JP4893374B2 - 質問器、無線認証システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を用いて入退室の管理や物品管理を行うための質問器及び無線認証システムである。
従来、壁面やゲート等に固定された質問器と、ユーザに携行されたり物品に装着されたりする応答器(ICタグ)とを有し、応答器が前記質問器に搭載される起動装置から非接触で起動されて情報を受け、前記質問器に搭載される認証装置へ情報を無線送信する非接触ICタグシステム又はICカードシステムなどの無線認証システムが広く知られている。図14は、無線認証システムの典型的な従来技術を示すブロック図であり、図15は、無線認証システムが部屋の入退室管理に使用される例の説明図である。
図14に示す無線認証システムが例えば図15に示すように部屋3の入退室管理に使用される場合、質問器1は、制御部11で生成した起動信号を、LF帯送信部12において、誘導磁界の信号成分に重畳し、増幅してLFアンテナ13から第1の無線通信方式(LF)にて予め定められた周期で応答器2に向けて間欠的に送信する。これにより、応答器2の周囲には認証エリア5が形成され、その認証エリア5内に入ったユーザMが所持する応答器2では、質問器1からの起動信号をLFアンテナ21で受信した後に、LF帯受信部22が制御部23を起動し、該制御部23は自身に予め設定されている固有の識別情報(ID)を含む応答信号を生成し、RF送受信部24からRFアンテナ25を介して、第2の無線通信方式(UHF)にて、応答器2に対して返信する。
前記応答信号は、質問器1のRFアンテナ14からRF送受信部15で受信され、前記制御部11に入力されて、応答した応答器を識別する。識別した応答器が予め登録された識別情報を有するものであれば、制御部11は、前記RF送受信部15からRFアンテナ14を介して、前記第2の無線通信方式(UHF)にて、認証完了した応答器2の識別情報をACK信号として送信する。そのACK信号をRFアンテナ25からRF送受信部24で受信すると、制御部23は応答信号の送信を終了する。制御部11は、また、認証を完了した際には、表示部16やブザー18によりその旨を示す表示や音出力を行うとともに、ドアDの解錠動作を行う。
このようにLF帯(長波帯:30〜300kHz)の起電力で応答器2を起動させて、制御部23が、RF送受信部24に、内蔵電池26を電源として、UHF帯(極超短波帯:300MHz〜3GHz)の応答信号を返信させる従来技術として、例えば下記特許文献1がある。このような構成で、前記認証エリア5を、1.5〜2mの比較的狭い範囲に正確に規定することができるようになっている。また、UHF帯のRF送受信部24の消費電力が10〜20mAと大きいのに対して、LF帯のLF帯受信部22が数μAの微弱な電力で起動するので、待機状態でRF送受信部24を使用しないことで、前記内蔵電池2の電力消費を抑え、応答器2の長寿命化が図られている。なお、他の従来技術として、下記特許文献2もある。
特開2006−72706号公報 特開平11―110501号公報
このような無線通信システムにおいては、応答器が起動信号を受信できる距離(認証エリアの大きさ)を、当該無線通信システムの使用目的等に応じて調節できる機能が要求される。従来の無線通信システムでは、応答器の受信感度を調節する機構を該応答器に設置し、応答器が起動信号を受信できる距離を調節できるようにしたものが存在する。しかしながら、この場合、質問器の送信出力は固定であるため、応答器の受信感度を下げた場合には、その受信感度に相応しい送信出力を超える送信出力で質問器が起動信号を送信することとなるため、無駄なエネルギーが消費される。また、新たな質問器が既設の質問器に隣接して設置される状況では、質問器の送信出力は固定であると、各質問器から送信される起動信号が干渉する場合もある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、エネルギー効率の悪化や起動信号の干渉を防止又は抑制しつつ、認証エリアを調節可能な無線認証システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、応答器に送信すべき内容を示す送信データで搬送波を変調してなる起動信号を第1の無線通信方式により起動可能エリア内に存在する前記応答器に送信アンテナから間欠的に送信して該応答器を起動させ、予め個別に設定された識別情報を含む応答信号を第2の無線通信方式により前記応答器から受信して、前記応答信号に基づき前記応答器の認証を行う質問器であって、前記起動信号を前記応答器に送信する送信部を備え、前記送信部は、更に、前記搬送波を分周する分周部を備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて設定された分周比で分周された搬送波を前記送信データで変調し、この変調処理後の信号を用いて、共振周波数が分周前の搬送波の周波数と同じである前記送信アンテナを駆動する質問器である。
この発明によれば、質問器に、前記起動可能エリアの大きさに応じて送信出力が可変に構成された送信部を備えたので、応答器の受信感度に相応しい送信出力に調節することが可能となり、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができる。また、質問器の送信出力が可変であるため、新たな質問器を既設の質問器に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器の起動可能エリアを前記既設の質問器の起動可能エリアに干渉しないように、前記新たな質問器や既設の質問器の送信出力を調節することができる。
また、比較的簡単な構成で、認証エリアを調節できる機能を実現することができるとともに、前記分周比を可変とすることで、送信出力の可変範囲を比較的大きく設定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の質問器において、前記送信部は、前記変調処理後の信号のデューティを変えるデューティ比可変部を備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて設定されたデューティを有する変調処理後の信号を用いて前記送信アンテナを駆動するものである。
この発明によれば、比較的簡単な構成で、認証エリアを調節できる機能を実現することができるとともに、前記デューティを0(%)〜50(%)までの範囲で可変とすることで、送信出力の可変範囲を比較的大きく設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の質問器において、前記送信部は、前記変調処理後の信号の信号レベルを増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅処理に用いる増幅率を変化させるゲイン可変部とを備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて設定された増幅率で前記増幅部により増幅された信号を用いて前記送信アンテナを駆動するものである。
この発明によれば、比較的簡単な構成で、認証エリアを調節できる機能を実現することができるとともに、前記増幅率を可変とすることで、送信出力の可変範囲を比較的大きく設定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の質問器において、前記送信部は、前記送信アンテナの一方の端子に接続され、前記変調処理後の信号を第1の増幅率で増幅する第1のアンプ部と、前記変調処理後の信号を第2の増幅率で前記第1のアンプ部による増幅処理に対して逆位相で差動増幅するための第2のアンプ部と、前記第2のアンプ部と前記送信アンテナの他方の端子に接続され、前記第2のアンプ部を前記送信アンテナの他方の端子に対して接続する状態と遮断する状態との間で切り替えるアンプ部切替部とを備え、前記第1、第2のアンプ部のうち、前記起動可能エリアの大きさに応じて前記送信アンテナに接続されたアンプ部を用いて前記変調処理後の信号を増幅し、この増幅した信号を用いて前記送信アンテナを駆動するものである。
この発明によれば、アンプ部切替部により、前記第2のアンプ部を前記送信アンテナの他方の端子に対して接続する状態に設定されたときには、前記第1、第2のアンプ部の両方を用いて前記変調処理後の信号が増幅され、前記第2のアンプ部を前記送信アンテナの他方の端子に対して遮断する状態に設定されたときには、前記第1のアンプ部のみを用いて前記変調処理後の信号が増幅される。
このように、本発明では比較的簡単な構成で、認証エリアを調節できる機能を実現することができるとともに、設けるアンプ部の数に応じて送信出力を段階的に切り替えることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の質問器において、前記送信部は、電磁界の放射強度が異なる複数の送信アンテナと、前記変調処理後の信号を出力する対象の送信アンテナを前記複数の送信アンテナの中から前記起動可能エリアの大きさに応じて択一的に選択するためのアンテナ切替部とを備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて選択された送信アンテナを用いて前記起動信号を応答器に送信するものである。
この発明によれば、アンテナ切替部により、前記複数の送信アンテナの中から1の送信アンテナが択一的に選択され、その送信アンテナを用いて起動信号の送信が行われる。
このように、本発明では比較的簡単な構成で、認証エリアを調節できる機能を実現することができるとともに、設ける送信アンテナの数に応じて送信出力を段階的に切り替えることができる。
請求項に記載の発明は、応答器に送信すべき内容を示す送信データで搬送波を変調してなる起動信号を第1の無線通信方式により起動可能エリア内に存在する前記応答器に送信アンテナから間欠的に送信する起動装置と、前記起動信号に応答して起動し、予め個別に設定された識別情報を含む応答信号を第2の無線通信方式により送信する応答器と、前記応答信号に基づいて前記応答器の認証を行う認証装置とを備えて成る無線認証システムであって、前記起動装置及び認証装置は、請求項1ないしのいずれかに記載の質問器を構成する無線認証システムである。
この発明によれば、無線認証システムにおいて、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明による作用が得られる。
本発明によれば、エネルギー効率の悪化や起動信号の干渉を防止又は抑制しつつ、認証エリアを調節可能な無線認証システムを実現することができる。
本発明に係る無線認証システムの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る無線認証システムの電気的な構成の一例を示す図である。図1に示すように、無線認証システム100は、質問器31と応答器32とを備えて構成されている。
質問器31は、制御部4で生成した起動信号を、無線送信処理部(LF帯送信回路)42において誘導磁界の信号成分(搬送波)に重畳し、増幅してコイルとコンデンサとからなる共振回路を有するLFアンテナ43から第1の無線通信方式(LF)により応答器32に向けて一定の周期で同報送信する。これにより、質問器31に周囲には、応答器32が起動し質問器31との間で通信可能となる認証エリア(前記起動可能エリアに相当)5が形成される。
応答器32は、例えばユーザ等により携行される。前記認証エリア5内に進入したユーザにより携行される応答器32は、質問器31からの起動信号をLFアンテナ51で受信した後に、無線受信処理部(LF帯受信回路)52が制御部53を起動し、該制御部53は内蔵電池56を電源として、自身に予め設定されている固有の識別情報(ID)を含む応答信号を生成し、該応答信号を、無線送信処理部(RF送信回路)54からRFアンテナ55を介して、第2の無線通信方式(UHF)により質問器31に対して返信する。
前記応答信号は、質問器31のRFアンテナ44から無線受信処理部(RF受信回路)45で受信され、前記制御部4に入力される。制御部4は、この応答信号に含まれる識別情報に基づき応答した応答器を識別する。識別した応答器がユーザIDやグループIDなどで予め登録された識別情報を有するものであれば、制御部4は、表示部46とブザー48とで認証完了を示す音の出力や表示を行うとともに、ドアの解錠を行う一方、識別した応答器が予め登録された識別情報を有さないものであるときには、施錠状態を維持するとともに、表示部46とブザー48とで警告表示や警告音出力を行う。
このようにLF帯(長波帯:30〜300kHz)の起電力で応答器32を起動させて、制御部53が、無線送信処理部54に、内蔵電池56を電源として、UHF帯(極超短波帯:300MHz〜3GHz)の応答信号を返信させることで、前記認証エリア8を、1.5〜2mの比較的狭い範囲に正確に規定することができるとともに、UHF帯の無線送信処理部54の消費電力が10〜20mAと大きくても、LF帯の無線受信処理部52が数μAの微弱な電力で起動するので、待機状態で無線送信処理部54を使用しないことで、前記内蔵電池56の電力消費を抑え、応答器32の長寿命化が図られている。
本実施形態では、前記UHF帯に対して、応答器32側では無線送信処理部54が用いられ、質問器31側では無線受信処理部45が用いられ、逆方向の通信が行われない単方向通信である。代わりに、質問器31の制御部4は、ACK信号となる認証を完了した応答器32の識別情報(ID)を、前記起動信号の次回送信フレームに含め、前記無線送信処理部42において誘導磁界の信号成分に重畳させ、第1の無線通信方式(LF)にて応答器32に向けて送信させる。前記ACK信号をLFアンテナ51から無線受信処理部52で受信すると、制御部53は、表示部57に表示を行うとともに、応答信号の送信を終了する。
ユーザは、前記認証エリア5内に入ったかどうかわからず、早期に認証させたい場合には、操作スイッチ58を操作することで、制御部53は前記無線受信処理部52を起動し、前記起動信号を強制受信させる。
図2は、本実施形態における質問器31の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部42の具体的な構成を示している。図2に示すように、無線送信処理部42は、キャリア生成部421と、変調信号生成部422と、デューティ比可変部423と、アンプ部424とを備えて構成されている。
無線送信処理部42は、キャリア生成部421により搬送波を生成し、制御部4で生成された送信データで前記キャリア生成部421により生成された搬送波を変調信号生成部422により変調する。なお、キャリア生成部421により生成される搬送波の周波数と前記LFアンテナ43の共振周波数とは一致する。
また、デューティ比可変部423は、変調信号生成部422から出力される変調信号のデューティを変えるものである。アンプ部424は、デューティ比可変部423により設定されたデューティを有する変調信号(電圧パルス)を増幅し、この増幅した電圧パルスによりLFアンテナ43を駆動するためのものである。
図3(a),(c)は、LFアンテナ43の入力信号の波形を示すタイムチャートであり、同図(b),(d)は、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の波形を示す図である。
図3(a),(c)に示すように、変調信号生成部422により生成される変調信号は、或るデューティを有する矩形波(パルス)の信号であり、図3(b),(d)に示すように、前述のパルスをLFアンテナ43に供給することで、該パルスの周期と同じ周期の正弦波電流がLFアンテナ43に流れる。
そして、これらの図から判るように、変調信号生成部422により生成された変調信号のデューティをデューティ比可変部423により変えることで、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値を変えることができる。なお、変調信号の周波数は一定のままである。すなわち、図3(a)に示すように、前記変調信号のデューティDを相対的に大きくする(D=D1)と、図3(b)に示すように、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値Aは相対的に大きくなり(A=A1)、図3(c)に示すように、前記変調信号のデューティDを相対的に小さくする(D=D2<D1)と、図3(d)に示すように、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値Aは相対的に小さくなる(A=A2<A1)。
質問器31は、「1」のディジタル信号を、図3(a),(c)に示すような所定数のパルスで表現し、該パルスをLFアンテナ43に出力する。このパルスによってLFアンテナ43には図3(b),(d)に示すようなアンテナ電流が流れ、該LFアンテナ43から前記アンテナ電流の大きさに応じた強度の電磁界が発生する。応答器32においては、この電磁界により電力が生成され、この電力の積算値が予め設定された閾値を超えると、質問器31から「1」のディジタル信号が送信されたものと認識する。
したがって、応答器32が質問器31から或る距離に存在する場合に、図3(a)に示すパルスで図3(b)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成したときに該起動信号が前記応答器32に受信されたとしても、図3(c)に示すパルスで図3(d)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成しても、応答器32内で生成される電力が前記閾値を超えず、前記起動信号が前記応答器32に未受信となる場合が発生する。すなわち、パルスのデューティを変えることで、質問器31の送信強度が変化し、認証エリア5の大きさが変化する。
図1に示す操作部47は、本実施形態においては、前記パルスのデューティを変化させる操作を行うためのものであり、この操作部47を操作することで、デューティ比可変部423が前記パルスのデューティを変化させ、ひいては認証エリア5の大きさを変えることができる。例えば、操作部47により、前記パルスのデューティを図3(a)に示すデューティD1から図3(c)に示すデューティD2に変える操作を行うことで、認証エリア5の大きさを小さくすることができ、逆に、前記パルスのデューティD2を図3(c)に示すデューティD1から図3(a)に示すデューティに変える操作を行うことで、認証エリア5の大きさを小さくすることができる。
以上のように、本実施形態では、変調信号生成部422から出力される変調信号のデューティを変えることができるように構成したので、LFアンテナ43の送信強度を変化させることができ、ひいては、認証エリア5の大きさを変えることができる。その結果、応答器32の受信感度に相応しい送信出力に調節することができ、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができるとともに、新たな質問器31を既設の質問器31に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器31の認証エリアが前記既設の質問器31の認証エリアに干渉しないように前記新たな質問器31の送信出力を調節することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本実施形態における質問器31の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部42の具体的な構成を示している。図4に示すように、無線送信処理部42は、キャリア生成部421と、変調信号生成部422と、ゲイン可変部425と、アンプ部424とを備えて構成されている。なお、キャリア生成部421、変調信号生成部422及びアンプ部424の構成については、前記第1の実施形態のものと略同様の構成を有するので、それらの説明は省略し、また、第1の実施形態と同一の符号を付している。
ゲイン可変部425は、アンプ部424による増幅処理に用いる増幅率(ゲイン)を変化させるものである。アンプ部424は、変調信号生成部422により出力される変調信号(パルス信号)を、ゲイン可変部425により設定された増幅率で増幅し、この増幅した変調信号をLFアンテナ43に出力するものである。
図5(a)は、LFアンテナ43の入力信号の波形を示すタイムチャートであり、同図(b)は、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の波形を示す図である。
図5(a),(c)から判るように、変調信号生成部422により生成された変調信号の電圧値を変更することで、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値を変えることができる。すなわち、図5(a)に示すように、前記ゲインを相対的に大きくし前記変調信号の電圧値Vを相対的に大きくする(V=V1)と、図5(b)に示すように、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値Aは相対的に大きくなり(A=A3)、図5(c)に示すように、前記ゲインを相対的に小さくし前記変調信号の電圧値を相対的に小さくする(V=V2<V1)と、図5(d)に示すように、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値Aは相対的に小さくなる(A=A4<A3)。
前述したように、応答器32は、質問器31により生成された電磁界により電力を生成し、この電力の積算値が予め設定された閾値を超えると、質問器31から「1」のディジタル信号が送信されたものと認識する。
したがって、応答器32が質問器31から同一距離に存在する場合に、図5(a)に示すパルスで図5(b)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成したときに該起動信号が前記応答器32に受信されたとしても、図5(c)に示すパルスで図5(d)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成しても、応答器32内で生成される電力が前記閾値を超えず、前記起動信号が前記応答器32に未受信となる場合が発生する。すなわち、パルスの電圧値を変えることで、質問器31の送信強度が変化し、認証エリア5の大きさが変化する。
図1に示す操作部47は、本実施形態では、前記ゲイン可変部425により設定する増幅率を変える操作を行うためのものであり、この操作部47を操作することで、前記ゲイン可変部425が前記パルスの電圧値を変化させ、ひいては、認証エリア5の大きさを変えることができる。例えば、操作部47により、前記パルスの電圧値を図5(a)に示す電圧値V1から図5(c)に示す電圧値V2に変える操作を行うことで、認証エリア5の大きさを小さくすることができ、逆に、前記パルスの電圧値V2を図5(c)に示す電圧値V2から図5(a)に示す電圧値V1に変える操作を行うことで、認証エリア5の大きさを小さくすることができる。
以上のように、本実施形態では、変調信号生成部422から出力される変調信号の電圧値を変えることができるように構成したので、LFアンテナ43の送信強度を変化させることができ、ひいては、認証エリア5の大きさを変えることができる。その結果、応答器32の受信感度に相応しい送信出力に調節することができ、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができるとともに、新たな質問器31を既設の質問器31に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器31の認証エリアが前記既設の質問器31の認証エリア5に干渉しないように前記新たな質問器31の送信出力を調節することができる。
(第3の実施形態)
図6は、本実施形態における質問器31の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部42の具体的な構成を示している。図6に示すように、無線送信処理部42は、キャリア生成部421と、変調信号生成部422と、第1アンプ部426aと、第2アンプ部426bと、アンプ部切替部427とを備えて構成されている。なお、キャリア生成部421及び変調信号生成部422の構成については、前記第1の実施形態のものと略同様の構成を有するので、それらの説明は省略し、第1の実施形態と同一の符号を付している。
第1アンプ部426a及び第2アンプ部426bは、前記変調信号を互いに逆位相で差動増幅可能に構成されており、第1アンプ部426aは、変調信号生成部422とLFアンテナ43の一方の端子とに接続されている。また、第2アンプ部426bは、変調信号生成部422に接続されている。
さらに、第2アンプ部426bとLFアンテナ43との間には、アンプ部切替部427が設置されており、このアンプ部切替部427は、LFアンテナ43の他方の端子に接続された端子T1と、第2アンプ部426bの端子に接続された端子T2と、グランドに接続された端子T3と、切片L1とを備えて成り、LFアンテナ43の前記他方の端子に接続する対象を、第2アンプ部426bとグランドとの間で切り替えるものである。
図7(a),(c)は、LFアンテナ43の入力信号の波形を示すタイムチャートであり、同図(b),(d)は、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の波形を示す図である。
切片L1により端子T1と端子T2とが接続されたときには、図7(a)に示すように、第1アンプ部426a及び第2アンプ部426bにより前記変調信号が互いに逆位相で差動増幅された信号(パルス)がLFアンテナ43に入力される。また、図7(b)に示すように、端子T1と端子T3とが接続されたときには、前記変調信号が第1アンプ部426aにのみ増幅された信号(パルス)が前記LFアンテナ43に入力される。
図7(a),(c)から判るように、第1アンプ部426a及び第2アンプ部426bにより前記変調信号が互いに逆位相で差動増幅された信号は、第1アンプ部426aにのみ増幅された増幅信号に比して2倍の振幅を有するものとなる(V3=2×A4)。これにより、図7(b),(d)に示すように、第1アンプ部426a及び第2アンプ部426bにより前記変調信号が互いに逆位相で差動増幅される場合は、第1アンプ部426aにのみ増幅される場合に比して、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅も2倍となる(A5=2×A6)。
前述したように、応答器32は、質問器31により生成された電磁界により電力を生成し、この電力の積算値が予め設定された閾値を超えると、質問器31から「1」のディジタル信号が送信されたものと認識する。
したがって、応答器32が質問器31から同一距離に存在する場合に、図7(a)に示すパルスで図7(b)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成したときに該起動信号が前記応答器32に受信されたとしても、図7(c)に示すパルスで図7(d)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成しても、応答器32内で生成される電力が前記閾値を超えず、前記起動信号が前記応答器32に未受信となる場合が発生する。すなわち、パルスの振幅値を変えることで、質問器31の送信強度が変化し、認証エリア5の大きさが変化する。
図1に示す操作部47は、本実施形態では、前記アンプ部切替部427による切替動作を指示する入力操作を行うためのものであり、この操作部47を操作することで、前記アンプ部切替部427がLFアンテナ43の前記他方の端子に接続する対象を、第2アンプ部426bとグランドとの間で切り替える。例えば、操作部47により端子T1と端子T2とを接続させる操作を行うことで、前記パルスの振幅値が図7(a)に示す電圧値V3から図7(c)に示す電圧値V4に変化し、これにより、認証エリア5の大きさを小さくすることができ、端子T1と端子T3とを接続させる操作を行うことで、前記パルスの電圧値V2を図5(c)に示す電圧値V2から図5(a)に示す電圧値V1に変化し、これにより認証エリア5の大きさを小さくすることができる。
以上のように、本実施形態では、変調信号生成部422から出力される変調信号の振幅値を変えることができるように構成したので、LFアンテナ43の送信強度を変化させることができ、ひいては、認証エリア5の大きさを変えることができる。その結果、応答器32の受信感度に相応しい送信出力に調節することができ、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができるとともに、新たな質問器31を既設の質問器31に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器31の認証エリアが前記既設の質問器31の認証エリア5に干渉しないように前記新たな質問器31の送信出力を調節することができる。
なお、本実施形態では、LFアンテナ43に接続及び遮断される対象が第2アンプ部426bのみであるが、これに限らず、増幅率が互いに異なる複数のアンプ部が図略の切替部により択一的に接続可能に構成してもよい。この場合、差動増幅信号の振幅値を複数段階で切り替えることができるため、認証エリア5の大きさをより精度よく設定することができる。
(第4の実施形態)
図8は、本実施形態における質問器31の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部42の具体的な構成を示している。図8に示すように、無線送信処理部は、キャリア生成部421と、分周切替部428と、変調信号生成部422と、アンプ部424とを備えて構成されている。なお、キャリア生成部421、変調信号生成部422及びアンプ部424の構成については、前記第1の実施形態のものと略同様の構成を有するので、それらの説明は省略し、また、第1の実施形態におけるキャリア生成部421、変調信号生成部422及びアンプ部424と同一の符号を付している。
分周切替部428は、キャリア生成部421により生成された搬送波を所定の分周比で分周するものである。変調信号生成部422は、制御部4で生成された送信データで、前記分周切替部428により分周された搬送波を変調し、その変調信号をアンプ部424に入力する。
図9(a),(c)は、LFアンテナ43の入力信号の波形を示すタイムチャートであり、同図(b),(d)は、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の波形を示す図である。
図9(a)〜(d)から判るように、キャリア生成部421により生成される搬送波を所定の分周比で分周することで、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値を変えることができる。すなわち、図9(a)は、キャリア生成部421により生成される搬送波の周波数と、前記LFアンテナ43の共振周波数とが同一である場合(周波数=1/T1)における前記出力波形を示すものであり、図9(c)に示すように、キャリア生成部421により生成される搬送波を所定の分周比1/nで分周する(図9(c)では、分周比=1/3に設定されている)と、LFアンテナ43への出力信号におけるn次の高調波成分とLFアンテナ43の共振周波数とが一致する。したがって、図9(d)に示すように、このときにLFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値A8は、キャリア生成部421により生成される搬送波の周波数と前記LFアンテナ43の共振周波数とが同一である場合の振幅値A7の約1/nになる(図9(d)では、A8≒A7×(1/3))。
前述したように、応答器32は、質問器31により生成された電磁界により電力を生成し、この電力の積算値が予め設定された閾値を超えると、質問器31から「1」のディジタル信号が送信されたものと認識する。
したがって、応答器32が質問器31から同一距離に存在する場合に、図9(a)に示すパルスで図9(b)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成したときに該起動信号が前記応答器32に受信されたとしても、図9(c)に示すパルスで図9(d)に示すアンテナ電流をLFアンテナ43内に発生させて起動信号を生成しても、応答器32内で生成される電力が前記閾値を超えず、前記起動信号が前記応答器32に未受信となる場合が発生する。すなわち、パルスの周期を変える(搬送波を分周し、且つその分周比を変える)ことで、認証エリア5の大きさが変化する。
図1に示す操作部47は、本実施形態では、前記分周切替部428により設定する分周比を変える操作を行うためのものであり、この操作部47を操作することで、前記分周切替部428が前記搬送波の分周比を変化させる。これにより、認証エリア5の大きさを変えることができる。例えば、操作部47により、分周比を図9(a)に示す「1」から図9(c)に示す「1/n」に変える操作(前記パルスの周期を図9(a)に示す周期T1から図9(c)に示す周期T2に変える操作)を行うことで、認証エリア5の大きさを小さくすることができ、逆に、分周比を図9(c)に示す「1/n」から図9(a)に示す「1」に変える操作(前記パルスの周期T2を図9(c)に示す周期T2から図9(a)に示す周期T1に変える操作)を行うことで、認証エリア5の大きさを大きくすることができる。
以上のように、本実施形態では、キャリア生成部421により生成される搬送波を所定の分周比で分周することができるように構成したので、LFアンテナ43の送信強度を変化させることができ、ひいては、認証エリア5の大きさを変えることができる。その結果、応答器32の受信感度に相応しい送信出力に調節することができ、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができるとともに、新たな質問器31を既設の質問器31に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器31の認証エリアが前記既設の質問器31の認証エリア5に干渉しないように前記新たな質問器31の送信出力を調節することができる。
なお、本実施形態では、前記搬送波を予め定められた1つの分周比で分周するかしないかを指定可能に構成したが、これに限らず、分周する場合の分周比を予め複数設定し、分周する場合の分周比を指定可能に構成してもよい。この場合、搬送波の周期を複数段階で切り替えることができるため、認証エリア5の大きさをより精度よく設定することができる。
(第5の実施形態)
図10は、本実施形態における質問器31の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部42の具体的な構成を示している。図10に示すように、本実施形態においては、質問器31が、電磁界の放射強度が異なる複数のLFアンテナ(図10では、2種類のLFアンテナ43a,43b)が設けられていると共に、アンプ部424に接続する対象のLFアンテナを前記複数のLFアンテナ間で切り替えるアンテナ切替部429を備えているところに特徴を有している。
無線送信処理部42は、キャリア生成部421、変調信号生成部422、アンプ部及びアンテナ切替部429を備えて構成されており、キャリア生成部421により搬送波を生成し、制御部4で生成された送信データで前記キャリア生成部421により生成された搬送波を変調信号生成部422により変調し、その変調信号がアンプ部424に入力される。アンプ部424は、LFアンテナ43a,43bの一方の端子にそれぞれ接続されており、変調信号生成部422から出力された変調信号(電圧パルス)を所定の増幅率で増幅し、アンテナ切替部429により接続されているLFアンテナ43a又はLFアンテナ43bを前述の増幅した変調信号によって駆動する。
アンテナ切替部429は、LFアンテナ43aの他方の端子に接続された端子T4と、LFアンテナ43bの他方の端子に接続された端子T5と、アンプ部424の端子に接続された端子T6と、切片L2とを備えて成り、アンプ部424に接続する対象を、LFアンテナ43aとLFアンテナ43bとの間で切り替えるものである。
図11は、LFアンテナ43a,43bのアンテナ電流に対する電磁界の放射強度の特性を示す図であり、例えばLFアンテナ43a,43bにアンテナ電流I1が流れる場合に生成される電磁界の放射強度は、LFアンテナ43a側では放射強度B1となり、LFアンテナ43b側では放射強度B2(<B1)となる。
各LFアンテナ43a,43bから放射される電磁界の放射強度は、同一のアンテナ電流のもとでは、LFアンテナ43a,43bに備えられるコイルの巻き数やコイル径に応じて決定する。したがって、これらのパラメータをLFアンテナ43aとLFアンテナ43bとで異ならせることで、LFアンテナ43a,43bの放射強度を互いに異ならせることができる。
前述したように、応答器32は、質問器31により生成された電磁界により電力を生成し、この電力の積算値が予め設定された閾値を超えると、質問器31から「1」のディジタル信号が送信されたものと認識する。
したがって、応答器32が質問器31から同一距離に存在する場合に、LFアンテナ43aを用いて起動信号を送信したときに該起動信号が前記応答器32に受信されたとしても、LFアンテナ43bを用いて起動信号を送信しても、応答器32内で生成される電力が前記閾値を超えず、前記起動信号が前記応答器32に未受信となる場合が発生する。すなわち、LFアンテナ43により生成する電磁界の放射強度を変えることで、認証エリア5の大きさが変化する。
図1に示す操作部47は、本実施形態では、前記アンテナ切替部429により接続する対象をLFアンテナ43aとLFアンテナ43bとの間で切り替える操作を行うためのものであり、この操作部47を操作することで、前記アンテナ切替部429がアンプ部424と接続する対象を、LFアンテナ43aとLFアンテナ43bとの間で切り替える。
例えば、操作部47により端子T4と端子T6とを接続させる操作を行うことで、アンプ部424の出力信号が前記LFアンテナ43aに流れて相対的に大きな放射強度の電磁界が生成され、これにより認証エリア5の大きさを大きくすることができる。一方、操作部47により端子T5と端子T6とを接続させる操作を行うことで、アンプ部424の出力信号が前記LFアンテナ43bに流れて相対的に小さな放射強度の電磁界が生成され、これにより認証エリア5の大きさを小さくすることができる。
以上のように、本実施形態では、電磁界の放射強度特性が異なる複数のアンテナを設け、駆動信号を供給する対象を前記複数のアンテナの中から択一的に選択できるように構成したので、認証エリア5の大きさを変えることができる。その結果、応答器32の受信感度に相応しい送信出力に調節することができ、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができるとともに、新たな質問器31を既設の質問器31に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器31の認証エリアが前記既設の質問器31の認証エリア5に干渉しないように前記新たな質問器31の送信出力を調節することができる。なお、設けるLFアンテナの数は2つに限られるものではない。
なお、本件は、前記実施形態に代えて又は前記実施形態に加えて、次のような変形形態も含むものである。
(1)前記第1〜第5の実施形態の技術思想は適宜組み合わせることができる。図12は、その組み合わせの一例を示す質問器31の電気的な構成を示す図であり、特に第1の実施形態における変調信号のデューティを変える技術思想と、第2の実施形態におけるアンプ部424の増幅率(ゲイン可変部425により設定されるゲイン)を変える技術思想とを組み合わせた場合の無線送信処理部42の具体的な構成を示している。
無線送信処理部42は、キャリア生成部421、変調信号生成部422、デューティ比可変部423、アンプ部424及びゲイン可変部425を備えて構成されている。キャリア生成部421により搬送波を生成し、制御部4で生成された送信データで前記キャリア生成部421により生成された搬送波を変調信号生成部422により変調し、その変調信号がアンプ部424に入力される。
また、デューティ比可変部423は、変調信号生成部422から出力される変調信号のデューティを変え、アンプ部424は、デューティ比可変部423により設定されたデューティを有する変調信号(電圧パルス)を、ゲイン可変部425により設定された増幅率で増幅し、この増幅した信号をLFアンテナ43に出力する。
図13(a)は、LFアンテナ43の入力信号の波形を示すタイムチャートであり、同図(b)は、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の波形を示す図である。
前述したように、変調信号生成部422により生成された変調信号のデューティをデューティ比可変部423により変えることで、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値を変えることができる。また、前記変調信号の電圧値を変更する(アンプ部424の増幅率)ことで、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値を変えることができる。すなわち、図13(a)に示すように、前記変調信号のデューティDを相対的に大きくし(D=D3)、且つ、前記変調信号の電圧値Vを相対的に大きくする(V=V5)と、図13(b)に示すように、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値Aは相対的に大きくなる(A=A9)。一方、図13(c)に示すように、前記変調信号のデューティDを相対的に小さくし(D=D4<D3)、且つ、前記変調信号の電圧値を相対的に小さくする(V=V6<V5)と、図13(d)に示すように、LFアンテナ43に流れるアンテナ電流の振幅値Aは相対的に小さくなる(A=A10<A9)。
この場合、図1に示す操作部47は、前記デューティ比可変部423により設定するデューティを入力するための入力操作部と、ゲイン可変部425により設定されるゲイン(アンプ部424の増幅率)を入力するための入力操作部とを備えて構成される。
このような構成によっても、LFアンテナ43の送信強度を変化させることができ、ひいては、認証エリア5の大きさを変えることができる。その結果、応答器32の受信感度に相応しい送信出力に調節することができ、無駄なエネルギーの発生を防止又は抑制することができるとともに、新たな質問器31を既設の質問器31に隣接して設置する状況であっても、前記新たな質問器31の認証エリアが前記既設の質問器31の認証エリア5に干渉しないように前記新たな質問器31の送信出力を調節することができる。
なお、ここでは、第1の実施形態における変調信号のデューティを変える技術思想と、第2の実施形態におけるアンプ部424の増幅率(ゲイン可変部425により設定されるゲイン)を変える技術思想とを組み合わせた実施形態について説明したが、これに限らず、前記第1、第2の実施形態における技術思想と、第3の実施形態のように変調信号の差動増幅の実行の有無を切り替える技術思想と、第4の実施形態のように搬送波の分周比を変える技術思想と、第5の実施形態のように電磁界の放射強度特性の異なる複数のアンテナを設け、利用するアンテナを択一的に選択する技術思想との中から、2以上の技術思想を任意に選択し、選択した技術思想を組み合わせて無線認証システムを構築することで、認証エリア5の大きさの調整精度を向上することができる。また、組み合わせる技術思想が多いほど、認証エリア5の調整精度を向上することができる。
(2)前記各実施形態では、操作部47を質問器31に備え、該操作部47の操作をトリガとして質問器31の送信出力を変更する処理を実行するようにしたが、これに限らず、質問器31の送信出力を変更するための操作部を応答器32に備えるようにしてもよい。この場合、応答器32に備えられた操作部が操作されると、質問器31の送信出力の変更内容を示す信号を該応答器32から質問器31に送信し、質問器31がこの信号に基づいて前記各実施形態のうちのいずれかの送信出力変更処理を実行するようにするとよい。
本発明に係る無線認証システムの第1の実施形態の電気的な構成を示す図である。 第1の実施形態における質問器の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部の具体的な構成を示す図である。 (a),(c)は、LFアンテナの入力信号の波形を示すタイムチャートであり、(b),(d)は、LFアンテナに流れるアンテナ電流の波形を示す図である。 第2の実施形態における質問器の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部の具体的な構成を示す図である。 (a),(c)は、LFアンテナの入力信号の波形を示すタイムチャートであり、(b),(d)は、LFアンテナに流れるアンテナ電流の波形を示す図である。 第3の実施形態における質問器の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部の具体的な構成を示す図である。 (a),(c)は、LFアンテナの入力信号の波形を示すタイムチャートであり、(b),(d)は、LFアンテナに流れるアンテナ電流の波形を示す図である。 第4の実施形態における質問器の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部の具体的な構成を示す図である。 (a),(c)は、LFアンテナの入力信号の波形を示すタイムチャートであり、(b),(d)は、LFアンテナに流れるアンテナ電流の波形を示す図である。 第5の実施形態における質問器の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部の具体的な構成を示す図である。 2種類のアンテナの特性を示すグラフである。 変形形態における質問器の電気的な構成を示す図であり、特に無線送信処理部の具体的な構成を示す図である。 図12に示す変形形態において、(a),(c)は、LFアンテナの入力信号の波形を示すタイムチャートであり、(b),(d)は、LFアンテナに流れるアンテナ電流の波形を示す図である。 無線認証システムの典型的な従来技術を示すブロック図である。 図14に示す無線認証システムが部屋の入退室管理に使用される例の説明図である。
符号の説明
L1,L2 切片
T1〜T6 端子
4,53 制御部
5 認証エリア
31 質問器
32 応答器
42,54 無線送信処理部
43,43a,43b,51 LFアンテナ
44,55 RFアンテナ
45,52 無線受信処理部
46,57 表示部
47 操作部
48 ブザー
56 内蔵電池
58 操作スイッチ
100 無線認証システム
421 キャリア生成部
422 変調信号生成部
423 デューティ比可変部
424 アンプ部
425 ゲイン可変部
426a,426b アンプ部
427 アンプ部切替部
428 分周切替部
429 アンテナ切替部

Claims (6)

  1. 応答器に送信すべき内容を示す送信データで搬送波を変調してなる起動信号を第1の無線通信方式により起動可能エリア内に存在する前記応答器に送信アンテナから間欠的に送信して該応答器を起動させ、予め個別に設定された識別情報を含む応答信号を第2の無線通信方式により前記応答器から受信して、前記応答信号に基づき前記応答器の認証を行う質問器であって、
    前記起動信号を前記応答器に送信する送信部を備え、
    前記送信部は、更に、前記搬送波を分周する分周部を備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて設定された分周比で分周された搬送波を前記送信データで変調し、この変調処理後の信号を用いて、共振周波数が分周前の搬送波の周波数と同じである前記送信アンテナを駆動する質問器。
  2. 前記送信部は、前記変調処理後の信号のデューティを変えるデューティ比可変部を備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて設定されたデューティを有する変調処理後の信号を用いて前記送信アンテナを駆動する請求項1に記載の質問器。
  3. 前記送信部は、前記変調処理後の信号の信号レベルを増幅する増幅部と、前記増幅部の増幅処理に用いる増幅率を変化させるゲイン可変部とを備え、前記起動可能エリアの大きさに応じて設定された増幅率で前記増幅部により増幅された信号を用いて前記送信アンテナを駆動する請求項1または2に記載の質問器。
  4. 前記送信部は、
    前記送信アンテナの一方の端子に接続され、前記変調処理後の信号を第1の増幅率で増幅する第1のアンプ部と、
    前記変調処理後の信号を第2の増幅率で前記第1のアンプ部による増幅処理に対して逆位相で差動増幅するための第2のアンプ部と、
    前記第2のアンプ部と前記送信アンテナの他方の端子に接続され、前記第2のアンプ部を前記送信アンテナの他方の端子に対して接続する状態と遮断する状態との間で切り替えるアンプ部切替部とを備え、
    前記第1、第2のアンプ部のうち、前記起動可能エリアの大きさに応じて前記送信アンテナに接続されたアンプ部を用いて前記変調処理後の信号を増幅し、この増幅した信号を用いて前記送信アンテナを駆動する請求項1ないし3のいずれかに記載の質問器。
  5. 前記送信部は、電磁界の放射強度が異なる複数の送信アンテナと、前記変調処理後の信号を出力する対象の送信アンテナを前記複数の送信アンテナの中から前記起動可能エリアの大きさに応じて択一的に選択するためのアンテナ切替部とを備え、
    前記起動可能エリアの大きさに応じて選択された送信アンテナを用いて前記起動信号を応答器に送信する請求項1ないしのいずれかに記載の質問器。
  6. 応答器に送信すべき内容を示す送信データで搬送波を変調してなる起動信号を第1の無線通信方式により起動可能エリア内に存在する前記応答器に送信アンテナから間欠的に送信する起動装置と、前記起動信号に応答して起動し、予め個別に設定された識別情報を含む応答信号を第2の無線通信方式により送信する応答器と、前記応答信号に基づいて前記応答器の認証を行う認証装置とを備えて成る無線認証システムであって、
    前記起動装置及び認証装置は、請求項1ないしのいずれかに記載の質問器を構成する無線認証システム。
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