JP4890808B2 - レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法 - Google Patents

レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4890808B2
JP4890808B2 JP2005219213A JP2005219213A JP4890808B2 JP 4890808 B2 JP4890808 B2 JP 4890808B2 JP 2005219213 A JP2005219213 A JP 2005219213A JP 2005219213 A JP2005219213 A JP 2005219213A JP 4890808 B2 JP4890808 B2 JP 4890808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sampling
light
sample
scanning
laser microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005219213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007034052A (ja
Inventor
千佳 高橋
秀夫 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2005219213A priority Critical patent/JP4890808B2/ja
Publication of JP2007034052A publication Critical patent/JP2007034052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4890808B2 publication Critical patent/JP4890808B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本発明は、レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法に関し、特に、レーザ顕微鏡により得られる画像情報の高解像度化等に適用して有効な技術に関する。
たとえば、試料上をレーザで二次元的に走査して試料の画像を得るレーザ顕微鏡にて高解像度化を行う場合には、通常、1ライン(走査線)を走査する間のサンプリングクロックを高速化することで、データサンプリング数を多くする手法がとられている。
また、特許文献1では、あるサンプリングクロックと、このサンプリングクロック間隔に対し位相を常に半分だけずらしたサンプリングクロックを生成し、この2つのサンプリングクロックと2つのA/Dコンバータを使用してデータを交互に切り替えて取得することで、倍の速さのサンプリングクロックを使用したのと同様の効果を得て、高分解能化を図る方法が開示されている。
特開平9−65115号公報
従来の手法でサンプリングクロックを高速化するためには、それに伴い、高いクロック周波数が必要になる。
しかしながら、クロック周波数を上げる場合には、関連する回路素子の高性能化(ハイスペック化)が必要となると共に、高周波数化に伴い、雑音が増える、各信号の遅延の影響が顕著になる等の問題が出てくる。
また、上述の特許文献1では、サンプリングクロックを複数使用し、サンプリングクロックの位相をずらすことで画像を取得しているが、共振型光スキャナ等による光走査のように走査速度が変化しサンプリング間隔を均一化すべく、サンプリングクロックが不等時間間隔になる場合、単純に位相、タイミングをずらすということを行っても、走査期間内のクロックのすべての間隔の位相を同一にずらすことは難しい。
また、位相のずれたサンプリングクロック毎にA/Dコンバータを2つ設け、1つの光検出器から出る光検出信号を2つのA/Dコンバータで変換するため、個々のA/Dコンバータの特性のばらつきが測定結果に影響することが懸念される。それに加えて、複数のA/DコンバータでA/D変換したデータを高速で切り替えて、各バッファにデータを保存するため、切り替え、転送等に早い処理速度をもつ回路構成が必要となる。
本発明の目的は、回路を高周波数化、複雑化することなく、高解像度の画像を得ることが可能なレーザ顕微鏡を提供することにある。
本発明の他の目的は、試料の多様な走査方法に影響されることなく、高解像度の画像を得ることが可能なレーザ顕微鏡を提供することにある。
本発明の第1の観点は、光源と、前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
を含むレーザ顕微鏡であって、前記画像演算手段は、互いに位相の異なる第1および第2サンプリングクロックを出力するクロック生成手段と、前記第1および/または第2サンプリングクロックに同期して前記光強度情報をデジタル化するアナログ/デジタル変換手段と、前記第1および第2サンプリングクロックのいずれを前記アナログ/デジタル変換手段に入力するかを切り替えるクロック切り替え手段と、を含み、
前記2次元走査手段は、互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を複数回走査し、
前記クロック切り替え手段は、前記第2走査方向における複数の前記走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記アナログ/デジタル変換手段に入力するレーザ顕微鏡を提供する。
本発明の第2の観点は、光源と、前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
を含むレーザ顕微鏡であって、前記画像演算手段は、互いに位相の異なる第1および第2サンプリングクロックを出力するクロック生成手段と、前記第1および/または第2サンプリングクロックに同期して前記光強度情報をデジタル化するアナログ/デジタル変換手段と、前記第1および第2サンプリングクロックのいずれを前記アナログ/デジタル変換手段に入力するかを切り替えるクロック切り替え手段と、を含み、
前記2次元走査手段は、互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を往復して走査し、
前記クロック切り替え手段は、前記第2走査方向における往路方向の走査および復路方向の走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記アナログ/デジタル変換手段に入力するレーザ顕微鏡を提供する。
本発明の第3の観点は、光源と、前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
を含むレーザ顕微鏡の制御方法であって、前記画像演算手段は、前記光強度情報から前記画像情報を得るためのサンプリングタイミングを決めるサンプリングクロックとして、第1サンプリングクロック、および前記第1サンプリングクロックの逆相の第2サンプリングクロックを使用し
互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を複数回走査し、
前記第2走査方向における複数の前記走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記画像情報を得るレーザ顕微鏡の制御方法を提供する。
本発明の第4の観点は、光源と、前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
を含むレーザ顕微鏡の制御方法であって、前記画像演算手段は、前記光強度情報から前記画像情報を得るためのサンプリングタイミングを決めるサンプリングクロックとして、第1サンプリングクロック、および前記第1サンプリングクロックの逆相の第2サンプリングクロックを使用し、
互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を往復して走査し、
前記第2走査方向における往路方向の走査および復路方向の走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記画像情報を得るレーザ顕微鏡の制御方法を提供する。
上記した本発明によれば、サンプリングクロックの周波数を増大させることなく、通常の第1サンプリングクロックと、前記第1サンプリングクロックの反転信号の第2サンプリングクロックを使用してデータを取得することにより、通常の倍のサンプリングデータが得られるため、画像処理関係の回路を高速化することなく、試料の高解像度の観察画像を得ることが出来る。
また、2次元走査手段が1ラインを往復する、往路、復路のそれぞれに別の第1および第2サンプリングクロックを用いてデータ取得することにより、より短時間に通常の倍のサンプリングデータが得られるため、高速に高解像度の画像を得ることが出来る。
また、走査に用いられる第1および第2サンプリングクロックを互いに正相、逆相のサンプリングクロックとする。これにより、第1および第2サンプリングクロックが不等時間間隔でも、時間軸方向における両者間の位相のずれが維持されるため、通常の倍のサンプリングデータが高速に得られ、高解像度の画像を得ることが出来る。
第1および第2サンプリングクロックを不等時間間隔とすることにより、共振型光スキャナのような高速なスキャナを使用した場合にも、高解像度の画像を得ることが出来る。
本発明によれば、レーザ顕微鏡において回路を高周波数化、複雑化することなく、高解像度の画像を得ることが可能となる。
また、レーザ顕微鏡において、試料の多様な走査方法に影響されることなく、高解像度の画像を得ることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態であるレーザ顕微鏡の構成の一例を示す概念図であり、図2は、本実施の形態のレーザ顕微鏡の一部をさらに詳細に例示したブロック図である。
図1に例示されるように、本実施の形態1のレーザ顕微鏡は、顕微鏡本体1、試料2が載置されるステージ3、対物レンズ4、レボルバ5、2次元走査機構6、2次元走査駆動制御回路7、焦点移動機構8、ハーフミラー9、ミラー10、レンズ11、ピンホール12、光検出器13およびレーザ光源14を備えている。
また、顕微鏡本体1の外部には、モニタ15、演算部30を備えたコンピュータ16が設けられている。
2次元走査駆動制御回路7は、走査制御線16aを介してコンピュータ16に接続されており、コンピュータ16からの指示に基づいて2次元走査機構6を制御するとともに、走査位置情報7aがコンピュータ16に入力される。2次元走査機構6は、たとえばガバノミラーや共振型光スキヤナ等で構成される。
本実施の形態1では、図1の左右方向をX軸方向(第2走査方向)、上下方向をZ軸方向、紙面に垂直な方向をY軸方向(第1走査方向)とし、2次元走査駆動制御回路7および2次元走査機構6は、XY平面内で試料2に対するレーザ光14aの走査を行う。
焦点移動機構8は、焦点制御線16bを介してコンピュータ16に接続されており、コンピュータ16からの指示によってレボルバ5を介して対物レンズ4を上下動させ、対物レンズ4によるレーザ光14aの試料2に対するZ軸方向の焦点位置を制御する。
レーザ光源14は、たとえば所定の波長のレーザ光14aを出射する。光検出器13は、レーザ光14aが試料2で反射されることで発生する反射光14bの強度を、電気信号である光検出信号13aに変換するセンサである。
ピンホール12は、レンズ11等の反射光14bの光路の光学系の集光位置に設けられ、この位置に集光しない反射光14bを遮断する。
レーザ光源14から照射されたレーザ光14aは、ミラー10にて反射され、さらに2次元走査機構6を介して、レボルバ5に取り付けられた対物レンズ4を通り、ステージ3上にある試料2に照射される。
この照射されたレーザ光14aは、2次元走査駆動制御回路7により制御された2次元走査機構6により、試料2上をXYに走査する。コンピュータ16からの指示により焦点移動機構8は、このレボルバ5をZ軸方向に移動させ、対物レンズ4と試料2と間の相対距離関係を制御する。なお、対物レンズ4と試料2との相対距離関係を変化させる方法として、ステージ3をZ軸方向に移動させてもよい。
試料2からの反射光14bは、再び対物レンズ4、2次元走査機構6を通り、ハーフミラー9により反射され、レンズ11、ピンホール12を通り、光検出器13に入射する。この光検出器13により得られた光検出信号13aはコンピュータ16内に設けられた演算部30に送られる。この演算部30は、コンピュータ16内でなく、顕微鏡本体1内にあってもよいし、顕微鏡本体1およびコンピュータ16とは別ユニットとして構成されていてもよい。演算部30でのデータの演算結果は、試料2の観察画像としてモニタ15に表示される。
図2は光検出器13からの光検出信号13aを画像化するための演算部30の内部を示している。演算部30は、サンプリングクロック生成部17、クロック切り替えロジック18、A/D変換部19、転送ロジック20および演算部メモリ21を備えている。
サンプリングクロック生成部17は、たとえば、走査位置情報7aに同期して、サンプリングクロックC1(第1サンプリングクロック)とこの反転信号(すなわち逆位相)であるサンプリングクロックC2(第2サンプリングクロック)を出力する。このサンプリングクロックC1とサンプリングクロックC2は1対の差動信号としてもよい。
サンプリングクロックC1およびサンプリングクロックC2は、クロック切り替えロジック18を介してA/D変換部19に入力されることにより、光検出器13からの光検出信号13aを、2次元走査機構6による走査に同期してA/D変換部19でデジタルデータとしてサンプリングするために用いられる。
クロック切り替えロジック18は、このサンプリングクロックC1およびサンプリングクロックC2のA/D変換部19に対する入力を、2次元走査駆動制御回路7から得られる走査位置情報7aに基づいて2次元走査機構6の動きに合わせて切り替える。
A/D変換部19は、クロック切り替えロジック18を介してサンプリングクロック生成部17から入力されるサンプリングクロックC1またはサンプリングクロックC2のタイミングにてアナログ値である光検出信号13aの輝度情報をデジタル値に変換し、サンプリングデータ13bまたはサンプリングデータ13cとして転送ロジック20に入力する。
転送ロジック20は、2次元走査駆動制御回路7から得られる走査位置情報7aに同期して、A/D変換部19からのサンプリングデータ13b,サンプリングデータ13cを演算部メモリ21に転送する。演算部メモリ21は、転送ロジック20を介してA/D変換部19から到来するサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cを保存および合成し、一つの画像データを生成する。
以下、本実施の形態1の作用を説明する。
コンピュータ16の制御の下で、2次元走査機構6は2次元走査駆動制御回路7により制御され、レーザ光源14から放射され、ミラー10、ハーフミラー9を介して2次元走査機構6に至るレーザ光14aは、ステージ3上に載置された試料2に対してXY方向に走査される。
本実施の形態1の場合、Y方向に逐次移動しながら、X方向に試料2を横断するようにスキャンする。
このとき、たとえば、同一のYの位置で、サンプリングクロックの種類の数である2回だけX方向にスキャンする。各1回のスキャンに合わせて、クロック切り替えロジック18がサンプリングクロックを、サンプリングクロックC1とサンプリングクロックC2に切り替える。2つの切り替えられるサンプリングクロックC1,C2を使用して、A/D変換部19は光検出器13から到来する光検出信号13aからデジタルのサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cを生成し、転送ロジック20がサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cをX方向の1スキャンごとに演算部メモリ21に転送する。これによりY方向の座標が同じで、X方向に等間隔にずれた二つのサンプリングデータ13bおよびサンプリングデータ13cが得られる。このときY方向のスキャン波形は、X方向を2回スキャンする間同じ位置におり、さらにX方向にあわせて2倍分のデータをサンプリングするため、通常の4倍の時間をかけて、スキャンを行う。
演算部メモリ21にてY座標の同じサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cを、Y方向は同じ位置に、X方向はサンプリングクロックC1にて取得したサンプリングデータ13bの画素と画素の間に丁度入り込むように、サンプリングクロックC2にて取得したサンプリングデータ13cを等間隔にずらして合成する。これにより、図3のように、通常の2倍の周波数のサンプリングクロックでサンプリングを行うのと同様の量のサンプリングデータが得られ、このサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cに基づいて、演算部メモリ21では高分解能の試料2の観察画像を構成することができる。
すなわち、A/D変換部19は、サンプリングクロックC1の1周期のパルスの立ち上がり位置a(図3中のサンプリングクロックC1の上向きの矢印の位置)でサンプリングデータ13bのサンプリングを実行するため、サンプリングクロックC1と位相が反転したサンプリングクロックC2では、サンプリングクロックC1の立ち上がり位置aの間(サンプリングクロックC1の立ち上がり位置a間の1/2の位置)に、1周期のパルスの立ち上がり位置bが来てサンプリングデータ13cがサンプリングされることになり、X方向では、サンプリングクロックC1のサンプリングデータ13bとサンプリングクロックC2のサンプリングデータ13cで互いに補完しあうようにするためA/D変換部19におけるサンプリングデータの数が2倍になる。
また、演算部メモリ21でのサンプリングクロックC1およびサンプリングクロックC2の各々に対応したサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cの合成作業は、X方向の1ラインごとにリアルタイムに行ってもよいし、モニタ15の表示画面の1枚分等、ある程度データがまとまった状態で行ってもよい。
本実施の形態1のように、周波数が同じだが位相が反転した複数のサンプリングクロックC1およびサンプリングクロックC2を用いてサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cを取得すれば、高解像度の画像データを、演算部30を構成する回路を必要以上に高周波数化することなく得ることが出来る。
また、回路構成上、A/D変換素子を2つ使うことなく、一つのA/D変換部19を設けるだけでよく、また複数のA/D変換素子からの出力を選択するための高速な信号切替を行う必要も無い。従って、複数のA/D変換素子のばらつきに起因する画像の劣化や、周辺回路の高速化に起因する製造コストの増大を招くことがない。
すなわち、本実施の形態の場合には、サンプリングクロック生成部17、クロック切り替えロジック18等の回路の動作周波数を必要以上に高くすることなく、単一のA/D変換部19でサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cの取得を行えるので、低コストで試料2の高画質かつ高解像度の観察画像データを得ることが出来る。また演算部30を構成する回路の複雑化も防ぐことが出来、演算部30、さらにはレーザ顕微鏡の全体を安価に製造できる。
X方向のスキャン速度が一定でない場合には、たとえば、X方向に等間隔の画素が得られるように、このスキャン速度(走査位置情報7a)に同期してサンプリングクロック生成部17におけるサンプリングクロックの周波数を変化させる必要があり、サンプリングクロックは不等時間間隔となる。
本実施の形態の場合には、サンプリングクロックC1の周波数が変化しても、サンプリングクロックC1と、その位相反転信号であるサンプリングクロックC2における上述の立ち上がり位置aおよびbは、常に、時間軸方向で互いに補完する位置関係が維持される。従って、サンプリングクロックC1およびサンプリングクロックC2をA/D変換部19に入力して得られるサンプリングデータ13bおよびサンプリングデータ13cは、常にX方向で相互に補完する位置関係となる。従って、X方向の走査速度が変化する場合でも、高解像度の試料2の観察画像が得られる。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。顕微鏡本体1、モニタ15、コンピュータ16や、光検出器13からの信号を画像化するための演算部30内の構成については実施の形態1と同様の構成にて行えるため、構成の重複した説明は省略し、本実施の形態2の作用について説明する。2次元走査機構6は2次元走査駆動制御回路7により制御され、試料2に対してレーザ光14aをXY方向に走査する。
通常、レーザ顕微鏡では、X方向の1ラインのスキャンを往復で行い、往路で取得したデータ、復路で取得したデータそれぞれのデータをもっており、最終的にどちらかを画像化している。本実施の形態では、スキャンの往路、復路の切り替えに合わせて、クロック切り替えロジック18でA/D変換部19にて使用するサンプリングクロックC1と,サンプリングクロックC2を切り替える。2つの切り替えられるサンプリングクロックを使用して、A/D変換部19が光検出器13からの光検出信号13aからサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cを取得し、転送ロジック20がデータをX方向のスキャンの往路、復路ごとに演算部メモリ21に転送する。
これにより図4に示すように、X方向の1ラインをスキャンするごとに、サンプリングクロックの違うデータが2種類得られ、Y方向に座標が同じで、X方向に等間隔にずれた二つのサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cが得られる。このときY方向のスキャン波形は、X方向のデータ数にあわせ、通常の2倍の時間をかけて、スキャンを行う。
なお、図4では、左半分側に往路のサンプリングクロックC1でのサンプリングデータ13bの取得状態が示され、右側半分に復路のサンプリングクロックC2でのサンプリングデータ13cの取得状態が示されている。
こうして得られたサンプリングデータを演算部メモリ21にてY方向は同一位置に、X方向はサンプリングクロックC1にて取得したサンプリングデータ13bの画素と画素の間に丁度入り込むように、サンプリングクロックC2にて取得したサンプリングデータ13cを等間隔にずらして合成する。これにより、通常の倍の速さ(すなわち倍のサンプリングクロックの周波数)でサンプリングを行うのと同様の効果が得られ、この分多くの情報をもつサンプリングデータを得ることが出来る。また、演算部メモリ21におけるサンプリングデータ13bとサンプリングデータ13cの合成作業は、1ラインごと、リアルタイムに行ってもよいし、モニタ15における表示画面の1枚分等、ある程度データがまとまった状態で行ってもよい。
本実施の形態のように、X方向の往復のスキャンの往路および復路の各々にて位相の異なるサンプリングクロックC1およびサンプリングクロックC2を用いて光検出信号13aからサンプリングデータ13b、サンプリングデータ13cを取得することで、演算部30を構成する回路を高周波数化することなく、かつ、演算部30を構成する回路の複雑化を招かずに、さらに、余分なスキャンを行うことなく、高解像度の画像を高速に得ることが出来る。
すなわち、本実施の形態2の場合には、往路、復路の各々でサンプリングクロックC1とサンプリングクロックC2を切り替えることで、実施の形態1の場合の半分の時間で高解像度の画像を高速に得ることが出来る。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態であるレーザ顕微鏡の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態であるレーザ顕微鏡の一部をさらに詳細に例示したブロック図である。 本発明の一実施の形態であるレーザ顕微鏡の作用の一例を示す線図である。 本発明の他の実施の形態であるレーザ顕微鏡の作用の一例を示す線図である。
符号の説明
1 顕微鏡本体
2 試料
3 ステージ
4 対物レンズ
5 レボルバ
6 2次元走査機構
7 2次元走査駆動制御回路
7a 走査位置情報
8 焦点移動機構
9 ハーフミラー
10 ミラー
11 レンズ
12 ピンホール
13 光検出器
13a 光検出信号
13b サンプリングデータ
13c サンプリングデータ
14 レーザ光源
14a レーザ光
14b 反射光
15 モニタ
16 コンピュータ
16a 走査制御線
16b 焦点制御線
17 サンプリングクロック生成部
18 クロック切り替えロジック
19 A/D変換部
20 転送ロジック
21 演算部メモリ
30 演算部
C1,C2 サンプリングクロック

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、
    前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
    を含むレーザ顕微鏡であって、
    前記画像演算手段は、
    互いに位相の異なる第1および第2サンプリングクロックを出力するクロック生成手段と、
    前記第1および/または第2サンプリングクロックに同期して前記光強度情報をデジタル化するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記第1および第2サンプリングクロックのいずれを前記アナログ/デジタル変換手段に入力するかを切り替えるクロック切り替え手段と、
    を含み、
    前記2次元走査手段は、互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を複数回走査し、
    前記クロック切り替え手段は、前記第2走査方向における複数の前記走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記アナログ/デジタル変換手段に入力することを特徴とするレーザ顕微鏡。
  2. 光源と、
    前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、
    前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
    を含むレーザ顕微鏡であって、
    前記画像演算手段は、
    互いに位相の異なる第1および第2サンプリングクロックを出力するクロック生成手段と、
    前記第1および/または第2サンプリングクロックに同期して前記光強度情報をデジタル化するアナログ/デジタル変換手段と、
    前記第1および第2サンプリングクロックのいずれを前記アナログ/デジタル変換手段に入力するかを切り替えるクロック切り替え手段と、
    を含み、
    前記2次元走査手段は、互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を往復して走査し、
    前記クロック切り替え手段は、前記第2走査方向における往路方向の走査および復路方向の走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記アナログ/デジタル変換手段に入力することを特徴とするレーザ顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2記載のレーザ顕微鏡において、
    前記クロック生成手段は、互いに逆位相の前記第1および第2サンプリングクロックを出力することを特徴とするレーザ顕微鏡。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のレーザ顕微鏡において、
    前記第1および第2サンプリングクロックは不等時間間隔であることを特徴とするレーザ顕微鏡。
  5. 光源と、
    前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、
    前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
    を含むレーザ顕微鏡の制御方法であって、
    前記画像演算手段は、前記光強度情報から前記画像情報を得るためのサンプリングタイミングを決めるサンプリングクロックとして、第1サンプリングクロック、および前記第1サンプリングクロックの逆相の第2サンプリングクロックを使用し
    互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を複数回走査し、
    前記第2走査方向における複数の前記走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記画像情報を得ることを特徴とするレーザ顕微鏡の制御方法。
  6. 光源と、
    前記光源からの集束光を試料上に走査させるための2次元走査手段と、
    前記試料からの反射光の強度を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段から出力された前記反射光の光強度情報から前記試料の画像情報を得る画像演算手段と、
    を含むレーザ顕微鏡の制御方法であって、
    前記画像演算手段は、前記光強度情報から前記画像情報を得るためのサンプリングタイミングを決めるサンプリングクロックとして、第1サンプリングクロック、および前記第1サンプリングクロックの逆相の第2サンプリングクロックを使用し、
    互いに直交する第1および第2走査方向において、前記第1走査方向の同一位置で前記第2走査方向に前記試料を往復して走査し、
    前記第2走査方向における往路方向の走査および復路方向の走査の各々毎に、前記第1および第2サンプリングクロックを切り替えて前記画像情報を得ることを特徴とするレーザ顕微鏡の制御方法。
  7. 請求項5または請求項記載のレーザ顕微鏡の制御方法において、
    前記第1および第2サンプリングクロックは不等時間間隔であることを特徴とするレーザ顕微鏡の制御方法。
JP2005219213A 2005-07-28 2005-07-28 レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法 Expired - Fee Related JP4890808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219213A JP4890808B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005219213A JP4890808B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007034052A JP2007034052A (ja) 2007-02-08
JP4890808B2 true JP4890808B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=37793371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005219213A Expired - Fee Related JP4890808B2 (ja) 2005-07-28 2005-07-28 レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4890808B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104081250B (zh) 2012-01-26 2017-10-03 奥林巴斯株式会社 光扫描型观察装置
JP6253292B2 (ja) * 2013-07-25 2017-12-27 オリンパス株式会社 レーザ走査顕微鏡
WO2019039282A1 (ja) * 2017-08-22 2019-02-28 ソニー株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03175411A (ja) * 1989-12-05 1991-07-30 Fuji Photo Film Co Ltd 走査型顕微鏡
JPH0965115A (ja) * 1995-08-24 1997-03-07 Nikon Corp 画像データ処理装置
JPH1138338A (ja) * 1997-07-18 1999-02-12 Olympus Optical Co Ltd サンプリング信号発生装置及び走査型光学顕微鏡
JPH11271621A (ja) * 1998-03-24 1999-10-08 Olympus Optical Co Ltd 光走査機構のサンプリングクロック発生装置
JP2003043369A (ja) * 2001-08-03 2003-02-13 Olympus Optical Co Ltd レーザ走査型顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007034052A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20190110884A (ko) ToF 센서와 이를 이용한 3차원 영상 장치 및 3차원 영상 장치의 구동 방법
JP4894161B2 (ja) 共焦点顕微鏡
KR100689319B1 (ko) 주사형 공초점현미경
JP2017015611A (ja) 距離測定装置
JP2011501151A (ja) 光学的コヒーレンストモグラフィ
JP4401988B2 (ja) 3次元画像情報取得装置
JP2007114505A (ja) 画像取得装置及びその制御方法
JP4890808B2 (ja) レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法
JP2010256530A (ja) 顕微鏡装置
US7923672B2 (en) Process and devices for optically sensing a specimen with a large depth of field
JP2010151697A (ja) 3次元形状計測装置および方法
JP2017134115A (ja) 顕微鏡装置、及び画像表示プログラム
JP5598740B2 (ja) 走査型顕微鏡
JP6253292B2 (ja) レーザ走査顕微鏡
JPH11271626A (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP2005351851A (ja) 3次元画像情報取得装置
JP4337346B2 (ja) レーザ走査顕微鏡
JP4303465B2 (ja) 共焦点顕微鏡
JP2004053922A (ja) 走査画像の補正方法、そのプログラム、及びレーザ走査型顕微鏡
JP6552039B2 (ja) 走査型顕微鏡、及び、画素データ生成方法
JP4635145B2 (ja) コンフォーカル顕微鏡及び膜厚測定装置
JP6993206B2 (ja) 走査型レーザ顕微鏡
JP4478921B2 (ja) 3次元共焦点レーザ顕微鏡システム
JP2017173592A (ja) レーザ顕微鏡
JPH07274215A (ja) 立体ビジョンカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4890808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees