JP2006275163A - 車両変速機の潤滑油面調整装置 - Google Patents

車両変速機の潤滑油面調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 貯留される潤滑油の削減及び油温の上昇を抑制すると共に、良好な潤滑を確保する車両用変速機の潤滑油面調整装置を提供する。
【解決手段】 ハウジング1内に配置されてデファレンシャル装置17のファイナルギヤ18によって掻き上げられた潤滑油OLが投入される開口部26を有し底部24にリーク孔24aが形成されたオイルキャッチャ23を、高速回転時に潤滑油OLを貯留する通常位置と、傾倒して投入される潤滑油OLを制限するキャンセル位置との間で揺動自在に支持し、潤滑油OLが予め設定された油温より高温のときオイルキャッチャ機能停止手段31によりオイルキャッチャ23をキャンセル位置に傾倒させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両変速機の潤滑油面調整装置に関し、特に潤滑油の攪拌抵抗を極力少なくすると共に、良好な潤滑が確保できる車両用変速機の潤滑油面調整装置に関する。
例えば、縦置き4輪駆動用自動変速機は、図10に概略構成を示すようにトルクコンバータケース112の後部に自動変速装置123を内装するトランスミッションケース113が接続され、その後部にトランスファ装置124を内装するトランスファケース114が取り付けられ、これらトルクコンバータケース112、トランスミッションケース113、トランスファケース114によってハウジング111を形成している。
トルクコンバータケース112内には、図示しないエンジンからの動力が入力するトルクコンバータ121が設けられ、トルクコンバータ121からの動力が入力軸122を介して自動変速装置123に入力される。自動変速装置123からの変速出力がトランスファ装置124に伝達され、トランスファ装置124で分配されて一方が後輪用のリヤドライブシャフト125に、他方は前輪用のドライブシャフト126によりトルクコンバータケース112の下部に配置されたデファレンシャル装置127に伝達される。
自動変速装置123、トランスファ装置124、デファレンシャル装置127等の潤滑は、トランスミッションケース113の下部に配置されたオイルパン115内の潤滑油をオイルポンプによって被潤滑部に圧送して潤滑する強制潤滑及び、回転するデファレンシャル装置127のファイナルギヤ128等によってトルクコンバータケース112の下部に貯留される潤滑油OLを掻き上げて飛散する掻き上げ潤滑によって行われる。
一方、デファレンシャル装置127は、車幅方向に延在してトルクコンバータケース112に回転自在に支持された中空状のデファレンシャルケース及び、このデファレンシャルケースに一体に取り付けられてドライブシャフト126を介して回転駆動されるファイナルギヤ128を有し、デファレンシャルケース内のギヤ機構から左右の車輪に動力伝達される。このデファレンシャル装置127は、ファイナルギヤ128の下端部をトルクコンバータケース112の下部に貯留される潤滑油OLに浸漬して潤滑される。
しかし、デファレンシャル装置127のファイナルギヤ128の下端部をトルクコンバータケース112の下部に貯留される潤滑油OLに浸漬して潤滑することから、トルクコンバータケース112内の潤滑油OLが多くなり車両用変速機の重量増加を招き、かつ高速回転時には、潤滑油OLの粘性に伴うファイナルギヤ128による潤滑油OLのつれ廻り量が増加して攪拌抵抗が増大し、攪拌損失による燃費の悪化を招くことが懸念される。一方、トルクコンバータケース112内の潤滑油OLを少なくすると、車両が坂道や旋回路を走行中にトルクコンバータケース112内の潤滑油OLが移動してファイナルギヤ128の下端部が潤滑油OL中に十分浸漬されず、ファイナルギヤ128による潤滑油OLの掻き上げ量が減少して、ドライブシャフト126を回転自在に支持するベアリング等の各被潤滑部の潤滑不足を招くおそれがある。
この対策として、図10に示しようにハウジング111内に上部が開放し、かつ底部にリーク孔129aが形成されたオイルキャッチャ129を配置している。低速回転時にはファイナルギヤ128による潤滑油OLの掻き上げ量が少なく、オイルキャッチャ129内に上方から投入される潤滑油OLの全量がリーク孔129aから流出してトルクコンバータケース112内に落下してトルクコンバータケース112の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持される。従って、デファレンシャル装置127のファイナルギヤ128の下端部が十分に潤滑油OL内に浸漬し、各被潤滑部の潤滑が確保される。一方、高速回転時にはファイナルギヤ128によって掻き上げられる潤滑油OLが多くなり、リーク孔129aからの流出量より多く潤滑油OLが上方からオイルキャッチャ129に投入されてオイルキャッチャ129内に潤滑油OLが貯留される。これによりトルクコンバータケース112の下部に貯留される潤滑油OLが、オイルキャッチャ129に貯留される潤滑油OLの量だけ減少して油面が低位置Lに下がり、ファイナルギヤ128の潤滑油OLに対する浸漬量が減少して攪拌抵抗が抑制される。
また、副変速機における高速用歯車側のケーシング内壁の上部にオイルキャッチャを設け、オイルキャッチャの底部にリーク孔を形成することによって、低速回転時には入力軸及び出力軸とも十分な潤滑を行い、高速回転時には撥ね上げられる潤滑油をオイルキャッチャに貯留して油面を下げて歯車による潤滑油の過攪拌を抑制する潤滑油面調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−14611号公報
上記車両用変速機によると、ハウジング内にオイルキャッチャを設ける簡単な構成で、低速回転時にハウジングの下部に貯留される潤滑油の液面を高く維持して十分な潤滑を確保すると共に、高速回転時には掻き上げられた潤滑油をオイルキャッチャに貯留させてハウジングの下部に貯留される潤滑油の液面を下げることによってファイナルギヤによる潤滑油の攪拌抵抗を抑制することができる。また、特許文献1の副変速機においてもケーシング内にオイルキャッチャを設けることによって低速回転時における潤滑を確保し、かつ高速回転時における攪拌抵抗が抑制できる。
一方、車両用変速機や副変速機においても高出力が要求され、また牽引等によりデファレンシャル装置や各部の負荷が増大して使用環境が厳しくなると、潤滑油の油温が上昇して良好な潤滑機能が阻害されると共に、潤滑油の劣化を招く要因となる。
特に上記車両用変速機及び特許文献1の副変速機にあっては、高速回転時にオイルキャッチャに潤滑油を貯留して潤滑油の油面を下げることから、高速回転時における高出力要求や高負荷要求による潤滑油の油温上昇がより顕著になることが懸念される。このため高速回転時に下がった油面状態においても油温の上昇を抑制して潤滑機能を確保するためには、初期設定の油面位置が必然的に高くなり、潤滑油が多くなり車両用変速機の重量増加を招き、かつ攪拌抵抗が増大して燃費の悪化を招くことが懸念される。
これは、デファレンシャル装置のファイナルギヤや副変速機に限らず他のギヤ等の回転体においても同様のことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、貯留される潤滑油の削減及び油温の上昇を抑制すると共に、良好な潤滑を確保しつつ回転体による潤滑油の攪拌抵抗が抑制できる車両用変速機の潤滑油面調整装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置の発明は、中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記潤滑油が予め設定された油温より高温のときに上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持すべく上記オイルキャッチャによる潤滑油の貯留を停止するオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項2に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置の発明は、中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャは、高速回転時に潤滑油をオイルキャッチャに貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置にする通常位置と、傾倒して投入される潤滑油を制限してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置にするキャンセル位置との間で揺動自在にハウジングに揺動自在に支持され、上記潤滑油が予め設定された油温より高温のとき上記オイルキャッチャを上記キャンセル位置に傾倒させるオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャ機能停止手段は、上記ハウジングとオイルキャッチャとの間に掛け渡されて上記設定された油温以下では伸長状態でかつ上記設定された油温より高温では収縮変形する形状記憶合金によって形成され、伸長状態で上記オイルキャッチャを通常位置に保持し、かつ収縮変形により上記オイルキャッチャをキャンセル位置に傾倒せしめることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2の車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャ機能停止手段は、ハウジングとオイルキャッチャとの間に掛け渡され、かつ熱膨張流体が収容されて上記設定された油温以下では伸長状態でかつ該設定された油温より高温では収縮するダンパであって、伸長状態で上記オイルキャッチャを通常位置に保持し、かつ収縮により上記オイルキャッチャをキャンセル位置に傾倒せしめることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2の車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャ機能停止手段は、潤滑油の油温を検知する油温センサと、上記オイルキャッチャを上記通常位置とキャンセル位置との間で揺動させるオイルキャッチャ揺動アクチュエータと、上記油温センサによる検知油温に基づいて上記オイルキャッチャ揺動アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項6に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置の発明は、中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記潤滑油が予め設定された油温より高温のとき上記オイルキャッチャの開口部を遮蔽してオイルキャッチャに投入される潤滑油を制限してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持するオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6の車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャ機能停止手段は、上記オイルキャッチャの開口部を開放する通常位置と該開口部を遮蔽するキャンセル位置との間で移動する遮蔽部材と、上記設定された油温以下では上記遮蔽部材を通常位置に保持し、かつ該設定された油温より高温では上記遮蔽部材をキャンセル位置に移動せしめる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項8に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置の発明は、中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャが、ドレン孔を有し、上記潤滑油が予め設定された油温より高温では上記オイルキャッチャのドレン孔を開放して上記オイルキャッチャによる潤滑油の貯留を阻止してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持するオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8の車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記オイルキャッチャ機能停止手段は、潤滑油の油温を検知する油温センサと、上記オイルキャッチャのドレン孔を開閉するドレン孔開閉アクチュエータと、上記油温センサによる検知油温に基づいて上記ドレン孔開閉アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項の車両用変速機の潤滑油面調整装置において、上記回転体は、デファレンシャル装置のファイナルギヤであることを特徴とする。
上記請求項1の発明によると、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャの機能が確保され、低速回転時にはハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が高位置に保持され一方、高速回転時にはオイルキャッチャに潤滑油が貯留されてハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持して潤滑油の攪拌抵抗が低減する。
更に、高出力や高負荷等によって潤滑油の温度が予め設定された油温より高温になると、オイルキャッチャ機能停止手段によりオイルキャッチャによる潤滑油の貯留を停止してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、潤滑油の油温上昇を抑制する。これにより、潤滑油の機能が確保されると共に、潤滑油の劣化が抑制される。更に、従来のように初期設定の油面位置を高くする必要がなくなり、貯留される潤滑油量の削減が可能になり、車両用変速機の小型化及び重量軽減が確保できる。
請求項2の発明によると、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャが通常位置に保持されて、低速回転時にはハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が高位置に保持され、高速回転時にはオイルキャッチャに潤滑油が貯留されてハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が低位置に保持される。
高出力や高負荷等によって潤滑油の温度が予め設定された油温より高温になると、オイルキャッチャ機能停止手段によりオイルキャッチャがキャンセル位置に傾倒してオイルキャッチャによる潤滑油の貯留が制限されてハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が高位置となる。
請求項3〜5の発明は、請求項2のオイルキャッチャ機能停止手段を具体的に限定するものであって、請求項3によると、ハウジングとオイルキャッチャとの間に掛け渡されて設定された油温以下では伸長状態でかつ設定された油温より高温のとき収縮変形する形状記憶合金によってオイルキャッチャ機能停止手段が形成できる。
請求項4の発明によると、ハウジングとオイルキャッチャとの間に掛け渡され、かつ熱膨張流体が収容されて設定された油温以下では伸長状態でかつ設定された油温より高温のとき収縮するダンパによってオイルキャッチャ機能停止手段が形成できる。
請求項5の発明によると、潤滑油の油温を検知する油温センサと、オイルキャッチャを通常位置とキャンセル位置との間で揺動させるオイルキャッチャ揺動アクチュエータと、油温センサによる検知油温に基づいてオイルキャッチャ揺動アクチュエータの作動を制御する制御手段によってオイルキャッチャ機能停止手段を形成できる。
請求項6の発明によると、低速回転時にはハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が高位置に保持され、高速回転時にはオイルキャッチャに潤滑油が貯留されてハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が低位置に保持される。
高出力や高負荷等によって潤滑油の温度が予め設定された油温より高温になるとオイルキャッチャ機能停止手段により開口部が遮蔽されてオイルキャッチャに投入される潤滑油が制限されてハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が高位置に保持される。
請求項7の発明は、請求項6のオイルキャッチャ機能停止手段を具体的に限定するもので、オイルキャッチャの開口部を開放する通常位置と遮蔽するキャンセル位置との間で移動する遮蔽部材と、設定された油温以下では遮蔽部材を通常位置に保持し、かつ設定された油温より高温では遮蔽部材をキャンセル位置に移動せしめる駆動手段によってオイルキャッチャ機能停止手段が形成できる。
請求項8の発明によると、オイルキャッチャに形成されたドレン孔を開閉するオイルキャッチャ機能停止手段を備え、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャのドレン孔を閉じてオイルキャッチャの機能を確保する。
高出力や高負荷等によって潤滑油の温度が予め設定された油温より高温ではオイルキャッチャ機能停止手段によりオイルキャッチャのドレン孔を開放してオイルキャッチャによる潤滑油の貯留を停止してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面が高位置に保持する。
請求項9の発明は、請求項8のオイルキャッチャ機能停止手段を具体的に限定するもので、潤滑油の油温を検知する油温センサと、オイルキャッチャのドレン孔を開閉するドレン孔開閉アクチュエータと、油温センサによる検知油温に基づいて上記ドレン孔開閉アクチュエータの作動を制御する制御手段によりオイルキャッチャ機能停止手段を形成できる。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1項の回転部材を、変速機において潤滑油の攪拌抵抗が比較的大きなデファレンシャル装置のファイナルギヤに限定するものである。
以下、本発明に係る車両用変速機の潤滑油面調整装置の実施の形態を、回転体がデファレンシャル装置のファイナルギヤである場合を例に図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1及び図2を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。図1は潤滑油面調整装置を備えた車両用変速機の概要構成を示す図であり、図2は潤滑油面調整装置の説明図である。
本実施の形態における車両用変速機は、縦置き4輪駆動用自動変速機であって、図1に概略構成を示すようにトルクコンバータケース2の後部に、隔壁3を介在して自動変速装置13を内装するトランスミッションケース4が接続され、その後部にトランスファ装置14を内装するトランスファケース5が取り付けられ、これらトルクコンバータケース2、隔壁3、トランスミッションケース4、トランスファケース5によって中空状のハウジング1を形成している。
トルクコンバータケース2内には、図示しないエンジンからの動力が入力するトルクコンバータ11が設けられ、トルクコンバータ11からの動力が隔壁3を貫通すると共にベアリングによって回転自在に支持された入力軸12を介して自動変速装置13に入力される。自動変速装置13はプラネタリギヤと複数の多板クラッチ及び多板ブレーキ等からなる有段変速機であり、この変速出力がトランスファ装置14に伝達され、トランスファ装置14で分配されて一方が後輪用のリヤドライブシャフト15に、他方は隔壁3を貫通してベアリングによって回転自在に支持されたドライブシャフト16を介してトルクコンバータケース2の下部に配置されたデファレンシャル装置17に伝達される。そして、自動変速装置13の下側に自動変変速装置13を油圧制御するコントロールバルブ19が設けられている。
ハウジング1内に配置された自動変速装置13、トランスファ装置14、デファレンシャル装置17等の潤滑は、トランスミッションケース4の下部に配置されたオイルパン6内の潤滑油OLをオイルポンプによって各被潤滑部に圧送して潤滑する強制潤滑と、回転するデファレンシャル装置17のファイナルギヤ18によってトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLを掻き上げて飛散する掻き上げ潤滑によって行われる。また、自動変速装置13の制御のための作動油として潤滑油OLが使用される。
一方、デファレンシャル装置17は、車幅方向に延在してトルクコンバータケース2に回転自在に支持された中空状のデファレンシャルケース及び、このデファレンシャルケースに一体に取り付けられてドライブシャフト16によって回転駆動されるファイナルギヤ18を有し、デファレンシャルケース内のギヤ機構から左右の前車輪に動力伝達されるように構成されている。このデファレンシャル装置17は、ファイナルギヤ18の下端部をトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLに浸漬して潤滑される。
トルクコンバータケース2内に、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を調整する潤滑油面調整装置21が配設されている。潤滑油面調整装置21は、図2に概要を示すように、トルクコンバータケース2内の比較的上部、本実施の形態では隔壁3にヒンジ22によって上下方向に揺動自在に支持されたオイルキャッチャ23と、ファイナルギヤ18によって掻き上げられて飛散した潤滑油OLをオイルキャッチ23に誘導するオイルガイド28と、オイルキャッチャ23に潤滑油OLを貯留するオイルキャッチャ機能を停止するオイルキャッチャ機能停止手段31とを有している。
オイルキャッチャ23は、底部24及び周壁25を備え上方に開口部26が開放された升状であって、底部24にリーク孔24aが穿設されている。周壁25は、隔壁3に接面可能な基端面25aを有し、基端面25aの上端部がヒンジ22を介して隔壁3に揺動自在に支持されている。図2に実線で示すように基端面25aが隔壁3に当接することによってオイルキャッチャ23が通常位置に保持され、この通常位置において開口部26がほぼ水平状態となる。
オイルガイド27は、回転するデファレンシャル装置17のファイナルギヤ18によって掻き上げられた潤滑油OLを通常位置に保持されたオイルキャッチャ23の開口部26に誘導する。
オイルキャッチャ機能停止手段31は、オイルキャッチャ23の周壁25の上部と隔壁3の上部との間に掛け渡され、予め設定された潤滑油OLの油温より高温では収縮変形すると共に、この設定温度以下では伸長状態となる形状記憶合金によって形成される。このオイルキャッチャ機能停止手段31が伸長状態においては、基端面25aが隔壁3に当接してオイルキャッチャ23は通常位置に保持される。一方、オイルキャッチャ機能停止手段31が収縮状態ではオイルキャッチャ23がヒンジ22を中心に上方に揺動して傾倒して仮想線23aで示すキャンセル位置に保持される。このキャンセル位置において周壁25によってオイルガイド28によって誘導された潤滑油OLが開口部26からオイルキャッチャ23への投入が停止され、あるいは投入量が大幅に抑制される。
次に、このように構成された潤滑油面調整装置21の作用を説明する。
デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18が停止時あるいは低速回転時には、オイルキャッチャ23は、その基端面25aが隔壁3に当接した通常位置に保持されている。この低速回転時には、ファイナルギヤ18によるトルクコンバータケース11の下部に貯留され潤滑油OLを掻き上げる量が少なく、オイルガイド28によって誘導されて開口部26からオイルキャッチャ23内に投入される潤滑油OLの量が少なく、そのオイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLの全量がリーク孔24aから流出してオイルキャッチャ23内に貯留されることなくトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は高位置Lに維持される。従って、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18の下端部がトルクコンバータケース2の下部に貯留された潤滑油OL内に十分浸漬し、かつ十分な潤滑油量によって各被潤滑部を潤滑する。
高速回転時には、ファイナルギヤ18によって掻き上げられる潤滑油OLが多くなり、多くの潤滑油OLがオイルガイド28によって誘導されてリーク孔24aから流出する量より多く潤滑油OLが開口部26からオイルキャッチャ23に投入供給され、オイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留される。このオイルキャッチャ23内に貯留される潤滑油OLの量に相当する分だけトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。従って、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18の潤滑油OLに対する浸漬量が減少して潤滑油OLの粘性に伴うファイナルギヤ18につれ廻る潤滑油の量が少なくなり攪拌抵抗が抑制されて、潤滑油OLの劣化が抑制され、かつ燃費が向上する。
高速回転から再び低速回転になると、ファイナルギヤ18による潤滑油OLの掻き上げ量が減少して、オイルキャッチャ23内に投入される潤滑油OLの量が減少し、オイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに上昇する。従って、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18の下端部がトルクコンバータケース2の下部に貯留された潤滑油OL内に十分浸漬し、かつ十分な潤滑油量によって各被潤滑部を潤滑する。
一方、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定された油温より高温になると、ファイナルギヤ18によってその高温の潤滑油OLが掻き上げられて飛散して、直接及びオイルガイド28に誘導されてオイルキャッチャ機能停止手段31に供給され、高温の潤滑油OLによってオイルキャッチャ機能停止手段31が加温されて収縮変形する。このオイルキャッチャ機能停止手段31の収縮変形によって、オイルキャッチャ23は、ヒンジ22を中心に通常位置から仮想線23aで示すキャンセル位置まで揺動して傾倒する。このキャンセル位置において、オイルガイド28によって誘導される潤滑油OLが周壁25によって阻止され、開口部26からオイルキャッチャ23内に投入される潤滑油OLが停止、あるいは投入量が大幅に抑制されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留されることがなくなる。これによりトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持されて十分な量の潤滑油OLが貯留されて潤滑油OLの油温の上昇が抑制されて、良好な潤滑機能が確保できると共に、潤滑油OLの劣化が抑制される。
トルクコンバータケース2内の潤滑油OLが設定油温以下になると、その設定油温以下の潤滑油OLがファイナルギヤ18によって掻き上げられて飛散し、直接及びオイルガイド28に誘導されてオイルキャッチャ機能停止手段31に供給されて冷却され、オイルキャッチャ機能停止手段31が伸長変形する。このオイルキャッチャ機能停止手段31の伸長変形によって、オイルキャッチャ23は、ヒンジ22を中心に仮想線23aで示すキャンセル位置から、基端面25aが隔壁3に当接する通常位置まで揺動し、通常位置に保持される。
従って、本実施の形態によると、低速回転時及び高速回転時にはオイルキャッチャ23が通常位置に保持され、低速回転時にはトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに維持されてファイナルギヤ27の浸漬量が確保され、かつ各被潤滑部を潤滑する一方、高速回転時にはオイルキャッチャ23に潤滑油OLを貯留してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を低位置Lに維持してファイナルギヤ27による攪拌抵抗を抑制して燃費の向上が得られる。更に、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、オイルキャッチャ機能停止手段31の収縮変形によって、オイルキャッチャ23を通常位置からキャンセル位置に揺動してオイルキャッチャ23の機能をキャンセルしてオイルキャッチャ23内の潤滑油OLの貯留をなくし、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を高位置Lに保持して潤滑油OLの油温の上昇を抑制する。これにより、従来のように、油温の上昇を抑制するために行っていた初期設定の油面を高くする必要がなくなり、貯留される潤滑油量の削減が可能になり、潤滑油量の削減により車両用変速機の小型化及び重量軽減が確保できる。
(第2実施の形態)
図3を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。
図3は上記第1実施の形態における図2に対応する潤滑油面調整装置の説明図である。なお、図3において図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細を省略する。
本実施の形態における潤滑油面調整装置21は、第1実施の形態における潤滑油面調整装置21のオイルキャッチャ機能停止手段31に代えてオイルキャッチャ機能停止手段35を配置したことを特徴とし、ヒンジ22によって隔壁3に揺動自在に支持したオイルキャッチャ23及びオイルガイド28等他の構成は第1実施の形態と同様である。
オイルキャッチャ機能停止手段35は、オイルキャッチャ23の周壁25の上部と隔壁3の上部との間に掛け渡されたダンパ36によって構成される。このダンパ36は、例えばエア或いはオイル等の熱膨張流体が収容され、潤滑油の温度が予め設定された油温より高温で収縮すると共に設定温度以下では伸長状態となり、伸長状態において基端面25aが隔壁3に当接してオイルキャッチャ23は通常位置に保持される一方、収縮状態でオイルキャッチャ23がヒンジ22を中心に上方に揺動して傾倒して仮想線23aで示すキャンセル位置に保持される。このキャンセル位置において周壁25によってオイルガイド28によって誘導されて開口部26からオイルキャッチャ23に投入される潤滑油OLが規制され、あるいは投入量が大幅に抑制される。
このように構成された潤滑油面調整装置21は、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18が停止時あるいは低速回転時には、オイルキャッチャ23は、その基端面25aが隔壁3に当接した通常位置に保持され、第1実施の形態と同様に低速回転時にはオイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は高位置Lに維持される。高速回転時には、多くの潤滑油OLがオイルキャッチャ23に投入供給されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留され、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少して潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。
一方、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLが予め設定された油温より高温になると、ファイナルギヤ18によってその高温の潤滑油OLが掻き上げられて、直接及びオイルガイド28に誘導されてダンパ36に供給され、ダンパ36が加温されて収縮する。このダンパ36の収縮変形によって、オイルキャッチャ23がヒンジ22を中心に通常位置から仮想線23aで示すキャンセル位置まで揺動して傾倒する。これにより、オイルガイド28によって誘導される潤滑油OLが周壁25によって規制されてオイルキャッチャ23内への投入が停止、あるいは投入量が大幅に抑制されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留されることがなくなる。これによりトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持される。
更に、トルクコンバータケース2内の潤滑油OLが設定油温以下になると、その潤滑油OLがファイナルギヤ18によって掻き上げられてダンパ36に供給されて所定温度以下に冷却され、ダンパ36が伸長する。ダンパ36の伸長変形によって、オイルキャッチャ23は、ヒンジ22を中心に仮想線23aで示すキャンセル位置から、基端面25aが隔壁3に当接する通常位置まで揺動し、通常位置に保持される。
従って、本実施の形態によると、第1実施の形態と同様に、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャ23が通常位置に保持されてオイルキャッチャ23の機能が確保される。これにより低速回転時にはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持され、かつ高速回転時にはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が低位置Lに保持される。
更に、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、ダンパ36の収縮によってオイルキャッチャ23を通常位置からキャンセル位置に揺動してオイルキャッチャ23の機能が停止されてトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持される。
(第3実施の形態)
図4を参照して本発明の第3実施の形態を説明する。
図4は上記第1実施の形態における図2に対応する潤滑油面調整装置の説明図である。なお、図4において図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細を省略する。
本実施の形態における潤滑油面調整装置21は、第1実施の形態における潤滑油面調整装置21のオイルキャッチャ機能停止手段31に代えてオイルキャッチャ機能停止手段41を配置したことを特徴とし、ヒンジ22によって隔壁3に揺動自在に支持したオイルキャッチャ23及びオイルガイド28等他の構成は第1実施の形態と同様である。
オイルキャッチャ機能停止手段41は、オイルキャッチャ23を基端面25aが隔壁3に当接する通常位置と、ヒンジ22を中心に仮想線23aで示すキャンセル位置との間でヒンジ22を中心に揺動させるオイルキャッチャ揺動アクチュエータ42と、潤滑油OLの油温を検知する油温センサ44と、油温センサ44の検知温度に基づいてオイルキャッチャ揺動アクチュエータ42の作動を制御する制御手段45によって構成されている。
オイルキャッチャ揺動アクチュエータ42は、隔壁3に設けられたソレノイド43によって構成され、油温センサ44はコントロールバブル19内に収納されて潤滑油OLの油温を検知する既存の油温センサによって、また制御手段は車載のトランスミッションコントロールユニット(TCU)によって構成される。
油温センサ44がコントロールバルブ19内の油温を検知し、その検知油温が制御手段45に送られ、制御手段45において予め設定された油温より高温か否かを比較判断し、予め設定された油温より高温であるときはソレノイド43に通電(ON)し、否のとき、即ち検知油温が設定された温度以下では通電停止(OFF)にしてソレノイド43の動作を制御する。
隔壁3に配置されるソレノイド43は、オイルキャッチャ23の基端面25aの下端近傍に対向して隔壁3に形成された孔3aからトルクコンバータケース2内に出没可能なプランジャ43aを有し、ONによりプランジャ43aが図4に仮想線で示すようにキャンセル位置に突出し、その先端によって基端面25aの下部を押動することによって、オイルキャッチャ23がヒンジ22を中心に仮想線23aで示すキャンセル位置に揺動して傾倒する。このオイルキャッチャ23はこのキャンセル位置において周壁25によりオイルガイド28によって誘導される潤滑油OLが開口部26からオイルキャッチャ23内への投入を停止あるいは投入量を大幅に抑制する。一方、OFFによりプランジャ43aが実線で示すように隔壁3内の通常位置に退避し、オイルキャッチャ23は、その自重或いはスプリング等の付勢により図4に実線で示すように基端面25aが隔壁3に当接する通常位置に復帰保持される。
このように構成された潤滑油面調整装置21は、通常時にはコントロールバルブ19内の潤滑油OLの油温は設定温度以下に保持され、油温センサ44により設定温度以下の油温が検知される。これによりソレノイド43のプランジャ43aは通常位置に維持されて、オイルキャッチャ23は、図4に実線で示すように基端面25aが隔壁3に当接する通常位置に保持される。
そして、第1実施の形態と同様に低速回転時にはオイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに維持される。高速回転時には、多くの潤滑油OLがオイルキャッチャ23に投入供給されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留され、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少して潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。
一方、高出力や高負荷によってコントロールバブル19内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、油温センサ44がそれを検知し、制御手段45によってソレノイド43をONし、ソレノイド43のプランジャ43aが通常位置からキャンセル位置に突出して基端面25aの下部を押動することによってオイルキャッチャ23が仮想線23aで示すキャンセル位置に揺動する。これにより、オイルガイド28に誘導される潤滑油OLが開口部26からオイルキャッチャ23に投入することが周壁25によって停止、あるいは投入量を大幅に抑制されて、オイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留されることがなくなる。これによりトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持されて潤滑油OLの油温の上昇が抑制されて良好な潤滑機能が確保できると共に、潤滑油OLの劣化が抑制される。
更に、コントロールバルブ19内の潤滑油OLが設定油温以下になると、油温センサ44がそれを検知し、制御手段45によってソレノイド43への通電がOFFに切り替わり、ソレノイド43のプランジャ43aがキャンセル位置から通常位置に退避する。このプランジャ43aの退避により、オイルキャッチャ23は、図4に実線で示すように基端面25aが隔壁3に当接する通常位置に復帰保持される。
従って、本実施の形態によると、第1実施の形態と同様に、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャ23が通常位置に保持されてオイルキャッチャ23の機能が確保される。これにより低速回転時にはトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lになり、かつ高速回転時にはトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が低位置Lになる。
更に、高出力や高負荷によってコントロールバルブ19内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、ソレノイド43のプランジャ43aが通常位置からキャンセル位置に移動してオイルキャッチャ23を通常位置からキャンセル位置に揺動してオイルキャッチャ23の機能を停止或いは抑制してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を高位置Lにして潤滑油OLの油温上昇を抑制することができる。
また、上記説明ではオイルキャッチャ揺動アクチュエータ42としてソレノイド43を用いたが、オイルキャッチャ揺動アクチュエータ42は、ソレノイド43に限定されることなく、電気モータや油圧シリンダ装置等の他のアクチュエータによってオイルキャッチャ23を通常位置とキャンセル位置との間で揺動させることもできる。
なお、上記説明では油温センサ44は、コントロールバルブ19内に配置された既存の油温センサを用いたが、油温センサ44をトルクコンバータケース2内に配置し、トルクコンバータケース2の下部に貯留する潤滑油OLの油温を検知することもできる。
(第4実施の形態)
図5及び図6を参照して本発明の第4実施の形態を説明する。
図5は上記第1実施の形態における図2に対応する潤滑油面調整装置の説明図である。なお、図5において図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細を省略する。
本実施の形態にける潤滑油面調整装置21は、トルクコンバータケース2内で隔壁3の比較的上部に設けられたオイルキャッチャ23と、オイルキャッチャ機能停止手段51となるオイルキャッチャ23の開口部26を開放及び遮蔽する遮蔽部材52と、遮蔽部材52を移動させる駆動手段54を有している。
オイルキャッチャ23は、第1実施の形態と同様にリーク孔24aが穿設された底部24及び周壁25を備えて上部に開口部26が開口し、周壁25の基端面25aが隔壁3に結合されている。
遮蔽部材52は、基端が基端面25aの上端にヒンジ53を介して支持され、実線で示す開口部26を遮蔽するキャンセル位置と仮想線で示す開口部26を開放する通常位置との間で移動自在に支持されている。
駆動手段54は、遮蔽部材52と隔壁3との間に掛け渡された形状記憶合金によって形成され、予め設定された温度以下では収縮変形して遮蔽部材52を通常位置に保持し、設定温度より高温では伸長変形してヒンジ53を中心に遮蔽部材52をキャンセル位置に移動させて開口部26を遮蔽するように構成されている。
このように構成された潤滑油面調整装置21は、通常時にはトルクコンバータケース2内の潤滑油OLは、設定温度以下に保持されて駆動手段54は収縮状態に維持され、遮蔽部材53はオイルキャッチャ23の開口部26を開放した通常位置に保持されている。
このオイルキャッチャ23が通常位置に維持された状態において、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18が停止時あるいは低速回転時には、ファイナルギヤ18による潤滑油OLを掻き上げる量が少なく、開口部26からオイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は高位置Lに維持される。
高速回転時には、ファイナルギヤ18によって掻き上げられる潤滑油OLが多くなり、多くの潤滑油OLが開口部26からオイルキャッチャ23に投入供給されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留される。この貯留によりトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少して潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。
一方、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2の下部に貯留された潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、ファイナルギヤ18によってその高温の潤滑油OLが掻き上げられて、その掻き上げられた潤滑油OLが駆動手段54に供給され、駆動手段54が加温されて伸長変形する。この駆動手段54の伸長変形によって、遮蔽部材52がヒンジ53を中心に仮想線52aで示す通常位置から実線で示すキャンセル位置まで揺動してオイルキャッチャ23の開口部26を遮蔽する。遮蔽部材53によってオイルキャッチャ23への潤滑油OLの投入が停止、あるいは投入量が大幅に抑制されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留されることがなくなり、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持される。
また、トルクコンバータケース2内の潤滑油OLが設定油温以下になると、その設定油温以下の潤滑油OLがファイナルギヤ18によって掻き上げられて駆動手段54に供給されて冷却され、駆動手段54が収縮変形して遮蔽部材53は、キャンセル位置から通常位置まで移動する。
従って、本実施の形態によると、低速回転時及び高速回転時においては、遮蔽部材52がオイルキャッチャ23の開口部26から潤滑油OLが投入可能な通常位置に保持されてオイルキャッチャ23の機能が確保される。これにより低速回転時には、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持され一方、高速回転時にはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が低位置Lに保持される。
更に、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、駆動手段54の伸長変形によって、オイルキャッチャ23を通常位置からキャンセル位置に揺動して開口部26を遮蔽してオイルキャッチャ23への潤滑油OLの投入が停止し、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を高位置Lに保持して潤滑油OLの油温の上昇を抑制することができる。
なお、図6に図5と対応する符号を付して詳細な説明は省略するが、駆動手段54として、形状記憶合金に代えて、例えばエア或いはオイル等の熱膨張流体が収容され、予め設定された油温より高温で伸長すると共に設定温度以下では収縮状態となるダンパ56により形成し、遮蔽部材52と隔壁3との間に掛け渡して、遮蔽部材52を通常位置とキャンセル位置との間で揺動させることもできる。
また、駆動手段54は、潤滑油OLの油温を油温センサで検知し、油温検知に基づいて遮蔽部材52を通常位置とキャンセル位置との間で移動させるアクチュエータによって構成することもできる。
(第5実施の形態)
図7を参照して本発明の第5実施の形態を説明する。
図7は上記第1実施の形態における図2に対応する潤滑油面調整装置の説明図である。なお、図7において図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細を省略する。
本実施の形態にける潤滑油面調整装置21は、トルクコンバータケース2内で隔壁3の比較的上部に設けられたオイルキャッチャ23と、オイルキャッチャ機能停止手段となる遮蔽部材58を有している。
オイルキャッチャ23は、第1実施の形態と同様にリーク孔24aが穿設された底部24及び周壁25を備え上方が開放された升状であって、周壁25の基端面25aが隔壁3に結合され、周壁25の上端縁によって上方が開放された開口部26が形成されている。
遮蔽部材58は、基端が基端面25aの上端に支持され、延伸して開口部26を遮蔽するキャンセル位置と、渦巻き状に収縮して開口部26を開放する通常位置との間で変形する形状記憶合金によって形成される。
このように構成された潤滑油面調整装置21は、通常時にはトルクコンバータケース2内の潤滑油OLが、設定温度以下に保持されて遮蔽部材58が渦巻き状に収縮して開口部26を開放する通常位置に保持されている。
この遮蔽部材58が通常位置に維持された状態において、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18が停止時あるいは低速回転時には、ファイナルギヤ18による潤滑油OLを掻き上げる量が少なく、オイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は高位置Lに維持される。
高速回転時には、ファイナルギヤ18によって掻き上げられる潤滑油OLが多くなり、多くの潤滑油OLがオイルキャッチャ23に投入供給されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留される。この貯留によりトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少して潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。
一方、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2の下部に貯留された潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、ファイナルギヤ18によってその高温の潤滑油OLが掻き上げられて遮蔽部材58に供給されて加温され、遮蔽部材58が伸長変形する。この遮蔽部材58の伸長変形によってオイルキャッチャ23の開口部26を遮蔽する。これにより開口部26からオイルキャッチャ23に投入される潤滑油が停止され、あるいは投入量が大幅に抑制されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留されることがなくなり、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持される。
また、トルクコンバータケース2内の潤滑油OLが設定油温以下になると、その設定油温以下の潤滑油OLがファイナルギヤ18によって掻き上げられて遮蔽部材58に供給されて、潤滑油OLにより冷却されて遮蔽部材58が収縮する。遮蔽部材58の収縮変形によってオイルキャッチャ23の開口部26が開放された通常位置に保持される。
従って、本実施の形態によると、低速回転時及び高速回転時において遮蔽部材58が通常位置に保持されてオイルキャッチャ23の開口部26から潤滑油OLが投入可能な状態に維持されてオイルキャッチャ23の機能が確保される。これによりはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持され一方、高速回転時にはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が低位置Lに保持される。
更に、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、遮蔽部材58が通常位置からキャンセル位置に延伸してオイルキャッチャ23の機能をキャンセルしてトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を高位置Lに保持して潤滑油OLの油温の上昇を抑制することができる。
また、オイルキャッチャ機能停止手段は、移動駆動手段54は、潤滑油OLの油温を油温センサで検知し、油温検知に基づいて開口部26を遮蔽するキャンセル位置と開口部26を開放する通常位置とに遮蔽部材を延伸及び巻き取るアクチュエータによって構成することもできる。
(第6実施の形態)
図8を参照して本発明の第6実施の形態を説明する。
図8は上記第1実施の形態における図2に対応する潤滑油面調整装置の説明図である。なお、図8において図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細を省略する。
本実施の形態にける潤滑油面調整装置21は、トルクコンバータケース2内で隔壁3の比較的上部に設けられたオイルキャッチャ23と、オイルキャッチャ23の底部24に開口するドレン孔27を開放及び遮蔽するオイルキャッチャ機能停止手段61を有している。
オイルキャッチャ23は、リーク孔24a及びドレン孔27が穿設された底部24及び周壁25を備え上部に開口部26が形成された升状であって、周壁25の基端面25aが隔壁3に結合されている。
オイルキャッチャ機能停止手段61は、オイルキャッチャ23のドレン孔27を開閉するドレン孔開閉アクチュエータ62と、潤滑油OLの油温を検知する油温センサ64と、油温センサ64の検知温度に基づいてドレン孔開閉アクチュエータ62を制御する制御手段65によって構成されている。
ドレン孔開閉アクチュエータ62は、隔壁3に設けられたソレノイド63によって構成され、油温センサ64はコントロールバブル19内に収納されて潤滑油OLの油温を検知する既存の油温センサによって、また制御手段65は車載のトランスミッションコントロールユニット(TCU)によって構成される。
油温センサ64がコントロールバルブ19内の油温を検知し、その検知油温が制御手段64に送られ、制御手段64において予め設定された油温より高温か否かを判断し、設定された油温より高温のときはソレノイド63に通電(ON)し、否のとき、即ち検知油温が設定された温度以下では通電停止(OFF)に制御する。
隔壁3に配置されるソレノイド63は、OFF状態ではプランジャ63aが図8に仮想線で示す通常位置に維持されてオイルキャッチャ23のドレン孔27を閉鎖する一方、ONによりプランジャ63aが図8に実線で示すようにキャンセル位置に後退してドレン孔27を開放する。
このように構成された潤滑油面調整装置21は、通常時にはコントロールバルブ19内の潤滑油OLの油温は設定温度以下に保持され、油温センサ64により設定温度以下の油温が検知されてソレノイド63のプランジャ63aは通常位置に維持され、オイルキャッチャ23のドレン孔27はプランジャ63aによって閉鎖されている。
このオイルキャッチャ23のドレン孔27がプランジャ63aによって閉鎖された状態において、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18が停止時あるいは低速回転時には、ファイナルギヤ18による潤滑油OLを掻き上げる量が少なく、オイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は高位置Lに維持される。
高速回転時には、ファイナルギヤ18によって掻き上げられる潤滑油OLが多くなり、多くの潤滑油OLがオイルキャッチャ23に投入供給されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留される。この貯留によりトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少して潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。
一方、高出力や高負荷によってコントロールバブル19内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、油温センサ64がそれを検知し、制御手段65によってソレノイド63をONし、ソレノイド63のプランジャ63aが通常位置からキャンセル位置に後退してドレン孔27が開放される。ドレン孔27の開放により、オイルガイド28によって誘導されて開口部26からオイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLの全量がドレン孔29及びリーク孔24aから流出する。
これにより、オイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留されることがなくなり、トルクコンバータケース2内の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持されて潤滑油OLの油温の上昇が抑制されて良好な潤滑機能が確保できると共に、潤滑油OLの劣化が抑制される。
更に、コントロールバルブ19内の潤滑油OLが設定油温以下になると、油温センサ64がそれを検知し、制御手段65によってソレノイド43にOFFし、ソレノイド63のプランジャ63aがキャンセル位置から突出してオイルキャッチャ23のドレン孔27を閉鎖する通常位置に復帰保持される。
従って、本実施の形態によると、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャ23のドレン孔27がソレノイド63のプランジャ63aによって閉鎖され、オイルキャッチャ23の開口部26から潤滑油OLが投入可能な状態に維持され、オイルキャッチャ23の機能が確保される。これにより低速回転時にはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持され一方、高速回転時にはトルクコンバータケース2内下部に貯留される潤滑油OLの油面が低位置Lに保持される。
更に、高出力や高負荷によってコントロールバルブ19内の潤滑油OLの温度が上昇して設定油温より高温になると、ソレノイド63のプランジャ63aが通常位置からキャンセル位置に移動してオイルキャッチャ23を通常位置からキャンセル位置に揺動してドレン孔27を開放してオイルキャッチャ23の機能をキャンセルすることによって、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を高位置Lに保持して潤滑油OLの油温上昇を抑制することができる。
また、上記説明ではドレン孔開閉アクチュエータ62としてソレノイド63を用いたが、ドレン孔開閉アクチュエータ62は、ソレノイド63に限定されることなく、電磁バルブや油圧シリンダ装置等の他のアクチュエータによって構成することができる。
なお、上記説明では油温センサ62は、コントロールバルブ19内に配置された既存の油温センサを用いたが、油温センサ62をトルクコンバータケース2内に配置し、トルクコンバータケース2の下部に貯留する潤滑油OLの油温を検知することもできる。
(第7実施の形態)
図9を参照して本発明の第7実施の形態を説明する。
図9は上記第1実施の形態における図2に対応する潤滑油面調整装置の説明図である。なお、図9において図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細を省略する。
本実施の形態にける潤滑油面調整装置21は、トルクコンバータケース2内において隔壁3にヒンジ22によって上下方向に揺動自在に支持されたオイルキャッチャ23と、オイルキャッチャ23に潤滑油OLを貯留するオイルキャッチャ機能を停止するオイルキャッチャ機能停止手段71とを有している。
オイルキャッチャ23は、底部24及び周壁25を備え上方が開放された升状であって、底部24にリーク孔24aが穿設されている。周壁25は、隔壁3に接面可能な基端面25aを有し、基端面25aの下端部がヒンジ22を介して隔壁3に揺動自在に支持されている。
オイルキャッチャ機能停止手段71は、オイルキャッチャ23の周壁25の上部と隔壁3の上部との間に掛け渡された、予め設定された温度より高温では伸長変形すると共に、この設定温度以下では収縮状態となる形状記憶合金によって構成される。このオイルキャッチャ機能停止手段71が収縮状態においては、基端面25aが隔壁3に当接してオイルキャッチャ23は図9に実線で示す通常位置に保持される。一方、オイルキャッチャ機能停止手段71が伸長状態でオイルキャッチャ23がヒンジ22を中心に仮想線で示すように下方に揺動して傾倒し、潤滑油OLが流出して貯留不可能なキャンセル位置に保持される。
次に、このように構成された潤滑油面調整装置21の作用を説明する。
このように構成された潤滑油面調整装置21は、デファレンシャル装置17のファイナルギヤ18が停止時あるいは低速回転時には、オイルキャッチャ機能停止手段71が収縮状態に保持され、オイルキャッチャ23は、その基端面25aが隔壁3に当接した通常位置に保持されている。この低速回転時にファイナルギヤ18による潤滑油OLを掻き上げる量が少なく、オイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLは全量がリーク孔24aから流出してトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面は高位置Lに維持される。また、高速回転時には、ファイナルギヤ18によって掻き上げられる潤滑油OLが多くなり、多くの潤滑油OLがオイルキャッチャ23に投入供給されてオイルキャッチャ23内に潤滑油OLが貯留され、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLが減少して潤滑油OLの油面は低位置Lに維持される。
一方、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、ファイナルギヤ18によってその高温の潤滑油OLが掻き上げられてオイルキャッチャ機能停止手段71に供給され、オイルキャッチャ機能停止手段71が加温されて伸長変形する。このオイルキャッチャ機能停止手段71の伸長変形によって、オイルキャッチャ23がヒンジ22を中心に通常位置から仮想線で示すキャンセル位置まで下方に揺動して傾倒する。
これにより、オイルキャッチャ23内に投入された潤滑油OLが貯留することなく流出し、トルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面が高位置Lに保持されて潤滑油OLの油温の上昇が抑制されて良好な潤滑機能が確保できると共に、潤滑油OLの劣化が抑制される。
更に、トルクコンバータケース2内の潤滑油OLが設定油温以下になると、その設定油温以下の潤滑油OLがファイナルギヤ18によって掻き上げられてオイルキャッチャ機能停止手段71に供給されて冷却され、オイルキャッチャ機能停止手段71が収縮する。オイルキャッチャ機能停止手段71の収縮変形によって、オイルキャッチャ23は、ヒンジ22を中心にキャンセル位置から、基端面25aが隔壁3に当接する通常位置まで揺動して保持される。
従って、本実施の形態によると、第1実施の形態と同様に、低速回転時及び高速回転時においてオイルキャッチャ23が通常位置に保持されてオイルキャッチャ23の開口部26から潤滑油OLが投入可能な状態に維持され、オイルキャッチャ23の機能が確保される。
更に、高出力や高負荷によってトルクコンバータケース2内の潤滑油OLの温度が上昇して設定温度より高温になると、オイルキャッチャ機能停止手段71が伸長変形してオイルキャッチャ23を通常位置からキャンセル位置に揺動して傾倒し、オイルキャッチャ23の機能がキャンセルされてトルクコンバータケース2の下部に貯留される潤滑油OLの油面を高位置Lに保持して潤滑油OLの油温の上昇を抑制することができる。
なお、形状記憶合金からなるオイルキャッチャ機能停止手段71に代えて、例えばエア或いはオイル等の熱膨張流体が収容され、予め設定された温度より高温で伸長すると共に設定温度以下では収縮状態となるダンパを、オイルキャッチャ23と隔壁3との間に掛け渡して、オイルキャッチャ23を通常位置とキャンセル位置との間で揺動させるオイルキャッチャ機能停止手段を構成することもできる。更に、潤滑油OLの油温に基づいて作動する各種アクチュエータによってオイルキャッチャ23を通常位置とキャンセル位置との間で揺動させることもできる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記各実施の形態ではオイルキャッチャ23を隔壁3に配置したが、隔壁3に限らすハウジング1の適宜箇所に配置することも可能であり、オイルガイドを省略することもできる。更に、有段の自動変速機に限らず無段変速機や手動式変速機等の種々の車両用変速機に適用することができる。更に、デファレンシャル装置のファイナルギヤに限らず、潤滑油OLに下部が浸漬して潤滑油を掻き上げ潤滑するギヤ等の回転体を備えた各種の車両用変速機に適用することもできる。
本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第1実施の形態に係る潤滑油面調整装置を備えた車両用変速機の概要構成を示す図である。 潤滑油面調整装置の説明図である。 本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第2実施の形態に係る潤滑油面調整装置の説明図である。 本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第3実施の形態に係る潤滑油面調整装置の説明図である。 本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第4実施の形態に係る潤滑油面調整装置の説明図である。 第4実施の形態に係る他の潤滑油面調整装置の説明図である。 本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第5実施の形態に係る潤滑油面調整装置の説明図である。 本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第6実施の形態に係る潤滑油面調整装置の説明図である。 本発明における車両変速機の潤滑油面調整装置の第7実施の形態に係る潤滑油面調整装置の説明図である。 従来の潤滑油面調整装置を備えた車両用変速機の概要構成を示す図である。
符号の説明
1 ハウジング
17 デファレンシャル装置
18 ファイナルギヤ(回転体)
21 潤滑油面調整装置
22 ヒンジ
23 オイルキャッチャ
24 底部
24a リーク孔
26 開口部
27 ドレン孔
31 オイルキャッチャ機能停止手段
35 オイルキャッチャ機能停止手段
36 ダンパ
41 オイルキャッチャ機能停止手段
42 オイルキャッチャ揺動アクチュエータ
44 油温センサ
45 制御手段
51 オイルキャッチャ機能停止手段
52 遮蔽部材
53 ヒンジ
54 駆動手段
58 遮蔽部材(オイルキャッチャ機能停止手段)
61 オイルキャッチャ機能停止手段
62 ドレン孔開閉アクチュエータ
64 油温センサ
65 制御手段
71 オイルキャッチャ機能停止手段

Claims (10)

  1. 中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、
    上記潤滑油が予め設定された油温より高温のときに上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持すべく上記オイルキャッチャによる潤滑油の貯留を停止するオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  2. 中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、
    上記オイルキャッチャは、
    高速回転時に潤滑油をオイルキャッチャに貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置にする通常位置と、傾倒して投入される潤滑油を制限してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置にするキャンセル位置との間で揺動自在にハウジングに揺動自在に支持され、
    上記潤滑油が予め設定された油温より高温のとき上記オイルキャッチャを上記キャンセル位置に傾倒させるオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  3. 上記オイルキャッチャ機能停止手段は、
    上記ハウジングとオイルキャッチャとの間に掛け渡されて上記設定された油温以下では伸長状態でかつ上記設定された油温より高温では収縮変形する形状記憶合金によって形成され、伸長状態で上記オイルキャッチャを通常位置に保持し、かつ収縮変形により上記オイルキャッチャをキャンセル位置に傾倒せしめることを特徴とする請求項2に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  4. 上記オイルキャッチャ機能停止手段は、
    ハウジングとオイルキャッチャとの間に掛け渡され、かつ熱膨張流体が収容されて上記設定された油温以下では伸長状態でかつ該設定された油温より高温のとき収縮するダンパであって、伸長状態で上記オイルキャッチャを通常位置に保持し、かつ収縮により上記オイルキャッチャをキャンセル位置に傾倒せしめることを特徴とする請求項2に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  5. 上記オイルキャッチャ機能停止手段は、
    潤滑油の油温を検知する油温センサと、
    上記オイルキャッチャを上記通常位置とキャンセル位置との間で揺動させるオイルキャッチャ揺動アクチュエータと、
    上記油温センサによる検知油温に基づいて上記オイルキャッチャ揺動アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  6. 中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、
    上記潤滑油が予め設定された油温より高温のとき上記オイルキャッチャの開口部を遮蔽してオイルキャッチャに投入される潤滑油を制限してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持するオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  7. 上記オイルキャッチャ機能停止手段は、
    上記オイルキャッチャの開口部を開放する通常位置と該開口部を遮蔽するキャンセル位置との間で移動する遮蔽部材と、
    上記設定された油温以下では上記遮蔽部材を通常位置に保持し、かつ該設定された油温より高温では上記遮蔽部材をキャンセル位置に移動せしめる駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  8. 中空状のハウジングの下部に貯留された潤滑油に下端部が浸漬する回転体によって上記潤滑油を掻き上げて被潤滑部を潤滑し、かつ上記ハウジング内に配置されて上部に上記回転体によって掻き上げられた潤滑油が投入される開口部を有し底部にリーク孔が形成されたオイルキャッチャを備え、低速回転時には上記回転体によって掻き上げられて投入された潤滑油を該オイルキャッチャ内に貯留することなく上記リーク孔から流出してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持し、高速回転時には上記回転体によって掻き上げられて上記リーク孔からの流出量を超える潤滑油がオイルキャッチャに投入されて該オイルキャッチャに潤滑油を貯留して上記ハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を低位置に保持する車両用変速機の潤滑油面調整装置において、
    上記オイルキャッチャが、ドレン孔を有し、
    上記潤滑油が予め設定された油温より高温では上記オイルキャッチャのドレン孔を開放して上記オイルキャッチャによる潤滑油の貯留を阻止してハウジングの下部に貯留される潤滑油の油面を高位置に保持するオイルキャッチャ機能停止手段を備えたことを特徴とする車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  9. 上記オイルキャッチャ機能停止手段は、
    潤滑油の油温を検知する油温センサと、
    上記オイルキャッチャのドレン孔を開閉するドレン孔開閉アクチュエータと、
    上記油温センサによる検知油温に基づいて上記ドレン孔開閉アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項8に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置。
  10. 上記回転体は、デファレンシャル装置のファイナルギヤであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両用変速機の潤滑油面調整装置。
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