JP4892104B1 - 粉粒体散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散布対象箇所の単位面積当たりに必要とされる散布量が大きく異なる複数種の粉粒体を用いる場合であっても、繰出し量の調節操作を精度よく行うことが可能となる粉粒体散布装置を提供する。
【解決手段】貯留部24に貯留される粉粒体を繰出す繰出し手段25と、その繰出し手段25から繰り出される粉粒体を圃場に拡散放出させる拡散手段27と、調節操作具の操作に基づいて繰出し手段25による粉粒体の繰出し量を変更調整自在な繰出し量調整手段とが備えられ、繰出し量調整手段による粉粒体の繰出し量を調節するときの調節操作状態の切り換えを指令する調節操作状態切換手段が備えられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、貯留部に貯留される粉粒体を繰出す繰出し手段と、その繰出し手段から繰り出される粉粒体を圃場に拡散放出させる拡散手段と、最小調節位置と最大調節位置との間の操作範囲内で操作自在な手動操作式の調節操作具の操作に基づいて、前記繰出し手段による粉粒体の繰出し量を変更調整自在な繰出し量調整手段とが備えられている粉粒体散布装置に関する。
上記粉粒体散布装置において、従来では、繰出し手段がアクチュエータによって往復移動する目皿により粉粒体の一例としての薬剤を所定量ずつ繰り出すように構成され、繰出し量調整手段としての制御装置が、使用者により手動操作式の調節操作具にて設定される繰出し量になるように、アクチュエータを制御するように構成したものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−304793号公報
上記従来構成では、圃場の単位面積当たりに一定量(例えば、10アール当たり1Kg程度)を供給する1つの種類の粉粒体(薬剤)のみを使用する場合には、調節操作具にて所望の繰出し量を設定することを容易に行うことができる。しかし、最近では、圃場に散布される粉粒体(薬剤)として、従来のものに比べて圃場の単位面積当たりに多量(例えば、10アール当たり3Kg程度)に必要とされる粉粒体(薬剤)が用いられるようになっており、このような散布対象箇所の単位面積当たりに必要とされる散布量(以下、必要供給量という)が多量である粉粒体と必要供給量が少量である粉粒体のいずれであっても、同一の粉粒体散布装置を用いて散布することが望まれるが、上記従来構成をそのまま用いると、これらの異なる種類の粉粒体の夫々について調節操作具にて所望の繰出し量を設定する調節操作が行い難いものとなる。
そこで、従来の粉粒体散布装置を用いて、必要供給量が多量である粉粒体と必要供給量が少量である粉粒体の繰出し量を調節するためには、調節操作具による繰出し量の調節範囲を大きくさせることが考えられる。
しかしながら、このように構成すると、調節操作具を操作すべき操作範囲の全範囲が広くなり、いずれかの種類の粉粒体を用いて繰出し量調節を行う場合には、調節操作具の操作すべき操作範囲が全範囲のうちの一部だけを用いて調節することになる。その結果、調整操作具を僅かに操作しただけで大きく粉粒体の繰出し量が変化する等、調節操作具による調節操作が行い難くなり、繰出し量の調節を精度よく行えないものとなる不利がある。
本発明の目的は、散布対象箇所の単位面積当たりに必要とされる散布量が大きく異なる複数種の粉粒体を用いる場合であっても、繰出し量の調節を精度よく行うことが可能となる粉粒体散布装置を提供する点にある。
本発明に係る粉粒体散布装置は、貯留部に貯留される粉粒体を繰出す繰出し手段と、その繰出し手段から繰り出される粉粒体を圃場に拡散放出させる拡散手段と、最小調節位置と最大調節位置との間の操作範囲内で操作自在な手動操作式の調節操作具の操作に基づいて、前記繰出し手段による粉粒体の繰出し量を変更調整自在な繰出し量調整手段とが備えられているものであって、その第1特徴構成は、前記繰出し量調整手段が、粉粒体の繰出し量を調節するときの調節操作状態として、前記調節操作具の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って粉粒体の繰出し量が漸次増大する形態で変化する調節操作状態であって且つ前記調節操作具の操作位置が同じであるときの粉粒体の繰出し量が互いに異なる複数の調節操作状態に切り換え自在に構成され、前記繰出し量調整手段の前記調節操作状態の切り換えを指令する調節操作状態切換手段が備えられている点にある。
第1特徴構成によれば、繰出し量調整手段が複数の調節操作状態に切り換え自在であり、調節操作状態切換手段により切り換えが指令されると、繰出し量調整手段の調節操作状態が切り換えられる。
繰出し量調整手段の調節操作状態がいずれかの調節操作状態に切り換えられると、調節操作具の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って粉粒体の繰出し量が漸次増大する形態で変化する。
又、繰出し量調整手段の調節操作状態が前記いずれかの調節操作状態とは異なる調節操作状態に切り換えられると、調節操作具の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って粉粒体の繰出し量が漸次増大する形態で変化することは、前記いずれかの調節操作状態の場合と同じであるが、調節操作具の操作位置が同じであるときの粉粒体の繰出し量が前記いずれかの調節操作状態の場合とは異なる。
そして、散布対象箇所の単位面積当たりに必要とされる散布量が多い粉粒体を用いる場合には、複数の調節操作状態のうちの調節操作具の操作位置が同じであるときの粉粒体の繰出し量が他の調節操作状態よりも大きい値となる調整操作状態を使用する。又、散布対象箇所の単位面積当たりに必要とされる散布量が少ない粉粒体を用いる場合には、複数の調節操作状態のうちの調節操作具の操作位置が同じであるときの粉粒体の繰出し量が他の調節操作状態よりも小さい値となる調整操作状態を使用する。
このように粉粒体の種類に応じて適切な調整操作状態を使用することによって、調節操作具の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴う粉粒体の繰出し量の変化度合いを、該当する種類の粉粒体に応じて適切な変化度合いに設定することができ、繰出し量の調節操作を精度よく行うことが可能となる。
従って、散布対象箇所の単位面積当たりに必要とされる散布量が大きく異なる複数種の粉粒体を用いる場合であっても、繰出し量の調節を精度よく行うことが可能となる粉粒体散布装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記調節操作状態切換手段が手動操作式の切換操作具にて構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、使用者が手動操作式の切換操作具を操作することにより、繰出し量調整手段の調節操作状態を、複数の調節操作状態のうちで粉粒体の種類に応じて適切なものに切り換えることができる。
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成に加えて、前記繰出し量調整手段の調節操作状態が複数の調節操作状態のうちのいずれであるかを報知する報知手段が備えられている点にある。
第3特徴構成によれば、報知手段により繰出し量調整手段の調節操作状態が複数の調節操作状態のうちのいずれであるかを報知するようにしたので、使用者は報知手段の報知内容から繰出し量調整手段の調節操作状態を確認することができ、不適切な調節操作状態に切り換えられたまま作業が行われる等の不利がなく、繰出し量の調節操作を精度よく行うことが可能となる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記繰出し量調整手段が、前記調節操作具の操作位置が最小調節位置側の小側操作領域にあるときは、最大調節位置側の大側操作領域にあるときに比べて、前記調節操作具の単位操作量の変化に対する粉粒体の繰出し量の変化が小さくなる形態で、前記調節操作具の操作に基づいて粉粒体の繰出し量を調節するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、調節操作具の操作位置が最大調節位置側の大側操作領域にあるときは、調節操作具の単位操作量の変化に対する粉粒体の繰出し量の変化(以下、粉粒体の単位変化量という場合がある)は大きいが、調節操作具の操作位置が最小調節位置側の小側操作領域にあるときは、最大調節位置側の大側操作領域にあるときに比べて、粉粒体の単位変化量が小さくなる。
例えば、最小調節位置から最大調節位置にわたる調節操作具の全操作領域において、粉粒体の単位変化量が同じであれば、大側操作領域においては、そのときの粉粒体の繰出し量に対する粉粒体の単位変化量が適切なものであっても、小側操作領域にあるときには、そのときの粉粒体の繰出し量が少量であるにもかかわらず、粉粒体の単位変化量が大き過ぎて、所望の繰出し量に調節することが行い難いものとなるおそれがある。
これに対して、第4特徴構成によれば、大側操作領域だけでなく小側操作領域においても、調節操作具の単位操作量の変化に対する粉粒体の繰出し量の変化(粉粒体の単位変化量)を適切なものにして、繰出し量の調節操作を行い易いものにすることができ、繰出し量の調節をより一層精度よく行うことが可能となる。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記繰出し手段が、前記貯留部から粉粒体が前記拡散手段に供給される供給経路を閉塞する閉状態と前記供給経路内に通過用開口を形成する開状態とにわたりスライド移動自在なシャッター部材と、そのシャッター部材を前記閉状態と前記開状態とに切り換えるアクチュエータとを備えて構成され、前記繰出し量調整手段が、前記閉状態と前記開状態とに交互に切り換える形態で、且つ、前記閉状態を維持する時間と前記開状態を維持する時間との時間比率を変更することにより繰出し量を変更調整自在な形態で、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている点にある。
第5特徴構成によれば、アクチュエータの作動により、シャッター部材が、閉状態を維持する時間と開状態に交互に切り換えられて、貯留部から供給経路を通して粉粒体が繰り出されて拡散手段に供給されて拡散散布される。そして、繰出し量調整手段が、閉状態を維持する時間と開状態を維持する時間との時間比率を変更することにより粉粒体の繰出し量を変更調整することになる。
このように構成することで、例えば、通過用開口の開口量を手動で調節する等の煩わしさの無い状態で、粉粒体の繰出し量の変更を容易に行うことができる。
乗用型田植機の全体側面図である。 乗用型田植機の全体平面図である。 薬剤散布装置の背面図である。 薬剤散布装置の取り付け部の分解斜視図である。 薬剤散布装置の縦断側面図である。 薬剤散布装置の底面図である。 電気制御ユニットの操作部を示す側面図である。 拡散放出機構の横断平面図である。 繰出し機構の縦断側面図である。 繰出し機構の横断平面図である。 繰出し機構の縦断正面図である。 繰出し機構の分解斜視図である。 薬剤散布装置の電気回路図である。 調節操作位置と開作動時間との関係を示す図である。 別実施形態の調節操作位置と開作動時間との関係を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る粉粒体散布装置を乗用型田植機に装備した薬剤散布装置に適用した場合について説明する。
図1に示すように、乗用型田植機は、操向操作自在な左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2を備えた走行機体3の前部側に、エンジン4及びミッションケース5を備え、走行機体3の中央部にステアリングハンドル6等を装備した操縦部7と運転座席8とを備えて構成され、又、走行機体3の左右両側に予備苗のせ台9が配設されている。走行機体3の後方には、リフトシリンダ10の操作によりリンク機構11を介して昇降操作自在に苗植付装置12が連結され、その苗植付装置12の後方に、粉粒体としての例えば除草剤等の薬剤を散布する粉粒体散布装置としての薬剤散布装置13が備えられている。図2に示すように、苗植付装置12は4条植型式に構成されている。ミッションケース5には、変速レバー16を操作することにより変速操作される静油圧式の無段変速装置(図示せず)が備えられている。
図1及び図2に示すように、苗植付装置12は、1個のフィードケース14に連結された機体左右方向に延びる支持フレーム(図示せず)に、2個の伝動ケース15が後向きに片持ち状に連結されている。伝動ケース15の後部の左右両側部に植付アーム18がクランク機構17により上下に揺動自在に支持され、植付アーム18に植付爪22が備えられており、苗植付装置12の下部には接地フロート19が支持されている。
又、苗植付装置12には、苗のせ台20が左右に一定ストロークで往復横送り駆動自在に備えられており、苗のせ台20がストロークエンドに達する毎に、載置された苗を所定量だけ下方に送るベルト式の縦送り装置21が苗のせ台20に備えられている。
そして、フィードケース14に伝達される動力が伝動ケース15に伝達されて、植付アーム18が駆動される一方、フィードケース14に伝達される動力により苗のせ台20が往復横送り駆動されて、苗のせ台20の下部から上下に揺動運動する植付アーム18が、その先端部に備えられた植付爪22により1株ずつ苗を取り出して田面に植え付けるのであり、苗のせ台20が往復横送りのストロークエンドに達すると、フィードケース14に伝達される動力により縦送り装置21が駆動されて、苗のせ台20に載置された苗が下方に送られる構成となっている。
次に、薬剤散布装置13について説明する。
図1〜図3に示すように、左右両側の伝動ケース15に夫々固定されて架設された支持フレーム23Aの中間部から支柱23Bを固定立設してあり、この支柱23Bの上部に、
苗植付け状態において田面から設定距離上方に位置する状態で薬剤散布装置13が支持される構成となっている。そして、図4及び図5に示すように、薬剤散布装置13は、薬剤を貯留する貯留部としての貯留ホッパー24と、その貯留ホッパー24の下部に位置して貯留される薬剤を繰り出す繰出し手段としての繰出し機構25と、繰り出されて供給経路としての案内通路26(図5参照)を通して落下供給される薬剤を拡散させる回転式の拡散手段としての拡散放出機構27と、繰出し機構25の作動を制御するための電気制御ユニット28とを備えて構成されている。
繰出し機構25及び拡散放出機構27は、ケーシング29に収納される構成となっており、このケーシング29は、合成樹脂材からなり、拡散放出機構27に薬剤を落下供給する案内通路26を構成する筒部30が一体形成されている。図3,図5に示すように、ケーシング29は、左右両側の分割ケーシング部分29a,29bを合わせ面同士で接続する左右2つ割り構造となっている。
図9〜図12に示すように、繰出し機構25は、薬剤の通過用開口31が形成された金属製の開口形成板32と、通過用開口31を閉塞する閉状態と薬剤の通過用開口31を開放する開状態とにわたりスライド移動自在な金属製のシャッター部材33と、そのシャッター部材33を閉状態と開状態とに切り換えるアクチュエータとしてのソレノイド34とを備えて構成されている。
開口形成板32とシャッター部材33とが上下に重なる状態で設けられ、シャッター部材33が開口形成板32に形成された通過用開口31を閉じると閉状態となり、薬剤の落下供給が停止され、シャッター部材33が通過用開口31を開放する位置までスライドすると、通過用開口31が開放されて開状態となり、この開状態では、通過用開口31を通して薬剤が下方に落下供給される構成となっている。
この構成では、通過用開口31の下方側では、シャッター部材33だけが存在しており、シャッター部材33の下方には他の部材が存在しないので、薬剤が詰まり難い構成となっている。
通過用開口31は、図12に示すように、ソレノイド34によるシャッター部材33の移動方向に沿う方向での開口幅L1が移動方向と直交する方向での開口幅L2よりも小になるように横長の長方形状に形成され、開口面積を充分大きくしながらも、ソレノイド34によるシャッター部材33の移動操作量を短くすることができるようにしている。
開口形成板32には、通過用開口31が形成される水平面部分32aの開口側端部に下方に向けて屈曲する下向き屈曲片32bが形成され、それと反対のソレノイド34側端部には上方に向けて屈曲する上向き屈曲片32cが形成されている。又、水平面部分32aの開口側端部とソレノイド34側端部との中間部における幅方向両側部夫々に、シャッター部材33が下方に離間するのを防止するために、シャッター部材33を上下から囲うように略コ字状に屈曲する保持部32dが形成されている。
この開口形成板32は、下向き屈曲片32bがケーシング29の筒部30の内側に形成された係止凹部35に係合して、シャッター部材33がソレノイド34に近接する方向にスライド移動することによって連なって移動することが規制され、且つ、上向き屈曲片32cがケーシング29の筒部30の外側の端縁部36に係合して、シャッター部材33がソレノイド34から離間する方向にスライド移動することによって連なって移動することが規制される構成となっている。
シャッター部材33は、帯板状に形成されて、ソレノイド34の操作ロッド37に対して連結ピン38で枢支連結される構成となっており、開口形成板32の下側に接する状態で備えられ、保持部32dによって開口形成板32から上下に離間することを阻止する構成となっている。又、図9,10,12に示すように、シャッター部材33の開口遮蔽箇所33Aよりもソレノイド34側に寄った箇所に、開口形成板32とシャッター部材33との間に嵌まり込む薬剤を下方に落下させるために上下方向に貫通する掻き出し孔39が形成されている。
図5に示すように、ケーシング29における筒部30の横一側箇所には、ソレノイド34を収納するためのソレノイド収納室40が形成されており、反対側箇所には、拡散放出機構27における電動モータ41を収納するためのモータ収納室42が形成されている。
ソレノイド収納室40側の筒部30の側壁には、シャッター部材33と開口形成板32とを挿通するためのスリット孔43が形成されている。図9に示すように、このスリット孔43の上側には、開口形成板32とシャッター部材33とを水平姿勢で保持するための幅広案内部44が形成されており、この幅広案内部44の上面には、通過用開口31に向かうほど下方に傾斜する傾斜面45が全幅にわたって形成されている。又、スリット孔43の上側における幅方向両側部には、開口形成板32の浮き上がりを防止する両側ガイド部46が形成されている。
図10,11に示すように、スリット孔43の下部側には、幅方向両側部にシャッター部材33を受止め支持する下側ガイド部47が形成されるとともに、シャッター部材33を開状態に切り換えたときに、掻き出し孔39の下方から排出される薬剤を拡散放出機構27に案内できるように幅広の排出用空間48が形成されている(図9参照。)。
図9に示すように、シャッター部材33は、ソレノイド34に備えられるコイルバネ49が座金50を介して連結ピン38に作用することにより閉位置(通過用開口31を閉じる位置)に移動付勢され、ソレノイド34に通電することによりコイルバネ49の付勢力に抗して引き操作することにより開位置(通過用開口31を開放する位置)に移動操作することができるように構成されている。
図5及び図8に示すように、拡散放出機構27は、横向き姿勢の受止め面51Aを備えるとともに縦向きの回転軸芯周りで駆動回転される受止め体51と、その受止め体51の受止め面51Aに立設された拡散用羽根体52と、受止め体51を縦向きの回転軸芯Y周りで回転駆動する電動モータ41とを備えて構成されている。
受止め体51は縦軸芯周りで回転する状態で板面が横向き姿勢となるように設けられた円板形状になっており、拡散用羽根体52が、周方向に沿って分散配置される状態で且つ受止め体51における回転軸芯Yから径方向外方側に寄った状態で放射状に複数備えられている。従って、受止め体51における回転軸芯Yを含むその周囲の領域は、周方向全域にわたって拡散用羽根体52が存在しない羽根無し領域Qとして形成されている。
具体的には、図8に示すように、拡散用羽根体52は、周方向に沿って約60度ずつ等間隔をあけて分散配置される状態で6個備えられており、各拡散用羽根体52は、受止め体51の半径の約半分の距離に相当する横幅を有し、且つ、横幅の略半分の距離に相当する高さを有する状態で、受止め体51の径方向外方側に寄った位置に立設される構成となっている。
図5に示すように、拡散用羽根体52の径方向での内端縁は径方向外方側ほど高くなる傾斜縁52Aに形成されている。拡散用羽根体52の上端縁は水平に形成され、拡散用羽根体52の上下高さが受止め体51の受止め面51Aの傾斜の分、径方向外方側ほど低くなるように形成されている。
尚、受止め体51及び拡散用羽根体52は合成樹脂材にて一体形成される構成となっており、受止め体51には、電動モータ41の駆動軸53に外嵌する筒軸部80も一体形成されており、筒軸部80は、電動モータ41の駆動軸53に外嵌装着されてそれに横向きに装着されたビスbiを駆動軸53に圧接して受止め体51が駆動軸53と一体回転するように連結されている。
図5に示すように、ケーシング29により一体形成された筒部30により構成される案内通路26が、受止め体51における羽根無し領域Qに薬剤を案内するように形成されている。
説明を加えると、上述したように、受止め体51における回転軸芯Yを含むその周囲の領域は周方向全域にわたって拡散用羽根体52が存在しない羽根無し領域Qとして形成されるが、図6に示すように、案内通路26の下端の出口54が平面視で羽根無し領域Qに対応する位置に設けられている。
図5に示すように、円板形状の受止め体51は中央部が下向きに突出する形状となっており、受止め体51の上部側の位置する受止め面51Aが回転軸芯Y側ほど下方に位置する中凹み状の傾斜面に形成されている。このように構成することで薬剤を周方向に均す機能をより発揮させ易いようにしている。
案内通路26が、繰出し機構25側の開口面積を出口54側の開口面積より大にする形態で形成されている。説明を加えると、この案内通路26は、平面視で横断面形状が略四角形状に形成されており、この案内通路26を形成する4つの内面のうち径方向外方側に位置する内面55(図9参照)の上下途中箇所に、出口54側に向かうほど径方向に沿う方向での案内通路26の幅が順次幅狭になるように傾斜面56が形成されている。但し、受止め体51の径方向内方側に位置する内面57は上下方向に沿って平坦面に形成されている。
そして、受止め体51における上方側には上部側を仕切る天井壁部58Aが設けられ、又、受止め体51の外周側には、周方向の一部の領域から薬剤が外方に拡散放出されるのを規制する規制用縦壁58Bが備えられ、且つ、この規制用縦壁58Bの両側部の夫々に、受止め体51における周方向の他の領域から外方に拡散放出される薬剤の拡散放出方向を調整する拡散方向調整板59,60が備えられている。
図6に示すように、拡散方向調整板59,60は、ボルトBoにより天井壁部58Aに取り付けられており、ボルトBoを緩めて、左右回動位置を変更させて再度締め付けることで薬剤の拡散放出方向(開き角度)を変更調整することが可能なように構成されている。
薬剤の拡散放出方向(開き角度)を変更調整するにあたって、ボルトBoの緩み操作により位置調整する構成に代えて、拡散方向調整板59,60を、天井壁部58Aに対して縦軸芯周りで回動自在に且つ摩擦により位置保持する状態で取り付け、手動操作にて摩擦保持力に抗して位置変更可能に構成するものでもよい。
規制用縦壁58Bは、ケーシング29に一体成形される状態で設けられ、受止め体51の外周縁の近傍に、周方向に沿って約半周にわたり受止め体51の外周部を覆うように、所定の上下幅を有する状態で且つ外周縁に沿うように平面視で半円弧状に形成されている。
そして、この薬剤散布装置13は、最小調節位置と最大調節位置との間の操作範囲内で操作自在な手動操作式の調節操作具としてのポテンショメータ式の散布量調節器68の操作に基づいて、繰出し機構25による薬剤の繰出し量を変更調整自在な繰出し量調整手段としての制御装置66が備えられ、この制御装置66が、薬剤の繰出し量を調節するときの調節操作状態として、散布量調節器68の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って薬剤の繰出し量が漸次増大する形態で変化する調節操作状態であって且つ散布量調節器68の操作位置が同じであるときの薬剤の繰出し量が互いに異なる複数の調節操作状態に切り換え自在に構成され、制御装置66の調節操作状態の切り換えを指令する調節操作状態切換手段Kの一例である調整操作具としての一対の切換スイッチ69,70が備えられている。
以下、繰出し量を調節するための具体的な制御構成について説明する。
図13に示すように、制御装置66は電気制御ユニット28に備えられている。そして、走行機体3には充電式のバッテリーが搭載されておらず、エンジン4によって駆動される発電機61(例えば、前照灯等を点灯させるために設けられる発電機等)にて発電された電力が電気制御ユニット28に供給されるように構成されている。走行機体3にはバッテリーが搭載されていないので、エンジン4はリコイル式の始動装置(図示せず)により始動される構成となっている。
電気制御ユニット28は、充電式のバッテリーが搭載されている形式の作業機であっても、上述したように充電式のバッテリーが搭載されていない作業機であっても、いずれの形式の作業機であっても、適切に動作するような構成となっている。
すなわち、電気制御ユニット28は、電源入切スイッチ62を介して供給される発電機61からの交流電力を整流回路63により整流したのち第1レギュレータ回路64により直流12Vに電圧調整して、その直流12Vの電力を電動モータ41及びソレノイド34の駆動用の電力として利用するように構成され、さらに、第1レギュレータ回路64の出力を第2レギュレータ回路65により直流5Vに電圧調整して制御装置66の駆動用電力として利用するように回路が構成されている。直流12Vの電力は、制御装置66によりオンオフ制御されるスイッチングトランジスタ67を介してソレノイド34に供給されるように構成されている。
又、第1レギュレータ回路64により出力される直流12Vの端子とソレノイド34の入力端子とを、スイッチングトランジスタ67を迂回して接続する状態に切り換えて強制的にソレノイド34を開作動させるための強制排出スイッチ81が備えられている。この強制排出スイッチ81は押し操作によりオン状態となり、手を離すとオフ状態に戻るように復帰付勢される構成となっている。
直流12Vの電力は、制御装置66により出力されるパルス信号PUにより電動モータ41に供給する電力を調整する駆動回路71と、パルス信号PUを反転させる反転回路72と、反転回路72により出力される反転信号によりパルス信号PUがオフの時に電動モータ41にて発生する逆起電圧(誘起電圧)VXを検出する検出回路73とを備えて、この検出回路73の検出結果を制御装置66にフィードバックして電動モータ41に供給される電力が所望の値になるように、言い換えると、所望の回転数で受止め体51を回転する状態になるように、制御装置66が、駆動回路71に出力するパルス信号のデューティ比を変更して電動モータ41の駆動状態を制御するように構成されている。
ちなみに、前記逆起電圧はそのときの電動モータ41の回転数に比例して変化する電圧値であり、このような逆起電圧に基づいてモータ回転数をフィードバック制御することは周知の構成である。
このように構成することで、例えば、発電機61による発電状態が変動すること等に起因して電源電圧が変動することがあっても、電動モータ41により、受止め体51を極力、所望の回転数で回転することができるように構成されている。
そして、苗植付装置12における縦送り装置21が送り作動したことを検出する縦送り検出センサ82が備えられ、この縦送り検出センサ82の出力が制御装置66に入力されており、制御装置66は、縦送り検出センサ82にて検出される縦送り装置21の送り作動が設定回数行われたことを検出する毎に、設定時間(後述する開作動時間)が経過する間だけ、シャッター部材33を開状態に切り換え、その後閉状態に戻すようにソレノイド34の作動を制御するように構成されている。尚、電動モータ41は、上述したように駆動回路71の駆動状態が制御されて、所望の回転数で受止め体51を回転駆動することになる。
縦送り装置21の送り作動が設定回数行われると、走行機体3が設定距離走行することになるので、上述したような散布動作を実行することで、乗用型田植機が苗植付け作動を実行しながら走行を行っているときに、走行機体3が設定距離走行する毎に、4条分の既植苗が存在する領域(薬剤供給対象領域)に薬剤を散布供給することができ、圃場の単位面積当たりに所望の量の薬剤を供給することができるのである。
図7に示すように、前記一対の切換スイッチ69,70は、夫々押し操作式のスイッチにて構成され、押し操作されることによって、制御装置66が、切換スイッチ69,70にて指令される調節操作状態に切り換え設定されるように構成され、又、切換スイッチ69,70の押し操作にて調節操作状態が設定されていると、各切換スイッチ69,70に対応する表示ランプ74,75(インジケータ)(報知手段の一例)が点灯してそのことを報知するように構成されている。
又、図7に示すように、一対の切換スイッチ69,70及び表示ランプ74,75の他、電源入切スイッチ62、散布量調節器68、強制排出スイッチ81の夫々が、収納ケース76の横一側面に並べて備えられる構成となっている。
次に、各切換スイッチ69,70にて設定される調節操作状態について説明する。
図14に示すように、一方の切換スイッチ69が操作されると、散布量調節器68の操作位置(調整操作位置)が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って、ソレノイド34を開状態に切り換える開作動用の設定時間(薬剤の繰出し量に相当)(以下、開作動時間と称する)が漸次増大する形態で変化する調節操作状態であって且つ散布量調節器68の操作位置が同じであるときの開作動時間が少ない状態となる第1調節操作状態T1が設定される。
又、他方の切換スイッチ70が操作されると、散布量調節器68の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って開作動時間が漸次増大する形態で変化する調節操作状態であって且つ散布量調節器68の操作位置が同じであるときの開作動時間が第1調節操作状態T1よりも大となる第2調節操作状態T2が設定される。
ちなみに、圃場の単位面積当たりに少なめの量(例えば、10アール当たり1Kg程度)を供給する薬剤を使用する場合には、第1調節操作状態T1が使用され、圃場の単位面積当たりに多めの量(例えば、10アール当たり3Kg程度)を供給する薬剤を使用する場合には、第2調節操作状態T2が使用される。
図14に示すように、散布量調節器68の操作位置が最小調節位置側の小側操作領域W1にあるときは、最大調節位置側の大側操作領域W2にあるときに比べて、散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化が小さくなる形態で、散布量調節器68の操作に基づいて開作動時間を調節するように構成されており、小側操作領域W1において、散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化幅が、そのときの開作動時間に対し長くなり過ぎず適切な変化幅になって調節操作が行い易いものとなる。
図14に示す例では、最小調節位置側の一部の狭い領域を小側操作領域W1として設定し、それ以外を大側操作領域W2として設定して、その大側操作領域W2にあるときは、小側操作領域W1にあるときよりも散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化が大きいが、この大側操作領域W2の範囲内においては、散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化は、略同じになるように設定してある。
制御装置66は、縦送り検出センサ82にて検出される縦送り装置21の送り作動が設定回数行われたことを検出する毎に、切換スイッチ69,70の操作に基づく調節操作状態と散布量調節器68の調整位置の情報から設定される開作動時間が経過する間だけ、シャッター部材33を開状態に切り換え、その後に閉状態に戻すようにソレノイド34の作動を制御することになる。
図3,6,7に示すように、電気制御ユニット28は、上記したような電気部品が収納ケース76の内部に組み付けられて一体的に形成されており、収納ケース76をケーシング29に図示しないビスにより取り付ける構成となっている。又、図13に示すように、電気制御ユニット28と走行機体3との間での電気配線77は、途中に備えられたコネクタ78によって接続分離自在に構成されている。
そして、図7に示すように、収納ケース76の横一側面に、散布量調節器68と一対の切換スイッチ69,70とを機体前後方向に並べて、それらが近接する状態で並べて備えられており、散布量調節器68を操作して繰出し量を調節するときに、薬剤の種類の応じて切換スイッチ69,70を切り換える操作が適切に行われるようにしている。
従って、コネクタ78の接続を解除して電気配線77を分離させた状態で収納ケース76を取り外すことにより、電気制御ユニット28はケーシング29から容易に取り外すことができるように構成されている。
又、電気制御ユニット28だけでなく、薬剤散布装置13全体も支柱23Bに対して容易に着脱させることができるように構成されている。つまり、図4に示すように、ケーシング29に側面視L字形に折り曲げた支持ブラケット89がネジ止め状態で固定され、一方、支柱23Bの上部に側面視L字形の受止め具88が固定状態で備えられ、この受止め具88に左右一対のバックル機構87が備えられている。
受止め具88には、その縦面部88Aの下端に支持ブラケット89の下端縁89Aを受け止め支持する下側受け止め部88Bが形成されるとともに、縦面部88Aの上部には、支持ブラケット89に形成された係合孔89Bが嵌まり合い係合して受け止め支持する上側受止め部88Cが形成され、受止め具88の縦面部88Aと支持ブラケット89の縦面部89Cとが接当した状態で、各受止め部88B,88Cにて支持ブラケット89を受止めている状態で、左右のバックル機構87を支持ブラケット89に形成された係止部89Dに係合させた状態で位置保持自在並びに取り外し自在に支持する構成となっている。
その結果、作業終了後に走行機体を水洗いするような場合に、電気制御ユニット28だけを取り外したり、バックル機構87を外すことで薬剤散布装置13全体を取り外しておくことができる。
圃場内で苗植付け作業が終了したのちに、貯留ホッパー24に薬剤が残っているような場合には、貯留ホッパー24に備えられた合成樹脂材からなる蓋体85を取り外して、排出口86を開放して薬剤を排出させることができるが、排出口86から排出することができない貯留ホッパー24の底部や薬剤散布装置13の内部に残っている薬剤を排出させるときは、強制排出スイッチ81をオン状態にしてソレノイド34を開状態に切り換えることにより薬剤を排出することができる。このとき、受止め体51は回転しているが、落下する薬剤を受止め体51を覆うように設けられた図示しない回収袋により回収することになる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、調節操作状態切換手段Kが手動操作式の切換操作具としての一対の押し操作式の切換スイッチ69,70にて2種類の粉粒体に対応する構成を示したが、このような構成に代えて次の(1−1)(1−2)(1−3)のように構成してもよい。
(1−1)2位置に切り換え自在なトグル式の切換スイッチや、複数の位置に回動操作自在なロータリースイッチにて構成してもよい。
(1−2)手動操作式の切換操作具を用いるのではなく、走行機体3側から切り換え用の操作情報が指令されて、その指令情報に基づいて、調整操作状態を切り換える構成としてもよい。例えば、走行機体3の操縦部7に備えられた操作具(図示せず)の情報がコネクタ78にて接続分離自在な配線77を介して制御装置66に伝えられる構成や、あるいは、走行機体3側の制御装置に出荷国や出荷地域ごとに予め設定されている切換用情報が、出荷時の本機側の設定変更に伴って配線77を介して制御装置66に伝えられる構成でもよい。
(1−3)粉粒体の種類は2種類に限らず、3種類以上の粉粒体に対応すべく、3つ以上の調節操作状態に切り換える構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、報知手段として表示ランプ74,75を備える構成としたが、画像表示情報により文字情報で表示する構成や音声によって報知する構成等であってもよく、このような報知手段を備えない構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、最小調節位置側の一部の狭い領域を小側操作領域W1として設定し、それ以外を大側操作領域W2として設定して、大側操作領域W2の範囲内においては、散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化が略同じになるように設定するものを示したが、このような構成に代えて、次のように構成してもよい。
図15に示すように、散布量調節器68の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に向けて順次位置が変化するに伴って、散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化が漸次大きくなるように構成するものでもよい。
この構成では、散布量調節器68の操作位置が、最小調節位置から最大調節位置にわたる全操作範囲のどの位置にあっても、その位置より小側操作領域ではその位置より大側操作領域にあるときに比べて散布量調節器68の単位操作量の変化に対する開作動時間の変化が小さいものとなる。
(4)上記実施形態では、開口形成板32とシャッター部材33とにより通過用開口31を開閉させる構成としたが、このような構成に代えて、例えば、通過用開口31が形成された開口形成板32、ソレノイド34によってスライド移動自在なシャッター部材33に加えて、シャッター部材33を下方側から弾性的に押し操作する板バネ式の押圧部材(図示せず)を上下に重ね合わせた三層構造とする等、種々の構成を用いることができる。
(5)上記実施形態では、縦送り装置21の送り作動が設定回数行われたことを検出する毎に、シャッター部材33を開状態に切り換えるようにソレノイド34を制御する構成としたが、これに代えて、走行機体3の走行速度に応じてソレノイド34の開閉動作を変更させる構成にしてもよい。
(6)上記実施形態では、電動モータ41が所定の回転速度で受止め体51を回転駆動する構成としたが、別途備えられる調節用の操作手段の操作に基づいて電動モータ41の回転速度を変更するように制御装置66により制御する構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、電動モータ41が受止め体51の上方に位置する状態で備えられ、ソレノイド34が電動モータ41の横側箇所に位置する状態で備えられているものを示したが、電動モータ41とソレノイド34とが上下方向に位置をずらせて配備されるものでもよい。
(8)上記実施形態では、粉粒体として薬剤を散布するものを示したが、薬剤に限らず、肥料や種子等、他の粉粒体を散布するものでもよい。
本発明は、粉粒体を設定量ずつ繰り出して拡散放出させるように構成された粉粒体散布装置に適用できる。
24 貯留部
25 繰出し手段
26 供給経路
27 拡散手段
31 通過用開口
33 シャッター部材
34 アクチュエータ
66 繰出し量調整手段
68 調節操作具
69,70 切換操作具
74,75 報知手段
K 調節操作状態切換手段

Claims (5)

  1. 貯留部に貯留される粉粒体を繰出す繰出し手段と、その繰出し手段から繰り出される粉粒体を圃場に拡散放出させる拡散手段と、最小調節位置と最大調節位置との間の操作範囲内で操作自在な手動操作式の調節操作具の操作に基づいて、前記繰出し手段による粉粒体の繰出し量を変更調整自在な繰出し量調整手段とが備えられている粉粒体散布装置であって、
    前記繰出し量調整手段が、粉粒体の繰出し量を調節するときの調節操作状態として、前記調節操作具の操作位置が最小調節位置から最大調節位置に変化するに伴って粉粒体の繰出し量が漸次増大する形態で変化する調節操作状態であって且つ前記調節操作具の操作位置が同じであるときの粉粒体の繰出し量が互いに異なる複数の調節操作状態に切り換え自在に構成され、
    前記繰出し量調整手段の前記調節操作状態の切り換えを指令する調節操作状態切換手段が備えられている粉粒体散布装置。
  2. 前記調節操作状態切換手段が手動操作式の切換操作具にて構成されている請求項1記載の粉粒体散布装置。
  3. 前記繰出し量調整手段の調節操作状態が複数の調節操作状態のうちのいずれであるかを報知する報知手段が備えられている請求項1又は2記載の粉粒体散布装置。
  4. 前記繰出し量調整手段が、前記調節操作具の操作位置が最小調節位置側の小側操作領域にあるときは、最大調節位置側の大側操作領域にあるときに比べて、前記調節操作具の単位操作量の変化に対する粉粒体の繰出し量の変化が小さくなる形態で、前記調節操作具の操作に基づいて粉粒体の繰出し量を調節するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
  5. 前記繰出し手段が、前記貯留部から粉粒体が前記拡散手段に供給される供給経路を閉塞する閉状態と前記供給経路内に通過用開口を形成する開状態とにわたりスライド移動自在なシャッター部材と、そのシャッター部材を前記閉状態と前記開状態とに切り換えるアクチュエータとを備えて構成され、
    前記繰出し量調整手段が、前記閉状態と前記開状態とに交互に切り換える形態で、且つ、前記閉状態を維持する時間と前記開状態を維持する時間との時間比率を変更することにより繰出し量を変更調整自在な形態で、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉粒体散布装置。
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