JP3237489B2 - 位置確認システム - Google Patents
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Description
を確認する位置確認システムに関するもので、例えば海
上遭難、山岳遭難、等における遭難者の位置確認、貨物
などの位置確認、盗難車の位置確認、海上における漁網
位置の確認、他に利用することが出来る。
た。 例ー1 レーダトランスポンダーによる方法 例ー2 方向探知による方法 例ー3 衛星を利用する方法 例ー4 ページャーとGPSを組み合わせた方法
法 捜索局からのレーダ信号を検知すると、捜索局側のレー
ダ装置のデスプレー上に一定間隔で並ぶ輝点が得られる
応答電波を発信する装置(レーダトランスポンダー)を遭
難者側に備え、 遭難事故が発生すると、遭難者はこの
レーダトランスポンダーに電源を入れて被捜索局として
運用を開始し、捜索局のレーダ信号による捜索を待つ。
被捜索局が捜索局からのレーダ電波を受信すると、被捜
索局は前記応答電波を発し捜索局のレーダ装置のデスプ
レー上に複数の輝点が一定間隔で並ぶので、被捜索局の
位置はその輝点信号の始まりの位置によって確認する事
ができる。荒れた海等のようなレーダ信号に対する反射
が多い場合でも、本方式によるとレーダ装置のデスプレ
ー上に一定間隔で複数の輝度が並ぶので、通常のレーダ
による捜索に比べ被捜索局の位置が把握し易い。
発信する装置を遭難者側の保有する被捜索側に備え、遭
難事故が発生すると、遭難者側はこの装置の電源を入
れ、継続的にこの遭難者捜索用の電波信号を発射し、捜
索局の捜索を待つ。捜索局はこの電波信号の到来方向
を、船舶、航空機等に登載した方向探知機で確認して被
捜索局の所在する方位を把握し、その方位線上に移動し
ながら目視等で遭難者の発見に努める、と言うものであ
る。遭難者捜索用の電波信号による誘導を受けつつ捜索
ができるので、目視のみによる捜索に比べ効率の良い捜
索ができる。
用の電波信号を発信する装置を遭難者の保有する被捜索
局側に備え、遭難事故が発生すると、遭難者側はこの装
置の電源を入れ、継続的に遭難者捜索用の電波信号を発
射するし、捜索局の捜索を待つ。地球上の軌道をまわっ
ている衛星が遭難者のほぼ真上に来たら、前記所定の電
波信号は衛星を中継して捜索局に伝えられる。遭難者の
位置は衛星が被捜索局からの遭難者捜索用の電波信号を
捉えた軌道上の位置によって確認される。
た方法、他 このアイデアは本件出願時点における先行技術調査中に
見つけたもので、出願公報(特開平6ー123767)
の中に記載されていたのでその要旨を紹介する。被捜索
側には個別選択呼び出しの受信装置(ページャー)とG
PS(Global Positioning System)を備えていて、ペー
ジャーによって被捜索局が捜索局によって指定される
と、被捜索局はGPSで自己の位置を測定して捜索局に
知らせる。これによって対象とする被捜索局の位置を把
握するようにしている。また、この特許公報の中に、ペ
ージャーによって指定された被捜索局に所定の電波を発
射させ、この電波を捜索局側に備えた方向探知機によっ
てとらえ、被捜索局の位置を確認する旨の記載が簡単に
記載されている。
ムは、以上のようになっていたので、次のような問題が
あった。
法 被捜索局側に装備する装置はレーダ信号を受信しその受
信信号によってレーダ周波数帯(9GHz)の電波を送
信するものであり、所定の走引幅を持って走引する超高
周波信号を適正に発信できる技術製品でなければならな
い。また、この装置は普通のレーダ電波を受けると応答
信号を発射するので、取扱上も、通常時はレーダ電波を
受けても決して不用電波を発射しないようにすると共
に、非常時には知識の無い人がこの装置にスイッチを入
れ適正な運用ができるものでなければならない。このた
め装置そのものが複雑であるほか、複雑な各種の運用上
の取り決めや構造的に大きい付属装置が必要である。ま
た、レーダートランスポンダーとはいえ消費電力が比較
的大きいので、非常時に確実に作動するようにする電池
の寿命管理も重大かつ複雑な課題である。従って、一般
向けの遭難救助を目的とした装置ではあるが、メインテ
ナンスフリーという訳にはいかない。
認し、その後は目視等により被捜索局を見つけるという
作業になるので、捜索時間が長くなりがちであり、また
夜間とか天候の悪いときの捜索は難しい等、捜索方法と
してはレーダトランスポンダー方式に比べ劣る。また、
被捜索局側は電源を投入すると電波を発信する構造にな
っているので、非常時以外に誤操作による無用電波の発
射ないようにすることと、滅多に起きない非常時に知識
の無い人が確実に作動させることができるものでなけれ
ばならない。この要求を満たすため、機器の構成の複雑
化や大型電池の装備が必要であり、メインテナンスフリ
ーというわけにはゆかない。また運用上の取り決めも複
雑である。
難者の情報を捜索局に伝える事が出来ないので、電波信
号の長時間にわたる継続的送信が必要となる。このた
め、被捜索局側に大きな電池をもった装置を用意する必
要がある。この種の装置は電池の大きさが装置の大きさ
を左右するので、小型化が難しくなるという問題があ
る。このほかに、レーダトランスポンダー、方向探知等
による方法と同じように、不要電波の確実な発射防止と
緊急時における確実な動作、の両立性のための装置の複
雑化、取り扱い上の取り決めの複雑化などの問題があ
る。
る方法、他 この方法はGPSというかなり大きな装置を搭載しなけ
ればならないので、被捜索者側装置としてカードサイズ
のような超小型装置を構成する場合に本質的にむかない
という問題がある。また、この特許公報に付記されてい
る方向探知方式は、被捜索局の位置決め精度の確保につ
いて特に工夫がされているとの事に関する記載がないの
で、前記例ー2に示す方向探知方式と類似のものが使わ
れるものと推察する。しかりとすると、この特許公報記
載のものでは、被捜索局をカードサイズのような超小型
のもので構成し、かつ、効率の良い捜索活動を遂行する
ために必要な測定精度の確保、という基本的問題が解決
されていない、という問題がある。
確定する捜索等に於ける、上記のような問題点に鑑みて
なされたもので、被捜索側装置を超小型に構成し、かつ
装置の取扱い、メインテナンス等の面で高い利便性と信
頼性を確保しかつ、システムとして所定の精度を確保出
来る位置確認システムを提供することを目的としてい
る。
テムは、遭難者等の被捜索側が携行する被捜索局と、航
空機等の移動体に装備する捜索局とがあって、被捜索局
には、 イ 個別識別信号検出回路を備え、捜索局から送り出さ
れた個別識別信号を受信して検出する個別識別信号受信
部と、 ロ 位置決め信号受信回路を備え、捜索局から送り出さ
れた位置決め信号を受信して復調する位置決め信号受信
部と、 ハ 変調回路と送信回路を備え、前記位置決め信号復調
回路で得られた位置決め信号を捜索局宛に送出する応答
送信部と、 ニ 前記個別識別信号検出回路の出力信号で受けて、予
め設定した所定時間保持動作を継続する保持回路を備え
た保持部と、この保持部の保持動作を信号を受けて前期
応答送信部を送信状態にする送信起動部とを備え、捜索
局には、 ホ 各々継続時間を所定値に設定された前記個別識別信
号と位置決め信号を送出する信号発生部と、 へ 変調回路と送信回路を備え、前記個別識別信号と位
置決め信号によって変調された送信信号を被捜索局に向
け送信するた送信部と、 ト 復調回路を備え、捜索局から送り出され被捜索局を
経由して捜索局に返ってきた位置決め信号を受信し復調
する受信部と、 チ 比較回路を備え、前記受信部で得られた位置決め信
号と前記送信部から送り出された位置決め信号とを比較
し、その比較結果に基ずき捜索局の置かれた測定地点か
ら被捜索局までの距離情報を割り出す距離演算部と、 リ 各測定地点に於ける捜索局の位置を確認する自己位
置演算標定部と、 ヌ 複数の各測定地点から被捜索局までの各距離情報と
各測定点における捜索局の自己位置情報に基ずき被捜索
局の位置を決定する位置決定部、とを備えて、捜索局が
移動しながら複数の地点で測定して得た該各測定地点か
ら被捜索局までの各距離情報に基ずき被捜索局の位置を
確定するようにした。
テムは、前記第一の手段に加えて、位置決め信号受信部
に、捜索局から送り出された位置決め信号を受信し復調
する位置決め信号復調回路に加え、位置決め信号が継続
する間検出信号を出力する位置決め信号検出回路を備
え、送信起動部に、個別識別信号検出回路の出力信号で
駆動され所定時間保持することに加え、この保持期間中
に前記位置決め信号検出回路からの出力信号を受けると
更に位置決め信号検出回路の出力信号が継続する間保持
を継続する保持部を備えて、被捜索局から捜索局へ送り
返される位置決め信号の継続時間を長く出来るようにし
た。
テムは、前記第1の手段に加えて一定の周期で間欠的に
オン/オフ状態を繰り返す電源スイッチ部を備え、保持
部が保持に入っていない間はこの電源スイッチ部のオン
/オフ動作によって一定の周期で被捜索局の動作を間欠
受信とするようにした。
テムは、前記第2の手段に加えて一定の周期で間欠的に
オン/オフ状態を繰り返す電源スイッチ部を備え、保持
部が保持に入っていない間はこの電源スイッチ部のオン
/オフ動作によって一定の周期で被捜索局の動作を間欠
受信とするようにした。
係る位置確認システムは、前記第1または第2の手段に
加えてオフ期間の長さが順次変化するように制御された
間欠的にオン/オフ状態を繰り返す電源スイッチ部を備
え、保持部が保持に入っていない間はこの電源スイッチ
部のオン・オフ動作によって被捜索局の動作をオフ期間
が順次変化するように制御された間欠受信とするように
した。
テムは、前記第1または2の手段に加えて、オフ期間の
長さが順不同に変化して間欠的にオン/オフ状態を繰り
返す電源スイッチ部を備え、保持部が保持に入っていな
い間はこの電源スイッチ部のオン/オフ動作によって被
捜索局の動作をオフ期間が順不同に変化するように制御
された間欠受信とするようにした。
テムは、前記第1の手段における捜索局に、他捜索局の
自己位置情報と該他捜索局から被捜索局までの距離情報
を入力する距離データ入力端子を備え、前記他捜索局の
自己位置情報と該他捜索局から被捜索局までの距離情報
を利用して被捜索局の位置決定を行うようにした。
適な実施の態様を説明する。なお、この発明に係る位置
確認システムは被捜索対象が特定された後、運用するこ
とを想定している。
を示す。図1に示す被捜索局1と図5に示す捜索局2と
を組み合わせ、この発明の実施の態様1の位置確認シス
テムを構成する。図1に於いて、11は被捜索局1の受
信アンテナ、12は個別識別信号を検出する個別識別信
号検出回路121を備えた個別識別信号受信部、13は
位置決め信号の復調回路131を備えた位置決め信号受
信部、14は変調回路141と送信回路142を備えた
応答送信部、15は個別識別信号検出回路121からの
信号を受け入れ制御される保持部(A)151Aと、こ
の保持部(A)151Aによって制御され応答送信部1
4への電源のオン/オフを行うスイッチ回路152を備
えた送信起動部、16は電源部、17は被捜索局1の送
信アンテナである。図5に於いて、21は捜索局2の受
信アンテナ、22は個別識別信号発生回路221と位置
決め信号発生回路222及び合成回路223を備えた信
号発生部、23は変調回路231と送信回路232を備
えた送信部、24は復調回路241を備えた受信部、2
5は比較回路251を備えた距離演算部、26は自己位
置標定部、27は位置演算決定部、28は捜索局の送信
アンテナ、29は以上の測定結果による位置データを出
力する位置データ出力端子、30は他捜索局からデータ
を提供してもらう場合の当該他局の位置情報と被捜索局
までの距離データを入力する距離データ入力端子、31
は他捜索局にデータを提供する場合の自局の位置情報と
被捜索局までの距離データを出力する距離データ出力端
子である。なお、距離データ入力端子30と距離データ
出力端子31は実施の態様実施例7で利用する。このシ
ステムは送信中に受信も行なう期間があるので、装置の
単純化を図るため、捜索局2の送信周波数(=被捜索局
1の受信周波数)と捜索局2の受信周波数(=被捜索局
1の送信周波数)は離して設定する。また図10図は各
部の記号を記入している点の信号の説明図である。
基ずいて説明する。信号101(図10の(a))は捜
索局2から被捜索局1へ送られる捜索信号で、個別識別
信号111と位置決め信号112より構成される。これ
らの信号は捜索局2の個別識別信号発生回路221、位
置決め信号発生回路222及び合成回路223よりなる
信号発生部22で作られ送信部23に備えられている変
調回路231で変調され送信回路232を経て捜索局の
送信アンテナ28から送信される。個別識別信号111
は被捜索局1の個別指定を行う信号であり、その継続時
間は予め定められた値T1である。また位置決め信号1
12は捜索局2から被捜索局1までの距離情報を得る為
に使われる信号であり、個々の被捜索局の別なく、この
位置確認システムに共通的に使われる信号である。位置
決め信号112は個別識別信号111に引き続いて発信
される。継続時間は予め定められた値T2である。この
ようにして捜索局2から送り出された個別識別信号11
1と位置決め信号112はt/2(ただしt:捜索局と
被捜索局間の電波伝搬の往復時間)経過後被捜索局に到
着する(図10のb)。この信号は指定された被捜索局
1の個別識別信号検出回路121で検出され、その検出
信号(図10の(f)・・長さT1a)は送信起動部15の保持
部(A)151Aに加えられ保持部(A)151Aが保
持状態になる。これによりスイッチ回路152がオンと
なり(保持信号(図10の(g)・・長さTH0=T3)、電
源部16から応答送信部14へ電源が供給され応答送信
部14が起動され、送信状態になる。なお送信起動の継
続期間は、個別識別信号111に続いて到着する位置決
め信号112を送り返すのに必要な送信を継続できるよ
う、長さT3(≧T1+T2)に設定されている。
が被捜索局1に到着する(図10の(b))と、位置決め信
号112が位置決め信号復調回路131で復調される
(図10の(c))。この復調された位置決め信号は応答
送信部14に備えている変調回路141で変調され、送
信回路142で増幅され送信アンテナ17を経て捜索局
2にむけ送り出される。この変調された位置決め信号1
12は被捜索局を送出さた後t/2経過後捜索局2の受
信部24で受信され、復調されて(図10の(d))、距
離演算部25に導かれる。
から発信した位置決め信号112(図10の(e)・・・図
10の(a)の位置決め信号112部分)と被操作局1
を経て捜索局2に返って来た位置決め信号112(図1
0の(d))を比較する事により、その時間遅れ情報または
位相遅れ情報から換算して得られる時間遅れ情報によっ
て以下のように決定される。
索局2から送信された位置決め信号112(図10の
(e))と被捜索局1で折り返してきた位置決め信号11
2(図10の(d))について、そのの立ち上がり時間の遅
れを直接測定する方法。位相遅れ情報を求めて時間遅れ
情報に変換する方法。がある。図10に示すように、捜
索局2から送り出された位置決め信号112(図10の
(e))は被捜索局1にt/2秒後に到達し、被捜索局1
で折り返して捜索局2にさらにt/2秒経過して到着す
る。前者はその立ち上がり時間の遅れを直接測定する方
法、後者は捜索局から送信された信号と被捜索局で折り
返してきた信号の位相遅れを求め、時間遅れに換算する
方法である。
秒とすると距離Lkmは L=30万km×t/2 となる。
の継続時間を長くし、測定時間を長くして測定する事に
より雑音成分が平均化され測定精度を高める事が出来
る。この事を利用して、被捜索局1から捜索局2への到
着信号の強度が微弱の場合に位置決め信号112の継続
時間を長くし、測定精度を高める。(対応する被捜索局
1の構成は実施の態様実施例2に記載)
Range Navigation System)、GPS方式等の位置確認
方式を利用した自己位置標定部26によって測定時の捜
索局2の自己位置を確認する。そうすると、被捜索局1
の位置は、この測定における捜索局の位置を中心として
描かれた半径Lkmの円弧上にある事になる。
り、それぞれの測定位置から上記のようにして得られた
半径Lakm、Lbkm、Lckmの円弧a、b、c、
を描く事により、そのクロスポイントXに被捜索局1が
いる事になる。位置演算決定部27はこのように複数の
測定位置からの距離データ及び自己位置データに基ずい
て被捜索局の位置を決定するものである。
を説明する。自由空間伝搬損:航空機に搭載した捜索局
2によって、25km〜ー50km離れてた海上を漂流
している被捜索局1を捜索している場合を計算してみ
る。航空機の高度を500m以上に保てば、捜索局2と
被捜索局1の間は80km強までが電波伝搬上見通し内
になる。従って25kmー50kmの範囲では自由空間
として電界強度の計算を行なうことが出来る。使用周波
数を150MHzとすると、 自由空間伝搬損(25kmの時) ー104dB (50kmの時) ー110dB 捜索局1から捜索局2向けルートの伝搬特性:条件の悪
い「被捜索局1から捜索局2のルート」の伝搬特性を計
算する。捜索局2の受信機の感度は、受信信号の内容が
単純な位置決め信号で且つ継続時間も十分に長く取れる
ことから、1uV程度で済むので、被捜索局1の送信電力
を10mW(ー20dBw)とした場合、以下のような
計算になり十分に余裕のある数値である事が判る。捜索
局2のに必要な受信入力・・・1uV/50オーム=−137d
Bw被捜索局1の送信による捜索局2への受信入力(自
由空間伝搬損のみ考慮した計算値) 25km ー20dBwー104dB=ー124dBw、 50km ー20dBwー110dB=ー130dBw この値は必要な受信入力−137dBwに対し、13ー
〜7dBの余裕度となる。海面反射等による損失を考慮
しても余裕度としては十分な数値であり、実用化可能な
数値である。 被捜索局1の所要電池容量:被捜索局1の送信電力10
mWを、効率を30%で得るとすると、送信のための電源
消費は約30mWとなる。捜索に入って30分間捜索局
2からの呼び掛けが行われ、うち実際に被捜索局1が電
波を出している時間をその約1/5=6分とすると、応
答送信に必要な電池容量は3mWHとなる。また、3V
電源から供給するとすると最大電流10mA、と極めて
小さいもので済む。なお、以上のように被捜索局1は常
時は受信状態にあり、電力消費は位置決め信号の送信時
に比べ更に少ない。捜索局2からの個別識別信号で指定
された場合に限り、被捜索局1は応答送信部を起動し送
信を行なうので、電池の消耗が極めて少なく、電源とし
ては、太陽電池、リチュウム電池、ボタン電池などの小
さなものを使う事が出来る。 捜索局2から被捜索局1向けルートの伝搬特性:捜索局
の送信出力を30W(約+15dBW)とすると、被捜
索局の送信電力との差は35dBであるから、被捜索局
の受信感度が捜索局の受信感度に比べ30dB程度低い
場合(受信感度30uV程度)でも、被捜索局1から被
捜索局2向けルートに比べ受信レベルに5dB程度余裕
があることになる。つまり、被捜索局側装置の小型化に
伴う受信感度の大幅な低下に対しても対応できる。 被捜索局1の構造、装着方法等:以上の説明で理解でき
るように、回路素子はASIC等で単純に構成できる内
容であり、電池容量は非常に小さくてよいこととあわ
せ、構造が極めて小さくできる。また実質的にメインテ
ナンスの必要性が無ないものとして構成できるので、例
えば救命ボートに作り付けのホルダー、作業用等のヘル
メットに設けられたカードホルダー、あるいは作業服の
上着の胸部または肩部に設けられたカードホルダにはめ
こみ装着するか、直接作りつけなどの装着方法が適用で
きる。以上は被捜索装置を遭難者に装着する場合を想定
して説明したが、捜索対象が盗難自動車とか貨物の位置
確認においても、装着する装置は目立たないようにまた
は邪魔にならないように装着出来ることの要求の他、不
要電波の送出回避、微少消費電力等によるメインテナン
スフリー等の要求を満たす必要があるが、以上のように
この発明に係る位置確認システムの被捜索側装置はこれ
らの要求を満たすことが出来る。
を示す。図2に示す被捜索局1と図5に示す捜索局2を
組み合わせでこの発明の実施の態様2の位置確認システ
ムを構成する。図2に於いて、図1と同じ符号のものは
同じ機能のもの又は相当部分を示す。11は受信アンテ
ナ、12は個別識別信号検出回路121を備えた個別識
別受信部、13は位置決め信号復調回路131と位置決
め信号を検出する位置決め信号検出回路132を備えた
位置決め信号受信部、14は応答送信部、15は個別識
別信号検出回路121と位置決め信号検出回路132か
らの信号を受け入れ保持動作を行う保持部(B)151
Bとこの保持部(B)151Bによって応答送信部14
への電源のオン/オフ制御を行うスイッチ回路152を
備えた送信起動部、16は電源部、17は送信アンテナ
である。保持部(B)151Bの構成は図6に示す。
保持部(B)151Bは個別識別信号検出回路121か
らの信号によって起動される保持回路1511と、この
保持回路1511の出力信号と位置決め信号検出回路1
32からの出力信号のOR(論理和)をとるOR回路1
512とより構成される。
に基ずいて説明する。前記実施の態様1に追加されてい
るところは、位置決め信号検出回路132を追加し、個
別識別信号にあわせ、位置決め信号の検出信号も利用し
て送信起動状態を維持するようにしている点である。捜
索局2から個別識別信号111と位置決め信号112が
到着すると、個別識別信号111は個別識別信号検出回
路121で検出され保持部(B)151Bの保持回路1
511に加えられ、保持回路1511が保持される(図
11の(h)・・長さTH1>T1)。次に位置決め信号1
12が位置決め信号検出回路131、132で検出され
(図11の(i)・・長さT2a)、OR回路1512に加
わり、OR回路1512の出力には継続する信号(図1
1の(j)・・長さTH2))が出力される。これを受けて
スイッチ回路152はTH2の間オンとなり、応答送信
部14へ電源を供給し、応答送信部14による送信が行
われる。このようにして、一回毎の被捜索局1の側の応
答送信の継続時間は位置決め信号112の長さに応じ、
長い時は長く、短い時は短く自動的に設定される。この
事を利用して、被捜索局1から捜索局2への応答信号が
弱いときは、捜索局2から被捜索局1に向けて送られる
位置決め信号の継続時間を長くとり、自動的に被捜索局
1から捜索局2に向けて送られる位置決め信号が長く送
られるようにする。これにより捜索局2に届く位置決め
信号の継続時間を長くすることができるので、捜索局2
の受信における雑音の影響は軽減され、次に説明するよ
うに測定精度を高める事が出来る。また、被捜索局1か
らの信号強度が強い場合は、位置決め信号の長さを必要
最小限に抑え、送信時間を短くして不要電波の発射を少
なくし、あわせて被捜索局1の送信時間の短縮により電
池の消耗も少なくなる。これらのことを考慮し、実際の
位置決め信号の送出時間の設定方法の一例として、捜索
作業着手当初は、被捜索局1が捜索局2から遠方にいる
可能性が高いので、位置決め信号の送出時間を長くし、
被捜索局1に近ずくにしたがって位置決め信号の送出時
間を短くする方法が考えられる。 測定精度について 時間遅れ量を、立ち上がり時間の比較で測定する方法:
位置決め信号のs/n(信号対雑音比)を40dBと仮
定すると、雑音の振幅比(rms)が1%故、時間測定
の雑音によって生ずるエラーは1%(=0.6度)程度
となる。これは10kmの測定を行なっている時に半径
約100mのエラーということになる。s/nがよくな
れば、雑音によって生ずるエラーは無視できる様にな
る。なお、例2の方向探知方式及びこれの利用を前提と
した例4に付記されている方式の場合は、以下のような
問題がある。測定精度はアンテナビームの形の対象性に
依存するので、s/nがよくても方位角の測定エラーは
この5ー6倍出る模様である。これにs/nによって生
ずるエラーを加算するとさらにエラーが大きくなる。ま
た、方位角の測定では、通常被測定局から連続波を送信
させ測定局のアンテナビームを左右に振って当該被測定
局からの信号の到来方向を確認する。本発明で考えてい
るような被捜索局から発せられる信号の継続時間が非常
に短い場合の方位測定は極めて難しいので、実用性はな
いと思われる。位相遅れ情報から換算して時間遅れ情報
を求める方法:継続的に信号を積算していくと、よく知
られているように信号は振幅で積算され雑音は電力で積
算されていく。例えば積算時間を100倍にとると改善
係数は10(100の平方根=10)となる。上記立ち
上がり時間を直接測定する方法と比べると、s/nは2
0dBで上記計算の場合と同等のエラーに収まる事にな
る。立ち上がり時間を直接比較する方法では、信号の立
ち上がり点は一回の応答送信につき一度しかないので積
算の方法が採れないのに対し、位相情報を積算する方法
では、一度の応答送信で積算時間を任意の長さにとれる
ので、上記のような改善係数を得ることが出来る。
を示す。図3に示す被捜索局1と図5に示す捜索局2の
組み合わせで、この発明の実施の態様3の位置確認シス
テムを構成する。図3に於いて、図1、図2と同じ符号
のものは同じ機能又は相当部を示す。11は受信アンテ
ナ、12は個別識別信号検出回路121を備えた個別識
別受信部、13は位置決め信号復調回路131を備えた
位置決め信号 受信部、14は応答送信部、15は個別
識別信号検出回路121からの信号を受け入れ制御され
る保持部(A)151Aとこの保持部(A)151Aに
よって制御され送信部14への電源のオン/オフを行う
送信起動部、16は電源部、17は送信アンテナ、18
は電源スイッチ部である。電源スイッチ部18は一定の
周期で一定時間オン信号を出力するタイマー回路181
とORゲート182とスイッチ回路183とよりなる。
ORゲートの一方の端子には保持部(A)151Aの出
力が接続されている。これによって、タイマー回路18
1または保持部(A)151Aの出力が論理値“1”で
あればスイッチ回路183はオンとなり電源が被捜索局
1に供給される様になる。
路181がオン信号を出している時に受信状態になり、
この受信状態にある時に捜索局2からの個別識別信号1
11を受けると、実施の態様1の場合と同様に応答送信
部14が働いて位置決め信号112を捜索局2に送り返
すようになっている。この発明に係る位置確認システム
は、個別識別信号による指定を受けた場合に限り応答送
信を行うようにしているで、常時送信するものと比べる
と相当に電力消費を減らしているが、更にタイマーを使
って間欠受信を行い、捜索対象になっていない間の電池
消耗を徹底的に少なくしている。被捜索局1の側の装置
は通常はほとんど使うことが無いので、手動の電源スイ
ッチを設け電源を切っておき、使う時にスイッチを入れ
ることにしたいところであるが、そうすると肝心なとき
に電源スイッチの入れ方が判らないとか、あるいは入れ
忘れているとかといった人為的ミスの発生する恐れがあ
る。そこで電源回路は常時接続したままとし、電子スイ
ッチで間欠的に電源のオン/オフを行うようにし、電源
消費を抑制する。間欠的な電源のオン/オフ比は、当該
被捜索局が捜索対象となった時に、このオンの期間に捜
索のための信号を受け付けできる事を計算し設定する。
その一つの考え方については次に述べる。このようにし
て、電源スイッチを省いた構成であっても実質的に電源
スイッチを切っていると同じ程度に消費電力を抑制し
て、物理的な電源スイッチを省略し、構造の簡略化と操
作性を向上を図るようにしている。
時間は長い方がよいが、以下の問題があるので、間欠受
信オン及びオフ時間の周期は、一例として次のような考
え方で決める。捜索局2は捜索活動に入ったら個別識別
信号111と位置決め信号112で構成される捜索信号
101を継続的に送出する。一方、被捜索局1は間欠受
信方式で動作しているので捜索信号101を断続的にし
か受信することが出来ない。1回あたりの間欠受信オン
の時間の長さを、捜索信号101が3回繰り返して受信
できる時間に設定したとすると、間欠受信オンの時間が
捜索信号101の途中から始まったとしても、完全な捜
索信号101を少なくとも1回は落ちこぼれなく受信す
る事ができる。次に、捜索局は200km/Hの速度で
飛行しながら捜索を行っていて、10km移動する時間
に5回程度被捜索局との間に捜索信号101のやりとり
が出来ればよいとすると、10kmは飛行時間で2分に
相当するので、この間に5回間欠受信オンになればよい
から、約36秒に1回間欠受信に入ればよい。1回あた
りの捜索信号101の継続時間を1秒とするとして計算
すると、36秒間の間に3秒間欠受信オン(間欠受信オ
フ33秒)とすればよいことになる。ただし、次の事情
を考えると間欠受信オフの時間をあまり長く出来ない。
大きな波のある海上に漂っている被捜索局1の受信状況
は波の山と谷では変化し、谷の部分では電界が弱くなる
ので、被捜索局1と捜索局2との間の回線構築のできる
確率が減る。問題になる波頭から次の波頭までの時間を
10秒から30秒程度とすると、間欠受信オフの平均期
間はこれと同程度にとる必要がある。さらに考慮すべき
事項として、一定周期で間欠受信オンを行なうと、丁度
間欠受信オンのタイミングと波の上下する周期とが同期
し、間欠受信オンのタイミングがいつも波の谷になると
いう事が起きうる。このようなことをさけるため、平均
間隔は上記15秒程度にし、間欠受信オンになるタイミ
ングを順次変化させる。例えば、間欠受信オフの時間
を、3秒の整数倍とし、その平均15秒とすると、最長
の間欠受信オフの時間は30秒、最短は3秒となる。間
欠受信オフの時間を変えていくやり方として、段々長く
する(又は段々短くする)やり方と順不同に変えていく
やり方がある。前者は構成が簡単であるが、間欠受信オ
ンのタイミングが波の谷と同期すると次に良い条件の受
信状態つまり波の山の部分で間欠受信オンとなるまで時
間がかかると言う問題がある。一方、間欠受信オフの時
間を順不同に変化させるというやり方では、途中いろい
ろな長さの間欠受信オフの時間をとるので、短時間に波
の上下する周期からはずれ早くよい受信状態、つまり波
の山の部分で間欠受信オンとなる。これを実現する1つ
の方法は周期性のある擬似ランダム信号発生装置を利用
すればよい。なお、大きな波のある海上に漂っている被
捜索局1と捜索局2との間の回線構築のできる確率の低
下軽減対策として間欠受信オフのタイミングを変えるや
り方については、実施の態様5、実施の態様6で説明す
る。
を示す。図4に示す被捜索局1と図5に示す捜索局2の
組み合わせてこの発明の実施の態様4の位置確認システ
ムを構成する。図4に於いて、図1、図2、図3と同じ
符号のものは、又は相当部を示す。11は受信アンテ
ナ、12は個別識別信号検出回路121を備えた個別識
別受信部、13は位置決め信号復調回路131と位置決
め信号を検出する位置決め信号 検出回路132を備え
た位置決め信号 受信部、14は応答送信部、15は個
別識別信号検出回路121と位置決め信号検出回路13
2からの信号を受け入れ制御される保持部(B)151
Bとこの保持部(B)151Bによって制御され応答送
信部14への電源のオン/オフを行う送信起動部、16
は電源部、17は送信アンテナ、18は電源スイッチ部
である。電源スイッチ部18の構成は保持部(B)15
1Bとの関係をあわせ図7に示す。 電源スイッチ部1
8は一定の周期で一定時間オン信号を出力するタイマー
回路181とORゲート182とスイッチ回路183と
よりなる。ORゲートの一方の端子には保持部(B)1
51Bの出力が接続されている。これによって、タイマ
ー回路181か保持部(B)151Bの出力が論理値
“1”であればスイッチ回路183はオンとなり電源が
被捜索局1に供給される様になる。なお、保持部(B)
151Bの構成は実施の態様実施例2の場合に説明した
ものと同じである。
を述べる。タイマーを使って間欠受信するようにし、捜
索対象でないときの電池消耗を徹底的に少なくする点で
実施の態様3と同じ動作をする。ただし、一旦自己の個
別識別信号を含む捜索信号を受信すると、応答送信の時
間は実施の態様2で説明したと同様に、位置決め信号の
長さに応じ長くなるようになっている点で第3の実施の
態様と異なる。
ンを行なうと、丁度間欠受信オンのタイミングと波の上
下する周期とが同期し、間欠受信オンのタイミングがい
つも波の谷になるという事もある」ので、間欠受信オン
のタイミングを変える必要がある。この実施の態様はこ
の問題の解決策に関する実施の態様である。電源スイッ
チ部18は図7のタイマー回路181の代わりに図8の
構成のものを使う。他の点は図7に示すものと同じであ
る。図8に、上記のようなオフ期間の切り替わり時間が
変化する、変化切り替わり型タイマ回路19の一例を示
す。この例では、変化切り替わり型タイマ回路19は4
段のレジスター(a,b,c,d,)よりなる巡回型の
シフトレジスター191と、タイマA、タイマB,タイ
マC、タイマDよりなる間欠時間設定タイマ群192
と、4個のAND回路1931a、1931b、193
1c、1931dよりなるAND回路群1931、巡回
レジスター191の各段と間欠時間設定タイマ群192
の各段とをAND回路群193の各AND回路へ図示の
ように接続する配線(A)1932A、この各AND回
路のいずれかの出力が論理値”1”の時論理値”1”を
出力するOR回路1933、とよりなるロジック回路
(A)193Aと、ロジック回路(A)193Aの出力
が論理値”1”の時駆動され所定の時間オン信号を継続
して出力するオン時間定タイマ194および初期状態を
プリセットするプリセット回路195とにより構成され
る。
路19の各部の動作を示す。巡回型シフトレジスター1
91は、種信号(論理値”1”)の位置が1カ所ありセ
ット信号が加えられると巡回型レジスター191上を1
段ずつシフトしていくようになっている(図12のRa、R
b、Rc、Rdの太い線で表示した部分)。間欠時間設定タイマ
群192の各タイマーはセット信号が与えられるとそれ
ぞれの設定時間経過後に論理値“1”の出力を出す。こ
こでは4つのタイマーがあり、4つの異なる時間ta,tb,
tc,td に時間設定がされている(図12のTM1、TM2、TM3、
TM4の太い線で表示した部分)。巡回型シフトレジスタ
ー191の種信号の位置と間欠時間設定タイマ群192
の何れかのタイマの出力が論理値”1”の箇所とが一致
すると、OR回路1933を通ってオン時間設定タイマ
194が駆動される。オン時間定タイマ194は、OR
回路1933の出力によって駆動されるとQa端子に一
定時間(Tq)オンの信号を出す。これに伴いQb端子
は一定時間経過後オフからオンに変化する(図12図8
の信号Qa、Qb)。Qb端子のオン信号は、セット信
号として順回型のシフトレジスター191と時間設定タ
イマ群192に加わる。Qa端子のオン信号は電源スイ
ッチ部18のOR回路182に入力され間欠受信オンと
する。休止後間欠受信オンに入る時間を段々大きくして
いくには、間欠時間設定タイマ群192の各タイマA、
B、C、Dの設定時間をta,tb,tc,td として、段々長く
設定しておく。巡回型シフトレジスター191の種信号
の位置がシフトレジスターのレジスターaにあるとする
と、タイマーAのタイムアウトで得られる信号との論理
積出力“1”により、オン時間設定タイマ194を駆動
して間欠受信オンにする。これと共に巡回型シフトレジ
スター191と間欠時間設定タイマ群192をリセット
する。次の間欠受信オンになるタイミングは巡回型シフ
トレジスターの種の位置がレジスターbに移っているの
で、レジスターbと論理積出力“1”が取れるタイマB
の出力が”1”となる時である。以下同様にしてクロッ
ク信号が入る毎に巡回型シフトレジスターの種の位置が
シフトしていくので、それにあわせ間欠受信オフのタイ
ミングも変わっていく。はじめのリセット信号から次の
リセット信号までの時間を間欠受信(オン+オフ)の時
間とすることによって、間欠受信オフの時間を順次変化
させる事が出来る。図7のタイマー回路はオンの時間と
オフの時間がそれぞれ一定値であったが、本実施の態様
ではオン時間は一定値、オフ時間は最小値と最大値の間
を順次変化するようにしている点で異なる。これによっ
て、上記実施の態様実施例3のところで説明した海上漂
流中における波の山と谷における効率良い受信の確保が
可能になる。
わりに図9の構成のものを使う。他の点は図7に示すも
のと同じである。図9にタイマ回路を示す。図8の場合
と異なるところは、前後の間欠受信オフの時間を順不同
に変化するようにするため、巡回型のシフトレジスター
191と間欠時間設定タイマー群192の間をつなぐロ
ジック回路(B)193Bを次のように接続している点
である。起動をかけるべきタイマを巡回型のシフトレジ
スター191の種信号によって指定するようになってい
るので、順時指定するタイマの設定時間がランダム順不
同になるようにシフトレジスタ191の各段と間欠時間
設定タイマ群192の各レジスタ段との間のANDの取
り方をランダム順不同になるよう接続法を変えた配線1
932Bをそなえたロジック回路193Bによる巡回型
のシフトレジスター191のレジスタと間欠時間設定タ
イマー群192の各タイマの接続を行う。図9は時間の
変化がta、tc、tb、td、ta・・・と変化するケースで
ある。このようにすると図7のタイマー回路はオンの時
間とオフの時間がそれぞれ一定値であったが、本実施の
態様ではオン時間は一定値、オフ時間は最小値と最大値
の間を順不同にとりながら変化するようになる。これに
よって、上記実施の態様3のところで説明した海上漂流
中における波の山と谷における効率良い受信の確保が可
能になる。
測定データを提供してもらうことにより、測定回数を減
らすことができ、捜索活動を迅速に遂行できる。図5の
捜索局の構成において、距離データ入力端子30は、他
捜索局のデータを利用する場合の当該他局の位置情報と
被捜索局までの距離データを入力する端子である。他の
捜索局から、測定時点における当該他の捜索局の位置情
報と被捜索局までの距離データを貰いうけると、そのデ
ータを自己の測定データの一部として上記各実施の態様
と同様の方法によって被捜索局の位置決定を行うことが
出来る。図5の捜索局の構成において、距離データ出力
端子31は、他捜索局にデータを提供する場合の測定時
の自局の位置情報と被捜索局までの距離データを出力す
る端子である。他の捜索局に自局の測定時点における自
局の位置情報と被捜索局までの距離データを提供し、そ
のデータを提供先の捜索局の測定データの一部として上
記各実施の態様と同様の方法によって被捜索局の位置決
定を行うことが出来る。
置決め信号を自動折り返し送信する構成であるので、捜
索局側で捜索に関する高精度の情報を入手出来るととも
に、被捜索局側の送信は、位置決め信号の送り返しだけ
であるので、被捜索局側での誤発信はなく、電池の消耗
も非常に小さい等の効果が得られる。
答送信の長さを捜索局からの位置決め信号の長さに応じ
た長さに変えられるようにした構成では、捜索局での受
信状況が悪い時は位置決め信号を長くして雑音の影響を
少なくし測定精度を高める、効果がある。
る間欠受信を行うようにした構成では、当該被捜索局が
捜索の対象になっていない時間帯の電源消費を少なく出
来る効果がある。
じた長さに変えられるようにすると共に、保持回路が動
作していない時間帯は一定周期で切り替わる間欠受信を
行うようにした構成では、電源消費は少ないが測定精度
は高く維持できる効果がある。
にし、かつ間欠受信の周期をだんだんと変るようにした
構成では、間欠受信による電源消費低減効果を保持しつ
つ、漂流中の波の波長の影響を受けにくくする効果があ
る。
にし、かつ間欠受信の周期を順不同に変るようにしたの
で、間欠受信による電源消費低減効果を保持しつつ、漂
流中の波の波長の影響を受けにくくする効果がある。
測定データを提供してもらって被捜索局の位置を演算し
確認するようにしたので、特定の1つの捜索局の測定回
数を減らすことができ、迅速な捜索活動の遂行が可能に
なる効果がある。
明する図である。
明する図である。
明する図である。
明する図である。
1Bを構成要素とする送信起動部の15の内容を説明す
る図である。
15との関係において電源スイッチ部18の構成内容を
説明する図である。
15及び電源スイッチ部18との関係において順次変化
型タイマ回路Aの構成内容を説明する図である。
15及び電源スイッチ部18との関係において順次変化
型タイマ回路Bの構成内容を説明する図である。
ングを説明する図である。
ングを説明する図である。
ク設定回路Aにおける各部の信号とタイミングを説明す
る図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 被捜索側の被捜索局と、移動体に装備す
る捜索側の捜索局とより構成される位置確認システムに
於いて、 被捜索局には、 イ 捜索局から送り出された個別識別信号を受信して検
出し出力する個別識別信号検出回路を備えた個別識別信
号受信部と、 ロ 捜索局から送り出された位置決め信号を受信し復調
する位置決め信号復調回路を備えた位置決め信号受信部
と、 ハ 前記位置決め信号復調回路で復調して得られた位置
決め信号を捜索局に向け送信する変調回路と送信回路と
を備えた応答送信部と、 ニ 前記個別識別信号検出回路の出力信号を受けて、前
記位置決め信号の送出に必要な所定時間保持動作を継続
する保持回路を備えた保持部と、この保持部の保持動作
信号を受けて前記応答送信部を送信起動するスイッチ回
路とを備えた送信起動部、とを備え、 捜索局には、 ホ 任意に設定された測定地点で、各々送出時間を所定
値に設定された前記個別識別信号と前記位置決め信号と
を送出する信号発生部と、 へ 前記個別識別信号と前記位置決め信号によって変調
された送信信号を被捜索局に向け送出する変調回路と送
信回路とを備えた送信部と、 ト 捜索局から送り出され被捜索局を経由して捜索局に
帰ってきた位置決め信号を受信し復調する復調回路を備
えた受信部と、 チ 前記受信部で得られた位置決め信号と前記送信部か
ら送り出された位置決め信号とを比較しその比較結果に
基ずき測定地点から被捜索局までの距離を割り出す比較
回路を備えた距離演算部と、 リ 各測定地点に於ける捜索局の自己位置を確認する自
己位置標定部と、 ヌ 複数の各測定地点から被捜索局までの各距離情報と
各測定地点における捜索局の自己位置情報に基ずき、被
捜索局の位置を決定する位置決定部とを備え、 複数の地点で測定して得た該各測定地点から被捜索局ま
での各距離情報に基ずき、被捜索局の位置を決定するよ
うにしたことを特徴とする位置確認システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の位置確認システムに於い
て、 被捜索局の位置決め信号受信部に、位置決め信号復調回
路に加え位置決め信号を検出する位置決め信号検出回路
を備え、 送信起動部に、個別識別信号検出回路の出力信号を受け
て所定時間保持動作を継続する保持回路の出力信号と、
前記位置決め信号検出回路からの出力信号との論理和信
号で駆動されるスイッチ回路を備えたことを特徴とする
位置確認システム。 - 【請求項3】 請求項1記載の位置確認システムに於い
て、 被捜索局に、所定の周期でオン/オフを繰り返すタイマ
回路と、個別識別信号検出回路の出力信号を受けて所定
時間保持動作を継続する保持部の出力信号と前記タイマ
回路の出力信号との論理和信号でオン/オフ制御される
スイッチ回路、からなる電源スイッチ部とを備えた事を
特徴とする位置確認システム。 - 【請求項4】 請求項1記載の位置確認システムに於い
て、 被捜索局に、所定の周期でオン/オフを繰り返すタイマ
回路と、個別識別信号検出回路及び位置決め信号検出回
路の出力信号を受けて所定時間保持動作を継続する保持
部の出力信号と前記タイマ回路の出力信号との論理和信
号でオン/オフ制御されるスイッチ回路、からなる電源
スイッチ部とを備えた事を特徴とする位置確認システ
ム。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の位置確認
システムに於いて、被捜索局に、オフ期間が順次変化す
るように制御され間欠的にオン/オフ状態を繰りかえす
タイマ回路と、所定時間保持動作を継続する保持部の出
力信号と前記タイマ回路の出力信号との論理和信号でオ
ン/オフ制御されるスイッチ回路、からなる電源スイッ
チ部とを備えた事を特徴とする位置確認システム。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2記載の位置確認
システムに於いて、被捜索局に、オフ期間の長さが順不
同に変化するように制御され間欠的にオン/オフ状態を
繰りかえすタイマ回路と、所定時間保持動作を継続する
保持部の出力信号と前記タイマ回路の出力信号との論理
和信号でオン/オフ制御されるスイッチ回路、からなる
電源スイッチ部とを備えた事を特徴とする位置確認シス
テム。 - 【請求項7】 捜索局に、他捜索局の自己位置情報と該
他捜索局から被捜索局までの距離情報を入力する距離デ
ータ入力端子を備え、前記他捜索局の自己位置情報と該
他捜索局から被捜索局までの距離情報を利用して被捜索
局の位置決定を行う事を特徴とする請求項1記載の位置
確認システム。
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