JP4889310B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、可変表示遊技を実行可能な可変表示装置と、遊技球を入賞可能な変動入賞装置とを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技領域に、複数の識別情報による可変表示遊技を実行可能な可変表示装置と、開閉して遊技球を入賞可能な変動入賞装置とを備え、可変表示遊技の結果態様が特別結果態様となった場合に、特別遊技状態を発生して変動入賞装置を遊技球が入賞可能な状態に変換するように構成されている。また、可変表示装置の下方に変動入賞装置を2つ設けたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。さらに、一方の変動入賞装置を可変表示装置の外周部に設けて、遊技の興趣を高めようとすることが考えられている。
特開2002−346084号公報
ところで、近年では、可変表示装置を大型化して、遊技演出の向上を図ることが試みられている。しかしながら、大型化した可変表示装置を限られた配置スペースに収めるためには、可変表示装置の外周部に設けた変動入賞装置等を小型化しなければならず、変動入賞装置の開閉動作が目立たなくなる。この結果、変動入賞装置の状態変換による装飾演出の効果が減衰し、却って遊技の興趣を低下する虞がある。
さらに、変動入賞装置を単なる開閉部材のみで開閉動作を行うように構成すると、不正部材により開閉部材が開状態に維持され易くなり、この不正な維持状態で遊技球を変動入賞装置へ入賞させる不正行為が行われ易い。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、変動入賞装置の状態変換を複雑にして装飾演出を高めることができ、さらには、変動入賞装置に対する不正行為を防止し易い遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり複数の識別情報による可変表示遊技を実行可能な可変表示装置と、遊技球を入賞可能な変動入賞装置と、を備え、可変表示遊技の結果態様が特別結果態様となった場合に、特別遊技状態を発生して変動入賞装置を遊技球が入賞可能な状態に変換する遊技機において、
前記可変表示装置は、その外周を囲う状態で装飾枠体を配置し、該装飾枠体の上部に前記変動入賞装置を配設し、
該変動入賞装置は、
当該変動入賞装置へ遊技球を入賞可能な開状態と、入賞不能な閉状態とに変換可能な第1可動片と、
該第1可動片の前方から外れて第1可動片を露出する開放状態と、第1可動片の前方に配置されて第1可動片を覆う閉成状態とに変換可能な第2可動片と、
前記第1可動片と第2可動片とを連動可能なリンク機構と、
前記第1可動片、第2可動片およびリンク機構を駆動する駆動機構と、
を備え、
前記リンク機構は、
前記第1可動片と駆動機構とを接続する第1リンク部材と、
該第1リンク部材と第2可動片とを接続する第2リンク部材と、
前記第1リンク部材と第2リンク部材とを係合する係合状態と、係合状態を解除する解除状態とに変換可能な係合機構と、
を備え、
前記駆動機構により第1リンク部材を駆動して第1可動片を開状態へ変換すると、係合機構が係合状態へ変換して第1可動片の動作により生じる動力を第2リンク部材へ伝達して、第2可動片を連動して開放状態へ変換し、
前記駆動機構により第1リンク部材を駆動して第1可動片を閉状態へ変換すると、係合機構が解除状態へ変換することを許容し、第1可動片と第2可動片との連動を阻止可能としたことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、可変表示装置は、その外周を囲う状態で装飾枠体を配置し、該装飾枠体の上部に変動入賞装置を配設し、変動入賞装置は、当該変動入賞装置へ遊技球を入賞可能な開状態と、入賞不能な閉状態とに変換可能な第1可動片と、該第1可動片の前方から外れて第1可動片を露出する開放状態と、第1可動片の前方に配置されて第1可動片を覆う閉成状態とに変換可能な第2可動片と、第1可動片と第2可動片とを連動可能なリンク機構と、第1可動片、第2可動片およびリンク機構を駆動する駆動機構とを備え、第1可動片を開状態へ変換すると、リンク機構を介して第2可動片を連動して開放状態へ変換するので、変動入賞装置の状態変換を複雑にして装飾演出を高めることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、変動入賞装置の装飾部品としても機能する各可動片を前後に配置した状態で変換することができ、装飾性を高めた変動入賞装置であっても、その配置スペースが上下左右に広くなることを抑えることができる。したがって、限られた遊技機内の空間を有効に活用することができる。そして、第1可動片の前方に第2可動片を配置することができ、第2可動片により不正部材が第1可動片に到達することを阻止し易い。したがって、不正部材により第1可動片を開状態に維持して遊技球を変動入賞装置へ入賞させようとする不正行為が行われることを防ごうとすることができる。
また、リンク機構は、第1可動片と駆動機構とを接続する第1リンク部材と、該第1リンク部材と第2可動片とを接続する第2リンク部材と、第1リンク部材と第2リンク部材とを係合する係合状態と、係合状態を解除する解除状態とに変換可能な係合機構とを備え、駆動機構により第1リンク部材を駆動して第1可動片を開状態へ変換すると、係合機構が係合状態へ変換して第1可動片の動作により生じる動力を第2リンク部材へ伝達して、第2可動片を開放状態へ変換し、駆動機構により第1リンク部材を駆動して第1可動片を閉状態へ変換すると、係合機構が解除状態へ変換することを許容し、第1可動片と第2可動片との連動を阻止可能としたので、第2可動片が不正部材により開放状態に維持されたとしても、第1可動片を閉状態に変換することができ、不正行為により遊技球が変動入賞装置へ入賞することを阻止することができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、その表面にガイドレール3やサイドケース4等の区画部材を止着して遊技領域5を区画形成し、該遊技領域5内の略中央に可変表示装置(センターケース)6を配設し、該可変表示装置6内に表示部7を設けて可変表示や普通図柄表示等を行えるように構成されている。また、可変表示装置6の側方(図1中左側方)には、普通図柄表示始動用の普図始動ゲート9を配置し、可変表示装置6の下方には、可変表示始動用の始動入賞口10を配置し、該始動入賞口10の左右両側に羽根状の開閉部材10aを備え、始動入賞口10の左右両側方には、一般入賞口11と、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ12とを配置している。さらに、始動入賞口10の下方には、大入賞口13を配置し、該大入賞口13の下方であって遊技領域5の下縁部には、入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口14を設け、普図始動ゲート9、始動入賞口10、大入賞口13や可変表示装置6等の取付部分を除いた遊技領域5内に障害釘(図示せず)を植設したり、あるいは、遊技球の流下方向を変える風車(図示せず)を配置したりしている。
次に、可変表示装置6について説明する。
可変表示装置6は、図2および図3に示すように、前面側が開口した凹室16を区画形成する箱状の表示装置基部17と、凹室16の開口縁部に可変表示装置6の外周を囲う状態で配置され、遊技盤1の表面に取り付ける装飾枠体18とを備えて構成され、表示装置基部17の奥側(後側)に矩形状の大きな表示開口19を開設し、該表示開口19から表示部7を前方へ臨ませ、該表示部7において複数の識別情報を表示して可変表示遊技等を実行できるように構成されている。さらに、表示開口19の下縁部には、LED等の発光体および矩形状レンズからなる可変表示記憶表示部20を備え、遊技球が始動入賞口10に入賞したが未処理となっている可変表示遊技の回数を、可変表示記憶表示部20を点灯することで所定数(例えば4個)まで表示できるように構成されている。
装飾枠体18の上部には、横長な枠体ベース部材24(図4参照)を備え、該枠体ベース部材24の前面側の上部に半円形状の装飾部材25を配置し、該装飾部材25の下方には、左右全幅に亘って庇状の鎧部26を前方へ突設している。さらに、鎧部26の左右両端部(言い換えると枠体ベース部材24の左右両端部)から縦長の側辺部27を前方へ突出した状態で下方へ延設している。また、凹室16の底部には、遊技球を横方向(前後方向および左右方向)へ転動可能な球転動部28を配置して、該球転動部28が左右の側辺部27の下端の間に位置するように設定し、右側の側辺部27には縦長な装飾ユニット29を設け、左側の側辺部27には遊技球が流下可能な球導出路(ワープ流路)30を設けている。そして、球導出路30の入口をガイドレール3側の側辺部27に外方へ開放した状態で開設し、球導出路30の出口を球転動部28の側方(図2中左側方)に開設している。したがって、球導出路30は、遊技領域5を流下する遊技球、詳しくは遊技領域5のうちガイドレール3と可変表示装置6との間を流下する遊技球を球転動部28へ導出できるように構成されている。
そして、枠体ベース部材24のガイドレール3寄り(図2中左寄り)には、遊技球を入賞可能な変動入賞装置35を備えている。変動入賞装置35は、図4から図6に示すように、前面側に遊技球が通過可能な入賞通路36を備えた入賞装置基部37と、入賞通路36の入賞口(入り口)36aを開閉する第1可動片38と、該第1可動片38を前方から被覆可能な第2可動片39と、第1可動片38と第2可動片39とを連動可能なリンク機構40と、第1可動片38、第2可動片39およびリンク機構40を駆動する駆動機構41とを備えて構成されている。
入賞装置基部37は、その前面側の一側寄り(図4中左側寄り)に縦長な入賞通路36を形成し、該入賞通路36を枠体ベース部材24に開設されたベース部材開口24aへ後方から挿通し、この状態で枠体ベース部材24の裏側に止着されている。そして、入賞通路36の上部の前側部を縦長な略半楕円形状の固定片44で覆い、入賞通路36の上部のうち第1可動片38に対向する側部(図4中左側部)を開放して入賞口36aを形成し、該入賞口36aを外方(図4中左側方)へ向けて下り傾斜した状態で設定している。また、入賞通路36の途中には、入賞した遊技球(入賞球)を検出する検出センサ45を配置し、入賞通路36の下端には、外方へ延設された球回収樋46を配置し、該球回収樋46を介して検出センサ45により検出された遊技球を変動入賞装置35の側方へ流下して遊技盤1の後方へ回収できるように構成されている。さらに、入賞口36aの下縁部の近傍には、第1可動片38を軸着する第1回動軸48を前後方向へ貫通した状態で回動可能に支持し、第1回動軸48よりも下方であって、入賞通路36(あるいは検出センサ45)を挟んで第1回動軸48とは反対側には、第2可動片39を軸着する第2回動軸49を前後方向へ貫通した状態で回動可能に支持している。そして、入賞装置基部37のうち第1回動軸48の下方には、後述するリンク機構40の一部を軸着するリンクベース50(図5および図7(b)参照)を止着している。
第1可動片38は、入賞口36aを閉成可能な大きさを有する縦長な円弧状の部材であり、当該第1可動片38の下端部(軸着部)を入賞口36aの下縁部近傍に配置して第1回動軸48へ嵌合し、第1回動軸48を中心にして入賞装置基部37に回動自在な状態で軸着されている。そして、図7(b)に示すように、第1回動軸48の周りに開方向A(図7(b)中時計方向)へ回動して、第1可動片38の上端部を入賞口36aの上縁部から遠ざけると、入賞口36aを開放し、変動入賞装置35へ遊技球を入賞可能な開状態に変換する。一方、閉方向B(図7(b)中反時計方向)へ回動して、第1可動片38の上端部を入賞口36aの上縁部の近傍に配置すると、入賞口36aを閉成し、変動入賞装置35へ遊技球を入賞不能な閉状態に変換する。
第2可動片39は、固定片44の側方(図7(a)中左側方)に配置され、第1可動片38の前方を左右方向へ回動可能な部材である。そして、略半楕円形の縦長な薄板からなる可動カバー部39aを備え、該可動カバー部39aの下部の一側(図4中右側)に円筒状の軸受部39aを設けている。また、該軸受部39aに第2回動軸49を嵌合し、第2回動軸49を中心にして入賞装置基部37に回動自在な状態で軸着されている。そして、図7(b)に示すように、第2回動軸49の周りに開放方向C(図7(b)中時計方向)へ回動して、第2可動片39の上端部を固定片44の上端部から遠ざけると、可動カバー部39aを入賞口36aの前縁部および第1可動片38の前方から側方へ外して、第1可動片38を前方へ露出する開放状態に変換する。一方、閉成方向D(図7(b)中反時計方向)へ回動して、第2可動片39の上端部(すなわち可動カバー部39aの上端部)を固定片44の上端部の近傍(側方)に配置すると、可動カバー部39aを入賞口36aの前縁部および第1可動片38の前方に配置して、第1可動片38を覆い隠す閉成状態に変換する。
なお、第2可動片39を閉成状態に変換すると、変動入賞装置35は、図7(a)に示すように、第2可動片39および固定片44とを左右に並べて配置して縦長な略楕円形を呈する装飾体を形成する。また、第2可動片39を開放状態に変換すると、図8(a)および図9(a)に示すように、第2可動片39を傾斜させて第2可動片39と固定片44とを逆レ字状に配置して、略楕円形の装飾体を縦に分割して上側を開いた様子を模した状態を形成する。
さらに、第2可動片39の裏側には、固定片44の下部に当接可能なストッパー39cを後方へ突設し、第2可動片39を開放状態に変換すると、ストッパー39cが固定片44の下部に当接して第2可動片39が所定の角度で傾いた姿勢を維持できるように構成されている。また、第2可動片39の回動中心となる第2回動軸49の後端部には、アーム部52を縦向きに延設し、該アーム部52の先端にコイルばね等の付勢部材53の一端を係止し、該付勢部材53の他端を後述する駆動機構41の一部に係止して、付勢部材53の付勢力により第2回動軸49および第2可動片39を閉成方向Dへ回転するように常時付勢している(図6参照)。
リンク機構40は、入賞装置基部37の裏側のうち第1可動片38および第2可動片39の後方に配置された機構であり、第1リンク部材56と、第2リンク部材57と、第1リンク部材56と第2リンク部材57とを係合可能な係合機構58とを備えて構成されている。第1リンク部材56は、第1回動軸48および第1可動片38と駆動機構41とを接続する部材であり、第1リンク部材56の上部に第1回動軸48の後端部を接続し、第1回動軸48を中心に第1可動片38と共回りして開方向Aあるいは閉方向Bへ回動できるように構成されている。また、第1リンク部材56の上下方向の中間部分、すなわち第1リンク部材56の回転中心から離れた部位には、第1リンクピン61を後方へ向けて突設し、該第1リンクピン61を後述する駆動機構41に係合(接続)するように構成されている。
第2リンク部材57は、第1リンク部材56と第2可動片39とを接続する部材であり、第1リンク部材56よりも前方に配置されている。また、第2リンク部材57の一端部(図7(b)中右端部)から第2リンク軸62を第1回動軸48および第2回動軸49と平行な姿勢で前方へ延設し、該第2リンク軸62の前端部を入賞装置基部37のリンクベース50へ回動自在な状態で軸着して正方向E(図7(b)中反時計方向)あるいは逆方向F(図7(b)中時計方向)へ回動できるように構成されている。さらに、第2リンク部材57の他端部(図7(b)中左端部)を第2回動軸49寄りに配置し、他端部の後側から第2リンクピン64を後方へ向けて延設し、該第2リンクピン64を第2回動軸49の後端部から第2リンク部材57側(図7中右側)へ横向きに延設された係合受部65へ係合している。
係合機構58は、第1リンク部材56の下端部から前方へ延設された係合ピン67と、第2リンク部材57の上端部から上方へ延設され、係合ピン67に一方向(図7中左方向)からのみ係合可能な係合爪68とから構成されている。そして、係合ピン67が係合爪68の一側面(図7中右側面)に当接して第1リンク部材56と第2リンク部材57とを係合する係合状態(図7(b)および図8(b)参照)と、係合ピン67と係合爪68とが離間して係合状態を解除する解除状態(図9(b)参照)とに変換できるように構成されている。
そして、駆動機構41は、リンク機構40を後方から覆う状態で入賞装置基部37の裏側に配置された機構であり、図6に示すように、入賞装置基部37の後方に止着される駆動源ホルダ70と、該駆動源ホルダ70に収容される駆動ソレノイド(駆動源)71とから構成されている。駆動源ホルダ70は、その裏面から前方へ凹ませて横長な駆動源収容空間部72をリンク機構40側(図6中右側)へ下り傾斜した状態で形成し、該駆動源収容空間部72内に駆動ソレノイド71を収容している。また、駆動源収容空間部72のうちリンク機構40の後方に位置する箇所には、前後に貫通したリンク収容開口73を開設して駆動源収容空間部72の傾斜下端側へ連通し、リンク機構40の後端部、具体的には、第1リンク機構40から後方へ突設された第1リンクピン61を駆動源収容空間部72内に臨ませている。そして、駆動源収容空間部72のうちリンク収容開口73とは反対側(図6中左側)には、付勢部材53の他端を係止する係止部74を設けている。
また、駆動ソレノイド71は、リンク機構40側へ向けて傾斜した横向き姿勢で駆動源収容空間部72内に収容されている。また、駆動ソレノイド71のプランジャ71aをリンク機構40の後方へ配置し、プランジャ71aにブロック状の接続部材76を止着し、該接続部材76からリンク接続部77を上方へ延設し、該リンク接続部77に第1リンクピン61を遊嵌(係合)している。
このような構成を備えた変動入賞装置35において、駆動ソレノイド71を励磁すると、プランジャ71aが収縮して接続部材76を駆動源収容空間部72の中央側に移動する。すると、第1リンクピン61、第1リンク部材56および第1回動軸48が開方向Aへ回動して第1可動片38が開状態に変換する(図8参照)。また、第1リンク部材56が開方向Aへ回動すると、係合機構58の係合状態、すなわち係合ピン67と係合爪68との当接を維持した状態で、係合ピン67が係合爪68を第2回動軸49側(図8(b)中左側)へ押圧する。すると、第2リンク部材57が正方向Eへ回動し、第2リンクピン64により係合受部65を下方へ押し下げる。この結果、第2回動軸49が付勢部材53の付勢力に抗しながら開放方向Cへ回動して第2可動片39が開放状態に変換する。このようにして、変動入賞装置35は、駆動機構41(駆動ソレノイド71)により第1リンク部材56を駆動して第1可動片38を開状態へ変換すると、第1可動片38および第1回動軸48の回動動作により生じる動力を、係合状態の係合機構58を介して第2リンク部材57へ伝達し、この伝達された動力によって第2可動片39を開放状態へ変換する。したがって、第1可動片38を状態変換させる駆動源と、第2可動片39を状態変換させる駆動源とを別個に設ける必要がなく、変動入賞装置35の小型化を図ることができる。
また、励磁状態の駆動ソレノイド71を消磁すると、駆動ソレノイド71の復帰スプリングの復元力によりプランジャ71aが伸長して接続部材76を駆動源収容空間部72の一側へ移動する。すると、第1リンクピン61、第1リンク部材56および第1回動軸48が閉方向Bへ回動して第1可動片38が閉状態に変換する(図7参照)。また、第1リンク部材56が閉方向Bへ回動すると、係合ピン67が係合爪68に係合可能な方向とは反対方向(図7(b)中左方向)へ移動し、係合ピン67により係合爪68を押圧する状態を解除する。すなわち、係合ピン67と係合爪68とが離間することを許容する。この結果、第2リンク部材57が逆方向Fへ回動することが許容され、さらには、第2リンクピン64および係合受部65が係合した状態で上方へ移動すること、ひいては第2回動軸49が閉成方向Dへ回動することが許容される。したがって、第2回動軸49が付勢部材53から受ける付勢力により閉成方向Dへ回動し、第2可動片39が閉成状態に変換する。このようにして、変動入賞装置35は、駆動機構41(駆動ソレノイド71)により第1リンク部材56を駆動して第1可動片38を閉状態へ変換すると、係合機構58が解除状態へ変換することを許容し、第1可動片38と第2可動片39とがリンク機構40を介して連動することを阻止する。そして、第2可動片39を付勢部材53の付勢力により閉成状態へ変換する。
なお、第1可動片38が閉状態に変換し、第2可動片39が閉成状態に変換すると、係合機構58は、係合ピン67と係合爪68とを当接(係合)して係合状態を維持する。
次に、変動入賞装置35を備えた遊技盤1の作用について説明する。なお、変動入賞装置35は、駆動ソレノイド71を消磁して第1可動片38を閉状態に変換し、第2可動片39を閉成状態に変換し、係合機構58を係合状態に変換しているものとする。
上記のような構成の遊技盤1を備えたパチンコ遊技機において、発射装置(図示せず)から遊技球を発射すると、この遊技球は、ガイドレール3に案内されて遊技領域5の上部に達した後、障害釘や風車により方向を変えながら遊技領域5内を流下し、普図始動ゲート9、一般入賞口11、始動入賞口10に入賞した場合には所定の賞球が遊技者に付与され、何れにも入賞しなかった場合には、アウト口14から遊技盤1の裏側に回収される。そして、遊技球が普図始動ゲート9に入賞すると、パチンコ遊技機は、普図変動表示部(図示せず)にて補助遊技(普図変動表示ゲーム)を行い、補助遊技の結果態様が「当たり」になった場合に、始動入賞口10の開閉部材10aが開いて、遊技球が始動入賞口10へ入賞し易い状態に変換する。
そして、遊技球が始動入賞口10に入賞すると、可変表示装置6の表示部7において可変表示遊技(特図変動表示ゲーム)が行われる。この可変表示遊技の結果、表示部7における結果態様(表示内容)が特別結果態様(大当たり表示)になると、パチンコ遊技機は、遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり状態)を発生し、複数のラウンドに区切って特別遊技を実行する。このとき、或るラウンドにおいては大入賞口13を開放して遊技球を入賞可能とするとともに、駆動ソレノイド71を消磁した常態に維持し、変動入賞装置35の第1可動片38を閉状態に維持して入賞不能とする。また、第2可動片39を付勢部材53の付勢力により閉成状態に維持し、閉成状態の第2可動片39により第1可動片38の前方および入賞通路36の入賞口36aの前方を覆い隠す。したがって、第1可動片38の前方に第2可動片39を配置することができ、第2可動片39によりピアノ線等の不正部材が第1可動片38に到達することを阻止し易い。このことから、不正部材により第1可動片38を開状態に維持して遊技球を変動入賞装置35へ入賞させようとする不正行為が行われることを防ごうとすることができる。
一方、大入賞口13を開放しない特定のラウンドにおいては、大入賞口13を閉成し、変動入賞装置35を開放、すなわち、駆動ソレノイド71を励磁して第1可動片38を開状態へ変換し、さらにリンク機構40を介して第2可動片39を連動して開放状態へ変換し、変動入賞装置35へ遊技球を入賞可能とする。このとき、第2可動片39は、第1可動片38の前方及び入賞通路36の入賞口36aの前方を横方向へ移動して、開状態の第1可動片38と開放された入賞口36aを前方へ露出する。したがって、変動入賞装置35の状態変換を複雑にして装飾演出を高めることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。さらに、変動入賞装置35の装飾部品としても機能する各可動片38,39を前後に配置した状態で変換することができ、装飾性を高めた変動入賞装置35であっても、その配置スペースが上下左右に広くなることを抑えることができる。このことから、限られたパチンコ遊技機内の空間、具体的には、限られた大きさの遊技領域5を有効に活用することができる。
そして、万一、第2可動片39が不正部材により開放状態に維持されたとしても、図9に示すように、第1可動片38を閉状態に変換すると、係合ピン67と係合爪68とが離間して係合機構58が解除状態に変換する。この結果、第2可動片39の不正部材による拘束力が第1リンク部材56へ伝達しない。したがって、第2可動片39が開放状態であることに拘らず、第1回動軸48および第1可動片38が閉方向へ回動して第1可動片38を閉状態に変換することができる。このことから、第1可動片38が不正操作されて開きっ放しになる不具合をなくすことができ、不正行為により遊技球が変動入賞装置35へ入賞することを阻止することができる。
ところで、上記実施形態では、第1可動片38を第1回動軸48を中心にして回動する回動部材で構成し、第2可動片39を第2回動軸49を中心にして回動する回動部材で構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、遊技盤1上で第1可動片をスライド移動させる第1スライド機構を備え、該第1スライド機構を介して駆動機構と第1可動片とを接続して、第1可動片を開状態と閉状態とに変換できるように構成してもよい。あるいは、遊技盤1上で第2可動片をスライド移動させる第2スライド機構を備え、該第2スライド機構およびリンク機構を介して第2可動片と第1可動片とを連動可能とし、第2可動片を開放状態と閉成状態とに変換できるように構成してもよい。
また、係合機構58を第1リンク部材56に設けた係合ピン67と、第2リンク部材57に設けた係合爪68とで構成したが、本発明はこれに限定されず、第1リンク部材と第2リンク部材とを係合する係合状態と、係合状態を解除する解除状態とに変換可能であれば、どのような構成の係合機構であってもよい。さらに、リンク機構40は、2つのリンク部材を備えることに限定されない。要は、第1可動片を開状態に変換すると、第2可動片を連動して開放状態に変換し、第1可動片を開状態に変換すると、第1可動片と第2可動片との連動を阻止可能とする構成を備えていれば、どのような構成でもよく、例えば、3つ以上のリンク部材を備えてもよい。
さらに、変動入賞装置35は、遊技領域5を流下する遊技球を入賞可能な位置であれば、どこに配置してもよい。例えば、可変表示装置6の側部に配置してもよいし、あるいは、可変表示装置6よりも下方に配置してもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
遊技盤の正面図である。 可変表示装置の斜視図である。 可変表示装置の分解斜視図である。 変動入賞装置の分解斜視図である。 駆動機構を取り外した変動入賞装置の側方から見た斜視図である。 変動入賞装置の背面図である。 第1可動片を閉状態に変換し、第2可動片を閉成状態に変換した変動入賞装置の説明図であり、(a)は正面図、(b)は変動入賞装置の要部の後方斜視図である。 第1可動片を開状態に変換し、第2可動片を開放状態に変換した変動入賞装置の説明図であり、(a)は正面図、(b)は変動入賞装置の要部の後方斜視図である。 第1可動片を閉状態に変換し、第2可動片を開放状態に維持した変動入賞装置の説明図であり、(a)は正面図、(b)は変動入賞装置の要部の後方斜視図である。
符号の説明
1 遊技盤
5 遊技領域
6 可変表示装置
10 始動入賞口
16 凹室
17 表示装置基部
18 装飾枠体
24 枠体ベース部材
24a ベース部材開口
25 装飾部材
28 球転動部
29 装飾ユニット
30 球導出路
35 変動入賞装置
36 入賞通路
36a 入賞口
37 入賞装置基部
38 第1可動片
39 第2可動片
40 リンク機構
41 駆動機構
44 固定片
48 第1回動軸
49 第2回動軸
50 リンクベース
52 アーム部
53 付勢部材
56 第1リンク部材
57 第2リンク部材
58 係合機構
61 第1リンクピン
62 第2リンク軸
64 第2リンクピン
65 係合受部
67 係合ピン
68 係合爪
71 駆動ソレノイド

Claims (1)

  1. 複数の識別情報による可変表示遊技を実行可能な可変表示装置と、遊技球を入賞可能な変動入賞装置と、を備え、可変表示遊技の結果態様が特別結果態様となった場合に、特別遊技状態を発生して変動入賞装置を遊技球が入賞可能な状態に変換する遊技機において、
    前記可変表示装置は、その外周を囲う状態で装飾枠体を配置し、該装飾枠体の上部に前記変動入賞装置を配設し、
    該変動入賞装置は、
    当該変動入賞装置へ遊技球を入賞可能な開状態と、入賞不能な閉状態とに変換可能な第1可動片と、
    該第1可動片の前方から外れて第1可動片を露出する開放状態と、第1可動片の前方に配置されて第1可動片を覆う閉成状態とに変換可能な第2可動片と、
    前記第1可動片と第2可動片とを連動可能なリンク機構と、
    前記第1可動片、第2可動片およびリンク機構を駆動する駆動機構と、
    を備え、
    前記リンク機構は、
    前記第1可動片と駆動機構とを接続する第1リンク部材と、
    該第1リンク部材と第2可動片とを接続する第2リンク部材と、
    前記第1リンク部材と第2リンク部材とを係合する係合状態と、係合状態を解除する解除状態とに変換可能な係合機構と、
    を備え、
    前記駆動機構により第1リンク部材を駆動して第1可動片を開状態へ変換すると、係合機構が係合状態へ変換して第1可動片の動作により生じる動力を第2リンク部材へ伝達して、第2可動片を連動して開放状態へ変換し、
    前記駆動機構により第1リンク部材を駆動して第1可動片を閉状態へ変換すると、係合機構が解除状態へ変換することを許容し、第1可動片と第2可動片との連動を阻止可能としたことを特徴とする遊技機。
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