JP2006287559A - 無線タグおよび質問器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 質問器1ら起動命令を受けた時に、無線タグ2自身の固有の識別子を含む無線信号を送出する無線タグであって、質問器1の命令には該質問器1の識別情報が含まれ、無線タグ2は、受信した無線信号中の質問器1の識別情報を認証し、該認証結果に基づいて無線信号を送信するか否かを決定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線タグ、特に外部から信号を受けこれに反応する形態の無線タグで、その大部分は、電池を持たないパッシブ型RFID(:Radio Frequency Identification) に関する技術である。また別に、電池を内蔵するアクティブ型RFIDである場合でも、キヤリアセンスなどの受信機能をもつものは、この技術分野に該当する。
「RFタグの開発と応用II」(社)日本自動認識システム協会、第5章及び第7章
これらの観点、つまり各国の無線タグに用いられる無線周波数などや標準化の状況については、参考文献1で取り上げている。特に、 ISO/IEC 18000-6(参考文献1のp.58-59)で規定される860〜960MHzの周波数と、ISO/IEC18000-7 (同p.59-60)で規定される(米国433MHz は米連邦通信委員会FCC 15.247で規定)400MHz帯とを着目すると、ともに国際的にはISM周波数(参考文献2−1および参考文献2−2)であるとしているにも関わらず、全世界という事でなく主要な国においても必ずしも無線タグには使えない現実がある(参考文献3参照)。
従って、現状では、このように複雑な国の違いに対応して無線タグを付け替えたりするか/少なくとも輸入された製品に付けられた無線タグを違法にならないように、場合により取り外す(電波を停止する)必要が生じる。
無線出力を質問器からの無線出力に関係なく、増大させることを特徴とする。
特に、このファイルを書き換え可能とした場合は、使用途中で新たな情報へ変更して対応することができる。
また、ファイルに書き込める情報量が少なくても(極端な場合は1通り、つまりある条件で送信を許可し、それ以外は送信をしないという条件を書き込む。運用状況に併せてその条件を書き換えていくことで)機能させることができる。
電池を持たないパッシブ型の無線タグでも周波数の変更は、多少(≦数百kHzの範囲であれば、CMOSによりRF送信回路を実現)可能である。従って、無線タグの大部分を占めるパッシブ型の無線タグにも適用できる。
また、本発明のアクティブ型の無線タグでは、送信出力も質問器からの無線出力に関係ない。従って、アクティブ型の無線タグでは、送信する無線出力を増大することもできる。
様々な無線周波数が無線タグで使われているが、ここでは400MHz帯の無線周波数を一例として想定する。日本国内の場合で、質問器から429MHzの無線周波数で無線タグ2に起動の命令が送信される。この起動の命令には、質問器1の固有のID (識別子)を加える。また、この識別情報には地域コードを含める。
ここでの地域コードは特別なものでなくてもよい。既に、無線タグ2に付けるIDのコード体系として、EPC(Electronic Product Code(参考文献4参照。))等がある。
また、デューティでは常に送信を許される100%と、ほとんどは送信の停止状態で限られた時間割合のみ送信が可能な10%ということもある。そして変調方式では、ディジタル振幅変調(ASK : Amplitude ShiftKeying)方式、ディジタル位相変調(PSK : Phase Shift Keying)方式、ディジタル周波数変調(FSK : Frequency Shift Keying)方式などがある。図6に上記の各ディジタル変調方式の信号波形を示す。
図3(a)に示すような、各国共通で使用可能なIMS帯のような周波数を用いて質問器1から無線タグ2ヘ無線信号を送信する場合について、追加した説明をする。
この図3(a)では125kHzの低周波で質問器1から無線タグ2ヘの送信を行う。この低周波数は各国(地域)で共通に使用可能である。この質問器1から無線タグ2ヘの送信信号には国(地域)コードが含まれている。
このように各国に共通した周波数で質問器1が無線タグ2ヘ送信を開始するケースとして幾つかの動作シーケンス(図3(b),(c),(d))が想定できる。
以上のように、質問器1と無線タグ2間で相互情報(質問器1からは国(地域)コードを、無線タグ2からはその国(地域)に応じた周波数で準備完了信号)を交換することで、無線タグ2における周波数変換動作の信頼性の向上が図れる。
図3(d)において、質問器1は各地域で異なる周波数を用い、無線タグ2を起動する命令を送信し(ステップ302)、無線タグ2はこの命令により送信をする(ステップ303)。
なお、無線出力の強度については、質問器1から無線タグ2ヘ送信される無線出力に対して、無線タグ2からのリーダ3ヘの無線出力は弱い。これは無線タグ2が質問器1から送信される無線出力を受けて、この電力により駆動するためである。
質問器1から無線タグ2ヘ送信される無線出力は、時間経過順に、プリアンブル、起動などの命令と質問器1のID(識別情報)、その後に無線タグ2に電力を供給する無線出力である。ここで、質問器1のIDは図4(a)では、“ID_Reader”と示している。なお、この質問器1のIDは、一般に無線タグ2のIDとは別であることに注意が必要である。
ここで、ID((識別情報)は、地域コードのほかにさらに細かな場所を示すものでも良いし、またはEPC(Electronic Product Code)の規格(参考文献4参照)のように定められたものでも良い。
上記の国(地域)の違いによる判断結果に従い、無線タグ2は質問器1から無線出力を受信しながら、自らの無線出力を送信する。
この図4(a)右側に示した時間軸上の無線出力は、先の図3(b)の動作シーケンスを想定している。
また、図3(c)の動作シーケンスの場合では、図4(a)右側の無線タグ2が無線出力を送信している部分で、準備完了信号を送信し、この後で質問器1より制御命令などを受けて、この要求に応じて無線タグ2が応答する信号を送信する。
さらに、図3(d)の動作シーケンスの場合では、上記図3(c)の動作シーケンスと同様に図4(a)右側の時間軸上の質問器1と無線タグ2の送信が行われる。異なるのは、図4(a)左側で、無線タグ2が準備完了信号を送信した後、質問器1が制御命令などを送信する時の周波数が最初にプリアンブルを送信していた各国共通の周波数とは異なる点である。図4(a)左側にはこの点を示していないので注意が必要である。
質問器1から無線タグ2ヘ送信される無線出力から周波数軸上の離れた位置に無線タグ2からのリーダ3ヘの無線出力を送信することもできる。もちろん同じ周波数であっても構わない。この場合は、無縁タグ2からのプリアンブルもしくはID(質問器のIDは識別情報、無線タグのIDは識別子で)が異なる。
なお、無線出力の強度については、質問器から無線タグヘ送信される無線出力に対する、無線タグからのリ−ダヘの無線出力を強くすることも可能である。これは無線タグが電池を装備してこの電力により駆動するためである。
図4(a)右側の図で説明した、パッシブ型無線タグの場合と同様に、質問器1から無線タグ2ヘ送信される無線出力は、時間経過順に、ブリアンブル、起動などの命令と質問器1のID(識別情報)である。なお、パッシブ型無線タグの場合と異なり、それらの後の無線タグに電力を供給する無線出力は不要である。
上記の国(地域)の違いによる判断結果に従い、無線タグ2は装備している電池の電力を用いて、自らの無線出力を送信する。このため、質問器1から無線タグ2の起動命令が繰り返し送信されている時でも、周波数が大きく異なるため、無線タグ2の送信は可能となる。従って、質問器1に対して、複数の無線タグ2を扱う場合も支障が少なくて済む。
図5の上部に本発明のポイント(本質)を概念的に示す。質問器から送信される無線信号の中に、その質問器のID(識別情報)が含まれる。無線タグは、この無線信号に含まれる質問器のID(識別情報)を認証する。この認証による結果で、無線タグ自身の無線出力を出力するか/しないかの判断及び対応をする機能を無線タグに持たせたことが本発明の本質である。
車にリーダおよび質問器を搭載する。現在の電波法では、国産車の場合は426MHzで欧米車は433MHzの周波数が使われる(が、日本国内において周波数433MHzが開放されると前述の説明で無線タグ自身も対応できる)ことになる。
そこで、無線タグを自転車、電動カートや歩行者さらに別の車やバイクに取り付ける。
CSMA(搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式)は、無線信号の衝突防止のための方式であり、この機能を無線タグに備えることを要求している規格も存在する。また、ホッピングは、主に周波数ホッピング、 FH(Frequency Hopping)方式を指す。
さらに、先にも述べているが、無線タグに付けるIDのコード体系としてはEPC(参考文献4参照)などがある。
pp.49-63、第5章ISOの進展状況3節「物」の管理用RFタグ3.6 ISO/IEC 1 8000-6、 3.7
ISO/IEC 18000-7、 pp.74-80、第7章電子タグの新たな周波数について3節新たな周波数の利用可能性3.2 (1) 800/900MHz、 (2)433MHz
[参考文献2−1]
平野忠彦“だれでもわかる自動認識システムに関わる電波法[第4回]2.4GHz帯の無線システムの理解",バーコード, pp.51-59, 2002.7.
http://www.jaisa.or.jp/about/pdfs/denpa0207.pdf
[参考文献2−2]
平野忠彦“だれでもわかる自動認識システムに関わる電波法[第6回]RFIDシステムの国際
標準化動向とISMバンド"、バーコード,pp.56-58, 2002.10.
http://www.jaisa.or.jp/about/pdfs/denpa0210.pdf
[参考文献3]
実験データに学ぶRFID導入の9つのポイント(最終回-1)、 (最終回-2)
国によって使える周波数が違う
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NBY/RFID/20041018/1/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NBY/RFID/20041018/2/
[参考文献4]末永俊一郎・・RPIDの実用化をめぐる二つの流れ"UNISYS TECHNOLOGY REVIEW第78号, AUG 2003, pp. (229)59-(237)67
http://www.unisys.co.jp/tec_info/tr78/7806.pdf
5.1節AUTO-IDセンタの提唱するEPC
Claims (13)
- 質問器から起動命令を受けた時に、無線タグが自身の固有の識別子を含む無線信号を送出する無線タグであって、
前記質問器の命令には該質問器の識別情報が含まれ、前記無線タグは、受信した無線信号中の前記質問器の識別情報を認証し、該認証結果に基づいて無線信号を送信するか否かを決定することを特徴とする無線タグ。 - 質問器から起動命令を受けた時に、無線タグが自身の固有の識別子を含む無線信号を送出する無線タグであって、
無線タグは、質問器からの命令とともに受ける該質問器の識別情報の中のコードにより無線信号を送信するか否かの決定を行う機能を実現する情報を書き込んだファイルと、通信機能を有する送受信機能部とを有し、
質問器から命令を受けると、一緒に受けた識別情報の中の識別コードを基に、前記ファイルを参照して自らが無線信号を送信するか否かを決定し、送信する場合、前記送受信機能部より無線信号を送信し、送信しない場合、前記送受信機能部により送信を停止することを特徴とする無線タグ。 - 前記ファイルは書き換えが可能であることを特徴とする請求項2に記載の無線タグ。
- 質問器から起動命令を受けた時に、無線タグが自身の固有の識別子を含む無線信号を送出する無線タグであって、
通信機能を有する送受信権能部と各地域の判断情報が書き込まれたファイルとを有し、かつ質問器から出力される質問器の識別情報には、地域を特定するコードが含まれており、
ある質問器からの命令と併せて送られる地域Aを特定するコードを含む識別情報Aを受信した場合には、地域Aに適合する周波数で無線信号を送信し、
また別の質問器からの命令と併せて送られる地域Bを特定するコードを含む識別情報Bを受信した場合には、その地域Bに適合する周波数で無線信号を送信することを特徴とする無線タグ。 - 前記ファイルには、各地域に対応して、周波数のみならず、送信無線の出力やその電波の送信/休止間隔比(デューティ)、無線信号の変調方式等の通信条件が書き込まれており、
前記送受信機能部は、質問器から受信した識別情報に含まれる前記地域を特定するコードに基づいて該当する前記通信条件となるように通信条件の設定を変更することを特徴とする請求項4に記載の無線タグ。 - 電池を持たないパッシプ型の無線タグであって、質問器からの電波を受け電力を供給し、周波数を多少変えることを特徴とする無線タグ。
- 電池を持たないパッシブ型の無線タグであって、質問器から送信された無線信号の周波数が既に設定されている周波数と大幅に異なる場合には、無線タグからの無線の周波数もその違いに従い変えることを特徴とする無線タグ。
- 電池を持つアクティブ型の無線タグであって、質問器からの命令と併せて送られる質問器の識別情報を判断し、電力は自ら内蔵する電池から供給して、通信使用する周波数を大幅に変更することを特徴とする無線タグ。
- 電池を持つアクティブ型の無線タグであって、
無線出力を質問器からの無線出力に関係なく、増大させることを特徴とする無線タグ。 - 質問器から命令と該質問器の識別情報以外にプリアンブルを受信し、この段階で質問器からの電波が地域により異なる周波数であれば、この時点で無線信号を出力すべきか否か、或いはどの周波数で無線信号を送信するかを判断することを特徴とする無線タグ。
- 質問器から起動命令を受けた時に、無線タグが自身の固有の識別子を含む無線信号を送出する無線タグであって、
無線タグは、通信機能を有する送受信権能部と各地域の判断情報が書き込まれたファイルとを有し、
質問器から無線タグへの命令と該質問器の識別情報の伝送媒体は電波に限らず、無線タグから送信する電波の周波数が各地域に適合するよう、より多くの周波数などの通信条件を示す情報を前記ファイルに格納することを特徴とする無線タグ。 - 無線タグを起動し、かつ無線タグの通信上の制御を行う質問器であって、
前記無線タグに対して各地域に共通に使用される周波数で情報を送信することを特徴とする質問器。 - 無線タグを起動し、かつ無線タグの通信上の制御を行う質問器であって、
前記無線タグに対して起動時には、各地域に共通に使用される周波数で情報を送信し、起動後はその地域で使用される周波数で制御命令を含む情報を送信することを特徴とする質問器。
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