50 潤滑装置(実施形態2)
51 キャッチタンク(実施形態2)
52 供給油路(実施形態2)
53 サブキャッチタンク
54 絞り機構(実施形態2)
55 流出口
56 オーバーフロー開口
R1 平坦路
R2 登板路

Claims (2)

  1. 回転体の回転によって掻き上げられたオイルを、車両の要部に供給する車両の潤滑装置において、
    掻き上げられた前記オイルを貯留可能なオイルタンクと、
    前記車両の走行路を予測する走行路予測手段と、
    前記オイルタンクに貯留する前記オイルの貯留量を調整可能な貯留量調整手段と、
    予測される前記車両の走行路が登板路であると判断した場合、前記車両の登板路の走行前に前記貯留量調整手段を制御して、前記オイルタンクに貯留する前記オイルの貯留量が増大するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両の潤滑装置。
  2. 前記貯留量調整手段は、前記オイルタンクから流出する前記オイルの流量を調整しており、
    前記制御手段は、予測される前記車両の走行路が登板路であると判断した場合、前記貯留量調整手段により前記オイルタンクから流出する前記オイルの流量を減少させることで、前記オイルタンクに貯留する前記オイルの貯留量を増大させることを特徴とする請求項1に記載の車両の潤滑装置。
JP2010240123A 2010-10-26 2010-10-26 車両の潤滑装置 Expired - Fee Related JP5464123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010240123A JP5464123B2 (ja) 2010-10-26 2010-10-26 車両の潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010240123A JP5464123B2 (ja) 2010-10-26 2010-10-26 車両の潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012092892A JP2012092892A (ja) 2012-05-17
JP5464123B2 true JP5464123B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=46386445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010240123A Expired - Fee Related JP5464123B2 (ja) 2010-10-26 2010-10-26 車両の潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5464123B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6418044B2 (ja) 2015-04-08 2018-11-07 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4881501B2 (ja) * 2000-05-23 2012-02-22 本田技研工業株式会社 車両用自動変速機における潤滑油量制御装置
JP4356646B2 (ja) * 2005-05-06 2009-11-04 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP4661482B2 (ja) * 2005-09-20 2011-03-30 トヨタ自動車株式会社 車両用パワートレーン機器の冷却潤滑装置
JP4811125B2 (ja) * 2006-05-24 2011-11-09 トヨタ自動車株式会社 デファレンシャル
JP4940765B2 (ja) * 2006-06-02 2012-05-30 トヨタ自動車株式会社 車両用駆動装置の潤滑装置
JP4893432B2 (ja) * 2007-04-09 2012-03-07 トヨタ自動車株式会社 自動変速機のオイルレベル調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012092892A (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4940765B2 (ja) 車両用駆動装置の潤滑装置
US10502311B2 (en) Method of controlling operation of a vehicle
JP4909863B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3322072B2 (ja) 動力伝達機構の潤滑装置
JP4940714B2 (ja) 駆動装置の制御装置
EP3034910B1 (en) Control system for hybrid vehicle
JP5981748B2 (ja) モータ冷却装置
JP4661482B2 (ja) 車両用パワートレーン機器の冷却潤滑装置
US10454343B2 (en) Cooling for drive motor and transmission of electric vehicle
SE1150593A1 (sv) Bestämning av körmotstånd för ett fordon
JP5464123B2 (ja) 車両の潤滑装置
JP2005083300A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5846943B2 (ja) 電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両
JP6844507B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2009005499A (ja) 車両の駆動装置
JP4574455B2 (ja) 車両用駆動モータ冷却システムおよび車両用駆動モータ冷却システムの制御方法
JP4196834B2 (ja) ポンプ装置,自動変速機及び自動車
JP5636753B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6493256B2 (ja) 電動オイルポンプの駆動制御装置
JP2007309127A (ja) 車両およびその制御方法
JP2011185406A (ja) オイル供給装置
JP2013236461A (ja) 潤滑油供給装置
JP2017201188A (ja) デファレンシャル装置の潤滑システム
JP2017133543A (ja) 車両用電動ポンプの制御装置
SE537806C2 (sv) Motorfordon med arrangemang för kylning av växellådsolja ochförfarande för styrning av ett sådant arrangemang

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5464123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees