JP4515396B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置にかかわり、特に無線タグおよび無線タグ読取用のゲートと通信する無線通信装置に関する。
無線タグは、超小型のIC(集積回路)チップと、無線通信用のアンテナを組み合わせた小型装置である。そして、人がこの無線タグを携帯する、或いは商品などのモノにその無線タグを取付け、これらの様々な対象に対応させて無線タグにIDを割り当て、その情報をICの電子回路に記憶し、無線により交信できる。このような機能は、上述の無線タグの他にも非接触型ICカードも同様に有しており、これら両者を合せて。RFID (Radio Frequency Identification) とも呼ばれているが、本書では無線タグをRFIDと同義語として扱い、非接触型ICカードも無線タグに含まれるものとする。
従来の無線タグは、ゲート(質問器)からのactivate信号(起動信号)を受けると、応答を返す。特に無線タグが、構造が簡単で電池を内蔵していないパッシブ型無線タグである場合、ゲート(質問器)から供給される電力を受けて、この供給電力のパワーにより無線タグはゲート(リーダ)へ応答を返す(非特許文献1、非特許文献2参照)。
岸上順一 監修、ポイント図解式RFID教科書 ユビキタス社会に向けた無線ICタグのすべて、株式会社アスキー 発行、2005年 3月 4日 第2章 技術的原理、2.1.RFIDの基本原理、 2.1.2通信距離、p.37-41 社会基盤としてのRFIDに関する考察 ― 非接触型IC カードおよび無線タグの技術発展経過と実用化 ― 2004 年4 月 3.RFID の特徴 3.3無線タグ、p.15 http://www.slrc.kyushu-u.ac.jp/japanese/project/iccard/discussionpaper.pdf
しかしながら、無線タグはある一定以上に離れたゲート(質問器)からのactivate信号では応答を返すことができないという問題がある。特にパッシブ型無線タグである場合、ゲート(質問器&リーダ)からパッシブ型無線タグまでの距離が離れると、ゲート(質問器)から供給する電力が強くても、無線タグに届く供給電力は非常に弱くなる。加えて、仮にその供給電力により無線タグが応答できたとしても、この応答信号が無線タグからゲート(質問器&リーダ)までの距離を伝播する間にゲート(リーダ)では受信できなくなるほどに減衰してしまう。また、アクティブ型無線タグにおいても、パッシブ型無線タグと同様、その無線タグ自体のサイズをある程度小さくする必要があるために通信距離を十分に長くできない
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ゲートから一定以上に離れた無線タグでも起動信号に対する応答を返すことができる無線通信装置を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項に記載の発明は、ゲートまたは無線タグが送信した信号を、受信アンテナより受信する入力手段と、前記入力手段が受信した信号の中から起動信号または応答信号を認識するコマンド認識手段と、前記コマンド認識手段が起動信号または応答信号を認識すると、起動信号または応答信号を出力する再生手段と、前記コマンド認識手段が起動信号を認識すると、電力供給信号を出力する供給信号発生手段と、前記再生手段と前記供給信号発生手段が出力した信号を無線タグまたはゲートへ、送信アンテナにより送信する出力手段とを備えることを特徴とする無線通信装置である。
また、請求項に記載の発明は、ゲートまたは無線タグが送信した信号を送受信アンテナより受信し、入力された信号を無線タグまたはゲートへ前記送受信アンテナにより送信する入出力手段と、前記入出力手段が受信した信号の中から起動信号または応答信号を認識するコマンド認識手段と、前記コマンド認識手段が起動信号または応答信号を認識すると、起動信号または応答信号を出力する再生手段と、前記コマンド認識手段が起動信号を認識すると、電力供給信号を出力する供給信号発生手段と、前記入出力手段が受信した信号を前記コマンド認識手段へ出力し、前記再生手段および前記供給信号発生手段が出力した信号を前記入出力手段へ出力する切替手段とを備えることを特徴とする無線通信装置である。
また、請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載の無線通信装置であって、前記コマンド認識手段は、自装置固有の識別情報を含む起動信号を認識し、前記再生手段は、前記コマンド認識手段が自装置の識別情報を含む起動信号または応答信号を認識すると、前記認識した起動信号または応答信号を出力し、前記供給信号発生手段は、前記コマンド認識手段が前記自装置固有の識別情報を含む起動信号を認識すると、電力供給信号を出力することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項から請求項のいずれかの項に記載の無線通信装置であって、前記供給信号発生手段は、設定された時間の間、電力供給信号を出力することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項から請求項のいずれかの項に記載の無線通信装置であって、前記再生手段は、前記コマンド認識手段が認識した応答信号を集計し、該集計した結果の集計信号を出力することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の無線通信装置であって、受信した信号、所定の受信強度があるか否かを判定する受信信号強度判定手段と、自装置が送信する起動信号と同じ周波数の信号を、所定の時間以上に渡り受信したか否かを判定する周波数使用判定手段と、前記受信信号強度判定手段にて所定の受信強度があると判定したか、または、前記周波数使用判定手段にて所定の時間以上に渡り受信したと判定すると、前記出力手段への入力を停止させる出力制御手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、無線通信装置が、ゲートが送信した信号を受信して増幅し、該増幅した信号を無線タグへ送信するので、ゲートから一定以上に離れた無線タグでも起動信号に対する応答を返すことができる。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による無線通信装置である補助電力供給タグ100の構成を示す概略ブロック図である。
101は、受信アンテナ部である。102は、ゲートから送信されたactivate信号を受信アンテナ部101により受信する入力ポート部(入力手段)である。103は、入力ポート部が受信した信号を増幅して出力する増幅部(増幅手段)である。104は、増幅部103が出力した信号を送信アンテナ105により送信する出力ポート部(出力手段)である。
図2に補助電力供給タグ100の利用例として、基本的なものを示す。
複数の無線タグ110が集まっている状態(図2では縦3×横3×高さ方向3=27個から中央を除く26個でサイコロ状の対象物があり、これらに無線タグ110をそれぞれ取付けている)で、それらの無線タグ110の起動を行うゲート120が存在する。
補助電力供給タグ100は、例えば、集まった複数の無線タグ110の中央に設置される。図2ではサイコロ状の対象のものが縦3×横3×高さ方向3=27個が集まった状況で、この中央に補助電力供給タグ100を示している。
なお、この補助電力供給タグ100は、電池を内蔵している。そして、ゲート120から送信されるactivate信号を受信する機能、無線タグ110へ電力を供給する機能を持つ。
次に、図2のようなゲート120と複数の無線タグ110の配置における補助電力供給タグ100の利用例について、図3にゲート120、補助電力供給タグ100、無線タグ110の送受信信号を、図4に動作を説明するシーケンス図を示す。
最初に、図3(a)に例を示すようなゲート120からactivate信号が送信される。このactivate(起動)信号は、例えば、「0」のときは「1」のときの70%の振幅を持つASK(Amplitude Shift Keying:振幅変調)変調されている13.56MHzまたは125KHzの電波であり、CW(Continuous Wave:連続波(ここでは、振幅値が“0”になることなく連続して発信される信号を指しており、振幅値が“0”にならないように変調された信号もこれに含める。))信号となっており無線タグ110への電力供給信号を兼ねている。このようなCW信号によるactivate信号とすることで、常時ゲート120から無線タグ110へ向けて動作エネルギーを伝えられる。そして、ゲート12が連続発信したCW信号を無線タグ110は、キャパシターなどにチャージさせて電力を蓄えて、動作準備が可能となる。
次に、このゲート120から送信されたactivate信号を、受信アンテナ部101により入力ポート部102が受信し、増幅部103へ出力する。このときの、入力ポート部102における受信信号は、図3(a)に例を示すように、ゲート120で送信されたactivate信号に比べると減衰して振幅が小さくなっている。増幅部103は、この受信信号を受けると、これを増幅して出力ポート部104へ出力する。出力ポート部104は、受けた信号を送信アンテナ105から無線タグ110へ送信する。このとき、補助電力供給タグ100が送信した増幅信号は、図3(a)に例を示すように、補助電力供給タグ100の受信信号に比べて振幅が大きくなっている。
本実施形態においては、ゲート120からのactivate信号と補助電力供給タグ100からの信号は同じ周波数なので、これらが干渉(無線信号における衝突が発生)すると、無線タグ110は、両者の信号を分離できない。しかしこの図3(a)において無線タグ110が補助電力供給タグ100からの増幅信号を受信した受信信号と、ゲート120からのactivate信号の位相差は、通常の場合、ごくわずかであるため、これらの信号を合成した合成信号もまたASK70%のCW信号となる。従って、この場合はゲート120と補助電力供給タグ100の信号が干渉しても無線タグは応答を返すことができる。
ただし、補助電力供給タグ100の増幅信号とゲート120からのactivate信号とを無線タグ110が受信したときの信号の振幅が同じでかつ位相が180°シフトしているような場合は、両者の信号は無線の干渉により打ち消されてしまう。このような場合は特異な位置に無線タグがありかつ増幅での位相遅れが発生しているという極めて稀なケースであるので、多くの場合に問題はない。
補助電力供給タグ100が送信した増幅信号は、#1から#nまでの複数の無線タグ110が受信する。該増幅信号を受信することにより、無線タグ110は電力を得る。電力を得た無線タグ110は、図3(b)に例を示すような、自らのIDなどの応答信号を送信する。
このように、ゲート120からのactivate信号が無線タグ110にとり受信強度が十分でなくても、補助電力供給タグ100により増幅されたactivate信号により、無線タグ110は起動できるようになる。
無線タグ110が送信する応答信号は、ゲート120が送信するactivate信号と異なる周波数であれば、図4に示すように無線タグ110より直接ゲート120へと送信される。無線タグ110の応答信号とゲート120のactivate信号が同じ周波数であれば、補助電力供給タグ100は、この無線タグ110から送信された応答信号を、受信アンテナ部101により入力ポート部102が受信し、増幅部103へ出力する。このときの、入力ポート部102における受信信号は、図3(b)に例を示すように、無線タグ110で送信された応答信号に比べると減衰して振幅が小さくなっている。増幅部103は、この応答信号を受けると、これを増幅した増幅信号にして出力ポート部104へ出力する。出力ポート部104は、受けた増幅信号を送信アンテナ105からゲート120へ送信する。このとき、補助電力供給タグ100が送信した増幅信号は、図3(b)に例を示すように、補助電力供給タグ100の受信信号に比べて振幅が大きくなっている。ゲート120は、この増幅信号を自身が送信したactivate信号に対する応答信号として、受信する。
複数の無線タグ110が集中してある場合に、ゲート120側にある無線タグ110によりactivate信号が遮られるゲート120とは反対側の無線タグ110は、応答を返すことができない。しかし、このような補助電力供給タグ100を、無線タグ110が集中してある場所に設置すると、activate信号が届かなかった無線タグ110にまでactivate信号を送り、応答信号を返すことができるようになる。
また、無線タグ110からの応答信号がactivate信号と周波数が異なり、ゲート120が直接受信する場合は、無線タグ110からの応答信号もゲート120側の対象物に遮られて減衰することになる。この点は、補助電力供給タグ100は無線タグ110の直ぐ傍から電力を供給して応答信号自体の信号強度を強くする役割をしている。従って、応答信号が別の対象物により減衰してもゲート120に到達した際の信号強度は十分に情報を読み出せるものに保たれている。
図5に、補助電力供給タグ100から離れたところに受信アンテナ101を持つ補助電力供給タグ100の利用例を示す。
本利用例では、図2に示した利用例とは異なり、受信アンテナ部101が、補助電力供給タグ100から離れたところに設置され、補助電力供給タグ100とは接続ケーブルで接続されている。図5はフォークリフトが荷物を扱う場合に用いる平パレット(リスパレット)の上に無線タグ110を取付けた対象物が載せられている。この図5では対象物が平パレットの上に18個(縦3×横3×高さ2)載せられている。その下段の中央に補助電力供給タグ110が配置されている。そして、この補助電力供給タグ100の入力ポートに、接続ケーブルによりゲート120側の受信アンテナ101が接続されている。受信アンテナ101は平パレットのゲート120側の側面に付けられている。こうすることで、ゲート120からのactivate信号を受け易くなる。その結果、受信アンテナ部101が直接接続された補助電力供給タグ100に比べ、よりゲート120のactivate信号を捉えられる。また、補助電力供給タグ100の本体が対象物の中央に配置できるので、無線タグ110に対しても容易に電力を供給できる。
図5で利用例を示した別アンテナを持つ補助電力供給タグの動作を図6に示す。
ゲート120から例えば13.56MHz或いは125kHzのCW信号およびactivate信号が送信される。この信号を補助電力供給タグ100と接続された受信アンテナ101が受信する。図4の場合と同様にして、この受信により、補助電力供給タグ100が無線タグ110へ増幅信号を送信して、電力を供給する。この信号および電力供給を受けた、無線タグ110は応答信号をゲート120へ返送する。全ての無線タグ110からの応答信号を受け終えると、ゲート120はCW信号の送信を停止し、これを受信して増幅することで電力供給を行っていた補助電力供給タグ100も、電力供給を停止する。
なお、本実施形態において、ゲート120での信号のやり取りや動作と制御は、補助電力供給タグ100がない場合、すなわち単にゲート120と無線タグ110のみ場合の動作と制御と変わらない。
また、ゲート120から送信信号の電力は最大4Wであり、この電力でも無線タグ110までの距離が数mでも急激に減衰してしまうが、補助電力供給タグ100がブースターのような役割を果たして、このactivate信号を無線タグ110へ伝える。これによりゲート120と無線タグ110間の距離が離れている場合とか多数の無線タグ110がある場合でも単純な機能のみの補助電力供給タグ100を使用することで、無線タグ110からの応答を得られる。
なお、ゲート120は、全ての無線タグ110からの応答を受信した後で、CW信号の送信を停止する。これにより、補助電力供給タグ100から無線タグ110への電力供給も停止される。
[第2の実施形態]
図7は、この発明の第2の実施形態による無線通信装置である補助電力供給タグ200の構成を示す概略ブロック図である。同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
201は、ゲート120または無線タグ110が送信した信号を、受信アンテナ101により受信する入力ポート部である。202は、前記入力ポート部201が受信したゲート120からの信号を無線タグ110への送信用に変調する下り変調部である。203は、前記入力ポート部201が受信した無線タグ110からの信号をゲート120への送信用に変調する上り変調部である。204は、下り変調部202および上り変調部203が出力した信号を送信アンテナ部105により送信する出力ポート部である。
次に、図2のようなゲート120と複数の無線タグ110の配置における補助電力供給タグ200の利用例について、図8にゲート120、補助電力供給タグ200、無線タグ110の送受信信号を、図9に動作を説明するシーケンス図を示す。
最初に、図8(a)に例を示すようなゲート120からactivate信号が送信される。このactivate(起動)信号は、図2のときと同様に、例えば、「0」のときは「1」のときの70%の振幅を持つASK(Amplitude Shift Keying:振幅変調)変調されている13.56MHzまたは125KHzの電波であり、CW(Continuous Wave)信号となっており無線タグ110への電力供給信号を兼ねている。
次に、このゲート120から送信されたactivate信号を、受信アンテナ部101より入力ポート部202が受信し、上り変調部203へ出力する。このときの、入力ポート部202における受信信号は、図8(a)に例を示すように、ゲート120で送信されたactivate信号に比べると減衰して振幅が小さくなっている。上り変調部203は、この受信信号を受けると、これを変調して出力ポート部205へ出力する。出力ポート部205は、受けた信号を送信アンテナ105から無線タグ110へ送信する。このとき、補助電力供給タグ200が送信した変調信号は、図8(a)に例を示すように、補助電力供給タグ200の受信信号に比べて振幅が大きくなっているとともに、受信信号の周波数を倍としている。
このようにactivate信号がCW信号(電力供給信号)を兼ねてかつ補助電力供給タグ200が周波数などを変換した変調信号を送信する場合においては、ゲート120からのactivate信号と補助電力供給タグ200からの変調信号が干渉(無線信号における衝突が発生)しても、信号に変換が施されているため変換の仕方で両者の信号を分離できる。この図8(a)では周波数に対する変換をしているので、無線タグ110でも入力ポート部201にて周波数フィルタを用い容易にゲート120からのactivate信号と補助電力供給タグ110からの変換後の信号を分けられる。無線タグ110はどちらかの信号が認識できれば応答を返すことができるが、この例では、無線タグ110は補助電力供給タグ200からの変換後の信号を認識するように構成する(通常は受信アンテナ部101など無線タグ110に比べて補助電力供給タグ200のサイズを大きくしているので、この例のように無線タグ110が応答する)。しかし、無線タグ110がゲート120により近い場合はactivate信号に対して応答を直接返すこともあり得る。
なお、補助電力供給タグ200の下り変調部202にて信号の周波数を変換する他に変調方式を変換する方法もあり、変調方式を変換する例としては、振幅変調(ASK)信号を周波数変調(FSK:Frequency Shift Keying)信号や位相変調(PSK:Phase Shift Keying)信号に変換する場合、あるいはその逆の場合などが上げられる。
補助電力供給タグ200が送信した変調信号は、#1から#nまでの複数の無線タグ110が受信する。該変調信号を受信することにより、無線タグ110は電力を得る。電力を得た無線タグ110は、図8(b)に例を示すような、自らのIDなどの応答信号を送信する。
このように、ゲート120からのactivate信号が無線タグ110にとり受信強度が十分でなくても、補助電力供給タグ200により変調・増幅されたactivate信号により、無線タグ110は起動できるようになる。
無線タグ110が送信する応答信号は、受信アンテナ部101により入力ポート部201が受信し、上り変調部203へ出力する。このときの、入力ポート部201における受信信号は、図8(b)に例を示すように、無線タグ110で送信された応答信号に比べると減衰して振幅が小さくなっている。上り変調部203は、この応答信号を受けると、これをゲート120への送信用の周波数に変調した変調信号にして出力ポート部204へ出力する。出力ポート部204は、受けた変調信号を送信アンテナ105からゲート120へ送信する。このとき、補助電力供給タグ200が送信した変調信号は、図8(b)に例を示すように、補助電力供給タグ200の受信信号に比べて振幅が大きくなり、周波数も変わっている。ゲート120は、この変調信号を自身が送信したactivate信号に対する応答信号として、受信する。
なお、本実施形態においては、補助電力供給タグ200は上り変調部203を備え、無線タグ110からの応答信号を受信して変調するとして説明したが、補助電力供給タグ200は上り変調部203を備えず、無線タグ110からの応答信号はゲート120が直接受信するとしてもよい。
また、上り変調部203により、応答信号の変調方式や周波数などを変換するため、無線タグ110からの直接の応答信号とは違うことが、ゲート側で受信したときにも認識できる。
[第3の実施形態]
図10は、この発明の第3の実施形態による無線通信装置である補助電力供給タグ300の構成を示す概略ブロック図である。同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
301は、ゲート120または無線タグ110が送信した信号を、受信アンテナ部101より受信する入力ポート部(入力手段)である。302は、入力ポート部301が受信した信号の中からactivate信号(起動信号)または応答信号を認識するコマンド認識部である(コマンド認識手段)。また、コマンド認識部302は、自装置固有のIDを持ち、activate信号にIDが含まれている場合は、信号に含まれているIDと自装置のIDを比較し、この2つのIDが一致している場合のみ、activate信号を受信したとみなす。304は、コマンド認識部302がactivate信号または応答信号を認識すると、activate信号または応答信号を出力する再生部(再生手段)である。このとき、再生部304が出力する信号は、受信したactivate信号や応答信号と異なる周波数や変調方式であってもよい。303は、コマンド認識部302がactivate信号を認識すると、予め設定された時間だけ電力供給信号を出力する供給信号部(供給信号発生手段)である。305は、再生部304と供給信号部303が出力した信号を無線タグ110またはゲート120へ、送信アンテナ105により送信する出力ポート部である。
次に、本実施形態において、図11にゲート120、補助電力供給タグ300、無線タグ110の送受信信号を、図12と図13に補助電力供給タグ300から電源供給する時間を周りの無線タグ110の数により調整する場合の利用例を用いて動作を説明する。
ここでは、例として、無線タグ110が1つだけある場合を図12に、無線タグ110が6つある場合を図13に示した。図12では、図12(a)に示すように、補助電力供給タグ300の右側に1箇所だけ、無線タグ110を取り付けた対象物が存在する。図13では、図13(a)に示すように補助電力供給タグ300の上側、下側、左側、右側、前側、後側の6箇所、無線タグ110を取り付けた対象物が存在する。
図12の補助電力供給タグ300は、1つの無線タグ110に電力を供給して、この1つの無線タグ110がゲート120へ応答をすれば済む。従って補助電力供給タグ300からの電力の供給時間は短くてもよいので、その供給信号部303に電力供給信号を発信する時間として最短時間tを設定しておく。図13の補助電力供給タグ300は、1つの補助電力供給タグから複数(ここでは6つ)の無線タグ110に電力を供給する必要がある各々の無線タグ110がゲート120へ応答するための時間は変わらないため単純に図12の場合に対して無線タグ110の個数倍(6倍)の時間が必要である。従って補助電力供給タグ300からの電力の供給時間は長く、例えば、最短時間の6倍(6t)を設定しておく。
これらの2つの場合はいずれも、図12(b)および図13(b)に示すように、ゲート120からコマンド形式のactivate信号と、それに続いて情報が何も載せられていないCW(連続波)信号の電力供給信号とが発信される。入力ポート部301は受信アンテナ部101により、activate信号を受信して、これをコマンド認識部302に出力する。このときの、入力ポート部301における受信信号は、図11(a)に例を示すように、ゲート120で送信されたactivate信号に比べると減衰して振幅が小さくなっている。異なる数の無線タグに対して電力を供給する。コマンド認識部302は、信号を受けると、これがactivate信号であることを認識して、供給信号部303および再生部304に通知する。再生部304は、通知を受けると、自身が保持するactivate信号のパターンを再生して、出力ポート部305に出力する。供給信号部303は、通知を受けると、予め設定された時間として図12の補助電力供給タグ300は時間tだけ、図13の補助電力供給タグ300は時間6tだけ、電力供給信号を出力する。出力ポート部305は、供給信号部303と再生部304から信号を受けて、これらを合成した変調信号として送信アンテナ部105より送信する。
このとき、供給信号部303および再生部304が信号を発信し始めるのは、コマンド認識部302が、activate信号を受け付けて、コマンドの認識処理を行った後となるため、図11(a)に示すように補助電力供給タグ300からの変調信号の発信開始は、ゲート120の発信より多少遅れが生じる。
補助電力供給タグ300が送信した変調信号を、無線タグ110が受信する。該変調信号を受信することにより、無線タグ110は電力を得る。電力を得た無線タグ110は、自らのIDなどの応答信号を送信する。
ここで、無線タグ110からの応答信号は、図12(b)および図13(b)に例を示すように、直接ゲート120が受信してもよいし、応答信号を補助電力供給タグ300が受信し、ゲート120に送信してもよい。ここでは、応答信号を補助電力供給タグ300が受信し、ゲート120に送信する場合の動作を説明する。無線タグ110が応答信号を送信すると、受信アンテナ部101により入力ポート部301が受信して、該信号をコマンド認識部302に出力する。このとき、入力ポート部301における受信信号は、図11(a)に例を示すように、無線タグ110で送信された応答信号に比べると減衰して振幅が小さくなっている。コマンド認識部302は、該信号を受けると、これが応答信号であると認識して、再生部304に対して通知する。再生部304は、応答信号を受けたことを通知されると、応答信号を再生して変調信号として出力ポート部305へ出力する。出力ポート部305は、変調信号を受けると、これを送信アンテナ部105よりゲート120へ送信する。
なお、この再生部304が出力する応答信号は、無線タグ110から受信した応答信号とは別の変調方式や周波数に変換されていてもよいし、複数の無線タグ110が応答する信号それぞれに対して個別に実施してゲート120へ応答を送信しても良い。この場合はゲート120が複数の無線タグ110の応答により無線タグの数を認識する処理を行う。
また、このとき、activate信号が、例えば、ASK70%で‘10101010’のようなコマンドとなっていると、コマンド認識部302が認識できる。そして8bitのコマンドでactivate信号と判断されると再生部304よりactivate信号を再生して変換した信号を送信する。この図11(a)に示す場合は、受信信号の周波数の倍にした信号にしている。
この時に、コマンド認識部302が8bitのコマンドであるactivate信号を認識するなどの処理を行うため、変換後の信号の送信は受信信号を受信したタイミングからコマンド認識再生の遅れが生じる。この変換後の信号は図11(a)の変調信号である。さらにこの変調信号を無線タグが受ける受信信号は図11(a)の無線タグ110の受信信号となる。
また、無線タグ110がパッシブ型の場合には、この変換後の信号を送信した後に、電力を供給するために供給信号部303が生成したCW(連続波)信号が補助電力供給タグ300より送信される。
なお、ここでは、供給信号部303が電力供給信号を発信する時間を調整する方法として、予め無線タグ110の個数に応じて、設定しておくとしたが、無線タグ110からの応答信号を受信する場合は、応答信号を認識したコマンド認識部302が供給信号部303に通知し、供給信号部303は通知を受けてから一定時間だけ発信を続ける。その後、全ての無線タグ110からの応答信号が済んで、1つも無線タグ110からの応答信号がなくなると、先の一定時間後に発信を停止するようにしてもよい。
ゲート120からの電力の供給時間が一定であると、複数の無線タグ110が未知数であるために全ての無線タグ110の応答をゲート120で読取ることができないという事態も発生する。しかし、このように補助電力供給タグ300からの電力供給信号の発信時間を調整することで複数の無線タグ110全ての応答をゲート120が読取れるようにすることができる。
また、無線タグ110を取付けた対象物が複数個あり、それらが集積して存在する際に、ゲート120と反対側にある対象物に取り付けた無線タグ110は応答を返すことが困難であった。
しかし、この図13に例を示すように、補助電力供給タグ300を用いると、この課題は解消される。この解消の原理は以下のようになる。
図13の場合には、補助電力供給タグ300の右側にある対象物に取り付けた無線タグ110はゲート120の反対側に位置する。当然この無線タグ110は、補助電力供給タグ300の左側にある対象物によりゲート120からのactivate信号が遮られ、信号受信強度が減衰する。ここで減衰したactivate信号を補助電力供給タグ300が受信して無線タグ110へ中継する機能を果たす。
また同時に無線タグ110から応答信号もゲート120側の対象物に遮られて減衰することになる。この点は、補助電力供給タグ300は無線タグ110の直ぐ傍から電力を供給して応答信号自体の信号強度を強くする役割をしている。従って、応答信号が別の対象物により減衰してもゲート120に到達した際の信号強度は十分に情報を読み出せるものに保たれている。
また、図14に示すように、ゲート120からのactivate信号に特定のIDが含まれており、この特定IDを持つ補助電力供給タグ300のみから無線タグ110へ電源供給することもできる。
この図14では、1つのゲート120に対し複数の補助電力供給タグ300とこれらの周囲に無線タグがある利用例を挙げている。(この図14では、簡単な例として、IDとしてIDaを持つものとIDbをもつものの2つの補助電力供給タグ300を扱う場合を挙げた。)
ゲート120から発信されるactivate信号に指定IDを記載することで、IDが指定IDに該当する補助電力供給タグ300の周辺にある無線タグ110からの応答信号があるように指定できる。この図14の場合には上側の補助電力供給タグ300がIDaであり、下側の補助電力供給タグ300がIDbである。しかし、この図14の下側の補助電力供給タグ(IDb)に対してはIDが違うため、周囲の無線タグ110に電源供給をせず、もちろんその結果として無線タグの応答もない。
無線タグ110がそれぞれに持つ固有のIDを指定することにより、複数の無線タグ110の集まりを読み出すには、この集まりに属する各無線タグ110のIDを一つずつ指定して読み出さなければならないため、煩雑なシーケンスとなってしまうが、このように補助電力供給タグ300のIDを利用することにより、複数の無線タグ110の集まり毎に応答させてこの無線タグの集まりを区別して読み出すことができる。
このときの補助電力供給タグ300の動作を説明する。ゲート120が指定IDとしてIDaを含むactivate信号を送信する。そして補助電力供給タグ300の入力ポート部301は受信アンテナ101により、そのactivate信号を受信して、コマンド認識部302に通知する。コマンド認識部302は、activate信号中の指定IDが自身のIDに該当するか判断する。この判断結果に基づいて無線タグへ電力を供給する制御を行う。すなわち、activate信号に含まれる指定IDが補助電力供給タグのIDに該当すれば無線タグへ電力を供給し、逆に指定IDが補助電力供給タグのIDと違うと無線タグへ電力を供給しない。ここでは、指定IDがIDaであるため、図14で示した補助電力供給タグ300(IDa)は、activate信号の受信を、供給信号部303および再生部304に通知する。供給信号部303および再生部304は、指定IDのないactivate信号を受信した場合と同様に動作する。一方、図14で示した補助電力供給タグ300(IDb)、指定IDが自身のIDと一致しないので、供給信号部303および再生部304への通知を行わず。activate信号も電力供給信号も発信しない。
なお、本実施形態において、コマンド認識部302において、無線タグ110からの応答信号を認識する場合には、図15に例を示すように、複数の無線タグ110からの応答信号をコマンド認識部302にて集計し、その集計結果をとなる信号を再生部304が再生し、該信号を出力ポート部305が送信アンテナ部105よりゲート120へ送信するようにしてもよい。この場合、このやり取りのために独自の信号取り決めが必要であるが、複数の無線タグ110からの応答によりすべての応答数を判断することを補助電力供給タグ300が行う。これにより、ゲート120と補助電力供給タグ300とのやり取りを少なく済ませることができる。
また、ゲート120は、集計結果を受信すると、その受け取り通知を補助電力供給タグ300へ送信し、該通知を受けた補助電力供給タグ300は、電力供給信号の発信を停止するようにしてもよい。この場合、該通知をコマンド認識部302が認識し、供給信号部303に該通知の受信を通知し、これを受けた供給信号部303は電力供給信号の発信を停止する。
また、再生部304が再生するactivate信号や応答信号は、ゲート120や無線タグ110が発信する信号と必ずしも同じである必要はなく、それぞれ送信先となるゲート120や無線タグ110にあわせた周波数、変調方式であればよい。
なお、本実施形態においては、補助電力供給タグ300は、単純なコマンドであっても、そのコマンドを認識して再生するという処理を行う必要がある。その後に、補助電力供給タグ300が変換後の信号を送信するために、ゲート120からのactivate信号と補助電力供給タグ300が送信する変換後の信号とが干渉(無線で衝突)することは起こらない。
しかし、もし仮にそのようなゲート120からのactivate信号と補助電力供給タグ300の変換後の信号とが干渉を起こしても、今回の補助電力供給タグでactivate信号の周波数や変調方式が変換されている場合は両者の信号を分離して区別することができる。例えば周波数が変換されていれば、各周波数フィルタを通過させると各信号を取り出せる。なお、パッシブ型の無線タグ110用にゲート120や補助電力供給タグ300より送信されている電力供給用の信号も周波数を異にすることができる。
さらに、もし仮に無線タグ110がゲート120からのactivate信号で応答できた場合(通常は無線タグ110がゲート120により近い場合に限られるが)は次のようになる。無線タグ110は短時間に複数のactivate信号に対して無線タグ110の同時読取りを実現するアルゴリズムが実装されている。このアルゴリズムが機能することにより、無線タグ110は1度応答した後は暫く応答をしないようになっている。従ってゲート120からのactivate信号とその直後の補助電力供給タグ300の変換後の信号と2度に渡り無線タグ110が応答することはない。
なお、信号の変調方式を変換する例としては、振幅変調(ASK)信号を周波数変調(FSK)信号や位相変調(PSK)信号に変換する場合、あるいはその逆の場合などが上げられる。
[第4の実施形態]
図16は、この発明の第4の実施形態による無線通信装置である補助電力供給タグ400の構成を示す概略ブロック図である。
401は、送受信アンテナ部である。402は、ゲート120または無線タグ110が送信した信号を送受信アンテナ部401より受信し、サーキュレータ403より入力された信号を送受信アンテナ部401より送信する入力出力ポート部(入出力手段)である。403は、入出力ポート部402の出力した信号をコマンド認識部404に出力し、再生部405および供給信号部406が出力した信号を入出力ポート部402に出力するサーキュレータである。コマンド認識部404は、サーキュレータ403から入力された信号の中からactivate信号(起動信号)または応答信号を認識する本実施形態におけるコマンド認識手段である。再生部405は、コマンド認識部404がactivate信号または応答信号を認識すると、認識したactivate信号または応答信号を出力する本実施形態における再生手段である。供給信号部406は、コマンド認識部404がactivate信号を認識すると、予め設定された時間だけ電力供給信号を出力する本実施形態における供給信号発生手段である。
本実施形態における補助電力供給タグ400は、第3の実施形態における補助電力供給タグ300と同様に動作する。すなわちゲート120からのactivate信号が無線タグ110にとり受信強度が十分でなくactivate信号が認識できなくても、この補助電力供給タグ400においては無線タグ110よりも大きなサイズでさらに受信感度の良い送受信アンテナ部401を装備している。この感度の良い送受信アンテナ部401で受信されて、この補助電力供給タグ400により認識されてactivate信号が再生され、電力供給信号が発信される。このような補助電力供給タグ400により再生・送信されるactivate信号および電力供給信号により、無線タグ110は起動できるようになる。
なお、本実施形態における補助電力供給タグ400は、一つの送受信アンテナ部401で送受信を行い、サーキュレータ403で信号の入出力を制御しているため、送信と受信を同時に行うことができない。
また、第3の実施形態におけるコマンド認識部302と同様にコマンド認識部404は、自装置固有のIDを持ち、activate信号にIDが含まれている場合は、信号に含まれているIDと自装置のIDを比較し、この2つのIDが一致している場合のみ、activate信号を受信したとみなすとしてもよい。
[第5の実施形態]
補助電力供給タグがactivate信号を増幅あるいは中継して、この増幅あるいは中継したactivate信号が元のゲートからのactivate信号と干渉して、無線タグが正常に起動できないという事態を未然に防止するために、補助電力供給タグは図18に示す次のような機構を備えていてもよい。
<CW信号でactivate信号を兼ねる場合>
CW信号でactivate信号を兼ねる場合に、補助電力供給タグ500とゲートからのactivate信号が干渉しないように工夫した補助電力供給タグ500の構成を図18の(a)に示す。
まずゲート120から送信されたactivate信号を補助電力供給タグ500は受信アンテナ101で受信する。ここで受信したactivate信号は補助電力供給タグ500内の入力ポート102を経て分岐501にて2つに分岐され、一方は増幅部103により、増幅される。また分岐されたもう一方のactivate信号に対しては受信信号強度判定部502にて受信信号強度判定が行われる。ここで無線タグ110の起動に十分な所定以上の受信強度があるか否かを判定する。受信強度が無線タグ110の起動に十分であれば、先に増幅された信号は出力制御503で出力ポート104へ伝えられない。逆に受信強度が無線タグ110の起動に十分でなければ、増幅したactivate信号は出力制御503を介して出力ポート104へ伝えられる。そして送信アンテナ105より増幅されたactivate信号は送信される。
この補助電力供給タグ500により、ゲート120からのactivate信号が無線タグ110にとり受信強度が十分であればゲート120からのactivate信号により起動する。またゲート120からのactivate信号が無線タグ110にとり受信強度が十分でなければ、この補助電力供給タグ500で増幅されたactivate信号により、無線タグ110起動できる。これによって、ゲート120からのactivate信号と補助電力供給タグ500からの増幅されたactivate信号が無線タグ110にとり干渉せずに起動を可能にする。
なお、同様の仕組みは、第2の実施形態の補助電力供給タグ200にも組み込むことができる。
<activate信号がコマンドの場合>
次に、activate信号がコマンドの場合について、補助電力供給タグ600とゲート120からのactivate信号が干渉しないように工夫した補助電力供給タグ600の構成を図18の(b)に示す。
ゲート120から送信されたactivate信号を補助電力供給タグ600は受信アンテナ101で受信することは同じである。ここで受信されたactivate信号は入力ポート301を経て分岐601にて3つに分岐され、一方については無線タグ110を起動させる命令(activate信号)か否かを識別するコマンド認識部302へ送られる。そして、無線タグ110を起動する命令と判断されたならば、再生部304にて無線タグ110を起動するコマンドを作り直し再生される。
他方で、分岐された一方のactivate信号は、受信信号強度判定部602にて、受信信号強度判定が行われる。ここで無線タグ110の起動に十分な受信強度があるか否かを判定する。受信強度が無線タグ110の起動に十分であれば、先に再生された信号は出力制御部604から出力ポート部305へ伝えられない。逆に受信強度が無線タグ110の起動に十分でなければ、再生した信号は出力制御部604を介して出力ポート部305へ伝えることが可能となる。
さらに先に分岐されたactivate信号以降の受信信号は周波数使用判定部603へ送られ続ける。ここでactivate信号と同じ周波数が受信され続けていると、この周波数が使用されていると判断される。同一周波数が使用されている場合、再生されたコマンドは出力制御部604から出力ポート部305へは送られない。逆に同一周波数が使用されていない場合は、再生されたコマンドが出力制御部604から出力ポート部305へ送られる。さらにその再生されたコマンドは送信アンテナ部105から送信される。
この補助電力供給タグ600により、ゲート120からのactivate信号が無線タグ110にとり十分な受信強度でなく、かつactivate信号がゲート120から送出されたその後に同じ周波数の使用がない場合、再生したactivate信号が送信される。このため、同じ周波数を使用するような干渉も生じず、勿論、ゲート120からのactivate信号を無線タグ110が受信した時の強度が十分で再生が不要な場合の余計な補助電力供給タグ600の再生動作も解消することができる。
なお、同様の仕組みは、第4の実施形態の補助電力供給タグ400にも組み込むことができる。
なお、図17に示すように、補助電力供給タグは、ゲート120が送信したCW信号とactivate信号は受信せずに、無線タグ110が送信した応答信号を受信し、該信号を増幅あるいは変調などする、もしくは、該応答信号を集計して、ゲート120に送信してもよい。このような補助電力供給タグの概略構成は、第2の実施形態から下り変調部202を取り除いたもの、あるいは、第3の実施形態から供給信号部303を取り除いたもの、あるいは、第4の実施形態から供給信号部406を取り除いたものとなる。
なお、第1から第5の実施形態において、無線タグ110はパッシブ型を前提として説明したが、自装置内に電源を備えるアクティブ型であってもよい。その場合、電力供給信号は不要なため、第1および第2の実施形態と第5の実施形態の補助電力供給タグ500においては、ゲート120はactivate信号のみを送信し、補助電力供給タグ100および200は、ゲート120からはactivate信号のみを受信してこれを増幅もしくは変調して、アクティブ型の無線タグへ送信する。第3および第4の実施形態と第5の実施形態の補助電力供給タグ600においては、電力供給信号を発信する供給信号部が不要となる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
この発明の第1の実施形態による補助電力供給タグ100の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における補助電力供給タグ100の利用例を示す図である。 同実施形態における図2の利用例での各装置の送受信信号を説明する図である。 同実施形態における図2の利用例での動作を説明するシーケンス図である。 同実施形態における補助電力供給タグ100の利用例を示す図である。 同実施形態における図5の利用例での動作を説明するシーケンス図である。 この発明の第2の実施形態による補助電力供給タグ200の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における利用例での各装置の送受信信号を説明する図である。 同実施形態における利用例での動作を説明するシーケンス図である。 この発明の第3の実施形態による補助電力供給タグ300の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における利用例での各装置の送受信信号を説明する図である。 同実施形態における無線タグ110が少数の場合の利用例を説明する図である。 同実施形態における無線タグ110が多数の場合の利用例を説明する図である。 同実施形態におけるactivate信号にて特定IDを指定した場合の利用例を説明する図である。 同実施形態における上り信号を補助電力供給タグ300にて集計した場合の利用例を説明する図である。 この発明の第4の実施形態による補助電力供給タグ400の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における上り信号のみを中継した場合の利用例を示す図である。 この発明の第5の実施形態による補助電力供給タグ500および補助電力供給タグ600の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
100…補助電力供給タグ
101…受信アンテナ部
102…入力ポート部
103…増幅部
104…出力ポート部
105…送信アンテナ部
110…無線タグ
120…ゲート
200…補助電力供給タグ
201…入力ポート部
202…下り変調部
203…上り変調部
204…出力ポート部
300…補助電力供給タグ
301…入力ポート部
302…コマンド認識部
303…供給信号部
304…再生部
305…出力ポート部
400…補助電力供給タグ
401…送受信アンテナ部
402…入出力ポート部
403…サーキュレータ
404…コマンド認識部
405…再生部
406…供給信号部
500…補助電力供給タグ
501…分岐
502…受信信号強度判定部
503…出力制御部
600…補助電力供給タグ
601…分岐
602…受信信号強度判定部
603…周波数使用判定部
604…出力制御部

Claims (6)

  1. ゲートまたは無線タグが送信した信号を、受信アンテナより受信する入力手段と、
    前記入力手段が受信した信号の中から起動信号または応答信号を認識するコマンド認識手段と、
    前記コマンド認識手段が起動信号または応答信号を認識すると、起動信号または応答信号を出力する再生手段と、
    前記コマンド認識手段が起動信号を認識すると、電力供給信号を出力する供給信号発生手段と、
    前記再生手段と前記供給信号発生手段が出力した信号を無線タグまたはゲートへ、送信アンテナにより送信する出力手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. ゲートまたは無線タグが送信した信号を送受信アンテナより受信し、入力された信号を無線タグまたはゲートへ前記送受信アンテナにより送信する入出力手段と、
    前記入出力手段が受信した信号の中から起動信号または応答信号を認識するコマンド認識手段と、
    前記コマンド認識手段が起動信号または応答信号を認識すると、起動信号または応答信号を出力する再生手段と、
    前記コマンド認識手段が起動信号を認識すると、電力供給信号を出力する供給信号発生手段と、
    前記入出力手段が受信した信号を前記コマンド認識手段へ出力し、前記再生手段および前記供給信号発生手段が出力した信号を前記入出力手段へ出力する切替手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記コマンド認識手段は、自装置固有の識別情報を含む起動信号を認識し、
    前記再生手段は、前記コマンド認識手段が自装置の識別情報を含む起動信号または応答信号を認識すると、前記認識した起動信号または応答信号を出力し、
    前記供給信号発生手段は、前記コマンド認識手段が前記自装置固有の識別情報を含む起動信号を認識すると、電力供給信号を出力すること
    を特徴とする請求項または請求項に記載の無線通信装置。
  4. 前記供給信号発生手段は、設定された時間の間、電力供給信号を出力することを特徴とする請求項から請求項のいずれかの項に記載の無線通信装置。
  5. 前記再生手段は、前記コマンド認識手段が認識した応答信号を集計し、該集計した結果の集計信号を出力することを特徴とする請求項から請求項のいずれかの項に記載の無線通信装置。
  6. 受信した信号、所定の受信強度があるか否かを判定する受信信号強度判定手段と、
    自装置が送信する起動信号と同じ周波数の信号を、所定の時間以上に渡り受信したか否かを判定する周波数使用判定手段と、
    前記受信信号強度判定手段にて所定の受信強度があると判定したか、または、前記周波数使用判定手段にて所定の時間以上に渡り受信したと判定すると、前記出力手段への入力を停止させる出力制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
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