JP4890215B2 - 回転電機用回転子 - Google Patents

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Description

本発明は、中心部にシャフトが貫通する貫通孔が設けられた略円筒状の積層鉄心を備え、この積層鉄心の外周部の周方向に沿って略円弧状の磁石が複数配設されてなる回転電機用回転子に関する。
従来、この種の回転電機用回転子において、回転子鉄心の外周部に沿って略円弧状の磁石を複数配設する場合、回転子鉄心の表面と磁石の接合部に接着剤を塗布することで磁石を固定している。しかし、磁石を固定するための接着剤は製造上の管理が難しく、例えば、回転子鉄心として略円板状の鋼板を積層した積層鉄心を用いる場合は、接着剤の塗布前に鉄心表面を十分に洗浄しても、接着材の硬化を阻害する油性分などの硬化阻害物質が鉄心すきまに残存し易く、これが接着剤塗布後に積層隙間の奥から染み出てきて接着硬化を阻害し、回転電機の回転中に磁石が剥がれるといった問題を生じる。
そこで、この問題に対処するため、従来技術では、回転子鉄心の固定子との対向面に薄肉部を残して磁石を装着する磁石装着穴を設け、この磁石装着穴に磁石を軸方向から挿入して固定したものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術では、回転子鉄心の外周部から突出する突起部を設け、磁石を軸方向からこれらの突起部間に挿入して磁石を固定している(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−309591号公報 特開2001−169485号公報
しかし、特許文献1のものでは、磁石を覆う薄肉部が磁石から発生した磁束の経路に位置しているため、固定子との対向面の距離(エアーギャップ)が増大し、エアーギャップに生じる磁束が低下することから、磁石のもつ磁力特性を十分に発揮させることができない問題が生じる。また、薄肉部を薄くする場合でも、板厚以下の厚さにすることは鉄心プレスを用いる製法においては非常に難しい問題がある。
また、特許文献2においては、磁石表面に磁石から発生する磁束の経路を阻害する部分がないものの、突起部間に磁石を軸方向から挿入するために必要な僅かな隙間を確保する必要がある。このため、磁石挿入後は、その隙間により磁石が振動して破損することを防ぐために、磁石と回転子鉄心との間に樹脂部材を挿入して隙間を充填する必要が生じる。このため、製造工程が複雑になるとともに、部材が増えてコストが増大するばかりでなく、樹脂部材は磁石のバックヨーク側の磁路中に存在することになるため、樹脂部材の厚さ分により、磁石の特性を十分発揮できない問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、磁石の特性を十分に発揮することができ、また、簡易な製造工程によって磁石を確実に固定することができ、しかも安価な回転電機用回転子を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、中心部にシャフトが貫通する貫通孔が設けられた略円筒状の積層鉄心を備え、この積層鉄心の外周部には周方向に沿って略円弧状の磁石が複数配設された回転電機用回転子において、次の構成を採用している。
すなわち、第1の発明では、上記積層鉄心は、その中心部に上記シャフトの挿通穴が形成された略円板状の鋼板を多数積層して構成されており、これらの各鋼板の内には、周方向において互いに隣接する磁石間に位置し、かつ上記貫通孔に上記シャフトが挿入されることでその両側の磁石に当接して当該磁石を押圧固定する磁石係止用の爪状突起部が外周部の一箇所にのみ形成されてなる突起部形成鋼板が含まれており、互いに隣接する磁石間に上記爪状突起部が少なくとも一箇所介在されるように上記突起部形成鋼板がいずれかの層に設けられていることを特徴としている。
また、第2の発明では、上記積層鉄心は、その中心部に上記シャフトの挿通穴が形成された略円板状の鋼板を多数積層して構成されており、これらの各鋼板の内には、周方向において互いに隣接する磁石間に位置し、かつ上記貫通孔に上記シャフトが挿入されることでその片側の磁石のみに当接して当該磁石を押圧固定する磁石係止用の爪状突起部が外周部の二箇所に形成されてなる突起部形成鋼板が含まれており、互いに隣接する磁石間に上記爪状突起部が少なくとも二箇所介在されるように上記突起部形成鋼板がいずれかの層に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、シャフトを積層鉄心の貫通孔に圧入するだけで、各磁石を積層鉄心の外周部に確実に固定することができる。このため、従来のように接着剤を用いたり、磁石を覆う薄肉部を設けたりする必要がない。また、爪状突起部間に磁石を軸方向から挿入することなく磁石を固定できるため、爪状突起部間に磁石を挿入するための余分な隙間を必要とせず、隙間を充填するための樹脂部材や接着剤を別途必要としない。そのため、磁石の特性を十分に発揮しつつ、長期にわって確実に磁石5を積層鉄心1に固定でき、しかも、簡易な製造工程によって磁石の固定ができるので、安価な回転電機用回転子を提供することが可能となる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における回転電機用回転子の全体を示す斜視図、図2は同回転子を軸方向から見た平面図、図3は同回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図、図4は積層鉄心を各層ごと分解した状態を示す斜視図、図5は積層鉄心に磁石を固定した状態を周方向に沿って展開した状態を示す図である。
この実施の形態1の回転電機用回転子は、略円筒状の積層鉄心1を備え、この積層鉄心1の中心部に設けられた貫通孔2にシャフト3が挿通されている。また、積層鉄心1の外周部には周方向に沿う複数箇所(本例では10箇所)に略円弧状の磁石5が等間隔に配置され、各磁石5が後述する爪状突起部13によって固定されている。
上記の積層鉄心1は、ケイ素鋼板等からなる略円板状の鋼板11を軸方向に沿って多数積層して構成されている。そして、各層の鋼板11には、その中央部にシャフト3の挿通穴12が形成されている。また、本例では、各磁石5の厚さ方向の底面が平面状に形成されているため、各層の鋼板11の外周部は、10箇所が直線状に切り欠かれて全体が正10角形状になっており、その外周部の一つの角部には互いに隣接する磁石5間に位置してその両側の磁石5に同時に当接する磁石係止用の爪状突起部13が設けられている。
さらに、各層の鋼板11は、挿通穴12を中心として周方向に沿って36度毎に順次位相がずれた状態で配置されている。これにより、本例では、周方向に互いに位相をずらせて配置された10層分の鋼板11を1単位として、これが積層方向に同じ状態で繰り返される。したがって、図5に示すように、爪状突起部13の位置に着目すると、互いに隣接する磁石5間には10層分につき一つの爪状突起部13が配置され、また、周方向に沿って見た場合、爪状突起部13は36度毎に一層分ずつ軸方向にずれながら螺旋状に配置されていることになる。このように、この実施の形態1では、各鋼板11に爪状突起部13が形成されているので、全ての鋼板11が特許請求の範囲における突起部形成鋼板となっている。
ここで、図6(a)に示すように、積層鉄心1は各層の鋼板11の爪状突起部13をそれぞれ貫通孔2の中心から離れる方向に引き出すことで、各層の爪状突起部13間の磁石配置空間を広げることができる。したがって、図6(b)に示すように、この状態で磁石5を外周から貫通孔2の中心に向かう方向に挿入することができる。
次に、上記構成の回転電機用回転子において、積層鉄心1に磁石5を固定する手順について、図7を参照して説明する。
まず、積層鉄心1の各鋼板11の爪状突起部13を貫通孔2の中心から離れる方向に引き出す。これにより、互いに隣接する爪状突起部13間の隙間を広げることができるので、このように広げられた爪状突起部13間の空間に磁石5を配置する(同図(a),(b)参照)。
次に、磁石5を貫通孔2の中心に押し付けながら、同時に引き出した爪状突起部13も貫通孔2の中心方向に押し戻すことで、各磁石5が隣接する爪状突起部13間に隙間なく位置決めされる(同図(c)参照)。続いて、貫通孔2内にシャフト3を圧入することで、各鋼板11が一体化されて積層鉄心1として構成されると同時に、各磁石5が爪状突起部13により積層鉄心1の表面に押し付けられて固定される(同図(d)参照)。
このように、この実施形態1によれば、シャフト3を貫通孔2に圧入するだけで、各磁石5を積層鉄心1の外周部に確実に固定することができる。このため、従来のように接着剤を用いたり、磁石5を覆う薄肉部を設けたりする必要がない。また、爪状突起部13間に磁石を軸方向から挿入することなく磁石を固定できるため、爪状突起部13間に磁石を挿入するための余分な隙間を必要とせず、隙間を充填するための樹脂部材や接着剤を別途必要としない。そのため、磁石5の特性を十分に発揮しつつ、長期にわって確実に磁石5を積層鉄心1に固定でき、しかも、簡易な製造工程によって磁石5の固定ができるので、安価な回転電機用回転子を提供することが可能となる。
なお、この実施の形態1では、各層の全ての鋼板に爪状突起部13を形成して突起部形成鋼板11とし、各層の突起部形成鋼板11を周方向に沿って順次36度毎に位相をずらして規則正しく配置したが、爪状突起部13は磁石5を安定して固定できる数だけ各磁石5間に介在されるようにすればよいので、各層全てを突起部形成鋼板11とする必然性はなく、互いに隣接する磁石5間に少なくとも一つの爪状突起部13が介在されるように、例えば、回転子を周方向に沿って展開した図8に示すように、爪状突起部13を形成しない突起部非形成鋼板41が複数層積層された間に、爪状突起部13を形成した突起部形成鋼板11を適宜に挿入配置した構成とすることも可能である。
実施の形態2.
図9は回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図、図10は積層鉄心を各層ごと分解した状態を示す斜視図、図11は同回転子を軸方向から見た平面図であり、図1ないし図7に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
図9および図10に示すように、積層鉄心を構成する各層の鋼板11は、その中央部にシャフト3の挿通穴12が形成され、また、外周部の2箇所には爪状突起部13が形成されている。この場合の2つの爪状突起部13は、その間隔が各磁石5の周方向の幅よりも僅かに大きくなるように設定されている。しかも、図11に示すように、両爪状突起部13間に配置される磁石5に関しては、その磁石5を直接固定することができず、両爪状突起部13のそれぞれ外側に位置する磁石5の側面部に各爪状突起部13が当接して磁石5を固定する役目を果たすようになっている。
例えば、図10において、上から2層目の鋼板11の2つの爪状突起部13間に位置することとなる磁石は、その左側面に1層目の鋼板11の右側の爪状突起部13が当接し、また、その右側面に3層目の鋼板11の左側の爪状突起部13が当接することにより固定される。
このように、各層の各鋼板11を磁石5の位相角度(この場合36度)分ずつ周方向に沿ってずらして配置することで、爪状突起部13は積層鉄心1の円周表面に螺旋状に配置されることになり、実施の形態1と同様にシャフト3を圧入することで磁石5が固定される。
すなわち、積層鉄心1に磁石5を固定するには、図12に示すように、まず、積層鉄心1の各鋼板11の爪状突起部13を貫通孔2の中心から離れる方向に引き出して互いに隣接する爪状突起部13間の隙間を広げた上で(同図(a)参照)、爪状突起部13間の空間に磁石5を配置する(同図(b)参照)。
次に、磁石5を貫通孔2の中心に押し付けながら、同時に引き出した爪状突起部13も貫通孔2の中心方向に押し戻すことで、各磁石5が隣接する爪状突起部13間に隙間なく位置決めされる(同図(c)参照)。続いて、貫通孔2内にシャフト3を圧入することで、各鋼板11が一体化されて積層鉄心1として構成されると同時に、各磁石5が爪状突起部13により積層鉄心1の表面に押し付けられて固定される。
このように、上記の実施形態2においても、実施の形態1と同様、シャフト3を貫通孔2に圧入するだけで、各磁石5を積層鉄心1の外周部に確実に固定することができるため、接着剤を用いることが不要である。また、爪状突起部13間に磁石5を軸方向から挿入することなく磁石5を配置することができるため、爪状突起部13間に磁石5を挿入するための隙間は不要であり、隙間を埋めるための樹脂材や接着剤を別途必要としない。そのため、簡易な製造工程によって磁石5を固定できるので、安価な回転電機用回転子を提供することができる。
実施の形態3.
図13は本発明の実施の形態3における回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図、図14は図13のA−A線およびB−B線に沿った断面図、図15は積層鉄心を各層ごと分解した状態を示す斜視図であり、図1ないし図7に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3の特徴は、積層鉄心1を構成する各鋼板11同士を一体的に連結するために、各鋼板11の挿通穴12の周縁部に、半抜き状にかしめて平面視円形に形成された凸部15、およびこの凸部15よりも口幅が大きくかつ上記挿通穴12の周縁部に沿った形状の長穴16がそれぞれ2箇所形成されている。そして、凸部15と長穴16とは、磁石5の周方向の配置角度θ(本例では36度)と同じ角度θだけ周方向に沿って位置をずらせて設けられ、また、凸部15同士および長穴16同士は、挿通穴12の中心Oに対して互いに対向配置されている。
その他の構成は実施の形態1の場合と同様である。
各層の鋼板11を、挿通穴12を中心として周方向に沿って36度毎に位相がずれた状態で配置してこれらの鋼板11を積層すると、図15および図16(a1),(a2)に示すように、上側の鋼板11の凸部15が下側の鋼板11の長穴16(破線で示す)に嵌合される。また、下側の鋼板11の凸部15はさらに一層下の鋼板11の長穴16に嵌合される。このようにして、各層の上下間の鋼板11同士が凸部15と長穴16とによって互いに連結されて、積層鉄心1全体が一体化される。
したがって、積層鉄心1に磁石5を取り付ける際に、図16(b1),(b2)に示すように、積層鉄心1の各鋼板11の爪状突起部13を挿通穴12の中心から離れる方向に引き出すと、各凸部15が長穴16の形状に沿って移動するので、各層の鋼板11を互いに連結した状態に保ちながら互いに隣接する爪状突起部13間の隙間を広げて磁石5を装着することができる。
このように、この実施の形態2では、凸部15が長穴16に沿って移動できるので、爪状突起部13間の磁石配置空間の広狭の調整を容易に行える。また、鉄心金型で製造された積層鉄心1をプレス工程で製作すると、以降は一体化した状態で扱うことができるので、ばらばらの鋼板を取り扱うよりも鋼板11の扱いが容易となり、生産性が向上する。
実施の形態4.
図17は本発明の実施の形態4における回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図であり、図1ないし図7に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4の特徴は、実施の形態1と同様に、各層の鋼板11に一つの爪状突起部13が設けられているが、爪状突起部13の根元において鋼板11の一部をU字状に切り欠いて薄肉部18が形成されており、これによって爪状突起部13が弾性をもつように構成されていることである。また、図示のように、爪状突起部13自体もU字状に一部切り欠すれば、周方向に対してさらに弾性を持たせることができる。
その他の構成は実施の形態1と同様である。
周方向の2つの爪状突起部13の間に確保される磁石設置空間に対して、磁石5の厚さや幅方向寸法が大きくばらついた場合、磁石5のまわりに隙間が空いたり、また、磁石5の周辺部において、爪状突起部13との接触具合によって応力が集中する場合があり、最悪、磁石5の一部が破損して脱落する恐れがある。
これに対して、この実施の形態4のように、爪状突起部13の根元を一部切り欠いて薄肉部18を形成すると、磁石5に対して爪状突起部13を弾性的に接触させることができるため、常に隙間のない状態で磁石5を固定することができ、磁石5を応力集中のない状態で確実に固定することが可能となる。
なお、図17に示した構成に限らず、例えば図18に示すように、爪状突起部13の根元において鋼板11を円弧状に一部切り欠いて薄肉部18を形成することも可能であり、同様な作用効果を奏することができる。さらに、図19に示すように、鋼板11の外周部に2つの爪状突起部13が形成されている場合にも、これらの爪状突起部13の根元において鋼板11を円弧状に一部切り欠いて薄肉部18を形成することも可能であり、同様な作用効果を奏することができる。
実施の形態5.
図20は本発明の実施の形態5における回転電機用回転子の全体を示す斜視図、図21は同回転子を軸方向から見た平面図であり、図1ないし図7に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5の特徴は、積層鉄心1の軸方向の上下端に各磁石5の軸方向端面に当接するスラスト規制部材としての鋼板21がそれぞれ設けられていることである。すなわち、上下の各鋼板21は、その外周部に各磁石5の軸方向の端面に当接する突起22が形成されている。これにより、各磁石5は周方向の移動のみならず軸方向への移動も規制されるため、積層鉄心1に対して各磁石5をより一層確実に固定することが可能となる。
その他の構成は、実施の形態1の場合と同様である。
なお、この実施の形態5ではスラスト規制部材として突起22を有する鋼板21を設けているが、スラスト規制部材を各磁石5の軸方向端面に当接する単純な円板や正多角形板で構成することも可能である。
本発明は上記の各実施の形態1〜5の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の変形を加えることが可能である。例えば、上記の実施の形態1〜5では、積層鉄心1に10個の磁石5を配置しているが、本発明はこのような磁石5の数に限定されるものではなく、複数個の磁石5を配置したものに適用することが可能である。また、実施の形態1〜5の構成を適宜組み合わることも可能である。
本発明の実施の形態1における回転電機用回転子の全体を示す斜視図である。 同回転子を軸方向から見た平面図である。 同回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図である。 同回転子の積層鉄心を各層ごと分解した状態を示す斜視図である。 同回転子の積層鉄心に磁石を固定した状態を周方向に沿って展開した状態を示す図である。 同回転子の積層鉄心に磁石を固定する場合の説明図である。 同回転子の積層鉄心に磁石を固定する手順の説明図である。 本発明の実施の形態1における回転電機用回転子の変形例を示すもので、積層鉄心に磁石を固定した状態を周方向に沿って展開した状態を示す図である。 本発明の実施の形態2における回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図である。 同回転子の積層鉄心を各層ごと分解した状態を示す斜視図である。 同回転子を軸方向から見た平面図である。 同回転子の積層鉄心に磁石を固定する手順の説明図である。 本発明の実施の形態3における回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図である。 図13のA−A線およびB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態3において、積層鉄心を各層ごと分解した状態を示す斜視図である。 同回転子において、積層鉄心の各層の鋼板同士の連結状態を示すもので、同図(a1)は平面図、同図(a2)は同図(a1)のC−C線に沿った断面図、同図(b1)は平面図、同図(b2)は同図(b1)のD−D線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態4における回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板を示す平面図である。 本発明の実施の形態4の回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板の変形例を示す平面図である。 本発明の実施の形態4の回転電機用回転子の積層鉄心の1層分の鋼板の他の変形例を示す平面図である。 本発明の実施の形態5における回転電機用回転子の全体を示す斜視図である。 同回転子を軸方向から見た平面図である。
符号の説明
1 積層鉄心、2 貫通孔、3 シャフト、5 磁石、
11 鋼板(突起部形成鋼板)、12 挿通穴、13 爪状突起部、15 凸部、
16 長穴、18 薄肉部、21 鋼板(スラスト規制部材)。

Claims (5)

  1. 中心部にシャフトが貫通する貫通孔が設けられた略円筒状の積層鉄心を備え、この積層鉄心の外周部には周方向に沿って略円弧状の磁石が複数配設された回転電機用回転子において、上記積層鉄心は、その中心部に上記シャフトの挿通穴が形成された略円板状の鋼板を多数積層して構成されており、これらの各鋼板の内には、周方向において互いに隣接する磁石間に位置し、かつ上記貫通孔に上記シャフトが挿入されることでその両側の磁石に当接して当該磁石を押圧固定する磁石係止用の爪状突起部が外周部の一箇所にのみ形成されてなる突起部形成鋼板が含まれており、互いに隣接する磁石間に上記爪状突起部が少なくとも一箇所介在されるように上記突起部形成鋼板がいずれかの層に設けられていることを特徴とする回転電機用回転子。
  2. 中心部にシャフトが貫通する貫通孔が設けられた略円筒状の積層鉄心を備え、この積層鉄心の外周部には周方向に沿って略円弧状の磁石が複数配設された回転電機用回転子において、上記積層鉄心は、その中心部に上記シャフトの挿通穴が形成された略円板状の鋼板を多数積層して構成されており、これらの各鋼板の内には、周方向において互いに隣接する磁石間に位置し、かつ上記貫通孔に上記シャフトが挿入されることでその片側の磁石のみに当接して当該磁石を押圧固定する磁石係止用の爪状突起部が外周部の二箇所に形成されてなる突起部形成鋼板が含まれており、互いに隣接する磁石間に上記爪状突起部が少なくとも二箇所介在されるように上記突起部形成鋼板がいずれかの層に設けられていることを特徴とする回転電機用回転子。
  3. 上記各鋼板の上記挿通穴の周縁部には、鋼板連結用の円形の凸部、およびこの凸部よりも口幅が大きくかつ上記挿通穴の周縁に沿った形状の長穴が共に形成され、上記凸部と長穴とは上記磁石の周方向の配置角度と同じ角度だけ互いに周方向に沿って位置をずらせて設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用回転子。
  4. 上記爪状突起部の根元には上記鋼板の一部を切り欠いた薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回転電機用回転子。
  5. 上記積層鉄心の軸方向の上下端には、上記各磁石の軸方向の端面に当接するスラスト規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の回転電機用回転子。
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