JP4902363B2 - Rfidタグ及びrfidタグにおける送受信方法 - Google Patents

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本発明は、ID情報を埋め込んだタグの情報を電波を用いて無線通信するRFIDタグに関して、特に、電池を備えずに受信した電波を駆動源として送受信を行うパッシブタイプのRFIDタグに関する。
従来、信号用電波を送受信するために、信号用電波とは異なる周波数の電力供給用電波を受信して、その受信した電波を電力に変換することで信号用電波の送受信を可能とするための駆動源として利用するRFIDタグが公知である。(例えば、特許文献1参照)。即ち、電力供給側の回路には電力供給用電波を受信する電力用アンテナとその受信した電波を電力に変換する電力変換回路とが備えられ、その変換された電力をRFIDタグの送受信を行うための駆動源として用いるものである。尚、前記信号送受信側の回路は、信号用電波を送受信する信号用アンテナと、受信した信号用電波を検波する受信回路と、検波された信号用電波を受けて応答する信号を信号用アンテナより送信させる送信制御部とを備えている。そして、信号用電波を検波する受信回路にはDCS(direct conversion system)受信回路が用いられている。このDCS受信回路は、リーダ/ライタから受信した問い合わせ信号を低雑音増幅させ、問い合わせ信号と同じ周波数の発信信号を出力して検波回路が問い合わせ信号と発信信号をミキシングした後に低周波信号を取り出して検波を行っている。
特開2006−311415
しかしながら、上記従来のRFIDタグにあっては、受信回路にDCS受信回路が用いられているので、回路を構成する素子の数が多く回路規模も大きくなり、RFIDタグの駆動に大きな電力が必要となる。従って、電力供給用の送信器とRFIDタグとの距離が遠く電力供給用の電波の電界強度が弱くなれば、電力変換回路で変換される電力が小さくなってしまうため、信号用電波を受信する受信回路を起動できなくなり、リーダ/ライタとの通信が不能となる。
また、DCS受信回路は、受信した電波を直接ベースバンド信号に変換するために、変換出力に直流成分や雑音が混在し受信感度が低くなる。従って、リーダ/ライタからの信号用電波が微弱な電界強度の電波の場合、例え、電力供給用電波から受信回路を起動するための十分な電力が得られても感度が低いDCS受信回路では検波することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、電力供給用電波及び信号用電波の電界強度を上げることなく通信距離を確保できるRFIDタグを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係るRFIDタグは、送信手段からの電力供給用電波を受信して供給電力を発生させる受信手段を設け、この受信手段より得られた電力を駆動源としてリーダ/ライタとの間で信号用電波を送受信する送受信手段を受信手段に接続するRFIDタグにおいて、電力供給用電波は、電力供給用信号の他にクエンチング信号を備え、送受信手段は、前記受信手段で受信したクエンチング信号を受けて断続される発振信号を生成する発振手段と、この発振手段からの発振信号を増幅して送信を行う増幅手段とを備えた超再生回路、及びリーダ/ライタからの信号用電波に基づいて前記増幅手段を駆動してリーダ/ライタへの送信を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
該構成のRFIDタグにあっては、送受信手段は発振信号を生成する発振手段と、この発振手段からの発振信号を増幅して送信を行う増幅手段とを備えた回路の中でもシンプルな回路構成である超再生回路を備えているので、回路を構成する素子の数が少なくシンプルな構成で信号用電波の送受信が可能となる。従って、送受信手段を駆動する消費電力も小さく済ませることができるので、通信距離が離れて電力供給用電波の電界強度が小さくなった場合でも送受信手段を起動することができる。
また、電力供給用電波は、電力供給用信号の他にクエンチング信号を備え、送受信手段は、受信手段で受信したクエンチング信号を受けて断続される発振信号を生成する発振手段を備えているので、超再生回路の発振手段中にクエンチング発振回路を設けなくても断続発振を生成できる。従って、クエンチング発振回路が不要であるから、超再生回路を構成する素子がさらに少なくなり、送受信手段はより省電力でも起動可能となる。またさらに、リーダ/ライタからの信号用電波に基づいて前記増幅手段を駆動してリーダ/ライタへの送信を行う制御手段を備えているので、送受信手段は、リーダ/ライタへ返す信号を発振するための専用の送信用発振手段を設ける必要がなく、回路がさらにシンプルな構成となり、送受信手段を起動する消費電力はより一層小さくなる。
特に、前記受信手段は受信用アンテナと調整手段とからなり、調整手段は、受信用アンテナで受信したクエンチング信号を含む電力供給用電波を昇圧させる昇圧手段、昇圧した電力供給用電波を整流するダイオード、高周波成分を取り除き直流信号とクエンチング信号とを取り出すローパスフィルタ、及び直流信号とクエンチング信号とに分ける分波手段からなることが好ましい。これは、直流信号とクエンチング信号との分波を超再生回路の前で行っているので、超再生回路中に分波手段を設ける必要が無く、超再生回路がシンプルな構成となる。
また、本発明に係るRFIDタグにおける送受信方法は、電力供給用電波を受信して電力信号とクエンチング信号とに分離して、電力信号を受けて起動する送受信手段の発振手段が、クエンチング信号を受けて断続される発振信号を生成し、リーダ/ライタからの信号用電波を受信したときに、前記送受信手段の制御手段が、前記発振手段からの発振信号を増幅して送信を行う増幅手段を駆動して、信号用電波をリーダ/ライタへ送信することを特徴とする。
該方法のRFIDタグにあっては、電力供給用電波を受信して電力信号とクエンチング信号とに分離して、送受信手段がその電力信号を受けて起動するので、送受信手段で駆動電力を生成して検波する構成を設ける必要がない。しかも、信号用の電波が微弱であった場合でも電力供給用電波を受けることによって、送受信手段は確実に起動される。また、リーダ/ライタからの信号用電波を受信したときに、超再生回路を用いて発振させることによりリーダ/ライタへ送信するので、送受信手段はリーダ/ライタへ返す信号を送信するための特別な発振回路を設ける必要がなく、その分消費電力の低減ができる。
このように、本発明に係るRFIDタグは、電力供給用信号の他にクエンチング信号を同時に受信することができる構成を備えており、又、送受信手段は、前記受信手段で受信したクエンチング信号を受けて断続される発振信号を生成する発振手段と、この発振手段からの発振信号を増幅して送信を行う増幅手段とを備えた簡素な回路構成の超再生回路、及びリーダ/ライタからの信号用電波に基づいて前記増幅手段を駆動してリーダ/ライタへの送信を行う制御手段を備えているので、電力供給用電波及び信号用電波の電界強度を上げることなく通信距離を確保できるという効果を奏する。
また、本発明に係るRFIDタグにおける送受信方法は、電力供給用電波を受信して電力信号とクエンチング信号とに分離して、電力信号を受けて起動する送受信手段が、リーダ/ライタからの信号用電波を受信したときに、簡素な回路構成の超再生回路を用いて発振させることによりリーダ/ライタへ電波を送信するので、電力供給用電波及び信号用電波の電界強度を上げることなく通信距離を確保できるという効果を奏する。
以下、本発明に係るRFIDタグの一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
本実施形態におけるRFIDタグは、図1のブロック図に示すように、送信器1からの電力供給用電波f1を受信して供給電力を発生させる受信手段としての受信回路2と、この受電回路2に接続され、該受電回路2より得られた電力を駆動源としてリーダ/ライタ4との間で信号用電波f2を送受信する送受信手段としての送受信回路3とを備えている。具体的には、RFIDタグを駆動するための電力を供給する受信回路2は、送信器1より送信されるクエンチング信号aを含む電力供給用電波f1を受信する受信アンテナ21と調整回路22とからなり、この調整回路は、電力供給用電波f1を昇圧する昇圧手段としての昇圧回路25と、直流電力に変換する整流回路23と、直流信号b及びクエンチング信号aのみを取り出すローパスフィルタLPF1と、直流信号bとクエンチング信号aとに分ける分波手段としての分波回路24とからなる。送信器1より送信される電波はクエンチング信号aを備えた電力供給用電波f1であり、受信アンテナ21で受信したその電波f1は整流回路23にて昇圧された後に直流電力に変換されてから、クエンチング信号aと電力信号bとに分波される。この分波された電力信号bを駆動源として送受信回路3は駆動されることとなる。リーダ/ライタ4との信号の応答を行う送受信回路3は、リーダ/ライタ4からの信号用電波f2を送受信する送受信アンテナ31と、受信した電波f2を検波する発振手段としての発振回路32aと増幅手段としての増幅回路32bとを備えた超再生回路32と、検波した信号に基づいてリーダ/ライタ4へ送信を行う制御手段としてのタグ情報部33とからなる。
さらに本実施形態のRFIDタグの送信回路及び送受信回路の具体的構成の一例を図2に示す。
受信回路2は、電力供給用電波f1を受信する受信アンテナ21に昇圧回路22としての巻数比を異ならせたトランスT1(二次側コイルを一次側コイルよりも多くの回数巻くことで二次側出力を増大させている)の一次側が接続され、トランスT1の二次側に整流回路23としてのダイオードD1が接続されている。このダイオードD1にて整流された後の直流電圧をローパスフィルタLPF1に受け渡すために、前記トランスT1の二次側にローパスフィルタLPF1が接続され、さらにローパスフィルタLPF1の出力側には、コンデンサC1とからなる分波手段、つまりクエンチング信号aを取り出して後述する電界効果トランジスタQ1を駆動するための第1分波回路24a及びコンデンサC2からなる分波手段、つまり直流電圧を取り出すための第2分波回路24bの2つの回路が接続されている。これらの分波回路24a,24bは、前記一方の第2分波手段24bへ他方の第1分波手段24aと比べてより低い周波数を取り出すことができるように設けられたものである。従って、受信回路2で受信するクエンチング信号aを含む電力供給用電波f1において、クエンチング信号aは電力信号bに比べて高周波であるので、第1分波回路24aへまずクエンチング信号aが取り出されA点に伝達され、次に第2分波回路24bで電力信号bが取り出されB点に伝達される。本実施形態の受信回路2では整流回路23として単一のダイオードD1で構成される回路を採用したが、この回路に限らず複数のダイオードD1から構成される例えばブリッジ整流回路やシェンケル昇圧整流回路等を用いてもかまわない。
また、送受電回路3は、リーダ/ライタ4と信号の送受信を行う信号送受信アンテナ31がコンデンサC4を介して超再生回路32に接続され、超再生回路32には制御手段としてのタグ情報部33が接続されている。この超再生回路32は、コンデンサC1,C2,C3と、C3に直列接続されたコイルL1とで構成された発振回路32a、及び抵抗R1,R2,R3,R4と前記クエンチング信号がゲートに入力される電界効果トランジスタQ1とで構成された増幅回路32bからなる。この発振回路32aには受信回路2の第1分波回路24aが接続され、増幅回路32bには第2分波回路24bが接続されている。また、増幅回路32bの電界効果トランジスタQ1のドレンにはローパスフィルタ内蔵のタグ情報部33が接続されている。該構成により、送受信回路3は、RFIDタグからリーダ/ライタ4への送信においても超再生回路32の発振回路32aを利用するので、送信及び受信のために1つの発振回路32aを備えるだけでよい。従って、送受信回路3の回路を構成する素子数がより少なくなりRFIDタグは一層小型化することができる。
次に、本実施形態におけるRFIDタグの動作例のフローチャートを図3(a)及び図3(b)に示す。
まず、RFIDタグが電力供給用電波f1を送信する送信器1の通信範囲に入ると、図3(a)に示すように、電力受信動作を開始し、RFIDタグの受信部2の受信アンテナ21が電力供給用電波f1を受信する(ステップS301)。尚、電力供給用電波f1は前記したようにクエンチング信号aを含むため、受信アンテナ21は電力供給用電波f1と共にクエンチング信号aも受信する。
前記受信アンテナ21で受信した信号は、受信回路2に備えられているトランスT1でインピーダンス整合され昇圧され(ステップS302)、ダイオードD1にて整流されて直流電圧に変換される(ステップS303)。次に、ローパスフィルタLPF1にて搬送波信号が除去される(ステップS304)。さらに、第1分波回路24aのローパスフィルタとしてのコンデンサC1を通過した信号がクエンチング信号aとして送受信回路3の超再生回路32へと伝達される(ステップS305)。これと同時に、第2分波回路24bのローパスフィルタLPF1としてのコンデンサC2を通過した信号が電力信号bとして送受信回路3の超再生回路32へと伝達される(ステップS306)。受信回路2より得た電力を駆動電力として送受信回路3の超再生回路32を駆動し、RFIDタグがリーダ/ライタ4より送信された問い合わせ信号c(信号用電波f2)を受信した際には超再生回路32に設けられた増幅回路32b及び発振回路32aによりRFIDタグが増幅及び発振し(ステップS307)、さらに受信回路2より得たクエンチング信号aを受けてその問い合わせ信号cに対応した振幅で超再生回路32は断続発振することとなり(ステップS308)、ステップAへと続く。
次に、図3(b)にRFIDタグが問い合わせ信号c(信号用電波f2)を受信した際の送受信動作を示している。これは、RFIDタグが信号をやり取りするリーダ/ライタ4の通信範囲に入ると、RFIDタグの送受信器3の送受信アンテナ31は、リーダ/ライタ4からの問い合わせ信号c(信号用電波f2)を受信する(ステップS310)。送受信アンテナ31で受けた問い合わせ信号cは、図3(a)のステップAにより起動状態にある超再生回路32により検波されて増幅される(ステップS311)。この問い合わせ信号cは、超再生回路32の増幅回路32b及び発振回路32aにより増幅及び断続発振されるので、問い合わせ信号cの電界強度が微弱であっても、確実に検波できる電界強度まで増幅できる。
前記超再生回路32により増幅された信号は、制御手段としてのタグ情報部33に伝達される(ステップS312)。タグ情報部33は、リーダ/ライタ4からの信号を受けて、自身を識別するID情報を超再生回路32の増幅発振を利用してリーダ/ライタ4に返事信号dと共に送信する。具体的には、タグ情報部33は超再生回路32により増幅された信号を受けて、所定のコマンド情報を信号として生成する(ステップS313)。タグ情報部33で生成された信号は、図2に示す超再生回路32のD点の電位を変化させることで超再生回路32の増幅を調整する。この調整された信号は、返事信号d(信号用電波f2)として送受信アンテナ31よりリーダ/ライタ4へ送信される(ステップS314)。このタグ情報部33の動作により送受信回路3が共有されている超再生回路32がRFIDタグ動作時には常に増幅、発振状態にあるので、送受信切替のセットアップ時間を短縮することができ、レスポンスも向上する。また更に、高周波スイッチ等の特殊な部品を用いることなく、タグ情報部33の信号のみで送受信回路2の切替えも行うことができる。
前記リーダ/ライタ4は、RFIDタグからの返事信号d(信号用電波f2)を受けて識別処理を終えると、再度RFIDタグに識別処理の完了の応答のための信号用電波f2を送る(ステップS315)。尚、RFIDタグのタグ情報部33は、リーダ/ライタ4からの識別処理の完了の応答のための信号用電波f2を受けて、図2に示す超再生回路32のD点の電位を上げることで超再生回路32の発振を停止する(ステップS316)。
前記ステップS311において問い合わせ信号cが超再生回路32により断続発振される際の飽和発振振幅値に達する時間t1,t2を図4(b)に示す(横軸に時間を示し、縦軸に振幅を示している)。具体的には、クエンチング信号aを含む電力供給用電波f1は、例えば図2のE点において図4(a)のように断続した矩形状の振幅をもつ信号となる。超再生回路32は、この断続した信号を取り込むことで図4(b)のような断続した増幅発振を行うこととなる。さらに、この増幅発振の波形はリーダ/ライタ4からの問い合わせ信号cを入力することで断続発振の飽和発振振幅値に達する時間t1,t2が変化する。即ち、図4(b)に示すように、例えば図2のC点において問い合わせ信号cが超再生回路32に入力されると、その問い合わせ信号cの振幅A1が大きいほど、信号を受信しない又は受信した信号の振幅が小さい場合に比べて断続発振の飽和発振振幅値に達する時間t1,t2が短くなる。
そして、ステップS312では、上記の飽和発振振幅値に達する時間t1,t2の変化をタグ情報部33で検波する。振幅偏移変調(ASK)方式の信号により交信する際のタグ情報部33で検波する際の問い合わせ信号と超再生回路32の断続発振との関係を図5に示す。具体的には、例えば図2のD点において、図5の(a)及び(b)に示すように超再生回路に入力される問い合わせ信号の振幅A2が大きい場合は超再生回路32の断続発振の振幅が大きくなり、問い合わせ信号cの振幅A2が小さい場合は超再生回路32の断続発振の振幅は小さくなる。従って、図5(a)に示す問い合わせ信号cは超再生回路内において図5(b)に示す波形のように増幅、断続発振され、さらに図5(c)に示すように、タグ情報部33のローパスフィルタを通して情報信号より高周波成分を除去することによって、タグ情報部で受信した情報信号は復調される。
さらに本実施形態に係る一使用例について以下に説明する。図6に示すように、RFIDタグを付けた例えば迷子のペット5や盗難車6等を発見する際に使用される。具体的には、歩道脇や街路樹が植えられている付近に問い合わせ信号cを送信するリーダ/ライタ4と電力供給用電波f1を送信する送信器1とを配設する。このリーダ/ライタ4より送信される問い合わせ信号cには迷子のペット5や盗難車6に付けられたRFIDタグを識別する信号を常時又は断続的に送信させる。同様に、送信器1からも電力供給用電波f1を常時又は断続的に送信させる。そして、迷子のペット5や盗難車6がリーダ/ライタ4及び送信器1の通信範囲に入ってきた際に、リーダ/ライタ4は迷子のペット5や盗難車6に付けられたRFIDタグを認識し、迷子のペット5や盗難車6が通ったことを確認することができる。本使用例ではリーダ/ライタ4と送信器1とを1箇所に設置したが、リーダ/ライタ4と送信器1とは別々の場所に配置してもかまわない。つまり、RFIDタグの超再生回路32の感度が高ければ、リーダ/ライタ4からの問い合わせ信号cの電界強度が微弱であっても、超再生回路32は問い合わせ信号cを増幅し検波することができるので、RFIDタグはリーダ/ライタ4と交信可能となる。従って、リーダ/ライタ4は、RFIDタグとの距離が離れて電界強度が微弱であっても交信できる。
このRFIDタグの識別において本実施形態のRFIDタグは有効な使用形態となる。つまり、従来の電力供給用電波f1と送受信用電波f2とを分けて受信するRFIDタグにおいて送受信のための増幅発振に素子数の少ない超再生回路を使用したのでRFIDタグを構成する回路がシンプルなものとなるので、消費する電力が少なくてよい。従って、電力供給用電波f2の通信距離が長距離になったり、RFIDタグが送信器1から距離が離れている場合でも確実にRFIDタグを起動することができる。また、超再生回路の増幅発振作用により、微弱な電波でも検波できるので、リーダ/ライタ4との信号の交信についても距離が離れていてもRFIDタグは送受信を行うことができる。また、微弱電波でも送受信できることから、電波法で規制された特定周波数以外の規制のない電界強度が弱い電波でも送受信することが可能となる。従って、RFIDタグはリーダ/ライタ4との交信において非常に多くの種類の周波数を使用できるので、膨大な需要を支えることができる。また更に、リーダ/ライタ4との送受信の際に、異なる周波数の電波を送受信できる多種類のRFIDタグが単一周波数のリーダ/ライタ4の通信範囲内に存在する状態であっても、各々のRFIDタグの周波数が異なるので、RFIDタグ同士の電波の干渉が起こり難くなり、リーダ/ライタ4の認識精度の劣化や認識速度の遅延を防ぎ、リーダ/ライタ4が特定のRFIDタグとの送受信を良好に行うことができる。
本実施形態に係るRFIDタグの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るRFIDタグの構成を示す回路図である。 (a)受信回路2の動作を示すフローチャートである。(b)送受信回路3の動作を示すフローチャートである。 (a)クエンチング信号を含む電力供給用電波f1の波形の特性を示す図である。(b)超再生回路の断続発振の波形の特性を示す図である。 (a)リーダ/ライタからの問い合わせ信号の波形の特性を示す図である。(b)超再生回路内の信号の波形の特性を示す図である。(c)タグ情報部での復調された信号の波形の特性を示す図である。 本実施形態に係るRFIDタグの一使用例を示す図である。
符号の説明
1・・・送信器、2・・・受信回路、3・・・送受信回路、4・・・リーダ/ライタ、5・・・迷子のペット、6・・・盗難車、21・・・受信アンテナ、22・・・調整回路、23・・・整流回路、24・・・分波回路、25・・・昇圧回路、31・・・送受信アンテナ、32・・・超再生回路、33・・・タグ情報部、24a・・・第1分波回路、24b・・・第2分波回路、32a・・・発振回路、32b・・・増幅回路、a・・・クエンチング信号、b・・・電力信号、c・・・問い合わせ信号、d・・・返事信号、f1・・・電力供給用電波、f2・・・信号用電波、t1,t2・・・時間、A1,A2・・・振幅、C1,C2,C3,C4・・・コンデンサ、D1,D2・・・ダイオード、R1,R2,R3,R4・・・抵抗、L1・・・コイル、T1・・・トランス、LPF1・・・ローパスフィルタ

Claims (3)

  1. 送信手段(1)からの電力供給用電波(f1)を受信して供給電力を発生させる受信手段(2)を設け、この受信手段(2)より得られた電力を駆動源としてリーダ/ライタ(4)との間で信号用電波(f2)を送受信する送受信手段(3)を受信手段(2)に接続するRFIDタグにおいて、
    電力供給用電波(f1)は、電力供給用信号(b)の他にクエンチング信号(a)を備え、送受信手段(3)は、前記受信手段(2)で受信したクエンチング信号(a)を受けて断続される発振信号を生成する発振手段(32a)と、この発振手段(32a)からの発振信号を増幅して送信を行う増幅手段(32b)とを備えた超再生回路(32)と、リーダ/ライタ(4)からの信号用電波(f2)に基づいて前記増幅手段(32b)を駆動してリーダ/ライタ(4)への送信を行う制御手段(33)を備えたことを特徴とするRFIDタグ。
  2. 前記受信手段(2)は受信用アンテナ(21)と調整手段(22)とからなり、調整手段(22)は、受信用アンテナ(21)で受信したクエンチング信号(a)を含む電力供給用電波(f1)を昇圧させる昇圧手段(25)、昇圧した電力供給用電波(f1)を整流するダイオード(D1)、高周波成分を取り除き直流信号(b)とクエンチング信号(a)とを取り出すローパスフィルタ(LPF1)、及び直流信号(b)とクエンチング信号(a)とに分ける分波手段(24)からなることを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ。
  3. 電力供給用電波(f1)を受信して電力信号(b)とクエンチング信号(a)とに分離して、電力信号(b)を受けて起動する送受信手段(3)の発振手段(32a)が、クエンチング信号(a)を受けて断続される発振信号を生成し、リーダ/ライタ(4)からの信号用電波(f2)を受信したときに、前記送受信手段(3)の制御手段(33)が、前記発振手段(32a)からの発振信号を増幅して送信を行う増幅手段(32b)を駆動して、信号用電波(f2)をリーダ/ライタ(4)へ送信することを特徴とするRFIDタグにおける送受信方法。
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