JP4890672B2 - 塗装ワンピースゴルフボール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペイントの密着性に優れ、かつ良好な外観を有する塗装ワンピースゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からワンピースソリッドゴルフボールは、ボールの表面を鮮明な白色とするために白色塗料が塗装された後、クリア塗料を塗装していた。しかしながら、白色塗料とゴルフボールの本体部の色が異なるため繰り返し打撃されると白色塗料が剥がれ外観が悪くなるという問題があった。また、ワンピースゴルフボ−ルは主として繰り返し打撃される練習場で使用されることが多いため、白色塗料を使用した場合は打撃時に剥がれた塗料がクラブフェースに付着し、好ましくないという問題もあった。
【0003】
そこで白色塗料を用いずにクリア塗料のみを塗装することが試みられたが、白色塗料を塗装する場合に比較して外観の白さが劣るという問題が起きた。この問題を解決するために、特開平7‐51403では、ワンピースゴルフボールのゴム組成物中に酸化チタンに加え青色系顔料および紫色系顔料を適量配合することによって、クリア塗料のみの塗装でも白色の外観を有するゴルフボールを提案している。
【0004】
しかしながら、このような塗装ワンピースゴルフボールの場合、酸化チタンを多量に添加しているため、機構は明らかではないがクリアペイントとの密着性が低下するという問題があった。更に酸化チタン自体は非常に高価であり、それにより原料コストの上昇にもつながる。
【0005】
一方、ゴルフボール本体の表面部にカバーを有するゴルフボールにおいては、カバー組成物中の酸化チタン配合量を少なくする技術が提案されている(特開昭64‐70086号公報、特開平7‐59879号公報等)。特開昭64‐70086号公報では、クリアペイント中に光安定剤、紫外線吸収剤および蛍光増白剤を含有し、特開平7‐59879号公報では、クリアペイント中に蛍光増白剤および青色顔料を含有することにより、白色の外観を損なうことなくカバー中の酸化チタン配合量を減少させることを可能としている。
【0006】
但し、このような技術をワンピースゴルフボールに応用した例はなく、また、これらのゴルフボールでは、酸化チタンはアイオノマーカバー中に配合されており、加硫ゴムだけから成るワンピースゴルフボールについては、加硫剤等の材料が起因して、きれいな白色外観が得られないため、多量の酸化チタンを配合する必要があった。そのことは前述の特開平7‐51403号公報に記載のワンピースゴルフボールにおいて、多量の酸化チタンを配合しており、その配合量が小さいと外観が悪化することを確認していることからも裏付けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の塗装ワンピースゴルフボールの有する問題点を解決し、ペイントの密着性に優れ、かつ良好な外観を有する塗装ワンピースゴルフボールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記目的を達成すベく鋭意研究を重ねた結果、ゴルフボール本体の表面にクリアペイントを被覆形成して成る塗装ワンピースゴルフボールにおいて、ゴルフボール本体用のゴム組成物中の酸化チタン量を特定範囲内に低減し、かつクリアペイント中に特定量の蛍光増白剤を用いることによって、ペイントの密着性に優れ、かつ良好な外観を有する塗装ワンピースゴルフボールを提供し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、ゴム組成物を加硫成形して成るゴルフボール本体の表面に、1層のクリアペイントを被覆形成して成る塗装ワンピースゴルフボールであって、該ゴム組成物が基材ゴム100重量部に対して0.5重量部以上2.0重量部未満の酸化チタンを含有し、該クリアペイントが樹脂固形分100重量部に対して0.1〜2.0重量部の蛍光増白剤を含有することを特徴とする塗装ワンピースゴルフボールに関する。
【0010】
発明者等は、酸化チタンの増量がゴルフボール本体とクリアペイントのとの密着性に悪影響を及ぼしていることを見出し、更に酸化チタン量を2重量部未満と低減すれば密着性が向上することを見出した。しかし、単に酸化チタンを減量しては、白色度が低下して外観が悪くなる。そこで、上記従来技術のように蛍光増白剤を併用することが考えられるが、ゴルフボール本体に配合した場合には蛍光増白剤の効果が十分に発揮されず、良好な白色外観は得られない。蛍光増白剤をクリアペイントに配合した場合には、ゴルフボール本体の酸化チタンを減量しても、良好な白色外観が得られることがわかった。尚、光が通過するクリアペイント層に蛍光増白剤を配合することにより、少量の蛍光増白剤でも効果的に(コスト上昇を伴うことなく)良好な白色外観を得ることができたものである。
【0011】
本明細書中において、「ゴルフボール本体」とは、ペイント塗装が施されていないゴルフボール自体をいい、その表面には多数のディンプルと呼ばれるくぼみが存在する。「塗装ゴルフボール」とは、ゴルフボール本体上にペイントが塗装されたペイント層を有するゴルフボールを意味する。
【0012】
本発明のワンピースゴルフボールは、基材ゴム、共架橋剤、有機過酸化物、無機充填材、顔料としての酸化チタン等を必須成分として含有するゴム組成物の加硫一体成形物から成る。
【0013】
本発明に用いられる基材ゴムとしては、ポリブタジエンゴム(BR)、エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、天然ゴム(NR)、ニトリルゴム(NBR)、スチレンゴム(SBR)等から成る群から選択される1種または2種以上の組合せが用いられる。これらのうち、ブタジエンを主成分とするゴムが好ましく、具体的には用いられる基材ゴムの50重量%以上がブタジエンゴムであることが好ましい。また、ブタジエンゴムとしては、特にシス‐1,4‐結合少なくとも90%以上を有するいわゆるハイシスポリブタジエンゴムが好ましい。
【0014】
共架橋剤は特に限定されないが、アクリル酸またはメタクリル酸等のような炭素数3〜8のα,β‐不飽和カルボン酸、およびその亜鉛、マグネシウム等の一価または二価の金属塩が好ましく、特に高い反発性を付与するアクリル酸亜鉛が好適である。配合量は、基材ゴム100重量部に対して、15〜40重量部、好ましくは18〜38重量部である。15重量部より少ないと軟らかくなり過ぎて打撃時の変形量が大きくなるために、クリアペイントの密着性が低下し、40重量部より多いと硬くなり過ぎて打球感が悪くなる。
【0015】
有機過酸化物は架橋剤または硬化剤として作用し、例えばジクミルパーオキサイド、1,1‐ビス(t‐ブチルパーオキシ)‐3,3,5‐トリメチルシクロヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ‐t‐ブチルパーオキサイドが挙げられ、ジクミルパーオキサイドが好適である。配合量は、基材ゴム100重量部に対して、0.3〜5.0重量部、好ましくは0.5〜3.0重量部である。0.3重量未満では軟らかくなり過ぎて反発性が悪くなり飛距離が低下し、5.0重量部を越えると硬くなり過ぎ、打撃時のフィーリングが悪くなる。
【0016】
無機充填材としては、酸化亜鉛、酸化珪素、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、珪酸アルミニウムおよびそれらの混合物が挙げられる。これら無機充填材は、硬度や強度を向上する補強剤、また比重(重量)調整剤として用いられるが、特に好ましいのは、加硫助剤としての機能も発揮する酸化亜鉛である。配合量は、15〜35重量部、好ましくは20〜30重量部であり、35重量部を超えるとゴム成分の重量分率が小さくなり反発性が低下し、15重量部未満ではボール重量の調整が難しくなったり、耐久性が悪くなったりする。
【0017】
更に本発明のワンピースゴルフボールにおいて、顔料としての酸化チタンを基材ゴム100重量部に対して0.5重量部以上2.0重量部未満含有することを要件とするが、好ましくは0.5〜1.5、より好ましくは0.5〜1.3重量部である。上記酸化チタンの配合量が0.5重量部より小さいと十分な白色度が得られなくなって外観が悪くなり、2.0重量部以上ではクリアペイント層との密着性が低下する。
【0018】
本発明のワンピースゴルフボール本体には要すれば、白さをより鮮明にするために、上記酸化チタンに加えて、青色系顔料を配合してもよい。上記青色系顔料の例として、それらに限定されないが、群青(ウルトラマリンブルー)、インダンスロンブルー、コバルトブルー、ファストスカイブルー、フタロシアニンブルー、紺青(プルシアンブルー)等が挙げられる。
【0019】
更に本発明のワンピースゴルフボールには、上記成分以外に、軟化剤、老化防止剤またはしゃく解剤、その他ワンピースソリッドゴルフボールの製造に通常使用し得る成分を適宜配合してもよい。
【0020】
本発明のワンピースゴルフボールは上記のゴム組成物を、混練ロール、ニーダー等の適宜の混練機を用いて均一に混練し、金型内で加硫成形することにより得ることができる。この際の条件は特に限定されないが、通常は130〜240℃、圧力2.9〜11.8MPa、15〜60分間で行われる。また、必要に応じて二段階以上の温度を用いる多段階加硫を採用してもよい。
【0021】
上記ゴルフボール本体の成形時には通常、表面にディンプルと呼ばれるくぼみを形成し、マーキングスタンプ等も必要に応じて施し得る。ゴルフボール本体表面にはクリアペイント層を塗装する前に、加熱プレス時に表面に付着した離型剤を剥離させるため、ボール表面を適度に研磨することが望ましい。これによリペイントの密着性が向上する。
【0022】
次いで、上記ゴルフボール本体表面には、クリアペイント層を形成する。本発明のワンピースゴルフボールにおいて、上記クリアペイントは樹脂固形分100重量部に対して0.1〜2.0重量部の蛍光増白剤を含有することを要件とするが、好ましくは0.15〜1.5、より好ましくは0.2〜1.0重量部である。上記蛍光増白剤配合量が0.1重量部より小さいと十分な白色度が得られなくなって外観が悪くなり、2.0重量部より多く含有させても効果は更には向上せず、またコストが高くなり好ましくない。
【0023】
本発明に用いるクリアペイントには、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂を用いることができるが、好ましくはウレタン樹脂系のペイントが好適であり、下地との密着性を考慮して選択することが望ましい。上記ウレタン樹脂としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールのような活性水素含有化合物を主剤に、イソシアネート化合物を硬化剤に用いて、これらを反応させたものが好ましい。前記イソシアネート化合物には、1,6‐ヘキサメチレンジイソシアネート変性体(ビューレット体、トリメチロールプロパン変性、3量体化等)が好ましく、トリレンジイソシアネート変性体も好適である。
【0024】
上記クリアペイント中に配合される蛍光増白剤は通常ゴルフボールに使用されている一般に公知のものが挙げられる。その具体的な例としては、2,5‐ビス(5‐t‐ブチル‐2‐ベンズオキサゾリル)チオフェン(日本チバガイギー社からユビテックス(Ubitex)OBとして市販)、7‐(2h‐ナフトール(1,2‐d)‐トリアゾール‐2‐イル)‐3‐フェニル‐クマリン(サンゾス社から「ロイコピュア(Leucopure)EGM」として市販)等が好適であるが、ビアゾリン誘導体(モーベイケミカル社から「ホルホワイト(Phorwhite)K‐2002」として市販)およびオキサゾール系(住友化学工業(株)から「ホワイトフルアー(Whiteflour)HCS」、「ホワイトフルアーPCS」、「ホワイトフルアーB」として市販)の蛍光増白剤が挙げられる。
【0025】
本発明のワンピースゴルフボールのクリアペイントには、前記成分以外に更に種々の添加剤、希釈剤等が含まれる。添加剤の例としては、紫外線吸収剤(劣化防止)、酸化防止剤、光安定剤等が挙げられる。これらの添加剤の配合量は樹脂固形分100重量部に対して0.1〜10重量部である。
【0026】
ペイントに配合される希釈剤は水、イソプロピルアルコール等のアルコール類、トルエン等の芳香族類、ヘキサン等の炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、メチルエチルケトン等のケトン類等が挙げられる。希釈剤の配合量は特に限定的ではないが、5〜50重量%である。
【0027】
本発明に用いるクリアペイントの塗装方法として、これらに限定されないが、エアガン塗装または静電塗装が適している。
【0028】
現在、ボール重量は、ラージサイズボールの場合ルール上45.92g以下と定められているが、下限についての規格はない。本発明のワンピースソリッドゴルフボールは、重量44.0〜45.8g、好ましくは44.2〜45.8gを有する。上記ボール重量が44.0gより軽いと飛行中の慣性を失い、飛行後半で失速して飛距離が低下し、45.8gより重いと打球感が重く悪くなる。
【0029】
また、本発明のワンピースゴルフボールの直径は、41.0〜44.0mmとすることができるが、ラージサイズボールの規格に適する42.67mm以上とするのがよく、通常は約42.75mmとする。
【0030】
本発明では、ペイントの密着性に優れ、かつ良好な外観を有する塗装ワンピースゴルフボールを提供する。
【0031】
【実施例】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0032】
ゴルフボール本体の作製
以下の表1〜2に示した配合のゴム組成物を混合、混練し、ディンプル付きの、半球状キャビティーを有する上下金型内で160℃で30分間加熱プレスして、直径42.6mmを有するワンピースゴルフボール本体を作製した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
(注1)JSR(株)から商品名「BR11」で市販のハイシスポリブタジエンゴム
(注2)住化カラー(株)から市販の「BLUE LB 5T015(商品名)」
(注3)吉富製薬(株)から市販の「ヨシノックスBHT(商品名)」
(注5)チバガイギー社から商品名「ユビテックス(Ubitex)OB」で市販の2,5‐ビス(5‐t‐ブチル‐2‐ベンズオキサゾリル)チオフェンを主成分とする蛍光増白剤
【0036】
(実施例1〜7および比較例1〜7)
得られたゴルフボール本体の表面を研磨することにより表面処理を行ったゴルフボール本体に、表3(実施例)および表4(比較例)に示した配合を有するクリアペイントを準備し、エアガン塗装し、乾燥硬化して塗装ワンピースゴルフボールを得た。上記乾燥硬化条件は40℃×480分間であった。得られた塗装ワンピースソリッドゴルフボールに関して、ペイントの密着性および外観を評価し、その結果を表3(実施例)および表4(比較例)に示した。試験方法は以下の通り行った。
【0037】
(試験方法)
▲1▼密着性
自然光の下で1ケ月放置したゴルフボールを100回打撃した後、碁盤目剥離テストを行いペイントの密着性を評価した。評価基準は以下の通りである。
評価基準
◎:極めてよい
〇:良い
△:普通
×:悪い
【0038】
▲2▼外観
テスター10人によって目視による観察を行い、くすんだ感じがするとの判断をした人数により評価を行った。評価基準は以下の通りである。
評価基準
◎:0人
○:1〜2人
△:3〜5人
×:6人以上
【0039】
(試験結果)
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
(注4)主剤として水酸基価が82mgKOH/gのポリエーテルポリオールと、硬化剤としてのヘキサメチレンジイソシアネートを、NCO:OHが当量比で1.2:1.0となるように混合した2液型のウレタン塗料を用いた。
(注5)チバガイギー社から商品名「ユビテックス(Ubitex)OB」で市販の2,5‐ビス(5‐t‐ブチル‐2‐ベンズオキサゾリル)チオフェンを主成分とする蛍光増白剤
(注6)旭電化工業(株)から商品名「アデカスタブ 260」で市販の酸化防止剤
【0042】
以上の結果から、実施例1〜7の本発明のワンピースソリッドゴルフボールは、比較例1〜7のゴルフボールに比較すると、ペイントの密着性に優れ、かつ外観が良好であることがわかった。
【0043】
これに対して、比較例1のゴルフボールは、クリアペイント中に蛍光増白剤が配合されていないため、密着性は優れるものの、外観が劣るものであった。比較例2のゴルフボールは、酸化チタン配合量が多いため、外観は良好であるが、密着性が悪くなっている。比較例3のゴルフボールは、比較例2のペイントに更に酸化防止剤を添加することにより、密着性が若干向上しているが満足できるレベルではない。
【0044】
比較例4のゴルフボールは、酸化チタン配合量が少ないため、密着性は優れるものの、白色度が低下して外観が悪くなっている。比較例5のゴルフボールは、ゴルフボール本体に老化防止剤を用いているが酸化チタン配合量が非常に多いため、外観は優れるものの密着性が悪くなっている。比較例6のゴルフボールは、酸化チタン配合量が若干多いため、外観は優れるものの密着性が若干悪くなっている。比較例7のゴルフボールは、酸化チタン配合量は本発明の範囲内であるため密着性は優れるものの、蛍光増白剤がペイント中でなくゴルフボール本体中に用いられているため外観が悪くなっている。
【0045】
【発明の効果】
本発明の塗装ワンピースゴルフボールは、ゴルフボール本体用のゴム組成物中の酸化チタン量を特定範囲内に低減し、かつクリアペイント中に特定量の蛍光増白剤を用いることによって、ペイントの密着性に優れ、かつ良好な外観を有する塗装ワンピースゴルフボールを提供し得たものである。
Claims (1)
- ゴム組成物を加硫成形して成るゴルフボール本体の表面に、1層のクリアペイントを被覆形成して成る塗装ワンピースゴルフボールであって、該ゴム組成物が基材ゴム100重量部に対して酸化チタン0.5〜1.3重量部を含有し、該クリアペイントが樹脂固形分100重量部に対して0.15〜1.5重量部の蛍光増白剤を含有することを特徴とする塗装ワンピースゴルフボール。
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