JPH11271621A - 光走査機構のサンプリングクロック発生装置 - Google Patents

光走査機構のサンプリングクロック発生装置

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JPH11271621A
JPH11271621A JP7551198A JP7551198A JPH11271621A JP H11271621 A JPH11271621 A JP H11271621A JP 7551198 A JP7551198 A JP 7551198A JP 7551198 A JP7551198 A JP 7551198A JP H11271621 A JPH11271621 A JP H11271621A
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signal
light
deflection angle
detection
resonance
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JP7551198A
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Asao Uenodai
浅雄 上野台
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】共振光偏向手段の偏向角が変化してもサンプリ
ング信号を安定して正確に得る。 【解決手段】光源からの光を偏向するミラー10と、ミラ
ー10の偏向角に応じた速度信号を出力する速度センサ2
と、ミラー10の振幅の大きさを検出する検波回路3 及び
検出した振幅の大きさで上記速度信号を除算して偏向角
の変化による速度センサ2 の出力する信号の振幅の変化
を補正する除算回路4 からなる補正回路と、補正回路で
補正した信号を予め設定された基準電圧と比較して一致
検出を行ない検出信号を出力するコンパレータ5 と、コ
ンパレータ5 の検出信号によりミラー10で偏向された光
から得られるデータのラッチタイミングを制御するため
のゲート信号を発生するワンショットタイマ6 とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型光学顕微鏡
における共振型の偏向素子を用いた光走査機構のサンプ
リングクロック発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光走査装置においては、光偏向素子とし
て共振ガルバノスキャナが広く用いられている。しか
し、共振ガルバノスキャナは共振型の光偏向素子である
ため、光ビームの振り角が時間の経過と共に正弦波関数
的に変化する結果、試料上のビームスポットが等速で走
査されないことになる。
【0003】そこで、従来より上記ビームスポットの移
動スピードを検出する手段として、速度センサ等の検出
系が用いられていた。この種の検出系では、速度センサ
の出力が基準電圧に達した時にサンプリングクロツク信
号の有効時間を決定するデータラッチ信号が生成されて
いた。
【0004】特開平7−154544号公報において
は、試料上にスタートセンサを設け、ビームスポットが
スタートセンサを通過してから一定時間後にデータラッ
チ信号を発生させることでビームスポットの走査速度の
変化にも追従するようになっている。
【0005】また特開平7−44647号公報では、共
振ガルバノスキャナの裏面にレーザダイオードとPSD
を用いてミラーの位置信号を得て、この位置信号の出力
電圧と基準電圧を比較することでサンプリングクロック
信号を得ていた。さらにミラーの偏向角が変化した場合
でも、偏向角に応じた基準電圧を予めRAMに保存して
おくことで、安定したサンプリングクロック信号を得て
いた。また、この特開平7−44647号公報の実施例
中には、PSDの位置信号の出力電圧が変化しても一定
の振幅になるように可変利得増幅器を設けているので、
基準電圧を変化させる必要がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術では、図9に示すように基準電圧Vref が
固定値であるため、偏向角がAの時はデータラッチ信号
が図中のT1で示すタイミングで立上がり、一方偏向角
が0.5Aの時にはデータラッチ信号は図中のT2で示
すタイミングで立上がっていた。これらT1,T2のタ
イミングで画像を取込もうとすると、図10に示すよう
に偏向角Aの時の画像中心はP0となり、一方偏向角
0.5Aの時の画像中心はP1となるというように、中
心位置が移動してしまうという不具合があった。
【0007】上記特開平7−154544号公報におい
ては、偏向角が小さくなりすぎるとスタートセンサの位
置までビームスポットが届かなくなってしまい、データ
ラッチ信号が発生しなくなるという不具合があった。さ
らにこの特開平7−154544号公報では、データラ
ッチ信号を発生させるために基準正弦波曲線パターン信
号を発生させ、D/A変換器、V−F変換器、カウンタ
等の構成が必要となるなど、装置が複雑で高価なものに
なってしまうという不具合もあった。
【0008】また、上記特開平7−44647号公報に
おいては、偏向角に応じた基準電圧を予めRAMに保存
しておくという作業が必要になるという不具合もある。
さらに特開平7−44647号公報では、例えば、偏向
角が0.5Aの時のPSDの出力の振幅を偏向角がAの
時の同出力の振幅と等しくするために可変利得増幅器を
利用しているが、これにより0.5Aの時のノイズ成分
も増幅してしまい、ジッタが発生して、安定したサンプ
リングクロック信号の発生を阻害するという不具合もあ
った。さらに、装置野構成等が複雑で高価なものとなる
という不具合もあった。
【0009】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、走査型光学顕微鏡
における装置の構成を簡単で安価なものとしながら、共
振光偏向手段の偏向角が変化しても必要なサンプリング
信号を安定して正確に得ることができる光走査機構のサ
ンプリングクロック発生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源からの光を偏向する共振光偏向手段と、上記共振光
偏向手段の偏向角に応じた信号を出力する光偏向角検出
手段と、上記光偏向角検出手段の出力する上記共振光偏
向手段の偏向角の変化による信号の振幅の変化を補正す
る光偏向角信号補正手段と、上記光偏向角信号補正手段
で補正した信号を予め設定した基準値と比較して一致検
出を行ない検出信号を出力する比較手段と、上記比較手
段の検出信号により上記共振光偏向手段で偏向された光
から得られるデータのラッチタイミングを制御するため
のゲート信号を発生するゲート信号発生手段とを具備
し、発生したゲート信号に基づいて上記データのサンプ
リングクロックを発生することを特徴とする。
【0011】このような構成とした結果、装置の構成を
簡単で安価なものとしながら、上記光偏向角検出手段の
出力する信号の振幅が変化してもその影響を受けず、結
果として上記共振光偏向手段による偏向角が変化しても
常に一定のタイミングで確実にサンプリングクロックを
発生させることが可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、光源の光を偏向す
る共振光偏向手段と、上記共振光偏向手段の偏向角に応
じた信号を出力する光偏向角検出手段と、上記光偏向角
検出手段の出力する信号を入力し、その振幅成分を整流
する検波回路と、上記検波回路の出力を除数として上記
光偏向角検出手段の出力する信号を除算する除算手段
と、この除算手段で得た商信号を予め設定した基準値と
比較して一致検出を行ないい検出信号を出力する比較手
段と、上記比較手段の検出信号により上記共振光偏向手
段で偏向された光から得られるデータのラッチタイミン
グを制御するためのゲート信号を発生するゲート信号発
生手段とを具備し、発生したゲート信号に基づいて上記
データのサンプリングクロックを発生することを特徴と
する。
【0013】このような構成とした結果、装置の構成を
簡単で安価なものとしながら、上記光偏向角検出手段の
出力する信号の振幅が変化してもその影響を受けず、結
果として上記共振光偏向手段による偏向角が変化しても
常に一定のタイミングで確実にサンプリングクロックを
発生させることが可能となる。
【0014】請求項3記載の発明は、光源からの光を偏
向する共振光偏向手段と、上記共振光偏向手段の偏向角
に応じた信号を出力する光偏向角検出手段と、上記偏向
各検出手段の出力する信号を入力して微分する微分手段
と、上記微分手段の出力を除数として上記光偏向角検出
手段の出力する信号を除算する除算手段と、上記除算手
段で得た商信号を予め設定した基準値と比較して一致検
出を行な異検出信号を出力する比較手段と、上記比較手
段の検出信号により上記共振光偏向手段で偏向された光
から得られるデータのラッチタイミングを制御するため
のゲート信号を発生するゲート信号発生手段とを具備
し、発生したゲート信号に基づいて上記データのサンプ
リングクロックを発生することを特徴とする。
【0015】このような構成とした結果、装置の構成を
簡単で安価なものとしながら、上記光偏向角検出手段の
出力する信号の振幅が変化してもその影響を受けず、結
果として上記共振光偏向手段による偏向角が変化しても
常に一定のタイミングで確実にサンプリングクロックを
発生させることが可能となる。また、1光偏向動作中
に、ゲート信号が2回発生するので、スループットを2
倍にすることが可能となる。
【0016】請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至
3いずれか記載の発明において、上記共振光偏向手段を
走査型光学顕微鏡に適用したことを特徴とする。このよ
うな構成とした結果、上記請求項1乃至3いずれか記載
の発明の作用に加えて、特に走査型光学顕微鏡に適用す
ることで、対物レンズを倍率の異なるものに切換操作し
ても得られる観察試料の画像中心が移動せず、見やすい
ものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
を走査型光学顕微鏡に適用した場合の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0018】図1はその走査型光学顕微鏡の概略構成を
示すもので、主たる構成として、顕微鏡本体21は、レ
ーザ光源22、ミラー23、ビームスプリッタ24、2
次元光走査機構25、XY走査駆動制御装置35、レボ
ルバ26、対物レンズ27、ステージ28、試料29、
集光レンズ30、光検出器31、A/D変換器36、パ
ーソナルコンピュータ(図では「P/C」と示す)3
7、モニタ38、及びピクセルクロック発生装置34を
有している。
【0019】この場合、レーザ光源22は試料29の表
面を走査するスポット光としてのレーザ光を発生するた
めのもので、このレーザ光源22からのレーザ光をミラ
ー23により反射させて2次元走査機構25に導くよう
にしている。
【0020】2次元光走査機構25は、ミラー23より
与えられたレーザ光源22からのレーザ光を試料29上
に2次元走査するためのもので、X軸走査機構32とY
軸走査機構33からなっている。X軸走査機構32はX
軸方向走査用の共振ガルバノミラーを有し、Y軸走査機
構33はY軸方向走査用のガルバノミラーを有してお
り、XY走査駆動制御装置35の制御によって共振ガル
バノミラーとガルバノミラーを同期させることによりX
Y方向に走査させることで、対物レンズ27に対するス
ポット光をXY方向に走査させるようになっている。
【0021】レボルバ26は、倍率の異なる複数の対物
レンズを有するもので、レボルバ26の回転操作位置の
切替えにより、用意される複数の対物レンズのうちから
所望の倍率を持つものを顕微鏡の観察光路中に選択的に
挿入するようになっている。
【0022】そして、選択挿入された対物レンズ27を
通して2次元走査機構25により2次元走査されたスポ
ット光をステージ28上の試料29面に照射するように
している。
【0023】この照射により得られる試料29からの反
射光または蛍光などの観察光を、再び対物レンズ27を
通し、2次元走査機構25を介してビームスプリッタ2
4に戻すようにしている。このビームスプリッタ24は
2次元走査機構25を介して与えられる試料29からの
観察光を光検出系に導くためのものである。そして、ビ
ームスプリッタ24を介して得られた試料29からの観
察光をレンズ30を介して光検出器31で検出するよう
にしている。この光検出器31は、レンズ30を介して
検出される光をその輝度に対応した電圧の電気信号に変
換する光検出素子からなっている。そして、この電気信
号は、A/D変換器36を介してデジタル化する。
【0024】すなわちA/D変換器36は、ピクセルク
ロック発生装置34から出力されるピクセルクロックを
サンプリングクロックとして所定の量子化ビット数で電
気信号をデジタル化し、パーソナルコンピュータ37へ
送出する。
【0025】パーソナルコンピュータ37では、順次送
られてくる信号を取込み、所定の画像処理を施して試料
29の状態を表す画像データを作成し、モニタ38の画
面上で表示させる。
【0026】図2は、このような走査型光学顕微鏡に適
用される光走査機構のX軸操作機構32の共振ガルバノ
スキャナとA/D変換器36のサンプリングクロックと
して利用させるピクセルクロックを発生させるピクセル
クロック発生装置34の概略回路構成を示すものであ
る。
【0027】詳述すると、ピクセルクロック発生装置3
4は、ミラー10の回動速度を検出する速度センサ2を
有した共振スキャナ1、検波回路3、除算回路4、コン
パレータ(CMP.)5、及びワンショットタイマ6か
ら構成される。
【0028】共振スキャナ1が有している速度センサ2
は、ミラー10の回動速度を検知して検知結果としての
速度信号を検波回路3及び除算回路4に出力する。共振
スキャナ1は自己共振状態でミラー10を左右に揺動し
ているため、ミラー10の速度変化はsin波状の特性
を有することとなる。すなわち、ミラー10の速度y
は、次式 y=A×sin(2πft) …(1) (但し、A:速度信号の振幅、 f:共振スキャナの共振周波数、 t:時間。) で表わすことができるもので、上記式(1)からも分か
るように速度信号の振幅Aは共振スキャナ1の光偏向角
Θに比例する。
【0029】こうして速度センサ2から得られる速度信
号は検波回路3及び除算回路4に与えら、検波回路3で
は、速度信号の振幅Aの大きさを検出して検出結果を上
記除算回路4に入力する。
【0030】除算回路4には、速度センサ2から直接速
度信号が入力されており、検波回路3から入力される速
度信号の振幅Aの大きさを除数として除算を実行するこ
とにより、その商である出力は y=sin(2πft) …(2) となり、図3(a)に示すように振幅Aの大きさの影響
を受けない正規化されたものとなる。除算回路4の出力
であるこの正規化された速度信号はコンパレータ5に入
力される。
【0031】コンパレータ5は、正規化された速度信号
と予め設定された基準電圧Vref との一致比較を行なう
もので、正規化した速度信号と基準電圧Vref との一致
を検出して検出信号をワンショットタイマ6へ出力す
る。
【0032】ワンショットタイマ6では、このコンパレ
ータ5からの検出信号により、図3(b)に示すような
1走査サイクルの有効走査時間だけ“L”レベルから
“H”レベルへと変化するデータラッチ信号を出力す
る。
【0033】ピクセルクロック発生装置34は、こうし
て得たデータラッチ信号の間に必要な数のピクセルクロ
ック信号列を発生させてA/D変換器36にサンプリン
グクロックとして出力するもので、A/D変換器36で
は、光検出器31から得られる電気信号をピクセルクロ
ック発生装置34からのピクセルクロックに基づいて順
次デジタル化し、パーソナルコンピュータ37へ送出す
る。
【0034】パーソナルコンピュータ37では、A/D
変換器36から入力される画素単位にデジタル化された
信号に対して画像処理を施し、上記2次元走査機構25
による走査の順序に従って試料29の1画面分の画像デ
ータを作成してモニタ38で表示出力させる。
【0035】ここで、例えば共振スキャナ1の光偏向角
Θが0.5Θになったとき、速度信号の振幅Aは0.5
Aとなる。しかしながら、速度信号は除算回路4で除算
されることで上述した如く正規化されているので、コン
パレータ5への入力信号は変化しない。このため、デー
タラッチ信号の発生タイミングは、光偏向角Θが変化し
ても常に一定となり、正確なタイミングでサンプリング
クロック信号を発生させることが可能となるものであ
る。
【0036】以上のように本実施の形態によれば、装置
構成を簡単で安価なものとしながら、共振スキャナのミ
ラーの偏向角が変化しても常に一定のタイミングで確実
にサンプリングクロックを発生させることができるの
で、走査型光学顕微鏡の対物レンズの倍率を異なるもの
に切換えるといった操作をしても、得られる試料の画像
中心位置が移動せず、見やすいものとすることができ
る。
【0037】次いで、上記本発明の第1の実施の形態の
変形例を説明する。図4はピクセルクロック発生装置3
4内の具体的な回路構成を示すもので、上記図2との同
一部分には同一符号を伏してその説明は省略するものと
する。
【0038】しかして、速度センサ2で得た速度信号を
コンパレータ8、検波回路100、コンパレータ10
1,102のそれぞれに供給する。検波回路100は、
速度センサ2から与えられるsin波状の速度信号の振
幅Aの大きさをプラスの成分とマイナスの成分の双方を
検出できるので、得た極性がプラスの整流信号を可変抵
抗103を介して調節した後に上記コンパレータ101
に供給する一方、極性がマイナスの信号を可変抵抗10
4で調節した後に上記コンパレータ102に供給する。
【0039】コンパレータ101は、上記可変抵抗10
3で調節された整流回路100からの極性がプラスの整
流信号を基準として上記速度信号との一致比較を行なう
もので、一致を検出した際に検出信号を上記ワンショッ
トタイマ6へ送出する。
【0040】また、コンパレータ102は、上記可変抵
抗104で調節された整流回路100からの極性がマイ
ナスの整流信号を基準として上記速度信号との一致比較
を行なうもので、一致を検出した際に検出信号を同じく
上記ワンショットタイマ6へ送出する。
【0041】また、コンパレータ8は、sin波状の速
度信号を接地レベルと比較し、その結果得られる矩形波
状の信号を走査の往路と復路を判別する信号として上記
パーソナルコンピュータ37へ送出する。
【0042】このような構成にあって、コンパレータ1
01は可変抵抗103で調整された極性がプラスの信号
を基準信号として速度信号との一致比較を行ない、一
方、コンパレータ102でも可変抵抗104で調整され
た極性がマイナスの整流信号を基準信号として速度信号
との一致比較を行ない、それぞれ検出信号をワンショッ
トタイマ6に送出する。
【0043】したがって、共振スキャナによる往復走査
において、往路と復路でジッタが発生している場合で
も、往路と復路でそれぞれにコンパレータ101,10
2での比較レベルを可変抵抗103,104により任意
に設定することができるため、往路と復路で発生するジ
ッタを少なくすることが可能になる。
【0044】その結果、これらコンパレータ101,1
02の検出信号を受けるワンショットタイマ6では、走
査サイクルの有効走査時間だけ“L”レベルから“H”
レベルに変化するようなデータラッチ信号を出力するも
ので、ピクセルクロック発生装置34としては、該デー
タラッチ信号の間に必要な数のピクセルクロック信号列
を発生させ、サンプリングクロックとしてA/D変換器
36に出力する。
【0045】A/D変換器36では、光検出器31から
の電気信号を該サンプリングクロックに基づいてデジタ
ル化し、パーソナルコンピュータ37へ送出する。パー
ソナルコンピュータ37は、このA/D変換器36から
入力される画素単位のデジタル化された信号に対して画
像処理を施し、上記2次元走査機構25による走査の順
序に従って試料29の1画面分の画像データを作成して
モニタ38で表示出力させる。
【0046】この際にパーソナルコンピュータ37は、
2次元走査機構25による走査の往路と復路の判別をコ
ンパレータ8からの信号により行なう。すなわちコンパ
レータ8は図5(a)に示すようなsin波状の速度信
号を接地レベルと比較することで、図5(b)に示すよ
うな矩形波を生成してパーソナルコンピュータ37に供
給するもので、パーソナルコンピュータ37では、例え
ば該矩形波の極性がプラスの時は往路、マイナスの時は
復路と認識し、往路の時はFIFO(先入れ先出し)、
復路の時はLIFO(後入れ先出し)で光検出器31か
ら得られる信号を処理して画像データを構築し、モニタ
38で表示するようになるものである。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、上述
した第1の実施の形態と同様の効果をえることができる
上に、スループットを2倍にすることも可能となる。 (第2の実施の形態)以下本発明を走査型光学顕微鏡に
適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照し
て説明する。
【0048】図6は走査型光学顕微鏡全体の概略構成に
ついて示すもので、基本的には上記図1で示したものと
同様であるので、同一部分には同一符号を用いてその説
明は省略する。
【0049】しかして、ピクセルクロック発生装置3
4′からは走査の往路と復路とに対応した矩形波がパー
ソナルコンピュータ37に与えられるものとする。図7
は上記ピクセルクロック発生装置34′内の概略回路構
成を示すもので、上記図2と同一部分には同一符号を付
してその説明は省略する。
【0050】しかして、速度センサ2からの速度信号が
コンパレータ8、除算回路4、及び微分回路7に出力さ
れる。微分回路7は、速度センサ2から入力されるsi
n波状の速度信号を微分してcos波状の信号を生成
し、上記除算回路4に出力する。
【0051】除算回路4では、この微分回路7からのc
os波状の信号を除数として速度センサ2からのsin
波状の速度信号を除算することで商としてtan波状の
信号を得、これをコンパレータ5に出力する。
【0052】また、上記速度センサ2からの速度信号は
上述した如くコンパレータ8にも与えられ、コンパレー
タ8はこの速度信号と接地レベルとを比較し、その結果
得られる矩形波状の信号を走査の往路と復路を判別する
信号として上記パーソナルコンピュータ37へ送出す
る。
【0053】上記のような構成にあって、微分回路7は
速度センサ2からのsin波状の速度信号を微分するこ
とで次式、すなわち y=B×cos(2πft) …(3) (但し、Bは定数。)で表されるcos波状の信号を得
て、これを除算回路4に入力させる。
【0054】除算回路4には、sin波状の速度信号も
入力されており、除算回路4は次の演算、すなわち、 y=(A×sin( 2πft))/(B×cos( 2πft)) =C×tan( 2πft) …(4) (但し、C=A/Bの定数。)を実行してtan波状の
信号を生成し、コンパレータ5に出力する。
【0055】コンパレータ5ではこのtan波状の信号
を基準電圧Vref と一致比較するもので、tan波状の
信号の電圧値が基準電圧Vref に達した時点で一致検出
信号をワンショットタイマ6に出力する。
【0056】ワンショットタイマ6では、1走査サイク
ルの有効走査時間だけ“L”レベルから“H”レベルと
なるようなデータラッチ信号を出力するもので、これに
よりピクセルクロック発生装置34′はデータラッチ信
号の間に必要な数のピクセルクロック信号列をサンプリ
ングクロックとして発生させてA/D変換器36に出力
する。
【0057】A/D変換器36では、光検出器31の電
気信号をピクセルクロックに基づいてA/D変換し、画
像データとするべくパーソナルコンピュータ37に入力
させる。パーソナルコンピュータ37は、このA/D変
換器36から入力される画素単位のデジタル化された信
号に対して画像処理を施し、上記2次元走査機構25に
よる走査の順序に従って試料29の1画面分の画像デー
タを作成してモニタ38で表示出力させる。
【0058】ここで、例えば共振スキャナ1の光偏向角
Θが0.5Θになったとき、上記式(1)中の速度信号
の振幅Aは0.5Aとなるが、上記式(3)中の定数B
も0.5Bとなるため、この時のtan波の振幅C′は C′=0.5A/0.5B=A/B=C …(5) となり、常に一定の値をとる。したがって、データラッ
チ信号の発生タイミングは、光偏向角Θが変化しても常
に一定となる。
【0059】また、tan波状の信号は、図8(a)に
示すように基準電圧Vref に達するタイミングが1走査
サイクル中に2回ある。これはミラー10の移動の往路
と復路であるため、図8(b)に示すような一方向デー
タラッチ信号のみならず、図8(c)に示すような一つ
の基準電圧で往路と復路の両方向のデータラッチ信号を
発生させることが可能になり、スループットが2倍にな
る。
【0060】この際パーソナルコンピュータ37は、2
次元走査機構25による走査の往路と復路の判別をコン
パレータ8からの矩形波の信号により行なう。すなわち
コンパレータ8は上記図5(a)に示したような速度セ
ンサ2からのsin波状の速度信号を接地レベルと比較
することで、図5(b)に示したような矩形波を生成し
てパーソナルコンピュータ37に供給するもので、パー
ソナルコンピュータ37では、例えば該矩形波の極性が
プラスの時は往路、マイナスの時は復路と認識し、往路
の時はFIFO(先入れ先出し)、復路の時はLIFO
(後入れ先出し)で光検出器31から得られる信号を処
理して画像データを構築し、モニタ38で表示するよう
になるものである。
【0061】以上のように本実施の形態によれば、上述
した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる
上に、回路構成を簡略化することができるため、製造に
かかるコストも安価にすることができる。なお、本発明
は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
が可能であるものとする。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、走査型光学顕微鏡にお
ける装置の構成を簡単で安価なものとしながら、共振光
偏向手段の偏向角が変化しても必要なサンプリング信号
を安定して正確に得ることができる光走査機構のサンプ
リングクロック発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕
微鏡の概略構成を示す図。
【図2】図1の主としてピクセルクロック発生装置の概
略回路構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態の動作を説明するための図。
【図4】同実施の形態の変形例に係るピクセルクロック
発生装置の概略回路構成を示すブロック図。
【図5】同実施の形態の変形例の動作を説明するための
図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る走査型光学顕
微鏡の概略構成を示す図。
【図7】図6の主としてピクセルクロック発生装置の概
略回路構成を示すブロック図。
【図8】同実施の形態の動作を説明するための図。
【図9】一般的な共振光偏向での偏向角とデータのラッ
チタイミングとを説明する図。
【図10】一般的な共振光偏向での偏向角とデータのラ
ッチタイミングとを説明する図。
【符号の説明】 1…共振スキャナ 2…速度センサ 3…検波回路 4…除算回路 5…コンパレータ 6…ワンショットタイマ 7…微分回路 8…コンパレータ 10…ミラー 21…顕微鏡本体 22…レーザ光源 23…ミラー 24…ビームスプリッタ 25…2次元走査機構 26…レボルバ 27…対物レンズ 28…ステージ 29…試料 30…レンズ 31…光検出器 32…X軸操作機構 33…Y軸操作機構 34,34′…ピクセルクロック発生装置 35…XY走査駆動制御装置 36…A/D変換器 37…パーソナルコンピュータ(P/C) 38…モニタ 100…検波回路 101,102…コンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を偏向する共振光偏向手段
    と、 上記共振光偏向手段の偏向角に応じた信号を出力する光
    偏向角検出手段と、 上記光偏向角検出手段の出力する上記共振光偏向手段の
    偏向角の変化による信号の振幅の変化を補正する光偏向
    角信号補正手段と、 上記光偏向角信号補正手段で補正した信号を予め設定し
    た基準値と比較して一致検出を行ない検出信号を出力す
    る比較手段と、 上記比較手段の検出信号により上記共振光偏向手段で偏
    向された光から得られるデータのラッチタイミングを制
    御するためのゲート信号を発生するゲート信号発生手段
    とを具備し、発生したゲート信号に基づいて上記データ
    のサンプリングクロックを発生することを特徴とする光
    走査機構のサンプリングクロック発生装置。
  2. 【請求項2】 光源の光を偏向する共振光偏向手段と、 上記共振光偏向手段の偏向角に応じた信号を出力する光
    偏向角検出手段と、 上記光偏向角検出手段の出力する信号を入力し、その振
    幅成分を整流する検波回路と、 上記検波回路の出力を除数として上記光偏向角検出手段
    の出力する信号を除算する除算手段と、 この除算手段で得た商信号を予め設定した基準値と比較
    して一致検出を行ないい検出信号を出力する比較手段
    と、 上記比較手段の検出信号により上記共振光偏向手段で偏
    向された光から得られるデータのラッチタイミングを制
    御するためのゲート信号を発生するゲート信号発生手段
    とを具備し、発生したゲート信号に基づいて上記データ
    のサンプリングクロックを発生することを特徴とする光
    走査機構のサンプリングクロック発生装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光を偏向する共振光偏向手段
    と、 上記共振光偏向手段の偏向角に応じた信号を出力する光
    偏向角検出手段と、 上記偏向各検出手段の出力する信号を入力して微分する
    微分手段と、 上記微分手段の出力を除数として上記光偏向角検出手段
    の出力する信号を除算する除算手段と、 上記除算手段で得た商信号を予め設定した基準値と比較
    して一致検出を行な異検出信号を出力する比較手段と、 上記比較手段の検出信号により上記共振光偏向手段で偏
    向された光から得られるデータのラッチタイミングを制
    御するためのゲート信号を発生するゲート信号発生手段
    とを具備し、発生したゲート信号に基づいて上記データ
    のサンプリングクロックを発生することを特徴とする光
    走査機構のサンプリングクロック発生装置。
  4. 【請求項4】 上記共振光偏向手段を走査型光学顕微鏡
    に適用したことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記
    載の光走査機構のサンプリングクロック発生装置。
JP7551198A 1998-03-24 1998-03-24 光走査機構のサンプリングクロック発生装置 Withdrawn JPH11271621A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007034052A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Olympus Corp レーザ顕微鏡、レーザ顕微鏡の制御方法
WO2023005942A1 (zh) * 2021-07-27 2023-02-02 无锡海斯凯尔医学技术有限公司 激光扫描成像方法、系统、存储介质和计算机程序

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