JP4891399B2 - 除塵管理枡 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、地下に埋設されて水を貯留する貯水槽や下水道等に連結して設けられ、その貯水槽や下水道等に供給される水から塵を除去する除塵管理枡に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、雨水を有効に利用するための設備として、地下に貯水槽を埋設してこの貯水槽に雨水を貯留するものが知られている。この設備では、家屋の屋根若しくは屋上又は地表に落下した雨水を樋又は溝により集め、この集めた水を流入管に導き、この流入管を介して貯水槽にその水を供給してその内部に貯留するように構成される。また、このような設備には地上から内部に貯留された水を抜出し可能なポンプ等の排水手段が設けられ、この排水手段により内部に貯留された水を抜出してその水を利用できるように構成される。
【0003】
また、いわゆる洪水の発生を回避する設備として、地下に貯水槽を埋設してこの貯水槽に余剰雨水を一時的に貯留することにより、その余剰雨水が地表を流れることを防止するものが知られている。この設備では、地上の河川を流れる雨水が所定の水位以上に上昇した場合に、余剰雨水が流入管を介して貯水槽に一時的に貯留されるとともに、地下に埋設された貯水槽はその一時的に貯留した雨水が周囲の土壌に浸透可能に構成される。従って、貯水槽に一時的に貯留された雨水は、その後の晴天時において貯水槽周囲の土壌に漏れ出して内部に再び雨水を貯留するための空間を形成するように構成され、その後の降雨時における一定量の雨水を一時的に貯留可能な空間を常に準備しておくようになっている。
【0004】
従来、このような設備に使用される貯水槽であって、地下に比較的簡易に設置できるものとして、地下貯水槽を形成すべき場所を掘削し、その掘削した中央最下部分にシートを配置してその中央部分に砂、砂礫、割石や、プラスチックの成型体等からなる滞水材を積上げて形成するものが知られている。この場合のシートとして、雨水の再利用を目的とする場合には雨水の透過不能な遮水シートが、洪水の発生を回避することを目的とする場合には雨水の透過を許容する透水シートが使用される。その後、シートの周囲は立ち上げられて滞水材の周囲をそのシートにより包囲し、滞水材の上面にシートの端部を載せることにより滞水材をそのシートにより包み込むことで貯水槽が形成される。この地下貯水槽では、砂、砂礫、割石やプラスチックの成型体等からなる滞水材の隙間に水が貯留するようになっている。
【0005】
そして、このように地下に埋設された貯水槽には、家屋の屋根若しくは屋上又は地表に落下した雨水や河川を流れる水が貯留されるため、除塵管理枡を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。即ち、地下に埋設される貯水槽の内部の洗浄は困難であり、家屋の屋根若しくは屋上又は地表に落下した雨水や河川を流れる水の中には塵が比較的多く含まれる。このため、貯水槽に供給される水から塵を除去する除塵管理枡を貯水槽に連結して設け、貯水槽に供給する以前にその水に含まれる塵を除去して貯水槽の内部が塵で満たされてしまうような事態を回避するようにしている。そしてこの除塵管理枡では、流入管から供給される水をそこに一時的に貯留させ、その内部で水に含まれる塵を沈降させ、その塵が除去された後の水を水供給管を介して貯水槽に供給するようになっている。
【特許文献1】
WO2006/001139A1(請求項11、図18)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の除塵管理枡では、流入管から供給される水を管理枡に一時的に貯留させる必要があることから、その管理枡自体が縦長となってその管理枡を埋設する深さが比較的深くなり、管理枡の内部で沈降した塵が堆積した場合の除去作業に手間がかかるなど、その管理が困難になる不具合があった。
また、このような除塵管理枡を、道路脇に設けられてその道路の降雨雨水を下水道に案内する道路用のものとして使用することも検討されており、道路脇に設けられるような場合であっても流入する土砂や塵を水から比較的容易に分離して、この除塵管理枡に連接する透水層の目詰まりを防止するとともに、下水道等に土砂や塵を流さないようにすることが求められる。
本発明の目的は、流入する水から土砂や塵を分離してその土砂や塵を貯水槽、浸透枡、下水道等に流さない除塵管理枡を提供することにある。
本発明の別の目的は、洗浄が容易であって且つ容易に管理し得る除塵管理枡を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0007]
請求項4に係る発明は、図1に示すように、上端が地表に表出するように埋設されて流入管20aが接続された有底の上部枡22と、上部枡22に上部が接続され流入管20aから供給される水を上端開口部から流下させる筒状の下部鉛直枡23とを備え、下部鉛直枡23の上端が上部枡22の底壁22aを貫通して上部枡22の周壁22bが下部鉛直枡23の上端を包囲するように設けられ、底壁22aを貫通した下部鉛直枡23の上端周囲と周壁22bとの間に流入管20aから供給されて下部鉛直枡23の上端開口部に流入する水に含まれる固形物を沈降させる周溝33が形成され、周溝33の水を排出する排水管36が周溝33に連結され、排水管36が連結された側を低くして周溝33における水が排水管36に流入するように周溝33の底面が水平面に対して傾斜して形成されたことを特徴とする。
この請求項4に記載された除塵管理枡では、水に含まれる固形物を沈降させる周溝33を形成したので、下部鉛直枡23に流下する水から固形物からなる塵をその周溝33により取り除くことができる。このため、例えば、その下部鉛直枡23を介して水が供給される貯水槽10や下水道等の内部が麈により汚染されることを防止することができる。また、除塵管理枡が図6に示す道路脇の溝等に設けられる場合には、流入する土砂や塵を水から分離して、この除塵管理枡に連接する透水層の目詰まりを防止することができる。
[0008]
ここで、その周溝33は、上部枡22の底壁22aを貫通した下部鉛直枡23の上端周囲と上部枡22の周壁22bとの間に形成され、比較的浅い位置に存在する。このため、その周溝33に沈降した塵が堆積した場合、周溝33内の塵の除去は比較的容易になる。
一方、下部鉛直枡23は縦長となって埋設する深さが比較的深くなることもあるけれども、周溝33に塵を沈降させた水が下部鉛直管23の内部に流下するため、下部鉛直管23の内部に堆積する塵の量は従来より著しく減少し、下部鉛直管23内部の清掃頻度は減少する。このため、上部枡22及びこの下部鉛直管23を含む本発明の除塵管理枡の管理負担を従来の管理枡より減少させることができる。
[0009]
[0010]
周溝33は、水に含まれる固形物を沈降させる部分であるけれども、この周溝33の全てが固形物で満たされると下部鉛直枡23に流入する水からその塵となる固形物を除去することが困難になる。この請求項4に記載された除塵管理枡では、排水管36を周溝33に連結するので、その排水管36を介して周溝33における水をそこに沈降した固形物とともに周溝33の外部に排出させることができ、排水管36を下水管に接続すればその固形物を水とともに下水管に流入させることもできる。この結果、周溝33が固形物で満たされるような事態を有効に回避することができる。
[0011]
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明であって、更に図2に示すように、流入管20aと排水管36が上部枡22の周壁22bにおける対向位置にそれぞれ接続され、流入管20a側から排水管36側に向かう周壁22bの内側の幅が減少するように周壁22bの内面が湾曲又は傾斜して形成されたことを特徴とする。
この請求項5に記載された除塵管理枡では、周溝33における水をそこに沈降した固形物とともに排水管36に速やかに案内することが可能になり、この周溝33に固形物が停滞するような事態を有効に回避することができる。
[0012]
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に係る発明であって、周溝33に連通する沈砂槽37が上部枡22に併設され、排水管36が沈砂槽37を介して周溝33に連結されたことを特徴とする。
この請求項6に記載された除塵管理枡では、排水管36を沈砂槽37を介して周溝33に連結したので、周溝33において沈降した塵を構成する固形物をその周溝33から移動させてこの沈砂槽37において沈降させることができる。この結果、不要な固形物が排水管36に流入することを防止するとともに、周溝33が固形物で満たされるような事態を比較的長期にわたって回避することができる。
[0013]
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明であって、沈砂槽37から排水管36に流入する水量を調整可能な調整弁38が沈砂槽37に設けられたことを特徴とする。
この請求項7に記載された除塵管理枡では、調整弁38により周溝33から排水管36に流入する水量を流入管20aから上部枡22に流入する水量以下に調整することにより、その周溝33を経て下部鉛直枡23の上端開口部からその下部鉛直枡23の内部に流下する水の量を増減調節することが可能になる。
請求項8に係る発明は、請求項4ないし7いずれか1項に係る発明であって、下部鉛直枡23の上端開口部と周溝33を覆い流入管20aから供給されて周溝33に至る水を濾過可能に構成された網板34が上部枡22に設けられたことを特徴とする。
この請求項8に記載された除麈管理枡では、網板34を設けるので、流入管20aから供給される水からその網板34で捕獲可能な比較的大きな塵を周溝33に至る水から除去することができる。このため、その後下部鉛直枡23に流入する水に含まれる比較的大型の麈の量を更に減少させることができる。
請求項9に係る発明は、地下に埋設された貯水槽10と、下部鉛直枡23の上端開口部から流下する水が貯水槽10に供給されるように貯水槽10に連結して設けられた請求項4ないし8いずれか1項に記載の除塵管理枡20とを備えた地下貯水システムである。
発明の効果
[0014]
本発明の除塵管理枡では、底壁を貫通した下部鉛直枡の上端周囲と周壁との間に流入管から供給されて下部鉛直枡の上端開口部に流入する水に含まれる固形物を沈降させる周溝を形成したので、下部鉛直枡に流入する水に含まれるその固形物からなる塵を減少させて、貯水槽、浸透枡、下水道等に供給される水から塵を高い確率で除去することができる。ここで、その周溝は、上部枡の底壁を貫通した下部鉛直枡の上端周囲と上部枡の周壁との間に形成され、比較的浅い位置に存在する。このため、その周溝に沈降した塵が堆積した場合の洗浄は比較的容易になる。その一方、下部鉛直枡は縦長となって埋設する深さが比較的深くなることもあるけれども、周溝に塵を沈降させた水が下部鉛直管の内部に流下するため、下部鉛直管の内部に堆積する塵の量は従来より減少し、下部鉛直管内部の洗浄頻度は減少する。このため、上部枡及びこの下部鉛直管を含む本発明の除塵管理枡の管理負担を従来の管理枡より減少させることができる。
[0015]
この場合、下部鉛直枡の上端開口部と周溝を覆い流入管から供給されて周溝に至る水を濾過可能に構成された網板を上部枡に設ければ、その後に下部鉛直枡に流下する水に含まれる比較的大型の塵の量を更に減少させることができ、排水管を周溝に連結すれば、周溝が固形物で満たされるような事態を有効に回避することができる。そして、排水管が連結された側を低くして周溝における水が排水管に流下するように周溝の底面を水平面に対して傾斜して形成し、流入管側から排水管側に向かう上部枡の周壁における内側の幅が減少するようにその周壁の内面を湾曲又は傾斜して形成すれば、周溝における水をそこに沈降した固形物とともに排水管に速やかに案内することが可能になり、この周溝に固形物が停滞するような事態を有効に回避することができる。
【0016】
また、周溝に連通する沈砂槽を上部枡に併設し、沈砂槽を介して排水管を周溝に連結すれば、周溝において沈降した塵を構成する固形物をその周溝から移動させてこの沈砂槽において沈降させることができ、不要な固形物が排水管に流入することを防止するとともに、周溝が固形物で満たされるような事態を比較的長期にわたって回避することができる。そして、周溝から排水管に流入する水量を調整可能な調整弁を設ければ、調整弁により周溝から排出される水量を調整することにより、その周溝を経て下部鉛直枡の上端開口部から流下する水の量を増減調節することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明実施形態の除塵管理枡の構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】下部鉛直管の下端を貯水槽に連結した別の除塵管理枡の構成を示す図1に対応する断面図である。
【図4】沈砂槽を上部枡に密着させた更に別の除塵管理枡の構成を示す図1に対応する断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態の除塵管理枡の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0018】
10 貯水槽
20 除塵管理枡
20a 流入管
22 上部枡
22a 底壁
22b 周壁
23 下部鉛直枡
33 周溝
34 網板
36 排水管
37 沈砂槽
38 調整弁
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施の形態における除塵管理枡20は貯水槽10に連結して設けられるものを示す。この貯水槽10は地下に埋設されるものであって、この貯水槽10は家屋の屋根若しくは屋上又は地表に落下した雨水を内部に貯留して、図示しない排水手段により内部に貯留された水を抜出してその水を再利用するようにしたものを示す。図1に例示する貯水槽10は、複数の滞水材12を組み合わせてなる集合体を遮水シート14により被覆することにより形成される。この実施の形態における滞水材12としては金型により成形されたプラスチックの成型体12が用いられる。このプラスチックの成型体からなる滞水材12は、角錐台形状に形成され、縦横に配設された後その上にも積み重ねられて滞水材12の集合体が得られる。一方、これらの滞水材12を被覆する遮水シート14は、合成ゴム系、合成樹脂系等の遮水性シートであって、その両面には通常保護用の不織布が重ね合わせられる。
【0020】
この貯水槽10は、掘削された箇所に遮水シート14を配置し、その中央部分に滞水材12を縦横及び上下に配設して集合体を得た後、遮水シート14の周囲を立ち上げて滞水材12の集合体の周囲をその遮水シート14により包囲し、更に滞水材12の上面に遮水シート14の端部を載せることにより滞水材12の集合体をその遮水シート14により包み込むことで形成される。ここで、単一の遮水シート14では滞水材12の集合体を包み込む大きさを有しない場合には、その遮水シート14を複数枚用意してその端縁で熱溶着してそれらを一体化し、滞水材12の集合体を包み込むに十分な大きさを得るとともにその溶着した部分の水漏れを防止した遮水シート14を得る。このように構成された貯水槽10では、滞水材12の隙間に水を貯留可能に構成される。
【0021】
貯水槽10に連結して設けられる本発明の除塵管理枡20は、上端が地表に表出するように埋設されて流入管20aが接続された有底の上部枡22と、その上部枡22に上部が接続された下部鉛直枡23とを備える。そして、この下部鉛直枡23が貯水槽10に連結される。ここで、上部枡22に接続された流入管20aは、家屋の屋根若しくは屋上又は地表に落下して集められた水を上部枡22に導くものである。
【0022】
上部枡22は、底壁22aと周壁22bを備える。この周壁22bは下部鉛直枡23の上端を包囲可能な大きさに形成され、流入管20aはこの周壁22bに接続される。周壁22bの上縁には蓋板24の周囲が着座する段部22cが形成され、その蓋板24の周囲をその段部22cに着座させることにより、上部枡22の上端開口部を開放可能に閉止する蓋体24がその上部枡22に設けられる。
【0023】
上部枡22の底壁22aには下部鉛直枡23の上端外形に相応する孔22dが形成され、下部鉛直枡23の上端がこの孔22dに挿通されて、その下部鉛直枡23の上端は上部枡22の底壁22aを貫通して設けられる。即ち、下部鉛直枡23の上端周囲と周壁22bとの間に周溝33が形成されるように下部鉛直枡23の上端が上部枡22の底壁22aを貫通して設けられる。そして、その上部枡22の内部であって下部鉛直枡23の上端周囲に形成された周溝33は、流入管20aから供給されて下部鉛直枡23の上端開口部に流入する水を一旦貯留して、その水に含まれる固形物を沈降させるように構成される。
【0024】
また、周溝33には、他端が図示しない下水管に連結された排水管36の一端が連結される。この排水管36は、周溝33における水を図示しない下水管に流入させるためのものであり、この実施の形態における排水管36は周囲に複数の小孔36aが形成されたいわゆる有孔管が使用される。そして、地中に埋設されることによりこの有孔管からなる排水管36は、周溝33から流入した水を周囲の地中に浸透させつつ、余剰の水を図示しない下水管に流入させるように構成される。
【0025】
また、この実施の形態における上部枡22には、周溝33に連通する沈砂槽37が併設される。図1における沈砂槽37は、底部に水が透過可能な複数の貫通小孔37bが形成された蓋37c付きのいわゆる浸透型の枡であって、上部枡22から所定の間隔をあけてその上部枡22に並んで埋設され、その上部枡22と沈砂槽37は連結管37aに接続される。上部枡22内部に形成された周溝33はこの連結管37aを介して沈砂槽37に連通され、この沈砂槽37に排水管36の一端が連結される。これにより、排水管36は沈砂槽37を介して周溝33に連結するように構成される。流入管20aと排水管36は上部枡22の周壁22bにおける対向位置にそれぞれ接続され、排水管36は流入管20aより低い位置に接続される。そして、排水管36が連結された側を低くして周溝33における水が連結管37a及び沈砂槽37を介して排水管36に流入するように周溝33の底面を構成する底壁22aの上面が水平面に対して傾斜して形成される。
【0026】
また、図2に示すように、流入管20a側から連結管37aを介して排水管36側に向かう周壁22bの内側の幅が減少するように周壁22bの内面が湾曲又は傾斜して形成される。図2では、排水管36が接続された周壁22bの両側における角部が下部鉛直管23を中心とする円弧状に湾曲して形成された例を示す。
【0027】
図1に戻って、沈砂槽37の排水管36が連結された側壁にはその排水管36の断面積を増減して、周溝33から下水管に流入する水量を調整可能に構成された調整弁38が設けられる。そして、調整弁38により周溝33から下水管に流入する水量を流入管20aから上部枡22に流入する水量以下に調整することにより、その周溝33を経て下部鉛直枡23の上端開口部からその下部鉛直枡23の内部に流下する水の量を増減調節可能に構成される。
【0028】
一方、下部鉛直枡23は筒状であって、その上部が上部枡22に接続されて上部枡22に流入管20aから供給された水が周溝33を経てその上端開口部から流下するように構成される。そして、この下部鉛直枡23は、その上端開口部から流下させた水を貯水槽10に供給するものであり、この実施の形態では、その流下する水をこの内部に貯留した後、その貯留された水を鉛直管27及び水供給管26を介してその周囲に存在する貯水槽10に供給するように構成される。
【0029】
この実施の形態における鉛直管27及び水供給管26は、それぞれ断面円形の塩化ビニール製の押出成形された管からなる。図1には、水供給管26が下部鉛直枡23に上下に所定の間隔をあけて2箇所にそれぞれが水平方向に伸びて設けられる場合を示し、下部鉛直枡23の内部に開口した水供給管26の端部に鉛直管27の上端がいわゆるL字管28を介して連結される。このように、下部鉛直枡23の内部に貯留された水を貯水槽10に供給する水供給管26によりその下部鉛直枡23と貯水槽10を連結することになるけれども、下部鉛直枡23と貯水槽10の相対的な位置の変動を吸収させるためのベローズ26aが水供給管26に設けられる。
【0030】
一方、鉛直管27は下端が有底筒状の下部鉛直枡23の底部に臨んで開口し、下部鉛直枡23の内部に貯留された水がこの鉛直管27の下端から進入して上昇し、その上端から水供給管26に至り、その水供給管26の内部を水平方向に流れて下部鉛直枡23の周囲にある貯水槽10の内部に供給するように構成される。即ち、下部鉛直枡23の内部に貯留された水は、この鉛直管27を介して貯水槽10に供給されるように構成される。そして、この鉛直管27には図示しない逆止弁が設けられ、この逆止弁は下部鉛直管23内部の水位が貯水槽10内部の水位以上のときに下部鉛直管23内部から貯水槽10に水が流れるのを許容し、下部鉛直管23内部の水位が貯水槽10の水位未満のとき貯水槽10の水が下部鉛直管23内部に流れるのを阻止するように構成される。
【0031】
また、上部枡22の内部には蓋体24を取り外すことにより開放された上端開口部から網板34が挿入される。この網板34は流入管20a側が下方になるように傾斜して上部枡22の内部に設けられ、傾斜した状態で下部鉛直枡23の上端開口部と周溝33を覆うように構成される。そして、この網板34は、流入管20aから供給されて周溝33に至る水を濾過可能に構成され、その網板34を通過した周溝33の水が下部鉛直枡23の上端開口部に至るように構成される。
【0032】
このように構成された除塵管理枡20では、流入管20aを介して外部から供給される水は上部枡22に流入し、下部鉛直枡23の上端開口部から流下してその内部に貯留され、その後鉛直管23及び水供給管26を介して貯水槽10に供給される。ここで、上部枡22の内部の下部鉛直枡23の上端周囲に周溝33を形成したので、この周溝33は、流入管20aから供給されて下部鉛直枡23の上端開口部に流入する水に含まれる固形物を沈降させる。このため、下部鉛直枡23の上端開口部から流下する水に含まれる塵の量は減少し、貯水槽10に供給される水から塵を除去してその内部が塵で満たされてしまうような事態を回避することができる。
【0033】
そして、この実施の形態では、下部鉛直枡23の上端開口部と周溝33を覆い流入管20aから供給されて周溝33に至る水を濾過可能に構成された網板34を上部枡22に設けたので、その網板34が流入管20aから供給される水から捕獲可能な比較的大きな塵を周溝33に至る水から除去する。このため、その後下部鉛直枡23に流入する水に含まれる比較的大型の塵の量は減少し、貯水槽10に供給される水から塵の量を更に減少させることができる。
【0034】
また、周溝33は、水に含まれる固形物を沈降させる部分であるけれども、この周溝33の全てが固形物で満たされると下部鉛直枡23に流入する水からその塵となる固形物を除去することが困難になる。しかし、この除塵管理枡では、排水管36を介して周溝33における水をそこに沈降した固形物とともに下水管に流入させる排水管36を設けるので、周溝33が固形物で満たされるような事態を有効に回避することができる。特にこの実施の形態では、周溝33に連通する沈砂槽37を上部枡22に併設し、排水管36を沈砂槽37を介して周溝33に連結したので、周溝33において沈降した塵を構成する固形物をその周溝33から移動させてこの沈砂槽37において沈降させることができる。この結果、不要な固形物が排水管36及びその排水管36を介して図示しない下水管に流入することを防止するとともに、周溝33が固形物で満たされるような事態を比較的長期にわたって回避することができる。
【0035】
また、この実施の形態では、排水管36が連結された側を低くして周溝33における水が排水管36に流入するように周溝33の底面を水平面に対して傾斜して形成し、流入管20a側から排水管36側に向かう周壁22bの内側の幅が減少するように周壁22bの内面を湾曲して形成したので、周溝33における水をそこに沈降した固形物とともに排水管36に速やかに案内することが可能になり、この周溝33に固形物が停滞するような事態を有効に回避することができる。そして、周溝33から沈砂槽37を介して排水管36に流入する水量を調整可能な調整弁38をその沈砂槽37に設けるので、その調整弁38を調整することにより、下部鉛直枡23に流入して貯水槽10に供給される水の量を調整することが可能となる。
【0036】
一方、周溝33や下部鉛直枡23の内部に沈降した土砂等は、蓋体24を上部枡22から取り外してその上端開口部を開放させ、その開口部から周溝33や下部鉛直枡23の底部を吸引するような手段により掃除することができる。これと同様に、比較的大きな塵を捕獲した網板34にあっても、蓋体24を上部枡22から取り外して開放された上端開口部から網板34を取り外すことにより、それらを洗浄することができる。更に、沈砂槽37に沈降した固形物等にあっても、その蓋37cを取り外してその上端を開放させて底部を吸引するような手段により掃除することができる。このため、網板34を洗浄することにより、及び周溝33及び下部鉛直枡23の底部から沈降した土砂等を除去することにより、並びに沈砂槽37の底部から沈降した固形物等を除去することにより、本発明の除塵管理枡20の管理を適切に行うことが可能になる。
【0037】
ここで、その周溝33は、上部枡22の底壁22aを貫通した下部鉛直枡23の上端周囲と上部枡22の周壁22bとの間に形成され、比較的浅い位置に存在する。このため、その周溝33に沈降した塵が堆積した場合の洗浄は比較的容易になる。その一方、下部鉛直枡23は縦長となって埋設する深さが比較的深くなることもあるけれども、周溝33に塵を沈降させた水が下部鉛直管23の内部に流下するため、下部鉛直管23の内部に堆積する塵の量は従来より減少し、下部鉛直管23内部の洗浄頻度は減少する。このため、上部枡22及びこの下部鉛直管23を含む本発明の除塵管理枡の管理負担を従来の管理枡より減少させることができる。
【0038】
なお、上述した実施の形態では、下部鉛直枡23を貯水槽10の側部近傍に設けたが、貯水槽の内部に立設しても良い。
また、上述した実施の形態では、貯水槽10として、雨水の再利用を目的とするものを用いて説明したが、滞水材12の集合体を雨水の透過を許容する透水シートにより被覆して貯水槽を形成し、洪水の発生を回避することを目的とする貯水槽として用いても良い。
また、上述した実施の形態では、排水管36が接続された周壁22bの両側における角部が下部鉛直管23を中心とする円弧状に湾曲して形成された例を示したが、その角部における塵の停滞を防止しうる限り、周壁22bの内側の幅が減少するように周壁22bの内面を傾斜させても良い。
【0039】
また、上述した実施の形態では、下部鉛直枡23に貯留された水を鉛直管27及び水供給管26を介して貯水槽10に供給するように構成された場合を説明したが、水供給管26のみにおいて下部鉛直枡23を貯水槽10に供給するようにしても良く、図3に示すように、下部鉛直管23の下端を直接貯水槽10に連結して、上端開口部から流下する水をその貯水槽10に直接供給するようにしても良い。ここで、図3における符号41は下部鉛直管23の下端に設けられてその下端を直接貯水槽10に連結するいわゆるエルボ部材であり、符号42はそのエルボ部材41と貯水槽10の間に設けられてその間の位置の変化を吸収するベローズである。
【0040】
また、上述した実施の形態では、沈砂槽37を上部枡22から所定の間隔をあけて埋設し、その上部枡22と沈砂槽37を連結管37aで接続する場合を説明したが、図4及び図5に示すように、沈砂槽37を上部枡22に密着させても良い。このように沈砂槽37を上部枡22に密着させれば、これらを埋設させる以前に、これらを一体化させることができ、それらに形成された連通孔22e、37eを互いに合致させるようにすれば、上述した実施の形態で必要とされた連結管37a自体及びその接続作業を不要にでき、それらの埋設作業を容易にすることができる。ここで、図4における符号41は下水管を示し、排水管36の上方にはその排水管36と平行にオーバーフロー管42が設けられる。図における排水管36及びオーバーフロー管42は、周囲に小孔が形成されていない通常のものが使用され、沈砂槽37の水を地中に浸透させることなく下水管41に流入させる場合を示し、排水管36に比較して大径のものがオーバーフロー管42として使用される。このオーバーフロー管42は排水管36の流量が調整弁38により制限され、又は排水管36の孔径が不足してその流量が制限されて沈砂槽37の水位が上昇した場合に、余剰の水を下水管41に流入させてその水が地表に表出されることを防止するものである。
【0041】
また、図4における連通孔22e、37eの上方の上部枡22と沈砂槽37には貫通孔22f、37fがそれぞれ形成され、それらの貫通孔22f、37fは、連通孔22e、37eを介して周溝33から沈砂槽37に流れる水の流量が制限された場合に、余剰の水を周溝33から沈砂槽37に流入させて固形物を含む水が下部鉛直枡23の上端開口部から流下するようなことを防止するものである。
【0042】
また、図4における沈砂槽37には、周溝33から流入した固形物等を溜めるバスケット37dが内部に設けられる。このバスケット37dは、沈砂槽37の蓋37cを取り外してその上端を開放させて、そこからバスケット37dを取り出すことにより沈砂槽37に沈降した固形物等を沈砂槽37から取り出すことができ、その掃除作業を更に容易にするものである。
【0043】
更に、上述した実施の形態では、周壁22bの内面を湾曲又は傾斜して形成し、流入管20a側から排水管36側に向かう周壁22bの内側の幅を減少させたけれども、図5に示すように、周壁22bの内側の幅を減少させることなくその幅を一定とし、上部枡22と沈砂槽37との接続を複数の箇所で行うようにしても良い。ここで、図5では、沈砂槽37を上部枡22に密着させた場合を示し、それらにそれぞれ孔22e、37eを2箇所ずつ形成し、それらを互いに合致させて2箇所において上部枡22と沈砂槽37とを接続させた場合を示す。
【0044】
図6に、本発明の別の実施の形態を示す。図面中上述した実施の形態と同一符号は同一部品を示し、繰り返しての説明を省略する。
図6に示すように、この実施の形態における除塵管理枡20は道路脇の側溝に設けられてその道路の降雨雨水を下水道に案内する道路用のものを示し、上部枡22に接続された流入管20aは、道路に落下して集められた水を上部枡22に導くように構成される。また、上部枡22の上端開口部を開口可能に閉止する蓋体24は網状物であって、道路に降雨してその表面を伝い流れる雨水を上部枡22の内部に導き入れるように構成される。そして、上部枡22の内部には網板34が挿入され、傾斜した状態で下部鉛直枡23の上端開口部と周溝33を覆うように構成される。
【0045】
下部鉛直枡23の上端は上部枡22の孔22dに挿通され、下部鉛直枡23の上端周囲と上部枡22の周壁22bとの間に周溝33が形成されるように下部鉛直枡23の上端が上部枡22の底壁22aを貫通して設けられる。下部鉛直枡23は筒状であって、流入管20aから供給された水が周溝33を経てその上端開口部から流下するように構成される。そして、この下部鉛直枡23は、周囲に複数の小孔23aが形成され、その下端が開放された比較的大径の有孔管であって、地中に埋設されることによりこの下部鉛直枡23は、周溝33を経てその上端開口部から流下する水を小孔23aや下端開放端から周囲の地中に浸透させるように構成される。
【0046】
一方、除塵管理枡20を構成する沈砂槽37は上部枡22に密着して設けられ、それらに形成された比較的大きな孔22e、37eを互いに合致させた状態で互いが密着して設けられる。沈砂槽37には、周溝33から流入した固形物等を溜めるバスケット37dが内部に設けられ、その蓋37cを取り外してその上端を開放させ、その上端開口部からバスケット37dを取り出すことにより沈砂槽37に沈降した固形物等を取り出すことができるように構成される。
【0047】
そして、沈砂槽37には他端が図示しない下水管に接続された排水管36の一端が連結され、その排水管36は沈砂槽37を介して周溝33に連結するように構成される。この実施の形態における排水管36は、周囲に複数の小孔36aが形成されされた有孔管が使用される。そして、地中に埋設されることによりこの有孔管からなる排水管36は、周溝33から沈砂槽37を介して流入した水を周囲の地中に浸透させつつ、余剰の水を図示しない下水管に流入させるように構成される。
【0048】
このように構成された除塵管理枡20では、道路脇の側溝に設けられ、流入管20aを介してその道路の降雨雨水が上部枡22に流入し、周溝33に至る。また、上部枡22の上端開口部からは、道路に降雨してその表面を伝い流れる雨水が、上部枡22の蓋体24である網状物により比較的大きな塵が除去された状態で流下し、周溝33に至る。周溝33では、流入管20a及び上部枡22の上端開口部から供給された水に含まれる固形物を沈降させ、そのような固形物が除去された水を下部鉛直枡23の上端開口部から流下させ、その周囲における小孔23aや下端開放端から周囲の地中に浸透させる。この結果、固形物が除去された水を下部鉛直枡23の上端開口部から流下させることができ、下部鉛直枡23の内部が塵で満たされてしまうような事態を回避することができる。
【0049】
上部枡22に併設された沈砂槽37では、周溝33において沈降した塵を構成する固形物をその周溝33から移動させてこの沈砂槽37において沈降させ、不要な固形物が排水管36及びその排水管36を介して図示しない下水管に流入することを防止するとともに、周溝33が固形物で満たされるような事態を比較的長期にわたって回避する。この結果、流入する水から土砂や塵を分離してそのような土砂や塵が下水道に流てしまうようなことを回避することができる。
【0050】
一方、周溝33や下部鉛直枡23の内部に沈降した土砂等は、蓋体24を取り外してその上端開口部からそれらのの底部を吸引するような手段により掃除することができる。これと同様に、比較的大きな塵を捕獲した蓋体24や網板34にあっても、取り外した状態で洗浄することができる。更に、沈砂槽37に沈降した固形物等にあっても、その蓋37cを取り外してその上端を開放させて底部を吸引するような手段により掃除することができる。ここで、その周溝33は比較的浅い位置に存在し、下部鉛直枡23も比較的短いものであるので、その洗浄は比較的容易になる。このため、上部枡22及びこの下部鉛直管23を含む本発明の除塵管理枡の管理負担を従来の管理枡より減少させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の除塵管理枡は、地下に埋設されて水を貯留する貯水槽や下水道等に連結して利用することができ、その貯水槽や下水道等に供給される水から塵を除去することができる。

Claims (6)

  1. 上端が地表に表出するように埋設されて流入管(20a)が接続された有底の上部枡(22)と、
    前記上部枡(22)に上部が接続され前記流入管(20a)から供給される水を上端開口部から流下させる筒状の下部鉛直枡(23)と
    を備え、
    前記下部鉛直枡(23)の上端が前記上部枡(22)の底壁(22a)を貫通して前記上部枡(22)の周壁(22b)が前記下部鉛直枡(23)の上端を包囲するように設けられ、
    前記底壁(22a)を貫通した前記下部鉛直枡(23)の上端周囲と前記周壁(22b)との間に前記流入管(20a)から供給されて前記下部鉛直枡(23)の上端開口部に流入する水に含まれる固形物を沈降させる周溝(33)が形成され、
    前記周溝(33)の水を排出する排水管(36)が前記周溝(33)に連結され、
    前記排水管(36)が連結された側を低くして前記周溝(33)における水が前記排水管(36)に流入するように前記周溝(33)の底面が水平面に対して傾斜して形成された
    ことを特徴とする除塵管理枡。
  2. 流入管(20)と排水管(36)が上部枡(22)の周壁(22b)における対向位置にそれぞれ接続され、
    前記流入管(20a)側から前記排水管(36)側に向かう前記周壁(22b)の内側の幅が減少するように前記周壁(22b)の内面が湾曲又は傾斜して形成された請求項4記載の除塵管理枡。
  3. 周溝(33)に連通する沈砂槽(37)が上部枡(22)に併設され、排水管(36)が前記沈砂槽(37)を介して周溝(33)に連結された請求項4又は5記載の除塵管理枡。
  4. 沈砂槽(37)から排水管(36)に流入する水量を調整可能な調整弁(38)が前記沈砂槽(37)に設けられた請求項6記載の除塵管理枡。
  5. 下部鉛直枡(23)の上端開口部と周溝(33)を覆い流入管(20a)から供給されて前記周溝(33)に至る水を濾過可能に構成された網板(34)が上部枡(22)に設けられた請求項4ないし7いずれか1項に記載の除塵管理枡。
  6. 地下に埋設された貯水槽(10)と、下部鉛直枡(28)の上端開口部から流下する水が前記貯水槽(10)に供給されるように前記貯水槽(10)に連結して設けられた請求項4ないし8いずれか1項に記載の除塵管理枡(20)とを備えた地下貯水システム。
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