JP4890390B2 - エントランスシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地下構造物接合部でのエントランスシール装置に係り、例えば、既設のトンネルに側面で接合する避難通路用のトンネルを構築する工法で利用されるエントランスシール装置に関する。
例えば、上下線が平行に延びる道路トンネルでは、上下線を連絡する避難通路が設置されている。
そこで、図14に避難通路が構築された道路トンネルの断面を示す。
この図14において、参照番号1は上り線の道路トンネル、2は下り線の道路トンネルを示す。上下線道路トンネル1、2は、シールドトンネルである。避難通路3は、道路トンネル1、2の側面で接合し、両者を連絡するようになっている。避難通路3は、道路トンネル1、2を完成した後で構築される。
従来、避難通路3を構築する場合、避難通路の掘削に先立って、大規模な地盤改良工事の実施が必要不可欠とされてきた。
この種の地盤改良の補助工法としては、水ガラス系またはセメント系の注入材を地盤中に注入して地盤強度を高める薬液注入工法や、地盤中の間隙水を一時的に凍結させることで地盤強度を高める凍結工法が代表的なものである。
高速道路のような大規模な道路トンネルでは、避難通路を構築する前準備である地盤改良工法自体が大掛かりな工法となる。また、薬液注入工法では、周辺に存在する河川、井戸などの水質や水脈への悪影響が懸念される。凍結工法では、凍結による隆起と解凍による変形等の周辺地盤への影響が大きい。
そこで、近年では、地盤改良の補助工法を実施することなく、避難通路を接合構築する工法の開発が進められている。
新工法の一つとして、縦に鋼管を推進する工法を応用することが検討されている。この新工法は、一方のトンネル側を発進坑として、先端にカッタビットの付いた大口径の鋼管からなるケーシングを回転させながら水平に推進し、他方のトンネル側まで推進するというものである。
この新工法によれば、大口径のケーシングの推進そのものは、地盤の強化をすることなく行えるので、推進完了後に鋼管内部の土砂を撤去することにより、避難通路用のトンネルを開通させることができるので、地盤改良の補助工法を省略して大幅な工期、工費の低減を実現することが期待されている。
しかしながら、上述した新工法のようにカッタビットの付いたケーシングを水平に推進する場合、地圧のかかった地下水の侵入を防止するために発進坑側の防護コンクリートにエントランスシール装置を設ける必要がある。
ところが、従来のエントランスシール装置は、ケーシングの回転を予定しておらず、ケーシングの外周部だけしかシールが効かないという問題がある。このため、地盤からケーシングの内部に地下水が侵入するのを防止することができない。
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、先端にカッタビットの付いたケーシングを回転させながら水平に推進する場合にケーシングの外周面、内周面を共にシールできるようにしたエントランスシール装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、発進側地下構造物と到達側地下構造物の間を連絡するトンネルを開設するため、前記発進側地下構造物に打設した防護コンクリートから推進工法により推進するケーシングの内・外周面両面をシールするエントランスシール装置であって、前記防護コンクリートに一端部が固定され、前記ケーシングの内径よりも小さな外径をもつ円筒形の内側シールケースと、前記内側シールケースの外側に同軸に配置されるように、前記防護コンクリートに一端が固定され、前記ケーシングの外径よりも大きな内径を有する円筒形の外側シールケースと、前記内側シールケースの外周面に着脱可能に固定されたリング状の内側シール部材と、前記外側シールケースの内周面に着脱可能に固定されたリング状の外側シール部材と、からなることを特徴とするものである。
本発明によれば、先端にカッタビットの付いたケーシングを回転させながら水平に推進する場合にケーシングの外周面、内周面を共にシールし、確実な止水対策を施すことができる
以下、本発明によるエントランスシール装置の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態によるエントランスシール装置が用いられる地下構造物接合部の工事例を示す。
図1において、参照符号1、2は、高速道路上下線を構成する道路トンネルを示す。ここでは、道路トンネル1を発進側とし道路トンネル2を到達側として、両者を連絡する避難通路を開設する。道路トンネル1、2の側面には防護コンクリート4、5が打設される。発進側防護コンクリート4、到達側防護コンクリート5は、複数本のタイロッド6によって固定される。避難通路の開設工事は、大口径の鋼管からなるケーシングを発進側防護コンクリート4から推進する工程と、ケーシング内部から土砂を取り出し撤去して、避難通路を完成する工程とからなる。
図1において、参照番号10は、エントランスシール装置を示す。このエントランスシール装置10は、発進側の防護コンクリート4の表面に固定される。エントランスシール装置10は、防護コンクリート4から推進工法によりケーシングを推進する間、ケーシングの内・外周面両面をシールして止水するためのものである。なお、図1において、84は、止水材を注入するU字パイプを示す。
次に、図2は、発進側の防護コンクリート4を正面からみた図であり、図3は、図2におけるA部を拡大して示す図である。
エントランスシール装置10は、直径数メートルにもなる大きな円環状の構造物であり、それぞれ円筒形の内側シールケース11、外側シールケース12を含む。内側シールケース11の外周面側には、斜線で示す位置にリング状の内側シール部材22が取り付けられている。外側シールケース12の内周面側には、同じく斜線で示す位置にリング状の外側シール部材23が取り付けられている。
そこで、エントランスシール装置10の構成について、図4を参照しながら説明する。
図4において、仮想線で示すのが、回転しながら推進される大口径鋼管からなるケーシング16を示す。内側シールケース11は、ケーシング16の内径よりも小さな外径を有する円筒形ケースで、一端部にはフランジ部17が形成されている。このフランジ部17には、所定の間隔でボルト20が締め込まれ、これにより、内側シールケース11は、防護コンクリート4に埋め込まれている固定リング18に締結されている。このような内側シールケース11と外側シールケース12の間には、ケーシング16の内周面および外周面をシールするシール部材を配置可能な空間が形成されている。
すなわち、外側シールケース12は、内側シールケース11の外側に配置される。この外側シールケース12は、ケーシング16の外径よりも大きな内径をもつ円筒型のケースで、一端部のフランジ部19はボルト20によって防護コンクリート4に埋め込まれている固定リング21に締結されている。
この実施形態では、内側シールケース11の外周面には軸方向2段に亘って内側シール部材22が取り付けられ、外側シールケース12の内周面には、軸方向3段に亘って外側シール部材23が取り付けられている。
これらの内側シール部材22、外側シール部材23は、合成ゴム等を材質とするリング状のシール部材である。内側シール部材22の外周部には、傾斜するリップ部22aが一体に形成されている。内側シール部材22は、嵌め込み式保持枠を構成する断面L字形の取取付金具24a、24bと取付ボルト26を用いて、内側シールケース11に対して着脱可能に固定されている。固定された状態では、リップ部22aは、ケーシング16の推進方向に傾斜するようになっている。同様に外側シール部材23の内周部には、傾斜するリップ部23aが一体に形成されている。この外側シール部材23も、嵌め込み式保持枠を構成する断面L字形の取付金具25a、25bと取付ボルト26を用いて、外側シールケース12に対して着脱可能に固定されている。なおリップ部23aの傾斜方向は、ケーシング16の傾斜方向と同じ方向である。
この実施形態では、2段構成の内側シール部材22と、3段構成の外側シール部材23はそれぞれのリップ部22a、23a互い違いに交差する千鳥配列構造になっている。
図4において、80、82は、冷却水を供給する冷却水パイプである。このうち、外側の冷却水パイプ80は、止水材を注入するパイプを兼用している。83は、グリースを注入するグリースニップルである。
本実施形態によるエントランスシール装置は、以上のように構成されるものであり、次に、その作用並びに効果について説明する。
ここで、図5は、発進側の道路トンネル1に設置した鋼管推進機30を示す。この鋼管推進機30は、台車31に搭載して搬入される。台車31には、鋼管推進機30を立ち上げるための起伏ジャッキ32が設けられている。また、台車31上には、載置部33を介して大口径の鋼管からなるケーシング16が水平な姿勢で支持されている(図6参照)。ケーシング16の先端にはカッタービット34が全周に亘って取り付けられている。なお、鋼管推進機30には、鋼管に回転を与えながら推進させるための公知の推進機が用いられる。
そこで、鋼管推進機30を起立させ、発進側の防護コンクリート4に設置したエントランスシール装置10を利用しながら、以下のようにしてケーシング16を推進させることができる。
まず、図6において、先端にカッタビット34の付いたケーシング16に連結用のケーシング35を接合したものを載置部33に載せ、載置部33ごとスライドさせることにより、鋼管推進機30にケーシング16を接続する。そして、エントランスシール装置10の挿入口からケーシング16を回転させながら挿入する。エントランスシール装置10の内部では、ケーシング16の進入に伴い、内側シール部材22のリップ部22a、外側シール部材23のリップ部23aは、それぞれ図7に示すように撓んで変形する。なお、エントランスシール装置10には、冷却水パイプ80、82から冷却水が供給され、グリスニップル83から潤滑油が供給され、ケーシング16の回転による内側シール部材22および外側シール部材23の焼き付け防止が図られている。
そして、鋼管推進機30により、ケーシング16を回転させるとともに推力を加えながら、ケーシング16の先端のカッタビット34で防護コンクリート4を切削し、ケーシング16の推進を開始する。
やがて、ケーシング16が発進側の防護コンクリート4を掘進して、地盤に到達するに至る。一般に、地盤には地圧のかかった地下水が存在していることが多い。このような圧力の高い地下水は、矢印で示すようにケーシング16の管体内外に形成された隙間に侵入するが、推進の過程ではエントランスシール装置10の内側シール部材22、外側シール部材23によるシールが効いて、万全な止水対策が講じられているため、発進側の道路トンネル1に地下水が侵入するのを確実に防止することができる。
図7において、ケーシング16に沿って侵入してくる地下水の流れを矢印で示す。エントランスシール装置10では、内側シール部材22のリップ部22aは、ケーシング16の内周面を摺動しながらケーシング16の内周面に沿って侵入する地下水の流れを遮断する。同様に外側シール部材23のリップ部23aは、ケーシング16の外周面を摺動しながらケーシング16の外周面に沿って侵入する地下水の流れを遮断する。
しかも、内側シール部材22と外側シール部材23は、それぞれ多段配列されているために、一段のシール部材に破損等が生じた場合でも、他のシール部材のシールが効いているので、止水性能を確実に維持させることができる。
なお、この実施形態では、2段構成の内側シール部材22と、3段構成の外側シール部材23はそれぞれのリップ部22a、23a互い違いに交差する千鳥配列構造を採用しているが、この千鳥配列構造により、防護コンクリート3にエントランスシール装置10を組み立て、取付が容易になる利点がある。また、シール効果の点でも、内側シール部材22のリップ部22aと、外側シール部材23のリップ部23aが互い違いに配置することにより、リップ部22a、23aの追従性が良くなり、よりシール性能を高めることができる。
以後、図8に示すように、連結用のケーシング35を継ぎ足しながら、到達側の防護コンクリート5に到達するまで、推進を進行させる。
推進が終わったら、発進側はエントランスシール装置10にある止水材注入パイプ80から、到達側はU字パイプ84から止水材を注入して、図9において、符号40で示す部分を止水し、地盤とケーシング16、35の間の隙間を止水する。止水が完了してから、エントランスシール装置10を取り外す。
その後、鋼管推進機30を撤去し、防護コンクリート4、5およびケーシング16、35内部の土砂を撤去すると、道路トンネル1、2の側面で接合し、両者を連絡する避難通路が完成する。
第2実施形態
次に、図10は、本発明の第2実施形態によるエントランスシール装置を示す。この第2実施形態では、エントランスシール装置10の挿入口に研磨材52a、52bを設けるようにした実施の形態である。
図10において、エントランスシール装置10の挿入口側には、研磨材供給部54a、54bが取り付けられている。この研磨材供給部54a、54bの端部には、研磨材52a、52bが装着されている。この場合、研磨材52aはケーシング16の外周面に接触し、研磨材52bはケーシング16の内周面に接触するように配置されている。
図10に示すように、ケーシング16を回転させながら推進していくと、ケーシング16が進むにつれて、研磨材供給部54aによって自動的にケーシング16の外周面に研磨材52aが塗布され、研磨材供給部54bによってケーシング16の内周面に研磨材52bが塗布される。そして、研磨材の付着した内周面および外周面に内側シール部材22のリップ部22a、外側シール部材23のリップ部23aが摺動するために、それぞれリップ部22a、23aは研磨材で磨かれたシール面に接触することになるので、リップ部22a、23aの摩耗や破損を未然に防止することができる。
第3実施形態
図11は、本発明の第3実施形態によるエントランスシール装置を示す。この第3実施形態では、エントランスシール装置10の前段部に補助ゴム体59を配置した実施の形態である。
この補助ゴム体59は、環状のゴム体である。この補助ゴム体59は、外側シールケース12に取り付けられている。それぞれ補助ゴム体59は加圧口60から空気や水などの流体が導入されるようになっている。流体が導入されると、補助ゴム体59は膨張してケーシング16の外周面に密着する。
以上の第3実施形態によれば、膨出させることが可能な補助ゴム体59をエントランスシール装置10の前段部に配置しているので、ケーシングの推進が完了して図9に示す止水材40を注入するときに次のような効果を発揮する。すなわち、補助ゴム体59を膨張させてから止水材を注入すれば、補助ゴム体59に遮断されるので、止水材が外側シール部材23のリップ部23aに付着するのを防止することができる。これにより、内側シール部材22、外側シール部材23をそれぞれ再利用が可能になる。この再利用にあたっては、内側シール部材22、外側シール部材23の取り付け位置の変更や毀損したシール部材と新品のシール部材との交換といった作業は、取付金具24a、24b、取付金具25a、25bと取付ボルト26による嵌め込み式であるため、接着剤を用いた在来ものに較べると簡便に行うことができる。
第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態によるエントランスシール装置について、図12を参照して説明する。
この第4実施形態は、ケーシングの推進が完了した後、エントランスシール装置10を防護コンクリート4から取り外す際に縁切りに必要な力を発生するジャッキ装置60を設けた実施の形態である。
止水材を裏込めした後は、エントランスシール装置10の内側シールケース11のフランジ部17や、外側シールケース12のフランジ部19は、セメントが固まってボルトを抜いただけでは防護コンクリート4の壁面からなかなか取り外せなすことがしばしばある。
このような場合、ジャッキ装置60で縁切り力を発生させることにより、外側シールケース12から順次取り外すことが容易になる。
第5実施形態
図13は、本発明の第5実施形態によるエントランスシール装置を示す。なお、この図13では、エントランスシール装置10の下部の断面が示されており、上部の断面を示している図4、図7、図10、図11、図12とは、内側シールケース11と外側シールケース12が上下逆の関係になっている。
この第5実施形態では、連結用のケーシング35のラジアル荷重を支持する荷重受け継手70を配置した実施の形態である。
図13において、第5実施形態による荷重受け継手70は、内側ローラベアリング71と、外側ローラベアリング72を備えている。
内側シールケース11の挿入口側には、ベアリング支持部73が取り付けられ、このベアリング支持部73に内側ローラベアリング71のリテーナ74が取り付けられている。この場合、リテーナ74は、調整ボルト75、調整ナット76を用いて締結され、内側ローラベアリング71を半径方向に移動して位置調整が可能に構成されている。
外側シールケース12の挿入口側には、支持装置77の上端部にリテーナ78が取り付けられ、このリテーナ78によって外側ローラベアリング72が支持されている。この場合、支持装置77のロッド77aは伸縮可能に構成されており、このロッド77aを伸縮させることにより、外側ローラベアリング72の位置を半径方向に調整可能に構成されている。
以上のような荷重受け軸受70を設けることにより、以下のような効果が得られる。すなわち、ケーシング16、35を推進する過程では、大口径のケーシング16、35の内部にある土砂やコンクリートの重量は相当なものになり、ケーシング16、35が回り難くなることがある。
そこで、このような荷重を荷重受け軸受70を設けることにより、荷重を支持しながら、ケーシング16、35を円滑に回転させることができるので、効率的な推進を実現することができる。
なお、最初にカッタビットの付いたケーシング16を挿入するときには、内側ローラベアリング71を正規の位置よりも半径方向内側に後退した位置にセットさせておき、外側ローラベアリング72を正規の位置よりも半径方向外側に位置をずらせておき、ケーシング16の先端のカッタビットが干渉せずに通ることが可能な間隔を確保しておく。カッタビットを通した後は、図13に示した位置に、内側ローラベアリング71と外側ローラベアリング72の位置を固定することになる。
以上のような荷重受け軸受70の配置位置は、主としてケーシング16の下部を支えるものであるが、偏心を防止するために、ケーシングの上部を支持する内側ローラベアリング71を所定数配置するようにしてもよい。
以上、本発明について、好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明では、内側シール部材と外側シール部材は、それぞれリップ部が互い違いに配列される実施形態に限定されるものではなく、互いに向き合うような配置にしてもよい。また、シール部材の段数については、内側2段、外側3段の例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明によるエントランスシール装置が適用される地下構造物接合部を示す断面図である。 図1の発進側トンネルの防護コンクリートを示す正面図である。 図2のA部拡大図。 本発明の第1実施形態によるエントランスシール装置示す縦断面図である。 発進側トンネルに推進機を設置した状況を示す図である。 発進側トンネルからケーシングの推進を開始する状況を示す図である。 本発明の第1実施形態によるエントランスシール装置の作用を示す縦断面図である。 ケーシングの推進進行況を示す図である。 ケーシングが到達側まで推進した状況を示す図である。 本発明の第2実施形態によるエントランスシール装置示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるエントランスシール装置示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態によるエントランスシール装置示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態によるエントランスシール装置示す縦断面図である。 上下トンネル道路での地下構造物接合部の例を示す断面図。
符号の説明
1 道路トンネル
2 道路トンネル
3 連絡通路
4 発進側防護コンクリート
5 到達側防護コンクリート
10 エントランスシール装置
11 内側シールケース
12 外側シールケース
16 ケーシング
22 内側シール部材
22a リップ部
23 外側シール部材
23a リップ部
30 推進機
34 カッタビット
35 ケーシング
80 冷却水パイプ兼止水材注入パイプ
82 冷却水パイプ
83 グリスニップル
84 U字パイプ

Claims (10)

  1. 発進側地下構造物と到達側地下構造物の間を連絡するトンネルを開設するため、前記発進側地下構造物に打設した防護コンクリートから推進工法により推進するケーシングの内・外周面両面をシールするエントランスシール装置であって、
    前記防護コンクリートに一端部が固定され、前記ケーシングの内径よりも小さな外径をもつ円筒形の内側シールケースと、
    前記内側シールケースの外側に同軸に配置されるように、前記防護コンクリートに一端が固定され、前記ケーシングの外径よりも大きな内径を有する円筒形の外側シールケースと、
    前記内側シールケースの外周面に着脱可能に固定されたリング状の内側シール部材と、
    前記外側シールケースの内周面に着脱可能に固定されたリング状の外側シール部材と、
    からなることを特徴とするエントランスシール装置。
  2. 前記内側シール部材の外周部には、前記ケーシングの内周面が摺動するリップ部が形成され、該リップ部が前記ケーシングの推進方向に傾斜することを特徴とする請求項1に記載のエントランスシール装置。
  3. 前記外側シール部材の内周部には、前記ケーシングの外周面が摺動するリップ部が形成され、該リップ部が前記ケーシングの推進方向に傾斜することを特徴とする請求項1に記載のエントランスシール装置。
  4. 前記内側シール部材、前記外側シール部材は、それぞれ複数段のシールを構成することを特徴とする請求項2または3に記載のエントランスシール装置。
  5. 前記内側シール部材、前記外側シール部材のそれぞれリップ部が互い違いに交差する千鳥配列構造を有することを特徴とする請求項4に記載のエントランスシール装置。
  6. 前記内側シール部材、外側シール部材は、嵌め込み式の保持枠を介してそれぞれ内側シールケース、外側シールケースに取り付けられることを特徴とする請求項 に記載のエントランスシール装置。
  7. 前記ケーシングの内・外周面に研磨材が塗布されるように、前記止水シール装置の入口部に研磨材供給部を配置したことを特徴とする請求項1に記載のエントランスシール装置。
  8. 前記止水シール装置の前段部に膨出させることが可能な補助ゴム体を配置したことを特徴とする請求項1に記載のエントランスシール装置。
  9. 前記止水シール装置を前記防護コンクリートから取り外す際に縁切りに必要な力を発生するジャッキ装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエントランスシール装置。
  10. 前記ケーシングのラジアル荷重を支持する荷重受けを継手を前記外側シールケース、内側シールケースの間で半径方向に移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエントランスシール装置。
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